科学(かがく)っておもしろい!  なぜ?なに?なんで?

わくわくサイエンス

子(こ)どもたちの疑問(ぎもん)に答(こた)える…学(まな)びから体験(たいけん)へ…

総監修(そうかんしゅう)  米村(よねむら)でんじろう

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『生(い)き物(もの)』(動物(どうぶつ)・植物(しょくぶつ))、『体(からだ)』、『地球(ちきゅう)・宇宙(うちゅう)』、『身(み)のまわり』(生活(せいかつ)・命(いのち)・心(こころ))の4つのジャンルから

子(こ)どもたちの身近(みぢか)な科学(かがく)の疑問(ぎもん)を取(と)りあげ、解(と)き明(あ)かす!!


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米(よね)村(むら)でんじろう

(サイエンス・プロデューサー)

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今(いま)泉(いずみ)忠(ただ)明(あき)

(日(に)本(ほん)動(どう)物(ぶつ)科(か)学(がく)研(けん)究(きゅう)所(じょ)所(しょ)長(ちょう))

戸(と)田(だ)一(かず)雄(お)

(長(なが)崎(さき)大(だい)学(がく)名(めい)誉(よ)教(きょう)授(じゅ))

中(なか)島(じま)千(ち)恵(え)子(こ)

(千(ち)葉(ば)経(けい)済(ざい)大(だい)学(がく)短(たん)期(き)大(だい)学(がく)部(ぶ)教(きょう)授(じゅ))

布(ふ)施(せ)哲(てつ)治(じ)

(情(じょう)報(ほう)通(つう)信(しん)研(けん)究(きゅう)機(き)構(こう)鹿(か)島(しま)宇(う)宙(ちゅう)技(ぎ)術(じゅつ)センター主(しゅ)任(にん)研(けん)究(きゅう)員(いん))

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遊(あそ)びから体(たい)験(けん)へ!

米(よね)村(むら)でんじろう(サイエンス・プロデューサー)

遊(あそ)びの中(なか)にも科(か)学(がく)がいっぱい!!

  科(か)学(がく)というとむずかしくて苦(にが)手(て)だなとかんじる人(ひと)が多(おお)いとおもいます。でもじつは身(み)近(ちか)なところにたくさんの科(か)学(がく)がかくれています。たとえばシャボン玉(だま)遊(あそ)びをしていると、こんな疑(ぎ)問(もん)がわいてくるかもしれません。「シャボン玉(だま)はどうして色(いろ)がつくのだろう?」「どうしてすぐにわれないのだろう?」このように、子(こ)どもたちの遊(あそ)びの中(なか)にたくさんの科(か)学(がく)の不(ふ)思(し)議(ぎ)がみつかります。

  科(か)学(がく)の実(じっ)験(けん)を成(せい)功(こう)させるためには、たくさんの試(し)行(こう)錯(さく)誤(ご)や工(く)夫(ふう)が必(ひつ)要(よう)です。同(おな)じように、あそんでいるときも、うまくいかずに「ああでもない。こうでもない」とかんがえ、工(く)夫(ふう)することでうまくできたり新(あたら)しい発(はっ)見(けん)があったりします。このようにかんがえたり工(く)夫(ふう)したりすることが、十(じゅう)分(ぶん)に科(か)学(がく)の体(たい)験(けん)になっているとおもうのです。手(て)をつかったり体(からだ)をつかったり、一(いっ)見(けん)科(か)学(がく)とは関(かん)係(けい)のないような遊(あそ)びの中(なか)で、科(か)学(がく)と同(おな)じ体(たい)験(けん)をしているといえるのです。

  科(か)学(がく)をむずかしくおもわずに、あそびながら「科(か)学(がく)ってとても身(み)近(ぢか)なもの」と、楽(たの)しんでもらえればいいですね。

「なぜ?」「どうして?」  いつも疑(ぎ)問(もん)をもちつづけよう!!

  今(いま)ではあたり前(まえ)のようにしられていることも、さいしょはだれもしらないことでした。答(こた)えをしらない昔(むかし)の人(ひと)は「なぜ?」「どうして?」と疑(ぎ)問(もん)をもち、たくさんの失(しっ)敗(ぱい)をかさねて答(こた)えをみちびきだしてきました。さいしょは、疑(ぎ)問(もん)をもつことからはじまったのです。そんな疑(ぎ)問(もん)の答(こた)えを、長(なが)い年(ねん)月(げつ)をかけて少(すこ)しずつみつけだして現(げん)代(だい)の科(か)学(がく)へと進(しん)歩(ぽ)してきたのです。

  昔(むかし)の人(ひと)と同(おな)じように、子(こ)どもたちも「なぜ?」「どうして?」と疑(ぎ)問(もん)におもうことがたくさんみつかるでしょう。でも、その答(こた)えをしらないことをはずかしいとおもうかもしれませんが、そんな必(ひつ)要(よう)はありません。さいしょはだれもがわからないし、わからなくてあたり前(まえ)なのです。それよりも「なぜ?」「どうして?」といつも疑(ぎ)問(もん)をもち、答(こた)えをさがしつづけることが大(たい)切(せつ)なことなのです。それが、子(こ)どもたちの成(せい)長(ちょう)につながっていきます。ぜひ、たくさんの科(か)学(がく)の不(ふ)思(し)議(ぎ)にチャレンジしてみてください。

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学(まな)ぶこと、体(たい)験(けん)する楽(たの)しさを!!

  現(げん)代(だい)では「なぜ?」「どうして?」の答(こた)えがすぐにしらべられてしまいます。しかしそれだけでわかった気(き)にならないようにしてください。学(まな)んだ知(ち)識(しき)だけが答(こた)えではないのです。実(じっ)際(さい)に体(たい)験(けん)することで、はじめてわかることがたくさんあります。

  たとえば、料(りょう)理(り)のレシピをみただけで同(おな)じようにおいしい料(りょう)理(り)をつくれるようになるでしょうか?  本(ほん)のとおりに上(じょう)手(ず)に包(ほう)丁(ちょう)やフライパンがつかえないときもあるとおもいます。火(ひ)加(か)減(げん)がわからないときもあるとおもいます。レシピだけではその料(りょう)理(り)の味(あじ)はわかりません。実(じっ)際(さい)につくってみないとわからないことがたくさんあります。

  この本(ほん)をよんで興(きょう)味(み)をもったもので、実(じっ)践(せん)できるものはぜひやってみてください。実(じっ)際(さい)にやってみるといろんな発(はっ)見(けん)があるはずです。もちろん、うまくいかないこともたくさんあるでしょう。そんなときは「どうしてうまくいかないんだろう?」とかんがえて、また挑(ちょう)戦(せん)してみてください。

  何(なん)度(ど)も何(なん)度(ど)も失(しっ)敗(ぱい)をかさね、自(じ)分(ぶん)で工(く)夫(ふう)し成(せい)功(こう)したとき、それがとても楽(たの)しい体(たい)験(けん)になるはずです。そういった体(たい)験(けん)をかさねることで子(こ)どもたちが大(おお)きく成(せい)長(ちょう)していってくれればとおもいます。

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「遊(あそ)びから体(たい)験(けん)へ!」……2

この本(ほん)のつかい方(かた)……8


画像第(だい)1章(しょう)  生(い)き物(もの)のなぜ?

ミツバチの巣(す)はなぜ六(ろっ)角(かく)形(けい)なの?……12

アメンボはなぜ水(みず)にういていられるの?……14

アリの行(ぎょう)列(れつ)はどこへいくの?……16

オンブバッタはどうしておんぶしているの?……18

カにさされると、かゆくなるのはどうして?……19

カメムシはどうしてくさいの?……20

クモは自(じ)分(ぶん)の巣(す)にくっつかないの?……21

ゴキブリはどうして家(いえ)の中(なか)にいるの?……22

ダンゴムシはどうしてまるくなるの?……23

セミはなぜとぶときにおしっこをするの?……24

チョウの口(くち)はどうしてまるまっているの?……26

ナミテントウにはどうしていろいろな模(も)様(よう)があるの?……27

トンボの目(め)はなぜ大(おお)きいの?……28

トンボの幼(よう)虫(ちゅう)はなぜ水(すい)中(ちゅう)でくらすの?……29

ホタルはどうしてひかるの?……30

秋(あき)になるとなく虫(むし)が多(おお)いのはなぜ?……31

昆(こん)虫(ちゅう)には骨(ほね)がないの?……32

一(いち)番(ばん)長(なが)生(い)きする生(い)き物(もの)は何(なに)?……33

キリンとゾウのうんち、大(おお)きさがちがうのはなぜ?……34

地(ち)球(きゅう)上(じょう)には何(なん)種(しゅ)類(るい)の生(い)き物(もの)がいるの?……35

一(いち)番(ばん)強(つよ)い生(い)き物(もの)は何(なに)?……36

動(どう)物(ぶつ)は虫(むし)歯(ば)にならないの?……37

カバの口(くち)はどうして大(おお)きいの?……38

カンガルーはどうしておなかのふくろで子(こ)そだてするの?……39

クジラの赤(あか)ちゃんは海(うみ)の中(なか)でどうやってお乳(ちち)をのむの?……40

ゴリラがむねをポコポコたたくのはなぜ?……41

シマウマの模(も)様(よう)は何(なん)のためにあるの?……42

パンダは竹(たけ)しかたべないの?……43

イヌはどうしてあちこちにおしっこするの?……44

ネコのひげは何(なん)の役(やく)にたつの?……46

ヤギはどうして紙(かみ)をたべるの?……48

ホッキョクグマはどうして氷(こおり)の世(せ)界(かい)でも平(へい)気(き)なの?……49

キツツキはどうして木(き)をつつくの?……50

小(こ)鳥(とり)はどうしてよくなくの?……51

鳥(とり)はどうしてとべるの?……52

鳥(とり)はどんなところに巣(す)をつくるの?……53

渡(わた)り鳥(どり)はどうしてわたってくるの?……54

カメレオンはなぜ体(からた)の色(いろ)がかわるの?……55

イルカは頭(あたま)がいいの?……56

イカやタコはどうしてすみをはくの?……57

ヤドカリがひっこすって本(ほん)当(とう)?……58

サケがうまれた川(かわ)にもどるのはなぜ?……59

ピラニアはこわい魚(さかな)って本(ほん)当(とう)?……60

魚(さかな)もねむるの?……61

魚(さかな)にも耳(みみ)や鼻(はな)があるの?……62

田(た)んぼにはなぜ水(みず)をはるの?……63

キノコは植(しょく)物(ぶつ)なの?……64

帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)って何(なに)?……65

木(き)の実(み)に赤(あか)い実(み)が多(おお)いのはなぜ?……66

くっつき虫(むし)とよばれる実(み)はなぜくっつくの?……67

葉(は)はどうして緑(みどり)色(いろ)なの?……68

バラのとげは何(なん)のためにあるの?……70

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サボテンにはどうしてとげがあるの?……71

マツヨイグサはどうして夜(よる)にさくの?……72

レンコンにはどうして穴(あな)があいているの?……73

カミキリムシは、髪(かみ)の毛(け)をきれるの?……74

チョウとガのちがいはどこ?……74

鳥(とり)は夜(よる)に目(め)がみえないの?……75

オウムはなぜことばをまねるの?……75

フラミンゴはなぜかた足(あし)でたつの?……76

ニワトリはどうして朝(あさ)になくの?……76

ウシはなぜ口(くち)をもぐもぐさせているの?……77

ゾウがよく水(みず)あびするのはなぜ?……77

ラクダのこぶには何(なに)がはいっているの?……78

タヌキは本(ほん)当(とう)にたぬきねいりするの?……78

ヘビはどこからがしっぽなの?……79

ヤモリはどうしてかべにはりついてあるけるの?……79

パイナップルにたねはあるの?……80

落(らっ)花(か)生(せい)は土(つち)の中(なか)に実(み)がなるの?……80

食(しょく)虫(ちゅう)植(しょく)物(ぶつ)は虫(むし)をどうやってつかまえるの?……81

植物(しょくぶつ)にもオスとメスがあるの?……81

画像第(だい)2章(しょう)  体(からだ)のなぜ?

はしると胸(むね)がどきどきするのはなぜ?……84

人(ひと)の目(め)とほかの生(い)き物(もの)の目(め)、どっちがすごいの?……86

目(め)の錯(さっ)覚(かく)って何(なに)?……88

耳(みみ)は音(おと)をきくためだけにあるの?……90

鼻(はな)がつまると、なぜ味(あじ)がわからなくなるの?……91

皮(ひ)膚(ふ)の色(いろ)はどうしてちがうの?……92

悲(かな)しいと涙(なみだ)がでるのはなぜ?……93

赤(あか)ちゃんはどうしてよくなくの?……94

赤(あか)ちゃんはどうしてうまれてすぐにたてないの?……95

人(ひと)はどうして2本(ほん)足(あし)であるけるの?……96

あくびがうつるって本(ほん)当(とう)?……97

からい物(もの)をたべると汗(あせ)がでるのはなぜ?……98

子(こ)どもが親(おや)ににるのはなぜ?……99

人(ひと)にはどうしてしっぽがないの?……100

どうして、人(ひと)にはへそがあるの?……101

どうしてかぜをひくの?……102

予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)って、なぜするの?……103

血(けつ)液(えき)型(がた)が4種(しゅ)類(るい)あるのはなぜ?……104

血(ち)がでても自(し)然(ぜん)にとまるのはなぜ?……105

どうして頭(あたま)には髪(かみ)の毛(け)がはえているの?……106

しゃっくりがでるのはなぜ?……107

虫(むし)歯(ば)はどうしてできるの?……108

爪(つめ)の根(ね)元(もと)にある白(しろ)い部(ぶ)分(ふん)は何(なに)?……109

すっぱい物(もの)をみるとつばがでるのはなぜ?……110

ぐるぐるまわると目(め)がまわるのはなぜ?……111

1日(にち)にどのくらい息(いき)をするの?……112

自(じ)分(ぶん)でくすぐってもくすぐったくないのはなぜ?……113

どうしておふろにはいるの?……114

右(みき)利(き)きと左(ひだり)利(き)きは、いつ決(き)まるの?……115

人(ひと)は水(みず)がないといきられないの?……116

どうして、たべないといきられないの?……117

どうしておならがでるの?……118

指(し)紋(もん)はみんなちがうの?……119

どうして野(や)菜(さい)をたべないといけないの?……120

どうして人(ひと)はねむるの?……121

ゆめをみるのはなぜ?……122

おなかの中(なか)には細(さい)菌(きん)がいるの?……123

どうしておねしょをしちゃうの?……124

男(だん)女(じょ)の声(こえ)はどうしてちがうの?……124

としをとるとはげたり、しらががはえたりするのはなぜ?……125

たんこぶはどうしてできるの?……125

どうして鳥(とり)はだがたつの?……126

6

ほくろはどうしてできるの?……126

まばたきをするのはなぜ?……127

大(おお)声(ごえ)をだすと力(ちから)がでるって本(ほん)当(とう)?……127

熱(ねっ)中(ちゅう)症(しょう)ってどんなもの?……128

日(ひ)やけをするとはだが黒(くろ)くなるのはなぜ?……128

おなかがすくとグーグーなるのはなぜ?……129

たべた後(あと)にはしるとおなかがいたくなるのはなぜ?……129

おふろで指(ゆび)がしわしわになるのはなぜ?……130

花(か)粉(ふん)症(しょう)って何(なに)?……130

正(せい)座(ざ)をするとどうして足(あし)がしびれるの?……131

かき氷(ごおり)をたべると頭(あたま)がキーンといたくなるのはなぜ?……131

画像第(だい)3章(しょう)  身(み)のまわりのなぜ?

セーターをぬぐとパチッとするのはなぜ?……134

乾(かん)電(でん)池(ち)には電(でん)気(き)がはいっているの?……136

電(でん)気(き)はどうやってできるの?……138

L(エル)E(イー)D(ディー)と蛍(けい)光(こう)灯(とう)はどこがちがうの?……139

電(でん)子(し)レンジでものがあたたまるのはなぜ?……140

ガスはどこからはこばれてくるの?……141

鉄(てつ)でつくられた大(おお)きな船(ふね)がしずまないのはなぜ?……142

すべり台(だい)をすべるとなぜおしりがあつくなるの?……143

紙(かみ)はどうやってリサイクルされるの?……144

ジェットコースターはなぜさかさまでもおちないの?……146

自(じ)転(てん)車(しゃ)はどうしてたおれないの?……147

ブーメランはなぜもどってくるの?……148

ボールはなぜはずむの?……150

おふろのお湯(ゆ)はなぜ上(うえ)からあつくなるの?……151

水(みず)はどうしてこおるの?……152

磁(じ)石(しゃく)がくっつくのはなぜ?……154

アニメーションがうごいてみえるのはなぜ?……155

ガラスはどうしてすきとおっているの?……156

望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)でとおくのものが大(おお)きくみえるのはなぜ?……157

録(ろく)音(おん)した声(こえ)がちがってきこえるのはなぜ?……158

新(しん)幹(かん)線(せん)の先(せん)頭(とう)車(しゃ)両(りょう)は、どうして細(ほそ)長(なが)いの?……159

ダイヤモンドはどうやってみがくの?……160

タイヤにみぞがあるのはなぜ?……161

花(はな)火(び)はどうしていろいろな色(いろ)があるの?……162

クレーンはどうやってビルの上(うえ)にあげるの?……163

野(や)球(きゅう)の変(へん)化(か)球(きゅう)はなぜまがるの?……164

鉄(てつ)はどうしてさびるの?……165

消(け)しゴムでえんぴつの文(も)字(じ)がきえるのはなぜ?……166

方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)はどうして北(きた)をさすの?……167

どうしてふとんをほすの?……168

布(ぬの)や道(どう)路(ろ)がぬれると色(いろ)がかわるのはなぜ?……169

お湯(ゆ)がわくとなぜシューシュー音(おと)がでるの?……170

冷(つめ)たいコップに水(すい)滴(てき)がつくのはなぜ?……171

雪(ゆき)はどうしてふるの?……172

飛(ひ)行(こう)機(き)雲(ぐも)はどうしてできるの?……173

空(くう)気(き)にも重(おも)さはあるの?……174

紅(こう)茶(ちゃ)にレモンをいれると色(いろ)がかわるのはなぜ?……176

たまごをゆでるとかたまるのはなぜ?……178

タマネギをきると涙(なみだ)がでるのはなぜ?……180

うどんの「こし」ってなに?……181

納(なっ)豆(とう)はどうしてねばねばするの?……182

野(や)菜(さい)に塩(しお)をかけると水(みず)がでてくるのはなぜ?……184

きったリンゴを塩(しお)水(みず)につけるのはどうして?……185

水(みず)と油(あぶら)はどうしてまざらずにわかれるの?……186

食(た)べものは何(なん)でも冷(れい)凍(とう)できるの?……188

カビはどうしてはえるの?……189

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ゼラチンとかんてんはどうちがうの?……190

ジャムはどうしてくさらないの?……192

人(ひと)前(まえ)で緊(きん)張(ちょう)してあがっちゃうのはなぜ?……193

暗(くら)いところや高(たか)いところがこわいのはなぜ?……194

おばあちゃんにもおばあちゃんがいたの?……195

寿(じゅ)命(みょう)って何(なに)?……196

人(ひと)は死(し)んだらどうなるの?……197

電(でん)車(しゃ)でジャンプしても同(おな)じ場(ば)所(しょ)におちるのはなぜ?……198

なぜリモコンでテレビがうごくの?……198

鳥(とり)はどうして電(でん)線(せん)にとまってもへいきなの?……199

さむい日(ひ)に息(いき)が白(しろ)くなるのはなぜ?……199

おもちはどうしてかたくなるの?……200

ポップコーンはなぜはじけるの?……200

シュガーレスの砂(さ)糖(とう)はどうしてあまくかんじるの?……201

スイカに塩(しお)をかけるのはなぜ?……201

カニやエビをゆでると赤(あか)くなるのはなぜ?……202

パンはどうしてふくらむの?……202

お医(い)者(しゃ)さんはどうして白(はく)衣(い)をきているの?……203

ウイルスって生(い)き物(もの)なの?……203

線(せん)路(ろ)にしいてある石(いし)は何(なん)のためにあるの?……204

あつい日(ひ)に水(みず)をまくのはなぜ?……204

こんにゃくは何(なん)でできているの?……205

昔(むかし)の人(ひと)はどうやって大(おお)きな石(いし)をきったの?……205

画像第(だい)4章(しょう)  地(ち)球(きゅう)・宇(う)宙(ちゅう)のなぜ?

月(つき)の形(かたち)はどうしてかわるの?……208

月(げっ)食(しょく)や日(にっ)食(しょく)がおこるのはなぜ?……209

太(たい)陽(よう)はどのくらいあついの?……210

流(なが)れ星(ぼし)はどうしてできるの?……211

流(りゅう)星(せい)群(ぐん)って何(なに)?……212

土(ど)星(せい)にはなぜわ(・)があるの?……213

星(ほし)はどうして夜(よる)だけひかるの?……214

星(ほし)の明(あか)るさがちがうのはなぜ?……215

雷(かみなり)がおちるのはなぜ?……216

夕(ゆう)焼(や)けが赤(あか)いのはなぜ?……217

にじはどうしてできるの?……218

梅(つ)雨(ゆ)って何(なに)?……220

朝(あさ)日(ひ)や夕(ゆう)日(ひ)はなぜ大(おお)きくみえるの?……221

雲(くも)は何(なん)でできているの?……222

天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)はどうやってするの?……224

夕(ゆう)立(だち)はどうしておこるの?……226

一(いち)番(ばん)深(ふか)い海(うみ)はどのくらい深(ふか)いの?……227

酸(さん)性(せい)雨(う)って何(なに)?……228

台(たい)風(ふう)はどうしてできるの?……229

春(しゅん)夏(か)秋(しゅう)冬(とう)があるのはなぜ?……230

南(なん)極(きょく)と北極(ほっきょく)どちらが寒(さむ)いの?……231

地(ち)球(きゅう)の温(おん)暖(だん)化(か)って何(なに)?……232

化(か)石(せき)はどうやってできるの?……233

恐(きょう)竜(りゅう)って本(ほん)当(とう)にいたの?……234

恐(きょう)竜(りゅう)の名(な)前(まえ)はどうやってつけているの?……245

天(あま)の川(がわ)って何(なに)?……236

宇(う)宙(ちゅう)はいつできたの?……236

ブラックホールって何(なに)?……237

宇(う)宙(ちゅう)人(じん)はいるの?……237

しんきろうはどうしてできるの?……238

うずしおって何(なに)?……238

海(うみ)の水(みず)はどうしてしおからいの?……239

オーロラって何(なに)?……239

オゾン層(そう)って何(なに)?……240

温(おん)泉(せん)はどうしてわくの?……240


用(よう)語(ご)解(かい)説(せつ)……242

さくいん……246

保護者(ほごしゃ)のみなさんへ……254

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この本(ほん)のつかい方(かた)

この本(ほん)では、くらしの中(なか)で「なぜ?」「ふしぎだな?」とかんじる身(み)近(ぢか)な科(か)学(がく)の疑(ぎ)問(もん)の答(こた)えを紹(しょう)介(かい)しています。疑(ぎ)問(もん)にかかわる科(か)学(がく)実(じっ)験(けん)や自(し)然(ぜん)観(かん)察(さつ)なども解(かい)説(せつ)していますから、実(じっ)際(さい)に体(たい)験(けん)してみましょう。


この本(ほん)では、身(み)近(ぢか)な疑(ぎ)問(もん)を4つのジャンルにわけています。

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実(じっ)験(けん)・観(かん)察(さつ)の注(ちゅう)意(い)

画像実(じっ)験(けん)は、一(いち)度(ど)でうまくできないこともあります。あきらめずにちょうせんしてみましょう。

画像実(じっ)験(けん)につかう材(ざい)料(りょう)や道(どう)具(ぐ)は、最(さい)初(しょ)に全(ぜん)部(ぶ)そろえてからはじめましょう。

※「用(よう)意(い)するもの」では、主(おも)にそろえるものを表(ひょう)記(き)してあります。必(ひつ)要(よう)なものがあれば、工(く)夫(ふう)して準(じゅん)備(び)してください。

画像はさみやカッターナイフ、包(ほう)丁(ちょう)などの刃(は)物(もの)をつかうときは、けがをしないように注(ちゅう)意(い)しましょう。むずかしいときは、おとなの人(ひと)にてつだってもらいましょう。

画像火(ひ)や熱(ねっ)湯(とう)をつかう実(じっ)験(けん)は、かならずおとなの人(ひと)と一(いっ)緒(しょ)にやりましょう。

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この2人(ふたり)が案(あん)内(ない)するよ!

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この本(ほん)にでてくる単(たん)位(い)のあらわし方(かた)です。

長(なが)さ・大(おお)きさ

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>

重(おも)さ

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (グラム)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (キログラム)… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">t</mi></math> (トン)… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">t</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>

体(たい)積(せき)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (リットル)… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math>

温(おん)度(ど)

℃(度(ど))…摂(せっ)氏(し)

割(わり)合(あい)

%(パーセント)…全(ぜん)体(たい)を <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math> とした場(ば)合(あい)に、その中(なか)にしめる割(わり)合(あい)。

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第(だい)1章(しょう)  生(い)き物(もの)のなぜ?

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ミツバチの巣(す)はなぜ六(ろっ)角(かく)形(けい)なの?

画像軽(かる)くがんじょうで、たくさんの部(へ)屋(や)がつくれる形(かたち)だから

画像ミツバチの巣(す)のような、たくさんの六(ろっ)角(かく)形(けい)をすき間(ま)なくならべたつくりのことを「ハニカム構(こう)造(ぞう)」といいます。ハニカム構(こう)造(ぞう)は、いろいろなすぐれたところをもっています。

  まず、おされる力(ちから)に強(つよ)いことです。六(ろっ)角(かく)柱(ちゅう)は上(うえ)からの力(ちから)ははねかえし、横(よこ)からの力(ちから)は吸(きゅう)収(しゅう)しやすい形(かたち)です。そのため、巣(す)ががんじょうにつくれます。

  つぎに、上(じょう)手(ず)に空(くう)間(かん)をつかえることです。同(おな)じ形(かたち)をたくさんしきつめたとき、六(ろっ)角(かく)形(けい)は、むだなすき間(ま)ができません。つまり、たくさんの部(へ)屋(や)がつくれます。

  それから、巣(す)につかう材(ざい)料(りよう)が少(すく)なくてすみます。巣(す)をつくる作(さ)業(ぎょう)がらくになるうえに、軽(かる)い巣(す)をつくれます。


画像ミツバチの巣(す)。

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画像円(えん)形(けい)だとすき間(ま)ができるが、六(ろっ)角(かく)形(けい)ならすき間(ま)ができない。

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画像シャボン玉(だま)で六(ろっ)角(かく)形(けい)をつくろう

シャボン玉(だま)をたくさんくっつけて、ハニカム構(こう)造(ぞう)がどんなふうにできるかをみてみよう。

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台(たい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)、水(みず)、ストロー、食(しょく)品(ひん)トレイなどの底(そこ)がたいらであさい容(よう)器(き)

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①台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)と水(みず)をまぜて、シャボン液(えき)をつくる。

②食(しょく)品(ひん)トレイにシャボン液(えき)をいれ、ストローで息(いき)をふきこみ、シャボン玉(だま)をつくる。なるべく同(おな)じ大(おお)きさになるようにつくろう。

③くっついた真(ま)ん中(なか)のシャボン玉(だま)は、どんな形(かたち)になっているかな?


画像シャボン玉(だま)に六(ろっ)角(かく)形(けい)がみえる。

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画像どうして六(ろっ)角(かく)形(けい)になったの?

  シャボン玉(だま)がまるくなるのは、「表(ひよう)面(めん)張(ちょう)力(りょく)」という、できるだけ表(ひょう)面(めん)をへらそうとする力(ちから)がはたらくからです。この実(じっ)験(けん)のシャボン玉(だま)もまるくなろうとしますが、となりとくっつきあい、その部(ぶ)分(ぶん)にかべができます。シャボン玉(だま)が7つくっつきあった場(ば)合(あい)、真(ま)ん中(なか)のシャボン玉(たま)のかべは六(ろっ)角(かく)形(けい)になります。また、シャボン液(えき)をつけた透(とう)明(めい)な板(いた)を上(うえ)からかぶせると、シャボン玉(だま)がつぶれて、より六(ろっ)角(かく)形(けい)になります。

3

画像ミツバチは何(なに)をつかって巣(す)をつくるの?

画像ミツロウをつかいます

画像ミツバチは、おなかにある8つの分(ぶん)泌(ぴつ)腺(せん)から、うすい紙(かみ)のようなミツロウをだします。それをあしで口(くち)まではこび、さらに口(くち)でかみながらこねます。これが巣(す)の材(ざい)料(りょう)になります。

  ミツバチはみんなで協(きょう)力(りょく)して、六(ろっ)角(かく)形(けい)の部(へ)屋(や)をたくさんつくります。ミツロウはかわくととてもじょうぶになります。


画像ミツロウをこねるミツバチ。

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画像花(はな)にきたミツバチをみてみよう

画像ミツバチはふつうの胃(い)のほかに、花(はな)のみつをはこぶための「みつ胃(い)」をもっています。花(はな)にきたミツバチは、長(なが)い舌(した)をだして花(はな)のおくにあるみつをすいこみ、みつ胃(い)にためています。

  また、同(どう)時(じ)に花(か)粉(ふん)もあつめます。花(か)粉(ふん)は、後(うし)ろあしのまわりにまるくつけられます。

  ミツバチはこれらを巣(す)にもちかえり、みんなの食(た)べ物(もの)や、冬(ふゆ)にむけてのたくわえにします。


画像花(か)粉(ふん)は後(うし)ろあしにまるくつき、「花(か)粉(ふん)だんご」とよばれる。

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画像ミツバチはさします。おしりのはりは産(さん)卵(らん)管(かん)が変(へん)化(か)したもので、女(じょ)王(おう)バチ以(い)外(がい)のメス、つまりハタラキバチがもっています。はりは、さすとぬけないしくみで、さしたハチはおしりがちぎれて死(し)んでしまいます。

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画像ミツバチの天(てん)敵(てき)はスズメバチです。ときにオオスズメバチはミツバチの巣(す)をおそい、ミツバチやその幼(よう)虫(ちゅう)を食(しょく)料(りょう)にします。

  もともと日(に)本(ほん)にすむニホンミツバチは、オオスズメバチをむかえうつことができます。巣(す)の偵(てい)察(さつ)にやってきたオオスズメバチを、ミツバチたちは集(しゅう)団(だん)でボールのようにとりかこみます。そして羽(はね)をうごかして中(なか)の温(おん)度(ど)をあげて、オオスズメバチを熱(ねつ)でころしてしまうのです。

  ところが、ハチミツをあつめる目(もく)的(てき)でヨーロッパから輸(ゆ)入(にゅう)されたセイヨウミツバチは、オオスズメバチとたたかうための、特(とく)別(べつ)なわざをもっていません。そのため、オオスズメバチがやってくると、巣(す)は全(ぜん)滅(めつ)してしまいます。


強(きょう)力(りょく)なあごをもつオオスズメバチ。

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アメンボはなぜ水(みず)にういていられるの?

画像軽(かる)い体(からだ)と、水(みず)をはじくあしをもっているから

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画像池(いけ)などで見(み)かけるアメンボは、水(みず)の上(うえ)にじっとしていてもしずみません。これには大(おお)きく3つの理(り)由(ゆう)があります。

  1つ目(め)の理(り)由(ゆう)は、アメンボの体(からだ)がとても軽(かる)いこと。胴(どう)もあしも細(ほそ)く、ボリュームのない体(からだ)つきです。

  2つ目(め)は、水(みず)をはじく細(ほそ)長(なが)いあしをもっていることです。水(みず)とふれるあし先(さき)には、水(みず)をはじく細(こま)かい毛(け)があります。毛(け)には、体(からだ)からでるあぶらをつけていて、水(みず)をはじきます。

  そして3つめの理(り)由(ゆう)が、水(みず)のもつ性(せい)質(しつ)です。水(みず)は、水(みず)同(どう)士(し)でまとまろうとする性(せい)質(しつ)が強(つよ)いのです。そのため水(すい)面(めん)は、水(みず)がおたがいをひっぱりあっていて、まるでまくをはったような状(じょう)態(たい)になっています。

  アメンボのあしがふれた水(みず)の部(ぶ)分(ぶん)をみてみると、そこだけ、へこんでいるようにみえますね。アメンボは、上(じょう)手(ず)にあしをうごかして、水(すい)面(めん)のまくをやぶらずにういているのです。

画像アメンボのあし。

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画像3つめの理由(りゆう)――水(みず)のもつ性(せい)質(しつ)「表(ひよう)面(めん)張(ちょう)力(りよく)」

  水(みず)などで、その表(ひよう)面(めん)を小(ちい)さくしようと分(ぶん)子(し)同(どう)士(し)がひきあう力(ちから)を表(ひょう)面(めん)張(ちょう)力(りょく)といいます。

  ハスの葉(は)にのった水(すい)滴(てき)がまるくなるのも、この力(ちから)によるものです。

  水(みず)の表(ひょう)面(めん)張(ちょう)力(りょく)を弱(よわ)くするには、水(みず)に洗(せん)剤(ざい)をいれます。洗(せん)剤(ざい)の分(ぶん)子(し)が水(みず)とつながり、水(すい)面(めん)の水(みず)の分(ぶん)子(し)のむすびつきを弱(よわ)くしてしまうのです。


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画像水(みず)の分(ぶん)子(し)がつながっているので、ものが水(すい)中(ちゅう)にはいるのをふせいでいる。

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画像水(すい)面(めん)の水(みず)のつながりがやぶられ、簡(かん)単(たん)にものが水(すい)中(ちゅう)にしずむ。

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画像モールでアメンボをつくろう!

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モール2本(ほん)、防(ぼう)水(すい)スプレー

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①モール2本(ほん)をあわせて真(ま)ん中(なか)から両(りょう)はしによじり胴(どう)体(たい)の部(ぶ)分(ぶん)をつくる。

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②それぞれあしを2本(ほん)ずつ同(おな)じ方(ほう)向(こう)へむけてまげ、ひろげる。

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③4本(ほん)のあしが地(じ)面(めん)と平(たい)らになるように形(かたち)をととのえ、あしに防(ぽう)水(すい)スプレーをふきかける。

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水(みず)をいれた洗(せん)面(めん)器(き)に、モールアメンボをうかべましょう。あしを水(すい)面(めん)と並(へい)行(こう)にして、そっとおくのがポイントです。成(せい)功(こう)したら、いろいろなアメンボをつくってみましょう。

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画像アメンボのあしを長(なが)くしてやってみよう。

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画像胴(どう)体(たい)にクリップをつけて重(おも)くしてみよう。

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画像洗(せん)面(めん)器(き)の水(みず)に洗(せん)剤(ざい)をいれるとどうなるかな?

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アリの行(ぎょう)列(れつ)はどこへいくの?

画像地(ち)下(か)につくった巣(す)の入(い)り口(ぐち)へ食(た)べ物(もの)をはこびます

画像アリは、巣(す)を地(じ)面(めん)の下(した)につくり、集(しゅう)団(だん)でくらす昆(こん)虫(ちゅう)です。

  一(いっ)家(か)は女(じょ)王(おう)アリを中(ちゅう)心(しん)につくられ、さまざまな役(やく)割(わり)をもつアリがいます。わたしたちがよく目(め)にするのは、食(た)べ物(もの)をあつめるために巣(す)のまわりでうごきまわるハタラキアリたちです。

  ハタラキアリは、自(じ)分(ぶん)だけではもちきれない食(た)べ物(もの)をみつけると、ひとまず巣(す)にかえり、なかまのアリにしらせます。そして、そのしらせをきいたたくさんのハタラキアリたちが、その食(た)べ物(もの)へむかい、巣(す)へともちかえります。このときに行(ぎょう)列(れつ)ができるのです。

画像そのほか、みんなで新(あたら)しい巣(す)へひっこすときも、行(ぎょう)列(れつ)をつくります。


画像大(おお)きなえものはなかまと一(いっ)緒(しょ)にはこぶ。

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画像巣(す)の中(なか)には、食(た)べ物(もの)をためておく部(へ)屋(や)もある。

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画像どうして食(た)べ物(もの)と巣(す)の場(ば)所(しょ)がわかるの?

画像道(みち)に道(みち)しるべをつけています

画像食(た)べ物(もの)をみつけたハタラキアリは、巣(す)にかえるときおしりから一(いっ)家(か)共(きょう)通(つう)のにおいのする液(えき)をだし、道(みち)につけていきます。雨(あめ)がふったあとでも、アリはこのにおいをかんじることができます。


画像においでなかまに道(みち)をおしえるので、この液(えき)は「道(みち)しるべフェロモン」とよばれる。

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画像アリの行(ぎょう)列(れつ)をつくろう

アメなどをアリの巣(す)の近(ちか)くにおいて、行(ぎょう)列(れつ)ができるかみてみましょう。アリの行(ぎょう)列(れつ)ができたら、行(ぎょう)列(れつ)の途(と)中(ちゅう)にじゃまになるものをおいてみましょう。アリたちはどんな行(こう)動(どう)をとるでしょうか?  行(ぎょう)列(れつ)は同(おな)じ道(みち)につながるでしょうか?

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画像アリを観(かん)察(さつ)できる巣(す)箱(ばこ)をつくろう

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炭(たん)酸(さん)飲(いん)料(りょう)系(けい)のペットボトル、空(あ)きカン、ハサミ、テープ、ガーゼ、輪(わ)ゴム、カッターナイフ

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  巣(す)箱(ばこ)につかうのは、表(ひょう)面(めん)にでこぼこのないペットボトルがむいています。透(とう)明(めい)で、中(なか)のようすをよくみることができ、ハサミでもきりやすいからです。

  容(よう)器(き)の準(しゅん)備(び)ができたら、10ぴきほどのハタラキアリをつかまえてきて中(なか)にいれます。かならず1か所(しょ)から同(おな)じ巣(す)のなかまをあつめること。土(つち)はその場(ば)所(しょ)からアリと一(いっ)緒(しょ)にもってくるか、ペット飼(し)育(いく)用(よう)の砂(すな)をべつに用(よう)意(い)します。

①ペットボトルをハサミできる。きりにくいときは、最(さい)初(しょ)にカッターナイフで切(き)れ目(め)をいれよう。

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②きった下(した)の容(よう)器(き)の中(ちゅう)央(おう)に空(あ)きカンをおいて、そのまわりに土(つち)をいれる。

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③上(うえ)の容(よう)器(き)を下(した)にかぶせる。すきまがあるときはまわりをテープでとめる。

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④口(くち)の部(ぶ)分(ぶん)からアリをいれ、小(ちい)さくきったガーゼをかぶせて輪(わ)ゴムでとめる。数(すう)日(じつ)しずかにしておく。ボトルはあまりうごかさないようにしよう。ボトルをもつときは底(てい)部(ぶ)のかたい部(ぶ)分(ぶん)をもとう。

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画像アリの巣(す)を観(かん)察(さつ)しよう

  巣(す)箱(ばこ)にアリをいれたら、巣(す)を暗(くら)くてしずかな場(ば)所(しょ)へおき、あまりうごかさないようにしましょう。しばらくすると、アリは巣(す)をほりはじめます。どんなふうに巣(す)がひろがっていくでしょうか。毎(まい)日(にち)みて、記(き)録(ろく)していくといいですね。

  えさは、お菓(か)子(し)のかけらなどをあげます。

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画像女(じょ)王(おう)アリのいない巣(す)

  この巣(す)箱(ばこ)は短(みじか)い期(き)間(かん)の観(かん)察(さつ)用(よう)です。ハタラキアリは巣(す)をつくりますが、この巣(す)には女(じょ)王(おう)アリがいないので、子(こ)そだてのようすなどはみられません。

画像野(や)生(せい)では女(じょ)王(おう)アリがつぎつぎとたまごをうみ、巣(す)がひろがっていく。

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オンブバッタはどうしておんぶしているの?

画像オスがメスにおぶさって、たまごをうむときをまっています

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画像オンブバッタは、下(した)にいる大(おお)きなほうがメスで、おぶさっているのがオスです。

  オンブバッタのオスは、メスをみつけると、交(こう)尾(び)をするため、せなかにとびのります。ほかのバッタのなかまは、交(こう)尾(び)がおわると2ひきははなれますが、オンブバッタのオスは、ずっとおぶさったままです。オスは、メスが産(さん)卵(らん)するまでくっついています。

  おぶさったオスは、ほかのオスがメスに近(ちか)づかないようにみはっているのです。最(さい)後(ご)に交(こう)尾(び)したオスの子(こ)どもがうまれることが多(おお)いからです。

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画像どうしてメスのほうが大(おお)きいの?

画像メスが大(おお)きいほうがたくさんの子(し)孫(そん)をのこせるから

画像ライオンなどの動(どう)物(ぶつ)は、ライバルとの競(きょう)争(そう)にかった、大(おお)きくて強(つよ)いオスが、その子(し)孫(そん)をのこしていきます。

  一(いっ)方(ぽう)バッタなどの昆(こん)虫(ちゅう)は、たくさんのたまごをうんで、その中(なか)の一(いち)部(ぶ)の子(こ)どもがそだっていきます。その場(ば)合(あい)、なるべくたくさんのたまごをうめるほうが有(ゆう)利(り)です。そのため、昆(こん)虫(ちゅう)などはメスの体(からだ)が大(おお)きいものが多(おお)いようです。

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画像カマキリのオス(下(した))とメス(上(うえ))。

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画像クモのオスとメス。

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画像イナゴのオス(上(うえ))とメス(下(した))。

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カにさされると、かゆくなるのはどうして?

画像カのだすだ液(えき)が、かゆみのもとになっています

画像カは、人(ひと)から血(ち)をすうとき、まず自(じ)分(ぶん)のだ液(えき)を皮(ひ)膚(ふ)に注(ちゅう)射(しゃ)します。

  このだ液(えき)には、さされたことを人(ひと)に気(き)づかれにくくするための麻(ま)酔(すい)の成(せい)分(ぶん)や、すっている血(ち)がかたまらないようにする成(せい)分(ぶん)がはいっています。

  カのだ液(えき)が人(ひと)の体(からだ)の中(なか)にはいると、人(ひと)の体(がらだ)は、はいってきた不(ふ)審(しん)物(ぶつ)から身(み)をまもろうとします。これがアレルギー反(はん)応(のう)です。つまりかゆくなるのは、体(からだ)がアレルギー反(はん)応(のう)をおこしているのです。


画像カが一(いっ)回(かい)ですうことができる血(ち)の量(りょう)は、自(じ)分(ぶん)の体(たい)重(じゅう)と同(おな)じくらい。とまってからすいおわるまでかかる時(じ)間(かん)は、じゃまがなければおよそ2分(ふん)30秒(びょう)。

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画像どうしてカは血(ち)をすうの?

画像たまごをうむための栄(えい)養(よう)として、すいます

画像ふだんカがすっているのは、血(ち)ではなく、植(しょく)物(ぶつ)のしるや、花(はな)のみつなどです。

  血(ち)をすいにくるのは、これからたまごをうむメスのカだけです。オスのカはまったく血(ち)をすいません。メスはたまごをうむため、たくさんの栄(えい)養(よう)がいるのです。

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3人(にん)ともさされやすい。

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カメムシはどうしてくさいの?

画像敵(てき)から身(み)をまもるため

画像カメムシは、敵(てき)におそわれそうになるなど、危(き)険(けん)をかんじると、後(うし)ろあしのつけ根(ね)にある臭(しゅう)腺(せん)から、いやなにおいをだします。においによって、敵(てき)から身(み)をまもっているのです。このにおいは、手(て)などにつくと、いくらあらっても1日(にち)くらいはおちないほど強(つよ)いものです。

  また、むれでいるとき、その中(なか)の1ぴきがにおいをだすと、危(き)険(けん)をしらせるために、ほかのカメムシたちもつぎつぎとにおいをだします。

画像なかまのカメムシをよぶときにも、においがつかわれます。このときのにおいは、敵(てき)をおいはらうときより弱(よわ)いものです。

画像においをだすのは一(いち)部(ぶ)のカメムシのなかまです。においをださないものも、たくさんいます。


画像チャバネアオカメムシ

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画像においで身(み)をまもる生(い)き物(もの)はほかにもいる?

画像いろいろななかまがいます

画像いやなにおいは、いやなこととして敵(てき)の頭(あたま)にのこります。つまり、敵(てき)におそわれたときに役(やく)にたつだけでなく、その後(ご)においても、ねらわれにくくなります。においをうまく利(り)用(よう)した、生(い)き物(もの)たちのかしこい戦(せん)略(りゃく)です。


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画像敵(てき)にねらわれると、体(からだ)をまるめて舌(した)をだし、死(し)んだふりをしてうごかなくなる。このとき、くさった肉(にく)のようなにおいをだすので、敵(てき)はえものへの興(きょう)味(み)をなくし、さっていく。


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画像「ヘッピリムシ」の別(べつ)名(めい)をもつ。危(き)険(けん)をかんじると、おしりの先(さき)から100℃(ど)以(い)上(じょう)にもなるきり状(じょう)のくさいガスを、大(おお)きな音(おと)とともにいきおいよくふきつける。ねらいはかなり正(せい)確(かく)で、連(れん)続(ぞく)発(はっ)射(しゃ)もできる。


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画像アゲハチョウの幼(よう)虫(ちゅう)は、敵(てき)におそわれると、頭(あたま)とむねの間(あいだ)から臭(しゅう)角(かく)というふたまたの角(つの)をだす。この角(つの)は赤(あか)や黄(き)色(いろ)のはでな色(いろ)でいやなにおいがするため、敵(てき)はおどろくのと同(とう)時(じ)に、たべる気(き)をなくしてしまう。


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画像肛(こう)門(もん)から出(で)ている2本(ほん)の管(くだ)から、おならではなく、黄(き)色(いろ)いあぶら状(じょう)の液(えき)を3~4m(メートル)もとばす。液(えき)はとても強(きょう)力(りょく)なにおいで、ついたものにしみつき、石(せっ)けんなどであらっても1か月(げつ)くらいはとれない。

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クモは自(じ)分(ぶん)の巣(す)にくっつかないの?

画像ねばらないたて糸(いと)をつたってあるいています

画像クモの巣(す)の糸(いと)を指(ゆび)でそっとさわると、ねばらない糸(いと)があることに気(き)がつくとおもいます。ねばるのはぐるぐるとはられた横(よこ)糸(いと)だけで、たて糸(いと)はねばらないのです。

  クモはたて糸(いと)をつたって巣(す)の上(うえ)をあるきます。もし横(よこ)糸(いと)にあしがふれたとしても、クモのあしにはべとつきをかわしやすいあぶらがついていて、からみにくくなっています。

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画像横(よこ)糸(いと)にはべとべとする液(えき)体(たい)がついている。たて糸(いと)は太(ふと)く、よくのびる。

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画像クモの巣(す)のつくりかた

体(からだ)の小(ちい)さなクモですが、どんなふうにして大(おお)きなあみをはっていくのでしょう。あみのできていくようすをみてみましょう。機(き)会(かい)があれば、実(じっ)際(さい)にクモの作(さ)業(ぎょう)がみられるといいですね。

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①ねらった場(ば)所(しょ)にむけ、糸(いと)を風(かぜ)にながす。

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②ひっかかった糸(いと)をもとに橋(はし)糸(いと)をわたす。

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③わく糸(いと)とたて糸(いと)をはっていく。

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④中(ちゅう)心(しん)からねばらない糸(いと)をはり、あし場(ば)にする。

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⑤外(そと)からあし場(ば)の糸(いと)をはずしつつ横(よこ)糸(いと)をはる。

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⑥あみのできあがり。

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ゴキブリはどうして家(いえ)の中(なか)にいるの?

画像くらしやすいから

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画像日(に)本(ほん)には、およそ60種(しゅ)類(るい)のゴキブリがいます。しかしほとんどのゴキブリは、森(もり)など野(や)外(がい)でくらしています。人(ひと)の家(いえ)にはいってくるのはそのうちの数(すう)種(しゅ)類(るい)です。

  ゴキブリは、人(ひと)の家(いえ)からでるにおいにひかれてやってきます。家(いえ)の中(なか)は野(や)外(がい)よりあたたかく、湿(しめ)り気(け)もあり、水(みず)や食(た)べ物(もの)がたくさんあります。さらに、鳥(とり)などの敵(てき)にもおそわれないので、ゴキブリにとってくらしやすい場(ば)所(しょ)なのです。

  すみやすい家(いえ)にはゴキブリは巣(す)をつくって家(か)族(ぞく)をふやします。そうすると家(いえ)の中(なか)でよくみかけるようになります。

  ゴキブリは、昼(ひる)間(ま)は冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)のうらなど、あたたかく、暗(くら)い場(ば)所(しょ)にいます。そういうところが大(だい)すきなのです。暗(くら)くなると水(みず)や食(た)べ物(もの)をさがして、台(だい)所(どころ)などにでてきます。


画像林(はやし)にすむヒメクロゴキブリ。

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画像ゴキブリの苦(にが)手(て)なものは何(なに)?

画像家(いえ)の中(なか)の一(いち)番(ばん)の敵(てき)は人(にん)間(げん)です

画像ゴキブリが家(いえ)の中(なか)でであう一(いち)番(ばん)の敵(てき)は、やはり人(にん)間(げん)でしょう。わたしたちは、不(ふ)潔(けつ)なゴキブリをきらい、さまざまな方(ほう)法(ほう)で退(たい)治(じ)しようとします。そのほかでは、飼(か)いネコにつかまったり、ヤモリやアシダカグモにたべられたりします。

  また、レモンやトウガラシ、ミントなどのハーブのにおいをきらうようです。


画像ネコ

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画像レモン

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画像トウガラシ

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画像ミント

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画像アシダカグモ

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ダンゴムシはどうしてまるくなるの?

画像おなかと頭(あたま)をまもるため

画像ダンゴムシを指(ゆび)でさわると、体(からだ)をまるめ、ボールのようなきれいな球(きゅう)形(けい)になります。なぜそんなかっこうになるのでしょう?

  ダンゴムシは「ムシ」と名(な)前(まえ)につきますが、じつはかたいからをもつ、エビやカニに近(ちか)い甲(こう)殻(かく)類(るい)です。ダンゴムシも、せなか側(がわ)はかたいからです。ところが、おなか側(がわ)はとてもやわらかく、敵(てき)にねらわれやすいところです。

  ダンゴムシは天(てん)敵(てき)のアリやトカゲ、カエルなどにねらわれます。ダンゴムシはきけんをかんじたときに体(からだ)をまるくすることで、弱(じゃく)点(てん)であるおなかと、大(だい)事(じ)な頭(あたま)を、かたいからですっぽりかくすことができるのです。

画像ダンゴムシとよくにていて、体(からだ)がひらべったく色(いろ)がうすいのは、ワラジムシです。ワラジムシはさわってもまるくならないので、ダンゴムシとすぐにみわけがつきます。


画像ダンゴムシの体(からだ)

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画像ダンゴムシ迷(めい)路(ろ)をつくろう!

  ダンゴムシは何(なに)かにぶつかると、右(みぎ)、左(ひだり)、右(みぎ)、左(ひだり)と交(こう)互(ご)にまがってすすみます。たしかめてみましょう。

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工(こう)作(さく)用(よう)紙(し)(厚(あつ)紙(がみ))、カッターナイフ

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図(ず)のように、工(こう)作(さく)用(よう)紙(し)にカッターで切(き)れ目(め)をいれてたたせる。

画像方(ほう)眼(がん)のある工(こう)作(さく)用(よう)紙(し)をつかうと便(べん)利(り)。

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画像切(き)れ目(め)をおりまげて2~3cm(センチメートル)の高(たか)さのかべをつくる。

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画像きったすき間(ま)が気(き)になるときは下(した)にもう1枚(まい)かさねる。

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ダンゴムシをおいてすすませてみよう!

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セミはなぜとぶときにおしっこをするの?

画像すった木(き)のしるが、とびたつときにおしだされるのです

画像セミの口(くち)は、はりのようになっていて、これを木(き)にさして木(き)のしるをすいます。木(き)のしるは多(おお)くが水(すい)分(ぶん)なので、ほとんどがおしっことしてすぐに外(そと)にだされます。セミは空(そら)をとぶため、体(からだ)が軽(かる)いほうがいいのです。

  だれかがちかづいてきたりすると、木(き)にとまっているセミはおどろいてとびたちます。そのときに、おしっこが体(からだ)からおしだされるのです。とびたつときだけおしっこをしているわけではありません。


画像おしっこといってもほとんど水(みず)のようなもの。かけられても大(だい)丈(じょう)夫(ぶ)。

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画像どうしてあんなに大(おお)きな声(こえ)でなくの?

画像オスがメスに自(じ)分(ぶん)の居(い)場(ば)所(しょ)をおしえています

画像なくのはオスだけです。口(くち)でないているのではなく、おなかをふるわせて、大(おお)きな音(おと)をだしています。

  成(せい)虫(ちゅう)になったセミは、1週(しゅう)間(かん)から1か月(げつ)くらいで死(し)んでしまいます。かぎられた短(みじか)い時(じ)間(かん)のうちに、メスとであい、子(し)孫(そん)をのこさなければなりません。だからオスのセミは、メスとであえるように、大(おお)声(ごえ)で自(じ)分(ぶん)の居(い)場(ば)所(しょ)をしらせているのです。

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画像オスのおなかは、ほとんどが音(おと)をだすための器(き)官(かん)。メスのおなかは、たまごをうむためにつかわれている。

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画像どうしてセミはすぐ死(し)ぬの?

画像すぐ死(し)ぬわけではなく、何(なん)年(ねん)も土(つち)の中(なか)ですごしています

画像わたしたちが目(め)にするのは、成(せい)虫(ちゅう)のセミなので、すぐ死(し)んでしまうようにおもいますね。アブラゼミの場(ば)合(あい)、幼(よう)虫(ちゅう)時(じ)代(だい)の5~6年(ねん)を地(ち)中(ちゅう)ですごしています。その間(あいだ)に4回(かい)脱(だっ)皮(ぴ)をして、大(おお)きくなっていきます。

  そして6~7年(ねん)目(め)の夏(なつ)に、地(ち)上(じょう)にでて羽(う)化(か)をします。成(せい)虫(ちゅう)は、長(なが)くても1か月(げつ)ほどで死(し)んでしまいます。わたしたちが目(め)にするのは、この成(せい)虫(ちゅう)の時(じ)期(き)だけなのです。

  成(せい)虫(ちゅう)は、子(し)孫(そん)をのこすためのすがたです。セミは、地(ち)上(じょう)では敵(てき)も多(おお)く、強(つよ)い体(からだ)ももっていません。だから最(さい)後(ご)の夏(なつ)の間(あいだ)だけ、いっせいに地(ち)上(じょう)で活(かつ)動(どう)をするのです。


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17年(ねん)ごとにあらわれるセミ

  北(きた)アメリカには、一(いっ)定(てい)の長(なか)い年(ねん)数(すう)ごとにすがたをあらわすセミがいます。ジュウシチネンゼミは、その名(な)のとおり、17年(ねん)間(かん)を土(つち)の中(なか)ですごし、きっちり17年(ねん)目(め)に地(ち)上(じょう)で成(せい)虫(ちゅう)となります。木(き)々(ぎ)をうめつくすほどの、ものすごい数(かず)のジュウシチネンゼミが、あるときいっせいに発(はっ)生(せい)して、ニュースになる年(とし)があります。

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①クマゼミ

②ツクツクボウシ

③ミンミンゼミ

④アブラゼミ

⑤ヒグラシ

⑥ニイニイゼミ

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チョウの口(くち)はどうしてまるまっているの?

画像つかわないときは、まるめて大(だい)事(じ)にしまっています

画像チョウの食(た)べ物(もの)は、主(おも)に花(はな)のみつです。チョウの口(くち)は、2本(ほん)のひもがあわさった、長(なが)いストローのようになっています。これを花(はな)のおくのほうにある、めしべのつけねまでさしこんで、花(はな)のみつをすうのです。

  チョウによって、口(くち)の長(なが)さはさまざまです。口(くち)が短(みじか)いと、みつがおくのほうにある花(はな)からはすうことができません。それでチョウの種(しゅ)類(るい)によって、すきな花(はな)がちがうのです。

  長(なが)い口(くち)は、花(はな)のみつをすうときには便(べん)利(り)な形(かたち)ですが、いつものばしたままだと、じゃまになります。それに、もし口(くち)がおれたりすると、みつがすえなくなってしまいます。だから、いためたりしないように、ふだんは大(たい)切(せつ)に小(ちい)さくまるめてしまっているのです。


画像樹(じゅ)液(えき)にあつまるチョウ。

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画像樹(じゅ)液(えき)や、くさった果(か)実(じつ)がすきなチョウもいる。どのチョウも、口(くち)からしるをすっている。

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画像ほかの昆(こん)虫(ちゅう)の口(くち)をみてみよう

  ほかの昆(こん)虫(ちゅう)の口(くち)はどんなものがあるのでしょう。

  カブトムシの口(くち)は、樹(じゅ)液(えき)をなめるのに便(べん)利(り)なブラシのようです。カマキリはつかまえたえものをくいちぎるあごをもっています。カミキリムシは幼(よう)虫(ちゅう)のときから強(つよ)いあごで木(き)をたべます。ゾウムシは長(なが)い口(くち)で植(しょく)物(ぶつ)の実(み)の中(なか)をたべたり、あけた穴(あな)にたまごをうみます。


画像ゾウムシ

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画像カブトムシ

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画像カマキリ

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画像カミキリムシ

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ナミテントウにはどうしていろいろな模(も)様(よう)があるの?

画像子(こ)どもに両(りょう)親(しん)の模(も)様(よう)がくみあわさってあらわれるから

わたしたちがよくみかけるテントウムシには、ナミテントウとナナホシテントウがいます。ナナホシテントウは、せなかの模(も)様(よう)がきまっています。その名(な)のとおり、赤(あか)地(じ)に7つの黒(くろ)いはん点(てん)です。ところが、ナミテントウは模(も)様(よう)がきまっていません。さまざまな模(も)様(よう)のものがいますが、これがみんなナミテントウなのです。これは両(りょう)親(しん)や、そのまた両(りょう)親(しん)からうけついでいる模(も)様(よう)が、くみあわさって子(こ)どもにあらわれるからなのです。そのしくみは複(ふく)雑(ざつ)で、まだよくわかっていません。

  自(じ)分(ぶん)のすむ地(ち)域(いき)ではどんな模(も)様(よう)のナミテントウが多(おお)くみられるか、しらべてみるとおもしろいですよ。


ナミテントウのいろいろな模(も)様(よう)

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そのほかのテントウムシの模(も)様(よう)

ナミテントウとはちがい、ほかのテントウムシたちはきまった模(も)様(よう)をもっています。


画像ナナホシテントウ

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画像カメノコテントウ

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画像ニジュウヤホシテントウ

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画像天(てん)をめざすテントウムシ

テントウムシの名(な)前(まえ)は「お天(てん)道(とう)さま」つまり、太(たい)陽(よう)からついたもの。その行(こう)動(どう)が太(たい)陽(よう)をめざすようにみえるためです。

  テントウムシを手(て)にとってみましょう。体(からだ)をちぢこめますが、すぐにちょこちょことうごきはじめます。

  このとき、必(かなら)ず上(うえ)にむかってのぼっていきます。とちゅうで手(て)をかえして上(じょう)下(げ)をひっくりかえすと、ターンしてまた上(うえ)へのぼっていきます。

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トンボの目(め)はなぜ大(おお)きいの?

画像たくさんの小(ちい)さな目(め)があつまってできているから

画像トンボは、複(ふく)眼(がん)とよばれる大(おお)きな目(め)をもっています。複(ふく)眼(がん)は、六(ろっ)角(かく)形(けい)の小(ちい)さな個(こ)眼(がん)が2万(まん)個(こ)以(い)上(じょう)あつまってできています。

  複(ふく)眼(がん)は、えもののうごきを正(せい)確(かく)にとらえられます。また、とても広(ひろ)いはんいを一(いち)度(ど)にみることができます。トンボは頭(あたま)がよくうごくので、すこし首(くび)をかたむけるだけで、自(じ)分(ぶん)のまわりをすべてみることができるのです。

画像トンボは空(そら)をとびながら、小(ちい)さな虫(むし)などをつかまえてたべます。すぐれたとぶ力(ちから)をもち、とくべつにすぐれたみる力(ちから)によって、トンボは一(いち)流(りゅう)の空(くう)中(ちゅう)ハンターでいられるのです。


画像複(ふく)眼(がん)だけではなく、単(たん)眼(がん)もある。単(たん)眼(がん)はまわりの明(あか)るさをとらえる。

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画像六(ろっ)角(かく)形(けい)の個(こ)眼(がん)がぎっしりならんでいる。

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画像トンボの目(め)をまわしてつかまえられるかな?

  「トンボの目(め)の前(まえ)で指(ゆび)をくるくるまわすと、トンボが目(め)をまわす」と、よくいわれます。でも、本(ほん)当(とう)かな?

  トンボは、すばやくちかづくものからはさっとにげてしまいます。

  指(ゆび)をゆっくりまわしながらじわじわとちかづくと、えものや、敵(てき)だとはかんじにくいようです。すぐそばまでちかづければ、つかまえることができます。

  しかし、目(め)をまわしているわけではないようです。


画像指(ゆび)をまわさずに、ゆらゆらゆらしてもよい。

画像トンボが首(くび)をかしげるしぐさをすることもある。これが目(め)をまわしているようにみえる。

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◎ゆっくりゆっくり体(からだ)もゆらしながら、ちかづいてみよう。

◎数(すう)センチそばまでちかづいたら、指(ゆび)ではねをぱっとはさんでつかまえよう。

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トンボの幼(よう)虫(ちゅう)はなぜ水(すい)中(ちゅう)でくらすの?

画像水(すい)中(ちゅう)にはたまごをたべる敵(てき)が少(すく)なかったから

画像おそらく、トンボのなかまが大(だい)繁(はん)栄(えい)した大(おお)昔(むかし)、たまごをうむ場(ば)所(しょ)、幼(よう)虫(ちゅう)がそだつ場(ば)所(しょ)をめぐって競(きょう)争(そう)がおこり、幼(よう)虫(ちゅう)が水(すい)中(ちゅう)でそだつものがうまく生(い)きのこってきたのでしょう。

画像昆(こん)虫(ちゅう)には、幼(よう)虫(ちゅう)と成(せい)虫(ちゅう)でくらす場(ば)所(しょ)をかえるものが多(おお)くいます。カゲロウやカも、幼(よう)虫(ちゅう)時(じ)代(だい)を水(すい)中(ちゅう)でくらします。セミやカブトムシの幼(よう)虫(ちゅう)は地(ち)中(ちゅう)で大(おお)きくなります。

  そして、成(せい)長(ちょう)するとちがう環(かん)境(きょう)で活(かつ)動(どう)するために、変(へん)態(たい)をします。水(すい)中(ちゅう)でえら呼(こ)吸(きゅう)をし、小(こ)魚(ざかな)をたべていたヤゴは、羽(う)化(か)をしてトンボとなり、空(そら)をとび、空(くう)気(き)をすって、虫(むし)をたべるようになります。

  このように、すむ場(ば)所(しょ)や食(た)べ物(もの)をかえることで、ある年(とし)に成(せい)虫(ちゅう)のすむ環(かん)境(きょう)がわるくなっても、幼(よう)虫(ちゅう)は無(ぶ)事(じ)でいられます。ひとつの生(い)き物(もの)として長(なが)く生(い)きのびるために昆(こん)虫(ちゅう)がとってきた方(ほう)法(ほう)です。


画像ヤゴはのびちぢみする強(つよ)いアゴで小(こ)魚(ざかな)をつかまえる。

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画像水(みず)にすむ昆(こん)虫(ちゅう)いろいろ

  水(みず)の中(なか)でくらす昆(こん)虫(ちゅう)を水(すい)生(せい)昆(こん)虫(ちゅう)といいます。ヤゴのほかにも、いろいろな水(すい)生(せい)昆(こん)虫(ちゅう)のすがたがみられます。

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画像マツモムシ

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画像ゲンゴロウ

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画像カワゲラ(幼(よう)虫(ちゅう))

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画像カゲロウ(幼(よう)虫(ちゅう))

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ホタルはどうしてひかるの?

