@ ウイルスは体のどこから出てくるか
ウイルスは、感染した人が咳や会話をしたときに口から飛ぶ「飛沫(ひまつ)」に 含まれています。
感染した人の「手」からウイルスが出てくるわけではありません。感染した人が 咳やくしゃみを手でおさえたときなどに、手にウイルスがつきます。
A ウイルスはどこから体に入るか
ウイルスは、鼻や口、目の粘膜などから体に入るといわれています。
ウイルスを鼻や口から吸いこんだり、ウイルスがついた手で顔(目・鼻・口)をさわったりすることにより、ウイルスが体に入ってしまいます。
ウイルスが「手」から体に入るわけではありません。ただし「手」は、顔をさわったり、いろんなところ・いろんな物をさわったりすることにより、ウイルスを広げてしまうかもしれないため、注意しておく必要があります。
B 感染・発症
ふつう、ウイルスが体に入ると、体は「免疫(めんえき)」というはたらきで、ウイルスが入った細胞をこわします。
一方、ウイルスは生物の体(細胞)に入ると、どんどん増えていきます。
体に入るウイルスの数が多くなると、免疫のはたらきが追いつかなくなり、「感染症」を引き起こします。
ウイルスによる感染症から身を守るには、体に入るウイルスの数を少しでも減らすことが大切になります。
C 飛沫感染と接触感染
新型コロナウイルス感染の要因としては、「飛沫感染(ひまつかんせん)」と「接触感染(せっしょくかんせん)」の2つが考えられています。
「飛沫感染」は、咳や会話のときに口から飛ぶ「飛沫(ひまつ)」に含まれるウイルスをほかの人が鼻や口から吸いこんでしまうことによって起こります。
「接触感染」は、飛沫などによりウイルスがついた「手」から直接、または、ドアノブや手すり、エレベーターのボタンなどを通して、ほかの人の「手」にウイルスが移り、その「手」で顔(目・鼻・口)をさわることなどにより起こります。