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次の略地図を見て,あとの各問に答えよ。
〔問1〕 次の表のア〜エは,略地図中に
で示した,A〜Dのいずれかの県の,2019年における人口,県庁所在地(市)の人口,県内の自然環境と情報通信産業などの様子についてまとめたものである。A〜Dのそれぞれの県に当てはまるのは,次のア〜エのうちではどれか。
《県内の自然環境と情報通信産業などの様子》
ア 人口 万人 県庁所在地(市)の人口 万人
○ |
北部には山地が位置し,中央部には南流する複数の河川により形成された平野が見られ,沖合を流れる暖流の影響で,気候が温暖である。 |
○ |
県庁が所在する平野部には,園芸農業を行う施設内の環境を自動制御するためのシステムを開発する企業が立地している。 |
イ 人口 万人 県庁所在地(市)の人口 万人
○ |
北西部に広がる平野の沖合には暖流が流れ,北東部には潮流が速い海峡が見られ,南西部に広がる平野は干満差の大きい干潟のある海に面している。 |
○ |
県庁所在地の沿岸部には,住宅地開発を目的に埋め立てられた地域に,報道機関やソフトウェア設計の企業などが集積している。 |
ウ 人口 万人 県庁所在地(市)の人口 万人
○ |
冬季に降水が多い南部の山々を源流とし,北流する複数の河川が形成する平野が中央部に見られ,東部には下流に扇状地を形成する河川が見られる。 |
○ |
県庁が所在する平野部には,豊富な水を利用した医薬品製造拠点があり,生産管理のための情報技術などを開発する企業が立地している。 |
エ 人口 万人 県庁所在地(市)の人口 万人
○ |
平均標高は約で,北部にはローム層が堆積する台地があり,西部には大都市が立地し,南部には温暖な気候の丘陵地帯が広がっている。 |
○ |
県庁所在地に近い台地には,安定した地盤であることを生かして金融関係などの情報を処理する電算センターが立地している。 |
(「日本国勢図会」2020/21年版などより作成)
6
〔問2〕 略地図中に①
②で示したW〜Zは,それぞれの①の府県の府県庁所在地と②の府県の府県庁所在地が,鉄道と自動車で結び付く様子を模式的に示したものである。次の表のア〜エは,W〜Zのいずれかの府県庁所在地間の直線距離,2017年における,府県相互間の鉄道輸送量,自動車輸送量,起点となる府県の産業の様子を示したものである。略地図中のW〜Zのそれぞれに当てはまるのは,次の表のア〜エのうちではどれか。
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起点 |
終点 |
直線 距離 () |
鉄道 () |
自動車 () |
起点となる府県の産業の様子 |
ア |
① → |
② |
|
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輸送用機械関連企業が南部の 工業団地に立地し,都市部では 食品加工業が見られる。 |
② → |
① |
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沿岸部では鉄鋼業や石油化学 コンビナートが,内陸部では電子 機械工業が見られる。 |
イ |
① → |
② |
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中山間部には畜産業や林業, 木材加工業が,南北に走る 高速道路周辺には電子 工業が見られる。 |
② → |
① |
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平野部には稲作地帯が広がり, 沿岸部では石油精製業が 見られる。 |
ウ |
① → |
② |
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漁港周辺には水産加工業が, 砂丘が広がる沿岸部には 果樹栽培が見られる。 |
② → |
① |
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沿岸部には鉄鋼業が,都市中心部 には中小工場が,内陸部には 電気機械工業が見られる。 |
エ |
① → |
② |
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世界を代表する輸送用機械 関連企業が内陸部に位置し, 沿岸部には鉄鋼業などが見られる。 |
② → |
① |
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石油化学コンビナートや,岬と 入り江が入り組んだ地形を 生かした養殖業が見られる。 |
(国土交通省「貨物地域流動調査」などより作成)
〔問3〕 次のⅠとⅡの地形図は,千葉県八千代市の1983年と2009年の「国土地理院発行2万5千分の1地形図(習志野)」の一部である。Ⅲの略年表は,1980年から1996年までの,八千代市(萱田)に関する主な出来事についてまとめたものである。ⅠとⅡの地形図を比較して読み取れる,
で示した地域の変容について,宅地に着目して,簡単に述べよ。また,Ⅰ〜Ⅲの資料から読み取れる,
で示した地域の変容を支えた要因について,八千代中央駅と東京都(大手町)までの所要時間に着目して,簡単に述べよ。
Ⅲ
西暦 |
八千代市(萱田)に関する主な出来事 |
1980 |
●萱田の土地区画整理事業が始まった。 |
1985 |
●東葉高速鉄道建設工事が始まった。 |
1996 |
●東葉高速鉄道が開通した。 ●八千代中央駅が開業した。 ●東京都(大手町)までの所要時間は60分から 46分に,乗換回数は3回から0回になった。 |
(注) 所要時間に乗換時間は含まない。
(「八千代市統計書」などより作成)