画像なかまと光(ひかり)で合(あい)図(ず)をしあっています

画像ホタルの光(ひかり)は、なかまとの会(かい)話(わ)です。ホタルは夜(よる)に活(かつ)動(どう)する昆(こん)虫(ちゅう)で、光(ひかり)によって連(れん)絡(らく)をします。みんなに自(じ)分(ぶん)の場(ば)所(しょ)をおしえたり、オスがメスにプロポーズしたり、敵(てき)をおいはらったりと、いろいろなことを光(ひかり)でつたえあいます。ホタルの光(ひかり)はうっすらとしたものです。明(あ)かりのある場(ば)所(しょ)ではホタルは会(かい)話(わ)ができず、くらしていけません。

画像よくしられているのはゲンジボタルとヘイケボタルの2種(しゅ)類(るい)で、ゲンジボタルは、たまごや幼(よう)虫(ちゅう)、さなぎのときもひかります。


画像ゲンジボタルのオス。

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画像日(ひ)がおちてから、2時(じ)間(かん)後(ご)くらいでホタルのひかる活(かつ)動(どう)が一(いち)番(ばん)さかんになる。1ぴきのオスがプロポーズのためにとびながらひかる時(じ)間(かん)は、20分(ぷん)ほど。

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画像ホタルはどんなところにすんでいるの?

画像夜(よる)、真(ま)っ暗(くら)になる水(みず)のきれいな水(みず)辺(べ)です

ホタルがいきていくには、4つのものがそろっていなければなりません。それは①きれいな水(みず)、②食(た)べ物(もの)(カワニナなどの貝(かい))、③水(みず)辺(べ)の土(つち)、④夜(よる)に真(ま)っ暗(くら)になる場(ば)所(しょ)です。昔(むかし)はあちこちにいたホタルですが、洗(せん)剤(ざい)や農(のう)薬(やく)などによる水(みず)の汚(お)染(せん)や、護(ご)岸(がん)の整(せい)備(び)によって、みられる場(ば)所(しょ)がへってしまいました。

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画像ゲンジボタルの幼(よう)虫(ちゅう)がたべるカワニナは、水(みす)のよごれに弱(よわ)い。カワニナがいないと、ホタルはいきていけない。

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秋(あき)になるとなく虫(むし)が多(おお)いのはなぜ?

画像子(し)孫(そん)をのこすため、パートナーをさがしています

画像秋(あき)になく虫(むし)は、コオロギやキリギリスのなかまです。ないているのは、みんなオスです。

  虫(むし)がなくのは、パートナーになるメスをよびよせるためです。子(し)孫(そん)をのこすためには、冬(ふゆ)がくる前(まえ)に産(さん)卵(らん)をおわらせなければならないため、秋(あき)になるといっせいになきはじめるのです。

  ほかにも、自(じ)分(ぶん)のなわばりをアピールしたり、オス同(どう)士(し)がおどかすためになくこともあります。


画像はねをこすりあわせてなく、エンマコオロギのオス。

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画像鳴(な)き方(かた)のひみつ

  秋(あき)になく虫(むし)は、声(こえ)をだしているわけではありません。オスの左(さ)右(ゆう)の前(まえ)のはねにはギザギザがついていて、2まいをすばやくこすりあわせて音(おと)をだします。

  コオロギやキリギリスのなかまは、前(まえ)あしに鼓(こ)膜(まく)があり、ここで音(おと)をきいています。

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画像どんな鳴(な)き声(ごえ)がするかな?

  おうちの人(ひと)と夜(よる)の公(こう)園(えん)などにでかけて虫(むし)の声(こえ)をきいてみましょう。どんな場(ば)所(しょ)からきこえてくるでしょうか?  何(なん)という虫(むし)の鳴(な)き声(ごえ)かわかりますか?  録(ろく)音(おん)して、しらべてみるのもいいですね。

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昆(こん)虫(ちゅう)には骨(ほね)がないの?

画像かたい皮(ひ)膚(ふ)が骨(ほね)のかわりになります

画像昆(こん)虫(ちゅう)やカニなどは、外(がい)骨(こっ)格(かく)という、じょうぶな体(からだ)の表(ひょう)面(めん)をもっています。これは体(からだ)をささえたり、うごかしたりするはたらきもしています。外(がい)骨(こっ)格(かく)が骨(ほね)のかわりをしているのです。

  人(ひと)や獣(けもの)、魚(さかな)などは、内(ない)骨(こっ)格(かく)といって、背(せ)骨(ぼね)を中(ちゅう)心(しん)とした骨(ほね)で、体(からだ)を内(うち)側(がわ)からささえています。

画像外(がい)骨(こっ)格(かく)は、体(からだ)をまもりとじこめた容(よう)器(き)のようなもので、内(ない)骨(こっ)格(かく)の体(からだ)のように、だんだん大(おお)きくなることはできません。そのため昆(こん)虫(ちゅう)などは、成(せい)長(ちょう)して体(からだ)がきつくなると、新(あたら)しい骨(こっ)格(かく)をつくり、脱(だっ)皮(ぴ)をして体(からだ)を大(おお)きくします。


画像人(ひと)はうまれてからおとなになるまで、骨(ほね)のしくみなどはほとんどかわらない。

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画像昆(こん)虫(ちゅう)は成(せい)長(ちょう)するにつれてすがたをかえるものが多(おお)い。

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画像人(ひと)と昆(こん)虫(ちゅう)のちがいをくらべよう

  人(ひと)と昆(こん)虫(ちゅう)は、体(からだ)のつくりや成(せい)長(ちょう)のし方(かた)が大(おお)きくちがいます。それぞれどんなところがすぐれているのでしょうか?  そして、なぜそうなったのかなど、かんがえてみましょう。

\ 人(ひと) 昆虫(こんちゅう)
体(からだ) 大(おお)きい 小(ちい)さい
育(そだ)ち方(かた) 赤(あか)ちゃんでうまれ
そのままの形(かたち)で
大(おお)きくなる。
たまごからうまれ、
脱(だっ)皮(ぴ)して成(せい)長(ちょう)する。

変(へん)態(たい)するものが多(おお)い。
骨(ほね) 内(ない)骨(こっ)格(かく) 外(がい)骨(こっ)格(かく)
はね ない 2まいか4まい。
ないものもいる。


画像昆(こん)虫(ちゅう)の体(からだ)のつくり

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一(いち)番(ばん)長(なが)生(い)きする生(い)き物(もの)は何(なに)?

画像1ぴきだけの記(き)録(ろく)としては、アイスランド貝(がい)です

画像2007年(ねん)に、イギリスのバンゴー大(だい)学(がく)の研(けん)究(きゅう)者(しゃ)がつたえた調(ちょう)査(さ)によると、アイスランドおきの海(かい)底(てい)からとれたアイスランド貝(がい)は、405~410才(さい)の年(ねん)齢(れい)だとわかりました。その後(ご)さらに調(ちょう)査(さ)がおこなわれ、正(せい)確(かく)には507才(さい)だということです。しかし、その後(ご)すぐにその貝(かい)は死(し)んでしまいました。


画像アイスランド貝(がい)の貝(かい)がら。

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画像長(なが)生(い)きする生(い)き物(もの)

  どんな生(い)き物(もの)が長(なが)生(い)きなのでしょうか。ほかにも、生(い)き方(かた)によっては、数(すう)千(せん)年(ねん)、数(すう)万(まん)年(ねん)以(い)上(じょう)もいきつづける植(しょく)物(ぶつ)のなかまもいます。


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画像長(なが)いものでは150~200年(ねん)もいきるとかんがえられている。メスは90才(さい)になっても、まだ子(こ)どもがうめる。


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画像多(おお)くのゾウガメが100才(さい)以(い)上(じよう)いきる。正(せい)確(かく)な記(き)録(ろく)はないが、250才(さい)になるものもいる。


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画像成(せい)長(ちよう)のスピードがおそく、たまごをうめるようになるまで20年(ねん)かかる。100年(ねん)以(い)上(じょう)いきるようだ。


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画像平(へい)均(きん)寿(じゅ)命(みょう)は20才(さい)とされて、魚(さかな)では長(なが)生(い)きするなかま。中(なか)には70才(さい)をこえるものもいる。


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画像成(せい)長(ちょう)のスピードがおそく、たまごがうめるようになるまで100年(ねん)かかる。寿(じゆ)命(みょう)は175才(さい)くらい。


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画像海(かい)綿(めん)動(とう)物(ぶつ)の南(なん)極(きよく)の海(うみ)にすむ種(しゅ)は、低(てい)温(おん)のためそだつのがゆっくりで、1550年(ねん)いきているものが発(はっ)見(けん)された。

画像不(ふ)老(ろう)不(ふ)死(し)のクラゲ

  ベニクラゲはある程(てい)度(ど)そだつと、さなぎのような状(じょう)態(たい)になったあと、また赤(あか)ちゃんにもどる。これをずっとくりかえすので「不(ふ)老(ろう)不(ふ)死(し)のクラゲ」とよばれる。

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キリンとゾウのうんち、大(おお)きさがちがうのはなぜ?

画像キリンは、食(た)べ物(もの)をよく消(しょう)化(か)するから

画像キリンもゾウも草(くさ)をたべる大(おお)型(がた)の草(そう)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)です。それなのに、うんちをみてみると、キリンはコロコロした小(ちい)さいうんちで、ゾウはどっしりとした大(おお)きいうんちです。何(なに)がちがうのでしょうか。

画像キリンは4つの胃(い)で草(くさ)を消(しょう)化(か)し、栄(えい)養(よう)をしっかりととりこみます。だから、のこりかすであるうんちはぐっと小(ちい)さくなります。

  一(いっ)方(ぽう)、ゾウの胃(い)は1つしかないので、あまり上(じょう)手(ず)に栄(えい)養(よう)がとれません。たくさんたべて、半(はん)分(ぶん)くらいは消(しょう)化(か)しないままだします。だから、うんちが大(おお)きくなります。

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A  ハムスター

B  カラス

C  ウサギ

D  イヌ

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地(ち)球(きゅう)上(じょう)には何(なん)種(しゅ)類(るい)の生(い)き物(もの)がいるの?

画像しられているだけで174万(まん)種(しゅ)以(い)上(じょう)です

画像じつは、地(ち)球(きゅう)にすんでいる生(い)き物(もの)が、すべてみつかっているわけではありません。それどころか、まだみつかっていない生(い)き物(もの)のほうが、何(なん)倍(ばい)も多(おお)いのです。

  これまでにみつかって、名(な)前(まえ)がつけられている生(い)き物(もの)の数(かず)は、174~190万(まん)種(しゅ)とされています。そのおよそ半(はん)数(すう)が昆(こん)虫(ちゅう)です。人(ひと)などのほ乳(にゅう)類(るい)をふくむ「せきつい動(どう)物(ぶつ)」は3%(パーセント)とわずかです。

画像みつかっていない数(かず)は、しらべて予(よ)測(そく)するしかありませんが、予(よ)測(そく)される数(かず)には幅(はば)があります。

  2011年(ねん)に科(か)学(がく)誌(し)に発(はっ)表(ぴょう)された研(けん)究(きゅう)によると、地(ち)球(きゅう)の生(い)き物(もの)の種(しゅ)類(るい)は、全(ぜん)部(ぶ)で870万(まん)種(しゅ)になるとの予(よ)測(そく)です。これは今(いま)までで一(いち)番(ばん)正(せい)確(かく)な数(かず)で、およそ9割(わり)の生(い)き物(もの)が、まだみつかっていないと報(ほう)告(こく)されています。


画像今(いま)の地球上(ちきゅうじょう)の生(い)き物(もの)

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画像絶(ぜつ)滅(めつ)する生(い)き物(もの)がふえているの?

画像生(い)き物(もの)の絶(ぜつ)滅(めつ)するペースがはやくなっています

大(おお)昔(むかし)にさかえた恐(きょう)竜(りゅう)のように、地(ち)球(きゅう)ではたくさんの生(い)き物(もの)が絶(ぜつ)滅(めつ)してきました。これは自(し)然(ぜん)のおきてで、しかたのないことです。

  しかし今(いま)、生(い)き物(もの)が自(し)然(ぜん)に絶(ぜつ)滅(めつ)するよりも1000~1万(まん)倍(ばい)もはやいペースで、1年(ねん)に4万(まん)種(しゅ)以(い)上(じょう)の生(い)き物(もの)が絶(ぜつ)滅(めつ)しているといわれます。

画像レッドデータブック

絶(ぜつ)滅(めつ)のおそれのある野(や)生(せい)生(せい)物(ぶつ)の状(じょう)況(きょう)をしらべて、まとめたものを「レッドデータブック」といいます。自(し)然(ぜん)保(ほ)護(ご)などの参(さん)考(こう)にされています。


画像絶(ぜつ)滅(めつ)のおそれのある日(に)本(ほん)の生(い)き物(もの)

画像コウノトリ

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画像アカウミガメ

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画像オガサワラオオコウモリ

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一(いち)番(ばん)強(つよ)い生(い)き物(もの)は何(なに)?

画像1対(たい)1の強(つよ)さならアフリカゾウです

画像百(ひゃく)獣(じゅう)の王(おう)といわれるライオンも、アフリカゾウにはかないません。ライオン数(すう)頭(とう)のむれでも、元(げん)気(き)なゾウをおそうことはまずありません。

  アフリカゾウは、陸(りく)上(じょう)でもっとも大(おお)きく、重(おも)い動(どう)物(ぶつ)です。大(おお)きなものでは全(ぜん)長(ちょう)7.5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)、体(からだ)の高(たか)さが3.5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)、体(たい)重(じゅう)は7 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">t</mi></math> (トン)にもなります。これはトラックのような重(おも)さです。

  皮(ひ)膚(ふ)はあつくてじょうぶで、大(おお)きなキバももっています。サイやカバがぶつかってきても、かんたんにころがしてしまいます。鼻(はな)や足(あし)の力(ちから)も強(つよ)く、相(あい)手(て)をはじきとばしたり、ふみつけたりしてしまいます

。

画像アフリカゾウがあいてをおどそうとするときは、耳(みみ)をひろげて鼻(はな)をもちあげる。

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画像おそろしい集(しゅう)団(だん)行(こう)動(とう)

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  地(じ)面(めん)一(いっ)帯(たい)がうめつくされるほどの数(かず)のアリが、途(と)中(ちゅう)にいるものを狩(か)りながらすすみます。気(き)があらく、大(おお)きくするどいあごで、動(とう)物(ぶつ)や人(ひと)にもかみつきます。

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画像環(かん)境(きょう)にたえる体(からだ)

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  クマムシは、きびしい環(かん)境(きょう)におかれたとき、まるくちぢまってうごかなくなり、復(ふっ)活(かつ)できるときをまちます。熱(ねつ)にも寒(さむ)さにもとても強(つよ)い生(い)き物(もの)です。

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画像海(うみ)で一(いち)番(ばん)強(つよ)い生(い)き物(もの)は?

画像マッコウクジラとシャチです

画像おそらく1対(たい)1のたたかいでは、体(からだ)が大(おお)きく力(ちから)もあるマッコウクジラが、一(いち)番(ばん)強(つよ)いでしょう。尾(お)びれによる打(だ)撃(げき)が強(きょう)力(りょく)です。

  集(しゅう)団(だん)なら、協(きょう)力(りょく)して狩(か)りをするシャチが一(いち)番(ばん)になります。ザトウクジラをおそったりもします。

画像ただ、野(や)生(せい)の動(どう)物(ぶつ)は、力(ちがら)だめしのためにたたかうことなどしません。むしろ、むだなたたかいはさけます。けがは、野(や)生(せい)ではそのまま命(いのち)にかかわるからです。


画像マッコウクジラ

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画像シャチ

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動(どう)物(ぶつ)は虫(むし)歯(ば)にならないの?

画像野(や)生(せい)の動(どう)物(ぶつ)は、ふつうはなりません

画像野(や)生(せい)の動(どう)物(ぶつ)がたべるのは、生(なま)のものです。そのほとんどはかたいもので、よくかまなければたべられません。よくかむことが、歯(は)のそうじにもなっているのです。

  それに、野(や)生(せい)の食(た)べ物(もの)には砂(さ)糖(とう)がはいっていません。人(ひと)が虫(むし)歯(ば)になるのは、口(くち)の中(なか)にいる虫(むし)歯(ば)菌(きん)が食(た)べ物(もの)にふくまれる糖(とう)分(ぶん)から酸(さん)をつくり、それが歯(は)をとかすからです。

画像人(にん)間(げん)にかわれているペットには、虫(むし)歯(ば)になるものもいます。やわらかいものや、砂(さ)糖(とう)のはいったものをたべているからです。動(どう)物(ぶつ)園(えん)の動(どう)物(ぶつ)も、野(や)生(せい)の食(た)べ物(もの)よりもやわらかいものをたべているので、歯(は)につまりやすく、虫(むし)歯(ば)になることがあります。


画像よくかむと、だ液(えき)がでる。だ液(えき)には虫(むし)歯(ば)をふせぐ力(ちから)がある。

画像動(どう)物(ぶつ)園(えん)の動(どう)物(ぶつ)が虫(むし)歯(ば)になったらどうするの?

画像ひどい虫(むし)歯(ば)はぬいてしまいます

画像ひどくなる前(まえ)にみつかった虫(むし)歯(ば)は、薬(くすり)などでなおしますが、ひどいときはぬいてしまいます。動(どう)物(ぶつ)は治(ち)療(りょう)のとき、おとなしくしてくれないので、麻(ま)酔(すい)をかけてねむらせなければなりません。麻(ま)酔(すい)は体(からだ)にふたんをかけるため、くりかえし治(ち)療(りょう)することができないのです。

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画像歯(は)のぐあいのわるくなったワラビーに、麻(ま)酔(すい)をかけて治(ち)療(りょう)する。

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画像ぬいたワラビーの前(まえ)歯(ば)。

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画像麻(ま)酔(すい)でねむっている間(あいだ)にレントゲン撮(さつ)影(えい)をして、ほかにわるいところがないかしらべる。

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カバの口(くち)はどうして大(おお)きいの?

画像大(おお)きな口(くち)をみせて、相(あい)手(て)をおどかすため

画像カバは水(みず)の中(なか)にくらす草(そう)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)です。昼(ひる)間(ま)は水(みず)の中(なか)にいて、夜(よる)になると陸(りく)にあがって地(じ)面(めん)の草(くさ)をたべます。大(おお)きな口(くち)やりっぱなきばは、食(しょく)事(じ)にはつかいません。

画像カバが口(くち)を大(おお)きくあけてあくびのようなしぐさをするのは、カバ同(どう)士(し)のけんかのためです。より大(おお)きな口(くち)をあけたほうがかちます。なんと、150度(ど)もの角(かく)度(ど)でひらくといいます。

画像また、カバのすむ川(かわ)にはワニもいて、子(こ)どものカバをおそうこともあるので、カバは口(くち)を大(おお)きくあけてきばをみせつけ、ワニをおどすのです。それでも相(あい)手(て)がなわばりからでないときは、きばをつかってたたかいます。カバはおとなしくみえますが、アフリカでは、ワニ以(い)上(じょう)に危(き)険(けん)な動(どう)物(ぶつ)としておそれられています。


画像カバとワニが同(おな)じ川(かわ)でくらす。

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画像カバは赤(あか)い汗(あせ)をかくって本(ほん)当(とう)?

画像汗(あせ)ではなく皮(ひ)膚(ふ)をまもる粘(ねん)液(えき)です

画像カバの皮(ひ)膚(ふ)には、わたしたちのように汗(あせ)や皮(ひ)脂(し)をだすしくみはありませんが、赤(あか)い汗(あせ)のようなものをだします。

  この汗(あせ)のようなものは、乾(かん)燥(そう)や強(つよ)い日(ひ)差(ざ)し、細(さい)菌(きん)の感(かん)染(せん)などから皮(ひ)膚(ふ)をまもる効(こう)果(か)があります。日(ひ)焼(や)け止(ど)めのようなものです。

  色(いろ)が赤(あか)いのは、血(ち)ではなく赤(あか)い色(しき)素(そ)で、紫(し)外(がい)線(せん)をとおしません。でたばかりのあせは透(とう)明(めい)にちかく、しばらくすると赤(あか)くなってきます。これは細(さい)菌(きん)をころす効(こう)果(か)もあります。

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カンガルーはどうしておなかのふくろで子(こ)そだてするの?

画像とても小(ちい)さい赤(あか)ちゃんを、安(あん)全(ぜん)にそだてるため

画像カンガルーの赤(あか)ちゃんは、まだとても小(ちい)さい早(そう)産(ざん)の状(じょう)態(たい)でうまれます。そのため、お母(かあ)さんのふくろの中(なか)で、大(おお)きくなるまで安(あん)全(ぜん)にそだてられるのです。

  ふくろの中(なか)にはおっぱいがあるので、赤(あか)ちゃんはいつでもお乳(ちち)をのめます。

画像このふくろは、もともとは体(がらだ)のしわでした。カンガルーははげしくとびまわる動(どう)物(ぶつ)です。しわがあると赤(あか)ちゃんがつかまりやすいことで、だんだんとしわが深(ふか)くなって、ふくろになったのです。

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画像カンガルーの赤(あか)ちゃん(実(じっ)際(さい)の大(おお)きさ)

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画像ふくろの中(なか)はうんちでよごれないの?

画像お母(かあ)さんがきれいにそうじします

画像赤(あか)ちゃんのころは、ふくろからでてこないので、中(なか)は赤(あか)ちゃんのしたうんちやおしっこでよごれますが、いつもお母(かあ)さんがなめてきれいにしています。

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画像子(こ)そだてするふくろをもつ動(どう)物(ぶつ)

  有(ゆう)袋(たい)類(るい)というふくろをもつなかまです。カンガルーのほかは、ふくろが後(うし)ろ(下(した))むきについています。アメリカ大(たい)陸(りく)にいるオポッサム以(い)外(がい)は、みんなオーストラリアにすんでいます。


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画像土(つろ)にトンネルをほって巣(す)をつくる。


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画像ユーカリの木(き)で葉(は)をたべてすごす。


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画像大(おお)きくなった子(こ)どもをおんぶする。


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クジラの赤(あか)ちゃんは海(うみ)の中(なか)でどうやってお乳(ちち)をのむの?

画像母(はは)クジラの下(した)でおよぎながら息(いき)をとめてのんでいます

画像ザトウクジラの赤(あか)ちゃんは、うまれたとき、すでに全(ぜん)長(ちょう)が3~5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)、体(たい)重(じゅう)も1.5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">t</mi></math> (トン)あります。そして、うまれて30分(ぷん)ほどでおよげるようになります。

  クジラはほ乳(にゅう)類(るい)なので、赤(あか)ちゃんは母(ぼ)乳(にゅう)でそだちます。赤(あか)ちゃんはお母(かあ)さんのおなかの下(した)にもぐりこみ、おっぱいのあたりを口(くち)でつつきます。すると、口(くち)の中(なか)にお乳(ちち)が噴(ふん)射(しゃ)され、赤(あか)ちゃんは海(かい)水(すい)が少(すこ)しまざったお乳(ちち)をのみます。赤(あか)ちゃんは、まだ息(いき)が長(なが)くつづかないため、途(と)中(ちゅう)で何(なん)度(ど)も海(かい)面(めん)にあがって息(いき)つぎをしながら、くりかえしてのみます。

画像クジラのお乳(ちち)は、ウシのお乳(ちち)の10倍(ばい)も脂(し)肪(ぼう)分(ぶん)がこく、どろっとした、栄(えい)養(よう)たっぷりのものです。これを赤(あか)ちゃんは毎(まい)日(にち)500 リ ッ ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></mrow><mtext class="ruby">リットル</mtext></mover></math> ものみ、1日(にち)で体(たい)重(じゅう)が約(やく)60 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (キログラム)もふえ、どんどん大(おお)きくなっていきます。


画像ザトウクジラの親(おや)子(こ)。母(はは)クジラは、赤(あか)ちゃんのために海(かい)面(めん)近(ちか)くをゆっくりおよぐ。

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画像クジラはどうしてしおをふくの?

画像海(かい)面(めん)で息(いき)をするから

画像クジラのしおふきは、海(かい)水(すい)をはきだしているわけではありません。寒(さむ)い季(き)節(せつ)に、海(かい)面(めん)ではきだした息(いき)が白(しろ)くみえたり、まわりの海(かい)水(すい)が息(いき)のいきおいでとばされて、きり吹(ふ)きのようにまいあがったものです。

画像魚(さかな)はエラをつかって水(すい)中(ちゅう)で呼(こ)吸(きゅう)することができますが、クジラはほ乳(にゅう)類(るい)なので、わたしたちと同(おな)じように肺(はい)で空(くう)気(き)をすって呼(こ)吸(きゅう)します。

  クジラの鼻(はな)の穴(あな)は頭(あたま)の上(うえ)にあいていて、海(うみ)にいても呼(こ)吸(きゅう)がしやすくなっています。ときどき水(すい)面(めん)から顔(かお)をだして息(いき)をすったりはいたりする必(ひつ)要(よう)があるのです。

  ザトウクジラの場(ば)合(あい)、ふつう10~20分(ぷん)おきに呼(こ)吸(きゅう)をしに海(かい)面(めん)にでてきます。

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画像ザトウクジラのしおふき。

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画像クジラは歌(うた)をうたう!?

クジラは、なかまへの連(れん)絡(らく)や、一(いっ)緒(しょ)に魚(さかな)をとるときに、声(こえ)をだして会(かい)話(わ)をしています。

  ザトウクジラのオスは、メスヘプロポーズの歌(うた)をうたうことでしられています。

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ゴリラがむねをポコポコたたくのはなぜ?

画像敵(てき)をおどしたり、なかまとの合(あい)図(ず)につかったりしています

画像野(や)生(せい)のゴリラは、山(やま)の中(なか)にむれをつくってくらしています。みなれないものが、自(じ)分(ぶん)たちにちかづいてくると、ゴリラはむねをはげしくたたいて大(おお)きな音(おと)をだします。「ちかづくな!」と、相(あい)手(て)をおどし、たたかいをさけようとします。

  また、むれのリーダーは、遠(とお)くへむかってむねをたたくことがあります。これは、ほかのむれに自(じ)分(ぶん)たちの居(い)場(ば)所(しょ)をおしえています。ほかのむれとであって、けんかにならないようにするためです。

  ほかには、なかまとじゃれあったり、自(じ)分(ぶん)に注(ちゅう)目(もく)してほしいときなどにも、むねをたたきます。人(ひと)も、うれしいときや、注(ちゆう)目(もく)してほしいときには手(て)をたたきますね。

  ゴリラはこわそうな外(がい)見(けん)ですが、なかまや、平(へい)和(わ)をあいする動(どう)物(ぶつ)なのです。


画像みなれないものへのおどし。

画像なかまとの気(さ)持(も)ちのふれあい。

画像ほかのむれととつぜんはちあわせしないための合(あい)図(す)。

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画像音(おと)をつかう生(い)き物(もの)たち

ゴリラのほかにも、声(こえ)ではなく、音(おと)を連(れん)絡(らく)につかう生(い)き物(もの)がいます。


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画像あしをトントンと地(じ)面(めん)にうちつけ、なかまに危(き)険(けん)をしらせる。(スタンピング)


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画像ジャンプをして海(かい)面(めん)に体(からだ)をうちつけ、自(じ)分(ぶん)の場(は)所(しょ)をつたえる。(ブリーチング)


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画像くちばしをカタカタならし、メスにプロポーズする。(クラッタリング)


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画像巣(す)にちかづくものに、あごをカチカチならしておどかす。

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シマウマの模(も)様(よう)は何(なん)のためにあるの?

画像病(びょう)気(き)や、敵(てき)から身(み)をまもるためだとかんがえられています

画像シマウマの模(も)様(よう)が何(なん)のためにあるのか、じつはまだはっきりわかっていません。

  新(あたら)しい説(せつ)のひとつが「病(びょう)気(き)をひきおこすハエから、身(み)をまもるため」です。

  シマウマのすむ地(ち)域(いき)には、ウシやウマをさして重(おも)い病(びょう)気(き)にするサシバエがいます。このサシバエは、白(しろ)黒(くろ)のしま模(も)様(よう)をきらう性(せい)質(しつ)があり、シマウマはそこにすむほかの動(どう)物(ぶつ)よりおそわれにくいといわれています。でもなぜ、シマウマだけがしま模(も)様(よう)なのかは、わかっていません。

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画像これまでの説(せつ)としては「模(も)様(よう)によって、自(じ)分(ぶん)たちをねらう敵(てき)の目(め)を混(こん)乱(らん)させる」というものがあります。

  シマウマはむれでくらしています。しま模(も)様(よう)の集(しゅう)団(だん)は、一(いっ)色(しょく)の体(からだ)の集(しゅう)団(だん)より、形(かたち)の輪(りん)郭(かく)がわかりにくくなります。ライオンなどにねらわれにくいとかんがえられています。


画像シマウマのむれ。

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画像トラのしま模(も)様(よう)も同(おな)じ?

画像森(もり)でめだたないためです

画像トラはほかの動(どう)物(ぶつ)などをつかまえてたべるハンターです。はでにみえる黒(くろ)と黄(き)色(いろ)のしま模(も)様(よう)は、木(き)々(ぎ)のしげる森(もり)にとけこんでめだたなくなり、えものに気(き)づかれずにちかよることができるため、狩(か)りをするにはぴったりなのです。


画像トラは、えもののちかくにしのびよってつかまえたり、まちぶせしたりする狩(か)りが得(とく)意(い)です。

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画像シマウマはたてじま?  横(よこ)じま?

  動(とう)物(ぶつ)のしま模(も)様(よう)は、地(じ)面(めん)に対(たい)しての方(ほう)向(こう)ではなく、背(せ)骨(ぼね)との方(ほう)向(こう)でみます。シマウマの模(も)様(よう)は、背(せ)骨(ぼね)に対(たい)して横(よこ)になるので、横(よこ)じまです。シマリスは、背(せ)骨(ぼね)に対(たい)してたてになるので、たてじまです。

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パンダは竹(たけ)しかたべないの?

画像ほかの食(た)べ物(もの)もたべることができます

画像パンダはクマのなかまです。実(じつ)は、肉(にく)などもたべることができる雑(ざっ)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)のなかまなのです。だから、竹(たけ)以(い)外(がい)のものもたべることができます。

  野(や)生(せい)のパンダの食(た)べ物(もの)は、99%(パーセント)が竹(たけ)ですが、死(し)んだ動(どう)物(ぶつ)の肉(にく)や昆(こん)虫(ちゅう)、卵(たまこ)をたべることもあります。肉(こく)は大(だい)好(こう)物(ぶつ)のようですが、野(や)生(せい)ではほとんど手(て)にはいりません。そこで竹(たけ)やササをたくさんたべていきるのです。

  動(どう)物(ぶつ)園(えん)のパンダは、くだものや野(や)菜(さい)もたべています。


画像動(とう)物(ぶつ)園(えん)で竹(たけ)をたべるパンダ。

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画像どうして竹(たけ)をたべるようになったのでしょう?  大(おお)昔(むかし)にクマのようなちかいなかまと競(きょう)争(そう)になり、弱(よわ)かったパンダの先(せん)祖(ぞ)は、食(た)べ物(もの)であらそうことをさけて、深(ふか)い山(やま)のおくににげたのです。そこで1年(ねん)中(じゅう)とれる食(た)べ物(もの)が、竹(たけ)やタケノコだったため、それをたべるようになりました。その結(けっ)果(か)、いきのこったのが今(いま)のパンダです。

  野(や)生(せい)のパンダは、季(き)節(せつ)によって竹(たけ)のちがう部(ぶ)分(ぶん)をたべます。春(はる)と夏(なつ)にはタケノコ、秋(あき)には竹(たけ)の葉(は)を、冬(ふゆ)には竹(たけ)の枝(えだ)を主(おも)にたべます。パンダのくらす山(やま)には、たくさんの種(しゅ)類(るい)の竹(たけ)がはえています。

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画像パンダのうんちは何(なに)色(いろ)なの?

画像竹(たけ)をたべたあとは緑(みどり)色(いろ)になります

画像もともとが雑(ざっ)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)のパンダのおなかは、竹(たけ)をしっかり消(しょう)化(か)できません。たべた量(りょう)の80%(パーセント)くらいが、消(しょう)化(か)されずにそのままうんちになってでてきます。

  そのため、竹(たけ)をたべたパンダのうんちは、竹(たけ)をぎゅっとつぶしてまるめたようなものです。緑(みどり)色(いろ)で、竹(たけ)のようないいにおいがします。


画像パンダのうんち

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画像ふつうのうんちとはべつに、パンダはときどき、腸(ちょう)の粘(ねん)膜(まく)のかたまりをうんちとしてだします。このうんちをするとき、パンダは元(げん)気(き)がなくなります。とてもいたいようです。

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イヌはどうしてあちこちにおしっこするの?

画像自(じ)分(ぶん)のなわばりをしめしています

画像イヌは散(さん)歩(ぽ)のとき、電(でん)柱(ちゅう)など、あちこちにおしっこをします。少(すこ)しずつ何(なん)回(かい)もするので、おしっこにいきたくてしているわけではなさそうですね。

  このおしっこは、「マーキング」といって、大(おお)きく2つの意(い)味(み)があります。

画像1つ目(め)は、自(じ)分(ぶん)のにおいをつけて、なわばりをあらわします。なわばりといっても、ほかのイヌがはいるのをゆるさないわけではなく「オレはここにいるぞ」という、自(じ)分(ぶん)のアピールです。

  そのため1か所(しょ)ではなく、たくさんの場(ば)所(しょ)におしっこをして、自(じ)分(ぶん)の活(かつ)動(どう)する範(はん)囲(い)を、ほかのイヌにつたえています。

画像さらに、においによって、イヌはおたがいの情(じょう)報(ほう)をやりとりしています。「いま、ここをとおったよ」という、おき手(て)紙(がみ)のようなものです。たくさんのイヌのおしっこがかかっていても、それらがどのイヌのものか、わかるようです。

  また、メスは子(こ)どもがうめる時(じ)期(き)になると、おしっこでそれをしらせます。


画像自(じ)分(ぶん)のにおいに気(き)づいてもらいやすいように、高(たか)い場(ば)所(しょ)におしっこをかける。

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画像おしっこのにおいで、体(たい)調(ちょう)や気(き)持(も)ちなどもわかるといわれている。

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画像イヌの鼻(はな)がぬれているのはなぜ?

画像においの粒(りゅう)子(し)をとらえられるようにするため

画像鼻(はな)がぬれていることで、しっかりとにおいをとらえられます。

  さらに、イヌは鼻(はな)の中(なか)にあるにおいをかんじとる細(さい)胞(ぼう)の数(かず)がとても多(おお)く、においをかぎわける力(ちから)は、人(ひと)の100万(まん)倍(ばい)以(い)上(じょう)、脂(あぶら)のにおいだと1億(おく)倍(ばい)といわれます。

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画像鼻(はな)の表(ひょう)面(めん)の細(こま)かいみぞに、水(すい)分(ぶん)がたくわえられている。

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画像イヌはなぜ舌(した)をだしてハアハアするの?

画像あついときに体(たい)温(おん)をさげるため

画像人(ひと)はあついとき、汗(あせ)をかきます。汗(あせ)が蒸(じょう)発(はつ)するとき、体(からだ)のねつをうばうので、体(たい)温(おん)がさがるというしくみです。

  イヌは汗(あせ)をかきません。あついときは、舌(した)をだしてハアハアとしています。舌(した)をだして体(たい)温(おん)をさげているのです。


画像イヌは全(ぜん)身(しん)を毛(け)におおわれているので、体(たい)温(おん)調(ちょう)節(せつ)が苦(にが)手(て)。

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あ―③

い―①

う―②

え―④

画像大(おお)きさも形(かたち)もちがうけど、イヌのなかま

  イヌにはたくさんの種(しゅ)類(るい)があり、大(おお)きさも形(かたち)もずいぶんちがいます。それでもみんな、イヌのなかまです。

  イヌはオオカミのような動(どう)物(ぶつ)から人(ひと)の手(て)によってつくられました。狩(か)りのパートナーとして、家(か)畜(ちく)の番(ばん)犬(けん)として、ペットとして、長(なが)い時(じ)間(かん)をかけて、いろいろな犬(けん)種(しゅ)がつくられました。


画像オオカミとイヌはよくにているが、オオカミのほうが大(おお)きくて狩(か)りをするための強(つよ)いきばやあごをもっている。

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ネコのひげは何(なん)の役(やく)にたつの?

画像すき間(ま)をはかったり、バランスをとるのにつかっています

画像ネコのひげは「触(しょく)毛(もう)」ともよばれます。昆(こん)虫(ちゅう)の触(しょっ)角(かく)と同(おな)じように、身(み)のまわりの情(じょう)報(ほう)をとらえる、大(たい)切(せつ)な役(やく)割(わり)をもっています。

画像ネコのひげの根(ね)元(もと)には、敏(びん)感(かん)なセンサーがあります。わずかな空(くう)気(き)の振(しん)動(どう)でもかんじとることができます。また音(おと)で風(かざ)むきなどがわかります。

  ネコは体(からだ)がやわらかく、せまいすき間(ま)もとおりぬけますが、自(じ)分(ぶん)がとおれる大(おお)きさか、最(さい)初(しょ)にひげではかっています。

  また、体(からだ)のバランスをとるためにも、ひげはつかわれています。

画像目(め)の上(うえ)にあるひげは、何(なに)かがふれた瞬(しゅん)間(かん)に、まぶたがとじるようにできています。目(め)をきずつけないための、まぶたのスイッチなのです。


画像ネコのひげはこんなところにはえている

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画像ネコの能(のう)力(りょく)をみてみよう

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  ネコのジャンプ力(りょく)は、自(じ)分(ぶん)の体(たい)長(ちょう)の5倍(ばい)もあります。ですから、高(たか)いへいにも助(じょ)走(そう)なしでとびあがることができます。人(ひと)でいえば、身(しん)長(ちょう)150cm(センチメートル)の人(ひと)が2階(かい)の屋(や)根(ね)にとびのるようなものです。

  ネコは、体(からだ)が軽(かる)くしなやかで、後(うし)ろ足(あし)の筋(きん)肉(にく)が発(はっ)達(たつ)しているので、高(たか)くジャンプできるのです。


画像ジャンプするネコ。

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  ネコの視(し)力(りょく)は、人(ひと)でいうと0.2くらいしかありません。しかしうごくものをとらえる力(ちから)にすぐれていて、広(ひろ)い範(はん)囲(い)がみえます。

  耳(みみ)はとてもよく、とくに高(こう)音(おん)に対(たい)しては、人(ひと)の4倍(ばい)以(い)上(じょう)も敏(びん)感(かん)です。音(おと)の方(ほう)向(こう)や距(きょ)離(り)を正(せい)確(かく)にとらえられます。


画像ネコは左(さ)右(ゆう)の耳(みみ)をべつべつの方(ほう)向(こう)にうごかすことができる。

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画像ネコのなぜ?

夜(よる)、目(め)がひかるのはなぜ?

  ネコは、月(つき)明(あ)かりなどの、わずかな光(ひかり)でもみえる目(め)をもっています。目(め)にはいってきた光(ひかり)を、目(め)のおくで反(はん)射(しゃ)させ、明(あか)るくしてみているのです。ネコの目(め)がひかってみえるのは、この反(はん)射(しゃ)させた光(ひかり)です。

  暗(くら)いとき、ネコのひとみは多(おお)くの光(ひかり)をあつめるためにまるく、大(おお)きくなります。


画像明(あか)るいときの目(め)。

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画像暗(くら)いときの目(め)。

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爪(つめ)をとぐのはなぜ?

  爪(つめ)のするどさをたもつためです。とぐのは前(まえ)足(あし)だけで、ガリガリと柱(はしら)などをひっかいて、爪(つめ)の古(ふる)くなった部(ぶ)分(ぶん)をはぎおとしています。後(うし)ろ足(あし)のつめは、口(くち)でかんではがします。


画像ネコの前(まえ)足(あし)。爪(つめ)はだしいれができる。

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虫(むし)やネズミをおいかけるのはなぜ?

  それがネコのもつ本(ほん)能(のう)だからです。ネコは、野(や)生(せい)のヤマネコを、人(ひと)がペットとしてかいならした生(い)き物(もの)です。野(や)生(せい)のヤマネコは、自(じ)分(ぶん)で狩(か)りをして食(た)べ物(もの)をとります。ネコにもそのときの性(せい)質(しつ)がのこっているので、小(ちい)さなうごくものをみると、とびかかってしまうのです。

  とらえたえものは、たべたり、そのまましばらくいじったり、飼(か)い主(ぬし)にもっていったりします

。

画像うごく小(ちい)さなものならなんでもとびかかっていく。

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よくねているのはなぜ?

  じっとしているほうが、むだな体(たい)力(りょく)をつかわず、狩(か)りにそなえられます。これも野(や)生(せい)のころの性(ぜい)質(しつ)によるものです。

  ネコは1日(にち)のうち、14~15時(じ)間(かん)をねてすごします。とはいえ、ぐっすりねむっているわけではなく、まわりの音(おと)などに注(ちゅう)意(い)しながら、うとうとしています。

画像家(いえ)の中(なか)だけでかわれているネコは、ねむっている時(じ)間(かん)が長(なが)くなる。


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毛(け)づくろいをするのはなぜ?

  ネコはおきている時(じ)間(かん)の30%くらいを毛(け)づくろいにあてています。体(からだ)のよごれをきれいにするほかに、自(じ)分(ぶん)のにおいをけしたり、体(たい)温(おん)を調(ちょう)整(せい)するためにやっています。また、体(からだ)をなめることで、リラックスできるようです。


画像なでられたネコが毛(け)づくろいするのは、毛(け)についた人(ひと)のにおいをけすため。

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ヤギはどうして紙(かみ)をたべるの?

画像紙(かみ)を木(き)からできたエサだとおもうから

ヤギはウシにちかいなかまです。消(しょう)化(か)しにくい植(しょく)物(ぶつ)を、なんども胃(い)から口(くち)にもどしてかみかえしてたべることで、栄(えい)養(よう)にします。とくにヤギは、植(しょく)物(ぶつ)ならなんでもたべます。

  紙(かみ)は木(き)からつくられたものです。ヤギは紙(かみ)を木(き)からできたえさだとおもい、たべてしまうのです。

  でも、いまつくられている紙(かみ)には、紙(かみ)を白(しろ)くする薬(やく)品(ひん)などがふくまれています。ヤギの体(からだ)にわるいので、あげないようにしましょう。

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画像動(どう)物(ぶつ)園(えん)のふれあいコーナーでもおなじみのヤギ。

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画像ヤギとヒツジはどこがちがうの?

画像すがたでは、ひげ、しっぽ、毛(け)のようすがわかりやすいちがいです

画像ヤギとヒツジはとても近(ちか)いなかまで、昔(むかし)から人(ひと)にかわれてきた家(か)畜(ちく)です。すがたも鳴(な)き声(ごえ)もにています。行(こう)動(どう)のちがいでは、きびきびうごき、高(たか)い場(ば)所(しょ)にいたり、木(き)の葉(は)や芽(め)をたべていれば、それはヤギです。


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性(せい)格(かく)は活(かっ)発(ぱつ)で、好(こう)奇(き)心(しん)がある。

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性(せい)格(かく)はおとなしく、人(ひと)によくしたがう。

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ホッキョクグマはどうして氷(こおり)の世(せ)界(かい)でも平(へい)気(き)なの?

画像特(とく)殊(しゅ)な毛(け)と、ぶあつい脂(し)肪(ぼう)をもっているから

画像ホッキョクグマがくらす北(ほっ)極(きょく)地(ち)方(ほう)は、冬(ふゆ)の気(き)温(おん)が平(へい)均(きん)で-(マイナス)25℃(ど)にもなる寒(さむ)い地(ち)域(いき)です。ホッキョクグマがそんな寒(さむ)さにたえられるのは、その毛(け)に大(おお)きなひみつがあります。

  白(しろ)くみえるホッキョクグマの毛(け)は、じつは透(とう)明(めい)です。たくさんあつまって、白(しろ)くみえているのです。毛(け)は、長(なが)い毛(け)と短(みじか)い毛(け)の、二(に)重(じゅう)構(こう)造(ぞう)です。長(なが)い毛(け)は下(した)にはえているフワフワの短(みじか)い毛(け)をまもります。短(みじか)い毛(け)は体(からだ)のあたたかい空(くう)気(き)をたもちます。

  毛(け)の1本(ぽん)1本(ぽん)は、ストローのように穴(あな)があいていて、中(なか)には空(くう)気(き)がはいっています。ダウンジャケットのように、空(くう)気(き)は寒(さむ)さをふせぐのにとても効(こう)果(か)があります。

  皮(ひ)膚(ふ)の下(した)にあるぶあつい脂(し)肪(ぼう)は、体(たい)温(おん)をのがさず、また、栄(えい)養(よう)にもなります。


画像ホッキョクグマの毛(け)

ストローのように中(なか)に穴(あな)がある。穴(あな)には空(くう)気(き)がはいっている。

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画像体(からだ)をあたためるしくみ

毛(け)が透(とう)明(めい)なので、太(たい)陽(よう)光(こう)線(せん)がさえぎられずに体(からだ)にとどく。また、皮(ひ)膚(ふ)が黒(くろ)いので、熱(ねつ)をむだなく吸(きゅう)収(しゅう)し、綿(わた)毛(げ)の間(あいだ)とぶあつい脂(し)肪(ぽう)にためていられる。

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画像氷(こおり)の海(うみ)でもおよげるの?

画像およいだり、もぐったりするのが得(とく)意(い)です

画像ホッキョクグマは、泳(およ)ぎがとても上(じょう)手(す)です。時(じ)速(そく)およそ10km(キロメートル)のスピードでおよぐことができます。ときには数(すう)百(ひゃく)km(キロメートル)の距(きょ)離(り)を、何(なん)時(じ)間(かん)もかけておよぐこともあります。

  体(からだ)つきをみても、小(ちい)さい顔(かお)に細(ほそ)長(なが)い首(くび)と、水(みず)の抵(てい)抗(こう)をうけにくい形(かたち)です。あつい脂(し)肪(ぼう)と、空(くう)気(き)入(い)りの毛(け)があるので、つめたい水(みず)の中(なか)でも、平(へい)気(き)です。

画像ホッキョクグマは、主(おも)に陸(りく)の上(うえ)でくらしていますが、海(うみ)にうかぶ氷(こおり)の上(うえ)でやすんでいるアザラシなどのえものをみつけると、およいでちかづき、とらえます。


画像もぐるのもとくい。

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画像陸(りく)にあがる瞬(しゅん)間(かん)に水(みず)をふるいおとすので、毛(け)はこおりつかない。

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キツツキはどうして木(き)をつつくの?

画像木(き)の中(なか)の虫(むし)をつかまえたりするため

画像キツツキが木(き)をつつくのには、いくつかの理(り)由(ゆう)があります。

  まず、木(き)の中(なか)にいる虫(むし)をつかまえるためです。木(き)のまわりをつつきながら、音(おと)で中(なか)にいる虫(むし)をさがします。みつけると、あけた穴(あな)から長(なが)い舌(した)をさしこみ、先(さき)にひっかけ、ひっぱりだしてたべます。

画像またキツツキは木(き)に穴(あな)をあけて巣(す)をつくります。キツツキの巣(す)のあとを、ほかの鳥(とり)や小(しょう)動(どう)物(ぶつ)が巣(す)にすることも多(おお)いようです。

画像オスがなわばりをしめすためや、メスへのプロポーズをするときにも、キツツキは木(き)をつついて音(おと)をだします。

  くちばしはどんどんのびるので、木(き)をつついてもへりすぎることはありません。

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画像コゲラ

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画像アカゲラ

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画像鳥(とり)のくちばしをくらべてみよう

鳥(とり)のくちばしは、種(しゅ)類(るい)によっていろいろな形(かたち)をしています。食(た)べ物(もの)の種(しゅ)類(るい)がちがうからです。

ほかにはどんなくちばしをもっている鳥(とり)がいるでしょう?


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画像かたい木(き)の実(み)のからをわることができる。


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画像細(ほそ)長(なが)い形(かたち)で、魚(さかな)をはさんだり、さしたりする。


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画像とった小(ちい)さなエビをのこして、水(みず)だけを外(そと)にこぼす。


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画像水(すい)中(ちゅう)の魚(さかな)を水(みず)ごとすくう、バケツのような形(かたち)。


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画像細(ほそ)いくちばしで花(はな)のみつをなめる。

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小(こ)鳥(とり)はどうしてよくなくの?

画像なかまと情(じょう)報(ほう)を交(こう)換(かん)したり、プロポーズしたりするため

画像鳥(とり)の鳴(な)き声(ごえ)は、大(おお)きくわけて2種(しゅ)類(るい)あります。「じなき」と「さえずり」です。

  じなきは、ふだんの会(かい)話(わ)です。なかまに居(い)場(ば)所(しょ)をおしえたり、危(き)険(けん)をしらせたりする鳴(な)き声(ごえ)です。スズメがふだん、チュンチュンとないているのは、じなきです。

  さえずりは、オスがだす特(とく)別(べつ)な鳴(な)き声(ごえ)です。メスをさそったり、自(じ)分(ぶん)のなわばりにはいってきたほかのオスに対(たい)し、警(けい)告(こく)したりします。「ホーホケキョ」というよくしられた鳴(な)き声(ごえ)は、ウグイスのさえずりです。


画像スズメ

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画像ウグイス

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①―キビタキ

②―ホトトギス

③―コジュケイ

④―センダイムシクイ

⑤―ホオジロ

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鳥(とり)はどうしてとべるの?

画像軽(かる)い体(からだ)に、大(おお)きなつばさと強(つよ)い筋(きん)肉(にく)をもっているから

画像鳥(とり)が空(そら)をとぶためには、まず、何(なに)よりも、軽(かる)いことが大(たい)切(せつ)です。鳥(とり)は、骨(ほね)でさえ、とても軽(かる)くできています。

画像つばさを大(おお)きくすれば、重(おも)くてもとべるのでしょうか?  大(おお)きなつばさをうごかすには、それだけ強(つよ)い骨(ほね)や、強(つよ)い筋(きん)肉(にく)がなければなりません。そうすると、体(からだ)が重(おも)くなってしまいます。

  また、体(からだ)が重(おも)いと、とぶためのエネルギーも、たくさん必(ひつ)要(よう)になります。たくさん食(た)べないとならないわけですが、食(た)べるとその分(ぶん)、また重(おも)くなりますね。

  このように、体(からだ)が重(おも)いほど、とぶことがむずかしいのです。


画像鳥(とり)はこうしてとんでいる

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画像鳥(とり)と飛(ひ)行(こう)機(き)のとびかたのちがい

画像鳥(とり)はつばさをはばたかせることで、うかぶ力(ちから)と、前(まえ)にすすむ力(ちから)をうみだしている。

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画像飛(ひ)行(こう)機(き)はエンジンなどでつくった前(まえ)にすすむ力(ちから)をつかい、つばさに風(かぜ)をあて、うかぶ力(ちから)をうみだしている。

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画像鳥(とり)のなかまはみんなとべるの?

画像とべない鳥(とり)もいます

画像空(そら)をとぶ鳥(とり)たちとはちがう、ほかの生(い)き方(かた)をみつけた鳥(とり)もいます。

  それぞれがくらしている場(ば)所(しょ)や食(た)べ物(もの)によって、つごうのいい体(からだ)の形(かたち)に変(へん)化(か)したのです。

  また、改(かい)良(りょう)されて、とばなくなった鳥(とり)もいます。


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画像体(からだ)が重(おも)く、とべないが、長(なが)くて強(つよ)い足(あし)で速(はや)くはしれる。


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画像つばさがひれにかわり、水(すい)中(ちゆう)をとぶようにおよぐ。


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画像人(ひと)にかわれたことで、とぶことが必(ひつ)要(よう)なくなった。

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鳥(とり)はどんなところに巣(す)をつくるの?

画像鳥(とり)の種(しゅ)類(るい)によってさまざまです

画像鳥(とり)の巣(す)は、ほとんどがすみかではなく、鳥(とり)がたまごをうみ、子(こ)どもをそだてるためにつくるものです。

  鳥(とり)の巣(す)というと、木(き)の上(うえ)に枝(えだ)をあつめてつくられたものをイメージしがちですが、場(ば)所(しょ)だけでなく、形(かたち)や素(そ)材(ざい)など、じつにいろいろな鳥(とり)の巣(す)があります。

  最(さい)近(きん)は、巣(す)材(ざい)にビニールひもなどの人(じん)工(こう)物(ぶつ)がつかわれることもあります。


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画像かれた木(き)などに穴(あな)をあけ、巣(す)をつくる。巣(す)は1回(かい)きりで、毎(まい)年(とし)新(あたら)しくつくりなおす。


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画像都(と)会(かい)では電(でん)柱(ちゆう)の上(うえ)などにも巣(す)がつくられる。巣(す)材(ざい)にははりがねハンガーもつかわれる。


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画像木(き)の枝(えだ)の上(うえ)に、体(からだ)のわりに小(ちい)さなおわん状(じょう)の巣(す)をつくる。巣(す)材(ざい)は細(ほそ)長(なが)い草(くさ)など。


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画像水(みす)辺(べ)の植(しょく)物(ぶつ)やくいの上(うえ)に葉(は)やくきをのせてつくった巣(す)は、ういているようにみえる。


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画像河(かわ)原(ら)のヨシ原(ばら)に、ヨシの葉(は)やくきなどをくみあわせたおわん形(がた)の巣(す)をつくる。


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画像人(ひと)の家(いえ)のかべなどに、どろとかれ草(くさ)をつばでまぜあわせて巣(す)をつくる。


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画像小(こ)石(いし)の多(おお)い河(かわ)原(ら)などにくぼみをつけて巣(す)にする。たまごは石(いし)ににて、めだたない。


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画像地(じ)面(めん)の草(くさ)の根(ね)元(もと)などにあさい穴(あな)をほり、わらなどで簡(かん)単(たん)な巣(す)をつくる。

画像カッコウは巣(す)をつくらない?

  カッコウは、ほかの鳥(とり)の巣(す)に気(き)づかれないようにたまごをうんで、その鳥(とり)に自(じ)分(ぶん)の子(こ)どもをそだてさせます。カッコウのひなは、本(ほん)当(とう)のひなより早(はや)く大(おお)きくそだちます。

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渡(わた)り鳥(どり)はどうしてわたってくるの?

画像季(き)節(せつ)にあわせて、くらしやすい場(ば)所(しょ)へうつります

画像渡(わた)り鳥(どり)は、夏(なつ)に子(こ)そだてする土(と)地(ち)と、冬(ふゆ)をこす土(と)地(ち)との間(あいだ)を、季(き)節(せつ)にあわせて移(い)動(どう)します。この移(い)動(どう)のことを「渡(わた)り」といいます。

  渡(わた)りには、大(おお)きな危(き)険(けん)をともないます。それなのに渡(わた)り鳥(どり)は、なぜ1か所(しょ)の土(と)地(ち)でくらさないのでしょうか?

画像なぜ渡(わた)りをするようになったかは、よくわかっていませんが、たりなくなった食(た)べ物(もの)をもとめて、大(おお)昔(むかし)から毎(まい)年(とし)移(い)動(どう)をくりかえすうちに、いまのような渡(わた)りの形(かたち)になったのかもしれません。

日(に)本(ほん)に夏(なつ)の間(あいだ)いる鳥(とり)を「夏(なつ)鳥(どり)」、日(に)本(ほん)で冬(ふゆ)をこす鳥(とり)を「冬(ふゆ)鳥(どり)」、春(はる)と秋(あき)の時(じ)期(き)だけみられる鳥(とり)を「旅(たび)鳥(どり)」とよんでいます。

  夏(なつ)鳥(どり)ではツバメが、冬(ふゆ)鳥(どり)ではハクチョウやツルが、旅(たび)鳥(どり)ではシギ、チドリなどがしられています。


画像ツバメの渡(わた)りルート

画像東南(とうなん)アジア、台湾(たいわん)などから、3000~5000 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)の距離(きょり)をとんでくる。

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画像オオハクチョウの渡(わた)りルート

画像およそ3000 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> はなれたシベリアから、日本(にほん)の北海道(ほっかいどう)・本州(ほんしゅう)へやってくる。

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画像一(いち)番(ばん)長(なが)い渡(わた)りをする鳥(とり)は?

画像キョクアジサシです

画像キョクアジサシは、1年(ねん)で世(せ)界(かい)を1周(しゅう)します。大(たい)陸(りく)ぞいをS(エス)字(じ)状(じょう)にとぶきょりは、8万(まん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)にもなります。夏(なつ)に北(ほっ)極(きょく)で子(こ)そだてをしたあと、南(なん)極(きょく)まで移(い)動(どう)して冬(ふゆ)をこします。夏(なつ)にはまた北(ほっ)極(きょく)へもどってきます。

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画像渡(わた)りをするチョウもいる

  アサギマダラは、春(はる)~夏(なつ)は日(に)本(ほん)の山(やま)でくらし、秋(あき)になると南(なん)下(か)します。海(うみ)をわたり、遠(とお)く台(たい)湾(わん)で冬(ふゆ)をこすものもいます。

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カメレオンはなぜ体(からだ)の色(いろ)がかわるの?

画像敵(てき)から身(み)をまもり、えものをとりやすくなるから

画像体(からだ)の色(いろ)がまわりの色(いろ)ににると、すがたがわかりにくくなります。カメレオンをねらう、ヘビや鳥(とり)などの敵(てき)の目(め)からのがれることができます。

  また、カメレオンは、長(なが)い舌(した)をのばして虫(むし)をとらえてたべますが、このときも、えものに気(き)づかれずに、ねらいうつことができます。


画像あざやかな色(いろ)のカメレオン。

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画像どうやると体(からだ)の色(いろ)がかわるの?

画像色(いろ)がかわる細(さい)胞(ぼう)の層(そう)を、皮(ひ)膚(ふ)の下(した)にもっています

画像カメレオンの皮(ひ)膚(ふ)は透(とう)明(めい)で、その下(した)に、虹(にじ)色(いろ)素(そ)胞(ほう)という細(さい)胞(ぼう)でできた二(に)重(じゅう)の層(そう)があります。この細(さい)胞(ぼう)の中(なか)には、光(びかり)を反(はん)射(しゃ)する小(ちい)さなつぶがたくさんはいっていて、光(ひかり)の強(つよ)さによってこのつぶのすき間(ま)のひろがり方(かた)がかわり、体(からだ)の色(いろ)がかわってみえるのです。

  色(いろ)は気(き)分(ぶん)などでもかわります。メスにプロポーズをするとき、オスは体(たい)色(しょく)がかわります。

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画像体(からだ)の色(いろ)をかえる生(い)き物(もの)

このほか、ライチョウなど季(き)節(せつ)で色(いろ)がかわるものもいます。生(い)き物(もの)の体(からだ)の色(いろ)や模(も)様(よう)が、まわりの色(いろ)とそっくりなことを保(ほ)護(ご)色(しょく)といいます。


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画像色(いろ)つきの細(さい)胞(ぼう)がうごいて色(いろ)がかわる。体(からだ)の形(かたち)もかえられる変(へん)身(しん)の名(めい)人(じん)。


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画像明(あか)るさだけの変(へん)化(か)だが、海(かい)底(てい)の砂(すな)や石(いし)の模(も)様(よう)そっくりになる。


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画像カメレオンと同(おな)じように虹(にじ)色(いろ)素(そ)胞(ほう)をもっているが、色(いろ)の変(へん)化(か)はゆっくり。

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イルカは頭(あたま)がいいの?

画像頭(あたま)のいい生(い)き物(もの)です

画像バンドウイルカについて、これまでしられていることから、頭(あたま)がいいといわれる理(り)由(ゆう)をかんがえてみましょう。

①体(たい)重(じゅう)にしめる脳(のう)の重(おも)さが人(にん)間(げん)にちかい

  つまり脳(のう)が大(おお)きく発(はっ)達(たつ)しているということです。

②人(ひと)や図(ず)形(けい)を区(く)別(べつ)できる

  水(すい)族(ぞく)館(かん)では新(しん)人(じん)飼(し)育(いく)員(いん)にいたずらなどをします。

③なかまとはなす

  声(こえ)をだして何(なに)かをつたえあっています。

④楽(たの)しい、悲(かな)しいといった感(かん)情(じょう)がある

  あそぶことが大(だい)すきで、さそってきます。

⑤効(こう)率(りつ)のよいやり方(かた)をかんがえられる

  たとえば、何(なに)かをはこぶとき、ひとつひとつをはこぶのではなく、1か所(しょ)にまとめてはこんだりします。

⑥サメから人(ひと)をたすけたという報(ほう)告(こく)が多(おお)い

  弱(よわ)いものをたすけようとします。

画像人(ひと)とはちがう生(い)き物(もの)なので、単(たん)純(じゅん)にはいえませんが、頭(あたま)がいいことはたしかでしょう。


画像好(こう)奇(き)心(しん)が強(つよ)く、人(ひと)なつっこいイルカ。

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画像なかまと協(きょう)力(りょく)して魚(さかな)をとったりします。

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画像人(ひと)にはない、すぐれた力(ちから)をもってるの?

画像音(おと)をつかってものをみることができます

画像イルカは、真(ま)っ暗(くら)な海(うみ)の中(なか)でも魚(さかな)をとったりできます。目(め)ではなく、音(おと)でまわりのようすをみているのです。

  イルカは、高(たか)い音(おと)をだして、それが何(なに)かにあたってはねかえってくる音(おと)をきき、その物(ぶっ)体(たい)をみわけることができます。その物(ぶっ)体(たい)の位(い)置(ち)はもちろん、形(かたち)や大(おお)きさ、かたさや、やわらかさまでわかります。これは「エコーロケーション」という能(のう)力(りょく)です。


画像100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)先(さき)にある野(や)球(きゅう)のボールほどの大(おお)きさのものもわかる。

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イカやタコはどうしてすみをはくの?

