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岩石や地層について,次の各問に答えよ。
<観察>を行ったところ,<結果>のようになった。
<観察>
図1は,岩石の観察を行った地域Aと,ボーリング調査の記録が得られた地域Bとを示した地図である。
図1
(1) |
地域Aでは,特徴的な岩石Pと岩石Qを採取後,ルーペで観察し,スケッチを行い特徴を記録した。 |
(2) |
岩石Pと岩石Qの,それぞれの岩石の中に含まれているものを教科書や岩石に関する資料を用いて調べた。 |
(3) |
地域BにあるX点とY点でのボーリング調査の記録と,この地域で起きた過去の堆積の様子についてインターネットで調べた。 |
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なお,X点の標高は,Y点の標高はである。 |
<結果>
(1) <観察>の(1)と(2)を,表1のように,岩石Pと岩石Qについてまとめた。
表1
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岩石P |
岩石Q |
スケッチ |

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特徴 |
全体的に黒っぽい色で、 小さな鉱物の間に、 やや大きな鉱物が 散らばっていた。 |
全体的に灰色で、 白く丸いものが 多数散らばっていた。 |
教科書や 資料から 分かったこと |
無色鉱物である長石や、 有色鉱物である輝石が 含まれていた。 |
丸いものはフズリナの 化石であった。 |
(2) 図2は<観察>の(3)で調べた地域BにあるX点とY点のそれぞれのボーリング調査の記録(柱状図)である。凝灰岩の層は同じ時期に堆積している。また,地域Bの地層では上下の入れ替わりは起きていないことが分かった。
6
〔問1〕 <結果>の(1)の岩石Pと<結果>の(2)の④の層に含まれるれき岩の,それぞれのでき方と,れき岩を構成する粒の特徴とを組み合わせたものとして適切なのは,次の表のア〜エのうちではどれか。
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岩石Pとれき岩の それぞれのでき方 |
れき岩を構成する 粒の特徴 |
ア |
岩石Pは土砂が押し固められて できたもので,れき岩はマグマが 冷えてできたものである。 |
角が取れて丸みを 帯びた粒が多い。 |
イ |
岩石Pは土砂が押し固められて できたもので,れき岩はマグマが 冷えてできたものである。 |
角ばった粒が多い。 |
ウ |
岩石Pはマグマが冷えて できたもので,れき岩は土砂が 押し固められてできたものである。 |
角が取れて丸みを 帯びた粒が多い。 |
エ |
岩石Pはマグマが冷えて できたもので,れき岩は土砂が 押し固められてできたものである。 |
角ばった粒が多い。 |
〔問2〕 <結果>の(1)で,岩石Qが堆積した地質年代に起きた出来事と,岩石Qが堆積した地質年代と同じ地質年代に生息していた生物とを組み合わせたものとして適切なのは,次の表のア〜エのうちではどれか。
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岩石Qが堆積した地質年代に 起きた出来事 |
同じ地質年代に 生息していた生物 |
ア |
魚類と両生類が出現した。 |
アンモナイト |
イ |
魚類と両生類が出現した。 |
三葉虫(サンヨウチュウ) |
ウ |
鳥類が出現した。 |
アンモナイト |
エ |
鳥類が出現した。 |
三葉虫(サンヨウチュウ) |
〔問3〕 <結果>の(2)にある泥岩の層が堆積した時代の地域B周辺の環境について述べたものとして適切なのは,次のア〜エのうちではどれか。
ア |
流水で運搬され海に流れた土砂は,粒の小さなものから陸の近くに堆積する。このことから,泥岩の層が堆積した時代の地域B周辺は,河口から近い浅い海であったと考えられる。 |
イ |
流水で運搬され海に流れた土砂は,粒の大きなものから陸の近くに堆積する。このことから,泥岩の層が堆積した時代の地域B周辺は,河口から近い浅い海であったと考えられる。 |
ウ |
流水で運搬され海に流れた土砂は,粒の小さなものから陸の近くに堆積する。このことから,泥岩の層が堆積した時代の地域B周辺は,河口から遠い深い海であったと考えられる。 |
エ |
流水で運搬され海に流れた土砂は,粒の大きなものから陸の近くに堆積する。このことから,泥岩の層が堆積した時代の地域B周辺は,河口から遠い深い海であったと考えられる。 |
〔問4〕 <結果>の(2)から,地域BのX点とY点の柱状図の比較から分かることについて述べた次の文に当てはまるものとして適切なのは,下のア〜エのうちではどれか。
X点の凝灰岩の層の標高は,Y点の凝灰岩の層の標高より なっている。
ア 高く イ 低く ウ 高く エ 低く