5 デマやうわさにまどわされない

@ デマやうわさ

今回こんかい新型しんがたコロナウイルスのように、おおくのひと不安ふあんになるようなことがこると、根拠こんきょのないデマやうわさがひろまることがよくあります。人間にんげんは「わからないこと」による不安ふあん解消かいしょうしようとして、デマやうわさがまれてしまうようです。

むかしは、わからないことのおおくは妖怪ようかいのせい」にしてわっていたのですが、いまは、わからないことに、それらしい理由りゆうをつけてデマやうわさがひろまってしまいます。しかも、ここすうねんは SNS が発達はったつしたため、デマやうわさがひろまるスピードもはやくなっています。「みんなのために」とおもって、そのデマやうわさをひろめてしまうということもこっています。

A 新型しんがたコロナウイルスにかんするデマやうわさ

今回こんかい新型しんがたコロナウイルスの場合ばあい科学かがくてきっぽい」デマやうわさひろまっていて、その「科学かがくてきっぽさ」がそのデマやうわさの信頼しんらいたかめてしまっているようにおもいます。

たとえば、新型しんがたコロナウイルスは○○ぬので、むとい」、花崗岩かこうがん放射ほうしゃせんるので、新型しんがたコロナウイルスをころせる」などです。いずれも、まった科学かがくてき根拠こんきょのないはなしです。


B まどわされないために

デマやうわさにまどわされないためには、その情報じょうほうが、ただしい情報じょうほうかどうか、信頼しんらいできる情報じょうほうかどうかを見極みきわめないといけません。
とくに、インターネットじょう情報じょうほう要注意ようちゅういです。テレビや新聞しんぶんは、基本きほんてきには根拠こんきょのあるものしかさないので、比較ひかくてき信頼しんらいできます。

ただし最近さいきんは、テレビや新聞しんぶん「インターネットで ○○が話題わだいになっています。」といったニュースや記事きじもあるので、注意ちゅうい必要ひつようです。

インターネットじょう情報じょうほうでも、くに地方ちほう自治じちたい研究けんきゅう機関きかんなどがしている科学かがくてきなデータ」や「事実じじつ としての情報じょうほう」は、信頼しんらいたかいといえます。ただし、そのデータや事実じじつをもとに発表はっぴょうされたものが、すべただしいとはかぎりません。間違まちがった解釈かいしゃく判断はんだんもありるからです。

複数ふくすうの「メディア」や「発信はっしんもと」からの情報じょうほう信頼しんらいせいたかまります。1つのメディアや発信はっしんもとからの情報じょうほうだけだと、あやまった情報じょうほうかたよったかんがかたである可能かのうせいもあるからです。

また、テレビでも、ニュース以外いがい番組ばんぐみ情報じょうほうとく注意ちゅうい必要ひつようです。ひと専門せんもんだけのかんがえをもとにつくっている可能かのうせいがあるからです。専門せんもんとはいえ、1人ひとり意見いけんだと、やはり間違まちがいやかたよりがあります。

いまSNSなどでひろまっているデマやうわさのなかには、いかにも信頼しんらいできる発信はっしんもとからの情報じょうほうであるかのようにかれているものがあります。
その情報じょうほうただしいかどうか、信頼しんらいできるかどうかを判断はんだんするには、 情報じょうほうもと直接ちょくせつ確認かくにんする必要ひつようがあります。

「ウソかもしれない情報じょうほう」にふくまれている情報じょうほうウソかもしれないからです。

不安ふあんなかでは、冷静れいせい判断はんだんができなくなってしまいます。こういった状況じょうきょうだからこそ、デマやうわさがえることをふまえ、一度いちどいて、自分じぶん情報じょうほうたしかめるまでしんじない」という心構こころがまえが大切たいせつかもしれません。