画像敵(てき)から身(み)をまもるため

画像イカ、タコとも、身(み)をかくすのが得(とく)意(い)ですが、敵(てき)にみつかるときもあります。

  そんなとき、どちらも敵(てき)からにげるためにすみをはきます。でも、イカとタコのすみはきには、少(すこ)しちがいがあります。

画像イカのすみはきは「分(ぶん)身(しん)のじゅつ」です。イカのすみは、どろっとしていて、かたまりになります。敵(てき)にはこれがイカの体(からだ)にみえ、そっちに気(き)をとられます。このすきに、イカはにげてしまいます。

画像タコがつかうのは「えんまくのじゅつ」です。タコのはいたすみは、もわっと水(すい)中(ちゅう)にひろがります。このすみは、目(め)かくしになるほか、敵(てき)の鼻(はな)がきかなくなる成(せい)分(ぶん)がはいっていて、敵(てき)はタコをおうことがむずかしくなります。


画像イカのすみはき。

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画像タコのすみはき。

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画像ほかにどんな身(み)のまもり方(かた)をするなかまがいる?

  海(うみ)の生(い)き物(もの)たちは、じつにさまざまな方(ほう)法(ほう)で、敵(てき)から身(み)をまもっています。イカやタコのように、じゅつにたとえてみてみましょう。


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画像「空(そら)とびのじゅつ」。海(かい)面(めん)からとびだし、海(うみ)の上(うえ)をとんでにげる。およそ400 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> もの距(きょ)離(り)をとぶこともある。


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画像「毒(どく)針(ばり)のじゅつ」。大(おお)きなひれに、毒(どく)針(ばり)をもつ。おそわれないように、わざとはでなすがたをしている。


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画像「毒(どく)液(えき)のじゅつ」。敵(てき)におそわれると、体(からだ)の表(ひょう)面(めん)から、ひどいにおいのする毒(どく)液(えき)をだす。


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画像「とげとげのじゅつ」。びっくりすると、水(みず)をすいこんでふくらみ、とげだらけの体(からだ)になる。

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ヤドカリがひっこすって本(ほん)当(とう)?

画像体(からだ)の成(せい)長(ちょう)にあわせ、大(おお)きな貝(かい)がらにうつります

画像ヤドカリは、カニやエビなどと同(おな)じ甲(こう)殻(かく)類(るい)ですが、ほかのなかまとは少(すこ)しちがった特(とく)徴(ちょう)をもっています。おなかの部(ぶ)分(ぶん)が、やわらかいのです。おなかをまもるため、ヤドカリは海(かい)底(てい)などにおちている貝(かい)がらにおなかをさしこんて、せおいながらくらします。

画像ヤドカリは脱(だっ)皮(ぴ)をして大(おお)きくなっていきますが、貝(かい)がらは大(おお)きくなりません。そのため、それまでの貝(かい)がらがせまくかんじると、大(おお)きな貝(かい)がらをさがしてひっこしをするのです。ほかのヤドカリから、貝(かい)がらをうばいとることもあります。


画像新(あたら)しい貝(かい)がらをとりあうヤドカリ。

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画像ヤドカリの体(からだ)

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画像カタツムリもひっこすの?

  ひっこしません。

  カタツムリのからは、体(からだ)の一(いち)部(ぶ)です。体(からだ)と一(いっ)緒(しょ)に、からもだんだん大(おお)きくなっていきます。

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画像なぜイソギンチャクをせおうヤドカリがいるの?

画像一(いっ)緒(しょ)にいると、おたがいにつごうがいいのです

画像これは、おたがいにたすけあう関(かん)係(けい)です。

  イソギンチャクにしてみれば、ヤドカリにのって移(い)動(どう)ができ、えものをとるチャンスがひろがります。

  ヤドカリは、イソギンチャクをつかって身(み)をまもります。イソギンチャクは毒(どく)のとげをもっているので、ヤドカリの敵(てき)の魚(さかな)などから、ねらわれにくくなります。


画像イソギンチャクをせおったソメンヤドカリ。ひっこすときは、新(あたら)しい貝(かい)がらにイソギンチャクをつけかえる。

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サケがうまれた川(かわ)にもどるのはなぜ?

画像自(じ)分(ぶん)がうまれた川(かわ)でたまごをうむため

画像サケは川(かわ)でうまれます。赤(あか)ちゃんから子(こ)どもになると川(かわ)をくだり、海(うみ)にでて、数(すう)年(ねん)の間(あいだ)、海(うみ)を大(おお)きく移(い)動(どう)しながらそだちます。そしておとなになると、産(さん)卵(らん)のため、川(かわ)をさかのぼり、ふるさとへかえってくるのです。本(ほん)能(のう)的(てき)に自(じ)分(ぶん)がうまれたふるさとが、安(あん)心(しん)してたまごをうめる場(ば)所(しょ)としっているのです。

画像それにしても、何(なん)年(ねん)間(かん)も遠(とお)く広(ひろ)い海(うみ)でくらしているのに、どうやって自(じ)分(ぶん)のうまれた川(かわ)がわかるのでしょう。まいごにはならないのでしょうか

  サケはうまれた川(かわ)のにおいをおぼえていて、それをみつけてかえってくるとかんがえられています。川(かわ)のにおいにたどりつくまで、太(たい)陽(よう)の位(い)置(ち)や、地(ち)球(きゅう)の磁(じ)力(りょく)などもあわせて手(て)がかりにするようです。


画像日(に)本(ほん)うまれのサケがたどるルート

画像川(かわ)から海(うみ)へ、海(うみ)から川(かわ)へ。サケは一(いっ)生(しょう)の間(あいだ)、旅(たび)をする魚(さかな)。

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画像オホーツク海(かい)から、アラスカの海(うみ)まで移(い)動(どう)し、もどってくる。

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画像鼻(はな)のまがったサケはちがう種(しゅ)類(るい)?

画像川(かわ)へもどってきたオスのサケのすがたです

画像交(こう)尾(び)のために川(かわ)へもどったオスのサケは体(からだ)の色(いろ)や形(かたち)がかわり、メスに注(ちゅう)目(もく)されます。鼻(はな)の先(さき)がワシのくちばしのようにまがるので「鼻(はな)曲(ま)がりサケ」とよばれます。

  メスも、体(からだ)の色(いろ)だけですが、かわります。


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ピラニアはこわい魚(さかな)って本(ほん)当(とう)?

画像おくびょうだけど、するどい歯(は)をもつ危(き)険(けん)な魚(さかな)です

画像南(なん)米(べい)のアマゾン川(がわ)にすむピラニアは、こわい魚(さかな)として有(ゆう)名(めい)です。カミソリのようによくきれる歯(は)で、えものの肉(にく)をそぎおとしてたべます。性(せい)格(かく)はおくびょうで、ふつうは大(おお)きな生(い)き物(もの)にはちかづきません。しかし、血(ち)のにおいに敏(びん)感(かん)で、いったん興(こう)奮(ふん)すると、むれでおそいかかってくるのでたいへん危(き)険(けん)です。


画像ピラニア。

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画像するどい歯(は)がならんでいる。

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画像日(に)本(ほん)にもこわい魚(さかな)はいるの?

画像サメをはじめ、たくさんいます

画像かまれると危(き)険(けん)な魚(さかな)では、カッターのようにするどい歯(は)のウツボ、タチウオ、フグ。ペンチのようにかむ力(ちから)が強(つよ)いイシダイなどです。ほかにも、とげや毒(どく)をもつ、危(き)険(けん)な魚(さかな)がいます。


するどい歯(は)をもつ魚(さかな)たち

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画像ダイバーがおそれる魚(さかな)

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画像光(ひかり)にむかってすごいスピードでとっしんしてくるため、体(からだ)につきささることがある。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。

画像魚(さかな)はみんな歯(は)をもっているのかな?

  魚(さかな)の歯(は)は、その魚(さかな)が主(おも)に何(なに)をどうやってたべるかによってちがいます。歯(は)をつかわずにたべる魚(さかな)は、歯(は)が少(すく)なかったり小(ちい)さかったりします。

  お店(みせ)で魚(さかな)をかったときや、身(み)近(ぢか)にいる魚(さがな)の口(くち)を、実(じっ)際(さい)にみてみましょう。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。あごに歯(は)はないが、のどのおくに歯(は)のようなでっぱりをもつ。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。おびきよせた魚(さかな)をとらえるため、たくさんの大(おお)きな歯(は)がある。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。

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魚(さかな)もねむるの?

画像いろいろなねむり方(かた)をします

画像金(きん)魚(ぎょ)が、夜(よる)などしずかなときに、水(すい)そうのすみでじっとしていることがありますが、これは、ねむっている状(じょう)態(たい)です。

  ほとんどの魚(さかな)にはまぶたがありません。目(め)をとじないので、ねむっているのかわかりにくいですが、魚(さかな)もやはりねむります。

  魚(さかな)の種(しゅ)類(るい)によって、ねむり方(かた)はいろいろあります。中(なか)にはとてもかわった方(ほう)法(ほう)をとる魚(さかな)もいます。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。きれいな体(からだ)の色(いろ)を地(じ)味(み)な色(いろ)にかえて、岩(いわ)やサンゴのかげにかくれてねむる。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。平(ひら)べったい体(からだ)を横(よこ)にしてねむる。海(かい)面(めん)で日(にっ)光(こう)浴(よく)をしながら昼(ひる)寝(ね)をすることもある。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。およぎながら息(いき)をするため、ゆっくりおよいだまま、短(みじか)いねむりをくりかえす。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。ねている間(あいだ)にながされないように、口(くち)で海(かい)草(そう)につかまったままねむる。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。大(おお)きな魚(さかな)からねらわれないように、イソギンチャクの触(しょく)手(しゅ)の中(なか)でねむる。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。ウツボなどから身(み)をまもるため、粘(ねん)膜(まく)でつくった透(とう)明(めい)なふくろの中(なか)でねむる。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。夜(よる)になると、体(からだ)を横(よこ)むきにして、砂(すな)の中(なか)にはいってねむる。朝(あさ)は早(はや)おき。


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画像なわばり意(い)識(しき)が強(つよ)く、人(ひと)をおそうこともある。強(きょう)力(りょく)なあごで、ウエットスーツもくいちぎる。人(ひと)のおく歯(ば)のような歯(は)をもち、貝(かい)がらなどをかみくだく。昼(ひる)間(ま)に、どろにもぐってねむっている。暗(くら)くなるとおきて活(かつ)動(どう)する。

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魚(さかな)にも耳(みみ)や鼻(はな)があるの?

画像人(ひと)とは形(かたち)がちがいますが、あります

画像魚(さかな)には人(ひと)のように、耳(みみ)の穴(あな)はありません。しかし頭(あたま)の中(なか)には、内(ない)耳(じ)という音(おと)をきく器(き)官(かん)をもっています。

  さらに魚(さかな)の体(からだ)の横(よこ)には、水(みず)の振(しん)動(どう)をかんじとる側(そく)線(せん)という器(き)官(かん)があります。

  音(おと)というのは、空(くう)気(き)や水(みず)がふるえておきる波(なみ)のこと。つまり振(しん)動(どう)です。魚(さかな)は音(おと)を、きくというより、体(からだ)でかんじとっているのです。

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魚(さかな)にも鼻(はな)の穴(あな)があります。しかし魚(さかな)は鼻(はな)で息(いき)はしません。鼻(はな)はにおいをとらえるためにあります。

  魚(さかな)の顔(かお)をよくみると、左(さ)右(ゆう)に2つずつ穴(あな)があります。前(まえ)の穴(あな)を前(ぜん)鼻(び)孔(こう)、後(うし)ろの穴(あな)を後(こう)鼻(び)孔(こう)といって、前(まえ)から後(うし)ろへ、トンネルのようにつながっています。このトンネルに水(みず)をくぐらせて、においをとらえるのです。


画像金(きん)魚(ぎょ)の鼻(はな)。穴(あな)がそれぞれ2つならんでいる。

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画像トラウツボは、つきでた前(ぜん)鼻(び)孔(こう)と、角(つの)のような後(こう)鼻(び)孔(こう)をもっている。

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画像耳(みみ)や鼻(はな)が一(いち)番(ばん)すぐれた魚(さかな)は何(なに)?

画像サメです

画像耳(みみ)と鼻(はな)のどちらもすぐれているのは、おそらくサメでしょう。

  サメはふつう、えものをまず音(おと)でとらえます。数(すう) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)はなれた場(ば)所(しょ)にいるえものがだす音(おと)をきくことができます。数(すう)百(ひゃく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)の距(きょ)離(り)までちかづくと、においをたどって、えものにせまっていきます。


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画像血(ち)のにおいにはとくに敏(びん)感(かん)で、100万(まん)倍(ばい)にうすめた1てきの血(ち)のにおいがわかります。


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画像体(からだ)の左(さ)右(ゆう)に、それぞれ5本(ほん)の側(そく)線(せん)をもっていて、物(もの)音(おと)に敏(びん)感(かん)な魚(さかな)です。

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田(た)んぼにはなぜ水(みず)をはるの?

画像雑(ざっ)草(そう)や寒(さむ)さからイネをまもり、そだちやすくするため

画像イネには、畑(はたけ)でそだつ陸(りく)稲(とう)という種(しゅ)類(るい)もありますが、日(に)本(ほん)で多(おお)いのは、水(すい)稲(とう)という水(すい)田(でん)でそだつものです。

  どうして水(すい)田(でん)が多(おお)いのかといえば、それが水(みず)のゆたかな日(に)本(ほん)にあった農(のう)業(ぎょう)だからです。

画像水(すい)田(でん)には、水(みず)の特(とく)性(せい)をいかした、いろいろな知(ち)恵(え)がかくされています。

  イネは寒(さむ)さに弱(よわ)い植(しょく)物(ぶつ)ですが、水(すい)田(でん)の水(みず)は、夜(よる)の寒(さむ)さからイネをまもってくれます。昼(ひる)間(ま)あたたまった水(みず)は、夜(よる)になってもあたたかいのです。また、水(すい)田(でん)は、畑(はたけ)よりも根(ね)をはる雑(ざっ)草(そう)が少(すく)ないので、イネはすくすくとそだちます。


画像田(た)んぼの水(みず)は、夏(なつ)の暑(あつ)さもやわらげてくれる。

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画像水(みず)をはると、イネにいいことがいっぱい

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①広(ひろ)い田(た)んぼの水(みず)まきをしなくてすむ。

②雑(ざっ)草(そう)とりの作(さ)業(きょう)がへる。

③山(やま)からの水(みず)のおかげで、肥(ひ)料(りょう)が少(すく)なくてすむ。

④土(つち)が悪(わる)くならず、毎(まい)年(とし)お米(こめ)がつくれる。

画像田(た)んぼはたくさんの水(みず)をつかい、水(みず)がもったいないのでは?

画像むしろ、上(じょう)手(ず)に水(みず)をつかっているのです

画像田(た)んぼの水(みず)は、山(やま)からの自(し)然(ぜん)の水(みず)をひきいれてつかっています。この水(みず)には山(やま)からでた栄(えい)養(よう)がとけこんでいます。水(みず)は田(た)んぼをとおったあと、さらに下(か)流(りゅう)へながれたり、地(ち)下(か)にしみこんだりして、きれいな地(ち)下(か)水(すい)になるのです。


画像環(かん)境(きょう)にやさしい田(た)んぼのはたらき

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キノコは植(しょく)物(ぶつ)なの?

画像植(しょく)物(ぶつ)ではなく菌(きん)類(るい)です

画像キノコは以(い)前(ぜん)、胞(ほう)子(し)でふえる植(しょく)物(ぶつ)のシダやコケにちかいなかまとされていました。しかし、今(いま)は「菌(きん)類(るい)」という新(あたら)しい分(ぶん)類(るい)にあらためられています。

  植(しょく)物(ぶつ)と菌(きん)類(るい)の大(おお)きなちがいは、自(じ)分(ぶん)自(じ)身(しん)で養(よう)分(ぶん)をつくれるかどうかです。植(しょく)物(ぶつ)は光(ひかり)があれば、自(じ)分(ぶん)で養(よう)分(ぶん)をつくれます。菌(きん)類(るい)は自(じ)分(ぶん)では養(よう)分(ぶん)をつくらず、ほかから養(よう)分(ぶん)をとっていきています。


画像キノコは木(き)の根(ね)や、くさった木(き)などにはえて、その養(よう)分(ぶん)をすう。

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画像カビもキノコのなかま

  カビも菌(きん)類(るい)のなかまです。キノコと同(おな)じように菌(きん)糸(し)をのばし、胞(ほう)子(し)でふえていきます。キノコはかさをつくって胞(ほう)子(し)をばらまきますが、カビは菌(きん)糸(し)の先(さき)に胞(ほう)子(し)ができます。


画像パンにはえた青(あお)カビ。

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画像みかんにはえた青(あお)カビ。

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画像米(こめ)こうじ。

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画像雷(かみなり)がおちたところにキノコがよくはえるって本(ほん)当(とう)?

画像電(でん)気(き)でキノコがよくそだつことが、確(かく)認(にん)されています

画像雷(かみなり)はキノコをふやします。これは、キノコの産(さん)地(ち)で昔(むかし)からいいつたえられていたことでしたが、実(じっ)験(けん)により本(ほん)当(とう)だとわかっています。

  実(じっ)験(けん)によると、高(こう)圧(あつ)電(でん)流(りゅう)を一(いっ)瞬(しゅん)だけながしてそだてたキノコは、ふつうにそだてたものより、かなりたくさんふえるのです。

  電(でん)気(き)によって死(し)んでしまうキノコもあり、どうしてふえるのかは、まだよくわかっていません。

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帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)って何(なに)?

画像ほかの国(くに)からきた植(しょく)物(ぶつ)が、その国(くに)で野(や)生(せい)化(か)したもの

画像風(かぜ)がはこんだたねから自(し)然(ぜん)にふえたりしたものは、帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)とはいいません。輸(ゆ)入(にゅう)品(ひん)のコンテナにまぎれこむなどして、意(い)識(しき)せずにはこばれた場(ば)合(あい)もふくめて、人(ひと)の手(て)によって国(こく)内(ない)にもちこまれ、野(や)外(がい)にひろがった植(しょくぶ)物(つ)が帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)です。

  多(おお)くの帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)は、そだつ力(ちから)の強(つよ)い種(しゅ)類(るい)です。人(ひと)びとにこのまれるようになった植(しょく)物(ぶつ)もあれば、もともとあった植(しょく)物(ぶつ)に害(がい)をあたえるものもあります。

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身近(みぢか)な帰化(きか)植物(しょくぶつ)

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画像明(めい)治(じ)時(じ)代(だい)のはじめにつたわる。秋(あさ)に花(か)粉(ふん)症(しょう)をひきおこす原(けん)因(いん)のひとつになっている。


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画像南(みなみ)アメリカ原(げん)産(さん)の花(はな)。江(え)戸(ど)時(じ)代(だい)には、たねの中(なか)の白(しろ)いこながおしろいのかわりにつかわれた。


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画像西(せい)洋(よう)では、にもつのクッション材(ざい)につかわれていたことからこの名(な)前(まえ)がついた。家(か)畜(ちく)のえさ用(よう)に輸(ゆ)入(にゅう)され、野(や)生(せい)化(か)した。


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画像明(めい)治(じ)時(じ)代(だい)のおわりに、園(えん)芸(げい)用(よう)にもちこまれた。そだつ力(ちから)が強(つよ)く、まわりの草(くさ)をからしてしまう。


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画像幕(ばく)末(まつ)に、観(かん)葉(よう)植(しよく)物(ぶつ)としてもちこまれた。強(つよ)い花(はな)で、ほとんど1年(ねん)をとおして道(みち)ばたにみられる。

画像ニホンタンポポをさがしてみよう

  野(や)外(がい)でみかけるタンポポは、大(おお)きく2つにわけられます。ニホンタンポポと、セイヨウタンポポです。

  セイヨウタンポポは帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)です。ニホンタンポポよりそだつ力(ちから)が強(つよ)く、どんどん数(かず)をふやし、いまではセイヨウタンポポのほうが多(おお)くみられるようになりました。

  春(はる)の道(みち)ばたや野(の)原(はら)で、タンポポをみかけたら、ニホンタンポポをさがしてみましょう。


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木(き)の実(み)に赤(あか)い実(み)が多(おお)いのはなぜ?

画像目(め)立(だ)って、鳥(とり)にたべてもらうため

画像実(み)の中(なか)にはたねがはいっています。だれも実(み)をとらないと、やがてすぐ下(した)の地(じ)面(めん)におち、そこからたねが芽(め)をだすでしょう。

  では、鳥(とり)が実(み)をたべた場(ば)合(あい)はどうなるでしょう?  鳥(とり)のおなかにはいったたねは、やがてふんといっしょに地(じ)面(めん)におとされます。中(なか)には、鳥(とり)にはこばれ、遠(とお)くの地(じ)面(めん)におちるたねもあることでしょう。鳥(とり)のふんには、木(き)の実(み)の中(なか)にあったたねが消(しょう)化(か)されないままのこっています。

  つまり、木(き)は自(じ)分(ぶん)の子(し)孫(そん)を鳥(とり)にはこんでもらい、あちこちにふやそうとしているのです。そのため鳥(とり)に気(き)づいてたべてもらえるように、緑(みどり)の中(なか)で目(め)立(だ)つ赤(あか)い色(いろ)をしてるのです。


画像いろいろな赤(あか)い実(み)

画像ヤマボウシ

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画像ナンテン

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画像ナナカマド

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画像サンシュユ

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画像毒(どく)をもつ実(み)があるのはどうして?

画像まだたねの準(じゅん)備(び)ができていないからです

画像梅(うめ)のおさない実(み)は青(あお)梅(うめ)とよばれ、毒(どく)があります。毒(どく)があったら鳥(とり)はたべられませんね。

  これは、たねがそだっていくための準(じゅん)備(び)が、まだおわっていないからです。今(いま)たべられてはこまるので、毒(どく)をもっているわけです。

  おさないうちは実(み)の色(いろ)も緑(みどり)色(いろ)です。これが黄(き)色(いろ)になり、赤(あか)くなると、毒(どく)はきえてしまいます。

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画像鳥(とり)の目(め)はどんなふうにみえる?

  鳥(とり)は人(ひと)がみえている色(いろ)にくわえ、人(ひと)にはみえない紫(し)外(がい)線(せん)をみることができます。どのように世(せ)界(かい)がうつっているのかわかりませんが、人(ひと)より多(おお)くの情(じよう)報(ほう)を、目(め)でキャッチしているとおもわれます。

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くっつき虫(むし)とよばれる実(み)はなぜくっつくの?

画像動(どう)物(ぶつ)にくっついて遠(とお)くにはこんでもらうため

画像草(くさ)むらの中(なか)にはいると、ズボンにたくさんのくっつき虫(むし)がつくことがあります。くっつき虫(むし)は、どうしてこんなことをするのでしょう?

  植(しょく)物(ぶつ)は、うごくことができません。そのため自(じ)分(ぶん)の子(し)孫(そん)をひろげていくために、たねを鳥(とり)などにはこんでもらったり、タンポポのように風(かぜ)でとばしたりします。

  くっつき虫(むし)は、自(じ)分(ぶん)にさわった動(どう)物(ぶつ)にくっついて、よそへはこんでもらいます。そのたねは服(ふく)や毛(け)につきやすくできています。

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画像たまごににた形(かにち)のたねのまわりにたくさんのとげがある。とげの先(さき)には小(ちい)さなフックがついている。


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画像細(ほそ)長(なが)いくきに、小(ちい)さなバッタがたくさんとまっているようなたねをもつ。実(み)にはとげがある。


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画像球(きゅう)状(じょう)にひらいたたねの先(さき)には数(すう)本(ほん)のとげがあり、このとげには小(ちい)さなさかさとげがある。

画像くっつき虫(むし)をもとにしてできた便(べん)利(り)グッズ

  2枚(まい)のテープをバリッととめたりはがしたりできる面(めん)ファスナーは、くつなどにつかわれています。このテープは、くっつき虫(むし)をヒントにして発(はつ)明(めい)されたものです。

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とってもこわいくっつき虫(むし)

  南(みなみ)アフリカのくっつき虫(むし)「ライオンゴロシ」は、直(ちょっ)径(けい)6~7センチのボール状(じょう)で、たくさんのフックがあります。ライオンが体(からだ)についたものを口(くち)でとろうとして、舌(した)にささると、いたさのあまり何(なに)もたべられなくなって死(し)んでしまうといいます。


ライオンゴロシの実(み)

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葉(は)はどうして緑(みどり)色(いろ)なの?

画像植(しょく)物(ぶつ)の栄(えい)養(よう)をつくる「葉(よう)緑(りょく)素(そ)」の色(いろ)です

画像植(しょく)物(ぶつ)の葉(は)の細(さい)胞(ぼう)には、葉(よう)緑(りょく)体(たい)というつぶがたくさんはいっています。葉(よう)緑(りょく)体(たい)の中(なか)には葉(よう)緑(りょく)素(そ)という緑(みどり)色(いろ)の色(しき)素(そ)があり、これが葉(は)の色(いろ)のもとです。

  葉(よう)緑(りょく)素(そ)は、光(ひかり)をうけると、水(みず)と二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)から養(よう)分(ぶん)をつくり、さらに酸(さん)素(そ)をだすはたらきをします。これを光(こう)合(ごう)成(せい)といいます。植(しょく)物(ぶつ)は、光(こう)合(ごう)成(せい)をおこなうことにより、自(じ)分(ぶん)の体(からだ)の中(なか)で栄(えい)養(よう)をうみだしているのです。

画像植(しょく)物(ぶつ)の葉(は)が、日(ひ)の光(ひかり)をうけとめるような形(かたち)でひろがっているのは、できるだけたくさんの日(にっ)光(こう)をあびて、栄(えい)養(よう)をつくろうとしているわけです。

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画像植(しょく)物(ぶつ)の細(さい)胞(ぼう)

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画像光(こう)合(ごう)成(せい)のしくみ

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画像植(しょく)物(ぶつ)は息(いき)をするの?

画像息(いき)をしています

画像植(しょく)物(ぶつ)は、光(こう)合(ごう)成(せい)を昼(ひる)だけおこないますが、呼(こ)吸(きゅう)はつねにしています。光(こう)合(ごう)成(せい)と呼(こ)吸(きゅう)では、酸(さん)素(そ)と二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)のではいりは逆(ぎゃく)になります。呼(こ)吸(きゅう)でではいりする気(き)体(たい)は、光(こう)合(ごう)成(せい)よりずっと少(すく)ない量(りょう)です。

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画像植(しょく)物(ぶつ)は「生(せい)産(さん)者(しゃ)」

  地(ち)球(きゅう)の生(い)き物(もの)を大(おお)きくわけると、植(しょく)物(ぶつ)は自(じ)分(ぶん)で栄(えい)養(よう)をつくりだせる「生(せい)産(さん)者(しゃ)」、動(どう)物(ぶつ)・菌(きん)類(るい)は植(しょく)物(ぶつ)などをたべる「消(しょう)費(ひ)者(しゃ)」となります。

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画像冬(ふゆ)に葉(は)をおとした木(き)は、光(こう)合(ごう)成(せい)をしていないの?

画像していません

画像葉(は)をおとす木(き)を「落(らく)葉(よう)樹(じゅ)」といいます。冬(ふゆ)は太(たい)陽(よう)の光(ひかり)が弱(よわ)く、昼(ひる)も短(みじか)いので、落(らく)葉(よう)樹(じゅ)は、効(こう)率(りつ)のわるい光(こう)合(ごう)成(せい)をするよりも、葉(は)をおとしてさむさから身(み)をまもり、冬(とう)眠(みん)のようにして冬(ふゆ)をのりきっているのです。


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画像幕(ばく)末(まつ)に、観(かん)葉(よう)植(しよく)物(ぶつ)としてもちこまれた。強(つよ)い花(はな)で、ほとんど1年(ねん)をとおして道(みち)ばたにみられる。冬(ふゆ)には葉(は)をおとし、春(はる)に新(あたら)しい葉(は)をだす。夏(なつ)の光(こう)合(ごう)成(せい)はたいへん活(かっ)発(ぱつ)。


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画像冬(ふゆ)も葉(は)をおとさずひろげている。冬(ふゆ)も光(こう)合(ごう)成(せい)をおこなうが、量(りょう)は少(すく)ない。


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画像秋(あき)に葉(は)はなぜ紅(こう)葉(よう)するの?

画像役(やく)目(め)をおえた葉(は)の色(いろ)です

画像落(らく)葉(よう)樹(じゅ)は、さむくなると、葉(は)の内(ない)部(ぶ)からつかえるものだけを幹(みき)にとりこんで、葉(は)が木(き)とつながるでいり口(ぐち)にふたをしてしまいます。

  栄(えい)養(よう)がとりこめなくなった葉(は)は、緑(みどり)色(いろ)の色(しき)素(そ)がきえ、もともともっていた「カロテノイド」という黄(き)色(いろ)い色(しき)素(そ)があらわれます。イチョウなど、黄(き)色(いろ)く紅(こう)葉(よう)する葉(は)があるのはそのためです。

  この葉(は)に日(にっ)光(こう)があたると、「アントシアニン」という赤(あか)い色(しき)素(そ)がつくられることがあります。サクラやカエデなどが赤(あか)く紅(こう)葉(よう)するのはそのためなのです。

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画像光(こう)合(ごう)成(せい)をする生(い)き物(もの)

  コノハミドリガイというウミウシのなかまは、海(かい)そうから葉(よう)緑(りょく)体(たい)をすいとって、体(からだ)にとりいれます。それをつかって光(こう)合(ごう)成(せい)をおこない、養(よう)分(ぶん)をつくっていきていきます。

  ただ、光(こう)合(ごう)成(せい)による養(よう)分(ぶん)は補(ほ)助(じょ)的(てき)なエネルギー源(げん)です。

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バラのとげは何(なん)のためにあるの?

画像ひっかけて、体(からだ)をささえるためなどです

画像バラの原(げん)種(しゅ)には、つるによってのびるものがたくさんあります。つる植(しょく)物(ぶつ)は、つるをのばして上(うえ)や横(よこ)にひろがります。高(たか)くひろくのびれば、日(にっ)光(こう)をたくさんあびることができます。このとき、手(て)がかりになるとげがあるほうが、つるはのびていきやすいですし、ほかの木(き)やくき同(どう)士(し)でからむことで、強(つよ)くたっていられるようになります。

画像そのほかにも、動(どう)物(ぶつ)にたべられるのをふせぐ役(やく)目(め)もあるようです。バラを平(へい)気(き)でたべる動(どう)物(ぶつ)もいますが、とげをいやがるものも少(すく)なくありません。

  また、バラがまだわかいとき、くきをかたいとげでガードすることでも役(やく)にたっているとかんがえられます。


画像小(ちい)さな虫(むし)はよびよせて、動(どう)物(ぶつ)はとおざけるバラ。

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画像何(なに)もないくきより、とげのあるくきのほうが、からみやすい。

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画像とげのある植(しょく)物(ぶつ)

  バラのとげは、くきの表(ひょう)面(めん)の一(いち)部(ぶ)がかたくとがったものですが、ほかの多(おお)くの植(しょく)物(ぶつ)のとげは、枝(えだ)や、葉(は)が変(へん)化(か)してできたものです。


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画像ギザギザした葉(は)のへりにとげをもつ。


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画像はり状(じょう)の葉(は)が、2本(ほん)ずつはえている。


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画像実(み)をつつむ殻(かく)斗(と)がとげにおおわれている。


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画像葉(は)のつけねに一(いっ)対(つい)のとげをつける。

画像日(に)本(ほん)はバラの原(げん)産(さん)地(ち)

  バラは、バラをあいする人(ひと)たちの手(て)によって、昔(むかし)から改(かい)良(りょう)されてきた花(はな)です。今(いま)のバラのもとをたどると8種(しゅ)類(るい)の原(げん)種(しゅ)のバラにたどりつきます。そのうちの2種(しゅ)は日(に)本(ほん)原(げん)産(さん)のバラです。


画像ノイバラは8つの原(げん)種(しゅ)のうちのひとつ。

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サボテンにはどうしてとげがあるの?

画像きびしい環(かん)境(きょう)の砂(さ)漠(ばく)で身(み)をまもるため

画像サボテンのくきの中(なか)には、たくさんの水(すい)分(ぶん)がたくわえられています。水(みず)がほとんどない砂(さ)漠(ばく)なので、当(とう)然(ぜん)サボテンをたべようとする動(どう)物(ぶつ)がいます。とげは、そんな敵(てき)から身(み)をまもるのに役(やく)だっています。

画像あつく乾(かん)燥(そう)した環(かん)境(きょう)で、サボテンがいきていけるひみつは、徹(てっ)底(てい)した水(みず)の節(せつ)約(やく)です。サボテンは光(こう)合(ごう)成(せい)を、昼(ひる)と夜(よる)の作(さ)業(ぎょう)にわけておこないます。あつい昼(ひる)間(ま)に、体(からだ)の表(ひょう)面(めん)にある気(き)孔(こう)(空(くう)気(き)がではいりする穴(あな))から水(すい)分(ぶん)が蒸(じょう)発(はつ)するのをふせぐためです。


画像サボテンは、くきがふとくなった形(かたち)をしている。光(こう)合(ごう)成(せい)はくきでおこなわれる。


画像気(き)孔(こう)をとじて、水(すい)分(ぶん)の蒸(じょう)発(はつ)をふせぐ。体(からだ)にためたリンゴ酸(さん)をつかって光(こう)合(ごう)成(せい)をおこなう。

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画像気(き)孔(こう)をあけて、外(がい)気(き)から二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)をとりこみ、リンゴ酸(さん)という物(ぶっ)質(しつ)にかえ、体(からだ)にためておく。

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画像サボテンをこまらせるものはないの?

画像サボテンを利(り)用(よう)する動(どう)物(ぶつ)たちがいます

画像とげを苦(く)にせずにたべるトカゲやリクガメなどの動(どう)物(ぶつ)がいます。

  またサボテンのくきに穴(あな)をあけ、巣(す)をつくったり、果(か)肉(にく)をたべたりするキツツキのなかまなどもいます。とげでまもられた安(あん)全(ぜん)な巣(す)にするわけです。


画像サボテンに巣(す)をつくるキツツキ。

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画像サボテンをたべるリクイグアナ。

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マツヨイグサはどうして夜(よる)にさくの?

画像夜(や)行(こう)性(せい)のガに花(か)粉(ふん)をつけてもらうため

画像花(はな)は、おしべの花(か)粉(ふん)がめしべにつくことで実(み)ができます。これを受(じゅ)粉(ふん)といいます。多(おお)くの花(はな)が、花(か)粉(ふん)をつける役(やく)をチョウやハチなどの虫(むし)にまかせています。

  ほとんどの花(はな)は、太(たい)陽(よう)のでている明(あか)るいときに花(はな)をひらきます。たくさんの虫(むし)が活(かつ)動(どう)するので、受(じゅ)粉(ふん)させてもらいやすいからです。

  しかしマツヨイグサのように、夜(よる)にひらく花(はな)もあります。夜(よる)に活(かつ)動(どう)するスズメガなどが、花(はな)のみつをすいにやってきます。昼(ひる)は虫(むし)も、さく花(はな)も多(おお)いですが、虫(むし)がこない花(はな)もあります。そこで数(かず)は少(すく)なくても、夜(よる)に活(かつ)動(どう)する虫(むし)を相(あい)手(て)にする花(はな)もあるのです。花(はな)と虫(むし)は、おたがい大(たい)切(せつ)な関(かん)係(けい)です。


画像夜(よる)、マツヨイグサのみつをすいにきたスズメガ。

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画像夜(よる)にさく花(はな)のなかま

  ふだんであるかない、暗(くら)い時(じ)間(かん)帯(たい)なのであまりみかけませんが、夜(よる)にさく花(はな)はほかにもあります。暗(くら)い中(なか)でもめだつように、花(はな)も大(おお)きく、白(しろ)や黄(き)色(いろ)の明(あか)るい色(いろ)が多(おお)くなっています。

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画像花(はな)びらが白(しろ)いレースのようにふわりとひろがっている。もともと日(に)本(ほん)にあった夜(よる)さく花(はは)。


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画像夕(ゆう)ぐれどきからさきはじめ、日(ひ)のでるころには花(はな)をとじる。野(や)生(せい)ではほとんどみられない。


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画像1年(ねん)に1~2回(かい)、一(ひと)晩(ばん)だけしか花(はな)をさかせない。中(ちゅう)南(なん)米(べい)原(げん)産(さん)の熱(ねっ)帯(たい)雨(う)林(りん)の花(はな)。

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レンコンにはどうして穴(あな)があいているの?

画像空(くう)気(き)をはこぶパイプの役(やく)割(わり)をしています

画像わたしたちがたべているレンコンは、ハスという植(しょく)物(ぶつ)のくきの部(ぶ)分(ぶん)です。土(つち)の中(なか)にある地(ち)下(か)茎(けい)に栄(えい)養(よう)がたまって、大(おお)きくなったものです。

  レンコンがそだつのは、水(すい)底(てい)のどろの中(なか)です。ふつう植(しょく)物(ぶつ)は、葉(は)のほか、くきや根(ね)からも空(くう)気(き)をだしいれして呼(こ)吸(きゅう)をしています。しかし、レンコンはどろの中(なか)にあるため、空(くう)気(き)がとりこめません。そこで、水(すい)上(じょう)にある葉(は)からとりいれた空(くう)気(き)を、細(ほそ)いくだをとおしてレンコンまでおくっています。

  レンコンにあいたいくつもの穴(あな)は、空(くう)気(き)をはこぶパイプであり、十(じゅう)分(ぶん)な空(くう)気(き)をためておくタンクなのです。根(ね)にもここから空(くう)気(き)をおくっています。

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画像水(みず)の中(なか)でそだつ植(しょく)物(ぶつ)

  水(すい)中(ちゅう)でそだつ植(しょく)物(ぶつ)を水(すい)生(せい)植(しょく)物(ぶつ)といいます。水(すい)中(ちゅう)は空(くう)気(き)をとりにくくなりますが、水(みず)や、温(おん)度(ど)変(へん)化(か)の面(めん)では陸(りく)上(じょう)より有(ゆう)利(り)です。

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湿(しっ)地(ち)タイプ

画像ショウブなど。

池(いけ)や川(かわ)辺(べ)など、しめった場(ば)所(しょ)でそだつ。

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水(みず)の多(おお)い場(ば)所(しょ)タイプ

画像ミズバショウなど。

一(いち)部(ぶ)が水(すい)中(ちゅう)につかった状(じょう)態(たい)。

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葉(は)が水(すい)面(めん)タイプ

画像スイレンなど。

水(すい)底(てい)に根(ね)をはり、葉(は)と花(はな)を水(すい)面(めん)にだす。

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水(すい)中(ちゅう)タイプ

画像カボンバなど。

水(すい)底(てい)に根(ね)をはり、水(すい)中(ちゅう)でそだつ。

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水(みず)にうくタイプ

画像ホテイアオイなど。

根(ね)を水(すい)中(ちゅう)にひろげ、水(すい)面(めん)にうかぶ。

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カミキリムシは、髪(かみ)の毛(け)をきれるの?

画像髪(かみ)の毛(け)もきれる強(つよ)いあごをもっています

画像カミキリムシの名(な)前(まえ)は、「噛(か)み切(き)り」や「紙(かみ)切(き)り」ではなく、「髪(かみ)切(き)り」からついたものです。

  カミキリムシは、ノコギリのようなギザギザしたあごをもっています。はさむ力(ちから)は、クワガタより強(つよ)く、指(ゆび)をはさまれると血(ち)がでることもあります。

画像これほど強(つよ)いあごは、木(き)をかむために必(ひつ)要(よう)なものです。カミキリムシの幼(よう)虫(ちゅう)は、木(き)の中(なか)で、木(き)をたべてそだちます。木(き)の中(なか)で羽(う)化(か)した成(せい)虫(ちゅう)も、あごで木(き)をほってすすみ、外(そと)にでてくるのです。

画像カミキリムシのなかまは、名(な)前(まえ)がついているものだけで、日(に)本(ほん)におよそ800種(しゅ)類(るい)がいます。


画像カミキリムシのあご。

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画像ゴマダラカミキリ

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画像ラミーカミキリ

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チョウとガのちがいはどこ?

画像触(しょっ)角(かく)の形(かたち)でみわけられます

画像日(に)本(ほん)ではチョウとガをわけていますが、フランスやドイツでは同(おな)じなかまとしてかんがえています。それほど近(ちか)いなかまです。

画像チョウとガをみわける一(いっ)般(ぱん)的(てき)な方(ほう)法(ほう)は、触(しょっ)角(かく)の形(かたち)や、目(め)の大(おお)きさです。

  チョウの触(しょっ)角(かく)は先(さき)のほうが太(ふと)くなっていますが、ガの触(しょっ)角(かく)は先(さき)がだんだん細(ほそ)くなっています。ガのオスには、くしのような形(かたち)をした触(しょっ)角(かく)をもつものもいます。これは、メスのだすにおいをとらえるためです。

  チョウは昼(ひる)に活(かつ)動(どう)するので、目(め)が大(おお)きいのですが、ガは夜(よる)に活(かつ)動(どう)するものが多(おお)く、目(め)がつかえないぶん、すぐれた触(しょっ)角(かく)をもっているのです。


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画像アゲハチョウ

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画像ツマグロヒョウモン

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画像アゲハモドキ

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画像クスサン

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鳥(とり)は夜(よる)に目(め)がみえないの?

画像多(おお)くの鳥(とり)はみえています

画像暗(くら)くなるとよくみえないことを「鳥(とり)目(め)」といいます。人(ひと)と身(み)近(ぢか)な鳥(とり)であるニワトリは目(め)がわるく、暗(くら)いときはなおさらみえません。このニワトリのようすをみた人(ひと)が、鳥(とり)は夜(よる)に目(め)がみえないとおもったのでしょう。

  しかし、鳥(とり)の多(おお)くは鳥(とり)目(め)ではなく、夜(よる)でもちゃんとみえています。

画像フクロウやヨタカなどの夜(よる)に活(かつ)動(どう)する鳥(とり)は、暗(くら)くてもよくみえる特(とく)別(べつ)な目(め)をもっています。目(め)の中(なか)に明(あか)るさをかんじる細(さい)胞(ぼう)がたくさんあり、目(め)のつくりもたくさんの光(ひかり)があつめられるようになっているのです。

画像鳥(とり)の中(なか)でもワシタカのなかまは、とくに視(し)力(りょく)がすぐれています。ワシタカのなかまのハヤブサは、10 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)先(さき)のえものをみわけることができるといわれています。

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画像夜(よる)に狩(か)りをするフクロウ。

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オウムはなぜことばをまねるの?

画像もともと、なかまと声(こえ)のやりとりをする鳥(とり)だから

画像オウムやインコ、キュウカンチョウは、かい主(ぬし)のことばをまねするものがたくさんいます。これは、かい主(ぬし)をなかまだとおもうからです。

  これらの鳥(とり)は、なかまと声(こえ)をだしあうことで関(かん)係(けい)をふかめる鳥(とり)のなかまです。相(あい)手(て)の声(こえ)をきき、同(おな)じようにくりかえす力(ちから)がすぐれています。

  また、声(こえ)をだす部(ぶ)分(ぶん)の筋(きん)肉(にく)が発(はっ)達(たつ)しているため、いろいろな音(おと)をだすことができるのです。中(なか)には、人(ひと)の声(こえ)だけでなく、玄(げん)関(かん)のチャイムや音(おん)楽(がく)などを上(じょう)手(ず)にまねすることもあります。

画像1羽(わ)だけでかっていると、なかまはかい主(ぬし)だけなので、人(ひと)のことばをくりかえして、なかよくなろうとします。そのため、2羽(わ)以(い)上(じょう)でかうと、人(ひと)のことばをおぼえにくいようです。

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フラミンゴはなぜかた足(あし)でたつの?

画像足(あし)がひえないようにしています

画像フラミンゴの足(あし)は長(なが)く、皮(ひ)膚(ふ)には毛(け)がはえていません。しかも血(けっ)管(かん)が細(ほそ)いので、血(ち)の流(なが)れがわるくなりやすいのです。つまり、足(あし)がひえやすいわけです。

  十(じゅう)分(ぶん)にあたたかい場(ば)所(しょ)では、フラミンゴは両(りょう)足(あし)でたちますが、足(あし)がつめたい場(ば)所(しょ)では、かた足(あし)をあげてたちます。またときどきたつ足(あし)をかえて、かわるがわるあたためています。ねむるときも、上(じょう)手(ず)にかた足(あし)でたっています。

  やすんでいるときは、かた足(あし)だちで十(じゅう)分(ぶん)で、かた方(ほう)ずつやすませています。

  シギやツルなど、同(おな)じようにかた足(あし)だちをするものがいます。みんな足(あし)の長(なが)い鳥(とり)のなかまです。

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ねているフラミンゴ。

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ニワトリはどうして朝(あさ)になくの?

画像活(かつ)動(どう)をはじめる前(まえ)になわばりをつたえています

画像「一(いち)番(ばん)鶏(どり)」ということばもあるように、ニワトリは朝(あさ)早(はや)くからなきはじめます。ひとことでいえば、これはなわばりの宣(せん)言(げん)です。

  なくのはオスだけです。その集(しゅう)団(だん)内(ない)の、一(いち)番(ばん)強(つよ)いニワトリからなきはじめ、順(じゅん)番(ばん)に、2番(ばん)手(て)、3番(ばん)手(て)とないていきます。1日(にち)がはじまる前(まえ)に、なわばりをまわりのニワトリにつたえることで、むだなけんかをさけるのに役(やく)だっているようです。

画像また、たとえ外(そと)が暗(くら)いままでも、朝(あさ)がくるとなきだすのは、ニワトリがしっかりした体(たい)内(ない)時(ど)計(けい)をもっているからです。


画像強(つよ)いおんどりから順(じゅん)番(ばん)にないていく。

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ウシはなぜ口(くち)をもぐもぐさせているの?

画像たべた草(くさ)をなんどもかみなおしているため

画像ウシは、一(いち)度(ど)胃(い)にいれた草(くさ)を何(なん)度(ど)も口(くち)にもどしてかみなおしています。そのため、1日(にち)で10時(じ)間(かん)くらいは口(くち)をもぐもぐさせています。

画像ウシは4つにわかれた胃(い)をもっていて、それぞれに役(やく)目(め)があります。

  1つ目(め)の胃(い)は、タンクです。タンクの中(なか)には微(び)生(せい)物(ぶつ)がいて、草(くさ)の細(さい)胞(ぼう)を分(ぶん)解(かい)してくれます。

  2つ目(め)の胃(い)はポンプです。1つ目(め)の胃(い)の草(くさ)をさらに細(こま)かくするため、口(くち)へもどす役(やく)目(め)です。

  3つ目(め)の胃(い)はフィルターで、小(ちい)さくなったものだけをとおします。4つ目(め)の胃(い)が、わたしたちと同(おな)じような胃(い)になります。


画像ウシの胃(い)

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ゾウがよく水(みず)あびするのはなぜ?

画像あつさをしのぎ、体(からだ)をきれいにするため

画像ゾウが水(みず)あびをするのは、まず第(だい)一(いち)にあつさをやわらげるためです。

  野(や)生(せい)のゾウは、アフリカやインド、東(とう)南(なん)アジアなどのあつい地(ち)域(いき)にすんでいますし、動(どう)物(ぶつ)園(えん)のゾウも、蒸(む)しあつい日(に)本(ほん)の夏(なつ)は苦(にが)手(て)です。

  それから、皮(ひ)膚(ふ)がかわくのをふせぎ、体(からだ)をきれいにするためでもあります。

  水(みず)あびのあと、どろやすなを体(からだ)につけますが、これはダニなどの体(からだ)につく虫(むし)をとったりふせいだりするためです。


画像ホースのような鼻(はな)で水(みず)をくみ、体(からだ)にかける。

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画像人(ひと)にかわれているアジアゾウ。川(かわ)で体(からだ)をあらってもらう。

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ラクダのこぶには何(なに)がはいっているの?

画像栄(えい)養(よう)と脂(し)肪(ぼう)のかたまりです

画像ラクダは、あつさのきびしい、乾(かん)燥(そう)した砂(さ)漠(ばく)にくらす動(どう)物(ぶつ)です。だから、体(からだ)もその場(ば)所(しょ)にてきした体(からだ)のつくりをしています。

  こぶもそのひとつで、せなかに非(ひ)常(じょう)食(しょく)のような、脂(し)肪(ぼう)のかたまりをもっているのです。十(じゅう)分(ぶん)な脂(し)肪(ぼう)がたくわえられていれば、ラクダは1か月(げつ)くらいは、のみくいなしでいきられます。

  また、脂(し)肪(ぼう)には熱(ねつ)をさえぎる効(こう)果(か)があります。せなかにこぶがあることで、強(つよ)い日(ひ)ざしから身(み)をまもることにも役(やく)だっています。

  赤(あか)ちゃんラクダにはこぶはなく、成(せい)長(ちょう)するにつれて、こぶができていきます。

砂(さ)漠(ばく)にてきしたラクダの体(からだ)

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タヌキは本(ほん)当(とう)にたぬきねいりするの?

画像ねたふりはしません

画像タヌキは、敵(てき)におそわれるなど、びっくりすると、うごけなくなる場(ば)合(あい)があります。すぐに回(かい)復(ふく)し、とつぜんにげだしたりしますが、それをみた人(ひと)が、タヌキにだまされたとおもってできたことばが「たぬきねいり」です。

画像このように、敵(てき)におそわれるとうごかなくなることを「擬(ぎ)死(し)」といいます。えものが急(きゅう)にうごかなくなると、敵(てき)は攻(こう)撃(げき)をやめ、気(き)をゆるめることがあります。つまり、むだな体(たい)力(りょく)をつかわず、体(からだ)をきずつけられずに、すきをついてにげられる可(か)能(のう)性(せい)が高(たか)くなるのです。

画像昆(こん)虫(ちゅう)にも、コガネムシやカメムシなど、擬(ぎ)死(し)するものがたくさんいます。


画像日(に)本(ほん)の本(ほん)州(しゅう)や四(し)国(こく)・九(きゅう)州(しゅう)でみられるホンドタヌキ。毛(け)が長(なが)く、目(め)のまわりや足(あし)が黒(くる)い。

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ヘビはどこからがしっぽなの?

画像おしりの穴(あな)から後(うし)ろがしっぽになります

画像ヘビの体(からだ)は、まるで全(ぜん)身(しん)がしっぽのようですが、ちゃんと区(く)別(べつ)されています。

  ヘビをうらがえしてみると、おなか側(がわ)にもうろこがならんでいます。おなかの部(ぶ)分(ぶん)は腹(ふく)板(ばん)という、はばの広(ひろ)いうろこです。それが「総(そう)排(はい)泄(せつ)孔(こう)」というおしりの穴(あな)までつづいています。この穴(あな)から先(さき)が、ヘビのしっぽになります。穴(あな)の部(ぶ)分(ぶん)と、しっぽの部(ぶ)分(ぶん)は、うろこの形(かたち)がまたちがっています。

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画像ニシキヘビには足(あし)のあとがある?

  ニシキヘビのおしりの穴(あな)の横(よこ)には、昔(むかし)のヘビにあった足(あし)のあとがのこっています。今(いま)はなくなった後(うし)ろ足(あし)の指(ゆび)の1本(ぽん)で、けづめとよばれる部(ぶ)分(ぶん)です。

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ヤモリはどうしてかべにはりついてあるけるの?

画像足(あし)のうらの細(こま)かい毛(け)で、くっつく力(ちから)をうみだしています

画像ヤモリの足(あし)のうらには、カエルのような吸(きゅう)盤(ばん)や、ナメクジのような粘(ねん)液(えき)がついているわけではなく、ものすごく細(こま)かい毛(け)がはえています。1センチ四(し)方(ほう)の面(めん)積(せき)にして、10億(おく)本(ほん)以(い)上(じょう)ともいわれています。

  ガラスはつるつるしているようですが、ミクロの世(せ)界(かい)まで拡(かく)大(だい)してみると、表(ひょう)面(めん)にでこぼこがあります。ヤモリが、ガラスやかべの表(ひょう)面(めん)にあるでこぼこに毛(け)をぴっちりとくっつけると、毛(け)とかべの面(めん)との間(あいだ)に、ひきあう力(ちから)がうまれます。この力(ちから)はごく弱(よわ)いものですが、20億(おく)本(ほん)分(ぶん)の力(ちから)があつまって、ヤモリは、自(じ)分(ぶん)の体(たい)重(じゅう)の50倍(ばい)もの重(おも)さをささえられるのです。


画像毛(け)のあたる角(かく)度(ど)をかえるだけで、すっとはがれるから、すばやくうごける。

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画像ヤモリの足(あし)の拡(かく)大(だい)写(しや)真(しん)。

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パイナップルにたねはあるの?

画像お店(みせ)でうられているパイナップルは「たねなし」です

画像パイナップルは、ちょっとふしぎなくだものです。わたしたちがたべているのは、果(か)実(じつ)ではなくて、花(はな)をささえている花(か)托(たく)という部(ぶ)分(ぶん)です。パイナップルの果(か)実(じつ)は、外(そと)側(がわ)のうろこのようなかたい部(ぶ)分(ぶん)なのです。

  そのうろこ状(じょう)の果(か)実(じつ)のひとつひとつに、花(はな)がさきます。1つのパイナップルの実(み)に、およそ150こあります。ふつうの植(しょく)物(ぷつ)ならば、150この果(か)実(じつ)それぞれにたねがあるはずですが、パイナップルにはみあたりません。パイナップルは、おいしくなるように品(ひん)種(しゆ)改(かい)良(りょう)されてきたため、たねがなくなってしまったのです。

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画像パイナップル畑(ばたけ)。木(き)ではなく草(くさ)にできる果(か)実(じつ)。

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落(らっ)花(か)生(せい)は土(つち)の中(なか)に実(み)がなるの?

画像落(らっ)花(か)生(せい)の実(み)(たね)は地(ち)中(ちゅう)にできます

画像落(らっ)花(か)生(せい)は、花(はな)をさかせたあと、豆(まめ)のもとになる部(ぶ)分(ぶん)が下(した)へのびていき、地(じ)面(めん)につきささります。その先(さき)が地(じ)面(めん)の中(なか)でだんだんふくらんでいき、その中(なか)に2つほどの豆(まめ)ができます。これが落(らっ)花(か)生(せい)のたね(ピーナッツ)です。

画像わたしたちがたべているピーナッツは、主(おも)にたねの子(し)葉(よう)の部(ぶ)分(ぶん)です。子(し)葉(よう)はたねが芽(め)をだしたとき、最(さい)初(しょ)にでる葉(は)のことです。落(らっ)花(か)生(せい)のたねをまくと、子(し)葉(よう)が地(ち)上(じょう)で2つにひらきます。子(し)葉(よう)は、胚(はい)が落(らっ)花(か)生(せい)本(ほん)体(たい)へとそだっていく栄(えい)養(よう)になります。


画像土(つち)の中(なか)でふくらんださやの中(なか)に豆(まめ)ができる。

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画像落(らっ)花(か)生(せい)の花(はな)。

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食(しょく)虫(ちゅう)植(しょく)物(ぶつ)は虫(むし)をどうやってつかまえるの?

画像種(しゅ)類(るい)によって、いろいろな方(ほう)法(ほう)があります

画像多(おお)くの植(しょく)物(ぶつ)は、光(こう)合(ごう)成(せい)をして養(よう)分(ぶん)をつくったり、土(つち)の中(なか)から養(よう)分(ぶん)をとりこんでそだちます。食(しょく)虫(ちゅう)植(しょく)物(ぶつ)は、光(こう)合(ごう)成(せい)もしますが、虫(むし)をたべて養(よう)分(ぶん)をとります。

画像食(しょく)虫(ちゅう)植(しょく)物(ぶつ)がはえている土(と)地(ち)は、養(よう)分(ぶん)が少(すく)ない場(ば)所(しょ)です。そのため食(しょく)虫(ちゅう)植(しょく)物(ぶつ)たちは、やってくる虫(むし)をつかまえ、たりない養(よう)分(ぶん)をおぎなうようになりました。つかまえる方(ほう)法(ほう)は、種(しゅ)類(るい)によってさまざまです。

「くっつける」

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画像葉(は)はびっしりと毛(け)がはえていて、べとべとする液(えき)をだしている。虫(むし)がくっつくと、葉(は)がまがってつつみこまれる。


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画像モウセンゴケにつかまる虫(むし)。

「はさむ」

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画像虫(むし)が葉(は)にとまると、ふちにとげをもつ葉(は)がしまり、すばやく虫(むし)をはさみこむ。

「おとす」

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画像つぼのような形(かたち)で、内(うち)側(がわ)はすべりやすく、虫(むし)はすべって下(した)の消(しょう)化(か)液(えき)におちる。

「すいこむ」

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画像くきや葉(は)に捕(ほ)虫(ちゅう)嚢(のう)というふくろがある。ふくろの入(いり)口(ぐち)にあるひげにミジンコなどがさわるとふくらみ、水(みず)ごとすいこむ。

植物(しょくぶつ)にもオスとメスがあるの?

画像あります。大(おお)きく3つのグループにわけられます

画像ふつうは、1本(ぽん)の植(しょく)物(ぶつ)にさく花(はな)の中(なか)に、おしべとめしべがあるものですが、花(はな)がオスとメスにわかれているもの、木(き)自(じ)体(たい)がオスとメスにわかれているものがあります。

  これらの花(はな)や木(き)は、自(じ)分(ぶん)とはちがう相(あい)手(て)と受(じゅ)粉(ふん)しようとします。そうすることで強(つよ)い子(し)孫(そん)ができるのです。

画像両(りょう)性(せい)花(か)

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画像1つの花(はな)におしべとめしべがある。多(おお)くの花(はな)がこのタイプにはいる。

画像雌(し)雄(ゆう)異(い)花(か)

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画像1つの株(かぶ)に、おしべだけの雄(お)花(ばな)と、めしべだけの雌(め)花(ばな)をさかせる。カボチャ、クリなど。


画像キュウリの雌(め)花(ばな)(左(ひだり))と雄(お)花(ばな)(右(みざ))。キュウリは雌(し)雄(ゆう)異(い)花(か)。

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画像雌(し)雄(ゆう)異(い)株(しゅ)

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画像多(おお)くの動(どう)物(ぶつ)のように、雄(お)花(ばな)と雌(め)花(ばな)で別(べつ)々(べつ)の株(かぶ)にわかれている。イチョウ、キンモクセイなど。

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第(だい)2章(しょう)  体(からだ)のなぜ?

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はしると胸(むね)がどきどきするのはなぜ?

画像心(しん)臓(ぞう)の弁(べん)がはげしく開(かい)閉(へい)するから

画像わたしたちの胸(むね)の真(ま)ん中(なか)あたりにある心(しん)臓(ぞう)は、全(ぜん)身(しん)に血(ち)をおくりだすポンプのような役(やく)割(わり)をもつ内(ない)臓(ぞう)です。1分(ぷん)間(かん)に、おとなはおよそ70回(かい)、子(こ)どもはおよそ100回(かい)もちぢんで、しぼりだすようにして血(ち)をおくります。

  心(しん)臓(ぞう)に血(ち)がでいりするときには心(しん)臓(ぞう)の中(なか)にある弁(べん)が、ひらいたりとじたりします。「どきどき」するのは、そのときの振(しん)動(どう)です。

画像ふだんから弁(べん)は開(かい)閉(へい)しつづけていますが、「どきどき」をかんじることはありませんね。はしったりはげしい運(うん)動(どう)をしたりすると「どきどき」をかんじるのは、心(しん)臓(ぞう)が体(からだ)全(ぜん)体(たい)により多(おお)くの血(ち)をおくって、栄(えい)養(よう)や酸(さん)素(そ)をおぎなおうとするためです。

  そのとき、血(ち)のでいり口(ぐち)の弁(べん)は、ふだんより速(はや)いテンポで、はげしく開(かい)閉(へい)されます。その「どきどき」という振(しん)動(どう)が、自(じ)分(ぶん)でわかるほど強(つよ)くつたわってくるのです。

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画像心(しん)臓(ぞう)の弁(べん)はなんのためについているの?

画像体(からだ)におくりだした血(ち)が逆(ぎゃく)流(りゅう)しないようにするため

画像心(しん)臓(ぞう)の中(なか)は、右(う)心(しん)房(ぼう)、右(う)心(しん)室(しつ)、左(さ)心(しん)房(ぼう)、左(さ)心(しん)室(しつ)という、4つの部(へ)屋(や)にわかれています。弁(べん)は、この4つの部(へ)屋(や)のでいり口(ぐち)についています。

  血(ち)は、体(からだ)全(ぜん)体(たい)をめぐった後(あと)、まず右(う)心(しん)房(ぼう)にはいり、右(う)心(しん)室(しつ)をとおって肺(はい)におくられ、二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)と酸(さん)素(そ)を交(こう)換(かん)すると、今(こん)度(ど)は左(さ)心(しん)房(ぼう)にもどってきます。その後(ご)、左(さ)心(しん)室(しつ)にはこばれ、そこからまた全(ぜん)身(しん)へとおくられます。

  こうして、心(しん)臓(ぞう)は全(ぜん)身(しん)に血(ち)をめぐらせていますが、血(ち)が心(しん)臓(ぞう)の中(なか)を移(い)動(どう)するとき、ぎゃくにながれないよう、4つの部(へ)屋(や)のでいり口(ぐち)には弁(べん)がついていて、とじたりひらいたりしているのです。


画像心(しん)臓(ぞう)には4か所(しょ)に弁(べん)があり、つねに、ひらいたりとじたりして、血(ち)をおくりだしている。

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画像心(しん)拍(ぱく)数(すう)をはかってみよう

  心(しん)臓(ぞう)はいつもうごいていますが、体(からだ)の状(じよう)態(たい)によって、血(ち)をおくりだすテンポを調(ちょう)節(せつ)しています。1分(ぷん)間(かん)に何(なん)回(かい)心(しん)臓(ぞう)がうごくかは、心(しん)拍(ぱく)数(すう)(脈(みゃく))をはかることによってしることができます。いろいろな状(じょう)態(たい)で、心(しん)拍(ぱく)数(すう)をはかってみましょう。

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①手(て)首(くび)の血(けっ)管(かん)に指(ゆび)をあて、血(ち)がおくりだされて「どくどく」と脈(みゃく)うつのをかんじます。

②時(と)計(けい)の秒(びょう)針(しん)が12からひとまわりして12にもどってくるまでの1分(ぷん)間(かん)に、何(なん)回(かい)脈(みゃく)うつかをかぞえます。

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心(しん)拍(ぱく)数(すう)は、①おとなでおよそ70回(かい)、②ゾウはおよそ50回(かい)、③ニワトリはおよそ300回(かい)、④ハムスターはおよそ500回(かい)。

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人(ひと)の目(め)とほかの生(い)き物(もの)の目(め)、どっちがすごいの?

画像色(いろ)をみわけたり、奥(おく)行(ゆ)きがわかるのが人(ひと)の目(め)のすごいところ!

画像人(ひと)の目(め)もほかの生(い)き物(もの)の目(め)も、それぞれのくらしにあった機(き)能(のう)をもっているので、いちがいにどちらのほうがすごいとはいえません。

  たとえば、ワシやタカは視(し)力(りょく)がとてもすぐれていて、1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)先(さき)にいるネズミなどの獲(え)物(もの)をみつけることができます。こんなことは、人(ひと)にはできませんね。

  しかし、人(ひと)の目(め)は、たくさんの色(いろ)をみわけることができたり、立(りっ)体(たい)感(かん)(奥(おく)行(ゆ)き)がわかるという、すごい能(のう)力(りょく)をもっています。

画像人(ひと)の目(め)は、どうやって色(いろ)をみわけているのでしょうか。

  太(たい)陽(よう)の光(ひかり)や電(でん)球(きゅう)の光(ひかり)は透(とう)明(めい)ですが、本(ほん)当(とう)はたくさんの色(いろ)があつまっています。光(ひかり)がものにあたると、光(ひかり)の中(なか)の色(いろ)によって、すいこまれるものと、はねかえるものにわかれます。

  人(ひと)の目(め)にはいるのは、はねかえった光(ひかり)だけです。その光(ひかり)の色(いろ)が、ものの色(いろ)としてとらえられるのです。

画像また、立(りっ)体(たい)感(かん)がわかると、自(じ)分(ぶん)とほかのものとの距(きょ)離(り)をかんじることができます。

  目(め)でものをみるとき、右(みぎ)目(め)と左(ひだり)目(め)は左(さ)右(ゆう)に少(すこ)しはなれてついているので、少(すこ)しちがう画(が)像(ぞう)がうつります。左(さ)右(ゆう)の目(め)にうつった像(ぞう)の情(じょう)報(ほう)は、視(し)神(しん)経(けい)をとおって脳(のう)におくられ、脳(のう)でふたつの画(か)像(ぞう)をかさねあわせることで、ものとの距(きょ)離(り)をはかっているのです。


画像目(め)がものをみるしくみ

画像目(め)は図(ず)のようにさかさまにものをうつす。目(め)からおくられた情(じょう)報(ほう)は、脳(のう)が正(ただ)しく判(はん)断(だん)しなおす。

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画像光(ひかり)のスペクトル

画像透(とう)明(めい)にみえる光(ひかり)も、この図(ず)のようにたくさんの色(いろ)の光(ひかり)があつまっている。

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画像色(いろ)をみわけるしくみ

画像バナナが黄(き)色(いろ)にみえるのは、バナナにあたった光(ひかり)のうち、主(おも)に黄(き)色(いろ)い光(ひかり)がはねかえって、目(め)にはいってくるから。

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画像立(りっ)体(たい)的(てき)にものをみるしくみ

画像左(さ)右(ゆう)の目(め)にうつった像(ぞう)のちがいから、脳(のう)はものとの距(きょ)離(り)をはかる。

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画像かた方(ほう)の目(め)でキャップをはめられるかな?

①両(りょう)目(め)でみながら、ペンにキャップをはめてみよう。かんたんにできるね。

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②今(こん)度(ど)はかた方(ほう)の目(め)をつぶって、やってみよう。

あれっ!?  少(すこ)しずれてしまうよ。

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画像ほかの生(い)き物(もの)は、どんなふうにみえているの?

画像目(め)の位(い)置(ち)や機(き)能(のう)によって、みえ方(かた)がちがう!

画像生(い)き物(もの)の目(め)は、それぞれのくらしに便(べん)利(り)なようにできています。

  たとえば、人(ひと)の目(め)は、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)の中(なか)の紫(し)外(がい)線(せん)をみわけられませんが、ほとんどの昆(こん)虫(ちゅう)はみわけることができます。そのため、チョウやハチなどの昆(こん)虫(ちゅう)の目(め)には、花(はな)の中(ちゅう)心(しん)が黒(くろ)くみえています。食(しょく)料(りょう)となる蜜(みつ)がある場(ば)所(しょ)を、かんたんに見(み)つけることができます。

画像目(め)でみえる範(はん)囲(い)(視(し)野(や))も、人(ひと)とほかの生(い)き物(もの)ではちがいます。たとえば、シマウマの視(し)野(や)は、約(やく)350°(ど)といわれています。目(め)が顔(かお)の真(ま)横(よこ)についているので、周(しゅう)囲(い)のほとんどをみわたすことができるのです。ライオンなどの肉(にく)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)がどの方(ほう)向(こう)からきても、すぐにみつけてにげだすことができます。


  

画像昆(こん)虫(ちゅう)がみている花(はな)は?

画像紫(し)外(がい)線(せん)撮(さつ)影(えい)したタンポポ。チョウなどには、花(はな)の中(ちゅう)心(しん)が黒(くろ)くはっきりとみえる。

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画像人(ひと)がみている花(はな)は?

画像可(か)視(し)光(こう)線(せん)で撮(さつ)影(えい)した花(はな)。人(ひと)の目(め)は、いろいろな色(いろ)をみわけることができる。

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画像人(ひと)の視(し)野(や)は?

画像視(し)野(や)は約(やく)200°(ど)。両(りょう)目(め)が前(まえ)についているため、両(りょう)目(め)でみられる範(はん)囲(い)が広(ひろ)く、ものとの距(きょ)離(り)が正(せい)確(かく)にわかる。

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画像シマウマの視(し)野(や)は?

画像視(し)野(や)は約(やく)350°(ど)。両(りょう)目(め)が顔(かお)の真(ま)横(よこ)にはなれてついているため、視(し)野(や)は広(ひろ)いが、真(ま)正(しょう)面(めん)はみえにくいといわれている。

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目(め)の錯(さっ)覚(かく)って何(なに)?

画像ものが実(じっ)際(さい)とはちがってみえること

画像目(め)の錯(さっ)覚(かく)とは、ものの大(おお)きさや形(かたち)、色(いろ)などのようすが、実(じっ)際(さい)とはちがってみえてしまうことです。

  下(した)の図(ず)1をみてみましょう。2つの青(あお)い円(えん)をくらべると、小(ちい)さい円(えん)にかこまれたほうが大(おお)きく見(み)えますね。でも、実(じっ)際(さい)はまったく同(おな)じ大(おお)きさです。これが目(め)の錯(さっ)覚(かく)です。


画像図(ず)1 「エビングハウス錯(さく)視(し)」

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画像目(め)の錯(さっ)覚(かく)は、目(め)のしくみでおこることもありますが、多(おお)くは脳(のう)でおこります。

  人(ひと)はものをみるとき、目(め)だけでみているのではなく、脳(のう)もつかっています。目(め)からはいった情(じょう)報(ほう)を脳(のう)がうけとり、調(ちょう)整(せい)をくわえて、みたものが何(なん)なのかを判(はん)断(だん)しています。その調(ちょう)整(せい)にずれがあると、目(め)の錯(さっ)覚(かく)がおこるのです。

  図(ず)1は、青(あお)い円(えん)の大(おお)きさを、まわりの円(えん)とくらべて判(はん)断(だん)するため、小(ちい)さい円(えん)にかこまれたほうが大(おお)きくみえたのです。

  もうひとつ、図(ず)2をみてみましょう。矢(や)じるしのような形(かたち)が上(じょう)下(げ)にならんでいます。横(よこ)のぼうは、どちらが長(なが)くみえますか?  下(した)のほうが長(なが)くみえますが、実(じっ)際(さい)は同(おな)じ長(なが)さです。両(りょう)はしの短(みじか)いぼうの角(かく)度(ど)によって、脳(のう)がだまされてしまうのです。


画像図(ず)2 「ミュラー・リヤー錯(さく)視(し)」

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画像いろいろな錯(さく)視(し)をみてみよう

  大(おお)きさや形(かたち)、色(いろ)がちがってみえたり、まっすぐなものがまがってみえたり、ないものがみえたり、いろいろな目(め)の錯(さっ)覚(かく)を体(たい)験(けん)してみましょう。

画像長(なが)いのはどっち?

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画像「ザンダー錯(さく)視(し)」

青(あお)と赤(あか)の線(せん)は同(おな)じ長(なが)さなのに、赤(あか)いほうが長(なが)くみえる。線(せん)のはいっている平(へい)行(こう)四(し)辺(へん)形(けい)の大(おお)きさがちがうために、長(なが)さがちがってみえる。

画像同(おな)じ形(かたち)?

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画像「シェパード錯(さく)視(し)」

2つの箱(はこ)の赤(あか)いふたは、形(かたち)も大(おお)きさも同(おな)じなのに、左(ひだり)のほうが細(ほそ)長(なが)くみえる。奥(おく)行(ゆ)きの長(なが)さが、実(じっ)際(さい)よりも長(なが)くかんじられるから。

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画像白(しろ)い三(さん)角(かっ)形(けい)がみえる?

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画像「カニッツァの三(さん)角(かっ)形(けい)」

円(えん)や線(せん)がとぎれているところに、まわりよりも白(しろ)い三(さん)角(かっ)形(けい)がのっているようにみえる。

画像ゆらすとうごいてみえる?

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画像「オオウチ錯(さく)視(し)」

本(ほん)をゆらすと、真(ま)ん中(なか)の円(えん)がゆらゆらとうごいてみえる。

画像色(いろ)は同(おな)じ?

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画像「ムンカー錯(さく)視(し)」

左(さ)右(ゆう)の図(ず)の赤(あか)いおびは同(おな)じ色(いろ)なのに、はさまれる線(せん)の色(いろ)にちかづいてみえる。

画像線(せん)はまっすぐ?

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画像「カフェウォール錯(さく)視(し)」

白(しろ)黒(くろ)のタイルをずらしてならべると、線(せん)がかたむいてみえる。

画像ふしぎなサイコロをつくって、目(め)の錯(さっ)覚(かく)を体(たい)験(けん)しよう!

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厚(あつ)紙(がみ)、のり、サインペン

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①厚(あつ)紙(がみ)を図(ず)のようにきり、サイコロの絵(え)をかく。

②おり線(せん)をすべて谷(たに)おりにし、のりしろをうら側(がわ)にはって、くぼんだ箱(はこ)の形(かたち)にする。

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  サイコロを正(しょう)面(めん)からみる。中(ちゅう)心(しん)がでっぱった形(かたち)にみえたら、顔(かお)を左(さ)右(ゆう)にうごかしてみよう。サイコロがふわふわとうかぶような、ふしぎなうごきをするよ。

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画像サイコロのたねあかし

サイコロは、中(ちゅう)心(しん)がくぼんだ形(かたち)をしています。箱(はこ)のような形(かたち)にみえるのは、「サイコロなら、中(ちゅう)心(しん)がでっぱっているはずだ」と脳(のう)がまちがえてしまうからです。

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耳(みみ)は音(おと)をきくためだけにあるの?

画像体(からだ)のバランス感(かん)覚(かく)をたもつ役(やく)割(わり)もあります

画像音(おと)をきくこと以(い)外(がい)に、耳(みみ)は体(からだ)のバランスをたもつという、大(たい)切(せつ)な役(やく)割(わり)をもっています。

画像わたしたちの耳(みみ)のおくには「半(はん)規(き)管(かん)」という、バランスをかんじる部(ぶ)分(ぶん)が3つあります。半(はん)規(き)管(かん)の中(なか)には、リンパ液(えき)という液(えき)体(たい)がはいっています。体(からだ)がうごいたり回(かい)転(てん)したりすると、このリンパ液(えき)がうごくので、体(からだ)の位(い)置(ち)やかたむきのぐあい、体(からだ)のうごきの方(ほう)向(こう)などがわかります。

画像これらの情(じょう)報(ほう)は、半(はん)規(き)管(かん)から神(しん)経(けい)をとおって、脳(のう)におくられます。脳(のう)は、その情(じょう)報(ほう)によって、体(からだ)のバランス感(かん)覚(かく)をたもつことができるのです。

画像半(はん)規(き)管(かん)の中(なか)のリンパ液(えき)がうごくと感(かん)覚(かく)細(さい)胞(ぼう)の毛(け)もうごいて、それが神(しん)経(けい)をつたわって脳(のう)におくられる。

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画像人(ひと)にはきこえない音(おと)もあるの?

画像高(たか)すぎる音(おと)や低(ひく)すぎる音(おと)は、人(ひと)にはきこえません

画像音(おと)の高(たか)さは、Hz(ヘルツ)という単(たん)位(い)であらわします。人(ひと)がききとれる音(おと)は、20Hz(ヘルツ)から2万(まん)Hz(ヘルツ)くらいまでです。

画像コウモリがだす6万(まん)Hz(ヘルツ)前(ぜん)後(ご)の高(たか)い音(おと)(超(ちょう)音(おん)波(ぱ))や、ゾウがふだんの鳴(な)き声(ごえ)以(い)外(がい)にだす、およそ10Hz(ヘルツ)の低(ひく)いうなり声(ごえ)(低(てい)周(しゅう)波(は)音(おん))などは、人(ひと)にはききとることはできません。

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鼻(はな)がつまると、なぜ味(あじ)がわからなくなるの?

画像舌(した)だけではなく、鼻(はな)もつかってあじわっているから

画像かぜや花(か)粉(ふん)症(しょう)などで鼻(はな)がつまっているときは、大(だい)好(こう)物(ぶつ)をたべても、あまりおいしくかんじませんね。

  人(ひと)は、基(き)本(ほん)的(てき)な味(あじ)を舌(した)でかんじます。あま味(み)、酸(さん)味(み)、苦(にが)味(み)、塩(しお)味(あじ)、うま味(み)が、舌(した)でかんじる5つの味(あじ)の基(き)本(ほん)です。

  しかし、おいしい、まずいとかんじるのは、舌(した)だけではありません。人(ひと)が食(しょく)事(じ)をするときには、五(ご)感(かん)をつかってあじわっているのです。

画像五(ご)感(かん)というのは、視(し)覚(かく)(みる)、聴(ちょう)覚(かく)(きく)、嗅(きゅう)覚(かく)(かぐ)、味(み)覚(かく)(あじわう)、触(しょっ)覚(かく)(さわる)の5つの感(かん)覚(かく)のことです。

  おいしさは、形(かたち)や色(いろ)、もりつけなどの「見(み)た目(め)」を視(し)覚(かく)で、サクサクやポリポリといったかむときの「音(おと)」を聴(ちょう)覚(かく)で、「におい」を嗅(きゅう)覚(かく)で、「味(あじ)」を味(み)覚(かく)で、「舌(した)ざわり」や「歯(は)ごたえ」を触(しょっ)覚(かく)でかんじて、総(そう)合(ごう)的(てき)に判(はん)断(だん)しています。

画像鼻(はな)がつまると五(ご)感(かん)のうちの嗅(きゅう)覚(かく)がにぶるため、においをかんじにくくなるので、おいしいかどうかがよくわからなくなるというわけです。

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画像鼻(はな)をつまんで味(あじ)をあてよう

鼻(はな)をつまんだり、目(め)かくしをしたりして情(じょう)報(ほう)をへらすと、味(あじ)のかんじ方(かた)がどうかわるか、実(じっ)験(けん)してみよう。

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いろいろな味(あじ)のジュース(グレープ、オレンジ、アップルなど)

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①目(め)かくしをし、鼻(はな)をつまんで、順(じゅん)番(ばん)にジュースをのみます。

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②それぞれ、何(なん)の味(あじ)のジュースかあててみましょう。

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・カレーとシチュー

・みそしるとコーンポタージュ、コンソメスープ

・いろいろな味(あじ)のキャンディー

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皮(ひ)膚(ふ)の色(いろ)はどうしてちがうの?

画像メラニン色(しき)素(そ)の量(りょう)がちがうから

画像メラニン色(しき)素(そ)が少(すく)ないのが白(はく)色(しょく)人(じん)種(しゅ)、多(おお)いと黒(こく)色(しょく)人(じん)種(しゅ)、その中(ちゅう)間(かん)が黄(おう)色(しょく)人(じん)種(しゅ)です。

  皮(ひ)膚(ふ)の色(いろ)のちがいは、メラニン色(しき)素(そ)の量(りょう)によってきまります。メラニン色(しき)素(そ)の量(りょう)は、親(おや)からの遺(い)伝(でん)によってきまりますが、うまれてきてからの環(かん)境(きょう)によっても、ふえたりへったりします。

  メラニン色(しき)素(そ)は、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)にふくまれる紫(し)外(がい)線(せん)から体(からだ)をまもるはたらきをしています。

画像アフリカなど、陽(ひ)ざしが強(つよ)く、暑(あつ)い地(ち)域(いき)では、体(からだ)に害(がい)のある紫(し)外(がい)線(せん)から皮(ひ)膚(ふ)をまもるためには、メラニン色(しき)素(そ)が多(おお)いほうが都(つ)合(ごう)がよく、皮(ひ)膚(ふ)の黒(くろ)い黒(こく)色(しょく)人(じん)種(しゅ)がうまれました。

  また、スウェーデンやフィンランドといった北(ほく)欧(おう)の寒(さむ)い国(くに)では、陽(ひ)ざしが弱(よわ)いので、このような地(ち)域(いき)では、メラニン色(しき)素(そ)の量(りょう)は少(すく)なくてもよく、白(はく)色(しょく)人(じん)種(しゅ)が多(おお)いといわれています。その中(ちゅう)間(かん)の気(き)候(こう)のアジアでは、黄(おう)色(しょく)人(じん)種(しゅ)が多(あお)いのです。


画像メラニン色(しき)素(そ)のちがいが皮(ひ)膚(ふ)の色(いろ)のちがいになる。

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画像髪(かみ)や目(め)の色(いろ)はどうしてちがうの?

画像皮(ひ)膚(ふ)と同(おな)じくメラニン色(しき)素(そ)の量(りょう)が、人(ひと)それぞれちがうから

画像毛(け)の皮(ひ)膚(ふ)の外(そと)にでている部(ぶ)分(ぶん)を毛(もう)幹(かん)といいます。毛(もう)幹(かん)は、毛(もう)小(しょう)皮(ひ)(キューティクル)、毛(もう)皮(ひ)質(しつ)、毛(もう)髄(ずい)質(しつ)の3つの層(そう)でできています。

  毛(け)の色(いろ)は、毛(もう)皮(ひ)質(しつ)にふくまれるメラニン色(しき)素(そ)と、毛(もう)髄(ずい)質(しつ)にはいった空(くう)気(き)の量(りょう)できまります。空(くう)気(き)がたくさんはいっていると、光(ひかり)にすけて、金(きん)色(いろ)など、明(あか)るい色(いろ)にみえます。

画像日(に)本(ほん)人(じん)は黒(くろ)っぽい目(め)の人(ひと)が多(おお)いのですが、世(せ)界(かい)には、明(あか)るい茶(ちゃ)色(いろ)や灰(はい)色(いろ)、青(あお)緑(みどり)や青(あお)い目(め)の人(ひと)もたくさんいます。

  目(め)の色(いろ)をきめるのも、黒(くろ)目(め)の瞳(どう)孔(こう)をかこむ虹(こう)彩(さい)という部(ぶ)分(ぶん)にあるメラニン色(しき)素(そ)です。

画像髪(かみ)や目(め)の色(いろ)もやはり、陽(ひ)ざしが弱(よわ)い北(ほく)欧(おう)では、メラニン色(しき)素(そ)の少(すく)ない金(きん)髪(ぱつ)や青(あお)い目(め)の人(ひと)が多(おお)く、アフリカなど陽(ひ)ざしが強(つよ)い地(ち)域(いき)では黒(くろ)い髪(かみ)や黒(くろ)っぽい目(め)が多(おお)いのです。メラニン色(しき)素(そ)が紫(し)外(がい)線(せん)から、大(たい)切(せつ)な頭(あたま)や目(め)をまもるよう、環(かん)境(きょう)にあわせた進(しん)化(か)をしているのです。


画像毛(もう)幹(かん)の断(だん)面(めん)

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画像毛(もう)皮(ひ)質(しつ)のメラニン色(しき)素(そ)が多(おお)いほど毛(け)は黒(くろ)く、茶(ちゃ)、赤(あか)毛(げ)、金(きん)の順(じゅん)に、メラニン色(しき)素(そ)は少(すく)なくなる。

画像目(め)の虹(こう)彩(さい)で色(いろ)がきまる

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画像メラニン色(しき)素(そ)が多(おお)い人(ひと)の目(め)は、黒(くろ)っぽく、少(すく)ない人(ひと)は青(あお)や青(あお)緑(みどり)色(いろ)をしている。

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悲(かな)しいと涙(なみだ)がでるのはなぜ?

画像脳(のう)からでてくる副(ふく)交(こう)感(かん)神(しん)経(けい)によって涙(るい)腺(せん)が刺(し)激(げき)されるから

画像涙(なみだ)は上(うわ)まぶたの裏(うら)側(がわ)にある「涙(るい)腺(せん)」というところでつくられています。悲(かな)しい気(き)持(も)ちになると、脳(のう)からでてくる副(ふく)交(こう)感(かん)神(しん)経(けい)によって涙(るい)腺(せん)が刺(し)激(げき)されて、涙(なみだ)がながれるのです。

  このときにでる涙(なみだ)は水(すい)分(ぶん)が多(おお)く、塩(えん)素(そ)やナトリウム、たんぱく質(しつ)、ブドウ糖(とう)、カルシウム、カリウムなどのほかの成(せい)分(ぶん)は少(すく)ないといわれています。

画像しかし、涙(なみだ)のもともとの役(やく)目(め)は、目(め)をまもることです。目(め)にはいったごみやほこりをあらいながしたり、目(め)の表(ひょう)面(めん)を殺(さっ)菌(きん)消(しょう)毒(どく)して、目(め)に酸(さん)素(そ)やたんぱく質(しつ)などの栄(えい)養(よう)をはこぶため、涙(なみだ)はつねに少(すこ)しずつ分(ぶん)泌(ぴつ)されて、目(め)をぬらしているのです。

  このような涙(なみだ)は、悲(かな)しくてないたときにでる涙(なみだ)よりも水(すい)分(ぶん)が少(すく)なく、ほかの成(せい)分(ぶん)が多(おお)くなっています。また、おこったときやくやしいときにでる涙(なみだ)も、水(すい)分(ぶん)は少(すく)なく、ほかの成(せい)分(ぶん)が多(おお)いといわれています。

画像ふだん、少(すこ)しずつでている涙(なみだ)は、目(め)をまもる役(やく)目(め)をおえた後(あと)、下(した)の図(ず)のように、鼻(はな)にながれて、今(こん)度(ど)は鼻(はな)の粘(ねん)膜(まく)をうるおします。


画像涙(なみだ)は、目(め)の表(ひょう)面(めん)をあらいながした後(あと)、涙(るい)のうにためられ、鼻(はな)にながれて、今(こん)度(ど)は鼻(はな)の粘(ねん)膜(まく)をしめらせる。

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画像涙(なみだ)がでるのはどんなとき?

涙(なみだ)がながれるのは、悲(かな)しいときだけではありませんね。どんなときに涙(なみだ)はでるのかな?


画像タマネギをきったとき

タマネギからでる硫(りゅう)化(か)アリルという成(せい)分(ぶん)に、目(め)が刺(し)激(げき)されて、涙(なみだ)がでる。

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画像いたいとかんじたとき

いたみをかんじて脳(のう)が刺(し)激(げき)され、涙(なみだ)がでる。

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画像目(め)にごみがはいったとき

大(おお)きなごみがはいると、それをおしだそうとして大(たい)量(りょう)の涙(なみだ)がだされる。

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赤(あか)ちゃんはどうしてよくなくの?

画像なくことで、気(き)持(も)ちをつたえようとしているのです

画像うまれて間(ま)もない赤(あか)ちゃんは、自(じ)分(ぶん)ひとりではまだ何(なに)もできず、お母(かあ)さんやお父(とう)さん、きょうだいなど、まわりの人(ひと)に世(せ)話(わ)をしてもらっています。まだことばをはなすこともできません。ですから、まわりの人(ひと)に気(き)持(も)ちをつたえるために、ないて、注(ちゅう)意(い)をひきます。

画像「おむつがぬれていて気(き)持(も)ちわるいよ」とか、「おなかがすいたから、おっぱいをちょうだい」とか、「ねむたいから、だっこして」などという気(き)持(も)ちを、なくことでつたえようとしているのです。

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画像動(どう)物(ぶつ)の赤(あか)ちゃん、鳴(な)き声(ごえ)あつめ

動(どう)物(ぶつ)の赤(あか)ちゃんは、どんな鳴(な)き声(ごえ)でお母(かあ)さんをよぶのかな?

画像ニャア

画像アアン

画像ミャーミャー

画像ミューミュー

画像クゥーン

画像ピァー

画像メェー

画像ピーィピーィ

画像ピーピー

画像ピヨピヨ


画像ライオンの赤(あか)ちゃんは、ネコのように「ニャア」となく。

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画像赤(あか)ちゃんとふれあってみよう

身(み)近(ぢか)に0歳(さい)の赤(あか)ちゃんがいたら、おうちの人(ひと)におねがいして、赤(あか)ちゃんとふれあわせてもらいましょう。

画像赤(あか)ちゃんの手(て)のひらに指(ゆび)をいれてみよう

  小(ちい)さい赤(あか)ちゃんは手(て)をグーの形(かたち)に軽(かく)くむすんでいることが多(おお)い。その中(なか)に人(ひと)さし指(ゆび)をいれてみよう。刺(し)激(げさ)に反(はん)射(しゃ)して、赤(あか)ちゃんは強(つよ)い力(ちから)で、ぎゅっと指(ゆび)をにぎってくる。

画像赤(あか)ちゃんのほほをさわってみよう

  赤(あか)ちゃんの口(くち)もとを人(ひと)さし指(ゆび)で軽(かる)くつんつんとさわると、赤(あか)ちゃんはそのほうに顔(かお)をむけてパクッと指(ゆび)にすいつきます。お母(かあ)さんのおっぱいをさがしているのかな?  指(ゆび)を強(つよ)い力(ちから)でチューチューすったりもします。

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赤(あか)ちゃんはどうしてうまれてすぐにたてないの?

画像骨(こっ)格(かく)や筋(きん)肉(にく)が発(はっ)達(たつ)していないから

画像赤(あか)ちゃんは、お母(かあ)さんのおなかの中(なか)にいるときには、羊(よう)水(すい)という液(えき)体(たい)の中(なか)にぷかぷかとういています。その中(なか)では、はいはいのような動(うご)きをしたり、2本(ほん)足(あし)であるくような動(どう)作(さ)もしているのです。

画像それなのに、お母(かあ)さんの体(からだ)の外(そと)にでてしまうとたつことはもちろん、よつんばいではいはいすることさえ、できませんね。

  それは、骨(こっ)格(かく)や筋(きん)肉(にく)がまだ十(じゅう)分(ぶん)発(はっ)達(たつ)しないままうまれてくるので、地(ち)球(きゅう)の重(じゅう)力(りょく)に体(からだ)がたえられないからです。

画像赤(あか)ちゃんは、骨(こっ)格(かく)や筋(きん)肉(にく)、脳(のう)などが、時(じ)間(かん)をかけて少(すこ)しずつ発(はっ)達(たつ)し、うまれてからおよそ1年(ねん)で、たつことができるようになります。


画像うまれてから8か月(げつ)くらいで、はいはいをはじめる。

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画像うまれて1年(ねん)くらいで、たったり、数(すう)歩(ほ)あるけるようになる。

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画像動(どう)物(ぶつ)の赤(あか)ちゃんも、うまれてすぐにはたてないの?

画像うまれたその日(ひ)にたてる動(どう)物(ぶつ)もいます

画像動(どう)物(ぶつ)の赤(あか)ちゃんの中(なか)には、うまれてすぐにたつものもいます。ウマやシカ、キリンなどです。

  これらの動(どう)物(ぶつ)に共(きょう)通(つう)していることは、巣(す)をつくらない動(どう)物(ぶつ)だということ。お母(かあ)さんは、巣(す)にかくれて赤(あか)ちゃんをうんだり、そだてたりすることができません。敵(てき)である肉(にく)食(しょく)の動(どう)物(ぶつ)にねらわれたら、赤(あか)ちゃんは自(じ)分(ぶん)の足(あし)でにげなければなりません。

  そのため、うまれてすぐにたてるよう、お母(かあ)さんのおなかの中(なか)で体(からだ)が十(じゅう)分(ぶん)発(はっ)達(たつ)してからでてきます。

画像たとえばキリンの赤(あか)ちゃんは、うまれて20~30分(ぷん)でたちあがれるようになり、よろよろとしながらも、あるきはじめます。2日(か)もすると、もうはしることもできるようになっているのです。


画像人(ひと)の赤(おか)ちゃんは、お母(かあ)さんのおなかの中(なか)からおよそ10か月(げつ)でうまれるが、キリンの赤(あか)ちゃんは15か月(げつ)おなかの中(なか)にいて、十(じゅ)分(ぶん)に体(からだ)が発(はっ)達(たつ)してからでてくる。

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人(ひと)はどうして2本(ほん)足(あし)であるけるの?

画像重(おも)い体(たい)重(じゅう)をささえられるよう、背(せ)骨(ぼね)と足(あし)の骨(ほね)が進(しん)化(か)したから

画像動(どう)物(ぶつ)園(えん)などで、たってあるく動(どう)物(ぶつ)が話(わ)題(だい)になることがありますが、2本(ほん)足(あし)で背(せ)中(なか)の筋(きん)肉(にく)をのばして長(ちょう)時(じ)間(かん)あるく「直(ちょく)立(りつ)二(に)足(そく)歩(ほ)行(こう)」ができるのは、人(ひと)だけです。

画像人(ひと)は、進(しん)化(か)していく中(なか)で、2本(ほん)足(あし)であるくのにてきした体(からだ)を手(て)にいれることができました。

  たとえば、たっているときに上(じょう)半(はん)身(しん)をしっかりとささえる、ゆるいS(エス)字(じ)形(がた)の背(せ)骨(ぼね)があります。これは、脳(のう)が大(おお)きくなって重(おも)くなった頭(あたま)をささえます。

  もうひとつは、足(あし)のうらの骨(ほね)がアーチ形(がた)になっているため、上(うえ)からの力(ちから)に強(つよ)く、地(じ)面(めん)からうけるしょうげきもやわらげます。

画像わたしたちの祖(そ)先(せん)が2本(ほん)足(あし)であるくようになったのは、今(いま)から400万(まん)年(ねん)くらい前(まえ)だといわれています。両(りょう)手(て)が自(じ)由(ゆう)になったことで、人(ひと)は道(どう)具(ぐ)をつくったりつかったりするようになり、脳(のう)も発(はっ)達(たつ)して、ほかの動(どう)物(ぶつ)にはない、文(ぶん)明(めい)や文(ぶん)化(か)をつくりだすことができたのです。


画像人(ひと)の背(せ)骨(ぼね)はゆるいS(エス)字(じ)形(がた)にまがっていて、重(おも)い頭(あたま)をしっかりとささえることができる。

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画像くるぶしから下(した)のかた足(あし)は全(ぜん)部(ぶ)で26この骨(ほね)でできていて、横(よこ)からみるとアーチ形(がた)になっている。かかとの骨(ほね)は大(おお)きく、全(ぜん)体(たい)重(じゅう)がかかってもたえられる。

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画像足(あし)のうらをみてみよう

  はだしになってゆかに足(あし)のうらをつけると、つま先(さき)とかかとの間(あいだ)に、すき間(ま)ができますね。この、ゆかにつかずにういている部(ぶ)分(ぶん)を「土(つち)ふまず」といいます。

  土(つち)ふまずがあるのは、人(ひと)の足(あし)の特(とく)長(ちょう)です。人(ひと)によくにた動(どう)物(ぶつ)のゴリラやチンパンジーには、この土(つち)ふまずはありません。

  2本(ほん)足(あし)であるくのにてきしたアーチ形(がた)の骨(ほね)にそって筋(きん)肉(にく)がついているからこそ、人(ひと)の足(あし)には土(つち)ふまずができるのです。

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あくびがうつるって本(ほん)当(とう)?

画像あくびがうつることはありません

画像だれかがあくびをすると、まわりの人(ひと)もあくびをすることがありますね。よく、「あくびがうつった」といいますが、あくびは病(びょう)気(き)ではないので、ほかの人(ひと)にはうつりません。

  昼(ちゅう)食(しょく)の後(あと)や、夜(よる)ねる時(じ)間(かん)など、だれかがねむたくなってあくびをするときには、ほかの人(ひと)もちょうど同(おな)じようにねむたくなり、同(おな)じようにあくびがでるので、まるであくびがうつったようにかんじられるのでしょう。

  ただし、「あくびはうつるのだ」という学(がく)者(しゃ)もいます。ほかの人(ひと)の動(どう)作(さ)や「ねむたい」という気(き)持(も)ちに自(じ)分(ぶん)も共(きょう)感(かん)して、同(おな)じ動(どう)作(さ)をしたくなるのだ、というのです。

画像人(ひと)は空(くう)気(き)から酸(さん)素(そ)をとりいれ、さまざまな活(かつ)動(どう)をしていますが、ねむいときは息(いき)をするのがゆっくりになり、体(からだ)の中(なか)の酸(さん)素(そ)が不(ふ)足(そく)しやすくなります。

  酸(さん)素(そ)がたりなくなると、体(からだ)にさまざまな命(めい)令(れい)をだす脳(のう)は、活(かつ)動(どう)がにぶくなります。

  そこで脳(のう)は、「大(おお)きく息(いき)をして、酸(さん)素(そ)をとりいれなさい」と体(からだ)に命(めい)令(れい)するのです。脳(のう)の命(めい)令(れい)をうけて、体(からだ)はより多(おお)くの酸(さん)素(そ)をとりいれようと、口(くち)を大(おお)きくあけ、あくびをするというわけです。

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画像あくびをすると、涙(なみだ)がでるのはなぜ?

画像顔(かお)の筋(きん)肉(にく)がうごいて、涙(なみだ)をおしだすから

画像涙(なみだ)は、目(め)の上(うえ)にある「涙(るい)腺(せん)」というところからでています。悲(かな)しかったりいたかったりしてなくとき以(い)外(がい)にも、涙(なみだ)は、涙(るい)腺(せん)から少(すこ)しずつでているのです。

  涙(なみだ)は、目(め)に酸(さん)素(そ)や栄(えい)養(よう)をはこんだり、目(め)の表(ひょう)面(めん)のよごれをあらいながしたりしています。役(やく)目(め)をおえたあとの涙(なみだ)は、目(め)頭(がしら)のおくにある、「涙(るい)のう」というふくろにためられます。そして、ある程(てい)度(ど)たまると、鼻(はな)の中(なか)にすてられます。

  あくびをすると、顔(かお)の筋(きん)肉(にく)が大(おお)きくうごいて、この涙(るい)のうをおすので、涙(なみだ)が目(め)にぎゃくもどりして、こぼれでてしまうのです。


画像あくびをすると、涙(なみだ)がでるしくみ

画像あくびをすると、涙(るい)のうがおされて、たまっていた涙(なみだ)があふれる。

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からい物(もの)をたべると汗(あせ)がでるのはなぜ?

画像胃(い)や腸(ちょう)での消(しょう)化(か)が活(かっ)発(ぱつ)になるため

画像からい料(りょう)理(り)には、トウガラシなどの、からさをかんじさせる香(こう)辛(しん)料(りょう)がはいっています。香(こう)辛(しん)料(りょう)には、胃(い)や腸(ちょう)に強(つよ)い刺(し)激(げき)をあたえて、消(しょう)化(か)を活(かっ)発(ぱつ)にさせるはたらきをもつものがあります。

  消(しょう)化(か)が活(かっ)発(ぱつ)になると、たくさんのエネルギーがつかわれて、体(からだ)の中(なか)があつくなります。すると、脳(のう)から「汗(あせ)をだして熱(ねつ)をにがしなさい」という命(めい)令(れい)がでるのです。

画像からい物(もの)をたべたときだけでなく、運(うん)動(どう)をしたときなど、汗(あせ)がでるきっかけはさまざまですが、汗(あせ)の役(やく)割(わり)は、あつくなった体(からだ)をひやして、体(たい)温(おん)をちょうどよくたもつことです。

  汗(あせ)はほとんどが水(すい)分(ぶん)で、体(からだ)の表(ひょう)面(めん)から蒸(じょう)発(はつ)するときに体(からだ)の熱(ねつ)をうばい、体(たい)温(おん)をさげてくれるのです。


画像消(しょう)化(か)が活(かっ)発(ぱつ)になってあつくなった体(からだ)を汗(あせ)でひやすよう、脳(のう)が命(めい)令(れい)する。

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画像汗(あせ)がでるのはどんなとき?

汗(あせ)の役(やく)割(わり)は、あつくなった体(からだ)をひやして、体(たい)温(おん)を調(ちょう)節(せつ)すること。さまざまな場(ば)面(めん)での汗(あせ)を観(かん)察(さつ)してみましょう。

画像運(うん)動(どう)をしたとき

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画像熱(ねつ)がでたとき

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画像気(き)温(おん)が高(たか)いとき

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画像緊(きん)張(ちょう)したとき

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子(こ)どもが親(おや)ににるのはなぜ?

画像両(りょう)親(しん)から「遺(い)伝(でん)子(し)」をうけつぐから

画像親(おや)の特(とく)徴(ちょう)が子(こ)どもにうけつがれることを「遺(い)伝(でん)」といいます。遺(い)伝(でん)のために必(ひつ)要(よう)な設(せっ)計(けい)図(ず)を「遺(い)伝(でん)子(し)」といって、お母(かあ)さんのおなかの中(なか)の赤(あか)ちゃんの目(め)、耳(みみ)、内(ない)臓(ぞう)、骨(ほね)などすべてが、この設(せっ)計(けい)図(ず)によってつくられていきます。

画像生(い)き物(もの)の体(からだ)をつくっている細(さい)胞(ぼう)の中(なか)には、両(りょう)親(しん)からもらった「染(せん)色(しょく)体(たい)」があります。染(せん)色(しょく)体(たい)を拡(かく)大(だい)してみると、ねじれたはしごのようなものがあるのがわかります。これは、遺(い)伝(でん)子(し)がくさりのようにびっしりとつながったもので、「D(ディー)N(エヌ)A(エー)」とよばれています。

画像D(ディー)N(エヌ)A(エー)には、生(い)き物(もの)の種(しゅ)類(るい)や性(せい)別(べつ)、見(み)た目(め)の特(とく)徴(ちょう)や性(せい)質(しつ)などをきめる大(だい)事(じ)な情(じょう)報(ほう)がかきこまれています。

  D(ディー)N(エヌ)A(エー)のところどころには、「背(せ)を高(たか)く」とか「耳(みみ)を大(おお)きく」といったその人(ひと)をつくる情(じょう)報(ほう)が暗(あん)号(ごう)のようにかきこまれています。


画像遺(い)伝(でん)子(し)がはしごのように長(なが)くつながっている。

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画像うまれてくる子(こ)が男(おとこ)か女(おんな)かは、どうやってきまるの?

画像たった1組(くみ)の染(せん)色(しょく)体(たい)のくみあわせのちがいできまります

人(ひと)の細(さい)胞(ぼう)の中(なか)には、2つ1組(くみ)になった染(せん)色(しょく)体(たい)が23種(しゅ)類(るい)あります。その23番(ばん)目(め)の染(せん)色(しょく)体(たい)が、男(だん)女(じょ)の性(せい)をきめています。

  23番(ばん)目(め)の染(せん)色(しよく)体(たい)には、X(エックス)染(せん)色(しょく)体(たい)とY(ワイ)染(せん)色(しょく)体(たい)の2種(しゅ)類(るい)があります。男(だん)性(せい)の細(さい)胞(ぼう)にはX(エックス)染(せん)色(しょく)体(たい)とY(ワイ)染(せん)色(しょく)体(たい)が1つずつありますが、女(じょ)性(せい)はX(エックス)染(せん)色(しょく)体(たい)が2つです。

  子(こ)どもは、この染(せん)色(しょく)体(たい)を、両(りょう)親(しん)から1つずつもらいます。そのくみあわせによって男(おとこ)か女(おんな)かにわかれるのです。


染(せん)色(しょく)体(たい)のくみあわせの23番(ばん)目(め)で男(おとこ)か女(おんな)かがきまる。

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人(ひと)にはどうしてしっぽがないの?

画像生(せい)活(かつ)に必(ひつ)要(よう)なくなったから

画像おしりのわれめの少(すこ)し上(うえ)のほうをさぐってみましょう。とがった小(ちい)さな骨(ほね)がみつかりましたか。これは、尾(び)骨(こつ)といって、人(ひと)の骨(ほね)にのこるしっぽのなごりだといわれています。人(ひと)が、今(いま)のように進(しん)化(か)する前(まえ)、わたしたちの祖(そ)先(せん)には、しっぽがはえていたのです。

画像じつは、わたしたちにも、お母(かあ)さんのおなかにやどって1か月(げつ)半(はん)くらいまでの間(あいだ)はしっぽがはえていました。おなかの中(なか)で成(せい)長(ちょう)する途(と)中(ちゅう)で、うまれてからの生(せい)活(かつ)に必(ひつ)要(よう)のないしっぽは、なくなってしまうのです。

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画像動(どう)物(ぶつ)のしっぽにはどんな役(やく)割(わり)があるの?

動(どう)物(ぶつ)のしっぽは、さまざまな役(やく)割(わり)をもっています。

つかむ、バランスをとる

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木(き)のえだにまきつけてぶらさがる。枝(えだ)の上(うえ)をあるくときは、しっぽを左(さ)右(ゆう)にふってバランスをとる。

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危(き)険(けん)をしらせる

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しっぽをたてて、なかまに危(き)険(けん)をしらせる。

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バランスをとる

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はしるとき、まがる方(ほう)向(こう)とぎゃくにしっぽをたおすことで、バランスをとる。

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あたためる

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寒(さむ)いとき、顔(かお)にまきつける。

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およぐ

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上(じょう)下(げ)にうごかしておよぐ。

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どうして、人(ひと)にはへそがあるの?

画像お母(かあ)さんのおなかにいたときのなごりです

画像へそは、「へそのお」という管(くだ)がとれたあとです。へそのおは、お母(かあ)さんの子(し)宮(きゅう)の胎(たい)盤(ばん)と赤(あか)ちゃんをつないでいます。

  お母(かあ)さんのおなかの中(なか)にいるとき、赤(あか)ちゃんは、へそのおをとおして、酸(さん)素(そ)や栄(えい)養(よう)をもらっているのです。

画像お母(かあ)さんのおなかの中(なか)からでてくると、もう必(ひつ)要(よう)なくなるため、へそのおはきりはなされますが、きりはなしたあとであるへそは、おとなになってもずっとのこっています。

画像動(どう)物(ぶつ)の中(なか)でも、お母(かあ)さんのおなかの中(なか)でそだつほ(・)乳(にゅう)類(るい)にはへそがあり、たまごからうまれる鳥(とり)やは(・)虫(ちゅう)類(るい)などにはありません。


画像おなかの赤(あか)ちゃんには、へそのおをとおして、酸(さん)素(そ)や栄(えい)養(よう)がおくられている。

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画像おなかの中(なか)で、赤(あか)ちゃんはどんなふうにすごすの?

画像およそ10か月(げつ)かけて成(せい)長(ちょう)していきます

画像へそのおからおくられてくる酸(さん)素(そ)や栄(えい)養(よう)によって、赤(あか)ちゃんは、体(からだ)の中(なか)の組(そ)織(しき)がつくられ、成(せい)長(ちょう)していきます。

  人(ひと)の赤(あか)ちゃんは、うまれてくるまでに、およそ10か月(げつ)、お母(かあ)さんのおなかの中(なか)ですごします。

  6か月(げつ)ごろから、明(あか)るさの変(へん)化(か)をかんじたり、お母(かあ)さんの声(こえ)などに反(はん)応(のう)するようになります。

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1か月(げつ) 赤(あか)ちゃんは数(すう)mmしかない。
体(たい)重(じゅう)は1gほど。

まだ人(ひと)の形(かたち)になっていない。
5~7か月(げつ) 大(おお)きさ30cmくらいに成(せい)長(ちょう)。
体(たい)重(じゅう)は、
およそ600g。
爪(つめ)、
髪(かみ)の毛(け)、まつ毛(げ)、うぶ毛(げ)などがはえはじめる。
内(ない)臓(ぞう)や聴(ちょう)覚(かく)が発(はっ)達(たつ)する。

足(あし)でけったり、
くるりとまわったり、うごきが活(かっ)発(ぱつ)になる。
10か月(げつ) 身(しん)長(ちょう)はおよそ50cm、体(たい)重(じゅう)3000g前(ぜん)後(ご)。
へそのおの長(なが)さは、
なんと、およそ50cmに。
頭(あたま)を下(した)にし、
あまりうごかなくなる。
うまれる準(じゅん)備(び)ができている。
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どうしてかぜをひくの?

画像体(からだ)にはいったウイルスがどんどんふえて、体(からだ)を攻(こう)撃(げき)するから

画像息(いき)をするとき、空(くう)気(き)と一(いっ)緒(しょ)に体(からだ)にウイルスがはいってくることがあります。わたしたちの体(からだ)には抵(てい)抗(こう)力(りょく)があり、調(ちょう)子(し)よくうごいているときは、少(すこ)しくらいウイルスがはいってきても、退(たい)治(じ)することができます。

  ところが、体(からだ)がつかれているとき、抵(てい)抗(こう)力(りょく)が弱(よわ)まっているときには、はいってきたウイルスはどんどんふえて、体(からだ)を攻(こう)撃(げき)してきます。この状(じょう)態(たい)を、わたしたちは「かぜをひいた」といっています。

画像かぜをひくと、せきやくしゃみ、鼻(はな)水(みず)がでたり、熱(ねつ)がでたりしますね。これは、はいってきたウイルスをおいだしたり、退(たい)治(じ)しようとして、一(いっ)生(しょう)懸(けん)命(めい)、体(からだ)がたたかっている証(しょう)拠(こ)なのです。


画像せきやくしゃみは、鼻(はな)やのどの中(なか)のウイルスに刺(し)激(げき)されて、おいだそうとする反(はん)応(のう)。

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画像かぜのいろいろな症(しょう)状(じょう)

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体(からだ)にウイルスがはいると、反(はん)応(のう)して体(たい)温(おん)があがる。白(はっ)血(けっ)球(きゅう)がウイルスとたたかっている。

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鼻(はな)にくっついたウイルスを、あらいながしておいだそうとする。

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鼻(はな)やのどにくっついたウイルスをふきとばして、体(からだ)の外(そと)においだそうとする。

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ウイルスがのどや気(き)管(かん)支(し)にはいって炎(えん)症(しょう)をおこし、粘(ねん)液(えき)がたくさんでる。

画像動(どう)物(ぶつ)はかぜをひかないの?

画像動(どう)物(ぶつ)もかぜをひくことがあります

画像動(どう)物(ぶつ)もかぜをひくことがあります。とくに、チンパンジーやオランウータン、ゴリラなど、人(ひと)とよくにた動(どう)物(ぶつ)のかぜは、鼻(はな)水(みず)がでたり、呼(こ)吸(きゅう)があらくなったりするなど、かぜの症(しょう)状(じょう)も人(ひと)とよくにています。

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画像チンパンジー

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画像人(ひと)と同(おな)じように、鼻(はな)水(みず)がでたり、息(いき)があらくなったりする。


画像鳥(とり)

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画像バランスがとれなくなってふらつく。えさをたべなくなる。


画像イヌ

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画像えさをたべない。熱(ねつ)がでる、鼻(はな)水(みず)がでる。


画像ネコ

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画像目(め)やにや涙(なみだ)がたまる、くしゃみをする。

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予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)って、なぜするの?

画像病(びょう)気(き)のもとになるウイルスや細(さい)菌(きん)をみわけて退(たい)治(じ)するため

画像わたしたちの血(ち)の中(なか)の白(はっ)血(けっ)球(きゅう)という細(さい)胞(ぼう)は、体(からだ)の中(なか)にはいってきたウイルスや細(さい)菌(きん)、体(からだ)に害(がい)のある物(ぶっ)質(しつ)をのみこみ、たべてくれるはたらきがあります。また、それらに対(たい)抗(こう)する物(ぶっ)質(しつ)である「抗(こう)体(たい)」をつくります。

  抗(こう)体(たい)は、ウイルスや細(さい)菌(きん)など、一(いち)度(ど)たたかった相(あい)手(て)をおぼえていて、同(おな)じ敵(てき)があらわれると、簡(かん)単(たん)に退(たい)治(じ)してくれます。これが「免(めん)疫(えき)」というしくみです。

画像予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)のワクチンは、病(びょう)気(き)のもとになるウイルスや細(さい)菌(きん)といった病(びょう)原(げん)菌(きん)の力(ちから)を弱(よわ)めたものでできています。注(ちゅう)射(しゃ)すると、症(しょう)状(じょう)はださずに、その病(びょう)気(き)に対(たい)する抗(こう)体(たい)をつくります。

  予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)は、あらかじめインフルエンザやはしかなど、かかってしまうと症(しょう)状(じょう)が重(おも)くなる病(びょう)気(き)に対(たい)する免(めん)疫(えき)をつけて、病(びょう)気(き)を予(よ)防(ぼう)したり、かかっても症(しょう)状(じょう)が重(おも)くならないようにするのが目(もく)的(てき)です。


画像血(けっ)管(かん)の中(なか)をながれる白(はっ)血(けっ)球(きゅう)と赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)。

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画像白(はっ)血(けっ)球(きゅう)は細(さい)菌(きん)をとりかこむように形(かたち)をかえ、中(なか)にとりこんでたべてしまう。

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画像予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)にはどんなものがあるの?

画像一(いっ)生(しょう)に一(いち)度(ど)うけるものや、毎(まい)年(とし)うけるものなどいろいろな種(しゅ)類(るい)があります。

画像子(こ)どものころ接(せっ)種(しゅ)する代(だい)表(ひょう)的(てき)なものには、B(ビー)C(シー)G(ジー)(結(けっ)核(かく)の予(よ)防(ぼう))、ポリオ(小(しょう)児(に)まひの予(よ)防(ぼう))、三(さん)種(しゅ)混(こん)合(ごう)(ジフテリア・破(は)傷(しょう)風(ふう)・百(ひゃく)日(にち)咳(ぜき)の予(よ)防(ぼう))、はしか、風(ふう)しん、おたふく風(か)邪(ぜ)、水(みず)ぼうそう、日(に)本(ほん)脳(のう)炎(えん)などがあります。

画像インフルエンザは、つぎつぎと新(あたら)しい型(かた)がうまれていて、一(いち)度(ど)抗(こう)体(たい)ができても別(べつ)の型(かた)には効(き)き目(め)がありません。そのため、毎(まい)年(とし)予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)をうけなおす必(ひつ)要(よう)があります。

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血(けつ)液(えき)型(がた)が4種(しゅ)類(るい)あるのはなぜ?

画像血(けつ)液(えき)の中(なか)にあるたんぱく質(しつ)の種(しゅ)類(るい)でわけられます

画像血(けつ)液(えき)の中(なか)には、いろいろなたんぱく質(しつ)があって、その種(しゅ)類(るい)によっていくつかの血(けつ)液(えき)型(がた)にわけられます。代(だい)表(ひょう)的(てき)なものはA(エー)B(ビー)O(オー)式(しき)で、A(エー)型(がた)、B(ビー)型(がた)、O(オー)型(がた)、A(エー)B(ビー)型(がた)の4つです。

  この4つの型(かた)は、下(した)の表(ひょう)のようにA(エー)とB(ビー)とO(オー)の3つの遺(い)伝(でん)子(し)のくみあわせできまります。

画像血(けつ)液(えき)型(がた)は両(りょう)親(しん)からうけつぐ遺(い)伝(でん)子(し)によってきまります。A(エー)型(がた)(A(エー)O(オー))とB(ビー)型(がた)(B(ビー)O(オー))の親(おや)の場(ば)合(あい)、下(した)の図(ず)のように、親(おや)からO(オー)とO(オー)の遺(い)伝(でん)子(し)をうけついで、O(オー)型(がた)の子(こ)どもがうまれる可(か)能(のう)性(せい)があります。


画像血(けつ)液(えき)型(がた)と遺(い)伝(でん)子(し)のくみあわせ

血(けつ)液(えき)型(がた) 遺(い)伝(でん)子(し)
A型(がた) AAまたはAO
B型(がた) BBまたはBO
AB型(がた) AB
O型(がた) OO


画像A(エー)型(がた)の父(ちち)(または母(はは))とB(ビー)型(がた)の母(はは)(または父(ちち))から、うけつぐ遺(い)伝(でん)子(し)のくみあわせによって、うまれてくる子(こ)どもは、4種(しゅ)類(るい)すべての血(けつ)液(えき)型(がた)になる可(か)能(のう)性(せい)がある。

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画像どうして血(けつ)液(えき)型(がた)をしらべるの?

画像血(けつ)液(えき)型(がた)のあわない血(けつ)液(えき)は輸(ゆ)血(けつ)できないから

画像けがや手(しゅ)術(じゅつ)などで大(たい)量(りょう)の血(けつ)液(えき)をうしなうと、命(いのち)の危(き)険(けん)があります。そのとき、ほかの人(ひと)の血(けつ)液(えき)を体(からだ)にいれておぎなうことを「輸(ゆ)血(けつ)」といいます。

  輸(ゆ)血(けつ)するときに、ことなる血(けつ)液(えき)型(がた)の血(けつ)液(えき)を輸(ゆ)血(けつ)すると血(ち)がかたまってしまうため、同(おな)じ型(かた)の血(けつ)液(えき)をえらばなくてはなりません。

  ですから、あらかじめ自(じ)分(ぶん)の血(けつ)液(えき)型(がた)をしっておくことが必(ひつ)要(よう)です。また、輸(ゆ)血(けつ)が必(ひつ)要(よう)な人(ひと)に血(ち)をわけてあげる献(けん)血(けつ)のときにも、それぞれの血(けつ)液(えき)型(がた)ごとに血(ち)をとることになります。


画像日(に)本(ほん)人(じん)のA(エー)B(ビー)O(オー)式(しき)血(けつ)液(えき)型(がた)の割(わり)合(あい)

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血(ち)がでても自(し)然(ぜん)にとまるのはなぜ?

画像血(けっ)小(しょう)板(ばん)がはたらいて、傷(きず)口(ぐち)をふさいでくれるから

画像血(ち)の中(なか)にふくまれる血(けっ)小(しょう)板(ばん)はとても小(ちい)さく、1滴(てき)の血(ち)の中(なか)におよそ25万(まん)こもあるといわれています。けがなどで血(ち)がでると、血(けっ)小(しょう)板(ばん)は血(けっ)しょうや赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)と力(ちから)をあわせて血(ち)をかため、傷(きず)口(ぐち)をふさいでくれます。こうして血(ち)は、体(からだ)の外(そと)にながれでなくなるのです。

画像血(ち)がかわくと、かさぶたになります。かさぶたというのは、傷(きず)口(ぐち)をとじる茶(ちゃ)色(いろ)の皮(かわ)のことです。傷(きず)がなおっていくと、かさぶたは自(し)然(ぜん)にはがれおちます。

画像また、血(けっ)小(しょう)板(ばん)より大(おお)きな白(はっ)血(けっ)球(きゅう)は、血(けっ)管(かん)の中(なか)を、形(かたち)をかえながら移(い)動(どう)します。体(からだ)に傷(きず)ができると、傷(きず)口(ぐち)のちかくにたくさんあつまって、病(びょう)気(き)の原(げん)因(いん)になるウイルスや細(さい)菌(きん)をのみこみ、感(かん)染(せん)をふせぐはたらきをします。白(はっ)血(けっ)球(きゅう)がのみこんだウイルスや細(さい)菌(きん)は、肝(かん)臓(ぞう)などにはこばれてこわされます。

  白(はっ)血(けっ)球(きゅう)には色(いろ)がなく、その数(かず)は、血(ち)1滴(てき)の中(なか)に、5000~1万(まん)こふくまれるといわれています。

画像血(ち)が赤(あか)いのはなぜ?

画像ヘモグロビンという赤(あか)い色(いろ)の物(ぶっ)質(しつ)がふくまれているから

血(ち)は、半(はん)分(ぶん)以(い)上(じょう)が、血(けっ)しょうという液(えき)体(たい)でできています。のこりは、赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)、白(はっ)血(けっ)球(きゅう)、血(けっ)小(しょう)板(ばん)などのとても小(ちい)さな細(さい)胞(ぼう)です。

赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)は、両(りょう)面(めん)の真(ま)ん中(なか)がくぼんだ円(えん)盤(ばん)型(がた)で、なんと、血(ち)1滴(てき)におよそ500万(まん)こもふくまれています。赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)にはヘモグロビンという赤(あか)い色(しき)素(そ)がふくまれるので、血(ち)は赤(あか)くみえるのです。

  ヘモグロビンは、肺(はい)からの酸(さん)素(そ)を赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)にとりいれる、とても大(たい)切(せつ)なはたらきがある物(ぶっ)質(しつ)です。


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どうして頭(あたま)には髪(かみ)の毛(け)がはえているの?

画像外(そと)からくる刺(し)激(げき)から頭(あたま)をまもるため

画像頭(あたま)は、体(からだ)にさまざまな命(めい)令(れい)をだす脳(のう)がはいっている、大(たい)切(せつ)なところです。

  頭(あたま)をぶつけたときには、髪(かみ)の毛(け)がクッションの役(やく)割(わり)をして、ショックをやわらげてくれます。また、あついときにはあつさから、さむいときにはさむさから頭(あたま)をまもってくれているのです。

  また、頭(あたま)が汗(あせ)をかいても、髪(かみ)の毛(け)が水(すい)分(ぶん)を吸(きゅう)収(しゅう)しすばやく蒸(じょう)発(はつ)させることで、目(め)に汗(あせ)がはいるのをふせいでいます。

  ほかにも、体(からだ)の中(なか)の毒(どく)素(そ)を髪(かみ)の毛(け)の中(なか)にとじこめて、体(からだ)の外(そと)にだす役(やく)割(わり)もあります。


画像髪(かみ)の毛(け)の断(だん)面(めん)。根(ね)元(もと)の毛(もう)球(きゅう)で毛(け)がつくられ、のびていく。

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画像どうして髪(かみ)の毛(け)はのびるの?

画像根(ね)元(もと)の毛(もう)球(きゅう)で新(あたら)しい髪(かみ)の毛(け)がつくられ、おしだされるから

画像髪(かみ)の毛(け)は皮(ひ)膚(ふ)の角(かく)質(しつ)が変(へん)形(けい)してできたものです。毛(け)が皮(ひ)膚(ふ)にうまった部(ぶ)分(ぶん)を毛(もう)根(こん)といい、その根(ね)元(もと)のふくらんだ部(ぶ)分(ぶん)を毛(もう)球(きゅう)といいます。毛(もう)球(きゅう)で新(あたら)しい髪(かみ)の毛(け)がつくられ、順(じゅん)番(ばん)に上(うえ)におしだされるので、髪(かみ)の毛(け)はどんどんのびていくのです。

画像髪(かみ)の毛(け)は、1日(にち)に0.2~0.5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)くらいのびます。はえかわるスピードは、気(き)温(おん)が高(たか)くなる夏(なつ)は速(はや)く、さむい冬(ふゆ)はおそくなるといわれています。

画像1本(ぽん)の毛(け)がぬけているときにはほかの毛(け)が成(せい)長(ちょう)しているというように、周(しゅう)期(き)がずれているため、一(いち)度(ど)にぬけおちることはありません。日(に)本(ほん)人(じん)の髪(かみ)の毛(け)の本(ほん)数(すう)は平(へい)均(きん)10万(まん)本(ぼん)で、1日(にち)に50~100本(ほん)ほどが順(じゅん)番(ばん)にぬけ、はえていきます。


髪(かみ)の毛(け)の断(だん)面(めん)と、成(せい)長(ちょう)期(き)から脱(だつ)毛(もう)期(き)まで

成(せい)長(ちょう)期(き)

毛(もう)母(ぼ)細(さい)胞(ぼう)がつぎつぎに分(ぶん)裂(れつ)して、成(せい)長(ちょう)をつづける。(2~6年(ねん))

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退(たい)行(こう)期(き)

毛(もう)母(ぼ)細(さい)胞(ぼう)の分(ぶん)裂(れつ)がとまり、成(せい)長(ちょう)がとまる。(2~3週(しゅう)間(かん))

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休(きゅう)止(し)期(き)

毛(もう)母(ぼ)とはなれて毛(もう)乳(にゅう)頭(とう)があがる。(3~4か月(げつ))

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脱(だつ)毛(もう)期(き)

髪(かみ)の毛(け)がぬける。4~6か月(げつ)後(ご)には、新(あた)しい髪(かみ)の毛(け)が皮(ひ)膚(ふ)の表(ひょう)面(めん)にでてくる。

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しゃっくりがでるのはなぜ?

画像横(おう)隔(かく)膜(まく)がけいれんして、空(くう)気(き)がいつもより速(はや)くはいってくるから

画像わたしたちが息(いき)をするとき、大(だい)事(じ)な役(やく)割(わり)をになっているのが、肺(はい)の下(した)にある横(おう)隔(かく)膜(まく)です。横(おう)隔(かく)膜(まく)というのは、胸(むね)とおなかをしきる筋(きん)肉(にく)です。

  深(しん)呼(こ)吸(きゅう)すると、胸(むね)が大(おお)きくふくらみますね。このとき、体(からだ)の中(なか)でふくらんでいるのが肺(はい)です。肺(はい)に息(いき)をいれるときには、横(おう)隔(かく)膜(まく)はちぢみ、ひきさげられるようにうごいて、肺(はい)がふくらむのをたすけます。息(いき)をはきだすときには横(おう)隔(かく)膜(まく)はゆるんで上(うえ)にあがり、肺(はい)はしぼみます。

  息(いき)をすったりはいたりするたびに、横(おう)隔(かく)膜(まく)はさがったりあがったりして、肺(はい)をふくらませたりしぼませたりしているのです。

画像ふだんは規(き)則(そく)正(ただ)しくうごいている横(おう)隔(かく)膜(まく)ですが、何(なに)かのきっかけでけいれんをおこすことがあります。けいれんした瞬(しゅん)間(かん)に息(いき)をすってしまうと、空(くう)気(き)がいつもより速(はや)いスピードではいってくるため、のどの声(せい)帯(たい)がとじて、空(くう)気(き)の流(なが)れをとめようとします。このときにたてる「ヒック」という音(おと)が、しゃっくりなのです。

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画像しゃっくりは、どうしたらとめられる?

しゃっくりには、いろいろなとめ方(かた)があるといわれています。しゃっくりがでたら、ためしてみましょう。

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画像息(いき)が一(いっ)瞬(しゅん)とまり、水(みず)をのむことに気(き)持(も)ちが集(しゅう)中(ちゅう)するので、横(おう)隔(かく)膜(まく)のけいれんがおさまるといわれている。

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画像空(くう)気(き)のはいってくるスピードをおそくすることで、横(おう)隔(かく)膜(まく)のけいれんがおちつくといわれている。

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画像おどろくと一(いっ)瞬(しゅん)呼(こ)吸(きゅう)がとまるので、その拍(ひょう)子(し)に横(おう)隔(かく)膜(まく)のけいれんがとまることもある。

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虫(むし)歯(ば)はどうしてできるの?

画像食(た)べ物(もの)のかすに虫(むし)歯(ば)菌(きん)がつき、歯(は)をとかすから

画像虫(むし)歯(ば)菌(きん)が歯(は)をとかすと、虫(むし)歯(ば)ができます。虫(むし)歯(ば)菌(きん)は、食(た)べ物(もの)ののこりかすなどがあると、その中(なか)にふくまれる糖(とう)分(ぶん)をえさにして、のこりかすを酸(さん)にかえます。歯(は)の外(そと)側(がわ)のエナメル質(しつ)はカルシウムなどでできていて、とてもかたいのですが、酸(さん)でとけてしまう性(せい)質(しつ)があります。

画像エナメル質(しつ)の内(うち)側(がわ)は、象(ぞう)牙(げ)質(しつ)という少(すこ)しやわらかい部(ぶ)分(ぶん)です。虫(むし)歯(ば)がすすむと、歯(は)の外(そと)側(がわ)のエナメル質(しつ)がとけて象(ぞう)牙(げ)質(しつ)がむきだしになったり、さらにとけて歯(は)の形(かたち)がなくなっていったりします。

画像砂(さ)糖(とう)のはいったあまい物(もの)をたべた後(あと)など、口(くち)の中(なか)をそのままにしておくと、たいへん虫(むし)歯(ば)ができやすくなります。おやつや食(しょく)事(じ)の後(あと)は、歯(は)をみがいたり口(くち)をゆすいだりして、食(た)べ物(もの)のかすを口(くち)の中(なか)にのこさないようにしましょう。


画像食(た)べ物(もの)ののこりかすが歯(は)にたまる。

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虫(むし)歯(ば)菌(きん)が食(た)べかすをえさにして酸(さん)をだし、エナメル質(しつ)をとかしていく。

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象(ぞう)牙(げ)質(しつ)まで歯(は)をとかし、虫(むし)歯(ば)がすすむと、神(しん)経(けい)を刺(し)激(げき)し、水(みず)がしみたり、いたみがでたりする。

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画像どうして、歯(は)ははえかわるの?

画像歯(は)をあごの発(はっ)達(たつ)にあわせた大(おお)きさにして、バランスをとるため

画像人(ひと)の赤(あか)ちゃんは、うまれてから6~8か月(げつ)ほどで、下(した)の前(まえ)歯(ば)と上(うえ)の前(まえ)歯(ば)がはえてきます。これらは乳(にゅう)歯(し)といいます。乳(にゅう)歯(し)は上(じょう)下(げ)10本(ぽん)ずつ、全(ぜん)部(ぶ)で20本(ぽん)で、3さいくらいまでにはえそろいます。また、一(いち)度(ど)はえた歯(は)は、それ以(い)上(じょう)大(おお)きく成(せい)長(ちょう)することはありません。

画像ところが、5~6さいになると、あごが発(はっ)達(たつ)してきます。すると、今(いま)までの乳(にゅう)歯(し)では小(ちい)さすぎて、バランスがわるくなります。そのため、乳(にゅう)歯(し)はぬけていき、あごにあった永(えい)久(きゅう)歯(し)がはえてきます。はえてくる永(えい)久(きゅう)歯(し)の数(かず)は人(ひと)によってちがいますが、最(さい)高(こう)で32本(ほん)です。

画像s265_11345s265_11346s265_11347s265_11348s265_11349s265_11350s265_11351

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爪(つめ)の根(ね)元(もと)にある白(しろ)い部(ぶ)分(ふん)は何(なに)?

画像新(あたら)しくできたばかりの爪(つめ)です

画像爪(つめ)のつけ根(ね)の白(しろ)いところは、新(あたら)しくできたばかりの爪(つめ)です。半(はん)月(げつ)のような形(かたち)をしていることから、「爪(そう)半(はん)月(げつ)」とよばれています。

  皮(ひ)膚(ふ)におおわれてかくれている部(ぶ)分(ぶん)にも爪(つめ)はあり、皮(ひ)膚(ふ)でおおいかくしている爪(つめ)を「爪(そう)母(ぼ)」といいます。

  新(あたら)しい爪(つめ)は爪(そう)母(ぼ)でつくられ、指(ゆび)先(さき)にむかって、古(ふる)い爪(つめ)をおしあげるようにして、毎(まい)日(にち)少(すこ)しずつのびます。1か月(げつ)におよそ3mm(ミリメートル)ほどのびていきます。そして、3か月(げつ)から半(はん)年(とし)ではえかわります。


画像「爪(そう)半(はん)月(げつ)」はできたばかりの新(あたら)しい爪(つめ)。

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画像新(あたら)しい爪(つめ)がつくられるところを「爪(そう)母(ぼ)」とよぶ。爪(つめ)は、指(ゆび)先(さき)にむかってのびる。

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画像爪(つめ)をきってもいたくないのはなぜ?

画像爪(つめ)には、神(しん)経(けい)も血(けっ)管(かん)もとおっていないから

画像爪(つめ)は毛(け)と同(おな)じように、皮(ひ)膚(ふ)の表(ひょう)面(めん)の角(かく)質(しつ)層(そう)が変(へん)化(か)してできたもので、もともとは皮(ひ)膚(ふ)の一(いち)部(ぶ)です。

画像皮(ひ)膚(ふ)の角(かく)質(しつ)層(そう)には、血(けっ)管(かん)や神(しん)経(けい)はとおっていません。同(おな)じように、爪(つめ)の中(なか)にも血(けっ)管(かん)や神(しん)経(けい)はとおっていません。

  だから、爪(つめ)をきっても、血(ち)はでず、いたくもないのです。

画像ウマのひづめは爪(つめ)が発(はっ)達(たつ)したもの

  ウマのひづめは、爪(つめ)が発(はっ)達(たつ)したものです。

  足(あし)先(さき)をかたいひづめにまもられているウマは、ちょうど人(ひと)がはしっているときと同(おな)じように、ふだんからかかとをうかせた状(じょう)態(たい)でたっています。

  敵(てき)である肉(にく)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)から身(み)をまもるため、すばやくはしりだせるよう、進(しん)化(か)したのでしょう。

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すっぱい物(もの)をみるとつばがでるのはなぜ?

画像以(い)前(ぜん)の経(けい)験(けん)から、脳(のう)が自(し)然(ぜん)に反(はん)応(のう)するから

画像つばは、左(さ)右(ゆう)の耳(じ)下(か)腺(せん)、顎(がつ)下(か)腺(せん)、舌(ぜつ)下(か)腺(せん)という6か所(しょ)の大(おお)きな唾(だ)液(えき)腺(せん)のほか、舌(した)やほほの内(うち)側(がわ)にたくさんある、小(ちい)さな唾(だ)液(えき)腺(せん)からだされます。

画像レモンやうめぼしなどのすっぱい物(もの)をみたり、頭(あたま)におもいうかべただけでも、口(くち)の中(なか)につばがわいてきますね。

  これは、わたしたちがすっぱい物(もの)を何(なん)度(ど)もたべる経(けい)験(けん)をしたことで、すっぱい物(もの)に対(たい)して、「すっぱいぞ。つばをたくさんだしてうすめろ」と、素(す)早(ばや)く脳(のう)が命(めい)令(れい)するためです。

画像このように、あることをくり返(かえ)し経(けい)験(けん)しているうちに、脳(のう)が自(し)然(ぜん)に反(はん)応(のう)するようになることを、「条(じょう)件(けん)反(はん)射(しゃ)」といいます。


すっぱいものをみると、脳(のう)が「つばをだしなさい」と命(めい)令(れい)する。

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画像つばはどんなはたらきをしているの?

画像食(た)べ物(もの)の消(しょう)化(か)をたすけ、口(くち)の中(なか)を清(せい)潔(けつ)にします

画像つばは、食(た)べ物(もの)の消(しょう)化(か)をたすけるはたらきをしています。もしも、つばがでなくなったら、口(くち)の中(なか)にいれた食(た)べ物(もの)をやわらかくすることができず、うまくのみこめなくなってしまうでしょう。

  ほかにも、食(た)べ物(もの)の味(あじ)をひきだしておいしくしたり、食(しょく)品(ひん)添(てん)加(か)物(ぶつ)などの中(なか)にふくまれる発(はつ)がん物(ぶっ)質(しつ)の毒(どく)消(け)しをする役(やく)割(わり)があります。

画像また、つばには、虫(むし)歯(ば)菌(きん)やウイルスなどを退(たい)治(じ)し、口(くち)の中(なか)を清(せい)潔(けつ)にたもつはたらきもあります。食(た)べ物(もの)をよくかんでつばをたくさんだすことは、虫(むし)歯(ば)やかぜなどの予(よ)防(ぼう)にもなるわけです。

画像このほか、口(くち)の中(なか)が乾(かん)燥(そう)しないように、しめらせるはたらきもあります。口(くち)がかわくと、わたしたちはうまくはなすことができなくなってしまいます。

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ぐるぐるまわると目(め)がまわるのはなぜ?

画像半(はん)規(き)管(かん)からおくられつづける信(しん)号(ごう)に、脳(のう)が混(こん)乱(らん)するため

画像体(からだ)がまわっているとき、耳(みみ)のおくの半(はん)規(き)管(かん)の中(なか)では、リンパ液(えき)がながれて、脳(のう)に信(しん)号(ごう)をおくっています。人(ひと)の脳(のう)は、この信(しん)号(ごう)をもとにして、体(からだ)のバランスをたもっています。

画像回(かい)転(てん)した後(あと)、体(からだ)がとまっても半(はん)規(き)管(かん)の中(なか)のリンパ液(えき)は、すぐにはとまれずに、しばらくながれつづけます。

  回(かい)転(てん)がとまっているのに、半(はん)規(き)管(かん)から「体(からだ)がまわっています」という信(しん)号(ごう)がおくられつづけるため、脳(のう)は混(こん)乱(らん)し、バランスがたもてなくなって、くらくらと目(め)がまわるのです。

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画像バレリーナはどうして目(め)がまわらないの?

画像なるべく目(め)をうごかさないようにしているから

画像バレリーナやフィギュアスケートの選(せん)手(しゅ)は、くるくると回(かい)転(てん)しますが、目(め)をまわしてふらふらになったりはしませんね。これにはひみつがあります。

画像回(かい)転(てん)によって頭(あたま)が上(じょう)下(げ)左(さ)右(ゆう)にうごき、半(はん)規(き)管(かん)の中(なか)のリンパ液(えき)が混(こん)乱(らん)すると、すぐに目(め)がまわってしまうので、できるだけリンパ液(えき)のゆれを小(ちい)さくしているのです。

  そのため、回(かい)転(てん)するときには一(いっ)点(てん)をみつめて目(め)をうごかさず、頭(あたま)の位(い)置(ち)を一(いっ)定(てい)にたもたせています。

  テレビでスローモーションの映(えい)像(ぞう)をみると、ぎりぎりまで一(いっ)点(てん)をみつめるため、体(からだ)がまわるのと同(どう)時(じ)ではなく、頭(あたま)は少(すこ)しおくれて素(す)早(ばや)くまわっているのが、よくわかります。

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1日(にち)にどのくらい息(いき)をするの?

画像2万(まん)8800回(かい)くらい

画像小(しょう)学(がく)生(せい)なら、ふつう、1日(にち)に2万(まん)8800回(かい)くらいも息(いき)をしているといわれています。

  息(いき)をすることによって鼻(はな)や口(くち)からすいこんだ空(くう)気(き)は、気(き)管(かん)支(し)をとおって、胸(むね)の左(さ)右(ゆう)にある2つの肺(はい)におくられます。

画像肺(はい)は、空(くう)気(き)からとりいれた酸(さん)素(そ)を血(けっ)管(かん)におくりこみ、全(ぜん)身(しん)の細(さい)胞(ぼう)にとどけます。そして、体(からだ)の中(なか)をめぐってきた血(ち)の中(なか)から、体(からだ)に必(ひつ)要(よう)のない二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)をうけとって、空(くう)気(き)中(ちゅう)にはきだす役(やく)割(わり)をしています。

画像肺(はい)には筋(きん)肉(にく)はなく、心(しん)臓(ぞう)のように自(じ)分(ぶん)でのびちぢみすることができません。そのため、横(おう)隔(かく)膜(まく)や肋(ろっ)間(かん)筋(きん)といった、まわりの筋(きん)肉(にく)がうごいて、肺(はい)をふくらませたり、ちぢめたりして、息(いき)をするのをてつだってくれているのです。


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画像肋(ろっ)間(かん)筋(きん)がちぢんだり、横(おう)隔(かく)膜(まく)がさがったりして、肺(はい)をふくらませて酸(さん)素(そ)をとりいれる。

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画像肋(ろっ)間(かん)筋(きん)がゆるんだり、横(おう)隔(かく)膜(まく)があがったりして、肺(はい)をちぢめて二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)をおしだす。

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画像どうして息(いき)をしないといけないの?

画像息(いき)をしないと死(し)んでしまうから

画像人(ひと)の体(からだ)の中(なか)にはエネルギーをつくるしくみがありますが、その材(ざい)料(りょう)になる酸(さん)素(そ)は、自(じ)分(ぶん)ではつくることができません。

  そのため、つねに息(いき)をして、わたしたちは空(くう)気(き)の中(なか)の酸(さん)素(そ)を体(からだ)にとりいれ、体(からだ)をうごかすエネルギーにしています。

画像運(うん)動(どう)すると、ハアハアと息(いき)があらくなることがありますね。これは、体(からだ)をうごかすとエネルギーをたくさんつかうので、呼(こ)吸(きゅう)の回(かい)数(すう)をふやして、たくさんの酸(さん)素(そ)を全(ぜん)身(しん)の細(さい)胞(ぼう)にとどけようとするからです。

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自(じ)分(ぶん)でくすぐってもくすぐったくないのはなぜ?

画像どこをどんなふうにくすぐるか、脳(のう)がわかっているから

画像ほかの人(ひと)にくすぐられるときは、どういうくすぐり方(かた)をするのか、脳(のう)は予(よ)想(そう)できませんね。自(じ)分(ぶん)で自(じ)分(ぶん)をくすぐるのは、脳(のう)が予(よ)想(そう)したとおりのくすぐり方(かた)なので、あまりくすぐったくはかんじないのです。

画像人(ひと)が、くすぐったいとかんじやすいのは、「動(どう)脈(みゃく)」という血(けっ)管(かん)が、皮(ひ)膚(ふ)のちかくをとおっている部(ぶ)分(ぶん)だといわれています。

  耳(みみ)のまわり、首(くび)すじ、わきの下(した)、手(て)のこう、もものつけ根(ね)、ひざのうら、足(あし)のこう、足(あし)のうらなどです。

画像これらの部(ぶ)分(ぶん)は、いきおいよく血(ち)がながれていて、けがをすると大(たい)量(りょう)に血(ち)がでてしまうので、危(き)険(けん)のないよう、ちょっとした刺(し)激(げき)にも敏(びん)感(かん)に反(はん)応(のう)するというわけです。


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画像家(か)族(ぞく)や友(とも)達(だち)と、くすぐり実(じっ)験(けん)してみよう

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①まず、自(じ)分(ぶん)で自(じ)分(ぶん)をくすぐってみて、その感(かん)覚(かく)をおぼえておく。

②つぎに、おたがいにくすぐりあう。

画像自(じ)分(ぶん)でくすぐるのと、人(ひと)にくすぐってもらうのでは、どうちがったかな?


画像こんなこともためしてみよう

◎「くすぐるよ~」といって手(て)をちかづけてみよう。

◎相(あい)手(て)に目(め)をつむってもらい、「わきの下(した)まであと5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)、あと3 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)」といいながら手(て)をちかづけてみよう。

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どうしておふろにはいるの?

画像体(からだ)についたよごれや、体(からだ)からでるごみをあらいながし、清(せい)潔(けつ)にするため

画像体(からだ)のあかや、頭(あたま)のふけは、古(ふる)くなった皮(ひ)膚(ふ)のかけらに、体(からだ)からでる汗(あせ)やあぶらがまじり、ちりなどの空(くう)気(き)中(ちゅう)のよごれがついてできたものです。

  わたしたちの体(からだ)はつねにうまれかわっていて、いらないものをごみとしてすてることで清(せい)潔(けつ)をたもっています。

画像湯(ゆ)船(ぶね)にゆっくりとつかったり、頭(あたま)や顔(かお)、体(からだ)をあらうことは、皮(ひ)膚(ふ)のうまれかわりをたすけるために、とても大(たい)切(せつ)です。

  もし何(なん)日(にち)もおふろにはいらなければ、皮(ひ)膚(ふ)の表(ひょう)面(めん)がよごれでふさがり、新(あたら)しい髪(かみ)の毛(け)がはえてきたり、新(あたら)しい皮(ひ)膚(ふ)ができるのをじゃましてしまいます。細(さい)菌(きん)もそだちやすく、病(びょう)気(き)にもかかりやすくなるでしょう。


画像皮(ひ)膚(ふ)の細(さい)胞(ぼう)は、つねに新(あたら)しくうまれてくる。古(ふる)い角(かく)質(しつ)はおしだされて、あかやふけとなって、はがれおちる。

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画像体(からだ)からでるごみをしらべよう

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あかやふけ以(い)外(がい)にも、体(からだ)からはいろいろなごみがでるよ。どんなものがあるかな?

おしっこ 血(けつ)液(えき)の中(なか)のいらないものをすてる。
おしっこの95%が水(みず)。
うんち 食(た)べ物(もの)ののこりかすや、水(すい)分(ぶん)、古(ふる)くなった
腸(ちょう)のかべ、
腸(ちょう)の中(なか)の細(さい)菌(きん)の死(し)がいなど。
耳(みみ)あか 耳(みみ)にはいったほこりや、耳(みみ)の中(なか)の
古(ふる)くなった皮(ひ)膚(ふ)のかすがまざったもの。
鼻水(はなみず) 花(か)粉(ふん)やウイルスなどをおいだすのに
鼻(はな)からでる分(ぶん)泌(ぴつ)液(えき)。
鼻(はな)くそ 鼻(はな)水(みず)とほこりがまざって、鼻(はな)の中(なか)で
かたまったもの。
たん 息(いき)といっしょに体(からだ)にはいってきた
ほこりやウイルス、
細(さい)菌(きん)などをすてる。

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右(みぎ)利(き)きと左(ひだり)利(き)きは、いつきまるの?

画像うまれる前(まえ)にほぼきまっていますが、うまれてからの環(かん)境(きょう)でもかわります

画像お母(かあ)さんのおなかの中(なか)の赤(あか)ちゃんのようすを超(ちょう)音(おん)波(ぱ)の画(が)像(ぞう)でみると、指(ゆび)しゃぶりする手(て)が、すでに右(みぎ)か左(ひだり)かきまっているといわれています。

  うまれた後(あと)の環(かん)境(きょう)によってもかわり、最(さい)終(しゅう)的(てき)に4~5さいくらいできまることが多(おお)いようです。

画像右(みぎ)手(て)をつかうときは、左(さ)脳(のう)で手(て)の動(うご)きをコントロールし、左(ひだり)手(て)をつかうときは右(う)脳(のう)でコントロールします。

  右(みぎ)利(き)きの人(ひと)のほとんどは左(さ)脳(のう)で言(こと)葉(ば)をつかさどり、直(ちょっ)感(かん)的(てき)な判(はん)断(だん)をするときは右(う)脳(のう)をつかうというふうに、左(さ)右(ゆう)の脳(のう)をつかいわけています。

  左(ひだり)利(き)きの人(ひと)の場(ば)合(あい)は、およそ2割(わり)ほどの人(ひと)が、右(う)脳(のう)に言(こと)葉(ば)をつかさどる機(き)能(のう)がはいっているということです。

  右(みぎ)利(き)きと左(ひだり)利(き)きでは、脳(のう)の使(つか)い方(かた)もちがうのですね。


画像真(ま)上(うえ)からみた大(だい)脳(のう)

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画像本(ほん)当(とう)はどっち?  「右(みぎ)利(き)き左(ひだり)利(き)き」判(はん)定(てい)テスト

  右(みぎ)利(き)きと左(ひだり)利(き)きは、生(う)まれてからの環(かん)境(きょう)でかわることがあります。つぎの質(しつ)問(もん)にこたえて、あなたのもともとの利(き)き手(て)はどちらなのか、判(はん)定(てい)してみましょう。

画像右(みぎ)手(て)をつかう場(ば)合(あい)は○、左(ひだり)手(て)をつかう場(ば)合(あい)は×、両(りょう)方(ほう)つかう場(ば)合(あい)は△を( )にかきいれましょう。

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  ○の数(かず)が8こ以(い)上(じょう)なら右(みぎ)利(き)き、3~7こなら両(りょう)利(き)き、×が4こ以(い)上(じょう)なら左(ひだり)利(き)きといえます。

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人(ひと)は水(みず)がないといきられないの?

画像1日(にち)に3 リ ッ ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></mrow><mtext class="ruby">リットル</mtext></mover></math> の水(みず)が必(ひつ)要(よう)です

画像おとなの体(からだ)のおよそ60%(パーセント)、子(こ)どもはおよそ70%(パーセント)が水(すい)分(ぶん)でできています。水(すい)分(ぶん)をとらないでいると、体(からだ)の中(なか)の水(すい)分(ぶん)バランスがくずれてしまうので、いきられないのです。

画像人(ひと)は、おとなの場(ば)合(あい)で、毎(まい)日(にち)3 リ ッ ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></mrow><mtext class="ruby">リットル</mtext></mover></math> ほどの水(すい)分(ぶん)を、食(た)べ物(もの)や飲(の)み物(もの)によって体(からだ)にとりいれています。わたしたちがいきていくためには、1日(にち)に少(すく)なくとも、飲(の)み水(みず)として、1.5 リ ッ ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></mrow><mtext class="ruby">リットル</mtext></mover></math> の水(みず)を体(からだ)にとりいれることが必(ひつ)要(よう)だといわれています。

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画像体(からだ)にふくまれる水(すい)分(ぶん)を計(けい)算(さん)しよう

(子(こ)どもの場(ば)合(あい))

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">(</mi></math> 自(じ)分(ぶん)の体(たい)重(じゅう) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">)</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mo mathvariant="normal">&times;</mo></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">÷</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> 水(すい)分(ぶん)の量(りょう)

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体(たい)重(じゅう)30 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="bold">k</mi><mi mathvariant="bold">g</mi></math> (キログラム)の場(ば)合(あい)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mo mathvariant="normal">&times;</mo></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">÷</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">=</mi></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (キログラム)

体(からだ)にふくまれる水(すい)分(ぶん)は、およそ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math> <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (キログラム)


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画像体(たい)液(えき)は、どんなはたらきをしているの?

画像体(からだ)をつくっている「細(さい)胞(ぼう)」の活(かつ)動(どう)をたすけています

画像体(からだ)の中(なか)の水(すい)分(ぶん)を「体(たい)液(えき)」といいます。体(たい)液(えき)には、体(からだ)に必(ひつ)要(よう)な栄(えい)養(よう)などがふくまれていて、つねに全(ぜん)身(しん)をめぐっています。血(けっ)管(かん)の中(なか)の血(ち)も、体(たい)液(えき)の一(いっ)種(しゅ)です。

  わたしたちの体(からだ)は、およそ60兆(ちょう)こもの細(さい)胞(ぼう)でできています。細(さい)胞(ぼう)と細(さい)胞(ぼう)の間(あいだ)には体(たい)液(えき)がながれていて、細(さい)胞(ぼう)は体(たい)液(えき)から必(ひつ)要(よう)な栄(えい)養(よう)などをとり、いらなくなったものをすてています。

  細(さい)胞(ぼう)がいきていけるのは、このようにしてその活(かつ)動(どう)をたすけてくれる体(たい)液(えき)のおかげなのです。

画像細(さい)胞(ぼう)のつくり

画像細(さい)胞(ぼう)の内(うち)側(がわ)も水(すい)分(ぶん)でみたされていて、中(ちゅう)心(しん)に「核(かく)」がういている。

画像s284_12154s284_12155s284_12156

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どうして、たべないといきられないの?

画像人(ひと)は、たべたものから栄(えい)養(よう)をとって活(かつ)動(どう)しているから

画像わたしたちの体(からだ)は、食(た)べ物(もの)から必(ひつ)要(よう)な栄(えい)養(よう)をとりいれてつくられています。また、とった栄(えい)養(よう)をエネルギーにかえて、活(かつ)動(どう)しています。

  じっとしているときやねているときでも、心(しん)臓(ぞう)や肺(はい)などの内(ない)臓(ぞう)は、たえ間(ま)なくうごいて、エネルギーをつかっています。

  ですから、たべなければいきていくことはできません。

画像わたしたちがいきていくために必(ひつ)要(よう)な栄(えい)養(よう)素(そ)は、45~50種(しゅ)類(るい)もあるといわれています。

  中(なか)でもとくに重(じゅう)要(よう)なものを、大(おお)きく5種(しゅ)類(るい)にわけて、5大(だい)栄(えい)養(よう)素(そ)とよんでいます。

  体(からだ)をつくるには「たんぱく質(しつ)」、体(からだ)をうごかすには「糖(とう)質(しつ)(炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ))」や「脂(し)質(しつ)」がつかわれています。


画像5大(だい)栄(えい)養(よう)素(そ)

栄(えい)養(よう)素(そ) 主(おも)なはたらき 多(おお)くふくまれている食(しょく)品(ひん)
糖(とう)質(しつ)(炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ)) 体(たい)温(おん)や力(ちから)のもとになる。 ご飯(はん)、パン、めん類(るい)、イモ、砂(さ)糖(とう)など。
脂(し)質(しつ) 体(からだ)をうごかすための
エネルギーになる。
バターやマーガリン、油(あふら)、マヨネーズ、
肉(にく)のあぶら身(み)など。
たんぱく質(しつ) 血(ち)や筋(きん)肉(にく)など、体(からだ)をつくる
もとになる。
肉(にく)、魚(さかな)、卵(たまご)、大(だい)豆(ず)製(せい)品(ひん)
(納(なっ)豆(とう)、
とうふなど)
ビタミン 体(からだ)の調(ちょう)子(し)をととのえ、
健(けん)康(こう)でいられるよう、
たすける。
野(や)菜(さい)、果(くだ)物(もの)、レバーなど。
ミネラル 歯(は)や骨(ほね)などをつくる。
成(せい)長(ちよう)をたすける。
体(からだ)の調(ちょう)子(し)をととのえる。
海(かい)藻(そう)類(るい)、牛(きゅう)乳(にゅう)、乳(にゅう)製(せい)品(ひん)(ヨーグルト、
チーズなど)、
小(こ)魚(ざかな)、貝(かい)など。

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❶たんぱく質(しつ)

❷糖(とう)質(しつ)

❸ビタミン

❹ミネラル

❺脂(し)質(しつ)

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どうしておならがでるの?

画像食(た)べ物(もの)といっしょにのみこんだ空(くう)気(き)と腸(ちょう)で発(はっ)生(せい)するガスを、体(からだ)からだすため

画像おならの正(しょう)体(たい)は、食(た)べ物(もの)といっしょにのみこんだ空(くう)気(き)と、食(た)べ物(もの)が腸(ちょう)にはこばれて細(こま)かく消(しょう)化(か)されるときに発(はっ)生(せい)するガスです。

  食(た)べ物(もの)と一(いっ)緒(しょ)にのみこんだ空(くう)気(き)は、げっぷとなって口(くち)からでることもありますが、そのまま体(からだ)の中(なか)を移(い)動(どう)する場(ば)合(あい)もあります。口(くち)からでなかった空(くう)気(き)は、ほとんどが腸(ちょう)におくられます。

  腸(ちょう)におくられた空(くう)気(き)と、腸(ちょう)内(ない)で発(はっ)生(せい)したガスがまざって、おしりの穴(あな)からでてくるのがおならなのです。おならがくさいのは、たんぱく質(しつ)が分(ぶん)解(かい)されるときにでるインドールというにおい成(せい)分(ぶん)が発(はっ)生(せい)するからです。

画像おならをがまんしすぎると、空(くう)気(き)やガスでおなかがふくらんでいたくなることがあります。また、腸(ちょう)のかべから吸(きゅう)収(しゅう)されて、血(けっ)管(かん)の中(なか)にはいり、全(ぜん)身(しん)にまわって、体(からだ)にわるい影(えい)響(きょう)をあたえるのです。

  なるべくおならがでないようにするには、食(しょく)事(じ)のときに余(よ)分(ぷん)な空(くう)気(き)をのみこまないようにすればいいのです。口(くち)に食(た)べ物(もの)をいれたまましゃべったり、口(くち)の中(なか)へごはんをかきこんだりせず、ゆっくりよくかんでたべましょう。


画像口(くち)からはゲップ、おしりからはおならとしてだされる。

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画像たべるものでおならがかわる!?

おならのにおいは、たべるものでかわってきます。

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画像肉(にく)などのたんぱく質(しつ)食(しょく)品(ひん)をたべすぎたとき

画像くさいにおいのおならがでる。

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画像さつまいもやごぼうなど、繊(せん)維(い)の多(おお)いものをたべたとき

画像おならの回(かい)数(すう)はふえるが、あまりくさくない。

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指(し)紋(もん)はみんなちがうの?

画像まったく同(おな)じ指(し)紋(もん)はないといわれています

画像手(て)の指(ゆび)先(さき)にある指(し)紋(もん)のもようは、大(おお)きくわけると、うずまき形(がた)、ながれ形(がた)(ひづめ形(がた))、弓(ゆみ)形(がた)の3種(しゅ)類(るい)です。

  しかし、よくにているようにみえても、ひとりひとりみんなちがっていて、全(まった)く同(おな)じもようの人(ひと)はいないとかんがえられているため、犯(はん)罪(ざい)の捜(そう)査(さ)などにも利(り)用(よう)されています。

  日(に)本(ほん)人(じん)のおよそ50%(パーセント)はうずまき形(がた)、40%(パーセント)ほどがながれ形(がた)、残(のこ)りの10%(パーセント)ぐらいが弓(ゆみ)形(がた)の模(も)様(よう)だといわれています。

画像指(し)紋(もん)は、皮(ひ)膚(ふ)の表(ひょう)面(めん)にある汗(あせ)の出(で)口(ぐち)がもりあがってできたもので、ものをにぎったりおさえたりするときのすべり止(ど)めのはたらきをしています。

  ほかにも、指(ゆび)先(さき)の感(かん)覚(かく)をするどくするはたらきをもっているとかんがえられています。

画像指(し)紋(もん)があるのは、人(ひと)だけではありません。チンパンジーやオランウータンなどサルのなかまや、ネズミ、コアラなどにも指(し)紋(もん)はあります。


画像うずまき形(がた)

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画像ながれ形(がた)(ひづめ形(がた))

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画像弓(ゆみ)形(がた)

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画像自(じ)分(ぶん)の指(し)紋(もん)をみてみよう

家(いえ)にあるものをつかって指(し)紋(もん)をみてみよう!

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朱(しゅ)肉(にく)(またはスタンプインク)、白(しろ)い紙(かみ)

虫(むし)めがね

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①指(ゆび)に朱(しゅ)肉(にく)をつけて、白(しろ)い紙(かみ)におしつける。

②虫(むし)めがねで、それぞれの指(ゆび)の指(し)紋(もん)の種(しゅ)類(るい)や形(かたち)のちがいを観(かん)察(さつ)する。

③手(て)だけでなく、足(あし)の指(ゆび)でもやってみよう。

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画像親(おや)指(ゆび)の指(し)紋(もん)。いろいろな指(ゆび)でやってみよう。

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どうして野(や)菜(さい)をたべないといけないの?

画像体(からだ)に必(ひつ)要(よう)な栄(えい)養(よう)をとりいれるため

画像わたしたちがいきていくには、いろいろな種(しゅ)類(るい)の栄(えい)養(よう)が必(ひつ)要(よう)です。

  とくに体(からだ)が成(せい)長(ちょう)する時(じ)期(き)には、すきなものだけでなく、さまざまな食(しょく)品(ひん)をバランスよくたべることが大(たい)切(せつ)です。

画像野(や)菜(さい)には、体(からだ)の調(ちょう)子(し)をととのえてくれる「ビタミン」という栄(えい)養(よう)がたくさんふくまれています。

  また、栄(えい)養(よう)以(い)外(がい)にも、体(からだ)に必(ひつ)要(よう)な水(すい)分(ぶん)や、腸(ちょう)の中(なか)をそうじして、いらなくなったものをうんちとしてだすのをてつだう「食(しょく)物(もつ)繊(せん)維(い)」が豊(ほう)富(ふ)です。

画像野(や)菜(さい)には緑(りょく)黄(おう)色(しょく)野(や)菜(さい)と淡(たん)色(しょく)野(や)菜(さい)があります。野(や)菜(さい)によってふくまれているビタミンの種(しゅ)類(るい)や量(りょう)がちがうので、いろいろな種(しゅ)類(るい)の野(や)菜(さい)を毎(まい)日(にち)とることが、体(からだ)のためには重(じゅう)要(よう)です。


画像緑(りょく)黄(おう)色(しょく)野(や)菜(さい)(こい色(いろ)の野(や)菜(さい))

画像ブロッコリー、ピーマン、カボチャ、ホウレンソウ、トマトなど。

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画像淡(たん)色(しょく)野(や)菜(さい)(うすい色(いろ)の野(や)菜(さい))

画像キャベツ、ダイコン、タマネギ、カリフラワー、白(しろ)ネギ、モヤシなど。

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画像ビタミンって何(なに)?

画像いきていくために大(たい)切(せつ)な5大(だい)栄(えい)養(よう)素(そ)のひとつ

画像野(や)菜(さい)の中(なか)にも多(おお)くふくまれるビタミンは、わたしたちがいきていくために、とくに大(たい)切(せつ)といわれている5大(だい)栄(えい)養(よう)素(そ)のひとつです。目(め)や鼻(はな)やのどなどの粘(ねん)膜(まく)にうるおいをあたえてくれたり、免(めん)疫(えき)力(りょく)をたかめて、病(びょう)気(き)になりにくくするなど、さまざまなはたらきがあり、わたしたちの健(けん)康(こう)にはかかせないものです。

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画像ビタミンの種(しゅ)類(るい)

種(しゅ)類(るい) 主(おも)なはたらき 多(おお)くふくまれている食(しょく)品(ひん)
ビタミンA ひふや粘(ねん)膜(まく)を強(つよ)くする トマト、にんじん、
カボチャなど
ビタミンB1 炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ)をエネルギーにかえる さやえんどう、ブロッコリー、
アスパラなど
ビタミンB2 ひふや髪(かみ)の毛(け)を健(けん)康(こう)にする レバー、うなぎ、たまごなど
ビタミンC 血(けっ)管(かん)や骨(ほね)を丈(じょう)夫(ぶ)にする レモン、いちご、キャベツなど
ビタミンD 骨(ほね)や歯(は)をつくる さけ、きくらげ、しらすなど
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どうして人(ひと)はねむるの?

画像脳(のう)や体(からだ)をやすませるため

画像わたしたちの脳(のう)や体(からだ)は、おきている間(あいだ)中(じゅう)、いそがしくはたらいています。夜(よる)になるとねむたくなるのは、昼(ひる)間(ま)に活(かつ)動(どう)した脳(のう)や体(からだ)をやすませて、昼(ひる)間(ま)の記(き)憶(おく)を整(せい)理(り)したり、体(からだ)の細(さい)胞(ぼう)を新(あたら)しくしたり、つかれをとったりするためだといわれています。

画像ねむりをつかさどっているのは、大(だい)脳(のう)の中(ちゅう)心(しん)から下(した)にのびている視(し)床(しょう)下(か)部(ぶ)と脳(のう)幹(かん)です。視(し)床(しょう)下(か)部(ぶ)には、視(し)交(こう)叉(さ)上(じょう)核(かく)という部(ぶ)分(ぶん)があり、まわりが暗(くら)くなるとここから、ねむりをさそう物(ぶっ)質(しつ)がだされて、ねむたくなるのです。

また脳(のう)幹(かん)の覚(かく)醒(せい)中(ちゅう)枢(すう)は、目(め)をさますように、はたらきかける部(ぶ)分(ぶん)です。


画像ねむりのリズムをつくる場(ば)所(しょ)

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画像動(どう)物(ぶつ)はどうやってねむるの?

画像人(ひと)とはちがうねむり方(かた)をします

画像わたしたち人(ひと)は、夜(よる)ぐっすりとねむることができますが、野(や)生(せい)の生(い)き物(もの)たちはそうはいきません。ねむっている間(あいだ)も敵(てき)におそわれる危(き)険(けん)があるからです。また、一(いち)部(ぶ)の肉(にく)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)をのぞいては、十(じゅう)分(ぶん)な栄(えい)養(よう)をとるために、食(しょく)事(じ)に長(なが)い時(じ)間(かん)をついやすため、ゆっくりとねむっているひまはありません。

画像そこで、生(い)き物(もの)たちはいろいろなねむり方(かた)をします。たとえば、キリンやフラミンゴは、脳(のう)の右(みぎ)側(がわ)と左(ひだり)側(がわ)をかた方(ほう)ずつねむらせます。かた方(ほう)がねむっている間(あいだ)も、もうかた方(ほう)の脳(のう)がおきていて、まわりの危(き)険(けん)に気(き)をくばるのです。

  また、ネズミなどは、すぐに危(き)険(けん)がわかるように一(いち)度(ど)に長(なが)い時(じ)間(かん)ねむらずに、数(すう)秒(びょう)というごく短(みじか)いねむりをくりかえします。


画像シマウマは、たったままでねむる。

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ゆめをみるのはなぜ?

画像ねむりがあさいときに、大(だい)脳(のう)がはたらくから

画像わたしたちの脳(のう)の中(なか)にある視(し)床(しょう)下(か)部(ぶ)と脳(のう)幹(かん)は、ノンレム睡(すい)眠(みん)中(ちゅう)枢(すう)やレム睡(すい)眠(みん)中(ちゅう)枢(すう)という部(ぶ)分(ぶん)で、ねむりを調(ちょう)整(せい)しています。

  ノンレム睡(すい)眠(みん)とは、大(だい)脳(のう)がやすんでいるふかいねむりのことです。レム睡(すい)眠(みん)というのはあさいねむりのことで、大(だい)脳(のう)は活(かっ)発(ぱつ)にはたらいている状(じょう)態(たい)です。昼(ひる)間(ま)、おきているときにはいってきた新(あたら)しい情(じょう)報(ほう)を整(せい)理(り)し、記(き)憶(おく)しているのです。

画像ゆめをみるのは、主(おも)にこのレム睡(すい)眠(みん)のときだといわれています。ゆめは、大(だい)脳(のう)にたくわえられた記(き)憶(おく)からのイメージなので、気(き)になっていることや、テレビでみたこと、前(まえ)にいった場(ば)所(しょ)など、さまざまなものごとの影(えい)響(きょう)をうけているのです。


画像レム睡(すい)眠(みん)とノンレム睡(すい)眠(みん)

画像ねむっているときは、レム睡(すい)眠(みん)とノンレム睡(すい)眠(みん)を交(こう)互(ご)にくりかえしている。

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画像動(どう)物(ぶつ)も、ゆめをみるのかな?

画像大(だい)脳(のう)が発(はっ)達(たつ)している動(どう)物(ぶつ)は、ゆめをみます

画像イヌやネコなど、大(だい)脳(のう)が発(はっ)達(たつ)している動(どう)物(ぶつ)は、ゆめをみていることがわかっています。

  イヌやネコなどが、ねながら鳴(な)き声(ごえ)をだしたり、前(まえ)足(あし)をはげしくうごかしたりしているときは、きっと、ゆめをみて、それに反(はん)応(のう)しているのでしょう。

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おなかの中(なか)には細(さい)菌(きん)がいるの?

画像腸(ちょう)の中(なか)には1000種(しゅ)以(い)上(じょう)の細(さい)菌(きん)がいます

画像わたしたちのおなかの中(なか)には、胃(い)で消(しょう)化(か)された食(た)べ物(もの)をさらにこまかく消(しょう)化(か)し、栄(えい)養(よう)分(ぶん)として吸(きゅう)収(しゅう)する小(しょう)腸(ちょう)と、小(しょう)腸(ちょう)からおくられてきたどろどろの残(のこ)りかすから水(すい)分(ぶん)を吸(きゅう)収(しゅう)してうんちをつくる大(だい)腸(ちょう)があります。

画像大(だい)腸(ちょう)の主(おも)なはたらきは、食(た)べ物(もの)の残(のこ)りかすから水(すい)分(ぶん)を吸(きゅう)収(しゅう)することですが、それだけではありません。大(だい)腸(ちょう)には小(しょう)腸(ちょう)の中(なか)よりもたくさんの細(さい)菌(きん)がすみついていて、それらの細(さい)菌(きん)の助(たす)けをかりて、栄(えい)養(よう)分(ぶん)の吸(きゅう)収(しゅう)もおこなっています。

画像ヨーグルトにふくまれる乳(にゅう)酸(さん)菌(きん)やビフィズス菌(きん)は、腸(ちょう)の調(ちょう)子(し)をととのえてくれるといわれています。

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乳(にゅう)酸(さん)菌(きん)は納(なっ)豆(とう)やつけもの、みそ汁(しる)にもふくまれている。

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画像ヨーグルトをつくってたべよう

  スーパーなどにうっているプレーンヨーグルト(菌(きん)がいきているタイプ)で、ヨーグルトをつくって、たべてみましょう。

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ヨーグルト大(おお)さじ3、牛(ぎゅう)乳(にゅう)1 リ ッ ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></mrow><mtext class="ruby">リットル</mtext></mover></math> 、輪(わ)ゴム

ガラスびんなどの容(よう)器(き)、キッチンペーパー

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①せいけつなガラスびんにヨーグルトをいれ、牛(ぎゅう)乳(にゅう)をそそいで、よくまぜる。

②ほこりがはいらないようキッチンペーパーをかぶせて、輪(わ)ゴムでとめる。

③家(いえ)の中(なか)の、風(かぜ)通(とお)しがよく直(ちょく)射(しゃ)日(にっ)光(こう)のあたらない場(ば)所(しょ)に、1日(にち)(24時(じ)間(かん))くらいおいておく。

※ガラスびんでつくるときは、びんをきれいにしてから実(じっ)験(けん)しましょう。

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  表(ひょう)面(めん)がヨーグルト状(じょう)にかたまっていたら、できあがり。はちみつやジャムなどであま味(み)をつけて、たべる。

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どうしておねしょをしちゃうの?

画像おしっこをためておけなくなるから

画像だれでもおねしょをしてしまった経(けい)験(けん)はありますね。なぜ気(き)がつかないうちにおしっこがでてしまうのでしょうか。

  おしっこは、腎(じん)臓(ぞう)でつくられて膀(ぼう)胱(こう)にためられます。膀(ぼう)胱(こう)におしっこが半(はん)分(ぶん)くらいたまると、脳(のう)に信(しん)号(ごう)がつたわり、「トイレにいきたい」という気(き)持(も)ちになります。

  膀(ぼう)胱(こう)は、成(せい)長(ちょう)するにつれて大(おお)きくなりますが、子(こ)どものうちはまだ小(ちい)さいため、たくさんのおしっこをためておくことができずにあふれてしまうのです。

画像また、夜(よる)ねている間(あいだ)はホルモンがでて、おしっこがたくさんつくられないようにしてくれています。そのホルモンがきちんとはたらかないと、夜(よる)の間(あいだ)でもおしっこがたくさんつくられてしまいます。

  膀(ぼう)胱(こう)の大(おお)きさと、つくられるおしっこの量(りょう)のバランスがくずれると、おねしょをしてしまうのです。おとなになって、膀(ぼう)胱(こう)が大(おお)きくなり、おしっこがつくられるリズムがととのえば、おねしょをすることはなくなります。


画像おとなと子(こ)どもの膀(ぼう)胱(こう)。

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男(だん)女(じょ)の声(こえ)はどうしてちがうの?

画像声(こえ)をだす声(せい)帯(たい)の長(なが)さのちがいです

画像声(こえ)の高(たか)さは人(ひと)によってちがいますが、ふつう、おとなの男(おとこ)の人(ひと)は低(ひく)く、それにくらべて女(おんな)の人(ひと)は高(たか)い声(こえ)をしていますね。

  声(こえ)は、のどのおくにある声(せい)帯(たい)という部(ぶ)分(ぶん)をふるわせてだしています。声(せい)帯(たい)は2まいのまくのようなものでできていますが、ギターのげんのように、長(なが)ければ低(ひく)い音(おと)が、短(みじか)ければ高(たか)い音(おと)がでます。

  男(おとこ)の人(ひと)の声(せい)帯(たい)は女(おんな)の人(ひと)よりも長(なが)いので、低(ひく)い声(こえ)になるのです。

画像子(こ)どものうちは、男(おとこ)の子(こ)も女(おんな)の子(こ)も声(せい)帯(たい)は同(おな)じような長(なが)さですが、思(し)春(しゅん)期(き)になって、おとなの体(からだ)になると、男(おとこ)の子(こ)の声(せい)帯(たい)は発(はつ)育(いく)して長(なが)くなります。

  一(いっ)方(ぽう)、女(おんな)の子(こ)の声(せい)帯(たい)も発(はつ)育(いく)しますが、長(なが)さはあまりかわりません。

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画像息(いき)をすうときは声(せい)帯(たい)がひらく。

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画像声(こえ)をだすときは声(せい)帯(たい)がとじる。

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としをとるとはげたり、しらががはえたりするのはなぜ?

画像髪(かみ)の毛(け)や、色(いろ)のもとになるメラニン色(しき)素(そ)をつくる細(さい)胞(ぼう)がはたらかなくなるから

画像髪(かみ)の毛(け)は、一(いち)日(にち)に何(なん)十(じゅっ)本(ぽん)もぬけますが、皮(ひ)膚(ふ)の中(なか)にある毛(もう)球(きゅう)でたえずつくられています。毛(もう)球(きゅう)では、髪(かみ)の毛(け)の色(いろ)のもとになるメラニン色(しき)素(そ)もつくられていて、新(あたら)しくはえてくる毛(け)を黒(くろ)くしています。

  としをとると、毛(もう)球(きゅう)でつくられる毛(け)やメラニン色(しき)素(そ)がへったり、新(あたら)しい毛(け)がつくられなくなったりします。それで、はげたり、しらがになったりするのです。

画像はげるかどうかや、しらがになるかどうかは、人(ひと)によってちがいます。としをとればいつかはだれでも白(しら)髪(が)になったり、はげたりします。

  しらがをぬくとふえるといわれることがありますが、ぬいても数(かず)がふえたりへったりすることはありません。ただし、むりやりぬくと、毛(もう)根(こん)がきずついてしまうので、やめたほうがいいでしょう。

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たんこぶはどうしてできるの?

画像皮(ひ)膚(ふ)の下(した)の血(けっ)管(かん)がやぶれて血(ち)がでるから

画像頭(あたま)やおでこを強(つよ)くぶつけると、そこがふくらんでたんこぶができますね。たんこぶは、皮(ひ)膚(ふ)の下(した)の血(けっ)管(かん)がやぶれて、血(ち)がたまったものです。

  頭(あたま)の皮(ひ)膚(ふ)のすぐ下(した)には、かたい骨(ほね)があります。ぶつけると、外(そと)からの力(ちから)とかたい骨(ほね)にはさまれて、血(けっ)管(かん)がやぶれ、血(ち)がでます。血(ち)は骨(ほね)のほうにはひろがることができないので、皮(ひ)膚(ふ)をおしあげてふくらんでしまうのです。

  おしりやおなかなどのやわらかい部(ぶ)分(ぶん)は、皮(ひ)膚(ふ)の下(した)で血(ち)がでても内(うち)側(がわ)にひろがることができるので、たんこぶはできません。

画像たんこぶができても、やぶれた血(けっ)管(かん)はしぜんにふさがり、たまった血(ち)も吸(きゅう)収(しゅう)されて、しばらくするときえてしまいます。もし、たんこぶができてしまったら、すぐにぬれたタオルなどでひやすと、はれやいたみをやわらげることができます。

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どうして鳥(とり)はだがたつの?

画像筋(きん)肉(にく)がちぢんで毛(け)穴(あな)がもりあがるから

画像急(きゅう)にさむいところにでると、うでや足(あし)の皮(ひ)膚(ふ)にぶつぶつができますね。鳥(とり)の皮(ひ)膚(ふ)ににているので、「鳥(とり)はだ」とよばれています。

  鳥(とり)はだをよくみると、ぶつぶつは、毛(け)がまっすぐにたって、ねもとがもりあがっているのがわかります。

  さむいと、毛(け)のねっこにある「立(りつ)毛(もう)筋(きん)」という小(ちい)さな筋(きん)肉(にく)がちぢみます。すると、ふだんは横(よこ)向(む)きにねている毛(け)がまっすぐになって、まわりの皮(ひ)膚(ふ)も一(いっ)緒(しょ)にもちあがるのです。

画像鳥(とり)はだは何(なん)の役(やく)にたっているのでしょうか?  全(ぜん)身(しん)が毛(け)でおおわれている動(どう)物(ぶつ)の場(ば)合(あい)、毛(け)をたてることで、毛(け)と毛(け)の間(あいだ)にたくさんの空(くう)気(き)をためてさむさをふせぐことができます。でも、人(ひと)の体(からだ)の毛(け)はうすいので、さむさをふせぐことはできません。

画像鳥(とり)はだは、さむいときだけでなく、こわいときやおどろいたとき、ぞっとしたときにもでることがありますね。立(りつ)毛(もう)筋(きん)は、自(じ)分(ぶん)で意(い)識(しき)してうごかすことはできず、緊(きん)張(ちょう)やストレスをかんじたときにはたらく交(こう)感(かん)神(しん)経(けい)がうごかしています。


画像ふだんの皮(ひ)膚(ふ)(左(ひだり))と、鳥(とり)はだの皮(ひ)膚(ふ)(右(みぎ))。

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ほくろはどうしてできるの?

画像メラニン色(しき)素(そ)がかたまって黒(くろ)くなります

画像ほくろは、皮(ひ)膚(ふ)の色(いろ)をつくっているメラニンという色(しき)素(そ)が1か所(しょ)にかたまったものです。

  メラニン色(しき)素(そ)は、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)にふくまれる紫(し)外(がい)線(せん)が体(からだ)にわるい影(えい)響(きょう)をおよぼすのをふせいでくれる役(やく)割(わり)があります。そのメラニン色(しき)素(そ)が何(なに)かの理(り)由(ゆう)でかたまってしまうのです。

画像ほくろの数(かず)は人(ひと)によってちがいますが、うまれたばかりの赤(あか)ちゃんにはほとんどありません。成(せい)長(ちょう)するにつれて、ふえていきます。数(かず)のちがいは遺(い)伝(でん)によるものだともいわれますが、はっきりとはわかっていません。

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まばたきをするのはなぜ?

画像目(め)についたごみをあらいながしたり、目(め)に涙(なみだ)をいきわたらせるため

画像まばたきには主(おも)に2つの役(やく)割(わり)があります。

  1つ目(め)は、目(め)についたごみをあらいながすことです。空(くう)気(き)中(ちゅう)には、目(め)にみえない細(こま)かいごみがたくさんただよっていて、いつも目(め)にくっついています。まばたきをすることで、このようなごみをぬぐいさるのです。

  2つ目(め)の役(やく)割(わり)は、目(め)がかわくのをふせぐことです。目(め)の表(ひょう)面(めん)は、ごくうすい涙(なみだ)のまくによってまもられています。涙(なみだ)がかわいてしまうと、目(め)がきずついたり、病(びょう)気(き)の原(げん)因(いん)になったりします。

画像わたしたちは、1分(ぷん)間(かん)に平(へい)均(きん)20回(かい)もまばたきをしています。1日(にち)にすると、2万(まん)8800回(かい)にもなります。

  ふだんは意(い)識(しき)することなくまばたきをしていますが、本(ほん)やパソコンなど、何(なに)かに集(しゅう)中(ちゅう)していると、まばたきの回(かい)数(すう)がへることがあります。すると、目(め)の表(ひょう)面(めん)の涙(なみだ)がかわいて目(め)がゴロゴロしたり、しょぼしょぼしたりするのです。

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大(おお)声(ごえ)をだすと力(ちから)がでるって本(ほん)当(とう)?

画像自(じ)分(ぶん)がおもった以(い)上(じょう)の力(ちから)がでるときもあります

画像「火(か)事(じ)場(ば)の馬(ば)鹿(か)力(ぢから)」ということばをきいたことがありますか。これは、火(か)事(じ)のときに、ふだんは絶(ぜっ)対(たい)にもてないような、重(おも)いたんすなどをもちだしてしまうほどの力(ちから)がでることから、人(ひと)はきけんがせまると、ふだんではおもいもよらない力(ちから)をだすことがあるというたとえです。そんな力(ちから)が本(ほん)当(とう)にあるのでしょうか?

画像重(じゅう)量(りょう)あげの選(せん)手(しゅ)が、バーベルをもちあげる瞬(しゅん)間(かん)に、大(おお)きな声(こえ)をだすことがあります。大(おお)きな声(こえ)をだすことで、自(じ)分(ぶん)がおもっている以(い)上(じょう)の力(ちから)がでるといわれています。

  人(ひと)は、本(ほん)来(らい)もっている力(ちから)の70%(パーセント)しかださないように、脳(のう)がブレーキをかけているとかんがえられています。100%(パーセント)の力(ちから)をだしてしまうと、筋(きん)肉(にく)や骨(ほね)をいためるおそれがあるからです。このブレーキをはずす方(ほう)法(ほう)が、大(おお)声(ごえ)をだすことだといわれています。

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熱中(ねっちゅう)症(しょう)ってどんなもの?

画像あつさで体(たい)調(ちょう)がわるくなること

画像人(ひと)は、体(からだ)で熱(ねつ)をつくりだしています。あついときは、汗(あせ)をだすことで体(たい)温(おん)をさげて調(ちょう)節(せつ)します。

  しかし、この調(ちょう)節(せつ)がうまくいかないと、体(からだ)に熱(ねつ)がこもって体(たい)温(おん)があがりすぎてしまいます。また、汗(あせ)をかきすぎると、体(からだ)の中(なか)の水(すい)分(ぶん)や塩(えん)分(ぶん)がたりなくなってしまいます。すると、目(め)まいや頭(ず)痛(つう)、けいれんなどのさまざまな症(しょう)状(じょう)がでます。ひどくなると、死(し)んでしまうこともあります。

画像あつい日(ひ)に、外(そと)で運(うん)動(どう)などをするときは、熱(ねっ)中(ちゅう)症(しょう)にならないように、注(ちゅう)意(い)が必(ひつ)要(よう)です。こまめに水(すい)分(ぶん)や塩(えん)分(ぶん)をとって、むりをしないことが大(たい)切(せつ)です。また、外(そと)だけでなく、室(しつ)内(ない)でも熱(ねっ)中(ちゅう)症(しょう)になる危(き)険(けん)があります。エアコンなどをつかって、部(へ)屋(や)の温(おん)度(ど)があがりすぎないようにしましょう。


熱(ねっ)中(ちゅう)症(しょう)をふせぐ方(ほう)法(ほう)

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日(ひ)やけをするとはだが黒(くろ)くなるのはなぜ?

画像太(たい)陽(よう)の光(ひかり)にあたると、メラニン色(しき)素(そ)がふえるから

画像太(たい)陽(よう)の光(ひかり)は、いろいろな色(いろ)の光(ひかり)がまざって透(とう)明(めい)な光(ひかり)にみえています。その中(なか)にふくまれる、目(め)にみえない「紫(し)外(がい)線(せん)」という光(ひかり)は、あたりすぎると人(ひと)の体(からだ)にわるい影(えい)響(きょう)があります。

  しかし、わたしたちの体(からだ)には、メラニンという黒(くろ)い色(しき)素(そ)があって、紫(し)外(がい)線(せん)をすいとってくれます。メラニン色(しき)素(そ)は、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)にあたるとふえ、光(ひかり)がよわまるとへります。日(ひ)やけをするとはだが黒(くろ)くなるのは、メラニン色(しき)素(そ)がふえるからです。

画像日(ひ)やけをすると、黒(くろ)くなるだけでなく、ひどいときには水(みず)ぶくれになったり、皮(かわ)がむけたりしますね。

  これはやけどと同(おな)じことなので、ぬらしたタオルなどでひやしてあげましょう。また、強(つよ)い日(ひ)ざしを長(なが)い時(じ)間(かん)あびるときは、日(ひ)焼(や)けどめクリームをぬったり、ぼうしをかぶったりして、日(ひ)やけをしすぎないように注(ちゅう)意(い)しましょう。


画像月(つき)ごとの紫(し)外(がい)線(せん)量(りょう)

画像紫(し)外(がい)線(せん)は5月(がつ)から9月(がつ)にかけて強(つよ)くなる。

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おなかがすくとグーグーなるのはなぜ?

画像胃(い)や腸(ちょう)の中(なか)で空(くう)気(き)と食(た)べ物(もの)がうごく音(おと)です

画像おなかがすいたとき、グーッという音(おと)がすることがありますね。じつは、この音(おと)とおなかがすいていることとは、直(ちょく)接(せつ)の関(かん)係(けい)はありません。

  この音(おと)は、おなかの中(なか)にある胃(い)や小(しょう)腸(ちょう)という、食(た)べ物(もの)を消(しょう)化(か)する器(き)官(かん)からでています。小(しょう)腸(ちょう)はおとなで長(なが)さが約(やく)5~7 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)もあります。その中(なか)をとおって、胃(い)からはいってきた食(た)べ物(もの)が大(だい)腸(ちょう)へおくられますが、このときにグーッとなります。

  また、食(た)べ物(もの)をだいたいおくってしまい、かすだけがのこると、空(くう)気(き)とまざりあいます。すると、小(しょう)腸(ちょう)がうごいたときにグーッと音(おと)がでるのです。

  音(おと)がなるのは、ちょうど前(まえ)にたべた食(た)べ物(もの)が消(しょう)化(か)されて、おなかがすく時(じ)間(かん)とかさなるので、おなかがすいた合(あい)図(ず)のようにかんじるのです。

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たべた後(あと)にはしるとおなかがいたくなるのはなぜ?

画像血(ち)がたりなくなって腸(ちょう)がけいれんするから

画像たべた後(あと)にすぐにはしったりあるいたりすると、わきばらがキリキリといたくなることがありますね。

  食(しょく)事(じ)をすると、消(しょう)化(か)をするために胃(い)や腸(ちょう)がいっしょうけんめいはたらきます。このとき、たくさんの血(けつ)液(えき)が必(ひつ)要(よう)になるので、胃(い)や腸(ちょう)にあつまります。すると、体(からだ)のほかの部(ぶ)分(ぶん)にいく血(けつ)液(えき)がへってしまいます。たべた後(あと)に頭(あたま)がぼーっとしてねむくなるのも、脳(のう)にいく血(けつ)液(えき)がへるからです。

  はしるためには、筋(きん)肉(にく)にも血(けつ)液(えき)がたくさん必(ひつ)要(よう)になります。血(けつ)液(えき)が筋(きん)肉(にく)のほうにいってしまうと、腸(ちょう)では血(けつ)液(えき)がたりなくなって、けいれんがおこります。それでおなかがいたくなってしまうのです。

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おふろで指(ゆび)がしわしわになるのはなぜ?

画像皮(ひ)膚(ふ)が水(みず)をすってふやけるから

画像皮(ひ)膚(ふ)の一(いち)番(ばん)外(そと)側(がわ)には、「角(かく)質(しつ)層(そう)」という水(みず)をふくみやすい層(そう)があります。手(て)の角(かく)質(しつ)層(そう)は、体(からだ)のほかの部(ぶ)分(ぶん)にくらべてとくにあつく、0.5~1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)もあります。

  水(みず)に長(なが)くつかっていると、角(かく)質(しつ)層(そう)が水(みず)をすってふくらみ、面(めん)積(せき)がふえます。しかし、角(かく)質(しつ)層(そう)の下(した)の皮(ひ)膚(ふ)はそのままなので、ふやけた角(かく)質(しつ)層(そう)がひだのようになって、しわになるのです。

  よくみると、指(ゆび)先(さき)だけでなく、手(て)のひらや足(あし)のうらもふやけているのがわかります。


画像皮(ひ)膚(ふ)の断(だん)面(めん)。

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花(か)粉(ふん)症(しょう)って何(なに)?

画像植(しょく)物(ぶつ)の花(か)粉(ふん)がひきおこす病(びょう)気(き)です

画像人(ひと)の体(からだ)にはもともと、細(さい)菌(きん)やウイルスなどのわるいものがはいりこむと、みつけだしておいだすしくみがあります。しかし、体(からだ)に害(がい)がないものにもまちがって反(はん)応(のう)してしまうことがあります。これを「アレルギー」といいます。

  花(か)粉(ふん)症(しょう)は、植(しょく)物(ぶつ)の花(か)粉(ふん)にたいしてこの仕(し)組(く)みが強(つよ)くはたらき、いろいろな症(しょう)状(じょう)をひきおこす病(びょう)気(き)です。空(くう)気(き)中(ちゅう)の花(か)粉(ふん)が鼻(はな)や目(め)にはいると、くしゃみや鼻(はな)水(みず)がでたり、目(め)がかゆくなって涙(なみだ)がでたりします。

画像現(げん)在(ざい)、日(に)本(ほん)人(じん)の4人(にん)に1人(ひとり)が花(か)粉(ふん)症(しょう)にかかっているといわれます。

  花(か)粉(ふん)症(しょう)はスギ花(か)粉(ふん)によるものが多(おお)く、早(はや)いところでは2月(がつ)からとびはじめ、2か月(げつ)ほどつづきます。とくに、雨(あめ)の後(あと)の晴(は)れた日(ひ)の昼(ひる)間(ま)にとぶことが多(おお)いようです。

  スギのほかにも、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサなど、日(に)本(ほん)には、アレルギーの原(げん)因(いん)になる植(しょく)物(ぶつ)が、およそ60種(しゅ)類(るい)もあるといわれています。

画像花(か)粉(ふん)症(しょう)の原(げん)因(いん)になる主(おも)な植(しょく)物(ぶつ)

画像ハンノキ(春(はる))

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画像スギ(春(はる))

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画像カモガヤ(夏(なつ))

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画像ホソムギ(春(はる)~夏(なつ))

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画像ブタクサ(夏(なつ)~秋(あき))

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画像ヨモギ(夏(なつ)~秋(あき))

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正(せい)座(ざ)をするとどうして足(あし)がしびれるの?

画像体(からだ)の重(おも)みで血(ち)のめぐりがわるくなるから

画像現(げん)代(だい)のくらしでは、いすにすわることがふえて、正(せい)座(ざ)をすることは少(すく)なくなりました。でも、きちんとした場(ば)面(めん)で正(せい)座(ざ)をすることがありますね。

  しばらく正(せい)座(ざ)をしていると、足(あし)がしびれてきて、あるくどころか、たつこともできなくなってしまいます。

画像足(あし)がしびれるのは、体(たい)重(じゅう)におされて足(あし)の血(けっ)管(かん)に血(ち)がながれにくくなって、神(しん)経(けい)がまひしてしまうからです。足(あし)をうごかすと、また血(ち)がながれますが、今(こん)度(ど)は神(しん)経(けい)が敏(びん)感(かん)になりすぎてジンジンといういたみをかんじるようになります。

画像正(せい)座(ざ)をしても足(あし)がしびれにくくなる方(ほう)法(ほう)として、同(おな)じところに体(たい)重(じゅう)がかからないように体(からだ)の位(い)置(ち)をずらしたり、親(おや)指(ゆび)同(どう)士(し)をかさねて、ときどき上(じょう)下(げ)をいれかえたりするのがよいといわれています。

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かき氷(ごおり)をたべると頭(あたま)がキーンといたくなるのはなぜ?

画像つめたさの情(じょう)報(ほう)がいたみとまちがわれるから

画像かき氷(ごおり)をいそいでたべると、こめかみや頭(あたま)のうしろにキーンといういたみをかんじることがありますね。この頭(ず)痛(つう)は、正(せい)式(しき)に「アイスクリーム頭(ず)痛(つう)」という名(な)前(まえ)があります。アイスクリーム頭(ず)痛(つう)がおこる原(げん)因(いん)は2つあるとかんがえられています。

  1つは、口(くち)の中(なか)がひやされると、脳(のう)は体(たい)温(おん)がさがらないように、血(ち)をたくさんながそうとして、血(けっ)管(かん)をひろげます。すると、頭(あたま)の血(けっ)管(かん)に炎(えん)症(しょう)がおきていたみをかんじます。

  もう1つは、つめたすぎて、のどの感(かん)覚(かく)を脳(のう)につたえる神(しん)経(けい)が、「つめたい」という情(じょう)報(ほう)をまちがって「いたい」と脳(のう)につたえてしまうためです。

  アイスクリーム頭(ず)痛(つう)は長(なが)くはつづかないので、心(しん)配(ぱい)はありませんが、いそがずにゆっくりたべると、いたみをかんじにくいようです。


画像アイスクリーム頭(ず)痛(つう)は、かき氷(ごおり)だけでなくアイスクリームやつめたい飲(の)み物(もの)でもおこる。

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第(だい)3章(しょう)  身(み)のまわりのなぜ?


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セーターをぬぐとパチッとするのはなぜ?

画像下(した)着(ぎ)とセーターにたまった静(せい)電(でん)気(き)が放(ほう)電(でん)されるから

画像ものには、ふつう、プラスとマイナスの電(でん)気(き)が同(おな)じ量(りょう)だけふくまれています。しかし、ものをこすりあわせると、一(いっ)方(ぽう)がもっているマイナスの電(でん)気(き)がもう一(いっ)方(ぽう)にうつり、マイナスの電(でん)気(き)を多(おお)くもったものとプラスの電(でん)気(き)を多(おお)くもったものができるのです。これが「静(せい)電(でん)気(き)」です。こするくみあわせによって、プラスとマイナスのどちらの電(でん)気(き)を多(おお)くもつかがきまります。

画像セーターをきていると、セーターと体(からだ)(または中(なか)にきている衣(い)服(ふく))がこすれあい、一(いっ)方(ぽう)はマイナスの電(でん)気(き)、もう一(いっ)方(ぽう)はプラスの電(でん)気(き)が多(おお)い状(じょう)態(たい)になります。

  セーターをぬぐと、プラスとマイナスの電(でん)気(き)がひきはがされてしまいます。すると、プラスとマイナスの量(りょう)をひとしくするためマイナスの電(でん)気(き)が移(い)動(どう)し、そのとき「パチッ」と電(でん)気(き)をかんじるのです。

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画像ゴム風(ふう)船(せん)でゆらゆらふわふわあそび

静(せい)電(でん)気(き)を利(り)用(よう)して、ティッシュペーパーの人(にん)形(ぎょう)をおどらせてあそぼう。

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細(ほそ)長(なが)いゴム風(ふう)船(せん)、ティッシュペーパー、マフラーやかわいた布(ぬの)、セロハンテープ

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ティッシュペーパーをちぎって、すきな形(かたち)をつくり、下(した)のはしをつくえにセロハンテープでとめる。

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ふくらませたゴム風(ふう)船(せん)をマフラーなどでよくこすり、ティッシュペーパーにちかづける。

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画像ゴム風(ふう)船(せん)をこすると静(せい)電(でん)気(き)がおこる

  ゴム風(ふう)船(せん)をこすると、ゴム風(ふう)船(せん)にはマイナスの電(でん)気(き)がたまった状(じょう)態(たい)になります。この風(ふう)船(せん)をティッシュペーパーにちかづけると、ティッシュペーパーのプラスの電(でん)気(き)が風(ふう)船(せん)にひきつけられて、くっつきます。

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画像電(でん)気(き)コップで静(せい)電(でん)気(き)をかんじよう

静(せい)電(でん)気(き)をためる電(でん)気(き)コップをつくって、静(せい)電(でん)気(き)をしらべてみよう!

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使(つか)い捨(す)てのプラスチックのコップ3こ、アルミホイル、はさみ、油(ゆ)性(せい)ペン、セロハンテープ、細(ほそ)長(なが)いゴム風(ふう)船(せん)、マフラーやかわいた布(ぬの)

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①プラスチックのコップ1つをきりひらく。側(そく)面(めん)にそって、たてにはさみできりひらき、ふちと底(そこ)をきりとる。

②きりひらいたコップをアルミホイルの上(うえ)におき、油(ゆ)性(せい)ペンでなぞってはさみできる。同(おな)じようにして2枚(まい)つくる。

③2つのコップに②のアルミホイルをまいて、セロハンテープでとめる。

④アルミホイルを15 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mo mathvariant="normal">&times;</mo></math> 15 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)の大(おお)きさにきり、1 セ ン チ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">センチメートル</mtext></mover></math> 幅(はば)におって、アンテナをつくる。

⑤コップを2こかさねる。アンテナを図(ず)のようにまげて、かさねたコップとコップの間(あいだ)にはさむ。


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①ゴム風(ふう)船(せん)をマフラーなどでよくこすって静(せい)電(でん)気(き)をおこし、風(ふう)船(せん)をアンテナにちかづける。これを何(なん)度(ど)もくりかえして、アンテナに電(でん)気(き)をためる。

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②部(へ)屋(や)をくらくする。はさみをひらき、かた方(ほう)の刃(は)をアンテナに、もう片(かた)方(ほう)をコップの側(そく)面(めん)にちかづけると、一(いっ)瞬(しゅん)だけ電(でん)気(き)がはしるのがみえる。

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③もう一(いち)度(ど)電(でん)気(き)をコップにためる。手(て)にコップをもち、すばやく指(ゆび)でアンテナをさわると、バチッと電(でん)気(き)がかんじられる。数(すう)人(にん)で手(て)をつないでもできる。

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画像電(でん)気(き)コップのひみつ

  金(きん)属(ぞく)や水(みず)は電(でん)気(き)をながしやすい性(せい)質(しつ)があります。金(きん)属(ぞく)のアルミホイルに静(せい)電(でん)気(き)がたまり、金(きん)属(ぞく)のはさみの刃(は)や、水(すい)分(ぶん)を多(おお)くもつ人(ひと)の体(からだ)にふれると、急(きゅう)激(げき)に放(ほう)電(でん)するため、バチッとかんじるのです。

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乾(かん)電(でん)池(ち)には電(でん)気(き)がはいっているの?

画像電(でん)気(き)がはいっているのではなく、乾(かん)電(でん)池(ち)の中(なか)で電(でん)気(き)をつくっています

画像乾(かん)電(でん)池(ち)は、2種(しゅ)類(るい)の金(きん)属(ぞく)を液(えき)体(たい)の中(なか)にいれると、電(でん)子(し)の移(い)動(どう)がおきて、電(でん)気(き)がおこる性(せい)質(しつ)を利(り)用(よう)して、電(でん)気(き)をつくっています。

  乾(かん)電(でん)池(ち)には、プラス極(きょく)とマイナス極(きょく)があります。この2つをつなぐと、マイナス極(きょく)の亜(あ)鉛(えん)という金(きん)属(ぞく)が化(か)学(がく)反(はん)応(のう)をおこして、電(でん)子(し)が電(でん)解(かい)液(えき)にとけだします。とけだした電(でん)子(し)はマイナス極(きょく)から導(どう)線(せん)をつたってながれて電(でん)気(き)としてはたらき、プラス極(きょく)にもどります。これがつづく間(あいだ)、電(でん)気(き)がながれつづけるのです。

画像乾(かん)電(でん)池(ち)には、マンガン電(でん)池(ち)とアルカリ電(でん)池(ち)があります。アルカリ電(でん)池(ち)はマンガン電(でん)池(ち)よりもパワーがあり、長(な)持(がも)ちします。

画像マンガン電(でん)池(ち)のしくみ

画像電(でん)子(し)はマイナス極(きょく)からでて、コードをとおって電(でん)気(き)になる。その後(ご)、電(でん)子(し)はプラス極(きょく)にもどる。

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画像電(でん)池(ち)にはどのくらいの種(しゅ)類(るい)があるの?

画像つかい道(みち)によっていくつかの種(しゅ)類(るい)の電(でん)池(ち)があります

画像電(でん)池(ち)は大(おお)きくわけて、1回(かい)でつかいきりの「一(いち)次(じ)電(でん)池(ち)」と充(じゅう)電(でん)してくりかえしつかえる「二(に)次(じ)電(でん)池(ち)」の2種(しゅ)類(るい)があります。

  一(いち)次(じ)電(でん)池(ち)には、一(いっ)般(ぱん)的(てき)につかわれるマンガン電(でん)池(ち)やアルカリ電(でん)池(ち)などの乾(かん)電(でん)池(ち)、ボタン電(でん)池(ち)という平(ひら)たい形(かたち)をした電(でん)池(ち)があります。二(に)次(じ)電(でん)池(ち)には、充(じゅう)電(でん)式(しき)の乾(かん)電(でん)池(ち)、携(けい)帯(たい)電(でん)話(わ)やゲーム機(き)、自(じ)動(どう)車(しゃ)のバッテリーなどがあります。つかわれている金(きん)属(ぞく)によって「アルカリ電(でん)池(ち)」「鉛(なまり)蓄(ちく)電(でん)池(ち)」「リチウムイオン電(でん)池(ち)」「ニカド電(でん)池(ち)」とよばれます。

画像乾(かん)電(でん)池(ち)は、大(おお)きい順(じゅん)に「単(たん)1」「単(たん)2」「単(たん)3」「単(たん)4」「単(たん)5」にわかれています。「単(たん)」は「単(たん)位(い)電(でん)池(ち)」という意(い)味(み)で、いくつかをまとめた電(でん)池(ち)ではなく、1つの電(でん)池(ち)だということをあらわしています。


画像ボタン電(でん)池(ち)

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画像いろいろな乾(かん)電(でん)池(ち)

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画像デジタルカメラなどの器(き)機(き)につかわれるリチウムイオン電(でん)池(ち)。

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画像木(もく)炭(たん)で電(でん)池(ち)をつくろう

乾(かん)電(でん)池(ち)のしくみをつかって、自(じ)分(ぶん)でも電(でん)池(ち)をつくることができるよ。バーベキューなどでつかう木(もく)炭(たん)で、電(でん)池(ち)をつくってみよう!

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木(もく)炭(たん)(備(びん)長(ちょう)炭(たん))(20 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)くらいの長(なが)さ)、LED(エルイーディー)豆(まめ)電(でん)球(きゅう)、ソケット*、導(どう)線(せん)*、ミノムシクリップつきコード*、ペーパータオル、アルミホイル、水(みず)、塩(しお)

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①こいめの食(しょく)塩(えん)水(すい)をつくる。(底(そこ)に塩(しお)がのこるくらいが目(め)安(やす))

②ペーパータオルで備(びん)長(ちょう)炭(たん)を図(ず)のようにまく。備(びん)長(ちょう)炭(たん)がかた方(ほう)のはしからはみだすようにする。

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③ペーパータオルに食(しょく)塩(えん)水(すい)をかけて、かるくしぼる。

④その上(うえ)から図(ず)のようにアルミホイルをまき、アルミホイルのはしをねじる。そのとき、アルミホイルが備(びん)長(ちょう)炭(たん)にふれないようにすること。アルミホイルの上(うえ)からぎゅっとにぎって密(みっ)着(ちゃく)させると、接(せっ)触(しょく)がよくなる。

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①豆(まめ)電(でん)球(きゅう)をソケットにいれて、図(ず)のように導(どう)線(せん)をつなぐ。

②ミノムシクリップつきコードで木(もく)炭(たん)電(でん)池(ち)の両(りょう)はしをはさみ、豆(まめ)電(でん)球(きゅう)につなぐと、明(あか)りがつく。

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画像木(もく)炭(たん)で電(でん)池(ち)ができるわけ

  導(どう)線(せん)で木(もく)炭(たん)電(でん)池(ち)をつなぐと、アルミホイル(マイナス極(きょく))が塩(しお)水(みず)にとけだして電(でん)子(し)がながれます。電(でん)子(し)はコードをとおって電(でん)気(き)となり、炭(すみ)にもどり、炭(すみ)にふくまれる酸(さん)素(そ)が電(でん)子(し)をうけとります。実(じっ)験(けん)後(ご)、アルミホイルを光(ひかり)にかざしてみましょう。アルミホイルが塩(しお)水(みず)にとけだしてできた、細(こま)かい穴(あな)がみえます。

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電(でん)気(き)はどうやってできるの?

コイルの間(あいだ)で磁(じ)石(しゃく)をまわすと電(でん)気(き)がうまれます

電(でん)気(き)は、コイル(電(でん)線(せん)をぐるぐるまいたもの)の間(あいだ)で磁(じ)石(しゃく)をまわすことでできます。たとえば、自(じ)転(てん)車(しゃ)のライトはコンセントも電(でん)池(ち)もありませんが、明(あか)りがつきます。自(じ)転(てん)車(しゃ)のタイヤがまわる力(ちから)をつかってモーターをまわし、電(でん)気(き)をつくることで、ライトの明(あ)かりがつくのです。

自(じ)転(てん)車(しゃ)のライトやおもちゃのモーターと、わたしたちがふだんつかっている電(でん)気(き)をつくる発(はつ)電(でん)所(しょ)は、基(き)本(ほん)的(てき)に同(おな)じしくみで電(でん)気(き)をつくっています。発(はつ)電(でん)所(しょ)では、巨(きょ)大(だい)な発(はつ)電(でん)機(き)をまわすために、水(みず)の力(ちから)や燃(ねん)料(りょう)をもやした熱(ねつ)の力(ちから)をつかいます。

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自(じ)転(てん)車(しゃ)のライト。

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画像再(さい)生(せい)可(か)能(のう)エネルギーって何(なに)?

画像くりかえしずっとつかうことができる新(あたら)しい発(はつ)電(でん)方(ほう)法(ほう)です

画像わたしたちがふだんつかう電(でん)気(き)は、発(はつ)電(でん)所(しょ)でつくられます。主(おも)に、水(みず)をつかった水(すい)力(りょく)発(はつ)電(でん)、石(せき)油(ゆ)や石(せき)炭(たん)をもやす火(か)力(りょく)発(はつ)電(でん)、ウランをつかう原(げん)子(し)力(りょく)発(はつ)電(でん)がありますが、つかわれている資(し)源(げん)の多(おお)くは地(ち)球(きゅう)上(じょう)にかぎられた量(りょう)しかないので、いつかはなくなってしまいます。

画像これに対(たい)して、再(さい)生(せい)可(か)能(のう)エネルギーは、ずっとつかうことができる、新(あたら)しい発(はつ)電(でん)方(ほう)法(ほう)です。

  風(かぜ)をつかう風(ふう)力(りょく)発(はつ)電(でん)、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)をつかう太(たい)陽(よう)光(こう)発(はつ)電(でん)、ゴミをもやした熱(ねつ)をつかう廃(はい)棄(き)物(ぶつ)発(はつ)電(でん)、木(き)くずや家(か)畜(ちく)のおしっこやうんちをつかうバイオマス発(はつ)電(でん)、波(なみ)の力(ちから)をつかった波(は)力(りょく)発(はつ)電(でん)など、さまざまな方(ほう)法(ほう)がためされ利(り)用(よう)されています。


画像太(たい)陽(よう)光(こう)発(はつ)電(でん)のソーラーパネル

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画像風(ふう)力(りょく)発(はつ)電(でん)の風(ふう)車(しゃ)

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LED(エルイーディー)と蛍(けい)光(こう)灯(とう)はどこがちがうの?

画像LED(エルイーディー)のほうが少(すく)ない電(でん)力(りょく)でひかります

画像LED(エルイーディー)は、発(はっ)光(こう)ダイオードともいいます。半(はん)導(どう)体(たい)という特(とく)殊(しゅ)な素(そ)材(ざい)でできた、5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)ほどの大(おお)きさのLED(エルイーディー)チップひとつひとつがひかって、明(あか)りをつくります。電(でん)気(き)がそのまま光(ひかり)になるため、長(な)持(がも)ちし、環(かん)境(きょう)にやさしいのが特(とく)徴(ちょう)です。

画像蛍(けい)光(こう)灯(とう)(蛍(けい)光(こう)ランプ)は、ガラス管(かん)の中(なか)で紫(し)外(がい)線(せん)を発(はっ)生(せい)させ、管(くだ)の内(うち)側(がわ)の蛍(けい)光(こう)塗(と)料(りょう)にあてて、目(め)にみえる光(ひかり)にしています。蛍(けい)光(こう)灯(とう)の寿(じゅ)命(みょう)が約(やく)6,000時(じ)間(かん)なのに対(たい)して、LED(エルイーディー)は約(やく)4万(まん)時(じ)間(かん)もつかうことができます。

画像電(でん)球(きゅう)の種(しゅ)類(るい)は、このほかに白(はく)熱(ねつ)電(でん)球(きゅう)があります。熱(ねつ)を光(ひかり)にかえるため、たくさんの電(でん)力(りょく)をつかい、電(でん)球(きゅう)の寿(じゅ)命(みょう)は約(やく)1,000時(じ)間(かん)程(てい)度(ど)です。

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LED(エルイーディー)電(でん)球(きゅう)・蛍(けい)光(こう)ランプ・白(はく)熱(ねつ)電(でん)球(きゅう)の寿(じゅ)命(みょう)。

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(「あかりの日(ひ)」委(い)員(いん)会(かい)発(はっ)行(こう)2015年(ねん)版(ばん)「住(す)まいの照(しょう)明(めい)省(しょう)エネBOOKより)


画像身(み)のまわりのLED(エルイーディー)をみつけよう

長(な)持(がも)ちして、環(かん)境(きょう)にやさしいLED(エルイーディー)は、いろいろなところでつかわれているよ。

どんなところでつかわれているのか、さがしてみましょう。


画像信(しん)号(ごう)機(き)

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LED(エルイーディー)の光(ひかり)はまっすぐにすすむので、遠(とお)くからでもみやすくなります。


画像電(でん)光(こう)掲(けい)示(じ)板(ばん)

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電(でん)車(しゃ)や高(こう)速(そく)道(どう)路(ろ)、野(や)球(きゅう)場(じょう)やサッカースタジアムなどの掲(けい)示(じ)板(ばん)もLED(エルイーディー)電(でん)球(きゅう)です。


画像イルミネーション

LED(エルイーディー)は熱(ねつ)や紫(し)外(がい)線(せん)をあまりださないので、木(き)をいためにくいのです。

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140.

電(でん)子(し)レンジでものがあたたまるのはなぜ?

画像食(た)べ物(もの)などにふくまれる水(すい)分(ぶん)が電(でん)波(ぱ)によってあたためられるから

画像食(た)べ物(もの)を電(でん)子(し)レンジにかけると、マイクロ波(は)という電(でん)波(ぱ)が食(た)べ物(もの)の水(すい)分(ぶん)をふるわせます。すると、食(た)べ物(もの)にふくまれる水(みず)の分(ぶん)子(し)がかきまわされ、ぶつかりあい、こすれあって摩(ま)擦(さつ)がおこります。その摩(ま)擦(さつ)の熱(ねつ)によって、食(た)べ物(もの)があたたまるのです。

画像電(でん)子(し)レンジは、水(みず)の分(ぶん)子(し)をふるわせてあたためるので、水(すい)分(ぶん)がはいっていないものはあたたまりません。

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画像いろいろなものを電(でん)子(し)レンジであたためよう

電(でん)子(し)レンジでは、水(すい)分(ぶん)がないものはあたたまらないのは本(ほん)当(とう)?  実(じっ)験(けん)でたしかめよう!

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陶(とう)器(き)のカップ、水(みず)、氷(こおり)1~2こ

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①陶(とう)器(き)のカップの片(かた)方(ほう)に水(みず)をいれ、電(でん)子(し)レンジで2分(ふん)あたためる。2分(ふん)後(ご)、カップをそっとさわってみる。カップの温(おん)度(ど)はどうなったかな?

②氷(こおり)を冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)からとりだして、すぐにカップにいれ、レンジで1分(ぷん)あたためる。1分(ぷん)後(ご)、氷(こおり)のようすをみてみる。氷(こおり)はとけているかな?

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※器(うつわ)をつかうときは、表(ひょう)示(じ)をかならずたしかめましょう。

画像あたたまらないものには理(り)由(ゆう)がある!

  ガラスや陶(とう)器(き)は、水(すい)分(ぶん)がないのであたたまりません。中(なか)にはいっている水(すい)分(ぶん)があたたまると、器(うつわ)があつくなるのです。そのため、中(なか)に水(すい)分(ぶん)がはいっていない器(うつわ)は、電(でん)子(し)レンジであたためてもあつくなりません。氷(こおり)は水(すい)分(ぶん)でできていますが、カチコチにかたまって水(みず)の分(ぶん)子(し)はうごくことができません。そのため、電(でん)子(し)レンジにかけてもとけないのです。ただし、氷(こおり)がとけている部(ぶ)分(ぶん)が少(すこ)しでもあると、氷(こおり)は電(でん)子(し)レンジでとけてしまいます。

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ガスはどこからはこばれてくるの?

画像地(ち)中(ちゅう)からすいあげられ、タンカーやガス管(かん)ではこばれてきます

画像ガスは、深(ふか)さ数(すう)千(せん)メートルの地(ち)中(ちゅう)にうまっています。地(ち)中(ちゅう)深(ふか)くで、数(すう)億(おく)年(ねん)~数(すう)千(せん)万(まん)年(ねん)かけてつくられた気(き)体(たい)の燃(ねん)料(りょう)です。天(てん)然(ねん)のガスがうまっている場(ば)所(しょ)を「ガス田(でん)」といいます。

  ガス田(でん)ですいあげられた天(てん)然(ねん)ガスは、はこびやすいように「液(えき)化(か)プラント」で液(えき)体(たい)にされ、LNG(エルエヌジー)タンカーという船(ふね)でガス工(こう)場(じょう)にはこばれます。ガス工(こう)場(じょう)でLNG(エルエヌジー)タンクにいれられたガスは、気(き)化(か)器(き)でふたたび気(き)体(たい)にもどされ、まるい大(おお)きなガスホルダーにあつめられます。ここから、地(ち)中(ちゅう)のガス管(かん)をとおって、わたしたちの家(いえ)まではこばれてくるのです。

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画像天(てん)然(ねん)ガスは日(に)本(ほん)ではとれないの?

画像ほとんどとれないので輸(ゆ)入(にゅう)にたよっています

画像天(てん)然(ねん)ガスがうまっている場(ば)所(しょ)を「ガス田(でん)」といいます。ガス田(でん)の地(じ)面(めん)をほってパイプをいれ、ガスをとりだすのです。ガス田(でん)は、陸(りく)地(ち)だけでなく、海(かい)底(てい)にもあります。

画像日(に)本(ほん)では新(にい)潟(がた)県(けん)、千(ち)葉(ば)県(けん)、北(ほっ)海(かい)道(どう)などにガス田(でん)がありますが、とりだせる量(りょう)はわずかです。そのため、つかうガスのほとんどを輸(ゆ)入(にゅう)にたよっているのです。輸(ゆ)入(にゅう)先(さき)の国(くに)は、輸(ゆ)入(にゅう)量(りょう)の多(おお)い順(じゅん)に、オーストラリア、カタール、マレーシア、ロシア、インドネシアです。


画像天(てん)然(ねん)ガスの生(せい)産(さん)国(こく)ランキング(2011年(ねん))(総(そう)務(む)省(しょう)統(とう)計(けい)局(きょく))*石(せき)油(ゆ)換(かん)算(さん)

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画像液(えき)化(か)天(てん)然(ねん)ガス輸(ゆ)入(にゅう)国(こく)ランキング(2014年(ねん))(「日(に)本(ほん)国(こく)勢(せい)図(ず)会(かい)2015/16」)

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鉄(てつ)でつくられた大(おお)きな船(ふね)がしずまないのはなぜ?

画像船(ふね)をおしあげ、うかせようとする力(ちから)がはたらくから

画像ものを水(みず)にいれると、ものがおしのけた水(みず)の重(おも)さの分(ぶん)だけ、うかせようとする力(ちから)がはたらきます。これを「浮(ふ)力(りょく)」といいます。

画像鉄(てつ)のかたまりを水(みず)にいれるとしずんでしまいますが、同(おな)じ重(おも)さの鉄(てつ)を中(なか)に空(くう)間(かん)があるおわんのような形(かたち)にすると、おしのける水(みず)の量(りょう)がふえるので、水(みず)にうかびます。空(くう)間(かん)の大(おお)きさ(体(たい)積(せき))が大(おお)きいほど、浮(ふ)力(りょく)は大(おお)きくなります。船(ふね)の中(なか)は、人(ひと)や荷(に)物(もつ)をのせる空(くう)間(かん)がたくさんあります。そのため、浮(ふ)力(りょく)が大(おお)きくなって、重(おも)い鉄(てつ)でできた船(ふね)でもしずまないのです。

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画像船(ふね)の中(なか)には空(くう)間(かん)がたくさんある。

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画像塩(しお)水(みず)と真(ま)水(みず)でうかび方(かた)はかわるかな?

プールよりも海(うみ)のほうが体(からだ)がうくのはなぜ?  実(じっ)験(けん)をして、その理(り)由(ゆう)をさぐってみましょう。

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水(みず)1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (リットル)、塩(しお)10 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (グラム)、深(ふか)めの容(よう)器(き)(バケツ、洗(せん)面(めん)器(き)、ボウルなど)、うきしずみをしらべたいもの

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①まず容(よう)器(き)に真(ま)水(みず)をいれ、しらべるものをいれて、うきしずみのようすを記(き)録(ろく)する。

②つぎに容(よう)器(き)に塩(しお)水(みず)をいれ、同(おな)じものをいれてようすをしらべる。

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画像塩(しお)水(みず)と真(ま)水(みず)では浮(ふ)力(りょく)がちがう!

  真(ま)水(みず)ではしずんだけれど、塩(しお)水(みず)ではういたものがありましたか?  同(おな)じ量(りょう)の塩(しお)水(みず)と真(ま)水(みず)の重(おも)さをくらべると、塩(しお)がとけているぶん、塩(しお)水(みず)のほうが重(おも)くなります。そのため、塩(しお)水(みず)のほうが、ものがおしのける水(みず)も重(おも)くなり、浮(ふ)力(りょく)が大(おお)きくなるのです。これが、プールよりも海(うみ)のほうが体(からだ)がうく理(り)由(ゆう)です。

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すべり台(だい)をすべるとなぜおしりがあつくなるの?

画像すべり台(だい)とおしりがこすれて、熱(ねつ)がうまれるから

画像ものと、ものとがこすれあうと、「摩(ま)擦(さつ)」という力(ちから)がはたらき、熱(ねつ)がうまれます。さむいときに手(て)をこすりあわせるとあたたかくなりますね。これも、摩(ま)擦(さつ)で熱(ねつ)がうまれるからです。

  すべり台(だい)でも同(おな)じことがおこります。すべり台(だい)とズボンのおしりがこすれあい、摩(ま)擦(さつ)で熱(ねつ)がうまれるので、おしりがあつくかんじるのです。

画像大(おお)昔(むかし)の人(ひと)は、木(き)と木(き)をこすりあわせて火(ひ)をおこしていましたが、これも摩(ま)擦(さつ)でおこる熱(ねつ)を利(り)用(よう)していたのです。


画像こすれあうズボンのおしり(上(うえ))とすべり台(だい)(下(した))。

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画像摩(ま)擦(さつ)の力(ちから)がなくなると、どうなるの?

画像あるいたりはしったりすることができなくなります

画像わたしたちは、道(どう)路(ろ)はふつうにあるくことができますが、氷(こおり)の上(うえ)はつるつるすべってしまい、うまくあるくことができませんね。道(どう)路(ろ)のようなざらざらしたものとの間(あいだ)では摩(ま)擦(さつ)の力(ちから)が大(おお)きくなりますが、つるつるした氷(こおり)の表(ひょう)面(めん)は摩(ま)擦(さつ)がおきにくいため、すべってしまうのです。

  もしも、摩(ま)擦(さつ)の力(ちから)がなくなったら、道(どう)路(ろ)は、氷(こおり)の上(うえ)をあるくのと同(おな)じ状(じょう)態(たい)になります。もちろん、はしることもできません。

画像ものをうごかすときや、楽(がっ)器(き)の弦(げん)をこすって音(おと)をだすときなど、あらゆるところに摩(ま)擦(さつ)の力(ちから)がはたらいています。


画像氷(こおり)の上(うえ)をすべるスケート。


画像くつの底(そこ)。


画像弦(げん)をこすって音(おと)をだす弦(げん)楽(がっ)器(き)。

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紙(かみ)はどうやってリサイクルされるの?

画像あつめた紙(かみ)をどろどろにとかし、もう一(いち)度(ど)紙(かみ)をつくります

画像廃(はい)品(ひん)回(かい)収(しゅう)などであつめられた紙(かみ)は、新(しん)聞(ぶん)・雑(ざっ)誌(し)・段(だん)ボールなどの種(しゅ)類(るい)ごとに分(ぶん)別(べつ)され、製(せい)紙(し)工(こう)場(じょう)へはこばれます。

  分(ぶん)別(べつ)した紙(かみ)は「パルパー」という大(おお)きなミキサーで水(みず)と一(いっ)緒(しょ)にどろどろにとかされます。このとき、ホチキスの針(はり)や紙(かみ)以(い)外(がい)のものがとりのぞかれます。その後(ご)、薬(やく)品(ひん)をつかってインクやよごれをとりのぞいてあらい、「古(こ)紙(し)パルプ」という紙(かみ)のもとになります。パルプとは紙(かみ)の原(げん)料(りょう)のことです。

  古(こ)紙(し)パルプに新(あたら)しいパルプなどをくわえてふたたび紙(かみ)をつくります。

画像こうしてうまれかわった再(さい)生(せい)紙(し)は、紙(かみ)の質(しつ)によって、段(だん)ボールやトイレットペーパー、商(しょう)品(ひん)の梱(こん)包(ぽう)材(ざい)、新(しん)聞(ぶん)、雑(ざっ)誌(し)などになります。また、細(こま)かい綿(わた)のようにして、住(じゅう)宅(たく)の断(だん)熱(ねつ)・防(ぼう)音(おん)材(ざい)にすることもあります。


画像再(さい)生(せい)紙(し)でつくられる製(せい)品(ひん)

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画像リサイクルのマークをさがそう

リサイクルがしやすいように、紙(かみ)製(せい)品(ひん)にはリサイクルのマークがついているよ。さがしてみよう!


画像グリーンマーク

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再(さい)生(せい)紙(し)をつかっている商(しょう)品(ひん)をしめすマーク。


画像エコマーク

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環(かん)境(きょう)をまもるのに役(やく)だつとみとめられる商(しょう)品(ひん)につけられるマーク。


画像紙(かみ)パック識(しき)別(べつ)マーク

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リサイクルできる紙(かみ)パックであることをしめすマーク。


画像紙(かみ)識(しき)別(べつ)マーク

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リサイクルできる紙(かみ)でつくられている容(よう)器(き)・梱(こん)包(ぽう)材(ざい)であることをしめすマーク。


画像段(だん)ボール製(せい)容(よう)器(き)包(ほう)装(そう)マーク

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リサイクルできる段(だん)ボールをつかっていることをしめすマーク。

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画像紙(かみ)パックで手(て)づくりコースターをつくろう

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・ジュースや牛(ぎゅう)乳(にゅう)などの紙(かみ)パック(1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (リットル))2本(ほん)分(ぶん)

・洗(せん)面(めん)器(き)(大(おお)きくてふかいもの。バケツなどでもよい)1つ

・洗(せん)濯(たく)のり(またはでんぷんのり)60 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)

・ミキサー(またはフードプロセッサー、ジューサー)

・ハンカチなどの布(ぬの)1枚(まい)

・新(しん)聞(ぶん)紙(し)

・水(みず)

・タオル1枚(まい)

・下(した)じき1枚(まい)

・大(おお)きめのざる


画像色(いろ)紙(がみ)をまぜてつくったおしゃれなコースター。

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①紙(かみ)パックを2~3日(にち)水(みず)につけておく。

②やわらかくなったら表(ひょう)面(めん)のフィルムをはがし、小(ちい)さくちぎる。

画像表(ひょう)面(めん)のフィルムをはがす。

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③水(みず)1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (リットル)と一(いっ)緒(しょ)に②をミキサーにかける。ミキサーなどがないときは、作(さ)業(ぎょう)がたいへんですが、どろどろになるまで手(て)でこまかくちぎってもできる。

※ミキサーにはいらないときは、数(すう)回(かい)にわける。

④洗(せん)面(めん)器(き)などに③をうつし、洗(せん)濯(たく)のりをくわえてよくまぜる。これが紙(かみ)のもとになる。

⑤ざるを④の容(よう)器(き)にしずめて、紙(かみ)のもとをすくう。(ざるをたてながらしずめると、すくいやすい。)

画像ざるで紙(かみ)のもとをすくいあげる。

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⑥5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)ほどのあつさになったら、ざるをひきあげる。ひきあげた紙(かみ)のもとを下(した)じきの上(うえ)にはりつける。(ざるの上(うえ)に下(した)じきをあてて、くるっとひっくりかえすとやりやすい。)

画像下(した)じきに紙(かみ)のもとをはりつける。

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⑦下(した)じきの上(うえ)で紙(かみ)の形(かたち)をととのえる。

⑧新(しん)聞(ぶん)紙(し)の上(うえ)に、タオル、布(ぬの)の順(じゅん)番(ばん)でかさね、その上(うえ)にそっと紙(かみ)のもとをおく。紙(かみ)のもとは布(ぬの)の片(かた)側(がわ)半(はん)分(ぶん)におくようにし、その上(うえ)にタオルと布(ぬの)をおりかえして、上(うえ)から平(たい)らなおもしをして水(みず)をきる。

⑨布(ぬの)から紙(かみ)をそっとはがし、紙(かみ)をかわかす。(窓(まど)ガラスにはりつけるとかわきやすい。)

⑩かわいた紙(かみ)を、すきな大(おお)きさにきる。

※⑤で紙(かみ)をすくうときに、押(お)し花(ばな)や色(いろ)紙(がみ)をいれると、もようがはいったコースターになる。

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ジェットコースターはなぜさかさまでもおちないの?

画像中(ちゅう)心(しん)の外(そと)側(がわ)にむかおうとする「遠(えん)心(しん)力(りょく)」がはたらくから

画像ジェットコースターは、高(たか)い場(ば)所(しょ)から、スピードをつけてのぼったりおりたり、円(えん)をえがくように回(かい)転(てん)したりします。円(えん)をえがいているとき、ものすごいスピードでまわっていると、円(えん)の中(ちゅう)心(しん)からはなれて、外(そと)側(がわ)にむかおうとする力(ちから)がはたらきます。これを「遠(えん)心(しん)力(りょく)」といいます。ジェットコースターにも、この遠(えん)心(しん)力(りょく)がはたらくため、さかさまになってもおちてこないのです。

画像身(み)近(ぢか)なところにも、遠(えん)心(しん)力(りょく)ははたらいています。洗(せん)濯(たく)機(き)の脱(だっ)水(すい)機(き)能(のう)は、洗(せん)濯(たく)槽(そう)を高(こう)速(そく)でまわすことで遠(えん)心(しん)力(りょく)をおこし、水(みず)をとばして脱(だっ)水(すい)します。また、ハンマー投(な)げも、ハンマーをぐるぐるまわし、遠(えん)心(しん)力(りょく)をつかう競(きょう)技(ぎ)です。

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画像遠(えん)心(しん)力(りょく)をかんじてみよう

バケツをつかって、自(じ)分(ぶん)でできる遠(えん)心(しん)力(りょく)の実(じっ)験(けん)をしてみよう!

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バケツ、水(みず)

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水(みず)をいれたバケツを、ふりこのようにふって、いきおいをつけてから一(いっ)気(き)にまわす。

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画像バケツの水(みず)がこぼれない理(り)由(ゆう)

  バケツをいきおいよくまわすと、遠(えん)心(しん)力(りょく)がはたらきます。バケツと中(なか)の水(みず)が、まわした円(えん)の中(ちゅう)心(しん)から外(そと)側(がわ)へむかおうとするため、水(みず)はおちてこないのです。

  海(うみ)やプールなど、水(みず)にぬれてもいい場(ば)所(しょ)でやってみましょう。バケツをゆっくりまわすと遠(えん)心(しん)力(りょく)のちがいがよくわかります。

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自(じ)転(てん)車(しゃ)はどうしてたおれないの?

画像車(しゃ)輪(りん)のかたむきを一(いっ)定(てい)にたもとうとする力(ちから)がはたらくから

画像回(かい)転(てん)している自(じ)転(てん)車(しゃ)の車(しゃ)輪(りん)には、回(かい)転(てん)する面(めん)を一(いっ)定(てい)のむきにたもとうとする力(ちから)がはたらきます。

  ほかから力(ちから)をくわえられなければ、ものはとまっている状(じょう)態(たい)やうごいている状(じょう)態(たい)がずっとかわらずにつづくのです。これを「慣(かん)性(せい)の法(ほう)則(そく)」といいます。

画像自(じ)転(てん)車(しゃ)がたおれない理(り)由(ゆう)は、これだけではありません。人(ひと)は自(じ)転(てん)車(しゃ)にのっているとき、自(し)然(ぜん)にバランスをとっています。自(じ)転(てん)車(しゃ)がかたむいた方(ほう)向(こう)にハンドルをきり、体(からだ)を反(はん)対(たい)側(がわ)にかたむけることでたおれないようにしているのです。

  また、ハンドルの軸(じく)になっているパイプは、少(すこ)し前(まえ)にかたむいています。ハンドルが正(しょう)面(めん)をむいたときに、重(じゅう)心(しん)がひくくなり、安(あん)定(てい)してはしれるのです。

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画像身(み)近(ぢか)な「慣(かん)性(せい)の法(ほう)則(そく)」をさがそう

「慣(かん)性(せい)の法(ほう)則(そく)」は、わたしたちのまわりにたくさんあります。よく観(かん)察(さつ)して、みつけてみましょう。


画像まわるコマ

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すばやく回(かい)転(てん)しているこまは、かたむいても同(おな)じ状(じょう)態(たい)でまわりつづけます。


画像のりものの急(きゅう)ブレーキ

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急(きゅう)ブレーキがかかると、体(からだ)が前(まえ)のめりになります。のりものがとまろうとしても、体(からだ)はそのままの速(はや)さでうごこうとするからです。


画像だるまおとし

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途(と)中(ちゅう)のこまをうつと、うたなかったこまはとまっていようとするため、うったこまだけとびだします。


画像エレベーターの中(なか)

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体(からだ)はとまっていようとするのに対(たい)し、エレベーターはうごくので、上(うえ)にいくときは床(ゆか)におしつけられるように、下(した)におりるときは体(からだ)がういたような感(かん)覚(かく)になります。


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ブーメランはなぜもどってくるの?

画像ブーメランをおしあげる力(ちから)とすすむ方(ほう)向(こう)をかえる力(ちから)がはたらくから

画像とんでいるときのブーメランには、2種(しゅ)類(るい)の力(ちから)がくわえられています。1つ目(め)はブーメランがおちないように上(うえ)へとおしあげる力(ちから)。2つ目(め)はブーメランをかたむける力(ちから)です。この2つの力(ちから)で、ブーメランは空(くう)中(ちゅう)でかたむきながら回(かい)転(てん)し、カーブをえがいてなげた場(ば)所(しょ)にもどってきます。

画像なぜ、かたむきながら回(かい)転(てん)すると、カーブをえがくのでしょうか。たとえば、自(じ)転(てん)車(しゃ)にのっているときに体(からだ)を左(さ)右(ゆう)どちらかにかたむけると、自(じ)転(てん)車(しゃ)も自(し)然(ぜん)に同(おな)じ方(ほう)向(こう)にまがりますね。回(かい)転(てん)している車(しゃ)輪(りん)がかたむくと、その方(ほう)向(こう)にまがるのです。ブーメランにも同(おな)じことがおこっているのです。

画像ブーメランのはじまりはとても古(ふる)く、最(もっと)も古(ふる)いものは、オーストラリアでみつかった1万(まん)5000年(ねん)前(まえ)のものだといわれています。狩(か)りや儀(ぎ)式(しき)などにつかわれていました。


画像ブーメランのうごき。

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画像ブーメランにはたらく力(ちから)はどこからうまれるの?

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画像ブーメランの羽(は)根(ね)の形(かたち)からうまれます

画像ブーメランの断(だん)面(めん)をみると、上(うえ)が少(すこ)しふくらんだ形(かたち)をしています。羽(は)根(ね)にそって空(くう)気(き)がながれると、羽(は)根(ね)の上(うえ)側(がわ)では空(くう)気(き)におされる力(ちから)が弱(よわ)くなり、ブーメランをおしあげようとする力(ちから)がはたらきます。この力(ちから)が「揚(よう)力(りょく)」です。「揚(よう)力(りょく)」は、飛(ひ)行(こう)機(き)やパラグライダーのつばさにもはたらいています。揚(よう)力(りょく)があるおかげで、飛(ひ)行(こう)機(き)やパラグライダーは空(そら)をとんでいるのです。


画像ブーメランの断(だん)面(めん)と揚(よう)力(りょく)

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画像羽(は)根(ね)の上(うえ)側(がわ)では、空(くう)気(き)におされる力(ちから)が弱(よわ)くなり、空(くう)気(き)の流(なが)れのおそい下(した)側(がわ)からおしあげられる。

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画像空(そら)とぶペーパーブーメランをつくろう

厚(あつ)紙(がみ)でかんたんにつくれるブーメラン。なげると回(かい)転(てん)しながらもどってきます。

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厚(あつ)紙(がみ)(板(いた)目(め)表(ひょう)紙(し)ぐらいの厚(あつ)さ)(13.5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mo mathvariant="normal">&times;</mo></math> 2.5 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)を3枚(まい))

はさみ、ホチキス、分(ぶん)度(ど)器(き)

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①厚(あつ)紙(がみ)の片(かた)側(がわ)に、図(ず)のようにまん中(なか)に1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)のきりこみをいれる。3枚(まい)とも同(おな)じようにする。

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②2枚(まい)のきりこみをくみあわせてV(ブイ)字(じ)のような形(かたち)にする。そこに残(のこ)りの1枚(まい)もくみあわせ、3枚(まい)が同(おな)じ角(かく)度(ど)(120度(ど)ずつ)になるようにする。

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③くみあわせた部(ぶ)分(ぶん)をホチキスでとめる。

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④羽(は)根(ね)の先(さき)を少(すこ)しだけねじる。3枚(まい)とも同(おな)じようにする。

画像羽(は)根(ね)のねじり方(かた)(右(みぎ)ききの場合(ばあい))

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※羽(は)根(ね)の先(さき)をまるくしておくと、とばしたときに安(あん)全(ぜん)です。

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画像ペーパーブーメランがとぶひみつ

  ブーメランの羽(は)根(ね)は下(した)の図(ず)のようにかたむいています。ブーメランがとぶときは空(くう)気(き)はつばさにそってながれます。このとき羽(は)根(ね)には空(くう)気(き)のながれのむきとは反(はん)対(たい)の方(ほう)向(こう)にうごこうとする力(ちから)がうまれます。この力(ちから)が「揚(よう)力(りょく)」です。

  「揚(よう)力(りょく)」は、飛(ひ)行(こう)機(き)などのつばさにもはたらいています。揚(よう)力(りょく)があるおかげで、飛(ひ)行(こう)機(き)は空(そら)をとんでいるのです。

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ボールはなぜはずむの?

画像つぶれたゴムと空(くう)気(き)が元(もと)にもどろうとするから

画像ボールを手(て)でおすとへこみますが、すぐにもとの形(かたち)にもどります。これは、ボールと、ボールの中(なか)にはいっている空(くう)気(き)がもとにもどろうとするためです。

  ボールが地(じ)面(めん)についた瞬(しゅん)間(かん)も同(おな)じように、もとの形(かたち)にもどろうとする力(ちから)がはたらいています。そのため、ボールは地(じ)面(めん)をはねかえし、はずむのです。この、形(かたち)がもとにもどろうとする性(せい)質(しつ)を「弾(だん)性(せい)」といいます。ボールをつくっているゴムは弾(だん)性(せい)が強(つよ)いので、よくはずむのです。

画像紙(かみ)風(ふう)船(せん)はボールと同(おな)じようにまるく、中(なか)に空(くう)気(き)がはいっていますが、はずみません。紙(かみ)は弾(だん)性(せい)が弱(よわ)いのです。また、弾(だん)性(せい)がほとんどない、ガラスや陶(とう)器(き)は、おとすとわれてしまいます。


画像はずむボール。

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画像スーパーボールは空(くう)気(き)がはいっていないのに、なぜよくはずむの?

画像弾(だん)性(せい)がとても強(つよ)いゴムをつかっているから

画像スーパーボールは、ふつうのボールよりもずっと弾(だん)性(せい)が強(つよ)い種(しゅ)類(るい)のゴムでつくられています。そのため、中(なか)に空(くう)気(き)がはいっていなくても、よくはずむのです。

  スーパーボールは、アメリカでうまれたおもちゃで、もともとは天(てん)然(ねん)のゴムでつくられていましたが、現(げん)在(ざい)は「ポリブタジエン」という石(せき)油(ゆ)が原(げん)料(りょう)の合(ごう)成(せい)ゴムでつくられています。

  サッカーボールやテニスボールなど、ボールによってつかわれている材(ざい)料(りょう)はちがいます。


画像屋(や)台(たい)のカラフルなスーパーボール。

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おふろのお湯(ゆ)はなぜ上(うえ)からあつくなるの?

水(みず)はあたたまると上(うえ)にいく性(せい)質(しつ)があるから

水(みず)などの液(えき)体(たい)は、同(おな)じ量(りょう)でも、つめたい場(ば)合(あい)とあたたかい場(ば)合(あい)で、重(おも)さがちがいます。

  水(みず)はあたためられると膨(ぼう)張(ちょう)して体(たい)積(せき)が大(おお)きくなります。また反(はん)対(たい)に、つめたくなるとちぢんで体(たい)積(せき)が小(ちい)さくなります。同(おな)じ体(たい)積(せき)だと、あたたかいお湯(ゆ)は軽(かる)くなって上(うえ)へ、つめたい水(みず)は重(おも)いので下(した)にしずむため、おふろのお湯(ゆ)は上(うえ)のほうがあたたかいのです。

あたたまった部(ぶ)分(ぶん)が上(うえ)にいき、つめたくなると下(した)へいくうごきをくりかえして、だんだん全(ぜん)体(たい)があたたかくなっていきます。このしくみを「対(たい)流(りゅう)」といいます。対(たい)流(りゅう)は、空(くう)気(き)をあたためる場(ば)合(あい)も同(おな)じしくみです。

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画像身(み)近(ぢか)にある対(たい)流(りゅう)をみつけよう

対(たい)流(りゅう)でものがあたたまるしくみは、どんなところにあるかな?  みつけてみよう。


画像なベ

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スープや味(み)噌(そ)汁(しる)などがはいったなべを観(かん)察(さつ)してみよう。なべに水(みず)をいれて底(そこ)に味(み)噌(そ)をおき、火(ひ)にかけると、味(み)噌(そ)のうごきで対(たい)流(りゅう)がよくわかるよ。


画像おちゃのポット

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紅(こう)茶(ちゃ)やお茶(ちゃ)の葉(は)をいれたポットを観(かん)察(さつ)してみよう。ガラスのポットに茶(ちゃ)葉(ば)をいれて熱(ねっ)湯(とう)をそそぐと、うごきがよくわかるよ。


画像エアコン

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部(へ)屋(や)をあたためたり、ひやしたりしたとき、床(ゆか)と天(てん)井(じょう)ちかくで温(おん)度(ど)をはかってみると、温(おん)度(ど)の差(さ)ができていて対(たい)流(りゅう)のうごきがわかるよ。


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水(みず)はどうしてこおるの?

画像0℃(ど)以(い)下(か)になると固(こ)体(たい)になる性(せい)質(しつ)があるから

画像水(みず)は、0℃(ど)以(い)下(か)では固(こ)体(たい)に、100℃(ど)以(い)上(じょう)では気(き)体(たい)になる性(せい)質(しつ)があります。氷(こおり)は、水(みず)の固(こ)体(たい)のときのすがたなのです。

  水(みず)は目(め)にみえないくらいに小(ちい)さな「分(ぶん)子(し)」からできています。水(みず)の分(ぶん)子(し)はいつもうごきまわっていますが、0℃(ど)以(い)下(か)になるとうごく力(ちから)がなくなり、整(せい)列(れつ)してかたまって氷(こおり)になります。

画像水(みず)がうごくのに必(ひつ)要(よう)なものは、熱(ねつ)のエネルギーです。水(みず)を冷(れい)凍(とう)庫(こ)にいれると、熱(ねつ)がうばわれるのでこおります。冷(れい)凍(とう)庫(こ)からだすと、水(みず)の分(ぶん)子(し)は空(くう)気(き)中(ちゅう)の熱(ねつ)をもらってうごけるようになり、水(みず)にもどります。さらに、コンロなどの火(ひ)で熱(ねつ)をくわえて100℃(ど)以(い)上(じょう)になると、水(みず)はふっとうして水(すい)蒸(じょう)気(き)になるのです。


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画像水(みず)のいろいろなすがたをみつけよう

水(みず)はいろいろなすがたに変(へん)化(か)します。どんなものがあるか、さがしてみましょう。


画像つらら

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屋(や)根(ね)などから水(みず)がおちるときに棒(ぼう)状(じょう)にこおったもの。


画像しもばしら

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土(つち)の中(なか)の水(すい)分(ぶん)が地(じ)面(めん)にしみでて、柱(はしら)のようにこおったもの。


画像湯(ゆ)気(げ)

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お湯(ゆ)やあたたかいものからでる湯(ゆ)気(げ)は液(えき)体(たい)。


画像雪(ゆき)の結(けっ)晶(しょう)

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雪(ゆき)も小(ちい)さな氷(こおり)のつぶ。雪(ゆき)がふっているところに黒(くろ)っぽい布(ぬの)をおくと、雪(ゆき)の結(けっ)晶(しょう)がみられる。


画像樹(じゅ)氷(ひょう)

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木(き)のえだについた水(みず)のつぶがこおり、木(き)全(ぜん)体(たい)をおおって、かたまったもの。


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画像氷(こおり)はどうして水(みず)にうくの?

画像氷(こおり)のほうが水(みず)よりも軽(かる)いから

画像製(せい)氷(ひょう)皿(ざら)に水(みず)をいれてこおらせると、いれた水(みず)の量(りょう)よりもふくらんでいます。水(みず)がかたまって氷(こおり)になったときに、分(ぶん)子(し)と分(ぶん)子(し)の間(あいだ)にすき間(ま)ができるため、体(たい)積(せき)がふえるのです。つまり、同(おな)じ体(たい)積(せき)の氷(こおり)と水(みず)をくらべると、水(みず)よりも氷(こおり)のほうが軽(かる)くなるということです。そのため、氷(こおり)は水(みず)にうかびます。

画像池(いけ)の水(みず)も水(すい)面(めん)からこおっていきます。もしも、氷(こおり)が水(みず)よりも重(おも)かったら、氷(こおり)が水(みず)の底(そこ)にたまり、生(い)き物(もの)がすむことはできません。氷(こおり)が水(みず)にうかぶおかげで、寒(さむ)い冬(ふゆ)でも、水(みず)の中(なか)の生(い)き物(もの)はいきていられるのです。


画像海(うみ)にうかぶ氷(ひょう)山(ざん)も、氷(こおり)のひとつ。

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画像ミニ氷(ひょう)山(ざん)をつくって氷(こおり)の重(おも)さをかんじよう

どんな氷(こおり)でも本(ほん)当(とう)に水(みず)にうくのかな?  大(おお)きさのちがう氷(こおり)を水(みず)にうかべてたしかめてみよう。

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ポリぶくろ2枚(まい)、水(みず)、深(ふか)めのバケツか洗(せん)面(めん)器(き)

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①かた方(ほう)のポリぶくろには水(みず)をたっぷり、もうかた方(ほう)には少(すこ)しだけ水(みず)をいれて、口(くち)をしっかりしばる。

②水(みず)をいれたポリぶくろを冷(れい)凍(とう)庫(こ)にいれて、こおらせる。氷(こおり)ができる時(じ)間(かん)は大(おお)きさによってちがうが、だいたい1日(にち)が目(め)安(やす)。

③深(ふか)めの大(おお)きな容(よう)器(き)に水(みず)をいれ、②でつくった氷(こおり)をポリぶくろからとりだしてうかべ、うかび方(かた)をかんさつする。

大(おお)きめの容(よう)器(き)がない場(ば)合(あい)は、おふろに水(みず)をはってもいい。

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画像ミニ氷(ひょう)山(ざん)ができた!

  実(じっ)験(けん)でつくったミニ氷(ひょう)山(ざん)は、水(みず)にうかびましたか?  大(おお)きさがちがっても、氷(こおり)は水(みず)にうかびます。上(うえ)の写(しゃ)真(しん)のような海(うみ)にうかぶ大(おお)きな氷(ひょう)山(ざん)も、このミニ氷(ひょう)山(ざん)と同(おな)じです。氷(こおり)は水(みず)よりも軽(かる)いことがよくわかりますね。


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磁(じ)石(しゃく)がくっつくのはなぜ?

画像磁(じ)石(しゃく)のN(エヌ)極(きょく)とS(エス)極(きょく)がひきあうから

画像磁(じ)石(しゃく)にはN(エヌ)極(きょく)とS(エス)極(きょく)があります。N(エヌ)極(きょく)とS(エス)極(きょく)はひきあい、同(おな)じ極(きょく)同(どう)士(し)は反(はん)発(ぱつ)する性(せい)質(しつ)があるのです。このときにはたらく力(ちから)を「磁(じ)力(りょく)」といい、N(エヌ)極(きょく)とS(エス)極(きょく)のちかくはより強(つよ)い磁(じ)力(りょく)がはたらいています。下(した)の写(しゃ)真(しん)のように、砂(さ)鉄(てつ)をつかうと、磁(じ)力(りょく)のようすがよくわかります。

画像磁(じ)力(りょく)は、鉄(てつ)を強(つよ)くひきつける性(せい)質(しつ)があります。磁(じ)石(しゃく)も主(おも)に鉄(てつ)からできています。鉄(てつ)は小(ちい)さな磁(じ)石(しゃく)のつぶがあつまったものなので、鉄(てつ)が多(おお)くふくまれる金(きん)属(ぞく)は磁(じ)石(しゃく)にくっつくのです。


画像砂(さ)鉄(てつ)をまいた上(うえ)に磁(じ)石(しゃく)をおくと、磁(じ)力(りょく)がよくわかる。

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画像N(エヌ)極(きょく)とS(エス)極(きょく)はひきあうけれど、同(おな)じ極(きょく)は反(はん)発(ぱつ)する。

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画像即(そく)席(せき)磁(じ)石(しゃく)をつくろう

家(いえ)にある道(どう)具(ぐ)をつかって、即(そく)席(せき)磁(じ)石(しゃく)をつくってみよう!

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磁(じ)石(しゃく)、ステンレスのフォーク(またはスプーン)1本(ぽん)、金(きん)属(ぞく)のクリップ

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①磁(じ)石(しゃく)でフォークを同(おな)じ方(ほう)向(こう)に10~15回(かい)ほどよくこする。

②こすったフォークをクリップにちかづけてみる。

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画像磁(じ)石(しゃく)になった理(り)由(ゆう)

  フォークを磁(じ)石(しゃく)でこすると、フォークの中(なか)の磁(じ)石(しゃく)のつぶのむきがそろえられ、磁(じ)力(りょく)がうまれます。そのため、フォークにクリップがくっついたのです。

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アニメーションがうごいてみえるのはなぜ?

画像少(すこ)しずつうごかした絵(え)を高(こう)速(そく)でみせているから

画像テレビや映(えい)画(が)などのアニメーションは、1秒(びょう)間(かん)のうごきを約(やく)24枚(まい)の絵(え)にわけてかいています。かいた絵(え)を順(じゅん)番(ばん)通(どお)りに高(こう)速(そく)で連(れん)続(ぞく)してみせると、まるでうごいているようにみえるのです。

  15分(ふん)間(かん)のアニメでは、2万(まん)枚(まい)以(い)上(じょう)もの絵(え)が必(ひつ)要(よう)になります。うごきを自(し)然(ぜん)にみせるためには、よりたくさんの絵(え)が必(ひつ)要(よう)になってくるのです。下(した)絵(え)を順(じゅん)番(ばん)どおりにかさねてかき、うごきを確(かく)認(にん)しながら絵(え)を完(かん)成(せい)させていきます。

画像昔(むかし)は、すべての工(こう)程(てい)を手(て)作(さ)業(ぎょう)でおこなっていましたが、現(げん)在(ざい)は、ほとんどの工(こう)程(てい)でコンピュータがつかわれています。


画像1つのうごきを細(こま)かくわけてかいている。

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画像手(て)づくりアニメーションソーマトロープをつくろう!

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厚(あつ)紙(がみ)7 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)四(し)方(ほう)くらい、輪(わ)ゴム2本(ほん)、サインペン、はさみ、きり

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①厚(あつ)紙(がみ)をまるくきる。くみあわさると1つの絵(え)になるように、表(おもて)と裏(うら)に絵(え)をかく。裏(うら)の絵(え)は、表(おもて)とはさかさまにかく。

②両(りょう)はしにきりであなをあけ、輪(わ)ゴムをとおし、ぬけないように輪(わ)ゴムをむすぶ。

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①両(りょう)はしの輪(わ)ゴムをもって、前(ぜん)後(ご)に回(かい)転(てん)させ、ゴムにねじりをくわえる。

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②輪(わ)ゴムを左(さ)右(ゆう)にひっぱり、円(えん)ばんを回(かい)転(てん)させると、表(おもて)裏(うら)の絵(え)がかさなってみえる。

※両(りょう)はしの輪(わ)ゴムをもって、指(ゆび)でゴムをねじってまわしたほうが速(はや)くまわせます。

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ガラスはどうしてすきとおっているの?

画像光(ひかり)がそのままとおりぬけてしまうから

画像わたしたちは、ものにあたって反(はん)射(しゃ)した光(ひかり)が目(め)にはいることで、ものをみています。しかし、ガラスは、光(ひかり)が反(はん)射(しゃ)せずにそのままとおりぬけてしまうため、すきとおってみえるのです。

画像光(ひかり)がとおりぬけてしまう理(り)由(ゆう)は、2つあります。1つは、ガラスの中(なか)の分(ぶん)子(し)がとても小(ちい)さいこと、もう1つはガラスが「非(ひ)晶(しょう)体(たい)」であることです。

  すきとおっていないものは、「結(けっ)晶(しょう)体(たい)」とよばれ、分(ぶん)子(し)が規(き)則(そく)正(ただ)しくつながっていて、光(ひかり)を反(はん)射(しゃ)するさかい目(め)があります。しかし、ガラスの分(ぶん)子(し)はつながり方(かた)が不(ふ)規(き)則(そく)なので、そのすき間(ま)を光(ひかり)がとおりぬけてしまうのです。


画像ガラスは光(ひかり)がそのままとおりぬけてしまうので、すきとおってみえる。

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画像ガラスは何(なん)でできているの?

画像天(てん)然(ねん)の鉱(こう)物(ぶつ)からできています

画像ガラスの多(おお)くは、主(おも)に、ケイ砂(しゃ)(ケイ石(せき))・ソーダ灰(はい)・石(せっ)灰(かい)石(せき)といった鉱(こう)物(ぶつ)をまぜて1500℃(ど)以(い)上(じょう)の高(こう)温(おん)でねっし、真(ま)っ赤(か)などろどろの状(じょう)態(たい)にして形(かたち)をつくります。

  ケイ砂(しゃ)、石(せっ)灰(かい)石(せき)は自(し)然(ぜん)にとれる鉱(こう)物(ぶつ)です。ソーダ灰(はい)はもともとは鉱(こう)物(ぶつ)からつくられていましたが、現(げん)在(ざい)は炭(たん)酸(さん)ナトリウムという薬(やく)品(ひん)からつくられます。

画像ガラスは、紀(き)元(げん)前(ぜん)1500年(ねん)ごろにはすでにあったといいます。息(いき)をふきこんでガラス製(せい)品(ひん)をつくる「ふきガラス」は紀(き)元(げん)1世(せい)紀(き)ごろからあり、現(げん)在(ざい)でもふきガラスの製(せい)品(ひん)があります。


画像ふきガラス。ガラスがついているパイプに息(いき)をふきこんでふくらませる。

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望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)でとおくのものが大(おお)きくみえるのはなぜ?

画像レンズをくみあわせて、大(おお)きくみえるしくみをつくっています

画像虫(むし)めがねのレンズをみてみると、真(ま)ん中(なか)がふくらんだ形(かたち)をしています。これを「凸(とつ)レンズ」といいます。この凸(とつ)レンズが、望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)の中(なか)にはいっています。

  望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)の凸(とつ)レンズには、ものを大(おお)きくみせる「接(せつ)眼(がん)レンズ」と、光(ひかり)を1か所(しょ)にあつめる「対(たい)物(ぶつ)レンズ」があります。対(たい)物(ぶつ)レンズでうつしたものを、接(せつ)眼(がん)レンズで大(おお)きくみせているので、望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)でとおくのものが大(おお)きくみえるのです。

  実(じっ)際(さい)の望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)は、たくさんのレンズをつかったり、さまざまな工(く)夫(ふう)がされて、より大(おお)きくみやすくなっています。

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画像虫(むし)めがねでレンズのはたらきをみてみよう

虫(むし)めがねで、レンズのおもしろいはたらきがわかるよ。

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虫(むし)めがね

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①虫(むし)めがねに目(め)をちかづけ、とおくのものをみる。

②つぎに、少(すこ)しずつ目(め)から虫(むし)めがねをはなしてみる。途(と)中(ちゅう)で、さかさまにみえるところがある。


画像目(め)にちかづけたとき。

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画像目(め)からはなしたとき。

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画像どうしてさかさまになるの?

  凸(とつ)レンズは光(ひかり)をまげて焦(しょう)点(てん)にあつめるため、焦(しょう)点(てん)をすぎると上(じょう)下(げ)さかさまにみえてしまいます。そのため望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)は、さかさまにみえないようにレンズをふやして、像(ぞう)が正(ただ)しくみえるようにしています。

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録(ろく)音(おん)した声(こえ)がちがってきこえるのはなぜ?

画像自(じ)分(ぶん)がきいている声(こえ)と録(ろく)音(おん)した声(こえ)はつたわり方(かた)がちがうから

画像いつもきいている自(じ)分(ぶん)の声(こえ)は、体(からだ)の中(なか)の骨(ほね)をとおして耳(みみ)につたわる音(おと)と、口(くち)や鼻(はな)からでて空(くう)気(き)をとおして耳(みみ)につたわる音(おと)がまざっています。

  しかし、録(ろく)音(おん)した声(こえ)は、空(くう)気(き)をとおしてつたわる音(おと)だけがマイクにひろわれているので、ちがう声(こえ)のようにきこえるのです。ですから、ほかの人(ひと)がきいているあなたの声(こえ)は、録(ろく)音(おん)したものと同(おな)じ声(こえ)なのです。

画像録(ろく)音(おん)するときのマイクの位(い)置(ち)によっても、声(こえ)がかわります。口(くち)の近(ちか)くで録(ろく)音(おん)すると、口(くち)からでた声(こえ)ばかりで鼻(はな)がつまったようにきこえますが、少(すこ)しはなして録(ろく)音(おん)すると、口(くち)と鼻(はな)からでたふだんどおりの声(こえ)が録(ろく)音(おん)できるのです。

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画像スピーカーから音(おと)がきこえるのはなぜ?

画像電(でん)気(き)信(しん)号(ごう)を空(くう)気(き)の振(しん)動(どう)にかえているから

画像大(おお)きなスピーカーから太(たい)鼓(こ)やベースなどの低(ひく)い音(おと)がでると、スピーカーのまくがよくふるえます。音(おと)をだしているときに、スピーカーの前(まえ)にティッシュペーパーをかざしてみるとわかります。このふるえを振(しん)動(どう)といい、音(おと)の正(しょう)体(たい)なのです。

画像スピーカーは、アンプからおくられてきた電(でん)気(き)信(しん)号(ごう)をまくにつたえ、まくが空(くう)気(き)を振(しん)動(どう)させることで音(おと)をだしているのです。空(くう)気(き)の振(しん)動(どう)のし方(かた)によって、音(おと)の高(たか)さがかわってきます。

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新(しん)幹(かん)線(せん)の先(せん)頭(とう)車(しゃ)両(りょう)は、どうして細(ほそ)長(なが)いの?

画像トンネルからでたときの大(おお)きな音(おと)や車(しゃ)両(りょう)のゆれをふせぐため

画像新(しん)幹(かん)線(せん)は、時(じ)速(そく)200 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)以(い)上(じょう)の高(こう)速(そく)ではしるため、はしっているときに、とても強(つよ)い空(くう)気(き)の抵(てい)抗(こう)をうけます。

  新(しん)幹(かん)線(せん)の先(せん)頭(とう)車(しゃ)両(りょう)がまるい場(ば)合(あい)、トンネルにはいると、前(まえ)の空(くう)気(き)がどんどんおしちぢめられて、出(で)口(ぐち)で一(いっ)気(き)にとびだします。このとき、破(は)裂(れつ)したような大(おお)きな音(おと)とゆれがおこり、騒(そう)音(おん)問(もん)題(だい)がおきてしまいます。この空(くう)気(き)の抵(てい)抗(こう)と破(は)裂(れつ)音(おん)、ゆれを少(すこ)しでもへらすために、新(しん)幹(かん)線(せん)の先(せん)頭(とう)車(しゃ)両(りょう)は、細(ほそ)長(なが)い形(かたち)をしているのです。

画像新(あたら)しい新(しん)幹(かん)線(せん)には、空(くう)気(き)が車(しゃ)体(たい)の横(よこ)をうまくとおりぬけられるような、さまざまな工(く)夫(ふう)がされています。


画像先(さき)がまるい場(ば)合(あい)。

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画像先(さき)が細(ほそ)長(なが)い場(ば)合(あい)。

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画像新(しん)幹(かん)線(せん)の先(せん)端(たん)はどうなっているの?

画像ほかの車(しゃ)両(りょう)と連(れん)結(けつ)するため、連(れん)結(けつ)器(き)がはいっています。

画像新(しん)幹(かん)線(せん)は、ルートによって、2つの路(ろ)線(せん)の新(しん)幹(かん)線(せん)がつながってはしる場(ば)合(あい)があります。また、途(と)中(ちゅう)で故(こ)障(しょう)したり、万(まん)が一(いち)事(じ)故(こ)があったときなどのために、新(しん)幹(かん)線(せん)の先(せん)端(たん)にはかならず、ほかの車(しゃ)両(りょう)と連(れん)結(けつ)するための「連(れん)結(けつ)器(き)」がはいっています。

  2つの車(しゃ)両(りょう)が連(れん)結(けつ)したり、はなれたりするのがみられる駅(えき)もありますよ。


画像連(れん)結(けつ)する東(とう)北(ほく)新(しん)幹(かん)線(せん)のE(イー)5系(けい)とE(イー)6系(けい)。

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ダイヤモンドはどうやってみがくの?

ダイヤモンドを粉(こな)にしたものでみがきます

ダイヤモンドは、天(てん)然(ねん)の鉱(こう)物(ぶつ)の中(なか)で一(いち)番(ばん)かたいといわれています。そのため、ダイヤモンドを粉(こな)にしたもので原(げん)石(せき)をみがいて、かがやく宝(ほう)石(せき)にするのです。

宝(ほう)石(せき)や鉱(こう)物(ぶつ)のかたさの単(たん)位(い)を「硬(こう)度(ど)」といいます。ドイツの鉱(こう)物(ぶつ)学(がく)者(しゃ)モースは、10種(しゅ)類(るい)の鉱(こう)物(ぶつ)をかたさの基(き)準(じゅん)にして、硬(こう)度(ど)を10段(だん)階(かい)にわけました。これは「モース硬(こう)度(ど)」とよばれています。硬(こう)度(ど)の数(すう)字(じ)が大(おお)きくなるにつれて、かたくなります。

  鉱(こう)物(ぶつ)のかたさをしらべるときには、基(き)準(じゅん)となる鉱(こう)物(ぶつ)としらべる鉱(こう)物(ぶつ)をこすりあわせます。しらべる鉱(こう)物(ぶつ)のほうにきずがついたら、基(き)準(じゅん)となる鉱(こう)物(ぶつ)よりもやわらかいということがわかります。


画像モース硬(こう)度(ど)表(ひょう)

硬(こう)度(ど)1    滑(かっ)石(せき) 爪(つめ)で簡(かん)単(たん)に傷(きず)がつく。
硬(こう)度(ど)2    石(せっ)膏(こう) 爪(つめ)で傷(きず)がつく。
硬(こう)度(ど)3    方(ほう)解(かい)石(せき) 10円(えん)銅(どう)貨(か)で傷(きず)がつく。
硬(こう)度(ど)4    蛍(ほたる)石(せき) ナイフで簡(かん)単(たん)に傷(きず)がつく。
硬(こう)度(ど)5    燐(りん)灰(かい)石(せき) ナイフで傷(きず)がつく。
硬(こう)度(ど)6    正(せい)長(ちょう)石(せき) かろうじてガラスを傷(きず)つけられる 。 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="italic">。</mi></math>
硬(こう)度(ど)7    石(せき)英(えい) ガラスを簡(かん)単(たん)に傷(きず)つけられる 。 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="italic">。</mi></math>
硬(こう)度(ど)8    黄(おう)玉(ぎょく) ガラスをとても簡(かん)単(たん)に傷(きず)つけられる 。 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="italic">。</mi></math>
硬(こう)度(ど)9    鋼(こう)玉(ぎょく) ガラスをきることができる。
硬(こう)度(ど)10    ダイヤモンド ガラスをきることができる。

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画像ダイヤモンドは何(なに)からできているの?

画像炭(たん)素(そ)という物(ぶっ)質(しつ)からできています

画像石(いし)をよくみると、小(ちい)さなつぶからできていることがわかります。この小(ちい)さなつぶを鉱(こう)物(ぶつ)といいます。鉱(こう)物(ぶつ)もまた、マグネシウムや銅(どう)などの物(ぶっ)質(しつ)からできていますが、この物(ぶっ)質(しつ)のくみあわせによって、まったくちがう宝(ほう)石(せき)になるのです。

画像ダイヤモンドは炭(たん)素(そ)からできていますが、同(おな)じ炭(たん)素(そ)でも、できたときの条(じょう)件(けん)や炭(たん)素(そ)のむすびつき方(かた)で、まったくちがうものになります。黒(こく)鉛(えん)は色(いろ)が黒(くろ)く、モース硬(こう)度(ど)は0.5~1とやわらかい鉱(こう)物(ぶつ)ですが、ダイヤモンドは透(とう)明(めい)でとてもかたい鉱(こう)物(ぶつ)です。


画像同(おな)じ炭(たん)素(そ)からできたものでも、みた目(め)はまったくちがう。石(せき)炭(たん)は燃(ねん)料(りょう)、黒(こく)鉛(えん)は鉛(えん)筆(ぴつ)などの芯(しん)になる鉱(こう)物(ぶつ)。

石(せき)炭(たん)

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黒(こく)鉛(えん)(グラファイト)

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タイヤにみぞがあるのはなぜ?

画像雨(あめ)の日(ひ)に車(くるま)がすべらないようにするため

画像雨(あめ)の日(ひ)、道(どう)路(ろ)は雨(あめ)でぬれていたり、水(みず)たまりができたりしています。タイヤと道(どう)路(ろ)の間(あいだ)に水(みず)がはいりこむと、車(くるま)は水(みず)の上(うえ)をすべってしまいます。タイヤにみぞがあると、そこに水(みず)がたまり、タイヤがちゃんと道(どう)路(ろ)にふれることができます。水(みず)をかきだして、車(くるま)がすべらずに安(あん)全(ぜん)にはしれるようにするのが、タイヤのみぞの役(やく)割(わり)です。

画像このすべらない工(く)夫(ふう)は、くつの底(そこ)にもつかわれています。くつの底(そこ)をみてみると、でこぼこしたみぞがあります。とくに雨(あめ)の日(ひ)にはく長(なが)ぐつには、しっかりみぞがついています。このみぞのおかげで、雨(あめ)の日(ひ)でもすべらずにあるくことができるのです。


画像水(みず)がみぞの間(あいだ)にはいることで、タイヤと道(どう)路(ろ)がふれる。

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画像レース用(よう)のタイヤには、みぞがないって本(ほん)当(とう)?

画像晴(は)れた日(ひ)は、みぞがないタイヤをつかいます

画像F(エフ)1(ワン)などのカーレースをみたことがありますか?  レースでつかわれるレーシングカーのタイヤには、みぞがついていないものがあります。みぞがないほうが速(はや)くはしれるのです。「スリックタイヤ」というもので、晴(は)れの日(ひ)につかわれます。みぞがないかわりに、すべりにくいように表(ひょう)面(めん)がべたべたしています。それは、はしるとタイヤの表(ひょう)面(めん)が摩(ま)擦(さつ)熱(ねつ)でとけるタイヤだからです。雨(あめ)の日(ひ)のレースでは、みぞがついたタイヤをつかいます。


画像上(うえ)が晴(は)れた日(ひ)につかわれるスリックタイヤ。

下(した)が雨(あめ)の日(ひ)につかわれる、みぞがあるタイヤ。

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花(はな)火(び)はどうしていろいろな色(いろ)があるの?

画像花(はな)火(び)の中(なか)に、もえるといろいろな色(いろ)をだす金(きん)属(ぞく)がはいっているから

画像夏(なつ)の夜(よ)空(ぞら)にうちあげられる花(はな)火(び)は、色(いろ)あざやかでとてもきれいですね。赤(あか)、青(あお)、黄(き)色(いろ)、緑(みどり)、むらさきなど、花(はな)火(び)にはたくさんの色(いろ)があります。このようないろいろな花(はな)火(び)の色(いろ)は、花(はな)火(び)につかわれる金(きん)属(ぞく)によるものです。

画像金(きん)属(ぞく)の化(か)合(ごう)物(ぶつ)をもやすと、その金(きん)属(ぞく)の種(しゅ)類(るい)によって、それぞれちがった色(いろ)の炎(ほのお)をだします。これを「炎(えん)色(しょく)反(はん)応(のう)」といいます。花(はな)火(び)はこの金(きん)属(ぞく)の炎(えん)色(しょく)反(はん)応(のう)を利(り)用(よう)してつくられます。

画像打(う)ち上(あ)げ花(はな)火(び)の中(なか)には、「星(ほし)」とよばれる小(ちい)さな火(か)薬(やく)の玉(たま)がたくさんつまっています。星(ほし)には、花(はな)火(び)の色(いろ)を変(へん)化(か)させるための金(きん)属(ぞく)の粉(こな)がまぜられていて、花(はな)火(び)が破(は)裂(れつ)すると、星(ほし)に火(ひ)がついて金(きん)属(ぞく)が色(いろ)のついた炎(ほのお)をだすのです。


画像色(いろ)とりどりのうちあげ花(はな)火(び)。

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画像金(きん)属(ぞく)の炎(ほのお)の色(いろ)。左(ひだり)から、リチウム  ナトリウム  カリウム  ルビジウム  セシウム  カルシウム  ストロンチウム  バリウム  銅(どう)

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画像花(はな)火(び)の色(いろ)がかわるのはなぜ?

画像何(なん)種(しゅ)類(るい)かの金(きん)属(ぞく)の粉(こな)を重(かさ)ねてぬってあるから

画像花(はな)火(び)の中(なか)には、上(じょう)空(くう)にうちあがってから色(いろ)が変(へん)化(か)するものがあります。これは、星(ほし)に何(なん)種(しゅ)類(るい)かの金(きん)属(ぞく)の粉(こな)が重(かさ)ねてぬってあるからです。

  星(ほし)は外(そと)側(がわ)からもえていくため、外(そと)側(がわ)に赤(あか)に変(へん)化(か)する金(きん)属(ぞく)を、内(うち)側(がわ)に黄(き)に変(へん)化(か)する金(きん)属(ぞく)をぬった花(はな)火(び)は、赤(あか)から黄(き)に色(いろ)がかわるのです。

画像打(う)ち上(あ)げ花(はな)火(び)の断(だん)面(めん)

画像半(はん)球(きゅう)の型(かた)に星(ほし)や火(か)薬(やく)をつめ、間(あいだ)に導(どう)火(か)線(せん)をはさんで合(がっ)体(たい)させ、球(きゅう)体(たい)にする。

画像s382_16689s382_16690s382_16691s382_16692s382_16693

  

  炎(えん)色(しょく)反(はん)応(のう)は身(み)近(ぢか)なところでもみることができます。なべのみそ汁(しる)がふきこぼれると、ガスコンロの青(あお)色(いろ)の炎(ほのお)は黄(き)色(いろ)く変(へん)化(か)します。これは、みそにふくまれるナトリウム(塩(しお))がもえて、黄(き)色(いろ)い炎(ほのお)をだすからです。

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クレーンはどうやってビルの上(うえ)にあげるの?

画像自(じ)分(ぶん)の力(ちから)で少(すこ)しずつのぼります

画像高(たか)いビルをたてるためには、必(ひつ)要(よう)な材(ざい)料(りょう)を地(ち)上(じょう)からあげるタワークレーンが活(かつ)躍(やく)します。このクレーンは、自(みずか)らの力(ちから)で上(うえ)にのぼっていくことから、「クライミングクレーン」とよばれています。クライミングクレーンは、細(こま)かい部(ぶ)材(ざい)によってできています。つかうときは、工(こう)事(じ)現(げん)場(ば)で、その部(ぶ)材(ざい)をくみたてます。

画像クライミングクレーンは、「フロアクライミング方(ほう)法(ほう)」というやり方(かた)でビルの上(うえ)にあげていきます。台(だい)座(ざ)ごと、自(みずか)らたてた建(たて)物(もの)をよじのぼる方(ほう)法(ほう)です。超(ちょう)高(こう)層(そう)ビルはこの方(ほう)法(ほう)をつかいます。

画像ほかにも、台(だい)座(ざ)の位(い)置(ち)はかえずに、支(し)柱(ちゅう)を自(じ)分(ぶん)でつぎたしていき、高(たか)くしていく「マストクライミング」という方(ほう)法(ほう)もあります。ともにクレーン専(せん)門(もん)の職(しょく)人(にん)が操(そう)作(さ)します。

画像フロアクライミング方(ほう)法(ほう)

①まず、クレーンをくみたて、数(すう)階(かい)分(ぶん)をつくる。

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②一(いち)番(ばん)上(うえ)の階(かい)にクレーンの本(ほん)体(たい)を固(こ)定(てい)して、下(した)のマストをひきあげる。

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③マストの土(ど)台(だい)を固(こ)定(てい)して本(ほん)体(たい)をもちあげる。これをくりかえす。

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画像クレーンはどうやっておろすの?

画像少(すこ)しずつクレーンを小(ちい)さくしておろしていきます

画像建(たて)物(もの)がある程(てい)度(ど)完(かん)成(せい)すると、クレーンの役(やく)目(め)もおしまいです。どのようにして大(おお)きなクレーンを地(ち)上(じょう)におろすのでしょうか。

  まず、クレーンをつかって、ひと回(まわ)り小(ちい)さなクレーンの部(ぶ)材(ざい)をつりあげてくみたてます。そして、そのひと回(まわ)り小(ちい)さなクレーンで、最(さい)初(しょ)の大(おお)きなクレーンを解(かい)体(たい)しておろします。同(おな)じように、クレーンを少(すこ)しずつ小(ちい)さくしていき、最(さい)後(ご)には、人(ひと)の手(て)で解(かい)体(たい)し、建(けん)設(せつ)用(よう)のエレベーターではこびだします。

①

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②

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③

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④

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野(や)球(きゅう)の変(へん)化(か)球(きゅう)はなぜまがるの?

画像ボールを回(かい)転(てん)させてなげているから

画像野(や)球(きゅう)のピッチャーがなげる球(たま)には、まっすぐにすすむストレートのほかに、左(さ)右(ゆう)にまがるカーブや、バッターの手(て)前(まえ)ですとんとおちるフォークなどの変(へん)化(か)球(きゅう)があります。このようなボールのうごきは、どうしてうまれるのでしょうか。

画像ピッチャーは、ボールをなげる瞬(しゅん)間(かん)、指(ゆび)でボールに回(かい)転(てん)をかけます。ボールが回(かい)転(てん)すると、まわりの空(くう)気(き)がひきずられ、回(かい)転(てん)のかかった方(ほう)向(こう)の空(くう)気(き)がおしちぢめられます。すると、ボールが空(くう)気(き)のうごきにすいこまれてまがるのです。これを「マグナス効(こう)果(か)」といいます。

画像ピッチャーは、回(かい)転(てん)の強(つよ)さやむきを調(ちょう)節(せつ)して、カーブやフォークなどのさまざまな変(へん)化(か)球(きゅう)をなげています。

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画像マグナス効(こう)果(か)を体(たい)験(けん)しよう

軽(かる)くて重(じゅう)力(りょく)の影(えい)響(きょう)の少(すく)ないビーチボールで、変(へん)化(か)球(きゅう)をうってみよう。

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①ボールの下(した)側(がわ)をたたいてうちだすと、後(うし)ろむきの回(かい)転(てん)がかかり、上(うえ)にうきあがってとんでいく。

②図(ず)のように、ボールのたたく位(い)置(ち)をかえると、下(した)向(む)き、右(みぎ)向(む)き、左(ひだり)向(む)きにまがる。

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鉄(てつ)はどうしてさびるの?

画像空(くう)気(き)中(ちゅう)の酸(さん)素(そ)とむすびつくから

画像はさみやくぎ、包(ほう)丁(ちょう)などがさびてつかえなくなってしまったことはありませんか?  庭(にわ)においていた自(じ)転(てん)車(しゃ)のネジや、校(こう)庭(てい)の鉄(てつ)棒(ぼう)が赤(あか)茶(ちゃ)色(いろ)になっているのもさびが原(げん)因(いん)です。

画像さびの正(しょう)体(たい)は「酸(さん)化(か)鉄(てつ)」という成(せい)分(ぶん)で、空(くう)気(き)中(ちゅう)の酸(さん)素(そ)と鉄(てつ)がむすびついてできたものです。さびた鉄(てつ)は弱(よわ)くなって、ぼろぼろとくずれてしまいます。この反(はん)応(のう)は、水(みず)があるとすすみやすいため、湿(しっ)気(け)の多(おお)い場(ば)所(しょ)や雨(あめ)にぬれる場(ば)所(しょ)では、さびつきやすくなります。

画像なぜ鉄(てつ)は酸(さん)素(そ)とむすびついてしまうのでしょうか。鉄(てつ)は、もともと酸(さん)素(そ)とむすびついた酸(さん)化(か)鉄(てつ)の状(じょう)態(たい)でほりおこされます。そして人(ひと)の手(て)で、高(こう)温(おん)でねっして中(なか)の酸(さん)素(そ)をとりのぞくことで鉄(てつ)になります。

  むりやり酸(さん)素(そ)をうばわれた鉄(てつ)は、つねに酸(さん)素(そ)とむすびついてもとのすがたにもどろうとします。だから鉄(てつ)はさびるのです。


画像鉄(てつ)を多(おお)くふくむ鉱(こう)石(せき)、赤(せき)鉄(てっ)鉱(こう)。

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画像鉄(てつ)でできたボルトやナット。

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画像くぎのさび方(かた)をしらべよう

いろいろな液(えき)体(たい)に鉄(てつ)くぎをひたして、さび方(かた)のちがいを観(かん)察(さつ)してみよう。

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鉄(てつ)くぎ5本(ほん)、水(みず)、塩(しお)水(みず)、砂(さ)糖(とう)水(みず)、酢(す)、サンドペーパー

ティッシュペーパー、プラスチックの小(ちい)さな容(よう)器(き)5つ

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①くぎをさびやすくさせるため、サンドペーパーでみがく。

②塩(しお)、砂(さ)糖(とう)それぞれ小(こ)さじ半(はん)分(ぶん)を100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)の水(みず)にとかして、塩(しお)水(みず)と砂(さ)糖(とう)水(みず)をつくる。

③4つの容(よう)器(き)にティッシュペーパーをしき、1つはそのまま、ほかの4つには、それぞれ水(みず)、塩(しお)水(みず)、砂(さ)糖(とう)水(みず)、酢(す)でひたす。

④くぎを1本(ぽん)ずつそれぞれの容(よう)器(き)にいれる。ふたはせず、毎(まい)日(にち)くぎのさび具(ぐ)合(あい)を観(かん)察(さつ)しよう。

画像1週(しゅう)間(かん)後(ご)の結(けっ)果(か)

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  何(なに)もいれなかった容(よう)器(き)のくぎがさびていないことから、鉄(てつ)がさびるためには、空(くう)気(き)と水(みず)が必(ひつ)要(よう)だとわかります。4つの液(えき)体(たい)にひたしたくぎのさび方(かた)はどうでしょうか。ほかにも温(おん)度(ど)や液(えき)体(たい)の種(しゅ)類(るい)をかえて実(じっ)験(けん)してみましょう。

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消(け)しゴムでえんぴつの文(も)字(じ)がきえるのはなぜ?

画像消(け)しゴムがえんぴつのしんのこなを紙(かみ)からはがしとります

画像えんぴつでかいた文(も)字(じ)を拡(かく)大(だい)してみると、紙(かみ)の繊(せん)維(い)のすき間(ま)に細(こま)かい黒(くろ)いこながくっついているのがわかります。わたしたちが紙(かみ)にかいた文(も)字(じ)は、えんぴつのしんがけずれて紙(かみ)の繊(せん)維(い)のでこぼこにのこったものなのです。

画像現(げん)在(ざい)多(おお)くつかわれているプラスチック製(せい)の消(け)しゴムは、ゴムではなく、樹(じゅ)脂(し)と細(こま)かい研(けん)磨(ま)剤(ざい)、そして樹(じゅ)脂(し)をやわらかくする油(あぶら)(かそ材(ざい))からできています。

  消(け)しゴムで文(も)字(じ)をこすると、研(けん)磨(ま)剤(ざい)が黒(くろ)いこなをかきだします。つぎに、そのこなが油(あぶら)にすいつけられ、紙(かみ)からはがれます。このとき消(け)しゴムの表(ひょう)面(めん)もけずられ、黒(くろ)いこなはその消(け)したかすと一(いっ)緒(しょ)にまるめこまれるのです。こうして文(も)字(じ)がきえるのです。

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画像ボールペンは消(け)しゴムできえないの?

画像インクが紙(かみ)にしみこむから

画像えんぴつのしんは、黒(こく)鉛(えん)とねんどでできています。黒(こく)鉛(えん)というのは、黒(くろ)くてやわらかいのが特(とく)徴(ちょう)です。

  えんぴつで文(も)字(じ)をかいたとき、黒(こく)鉛(えん)は紙(かみ)の繊(せん)維(い)のでこぼこにのっているだけなので、消(け)しゴムでけすことができます。しかし、ボールペンや色(いろ)えんぴつは消(け)しゴムではけせませんね。それは、ボールペンが黒(こく)鉛(えん)でなくインクでできているからです。インクは紙(かみ)の繊(せん)維(い)のなかにしみこんでしまいます。

  また、色(いろ)えんぴつのしんにはろうがはいっているため、消(け)しゴムにくっつきにくく、えんぴつのようにけすことができないのです。


画像筆(ひっ)記(き)用(よう)具(ぐ)の材(ざい)料(りょう)

えんぴつ 黒(こく)鉛(えん)、ねんど
ボールペン インク(樹(じゅ)脂(し)、溶(よう)剤(ざい)、着(ちゃく)色(しょく)料(りょう))
色(いろ)えんぴつ 顔(がん)料(りょう)、のり、ろう、タルク
油(ゆ)性(せい)ペン インク(樹(じゅ)脂(し)、溶(よう)剤(ざい)、染(せん)料(りょう))
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方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)はどうして北(きた)をさすの?

画像地(ち)球(きゅう)が巨(きょ)大(だい)な磁(じ)石(しゃく)だから

画像地(ち)球(きゅう)のどこにいても磁(じ)石(しゃく)のN(エヌ)極(きょく)はいつも北(きた)の方(ほう)向(こう)をさします。これは地(ち)球(きゅう)が大(おお)きな磁(じ)石(しゃく)だからです。

  地(ち)球(きゅう)は北(ほっ)極(きょく)の方(ほう)向(こう)がS(エス)極(きょく)、南(なん)極(きょく)の方(ほう)向(こう)がN(エヌ)極(きょく)になっていて、地(ち)球(きゅう)のまわりには「磁(じ)場(ば)」という磁(じ)力(りょく)のはたらくところがあります。そのために方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)は、N(エヌ)極(きょく)が北(ほっ)極(きょく)の方(ほう)向(こう)、北(きた)をさします。

画像なぜ地(ち)球(きゅう)では磁(じ)力(りょく)がうまれるのでしょうか。地(ち)球(きゅう)の中(ちゅう)心(しん)には「核(かく)」とよばれる部(ぶ)分(ぶん)があります。

  そこにはどろどろにとけた鉄(てつ)やニッケルなどの金(きん)属(ぞく)がうずをまいてまわっています。その流(なが)れが発(はつ)電(でん)機(き)のようなはたらきをして、電(でん)気(き)と磁(じ)気(き)がうまれるとかんがえられています。


画像地(ち)球(きゅう)は大(おお)きな磁(じ)石(しゃく)。

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画像普(ふ)通(つう)の磁(じ)石(しゃく)も北(きた)をさすのかな?

方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)も、鉄(てつ)をひきつける磁(じ)石(しゃく)も、同(おな)じ磁(じ)石(しゃく)です。U(ユー)字(じ)型(がた)磁(じ)石(しゃく)や棒(ぼう)状(じょう)磁(じ)石(しゃく)も北(きた)をさすでしょうか。実(じっ)験(けん)でたしかめてみましょう。

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U(ユー)字(じ)型(がた)磁(じ)石(しゃく)、棒(ぼう)状(じょう)磁(じ)石(しゃく)、方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)、たこ糸(いと)

発(はっ)泡(ぽう)スチロールの食(しょく)品(ひん)トレー、洗(せん)面(めん)器(き)、水(みず)

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U(ユー)字(じ)型(がた)磁(じ)石(しゃく)と棒(ぼう)磁(じ)石(しゃく)が自(じ)由(ゆう)にうごけるようにして、N(エヌ)極(きょく)がさす方(ほう)向(こう)を方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)のむきとくらべます。


画像U(ユー)字(じ)型(がた)磁(じ)石(しゃく)

タコ糸(いと)でつるして、自(じ)由(ゆう)にうごけるように手(て)にもつ。

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画像棒(ぼう)磁(じ)石(しゃく)

発(はっ)泡(ぽう)スチロールのトレーにのせて、水(みず)をいれた洗(せん)面(めん)器(き)にうかべる。

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どうしてふとんをほすの?

画像しめったふとんをかわかしてふかふかにするため

画像ふかふかのふとんでねるのはとても気(き)持(も)ちがいいですね。ふとんがふかふかしているのは、中(なか)にはいっている綿(わた)の間(あいだ)に空(くう)気(き)がたくさんふくまれているからです。

画像わたしたちはねている間(あいだ)に、およそコップ1ぱい分(ぶん)の汗(あせ)をかくといわれています。汗(あせ)がふとんにしみこむと、しめって重(おも)くなり、中(なか)の空(くう)気(き)も少(すく)なくなります。

  天(てん)気(き)のいい日(ひ)、ふとんを太(たい)陽(よう)にあてると、熱(ねつ)であたたまり、中(なか)の水(すい)分(ぶん)がでていきます。かわいたふとんは、ふたたびふかふかになり、夜(よる)にはまた気(き)持(も)ちよくねることができるのです。

画像また、ふとんをかわかすことで、湿(しっ)気(け)をこのむカビやダニがふえるのをふせぎます。太(たい)陽(よう)の光(ひかり)には紫(し)外(がい)線(せん)がふくまれているため、消(しょう)毒(どく)の効(こう)果(か)もあります。

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画像布(ふ)団(とん)の水(すい)分(ぶん)はどこへいくの?

画像蒸(じょう)発(はつ)して空(くう)気(き)中(ちゅう)にでていきます

画像ものは、温(おん)度(ど)が高(たか)くなるにつれて、固(こ)体(たい)から液(えき)体(たい)、気(き)体(たい)へと変(へん)化(か)します。液(えき)体(たい)の表(ひょう)面(めん)から自(し)然(ぜん)に気(き)体(たい)になることを「蒸(じょう)発(はつ)」といいます。

  沸(ふっ)騰(とう)しているやかんを火(ひ)にかけつづけると、水(みず)がなくなって、やかんがからっぽになってしまいますね。これは、水(みず)が蒸(じょう)発(はつ)して空(くう)気(き)中(ちゅう)にでていくからです。雨(あめ)でぬれた道(どう)路(ろ)や洗(せん)濯(たく)ものがかわくのも、蒸(じょう)発(はつ)によるものです。

  蒸(じょう)発(はつ)は、温(おん)度(ど)が高(たか)いほどおこりやすくなります。布(ふ)団(とん)の中(なか)の汗(あせ)も、太(たい)陽(よう)の熱(ねつ)であたためられ、風(かぜ)にあたることで、自(し)然(ぜん)にでていくのです。

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布(ぬの)や道(どう)路(ろ)がぬれると色(いろ)がかわるのはなぜ?

画像反(はん)射(しゃ)する光(ひかり)の量(りょう)が少(すく)なくなるから

画像ぬれた洋(よう)服(ふく)や雨(あめ)にぬれた道(どう)路(ろ)は、いつもよりこい色(いろ)に見(み)えますね。これは、布(ぬの)や道(どう)路(ろ)がぬれると、表(ひょう)面(めん)に反(はん)射(しゃ)する光(ひかり)の量(りょう)が少(すく)なくなるからです。

  ふだん、わたしたちがものの明(あか)るさをかんじるのは、ものにあたってはねかえった光(ひかり)が目(め)にとどくからです。はねかえる光(ひかり)の量(りょう)が多(おお)ければ明(あか)るく、少(すく)なければ暗(くら)くみえるのです。

画像かわいた道(どう)路(ろ)の表(ひょう)面(めん)は、よくみるとでこぼこしています。そこに光(ひかり)があたると、あちこちに光(ひかり)がぶつかり、はねかえる光(ひかり)の量(りょう)はふえます。

  道(どう)路(ろ)が水(みず)にぬれると、でこぼこが水(みず)によって平(たい)らになります。すると、光(ひかり)は一(いち)方(ほう)向(こう)にはねかえるだけで光(ひかり)の量(りょう)が少(すく)なくなります。だから、水(みず)にぬれたものは暗(くら)く、こくみえるのです。

画像布(ぬの)の場(ば)合(あい)は、ぬれると光(ひかり)がとおりぬけてしまうので反(はん)射(しゃ)する光(ひかり)が少(すく)なくなって、暗(くら)くこくみえるのです。


画像かわいたところでは、光(ひかり)がいろいろな方(ほう)向(こう)にはねかえる。

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画像水(みず)にぬれて鏡(かがみ)のようになると、光(ひかり)はひとつの方(ほう)向(こう)へしかはねかえらない。

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画像ティッシュペーパーでしらべよう

ものがぬれたときの色(いろ)の変(へん)化(か)を、ティッシュペーパーをつかってたしかめよう。

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ティッシュペーパー、水(みず)

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①ティッシュペーパーをつくえの上(うえ)において、まんなかに水(みず)をたらす。水(みず)でぬれた部(ぶ)分(ぶん)の色(いろ)はどうかわるかな?

②つぎにそのティッシュペーパーを明(あか)りにかざしてみる。今(こん)度(ど)はぬれた部(ぶ)分(ぶん)はどうみえるかな?

画像実(じっ)験(けん)の結(けっ)果(か)

  ①では、水(みず)でぬらした部(ぶ)分(ぶん)の色(いろ)がこくなりますが、②ではぎゃくに、ぬれた部(ぶ)分(ぶん)が明(あか)るくみえます。なぜでしょうか?  それは、水(みず)が繊(せん)維(い)にしみこんだため、光(ひかり)が表(ひょう)面(めん)ではねかえらずに、とおりぬけてしまうからです。


画像つくえの上(うえ)においたとき。

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画像明(あ)かりにかざしたとき。

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お湯(ゆ)がわくとなぜシューシュー音(おと)がでるの?

画像すき間(ま)から蒸(じょう)気(き)がでようとするから

画像やかんでお湯(ゆ)をわかすと、やかんの口(くち)から湯(ゆ)気(げ)がでて、シューシューという音(おと)がしますね。

  そのとき、やかんの口(くち)をよくみると、出(で)口(ぐち)のすぐちかくでは湯(ゆ)気(げ)がみえません。やかんからでたばかりでは、まだ目(め)にみえない水(すい)蒸(じょう)気(き)だからです。

  水(すい)蒸(じょう)気(き)は、水(みず)が沸(ふっ)騰(とう)して、空(くう)気(き)のような気(き)体(たい)になったものです。水(すい)蒸(じょう)気(き)は空(くう)気(き)中(ちゅう)でひやされると、また液(えき)体(たい)にもどり、目(め)にみえる小(ちい)さな水(みず)のつぶになります。これが湯(ゆ)気(げ)です。

画像やかんの中(なか)で水(みず)がねっせられ、100℃(ど)になると水(すい)蒸(じょう)気(き)になりはじめます。水(すい)蒸(じょう)気(き)は軽(かる)いので、上(うえ)へ上(うえ)へとあがります。そして、やかんの中(なか)にとじこめられた水(すい)蒸(じょう)気(き)はふたをおしあげ、すき間(ま)から外(そと)へにげようとします。そのとき、シューシューという音(おと)をたてるのです。


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画像お湯(ゆ)をわかすとなべの底(そこ)からでてくるあわは何(なに)?

画像気(き)体(たい)になった水(みず)です

画像なべややかんでお湯(ゆ)をわかすと、底(そこ)からぷくぷくとあわがでてきますね。いったいどこからわいてくるのでしょうか。

どこからか空(くう)気(き)がでているようにみえますが、このあわの正(しょう)体(たい)は空(くう)気(き)ではなく水(すい)蒸(じょう)気(き)です。つまり、水(みず)そのものが気(き)体(たい)にかわったすがたなのです。

画像水(みず)はなべの底(そこ)にちかい部(ぶ)分(ぶん)から温(おん)度(ど)が高(たか)くなり、100℃(ど)になると水(すい)蒸(じょう)気(き)になってどんどんうきあがってきます。

  このように、ねっせられた水(みず)が気(き)体(たい)になることを「沸(ふっ)騰(とう)」といいます。沸(ふっ)騰(とう)がつづくと、やがてなべの水(みず)はすべて水(すい)蒸(じょう)気(き)になり、からっぽになります。

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冷(つめ)たいコップに水(すい)滴(てき)がつくのはなぜ?

画像空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(すい)蒸(じょう)気(き)がひやされて水(みず)にかわるから

画像冷(つめ)たいジュースをいれたコップの表(ひょう)面(めん)に水(すい)滴(てき)ができるのをみたことがありますか?  この水(すい)滴(てき)はどこからやってきたのでしょうか。

画像空(くう)気(き)の中(なか)には水(みず)が気(き)体(たい)になった水(すい)蒸(じょう)気(き)がふくまれています。空(くう)気(き)中(ちゅう)に存(そん)在(ざい)できる水(すい)蒸(じょう)気(き)の量(りょう)は、温(おん)度(ど)によってきまり、温(おん)度(ど)が低(ひく)いほど少(すく)なく、高(たか)いほど多(おお)くなります。

  冷(つめ)たい飲(の)み物(もの)がはいったコップのまわりの空(くう)気(き)は、飲(の)み物(もの)にひやされ、温(おん)度(ど)が低(ひく)くなります。すると、今(いま)までコップのまわりにあった水(すい)蒸(じょう)気(き)が水(すい)蒸(じょう)気(き)でいられなくなり、液(えき)体(たい)の状(じょう)態(たい)、つまり水(みず)にもどります。それが水(すい)滴(てき)となってコップの表(ひょう)面(めん)につくのです。

画像冬(ふゆ)の暖(だん)房(ぼう)がきいた部(へ)屋(や)の窓(まど)にも同(おな)じ現(げん)象(しょう)がおこります。窓(まど)やドアのちかくの空(くう)気(き)がひやされて、水(すい)蒸(じょう)気(き)でいられなくなり、窓(まど)のサッシやガラスに水(すい)滴(てき)がつくのです。この現(げん)象(しょう)を「結(けつ)露(ろ)」といいます。


画像コップについた水(すい)滴(てき)。

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画像空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(すい)蒸(じょう)気(き)をつかまえよう

目(め)にはみえませんが、晴(は)れの日(ひ)にも空(くう)気(き)中(ちゅう)にたくさんの水(すい)蒸(じょう)気(き)が存(そん)在(ざい)しています。水(みず)の温(おん)度(ど)をかえて水(すい)滴(てき)のつき方(かた)をしらべてみましょう。

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お湯(ゆ)、水(みず)(室(しつ)温(おん)にしたもの)、氷(こおり)、ラップ

耐(たい)熱(ねつ)性(せい)のコップ3つ、温(おん)度(ど)計(けい)、湿(しつ)度(ど)計(けい)

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①3つのコップにお湯(ゆ)、水(みず)、氷(こおり)水(みず)をそれぞれ同(おな)じくらいいれ、ラップでふたをする。

②コップのまわりや内(うち)側(がわ)の水(すい)滴(てき)のでき方(かた)を観(かん)察(さつ)しよう。


観(かん)察(さつ)例(れい):

気(き)温(おん) 湿(しつ)度(ど) 水(すい)滴(てき)のでき方(かた)
○○℃(ど) ○○%(パーセント) 水(みず) 氷(こおり)水(みず) お湯(ゆ)
水(すい)滴(てき)はつかない。 コップの外(そと)に
水(すい)滴(てき)がついた。
ラップの内(うち)側(がわ)に
水(すい)滴(てき)がついた。

画像温(おん)度(ど)と水(すい)滴(てき)の関(かん)係(けい)

  3つのコップの水(すい)滴(てき)のつき方(かた)と温(おん)度(ど)の関(かん)係(けい)がわかったかな。お湯(ゆ)をいれたコップは、ラップの内(うち)側(がわ)に水(すい)滴(てき)がつきます。これは、コップの中(なか)の水(すい)蒸(じょう)気(き)が外(そと)側(がわ)からひやされて水(すい)滴(てき)になったものです。

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雪(ゆき)はどうしてふるの?

画像空(そら)でこおった水(すい)蒸(じょう)気(き)がおちてくるから

画像雪(ゆき)がふっているとき、空(そら)をみあげると雲(くも)がありますね。雲(くも)は、空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(すい)蒸(じょう)気(き)が空(そら)の高(たか)いところでひやされ、小(ちい)さな水(みず)のつぶになってあつまったものです。

  冬(ふゆ)、気(き)温(おん)がさがると、水(みず)のつぶはこおって、氷(こおり)になります。氷(こおり)のつぶがくっつきあい、重(おも)くなるとやがて地(ち)上(じょう)へとおちてきます。それが雪(ゆき)です。

画像雪(ゆき)をよくみると、ひとつひとつは、小(ちい)さな花(はな)のような形(かたち)をしているのがわかります。これを「雪(ゆき)の結(けっ)晶(しょう)」といいます。

  雪(ゆき)の結(けっ)晶(しょう)の形(かたち)は、たいていきれいな六(ろっ)角(かく)形(けい)をしています。五(ご)角(かっ)形(けい)や八(はち)角(かく)形(けい)はありません。これは、最(さい)初(しょ)に水(すい)蒸(じょう)気(き)が氷(こおり)のつぶになるときに六(ろっ)角(かく)形(けい)になるからです。この六(ろっ)角(かく)形(けい)のつぶの角(かど)に水(すい)蒸(じょう)気(き)がつぎつぎとくっついて、結(けっ)晶(しょう)が成(せい)長(ちょう)するのです。

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画像雪(ゆき)の結(けっ)晶(しょう)。

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画像雪(ゆき)がふるところとふらないところがあるのはなぜ?

画像気(き)温(おん)と水(すい)蒸(じょう)気(き)の量(りょう)に関(かん)係(けい)があります

画像冬(ふゆ)でも雪(ゆき)がふりやすい場(ば)所(しょ)とそうでない場(ば)所(しょ)がありますね。たとえば、日(に)本(ほん)海(かい)側(がわ)と太(たい)平(へい)洋(よう)側(がわ)だと、日(に)本(ほん)海(かい)側(がわ)にはたくさんの雪(ゆき)がふります。

  これは、日(に)本(ほん)海(かい)側(がわ)からながれる空(くう)気(き)の中(なか)にたくさんの水(すい)蒸(じょう)気(き)がふくまれているからです。水(すい)蒸(じょう)気(き)は、冷(つめ)たい空(くう)気(き)にひやされ「雪(ゆき)雲(ぐも)」となって、日(に)本(ほん)海(かい)側(がわ)にたくさんの雪(ゆき)をふらせます。

画像さむい冬(ふゆ)に、ひえたおふろ場(ば)でお湯(ゆ)をわかすと、たくさんの湯(ゆ)気(げ)があがります。この湯(ゆ)気(げ)は、おふろから蒸(じょう)発(はつ)した水(すい)蒸(じょう)気(き)が、まわりの冷(つめ)たい空(くう)気(き)にひやされて、小(ちい)さな水(みず)のつぶになって空(くう)気(き)中(ちゅう)にあらわれたものです。雪(ゆき)雲(ぐも)も、同(おな)じように、海(うみ)からあがってきた水(すい)蒸(じょう)気(き)が冷(つめ)たい空(くう)気(き)にひやされできたものなのです。

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飛(ひ)行(こう)機(き)雲(ぐも)はどうしてできるの?

画像飛(ひ)行(こう)機(き)のエンジンからでた水(すい)蒸(じょう)気(き)がこおるから

画像飛(ひ)行(こう)機(き)雲(ぐも)には2種(しゅ)類(るい)のでき方(かた)があります。

  まず1つ目(め)は、エンジンからでる排(はい)気(き)ガスが雲(くも)になるものです。飛(ひ)行(こう)機(き)がとぶのは、地(じ)面(めん)から1万(まん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)以(い)上(じょう)の高(たか)さです。そのあたりは、温(おん)度(ど)がとても低(ひく)く、-(マイナス)40℃(ど)以(い)下(か)になります。

  飛(ひ)行(こう)機(き)がこのような気(き)温(おん)が低(ひく)いところをとぶと、エンジンからでる排(はい)気(き)ガスにふくまれる水(すい)蒸(じょう)気(き)が、すべて氷(こおり)のつぶにかわってしまいます。そのようすが地(ち)上(じょう)からは、白(しろ)い雲(くも)のようにみえるのです。

画像2つ目(め)のでき方(かた)は、飛(ひ)行(こう)機(き)の主(しゅ)翼(よく)の後(うし)ろに空(くう)気(き)のうずができて、部(ぶ)分(ぶん)的(てき)に気(き)圧(あつ)と気(き)温(おん)がさがり、空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(すい)蒸(じょう)気(き)がこおってできるというものです。空(くう)気(き)中(ちゅう)にふくまれる水(すい)蒸(じょう)気(き)が多(おお)いときほど、飛(ひ)行(こう)機(き)雲(ぐも)ができやすくなります。

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画像ペットボトルで雲(くも)をつくろう

上(じょう)空(くう)で雲(くも)ができる現(げん)象(しょう)をペットボトルの中(なか)で実(じっ)験(けん)してみよう。

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炭(たん)酸(さん)飲(いん)料(りょう)のペットボトル(500 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル))

ポンプつきのキャップ(炭(たん)酸(さん)がぬけにくくなるペットボトル用(よう)のキャップ。ホームセンターなどでかえる)

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①ペットボトルの内(うち)側(がわ)を水(みず)でぬらす。

②ポンプつきのキャップをしっかりとはめる。

③ポンプをおして、ペットボトルに空(くう)気(き)をいれる。

④もうそれ以(い)上(じょう)はいらないくらいにぱんぱんになったら、ポンプのキャップを一(いっ)気(き)にあける。すると、ペットボトルの中(なか)に雲(くも)ができる。

※炭(たん)酸(さん)以(い)外(がい)のペットボトルは破(は)裂(れつ)の危(き)険(けん)があります。使(し)用(よう)しないこと!

画像雲(くも)ができるわけ

  ポンプつきのキャップで、ペットボトルの中(なか)に空(くう)気(き)をおしこむと空(くう)気(き)がちぢみます。空(くう)気(き)はおしちぢめられると温(おん)度(ど)があがるため、ペットボトルの中(なか)の水(みず)が蒸(じょう)発(はつ)して空(くう)気(き)の中(なか)にまざります。

  そこでキャップをはずすと、中(なか)の空(くう)気(き)が一(いっ)気(き)にふくらんで、今(こん)度(ど)は温(おん)度(ど)がさがり、水(すい)蒸(じょう)気(き)がふたたび水(みず)になって雲(くも)ができるのです。

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空(くう)気(き)にも重(おも)さはあるの?

画像空(くう)気(き)は目(め)にみえなくても重(おも)さがあります

画像自(じ)分(ぶん)のまわりにある空(くう)気(き)の重(おも)さをかんじたことはありますか。空(くう)気(き)は目(め)でみたり、さわってかんじたりすることができません。でも、空(くう)気(き)にもほかのものと同(おな)じようにきちんと重(おも)さがあります。

  強(つよ)い風(かぜ)がふいているとき、風(かぜ)で体(からだ)がおされることがありますね。これは、体(からだ)に空(くう)気(き)の重(おも)さがぶつかってくるからです。台(たい)風(ふう)の風(かぜ)で木(き)がたおれたり、屋(や)根(ね)がとんだりしてしまうのも、空(くう)気(き)の重(おも)さにたえられなくなるからです。

  空(くう)気(き)は1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (リットル)で1円(えん)玉(だま)1こ(1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (グラム))と同(おな)じくらいの重(おも)さがあります。

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画像空(くう)気(き)の重(おも)さをかんじないのはなぜ?

画像体(からだ)の中(なか)から空(くう)気(き)をおしかえす力(ちから)があるからです

画像わたしたちの頭(あたま)の上(うえ)には、およそ10 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)の高(たか)さまで空(くう)気(き)がつみかさなっています。その空(くう)気(き)は、手(て)の平(ひら)におとなひとりをのせているのと同(おな)じ力(ちから)でわたしたちを上(うえ)からおしています。

  それなのに、なぜ重(おも)さをかんじないのでしょうか?  それは、わたしたちの体(からだ)の中(なか)に、空(くう)気(き)をおしかえす力(ちから)があって、ちょうどつりあっているからです。

画像空(くう)気(き)のおす力(ちから)は、高(たか)いところほど小(ちい)さくなります。自(じ)分(ぶん)の上(うえ)にある空(くう)気(き)が少(すく)なくなるからです。

  高(たか)い山(やま)にふくろ入(い)りのおかしやパンをもっていくと、ふくろがパンパンにふくらんでしまいます。外(そと)からの空(くう)気(き)がおす力(ちから)よりも、ふくろの中(なか)にとじこめられている空(くう)気(き)が内(うち)側(がわ)からおしかえす力(ちから)のほうが強(つよ)くなるためです。

  高(たか)い山(やま)にのぼるときは、ふくろ入(い)りのおやつをもっていって観(かん)察(さつ)してみましょう。


画像高(たか)いところほど空(くう)気(き)におされる力(ちから)が弱(よわ)い。

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画像パンパンになったおかしのふくろ。

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画像空(くう)気(き)砲(ほう)で空(くう)気(き)のパワーをかんじよう

空(くう)気(き)のたまがとびだす空(くう)気(き)砲(ほう)をつくって、空(くう)気(き)の力(ちから)を体(たい)験(けん)しよう。

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段(だん)ボール箱(ばこ)、布(ぬの)ガムテープ、カッターナイフ

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①段(だん)ボール箱(ばこ)のつなぎ目(め)に、布(ぬの)ガムテープを3重(じゅう)にはって密(みっ)閉(ぺい)する。

②箱(はこ)の側(そく)面(めん)に直(ちょっ)径(けい)10 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (センチメートル)くらいの丸(まる)い穴(あな)をあける。おわんや缶(かん)などの丸(まる)いものをあてて、ぐるりとしるしをつけてから、カッターナイフできりとる。

③ふたの部(ぶ)分(ぶん)がうごかないように、穴(あな)から手(て)をいれて内(うち)側(がわ)から数(すう)か所(しょ)とめておく。

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①空(くう)気(き)をあてたいものに丸(まる)い穴(あな)をむけ、片(かた)手(て)で箱(はこ)をかかえる。

②もう片(かた)方(ほう)の手(て)で箱(はこ)の反(はん)対(たい)側(がわ)を強(つよ)くたたく。箱(はこ)を台(だい)の上(うえ)において、両(りょう)側(がわ)からたたいてもいい。

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画像空(くう)気(き)砲(ほう)のたまはこんな形(かたち)をしている

  箱(はこ)をたたいた瞬(しゅん)間(かん)、中(なか)の空(くう)気(き)がいきおいよく外(そと)へおしだされます。とびだした空(くう)気(き)は、うずのわになってとんでいきます。


画像うずをまくことで、たまは空(くう)気(き)をかいてすすむ力(ちから)が強(つよ)くなり、いきおいよくとんでいく。

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画像こんなあそびもやってみよう。

画像紙(かみ)をおってつくったまとをねらって、たおしてみよう。

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画像はなれたところにたてたろうそくをねらって、火(ひ)をけしてみよう。

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※火(ひ)をつかうときはかならずおとなの人(ひと)とやりましょう。

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紅(こう)茶(ちゃ)にレモンをいれると色(いろ)がかわるのはなぜ?

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画像茶(ちゃ)の色(いろ)の成(せい)分(ぶん)がレモンの酸(さん)できえるから

画像紅(こう)茶(ちゃ)は、もともと、葉(は)をつむときには緑(みどり)色(いろ)をしています。この緑(みどり)色(いろ)の葉(は)をかわかして、手(て)でよくもんで、あたたかい部(へ)屋(や)にねかせて発(はっ)酵(こう)させると、赤(あか)茶(ちゃ)色(いろ)の紅(こう)茶(ちゃ)ができあがります。

画像紅(こう)茶(ちゃ)にお湯(ゆ)をそそぐと、葉(は)の赤(あか)茶(ちゃ)色(いろ)がお湯(ゆ)にうつります。この紅(こう)茶(ちゃ)の色(いろ)はいくつかの成(せい)分(ぶん)でできていますが、そのなかのひとつの成(せい)分(ぶん)「テアフラビン」がレモンにふくまれる「クエン酸(さん)」という酸(さん)性(せい)の成(せい)分(ぶん)によって変(へん)化(か)し、無(む)色(しょく)になるのです。そのため、紅(こう)茶(ちゃ)にレモンをいれると、色(いろ)がうすくかわるのです。

  紅(こう)茶(ちゃ)にはちみつをいれると、今(こん)度(ど)は色(いろ)がこくなります。これは、はちみつにふくまれるアルカリ性(せい)の成(せい)分(ぶん)に紅(こう)茶(ちゃ)が反(はん)応(のう)するからです。


画像レモンをいれる前(まえ)の紅(こう)茶(ちゃ)。

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画像レモンをいれた後(あと)の紅(こう)茶(ちゃ)。

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画像水(すい)溶(よう)液(えき)の性(せい)質(しつ)

  物(ぶっ)質(しつ)を水(みず)にとかした液(えき)体(たい)のことを「水(すい)溶(よう)液(えき)」といいます。水(すい)溶(よう)液(えき)の性(せい)質(しつ)は、3つのグループにわけられます。酸(さん)性(せい)・中(ちゅう)性(せい)・アルカリ性(せい)です。この3つにはそれぞれ特(とく)徴(ちょう)があり、リトマス試(し)験(けん)紙(し)でみわけることができます。


画像pH(ピーエイチ)(ピーエイチ)という単(たん)位(い)をつかい、酸(さん)性(せい)からアルカリ性(せい)まで14段(だん)階(かい)にわけられます。

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画像酸(さん)性(せい)

水(みず)にとかすとすっぱい味(あじ)がするものが多(おお)い。pH(ピーエイチ)の数(すう)値(ち)が小(ちい)さいほど酸(さん)性(せい)の性(せい)質(しつ)が強(つよ)い。青(あお)色(いろ)リトマス試(し)験(けん)紙(し)が赤(あか)くなる。

画像中(ちゅう)性(せい)

酸(さん)性(せい)でもアルカリ性(せい)でもない性(せい)質(しつ)。pH(ピーエイチ)の値(あたい)は中(ちゅう)間(かん)。赤(あか)と青(あお)のリトマス試(し)験(けん)紙(し)のどちらも反(はん)応(のう)しない。

画像アルカリ性(せい)

水(みず)にとかすと苦(にが)い味(あじ)のするものが多(おお)い。pH(ピーエイチ)の数(すう)値(ち)が大(おお)きいほどアルカリ性(せい)の性(せい)質(しつ)が強(つよ)い。赤(あか)色(いろ)リトマス試(し)験(けん)紙(し)が青(あお)くなる。

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画像ナスの色(しき)素(そ)で水(すい)溶(よう)液(えき)をしらべよう

ナスの皮(かわ)からとった色(いろ)水(みず)にいろいろな水(すい)溶(よう)液(えき)をまぜてみましょう。どんな色(いろ)にかわるかな?

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ナス1本(ぽん)、レモン汁(じる)、酢(す)、台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)、重(じゅう)曹(そう)、ミョウバン、せっけん水(すい)、サンドペーパー

たまごの空(あ)きパック(透(とう)明(めい)なもの)

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画像ナスから色(いろ)水(みず)をつくる

ナスの皮(かわ)をサンドペーパーでこすって、きずをつける。コップに水(みず)をいれナスをつけて、水(みず)に色(いろ)をうつす。

画像重(じゅう)曹(そう)とミョウバンの水(すい)溶(よう)液(えき)をつくる

大(おお)さじ2のぬるま湯(ゆ)を2つ用(よう)意(い)し、重(じゅう)曹(そう)とミョウバンをそれぞれ小(こ)さじ半(はん)分(ぶん)ずつとかし、さましておく。

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①たまごのパックのくぼみに、ナスの色(いろ)水(みず)を半(はん)分(ぶん)くらいまでいれる。

②レモン汁(じる)、酢(す)、台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)、重(じゅう)曹(そう)水(すい)、ミョウバン水(すい)、石(せっ)けん水(すい)をそれぞれのくぼみに少(すこ)しずつくわえる。

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画像ナスの色(いろ)のひみつ

  ナスのむらさき色(いろ)は、皮(かわ)にふくまれるポリフェノールの一(いっ)種(しゅ)の「ナスニン」という色(しき)素(そ)です。

  ナスニンは、アントシアニンという色(しき)素(そ)のなかまで、酸(さん)性(せい)では赤(あか)に、中(ちゅう)性(せい)ではむらさきに、アルカリ性(せい)では青(あお)になるという性(せい)質(しつ)があります。

  この実(じっ)験(けん)では、このナスニンの性(せい)質(しつ)をつかって、水(すい)溶(よう)液(えき)の酸(さん)性(せい)・中(ちゅう)性(せい)・アルカリ性(せい)をしらべることができます。

  赤(あか)やピンクに変(へん)化(か)したレモン汁(じる)、酢(す)、台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)は酸(さん)性(せい)、青(あお)く変(へん)化(か)した重(じゅう)曹(そう)水(すい)、ミョウバン水(すい)はアルカリ性(せい)、ほとんどかわらなかった石(せっ)けん水(すい)は、中(ちゅう)性(せい)であることがわかります。

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たまごをゆでるとかたまるのはなぜ?

画像たまごにふくまれるたんぱく質(しつ)は熱(ねつ)をくわえるとかたまるから

画像生(なま)たまごをわると、黄(き)色(いろ)い黄(き)身(み)と、透(とう)明(めい)な白(しろ)身(み)がどろっとでてきますね。それでは、ゆでたまごをわるとどうでしょう?  たまごはゆでるとかたくなりますね。

  たまごにはたんぱく質(しつ)がたくさんふくまれています。たんぱく質(しつ)は熱(ねつ)をくわえるとかたまる性(せい)質(しつ)があるので、たまごをゆでるとかたまるのです。ちゃわんむしやプリンも、この性(せい)質(しつ)を利(り)用(よう)してかためます。

画像たまごの黄(き)身(み)と白(しろ)身(み)は、それぞれかたまる温(おん)度(ど)がちがいます。黄(き)身(み)は70℃(ど)くらい、白(しろ)身(み)は80℃(ど)くらいで完(かん)全(ぜん)にかたまります。

  100℃(ど)のお湯(ゆ)で長(なが)い時(じ)間(かん)ゆでると、白(しろ)身(み)も黄(き)身(み)もしっかりとかたまった、かたゆでたまごになります。ゆでる時(じ)間(かん)をみじかくすると、黄(き)身(み)がとろっとした半(はん)熟(じゅく)たまごになります。

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画像たんぱく質(しつ)の性(せい)質(しつ)をキッチンでみてみよう!

牛(ぎゅう)乳(にゅう)も、たんぱく質(しつ)をたくさんふくむ食(しょく)品(ひん)です。牛(ぎゅう)乳(にゅう)でたんぱく質(しつ)の性(せい)質(しつ)を観(かん)察(さつ)してみましょう。


画像牛(ぎゆう)乳(にゆう)のまく

  牛(ぎゅう)乳(にゅう)をあたためると、表(ひょう)面(めん)にうすいまくができますね。これは、牛(ぎゅう)乳(にゅう)にふくまれるたんぱく質(しつ)が熱(ねつ)によってかたまったものです。牛(ぎゅう)乳(にゅう)は40℃(ど)以(い)上(じょう)になると、表(ひょう)面(めん)の空(くう)気(き)にふれているところから水(すい)分(ぶん)が蒸(じょう)発(はつ)して、たんぱく質(しつ)が脂(し)肪(ぼう)と乳(にゅう)糖(とう)をつつみこみながらかたまります。

  大(だい)豆(ず)からつくられる豆(とう)乳(にゅう)でも同(おな)じようにまくができます。これは「ゆば」という食(しょく)材(ざい)になります。

画像牛(ぎゅう)乳(にゅう)とオレンジジュース

  牛(ぎゅう)乳(にゅう)に果(か)汁(じゅう)100%(パーセント)のオレンジジュースをまぜると、とろとろとヨーグルトのようになります。牛(ぎゅう)乳(にゅう)にふくまれるたんぱく質(しつ)がオレンジの酸(さん)によってかたまるからです。レモンなどの酸(さん)性(せい)のものでもできます。


画像豆(とう)乳(にゅう)からつくるゆば。

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牛(ぎゅう)乳(にゅう)にオレンジジュースをいれるとたんぱく質(しつ)がかたまって分(ぶん)離(り)する。

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画像ゆでたまごと温(おん)泉(せん)たまごをつくろう

黄(き)身(み)と白(しろ)身(み)のかたまる温(おん)度(ど)のちがいを利(り)用(よう)して、ゆでたまごと温(おん)泉(せん)たまごをつくってみましょう。

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たまご1こ、水(みず)、小(ちい)さななべ、キッチンタイマー

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①なべに水(みず)をいれて火(ひ)にかけ、沸(ふっ)騰(とう)したらたまごをしずかにいれる。

②10分(ぷん)たったらとりだして水(みず)でひやし、からをむく。

③包(ほう)丁(ちょう)で半(はん)分(ぶん)にきって、中(なか)のようすを観(かん)察(さつ)しよう。


画像沸(ふっ)騰(とう)したお湯(ゆ)にたまごをいれてゆでる。

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たまご1こ、熱(ねっ)湯(とう)、カップめんの容(よう)器(き)

キッチンタイマー

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①カップめんの容(よう)器(き)に沸(ふっ)騰(とう)したお湯(ゆ)をいれ、その中(なか)にたまごをしずかにいれる。

②ふたはせず、30分(ぷん)おいたらとりだす。

③からをわってお皿(さら)にだし、中(なか)のようすを観(かん)察(さつ)しよう。


画像カップめんの容(よう)器(き)に沸(ふっ)騰(とう)したお湯(ゆ)とたまごをいれ、加(か)熱(ねつ)せずにおいておく。

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※火(ひ)をつかう実(じっ)験(けん)はやけどなどに注(ちゅう)意(い)しましょう。

画像黄(き)身(み)と白(しろ)身(み)のかたまる温(おん)度(ど)がポイント

  ゆでたまごは、沸(ふっ)騰(とう)したお湯(ゆ)にいれてゆでます。加(か)熱(ねつ)されつづけるお湯(ゆ)は100℃(ど)の状(じょう)態(たい)をたもちます。すると、まず外(そと)側(がわ)の白(しろ)身(み)からかたまりはじめ、その後(ご)、だんだん内(うち)側(がわ)の黄(き)身(み)がかたまります。黄(き)身(み)の中(なか)までしっかり熱(ねつ)がつたわる前(まえ)にとりだすと、半(はん)熟(じゅく)たまごになります。

  温(おん)泉(せん)たまごのつくり方(かた)では、はじめ沸(ふっ)騰(とう)した100℃(ど)のお湯(ゆ)にいれますが、その後(ご)少(すこ)しずつ温(おん)度(ど)がさがっていきます。そのため、白(しろ)身(み)も黄(き)身(み)も完(かん)全(ぜん)にはかたまらず、どろっとした温(おん)泉(せん)たまごができあがるのです。


温(おん)度(ど)\時(じ)間(かん) 5分(ふん) 10分(ぷん) 15分(ふん) 20分(ぷん)
100℃(ど) 半(はん)熟(じゅく) かたゆで        
90℃(ど) 半(はん)熟(じゅく)     かたゆで    
80℃(ど)     温(おん)泉(せん)     かたゆで
70℃(ど)         温(おん)泉(せん)    
65℃(ど)             温(おん)泉(せん)
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タマネギをきると涙(なみだ)がでるのはなぜ?

画像タマネギから涙(なみだ)をださせる成(せい)分(ぶん)がでてくるから

画像タマネギをきっていると、涙(なみだ)や鼻(はな)水(みず)がでてくることがありますね。これは、タマネギから「硫(りゅう)化(か)アリル」という成(せい)分(ぶん)がでてきて、目(め)や鼻(はな)を刺(し)激(げき)するからです。

画像硫(りゅう)化(か)アリルは、タマネギの細(さい)胞(ぼう)の中(なか)にあるアミノ酸(さん)と酵(こう)素(そ)が反(はん)応(のう)してできる物(ぶっ)質(しつ)で、タマネギのかわをむいたぐらいではでてきません。しかし、包(ほう)丁(ちょう)などでタマネギをきると、細(さい)胞(ぼう)がこわれて硫(りゅう)化(か)アリルができるのです。

  硫(りゅう)化(か)アリルは空(くう)気(き)中(ちゅう)にひろがりやすく、タマネギをきっている人(ひと)の目(め)にはいりやすいのです。

画像硫(りゅう)化(か)アリルは、タマネギのほかに、ネギやニラ、ニンニクやワサビにもふくまれています。

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画像涙(なみだ)がでないくふうをしよう!

硫(りゅう)化(か)アリルの性(せい)質(しつ)をしって、涙(なみだ)がでるのをふせぐ工(く)夫(ふう)をためしてみよう。


画像タマネギをひやす

硫(りゅう)化(か)アリルがでやすい温(おん)度(ど)は常(じょう)温(おん)。きる前(まえ)にタマネギを冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)でひやしておくと、硫(りゅう)化(か)アリルがでにくい。

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画像よくきれる包(ほう)丁(ちょう)をつかう

きれにくい包(ほう)丁(ちょう)できると、タマネギの細(さい)胞(ぼう)がこわれやすい。よくきれる包(ほう)丁(ちょう)をつかうと、硫(りゅう)化(か)アリルがでにくい。

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画像目(め)と鼻(はな)をふさいできる

空(くう)気(き)中(ちゅう)にひろがる硫(りゅう)化(か)アリルが目(め)や鼻(はな)からはいらないように、ゴーグルをつけて、鼻(はな)にティッシュペーパーをつめる。

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うどんの「こし」ってなに?

画像かんだときの歯(は)ごたえのこと

画像うどんの「こし」とは、口(くち)にいれてかんだときの歯(は)ごたえ、つまり、ねばりや弾(だん)力(りょく)のことをいいます。歯(は)ごたえがあるほど、「こしが強(つよ)い」とされます。

画像では、この「こし」は、どこからうまれるのでしょうか。これは、うどんの原(げん)料(りょう)である小(こ)麦(むぎ)粉(こ)にふくまれる成(せい)分(ぶん)が関(かん)係(けい)しています。

  うどんにつかう小(こ)麦(むぎ)粉(こ)は、たんぱく質(しつ)が8~9%(パーセント)、でんぷんが77%(パーセント)ふくまれています。このたんぱく質(しつ)に水(みず)をくわえるとねばりと弾(だん)力(りょく)がある「グルテン」がうまれます。

  うどんにほどよいこしをもたせるため、うどん職(しょく)人(にん)は、小(こ)麦(むぎ)粉(こ)にくわえる水(みず)や塩(しお)の量(りょう)をかえて、グルテンのできる量(りょう)を調(ちょう)節(せつ)します。人(ひと)の手(て)や足(あし)でよくこねたりふんだりすると、グルテンの繊(せん)維(い)のむきが複(ふく)雑(ざつ)になって、強(つよ)いこしがうまれます。


画像こしの強(つよ)いさぬきうどん。

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画像うどん以(い)外(がい)のめんにも、こしはあるのかな?

  めんには、うどんのほかにそばやそうめん、パスタなどがありますが、こしはあるでしょうか?

  うどんのこしは材(ざい)料(りょう)の小(こ)麦(むぎ)粉(こ)にふくまれる成(せい)分(ぶん)にひみつがありました。ほかのめんの材(ざい)料(りょう)やつくり方(かた)をみてみましょう。

  いろいろなめんをたべて、特(とく)徴(ちょう)をくらべてみましょう。


そうめん

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  うどんと同(おな)じ小(こ)麦(むぎ)粉(こ)、水(みず)、塩(しお)が材(ざい)料(りょう)。太(ふと)さはおよそ1.3 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)と、うどんよりも細(ほそ)いため、こしはかんじにくいが、つるつるとしたのどごしのよさが特(とく)徴(ちょう)。


パスタ

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  うどんとはちがう種(しゅ)類(るい)のデュラム小(こ)麦(むぎ)粉(こ)が材(ざい)料(りょう)。塩(しお)をいれたお湯(ゆ)でゆでて、こしをだす。ゆですぎないようにすると、歯(は)ごたえがよくなる。


そば

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  そば粉(こ)と水(みず)でつくられる。ものによってはねばりをだすために、小(こ)麦(むぎ)粉(こ)などの「つなぎ」とよばれるものをつかう。このつなぎはグルテンの力(ちから)を利(り)用(よう)している。


ラーメン

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  小(こ)麦(むぎ)粉(こ)に「かん水(すい)」といわれるアルカリ塩(えん)水(すい)溶(よう)液(えき)をくわえてつくる。このかん水(すい)は小(こ)麦(むぎ)粉(こ)にやわらかさや弾(だん)力(りょく)をもたせ、独(どく)特(とく)のこしがうまれる。


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納(なっ)豆(とう)はどうしてねばねばするの?

画像納(なっ)豆(とう)菌(きん)がねばねばをつくりだすから

画像納(なっ)豆(とう)をまぜると糸(いと)をひいて、ねばねばしますね。納(なっ)豆(とう)は、ゆでた大(だい)豆(ず)に納(なっ)豆(とう)菌(きん)という細(さい)菌(きん)をくわえることでつくられます。細(さい)菌(きん)といってもおなかをこわしたり、病(びょう)気(き)をおこしたりするわるい菌(きん)ではなく、人(ひと)の役(やく)にたつよい細(さい)菌(きん)です。この納(なっ)豆(とう)菌(きん)は、ふだんはイネのわらの中(なか)にすんでいます。

画像納(なっ)豆(とう)菌(きん)を大(だい)豆(ず)にうつすと、納(なっ)豆(とう)菌(きん)が大(だい)豆(ず)の成(せい)分(ぶん)をたべて新(あたら)しい成(せい)分(ぶん)がうまれます。

  納(なっ)豆(とう)のねばねばは、納(なっ)豆(とう)菌(きん)がつくりだしたアミノ酸(さん)の一(いっ)種(しゅ)、「グルタミン酸(さん)」という成(せい)分(ぶん)からできています。長(なが)く糸(いと)をひくのは、このグルタミン酸(さん)がつながってできた長(なが)い糸(いと)とフラクタンとよばれる糖(とう)の一(いっ)種(しゅ)がからみあってできたものです。グルタミン酸(さん)は、昆(こん)布(ぶ)などにもふくまれています。

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画像納(なっ)豆(とう)はくさっているの?

画像くさっているのではなく、発(はっ)酵(こう)しています

画像納(なっ)豆(とう)菌(きん)が大(だい)豆(ず)の成(せい)分(ぶん)を変(へん)化(か)させて、納(なっ)豆(とう)ができあがります。このように菌(きん)のはたらきによって食(た)べ物(もの)の成(せい)分(ぶん)がかわることを「発(はっ)酵(こう)」といいます。

  乳(にゅう)酸(さん)菌(きん)によって牛(ぎゅう)乳(にゅう)の成(せい)分(ぶん)が変(へん)化(か)してできたものはヨーグルトですし、こうじ菌(きん)によって大(だい)豆(ず)の成(せい)分(ぶん)が変(へん)化(か)したものにみそがあります。

画像発(はっ)酵(こう)とくさるのとはどうちがうのでしょうか。どちらの場(ば)合(あい)も、菌(きん)がはたらきます。

  発(はっ)酵(こう)するときにはたらく菌(きん)は、食(た)べ物(もの)によってちがいますが、くさるときには「腐(ふ)敗(はい)菌(きん)」がはたらきます。腐(ふ)敗(はい)菌(きん)がこのむ条(じょう)件(けん)がそろうと、腐(ふ)敗(はい)菌(きん)はふえて、ものはくさっていきます。

  発(はっ)酵(こう)とくさることとのちがいは、菌(きん)のはたらきによってできたものが「体(からだ)にいい影(えい)響(きょう)があるか、わるい影(えい)響(きょう)があるか」なのです。


画像発(はっ)酵(こう)

(体(からだ)にいい影(えい)響(きょう)のある菌(きん))

・納(なっ)豆(とう)菌(きん)

・乳(にゅう)酸(さん)菌(きん)

・ビフィズス菌(きん)

・酵(こう)母(ぼ)菌(きん)

・麹(こうじ)菌(きん)

など

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画像くさる

(体(からだ)に悪(わる)い影(えい)響(きょう)のある菌(きん))

・病(びょう)原(げん)菌(きん)

・腐(ふ)敗(はい)菌(きん)

など

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画像キッチンにある発(はっ)酵(こう)食(しょく)品(ひん)をさがそう!

  納(なっ)豆(とう)は大(だい)豆(ず)を納(なっ)豆(とう)菌(きん)で発(はっ)酵(こう)させたものです。納(なっ)豆(とう)菌(きん)のはたらきにより、ビタミンK(ケー)やナットウキナーゼという大(だい)豆(ず)にはない体(からだ)にいい栄(えい)養(よう)素(そ)をつくりだしてくれます。この菌(きん)によるはたらきは、昔(むかし)からわたしたちのくらしにとりいれられてきました。納(なっ)豆(とう)のほかにも、発(はっ)酵(こう)した食(た)べ物(もの)はたくさんあります。キッチンの発(はっ)酵(こう)食(しょく)品(ひん)をさがしてみましょう!

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いろいろな発(はっ)酵(こう)食(しょく)品(ひん)

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画像どうして発(はっ)酵(こう)させるの?

  冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)や冷(れい)凍(とう)庫(こ)がなかった時(じ)代(だい)から、保(ほ)存(ぞん)方(ほう)法(ほう)でかかせなかったのが、この「発(はっ)酵(こう)」させて保(ほ)存(ぞん)する方(ほう)法(ほう)です。近(きん)年(ねん)わかってきた、発(はっ)酵(こう)させることでいいことは、どんなことがあるのでしょう。

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野(や)菜(さい)に塩(しお)をかけると水(みず)がでてくるのはなぜ?

画像塩(しお)の力(ちから)で野(や)菜(さい)のもっていた水(みず)が外(そと)にでてしまうから

画像野(や)菜(さい)を塩(しお)でもむと、水(みず)がでてきてしんなりしますね。これは、塩(しお)の力(ちから)で野(や)菜(さい)がもっていた水(すい)分(ぶん)が外(そと)にでてしまうからです。

  野(や)菜(さい)などの植(しょく)物(ぶつ)をはじめ、生(い)き物(もの)の細(さい)胞(ぼう)は「半(はん)透(とう)膜(まく)」というまくでおおわれています。このまくをとおして、細(さい)胞(ぼう)に必(ひつ)要(よう)な物(ぶっ)質(しつ)をとりいれたり、すてたりしています。

  半(はん)透(とう)膜(まく)には、まくの内(うち)側(がわ)と外(そと)側(がわ)で塩(えん)分(ぶん)のこさがちがうと、同(おな)じこさにしようとするはたらきがあります。

  野(や)菜(さい)を塩(しお)水(みず)につけると、まくの内(うち)側(がわ)のほうが塩(えん)分(ぶん)がうすいので、同(おな)じこさになるように、水(みず)が外(そと)へと移(い)動(どう)するのです。

画像サラダをつくるときに、野(や)菜(さい)を水(みず)につけておくとパリっと元(げん)気(き)になるのも同(おな)じ理(り)由(ゆう)です。水(みず)がぬけてしなっとした野(や)菜(さい)の中(なか)に、また水(みず)がまくをとおってはいるからです。

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画像キュウリで実(じっ)験(けん)!

塩(しお)が野(や)菜(さい)から水(みず)をひきだすようすを、キュウリをつかってたしかめよう。

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キュウリ1本(ぽん)、塩(しお)と砂(さ)糖(とう)、それぞれ小(こ)さじ1/2

ボウル(おわんなどでもいい)3つ、はかり、計(けい)量(りょう)スプーン、コップ

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①キュウリをうすぎりにし、3つのボウルに同(おな)じ重(おも)さになるようにはかってわける。

②1つ目(め)のボウルに塩(しお)、2つ目(め)に砂(さ)糖(とう)をいれて、よくもむ。3つ目(め)は何(なに)もいれない。

③20分(ぷん)ほどおいてから、手(て)でキュウリをよくしぼって、でてきた水(みず)をコップにうつし、量(りょう)をくらべる。

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画像塩(しお)が水(みず)をひきだす力(ちから)

  何(なに)もいれなかったキュウリからは水(みず)はあまりでませんが、塩(しお)と砂(さ)糖(とう)でもんだキュウリからは水(みず)がでてきます。塩(しお)と砂(さ)糖(とう)をくらべると、塩(しお)のほうがでる水(みず)が多(おお)く、水(みず)をだすはたらきが強(つよ)いことがわかります。

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きったリンゴを塩(しお)水(みず)につけるのはどうして?

画像リンゴが茶(ちゃ)色(いろ)くなるのをふせぐため

画像リンゴの皮(かわ)をむいてきり、しばらくおいておくと、白(しろ)くてきれいだった切(き)り口(くち)が茶(ちゃ)色(いろ)くなってしまった経(けい)験(けん)はありますか?

  リンゴをきったり、すったりすると、リンゴにふくまれる酵(こう)素(そ)のはたらきで、リンゴのポリフェノールが空(くう)気(き)中(ちゅう)の酸(さん)素(そ)とむすびつきます。すると、ポリフェノールが茶(ちゃ)色(いろ)く変(へん)化(か)します。これを「酸(さん)化(か)」といいます。鉄(てつ)が酸(さん)素(そ)とむすびついてさびるのも、酸(さん)化(か)のひとつです。

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画像酸(さん)化(か)をふせぐためには塩(しお)が活(かつ)躍(やく)します。塩(しお)は、酸(さん)素(そ)がポリフェノールとむすびつく前(まえ)に、ポリフェノールをつつみこんでしまいます。すると、酵(こう)素(そ)はポリフェノールと酸(さん)素(そ)とをむすびつけることができなくなります。そのため、塩(しお)水(みず)につけることで、リンゴが酸(さん)化(か)するのをふせぎ、茶(ちゃ)色(いろ)くならないのです。

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画像リンゴをいろいろな水(みず)につけてみよう!

塩(しお)のほかに、リンゴの酸(さん)化(か)をおさえるものはあるかな?  いろいろなものでしらべてみよう!

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リンゴ1こ、塩(しお)、砂(さ)糖(とう)、レモン汁(じる)、酢(す)

小(ちい)さな容(よう)器(き)5つ、小(こ)皿(ざら)5つ

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①砂(さ)糖(とう)と塩(しお)それぞれ小(こ)さじ1/2を、水(みず)100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)にとかして砂(さ)糖(とう)水(みず)と塩(しお)水(みず)をつくる。レモン汁(じる)と酢(す)も、それぞれ小(こ)さじ1/2を100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)の水(みず)にまぜる。

②水(みず)、塩(しお)水(みず)、砂(さ)糖(とう)水(みず)、レモン汁(じる)、酢(す)をそれぞれ容(よう)器(き)にいれ、きったリンゴを1つずつひたして10分(ぷん)おく(リンゴはきったらすぐにいれる)。

③10分(ぷん)たったら、リンゴを小(こ)皿(ざら)にとりだす。30分(ぷん)、60分(ぷん)、90分(ぷん)と時(じ)間(かん)をおいて、リンゴの色(いろ)とようすの変(へん)化(か)をしらべる。


画像60分(ぷん)後(ご)の結(けっ)果(か)

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画像一(いち)番(ばん)色(いろ)がかわらないのは?

  水(みず)以(い)外(がい)のものは、どれもリンゴの変(へん)色(しょく)をふせぐ効(こう)果(か)があります。とくに、レモン汁(じる)にふくまれているビタミンC(シー)は、酸(さん)化(か)をおさえる力(ちから)が強(つよ)いのです。

  砂(さ)糖(とう)の場(ば)合(あい)は、酵(こう)素(そ)のはたらきをじゃまするのではなく、リンゴの表(ひょう)面(めん)をコーティングして、空(くう)気(き)にふれるのをふせぎます。

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水(みず)と油(あぶら)はどうしてまざらずにわかれるの?

画像油(あぶら)は水(みず)にとけないから

画像水(みず)に塩(しお)や砂(さ)糖(とう)をいれてかきまぜると、とけてみえなくなってしまいます。でも、油(あぶら)はかきまぜても、しばらくすると2つにわかれてしまいます。

  水(みず)はいろいろなものをとかしますが、油(あぶら)は水(みず)にとけないため、まざらずにわかれてしまうのです。

画像地(ち)球(きゅう)には「引(いん)力(りょく)」という、ものを地(ち)球(きゅう)にひきつける力(ちから)があり、重(おも)いものほど強(つよ)くひっぱられます。油(あぶら)は水(みず)よりも軽(かる)いので、コップに油(あぶら)と水(みず)をいれると、油(あぶら)は上(うえ)に水(みず)は下(した)にわかれるのです。

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画像水(みず)と油(あぶら)のペットボトルオブジェをつくろう!

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水(みず)、サラダ油(あぶら)、食(しょく)紅(べに)、ペットボトル、コップ

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①コップに水(みず)100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)と食(しょく)紅(べに)を少(すこ)しいれてとかす。

②ペットボトルに、サラダ油(あぶら)と色(いろ)水(みず)を半(はん)分(ぶん)ずついれ、しっかりとふたをしめる。

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ペットボトルをふったり、ひっくりかえしたりして、色(いろ)水(みず)や油(あぶら)のうごきをみてたのしもう。

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画像水(みず)と油(あぶら)はほんとうにまざらない?

水(みず)と油(あぶら)はまざらないけど、あるものが、まざるのをたすけてくれるよ。実(じっ)験(けん)でたしかめよう。

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水(みず)、サラダ油(あぶら)、食(しょく)紅(べに)、台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)、コップ、わりばし1本(ぽん)

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①コップに水(みず)100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)と食(しょく)紅(べに)を少(すこ)しいれてよくまぜ、色(いろ)水(みず)をつくる。

②もう1つのコップに、サラダ油(あぶら)を半(はん)分(ぶん)くらいまでいれる。色(いろ)水(みず)を少(すこ)しくわえて、わりばしでよくかきまぜる。水(みず)と油(あぶら)がまざらないことを確(かく)認(にん)する。

③②のコップに、台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)を数(すう)滴(てき)くわえよくかきまぜる。

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画像洗(せん)剤(ざい)をいれるとまざるのはなぜ?

  洗(せん)剤(ざい)や石(せっ)けんには、「界(かい)面(めん)活(かっ)性(せい)剤(ざい)」という成(せい)分(ぶん)がはいっています。界(かい)面(めん)活(かっ)性(せい)剤(ざい)は、水(みず)になじみやすい部(ぶ)分(ぶん)と、油(あぶら)になじみやすい部(ぶ)分(ぶん)の両(りょう)方(ほう)があります。

  界(かい)面(めん)活(かっ)性(せい)剤(ざい)が、水(みず)と油(あぶら)の両(りょう)方(ほう)にくっつくので、水(みず)と油(あぶら)がまざることができたのです。

  界(かい)面(めん)活(かっ)性(せい)剤(ざい)は、よごれを水(みず)にとかしておとすはたらきがあるので、台(だい)所(どころ)用(よう)洗(せん)剤(ざい)やシャンプーなどにいろいろな洗(せん)剤(ざい)につかわれています。

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食(た)べものは何(なん)でも冷(れい)凍(とう)できるの?

画像冷(れい)凍(とう)にむいているものとそうでないものがあります

画像たいたごはんを冷(れい)凍(とう)庫(こ)でこおらせておけば、長(なが)く保(ほ)存(ぞん)ができます。それをとりだして解(かい)凍(とう)すれば、おいしいごはんをいつでもたべることができて便(べん)利(り)ですね。

  おうちの冷(れい)凍(とう)庫(こ)をのぞいてみましょう。どんな食(た)べ物(もの)がはいっていますか?  食(た)べ物(もの)はどんなものでも冷(れい)凍(とう)できるのでしょうか?

  食(た)べ物(もの)には、冷(れい)凍(とう)して保(ほ)存(ぞん)するのにむいているものと、そうでないものとがあります。それは、冷(れい)凍(とう)することで、生(い)き物(もの)の体(からだ)をつくっている一(いち)番(ばん)小(ちい)さな単(たん)位(い)「細(さい)胞(ぼう)」に変(へん)化(か)がおこることに関(かん)係(けい)しています。

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冷(れい)凍(とう)に
むいているもの
冷(れい)凍(とう)に
むいていないもの
ごはん、パン、納(なっ)豆(とう)
肉(にく)、
魚(ぎょ)介(かい)類(るい)、スープ
ソースなど
生(なま)野(や)菜(さい)、きのこ、だいこん、スイカ
こんにゃく、
たまご、牛(ぎゅう)乳(にゅう)、
マヨネーズ、ヨーグルトなど

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画像食(た)べ物(もの)を冷(れい)凍(とう)すると何(なに)がおこるの?

画像食(た)べ物(もの)の細(さい)胞(ぼう)が変(へん)化(か)します

画像わたしたちの体(からだ)と同(おな)じように、食(た)べ物(もの)も細(さい)胞(ぼう)からできています。冷(れい)凍(とう)庫(こ)で「冷(れい)凍(とう)」すると、細(さい)胞(ぼう)の中(なか)の水(みず)がこおることで、食(た)べ物(もの)はこおります。

  電(でん)子(し)レンジにかけたり、そのまま常(じょう)温(おん)(部(へ)屋(や)の温(おん)度(ど))においたりして自(し)然(ぜん)解(かい)凍(とう)すると、こおっていた細(さい)胞(ぼう)の中(なか)の水(みず)がとけて元(もと)にもどります。

  しかし、解(かい)凍(とう)してももとのすがたにもどらない食(た)べ物(もの)もあります。細(さい)胞(ぼう)がこわれてしまったり、解(かい)凍(とう)するときに細(さい)胞(ぼう)の中(なか)の水(みず)が蒸(じょう)発(はつ)してしまったり、水(みず)と油(あぶら)などのちがう成(せい)分(ぶん)がわかれてしまったりするのです。


画像細(さい)胞(ぼう)がこわれる

  細(さい)胞(ぼう)の中(なか)の水(すい)分(ぶん)がこおってふくらみ、細(さい)胞(ぼう)がこわれる。葉(は)野(や)菜(さい)などの野(や)菜(さい)でおこる。

画像水(すい)分(ぶん)がぬける

  解(かい)凍(とう)するときに温(おん)度(ど)があがり、細(さい)胞(ぼう)の中(なか)から水(すい)分(ぶん)がぬける。きのこやこんにゃくなどでおこる。

画像成(せい)分(ぶん)がわかれる

  水(すい)分(ぶん)と油(あぶら)はこおる温(おん)度(ど)がちがうため、成(せい)分(ぶん)がわかれてしまう。牛(ぎゅう)乳(にゅう)やマヨネーズなどでおこる。

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カビはどうしてはえるの?

画像カビは生(い)き物(もの)なので、くらしやすい場(ば)所(しょ)をみつけてはえます

画像ペットボトルののみのこしやパンをほうっておくと、青(あお)や黒(くろ)い色(いろ)のカビがつきますね。カビは菌(きん)類(るい)という生(い)き物(もの)です。

  カビは、「胞(ほう)子(し)」とよばれる植(しょく)物(ぶつ)のたねのようなものをとばして、ふえていきます。胞(ほう)子(し)は、とても小(ちい)さく目(め)にはみえませんが、空(くう)気(き)中(ちゅう)のどこにでもいて、いろいろなものにくっつきます。そして、カビがちょうどいい温(おん)度(ど)と水(すい)分(ぶん)がある場(ば)所(しょ)につくと、そこから糸(いと)のような根(ね)っこをのばして成(せい)長(ちょう)します。これが、成(せい)長(ちょう)して大(おお)きくなると人(にん)間(げん)の目(め)にもみえるカビになるのです。


画像空(くう)気(き)中(ちゅう)の胞(ほう)子(し)がついて、カビのこのむ温(おん)度(ど)、湿(しつ)度(ど)、栄(えい)養(よう)の条(じょう)件(けん)がそろえばカビははえる。でも、この3つがすべてそろわないと胞(ほう)子(し)がついてもカビにはならない。

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画像カビのはえやすい場(ば)所(しょ)をしらべよう

カビのえさになるかんてんを家(いえ)のいろいろな場(ば)所(しょ)において、カビをそだててみよう。

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水(みず)200 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)、粉(こな)かんてん4 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (グラム)、砂(さ)糖(とう)小(こ)さじ1

紙(かみ)コップ5~6こ、はさみ、ラップ

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①紙(かみ)コップをはさみできって、深(ふか)さを半(はん)分(ぶん)にする。

②カンテンをつくる。なべに水(みず)をいれて火(ひ)にかけ、粉(こな)かんてん、砂(さ)糖(とう)をとかし、あら熱(ねつ)をとる。

③紙(かみ)コップに②をそれぞれわけていれる。ラップをかけて、冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)で30分(ぷん)ほどひやす。

④冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)からだしてラップをはずし、油(ゆ)性(せい)ペンでつくった日(ひ)づけをかく。

⑤家(いえ)のいろいろな場(ば)所(しょ)において、毎(まい)日(にち)観(かん)察(さっ)し、記(き)録(ろく)する。カビの色(いろ)などのようすを絵(え)にかいてみよう。


画像こんなところにおいてみよう

玄(げん)関(かん)、靴(くつ)箱(ばこ)の中(なか)、台(だい)所(どころ)

冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)の中(なか)、風(ふ)呂(ろ)場(ば)

トイレ、窓(まど)のそば、

勉(べん)強(きょう)机(づくえ)の上(うえ)、ろうか


画像1週(しゅう)間(かん)後(ご)のようす。

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画像カビは生(い)き物(もの)

  空(くう)気(き)中(ちゅう)のカビの胞(ほう)子(し)がかんてんにつくと、かんてんをえさにしてふえていきます。カビがうまくはえるかどうかは、その場(ば)所(しょ)の温(おん)度(ど)や湿(しつ)度(ど)によってかわります。

  カビは生(い)き物(もの)なので、うまくいかないこともあるかもしれませんが、何(なん)度(ど)かちがう状(じょう)態(たい)でもためして、挑(ちょう)戦(せん)してみてください。

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ゼラチンとかんてんはどうちがうの?

画像まったくべつの原(げん)料(りょう)からつくられます

画像つるんとしたフルーツゼリーや、あんみつなどにはいっているぷるぷるしたかんてんは食(しょっ)感(かん)がよくて、みんなだいすきですね。

  ゼリーとかんてんは、よくにていますが、原(げん)料(りょう)がまったくちがいます。

画像ゼリーをかためるゼラチンは、豚(ぶた)や牛(うし)の骨(ほね)や皮(かわ)が原(げん)料(りょう)で、動(どう)物(ぶつ)性(せい)たんぱく質(しつ)からできています。

  一(いっ)方(ぽう)かんてんは、「天(てん)草(ぐさ)」や「オゴノリ」という海(かい)藻(そう)が原(げん)料(りょう)で、植(しょく)物(ぶつ)性(せい)炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ)からできています。


画像ゼラチン

豚(ぶた)や牛(うし)の骨(ほね)や皮(かわ)

(動(どう)物(ぶつ)性(せい)たんぱく質(しつ))

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画像かんてん

天(てん)草(ぐさ)やオゴノリ

(植(しょく)物(ぶつ)性(せい)炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ))

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画像ゼラチンと寒(かん)天(てん)のちがい

    ゼラチン かんてん
原(げん)料(りょう) 豚(ぶた)や牛(うし)の骨(ほね)や皮(かわ) 天(てん)草(ぐさ)やオゴノリ(ともに海(かい)藻(そう))
主(おも)な成(せい)分(ぶん) たんぱく質(しつ) 炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ)
かたまる温(おん)度(ど) 10℃(ど) 30~40℃(ど)
カロリー(100g(グラム)あたり) 344kcal(キロカロリー) 0kcal(キロカロリー)
栄(えい)養(よう) コラーゲンが豊(ほう)富(ふ) 食(しょく)物(もつ)繊(せん)維(い)が豊(ほう)富(ふ)
食(しょっ)感(かん) やわらかくてつるんとしている ぷりぷりとして、ややかため


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画像ほかにもある、かためる食(しょく)材(ざい)

  ゼラチンやかんてんのほかにも食(た)べ物(もの)をかためる材(ざい)料(りょう)がいろいろあるよ。


画像ペクチン

画像くだものや野(や)菜(さい)にふくまれる成(せい)分(ぶん)。ジャムやゼリーにつかわれる。

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画像たまご

画像たまごにふくまれるたんぱく質(しつ)で、プリンや茶(ちゃ)碗(わん)蒸(む)しなどをかためる。

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画像くず

画像クズという植(しょく)物(ぶつ)の根(ね)からとれるでんぷんが原(げん)料(りょう)。和(わ)菓(が)子(し)などにつかう。

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画像アガー

画像カラギーナンという海(かい)藻(そう)やローカストビーンガムというたねが原(げん)料(りょう)。ゼリーの材(ざい)料(りょう)。

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画像ゼラチンとかんてんの性(せい)質(しつ)をくらべよう

ゼリーとかんてんをつくって、ゼラチンとかんてんのちがいをもっとくらべよう!

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画像ゼリー

粉(こな)ゼラチン:10 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (グラム)、水(みず):大(おお)さじ4、ジュース:500 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)、砂(さ)糖(とう)

画像かんてん

粉(こな)かんてん:4 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math> (グラム)、ジュース:400 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></math> (ミリリットル)、砂(さ)糖(とう)

キウイフルーツ:1こ、小(ちい)さいなべ、小(こ)皿(ざら)、ゼリー型(がた):6こ

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画像ゼリー

①小(こ)皿(ざら)に粉(こな)ゼラチンと水(みず)をいれてふやかす。

②なべに①のゼラチンとジュース、このみの量(りょう)の砂(さ)糖(とう)をくわえて弱(よわ)火(び)にかけて、かきまぜながらとかす。

③沸(ふっ)騰(とう)する前(まえ)に火(ひ)をとめ、あら熱(ねつ)をとる。3つの型(かた)にながしいれて冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)でひやしてかためる。

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画像かんてん

①なべにジュースをいれて火(ひ)にかける。沸(ふっ)騰(とう)したら粉(こな)かんてんをいれてとかす。さらに砂(さ)糖(とう)をくわえてとかし、火(ひ)からおろしてあら熱(ねつ)をとる。

②3つの型(かた)にながしいれて、冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)でひやしてかためる。

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1.電(でん)子(し)レンジで10秒(びょう)あたためる

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2.きったキウイフルーツをのせてしばらくおく

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画像どうしてとけたの?

  どちらの実(じっ)験(けん)でも、ゼラチンのゼリーだけがとけました。

  ゼラチンとかんてんは、かたまる温(おん)度(ど)がちがいます。ゼラチンは約(やく)10℃(ど)でかたまるので、それ以(い)上(じょう)にあたためるととけてしまいます。お弁(べん)当(とう)にゼリーをいれたいときは、かんてんでつくるといいですね。

  また、キウイフルーツにふくまれる酵(こう)素(そ)は、たんぱく質(しつ)をこわす性(せい)質(しつ)があります。ゼラチンのゼリーは、動(どう)物(ぶつ)性(せい)たんぱく質(しつ)が原(げん)料(りょう)なので、とけてしまうのです。

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ジャムはどうしてくさらないの?

画像砂(さ)糖(とう)が水(すい)分(ぶん)をかかえこむから

画像生(なま)のくだものは部(へ)屋(や)においておくとくさってしまいますが、ジャムにすると、くさらずに長(なが)く保(ほ)存(ぞん)できますね。

  ものがくさるおもな原(げん)因(いん)は、カビや細(さい)菌(きん)などの微(び)生(せい)物(ぶつ)がふえることです。微(び)生(せい)物(ぶつ)がいきるためには、水(みず)と酸(さん)素(そ)が必(ひつ)要(よう)です。また、微(び)生(せい)物(ぶつ)は低(ひく)い温(おん)度(ど)ではふえにくく、加(か)熱(ねつ)すると死(し)んでしまいます。

画像ジャムは、くだものにたくさんの砂(さ)糖(とう)をくわえて、につめてつくります。砂(さ)糖(とう)はくだものにふくまれる水(すい)分(ぶん)をつつみこみ、はなさなくなります。そうすることによって、くだものの中(なか)の水(すい)分(ぶん)は自(じ)由(ゆう)にうごけなくなって、くさる原(げん)因(いん)になる微(び)生(せい)物(ぶつ)と水(すい)分(ぶん)がむすびつくことが少(すく)なくなります。

画像また、びんにつめてから加(か)熱(ねつ)殺(さっ)菌(きん)することで、びんの中(なか)の微(び)生(せい)物(ぶつ)と酸(さん)素(そ)をできるだけへらし、長(な)持(がも)ちさせるのです。

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画像生(なま)のイチゴとジャムでしらべよう

ジャムのくさりにくさを、生(なま)のイチゴとくらべよう。

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生(なま)のイチゴ1こ、イチゴジャム、小(こ)さじ1

小(こ)皿(ざら)2枚(まい)

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①生(なま)のイチゴとジャムをそれぞれ小(こ)皿(ざら)にのせる。

②1日(にち)ごとにどんな変(へん)化(か)があるか、1週(しゅう)間(かん)くらい観(かん)察(さつ)する。

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画像7日(か)後(ご)の結(けっ)果(か)

  生(なま)のイチゴはくさって黒(くろ)くなってしまいますが、ジャムのほうはほとんど変(へん)化(か)しません。

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人(ひと)前(まえ)で緊(きん)張(ちょう)してあがっちゃうのはなぜ?

画像たたかうために必(ひつ)要(よう)なエネルギーがからだのなかでつくられるから

画像みんなの前(まえ)で発(はっ)表(ぴょう)したり、話(はなし)をしたりすると、緊(きん)張(ちょう)してむねがどきどきしたり、手(て)がふるえたりすることがありますね。これは、苦(にが)手(て)なものとたたかうために必(ひつ)要(よう)なエネルギーを体(からだ)がつくりだそうとするからです。

  エネルギーを筋(きん)肉(にく)にとどけるために、心(しん)臓(ぞう)が血(けつ)液(えき)をたくさんおくろうとすると、むねがどきどきします。脳(のう)にストレスがかかって、体(たい)内(ない)でたくさんの酸(さん)素(そ)が必(ひつ)要(よう)になり、呼(こ)吸(きゅう)がはげしくなるのです。

画像緊(きん)張(ちょう)しすぎてあがってしまうと、自(じ)分(ぶん)の力(ちから)がおもうようにだせませんね。緊(きん)張(ちょう)をおさえるためには、どのようにしたらいいのでしょうか。まず、「緊(きん)張(ちょう)はだれでもすること」ということをおぼえておきましょう。だから、たとえ失(しっ)敗(ぱい)しても気(き)にすることはありません。

画像スポーツ選(せん)手(しゅ)は緊(きん)張(ちょう)することによって、集(しゅう)中(ちゅう)し、自(じ)分(ぶん)の力(ちから)を最(さい)大(だい)限(げん)にだすことができるといいます。緊(きん)張(ちょう)とうまくつきあって、失(しっ)敗(ぱい)をおそれずに何(なん)度(ど)も挑(ちょう)戦(せん)することが大(だい)事(じ)です。


画像緊(きん)張(ちょう)が大(おお)きくなりすぎると、いつもどおりにはなしたり、体(からだ)をうごかしたりできなくなってしまう。

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画像緊(きん)張(ちょう)しない工(く)夫(ふう)をしよう!

緊(きん)張(ちょう)はだれでもするものだけど、緊(きん)張(ちょう)をかるくすることはできるよ。いざというときにはためしてみよう!


画像深(しん)呼(こ)吸(きゅう)する

心(しん)臓(ぞう)がドキドキして、体(たい)温(おん)があがっているときは、ゆっくり呼(こ)吸(きゆう)をしておちつこう。


画像べつのことに集(しゅう)中(ちゅう)する

前(まえ)の失(しっ)敗(ぱい)をおもいだすのはだめ。体(からだ)をうごかすなどべつのことに集(しゅう)中(ちゅう)しよう。

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画像練(れん)習(しゅう)する

前(まえ)もって何(なん)度(ど)も練(れん)習(しゅう)すれば、自(じ)信(しん)がついて、緊(きん)張(ちょう)をおさえられる。

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画像ひらきなおる

「失(しっ)敗(ぱい)してもいいや」とひらきなおれば、緊(きん)張(ちょう)もほぐれる。

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暗(くら)いところや高(たか)いところがこわいのはなぜ?

画像危(き)険(けん)を察(さっ)知(ち)する、動(どう)物(ぶつ)ならあたりまえの気(き)持(も)ちです

画像暗(くら)いところがこわい、高(たか)いところが苦(にが)手(て)という気(き)持(も)ちは、あってあたりまえの気(き)持(も)ちです。

  このような「恐(きょう)怖(ふ)心(しん)」がなければ、高(たか)いところからおちたり、暗(くら)いところで動(どう)物(ぶつ)におそわれたりして死(し)んでしまう危(き)険(けん)があるからです。こういう気(き)持(も)ちは動(どう)物(ぶつ)ならあたりまえな感(かん)情(じょう)なのです。

画像暗(くら)いところや高(たか)いところがこわい理(り)由(ゆう)として、まず、そのような場(ば)所(しょ)に「なれていない」というのがあります。もしも、高(こう)層(そう)マンションの上(うえ)にずっとすんでいたら、高(たか)いことになれて恐(きょう)怖(ふ)心(しん)もなくなるでしょう。

画像また、「高(たか)いところからおちたら、けがをするよ」とか「暗(くら)い部(へ)屋(や)にはおばけがでるよ」とおしえられると、脳(のう)が高(たか)いところや暗(くら)いところをさけるようになります。

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画像ストレスって何(なに)?

画像外(そと)からかかる「力(ちから)」のこと

画像緊(きん)張(ちょう)したときに、「ストレスがある」なんてことをいう人(ひと)がいますね。このストレスということばは、もともと科(か)学(がく)の世(せ)界(かい)でつかわれることばでした。たとえば、まくらのはね返(かえ)りをしらべるために、まくらをおしますね。このように外(そと)からかかる力(ちから)のことをストレスといいます。

画像これを、こころの問(もん)題(だい)にあてはめてみましょう。

  「明(あ)日(す)は成(せい)績(せき)表(ひょう)がくばられるな。いやだな」とおもうと、こころが苦(くる)しくなりませんか?  現(げん)代(だい)では、このような気(き)持(も)ちを「ストレス」というようになりました。

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おばあちゃんにもおばあちゃんがいたの?

画像おばあちゃんのそのまたおばあちゃんにもおばあちゃんはいる

画像あなたは、お父(とう)さんとお母(かあ)さんがいなければ、うまれてきませんでした。人(ひと)はみな、お父(とう)さんとお母(かあ)さんがいないとうまれてきません。

  ですから、あなたにおばあちゃんがいるように、おばあちゃんにもおばあちゃんはかならずいます。

画像下(した)の図(ず)のような家(か)系(けい)図(ず)をみると、あなたのおばあちゃんにもおばあちゃんがいて、そのまたおばあちゃんがいるのがわかりますね。

  同(おな)じように、おじいちゃんにもまた、かならずおじいちゃんがいるのです。

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画像家(か)族(ぞく)の年(ねん)表(ぴょう)をつくろう

  自(じ)分(ぶん)の家(か)族(ぞく)の歴(れき)史(し)をどのくらいしっているかな?  お父(とう)さんやお母(かあ)さん、おばあちゃんやおじいちゃんにインタビューして、家(か)族(ぞく)の歴(れき)史(し)年(ねん)表(ぴょう)をつくってみましょう。

  年(ねん)代(だい)とできごとをかいて、年(ねん)表(ぴょう)をつくります。社(しゃ)会(かい)でおこったこともくわえると、りっぱな年(ねん)表(ぴょう)ができますよ。


画像年(ねん)表(ぴょう)の例(れい)

年(ねん)代(だい) できごと
昭(しょう)和(わ)25年(ねん) おじいちゃんがうまれる。
昭(しょう)和(わ)45年(ねん) おばあちゃんとおじいちゃんが結(けっ)婚(こん)する。
昭(しょう)和(わ)49年(ねん) お父(とう)さんの山(やま)田(だ)太(た)郎(ろう)が北(ほっ)海(かい)道(どう)・旭(あさひ)川(かわ)市(し)でうまれる。
昭(しょう)和(わ)50年(ねん) お母(かあ)さんの田(た)中(なか)恭(やす)子(こ)が東(とう)京(きょう)都(と)渋(しぶ)谷(や)区(く)でうまれる。
平(へい)成(せい)9年(ねん) お父(とう)さんが〇(まる)×(ばつ)会(かい)社(しゃ)にはいった。
平(へい)成(せい)16年(ねん) お父(とう)さんとお母(かあ)さんが結(けっ)婚(こん)して、東(とう)京(きょう)都(と)渋(しぶ)谷(や)区(く)にひっこす。
平(へい)成(せい)18年(ねん) ぼくが東(とう)京(きょう)都(と)・武(む)蔵(さし)野(の)市(し)でうまれる。
平(へい)成(せい)24年(ねん) ぼくが小(しょう)学(がっ)校(こう)に入(にゅう)学(がく)する。妹(いもうと)のミナがうまれる。

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寿(じゅ)命(みょう)って何(なに)?

画像命(いのち)の長(なが)さのこと

画像「寿(じゅ)命(みょう)」とは、命(いのち)の長(なが)さのことをいいます。日(に)本(ほん)人(じん)の平(へい)均(きん)寿(じゅ)命(みょう)はおよそ84歳(さい)で、世(せ)界(かい)一(いち)です。うまれてから死(し)ぬまで、とても短(みじか)い生(い)き物(もの)もいますが、人(にん)間(げん)よりもずっと長(なが)くいきるものもいます。

画像でも、かならずしも平(へい)均(きん)寿(じゅ)命(みょう)をまっとうするとはかぎりません。人(にん)間(げん)でも国(くに)や時(じ)代(だい)、生(せい)活(かつ)によって平(へい)均(きん)寿(じゅ)命(みょう)より早(はや)くしんでしまうこともあります。

画像また、天(てん)敵(てき)にたべられたり、病(びょう)気(き)にならなければ、ずっといきつづけられる動(どう)物(ぶつ)もいます。

画像生(い)き物(もの)の平(へい)均(きん)寿(じゅ)命(みょう)の例(れい)


画像寿(じゅ)命(みょう)は、その動(どう)物(ぶつ)の観(かん)察(さつ)にかかる時(じ)間(かん)や手(て)間(ま)もかかるので、確(かく)実(じつ)なデータではない。

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画像どうして寿(じゅ)命(みょう)があるの?

画像長(なが)生(い)きしても子(し)孫(そん)をふやせないから

画像寿(じゅ)命(みょう)は動(どう)物(ぶつ)の進(しん)化(か)の途(と)中(ちゅう)であらわれたもので、もともとは寿(じゅ)命(みょう)などなかったという説(せつ)があります。

  たとえば、植(しょく)物(ぶつ)には樹(じゅ)齢(れい)数(すう)千(せん)年(ねん)の木(き)もあって、これらは火(か)災(さい)などがないかぎり寿(じゅ)命(みょう)はないとされています。

画像寿(じゅ)命(みょう)が長(なが)い木(き)は、毎(まい)年(とし)たねをつくりつづけますが、動(どう)物(ぶつ)の場(ば)合(あい)は、子(こ)どもをうんだり、そだてたりする期(き)間(かん)が長(なが)くて、それより長(なが)くいきることはむずかしいとされています。もし、長(なが)生(い)きできたとしても、それによって子(こ)どもがふえるわけでもないからです。


画像木(き)は毎(まい)年(とし)たくさんのたねをつくる。そのたねは、鳥(とり)や虫(むし)など、ほかの力(ちから)をかりてひろがる。

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画像人(ひと)は子(こ)どもをうんでも、子(こ)そだてが必(ひつ)要(よう)だから、たとえ長(なが)生(い)きしてもたくさんの子(し)孫(そん)をのこせない。

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人(ひと)は死(し)んだらどうなるの?

画像この世(よ)からはいなくなるけど、人(ひと)の心(こころ)の中(なか)でいきつづけます

画像人(ひと)が死(し)んだらどうなるのか?  人(ひと)は死(し)んだらどこにいくのか?  それは、だれにもわかりません。

  天(てん)国(ごく)にいくのかもしれませんし、うまれかわるのかもしれません。また、何(なに)もないのかもしれません。国(くに)や宗(しゅう)教(きょう)によって、かんがえ方(かた)もさまざまです。

画像しかし、死(し)んでしまった人(ひと)はどこにもいなくなるわけではありません。死(し)んでしまったおばあちゃんをおもいだすと、あなたの心(こころ)の中(なか)におばあちゃんのことがうかびますね。いきているときにおばあちゃんにしてもらったことや、ことばがおもいうかぶかもしれません。

  このように、死(し)んでしまった人(ひと)はわたしたちの心(こころ)の中(なか)でいきています。


画像死(し)んでしまった人(ひと)は、現(げん)実(じつ)にはこの世(せ)界(かい)にいなくなってしまっても、記(き)憶(おく)の中(なか)でずっといきつづける。

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画像うまれかわりってあるの?

画像だれにもわかりません

画像人(ひと)が死(し)んだあと、うまれかわるかどうかはだれにもわかりません。もし、死(し)んだ人(ひと)がその答(こた)えをしったとしても、わたしたちにはつたえることができませんね。そして、今(いま)いきている人(ひと)は、死(し)んだことがないので、わからないのです。

画像でも、こうかんがえるとうまれかわりはあるかもしれません。それは、人(ひと)がうまれてくるためには、かならずお父(とう)さんやお母(かあ)さんが必(ひつ)要(よう)です。その親(おや)にも親(おや)がいて、さらに昔(むかし)にさかのぼると広(ひろ)い宇(う)宙(ちゅう)に地(ち)球(きゅう)ができたところまでいきつきます。

  人(ひと)は死(し)ぬと動(どう)物(ぶつ)や植(しょく)物(ぶつ)と同(おな)じように、土(つち)にかえります。その土(つち)から、植(しょく)物(ぶつ)や小(ちい)さな生(い)き物(もの)がそだつとかんがえると、人(ひと)はうまれかわるといえるのかもしれません。


画像みんなの命(いのち)は、地(ち)球(きゅう)につづいてきたたくさんの命(いのち)と、お母(かあ)さんとお父(とう)さんによってうまれる。

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電(でん)車(しゃ)でジャンプしても同(おな)じ場(ば)所(しょ)におちるのはなぜ?

画像電(でん)車(しゃ)と人(ひと)がいっしょにうごいているから

画像電(でん)車(しゃ)がはしっているときにジャンプするとどうなるでしょう?  ジャンプしたときと同(おな)じ場(ば)所(しょ)におちますね。電(でん)車(しゃ)は前(まえ)にすすんでいるのに、なぜ同(おな)じ場(ば)所(しょ)におちるのでしょうか。

  それは、電(でん)車(しゃ)がはしっているとき、のっている人(ひと)も同(おな)じ速(はや)さで前(まえ)にすすんでいるからです。これは、電(でん)車(しゃ)と一(いっ)緒(しょ)にうごいているときに、電(でん)車(しゃ)が急(きゅう)にとまったりして外(そと)の力(ちから)がくわわらないかぎり、人(ひと)や物(ぶっ)体(たい)がうごきつづけようとする運(うん)動(どう)のきまりがあるからです。これを「慣(かん)性(せい)」といいます。

画像電(でん)車(しゃ)が急(きゅう)にとまったり、ブレーキがかかったりすると、体(からだ)が前(まえ)のめりになりますね。これは、今(いま)まで体(からだ)も電(でん)車(しゃ)といっしょにうごいていたのに、電(でん)車(しゃ)が急(きゅう)にとまったために、体(からだ)だけが前(まえ)にうごきつづけるからです。

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なぜリモコンでテレビがうごくの?

画像リモコンからでる赤(せき)外(がい)線(せん)がうごかします

画像電(でん)源(げん)をいれたり、チャンネルやボリュームをかえたり、録(ろく)画(が)したり、テレビのリモコンはいろいろな操(そう)作(さ)ができてとても便(べん)利(り)ですね。でも、いったいリモコンは、どのようにテレビを操(そう)作(さ)しているのでしょうか。

画像リモコンには「赤(せき)外(がい)線(せん)」とよばれる、人(ひと)にはみえない光(ひかり)がつかわれています。日(にっ)光(こう)をプリズムにあてたときに7色(しょく)の光(ひかり)がでますが、赤(せき)外(がい)線(せん)は、赤(あか)の光(ひかり)の外(そと)側(がわ)にある目(め)にはみえない光(ひかり)です。「赤(せき)外(がい)線(せん)ヒーター」などにも、この光(ひかり)がつかわれています。

画像リモコンのボタンをおすと赤(せき)外(がい)線(せん)がでて、それがテレビ本(ほん)体(たい)にある赤(せき)外(がい)線(せん)をうける部(ぶ)分(ぶん)(センサー)にあたると、中(なか)の装(そう)置(ち)がうごくのです。


画像リモコンとテレビの間(あいだ)に人(ひと)がいると、赤(せき)外(がい)線(せん)がさえぎられるため、操(そう)作(さ)ができない。

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鳥(とり)はどうして電(でん)線(せん)にとまってもへいきなの?

画像電(でん)気(き)の通(とお)り道(みち)がないと感(かん)電(でん)しません

画像「感(かん)電(でん)」とは、外(そと)からの電(でん)気(き)が生(い)き物(もの)の体(からだ)の中(なか)をながれることをいいます。体(からだ)にながれる電(でん)気(き)が大(おお)きければ死(し)んでしまうこともあります。

画像では、電(でん)線(せん)にとまっている鳥(とり)はなぜ感(かん)電(でん)しないのでしょうか。これは、鳥(とり)が2本(ほん)ある電(でん)線(せん)のかた側(がわ)一(いっ)本(ぽん)にだけとまっているために、電(でん)気(き)のぬけ道(みち)がありません。それで、電(でん)気(き)がながれずに、鳥(とり)は感(かん)電(でん)しないのです。

画像でも、一(いっ)本(ぽん)の電(でん)線(せん)をさわっただけで人(ひと)は感(かん)電(でん)してしまいます。これは、人(ひと)がふつう地(じ)面(めん)にたっているため、電(でん)線(せん)からながれた電(でん)気(き)が地(じ)面(めん)ににげていけるからです。このように、鳥(とり)は電(でん)線(せん)にふれても電(でん)気(き)がながれないので感(かん)電(でん)しませんが、人(ひと)のように地(じ)面(めん)などの電(でん)気(き)のにげ道(みち)がある場(ば)合(あい)は感(かん)電(でん)するのです。


もし、鳥(とり)が2本(ほん)の送(そう)電(でん)線(せん)をまたぐようにとまったら感(かん)電(でん)する。


さむい日(ひ)に息(いき)が白(しろ)くなるのはなぜ?

画像息(いき)の中(なか)にふくまれる水(すい)蒸(じょう)気(き)が水(みず)になるから

画像ふだん、わたしたちがはく息(いき)は目(め)にみえないのに、さむい日(ひ)にはく息(いき)は、白(しろ)くみえますね。これは、人(ひと)のはく息(いき)と外(そと)の温(おん)度(ど)の差(さ)によっておこります。

  人(にん)間(げん)の体(たい)温(おん)は、およそ36~37℃(ど)です。息(いき)は、体(からだ)の中(なか)からでてくるため、体(たい)温(おん)と同(おな)じくらいにあたためられています。

  そのあたたかい息(いき)が、外(そと)のつめたい空(くう)気(き)にあたります。すると、息(いき)にふくまれている水(すい)蒸(じょう)気(き)は、外(そと)のつめたい空(くう)気(き)にいっきにひやされ、小(ちい)さな水(すい)滴(てき)になるのです。その水(すい)滴(てき)が、わたしたちには白(しろ)くみえているのです。

  これは、あたたかい飲(の)み物(もの)から湯(ゆ)気(げ)がでたり、やかんからでた水(すい)蒸(じょう)気(き)が外(そと)の空(くう)気(き)にひやされ湯(ゆ)気(げ)になるのとにています。


白(しろ)い息(いき)をはく冬(ふゆ)のウマ。

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おもちはどうしてかたくなるの?

画像おもちにふくまれるでんぷんが変(へん)化(か)するから

画像つきたてのおもちはやわらかくてのびるのに、少(すこ)し時(じ)間(かん)をおいたおもちは、みるみるかたくなりますね。これはなぜでしょう。

  これには、おもちにふくまれる「アミロペクチン」というでんぷんの変(へん)化(か)が関(かん)係(けい)しています。

画像たく前(まえ)の生(なま)のお米(こめ)はとてもかたいですね。これは、アミロペクチンの分(ぶん)子(し)が規(き)則(そく)正(ただ)しくならんでいるからです。しかし、水(みず)や熱(ねつ)をくわえてたいたりむしたりしたお米(こめ)は、アミロペクチンの分(ぶん)子(し)にすき間(ま)ができて、やわらかくなります。

  しかし、このやわらかくなったお米(こめ)にふくまれるアミロペクチンは、時(じ)間(かん)をおくと、ふたたびもとの生(なま)の米(こめ)のときと同(おな)じように、規(き)則(そく)正(ただ)しくならびなおします。それでおもちはかたくなるのです。


画像生(なま)の米(こめ)はかたい。

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画像つきたてのやわらかいもち。

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画像もちは時(じ)間(かん)をおくとかたくなる。

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画像やくとふたたびやわらかくなる。

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ポップコーンはなぜはじけるの?

画像トウモロコシのたねにひみつがあります

画像ポップコーンは、トウモロコシのたねを熱(ねっ)してつくります。ポップコーン用(よう)につかわれるのは、ゆでてたべるトウモロコシの種(しゅ)類(るい)とはちがい、とてもたねがかたい種(しゅ)類(るい)のものです。

画像このトウモロコシのたねは、外(そと)側(がわ)がかたいでんぷんでおおわれていて、中(なか)は水(すい)分(ぶん)をふくんだやわらかいでんぷんがはいっています。

  たねに熱(ねつ)をくわえると、内(うち)側(がわ)の水(すい)分(ぶん)があたためられ、水(すい)蒸(じょう)気(き)になってふくらもうとします。出(で)口(ぐち)がない水(すい)蒸(じょう)気(き)は必(ひっ)死(し)に外(そと)にでようと、たねのかたいでんぷんをおします。そして、最(さい)後(ご)にははじけてしまいます。

画像できあがったポップコーンが白(しろ)いのは、はじけたときにたねがうらがえって、内(うち)側(がわ)のでんぷんが外(そと)にでるためです。


画像ポップコーンにつかわれる「爆(ばく)裂(れつ)種(しゅ)(ポップ種(しゅ))」という種(しゅ)類(るい)のトウモロコシ。

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画像もとのたねの大(おお)きさの15~35倍(ばい)くらいの大(おお)きさにふくらむ

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シュガーレスの砂(さ)糖(とう)はどうしてあまくかんじるの?

画像砂(さ)糖(とう)のかわりにあまい味(あじ)のする材(ざい)料(りょう)がはいっているから

画像「シュガーレス」や「ノンシュガー」「砂(さ)糖(とう)不(ふ)使(し)用(よう)」という表(ひょう)示(じ)を、おかしや飲(の)み物(もの)のパッケージで目(め)にすることがあります。これは、どれも「砂(さ)糖(とう)をつかっていない」という意(い)味(み)です。

  でも、シュガーレスのおかしや飲(の)み物(もの)は、あまい味(あじ)がします。これはなぜでしょうか。

  それは、シュガーレスの食(た)べ物(もの)には、砂(さ)糖(とう)のかわりに、あまさをかんじる「甘(かん)味(み)料(りょう)」という材(ざい)料(りょう)がはいっているからです。

画像甘(かん)味(み)料(りょう)は、砂(さ)糖(とう)やでんぷん、植(しょく)物(ぶつ)のくきや葉(は)などからつくられます。この甘(かん)味(み)料(りょう)の特(とく)徴(ちょう)は砂(さ)糖(とう)よりカロリーが少(すく)ないことです。また、カロリーはあまりかわらなくても、砂(さ)糖(とう)の160倍(ばい)以(い)上(じょう)ものあまさがあるので、つかう量(りょう)を少(すく)なくできる甘(かん)味(み)料(りょう)もあります。


画像炭(たん)酸(さん)飲(いん)料(りょう)などにつかわれる「アスパルテーム」という甘(かん)味(み)料(りょう)は、砂(さ)糖(とう)のおよそ160倍(ばい)以(い)上(じょう)もあまさがあり、つかう量(りょう)をおさえられる。

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スイカに塩(しお)をかけるのはなぜ?

画像塩(しお)をくわえるとあま味(み)がますから

画像スイカに塩(しお)をふってたべたことはありますか?  また、甘(かん)味(み)処(どころ)では、おしるこに、しょっぱいお漬(つけ)物(もの)がそえられてでてくることがあります。これは、あまいものにしょっぱい塩(しお)をくわえることで、スイカやあんこのあま味(み)を強(つよ)くかんじるという、味(み)覚(かく)の効(こう)果(か)があるからです。これを「味(あじ)の対(たい)比(ひ)効(こう)果(か)」とよびます。

  たとえば、あめをなめたあとに、ミカンをたべると、とてもすっぱくかんじますね。また、ミカンをたべたあとにあめをなめると、いつもよりあまくかんじます。これらも、味(あじ)の対(たい)比(ひ)効(こう)果(か)です。

  ただし、スイカやあんこなど、あまいものにくわえる塩(しお)の量(りょう)は少(しょう)量(りょう)がおすすめです。一(いっ)定(てい)の量(りょう)をこえると逆(ぎゃく)にしょっぱくなってしまいます。

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カニやエビをゆでると赤(あか)くなるのはなぜ?

画像熱(ねつ)をくわえると赤(あか)い色(いろ)の物(ぶっ)質(しつ)がでてくるから

画像カニやエビは、いきているときには茶(ちゃ)色(いろ)だったり黒(くろ)かったり、青(あお)みがかった色(いろ)をしているのに、ゆでると赤(あか)く色(いろ)がかわります。

  これは、カニやエビに「アスタキサンチン」という赤(あか)い色(いろ)をした成(せい)分(ぶん)がふくまれているからです。アスタキサンチンは、サケやカニ、イクラなどにもふくまれています。

画像アスタキサンチンは、もとは藻(そう)類(るい)の一(いっ)種(しゅ)にふくまれていますが、カニやエビなどの魚(ぎょ)介(かい)類(るい)がそれをたべることによって、体(たい)内(ない)にたくわえられています。

画像カニやエビのアスタキサンチンは、ふだんはたんぱく質(しつ)とむすびついているため青(あお)緑(みどり)色(いろ)をしていますが、熱(ねつ)や酸(さん)をくわえると、たんぱく質(しつ)からはなれて、赤(あか)色(いろ)になります。だから、カニやエビをゆでると赤(あか)くなるのです。

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パンはどうしてふくらむの?

画像イースト菌(きん)という微(び)生(せい)物(ぶつ)が呼(こ)吸(きゅう)をするから

画像パンは、小(こ)麦(むぎ)粉(こ)に水(みず)や塩(しお)、バター、イーストなどの材(ざい)料(りょう)をまぜて生(き)地(じ)をつくります。ねかせている間(あいだ)に、生(き)地(じ)は発(はっ)酵(こう)して大(おお)きくふくらみます。

  パン生(き)地(じ)をふくらませるのは、イースト菌(きん)とよばれる酵(こう)母(ぼ)菌(きん)です。酵(こう)母(ぼ)菌(きん)が小(こ)麦(むぎ)粉(こ)の中(なか)の栄(えい)養(よう)素(そ)をたべて活(かっ)発(ぱつ)に活(かつ)動(どう)し、たくさんのガス(二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ))やアルコールをつくります。これを「発(はっ)酵(こう)」といいます。

  パンにはグルテンというねばり気(け)のある成(せい)分(ぶん)がふくまれているので、ガスが外(そと)ににげだせません。それで、パン生(き)地(じ)がぐんぐんふくらむのです。

画像生(き)地(じ)をやくと、イースト菌(きん)は死(し)んでしまいますが、はきだしたガスによってできたすき間(ま)は、そのままのこります。だから、やきあがったパンは、空(くう)気(き)をふくんでふかふかしているのです。

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画像発(はっ)酵(こう)したパン生(き)地(じ)。

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お医(い)者(しゃ)さんはどうして白(はく)衣(い)をきているの?

画像よごれていることがわかるから

画像お医(い)者(しゃ)さんは、病(びょう)気(き)の人(ひと)にせっする仕(し)事(ごと)ですから、いつも清(せい)潔(けつ)に気(き)をくばらなければなりません。一(いち)日(にち)に何(なん)人(にん)もの人(ひと)をみるので、患(かん)者(じゃ)さんのせきやくしゃみがかかって、きているものがよごれることもあります。そんなときに、白(はく)衣(い)をきていれば、よごれていることがすぐにわかって、きがえることができるのです。

  最(さい)近(きん)は、小(しょう)児(に)科(か)のお医(い)者(しゃ)さんで色(いろ)つきの白(はく)衣(い)をきることもあります。小(ちい)さな子(こ)どもが、白(はく)衣(い)をみてこわがったり、緊(きん)張(ちょう)してしまうのをふせぐためです。

画像また、手(しゅ)術(じゅつ)のときには、お医(い)者(しゃ)さんは白(しろ)ではなく、青(あお)や緑(みどり)の服(ふく)をきます。これにも科(か)学(がく)的(てき)な理(り)由(ゆう)があります。

  手(しゅ)術(じゅつ)中(ちゅう)、お医(い)者(しゃ)さんは患(かん)者(じゃ)さんの体(からだ)の中(なか)や血(ち)などの赤(あか)い色(いろ)をみることが多(おお)くなります。赤(あか)い色(いろ)をみつづけると、白(しろ)いものをみたときに、緑(みどり)色(いろ)のしみのようなものがみえてしまうのです。これを「残(ざん)像(ぞう)」といいます。

  緑(みどり)の服(ふく)をきていれば、緑(みどり)色(いろ)のしみをみなくてすむので、手(しゅ)術(じゅつ)に集(しゅう)中(ちゅう)することができるのです。

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ウイルスって生(い)き物(もの)なの?

画像生(い)き物(もの)とも生(い)き物(もの)でないともいえる

画像いろいろな病(びょう)気(き)をひきおこすウイルスは、とても小(ちい)さくて人(ひと)の目(め)ではみることができません。動(どう)物(ぶつ)や植(しょく)物(ぶつ)の細(さい)胞(ぼう)にすまいをかりてふえていきます。

  ふつう、生(い)き物(もの)は、細(さい)胞(ぼう)からなっているものをいいます。そういう意(い)味(み)では、ウイルスは細(さい)胞(ぼう)をもっていないので、生(い)き物(もの)ではないといえます。

  一(いっ)方(ぽう)、食(しょく)中(ちゅう)毒(どく)をおこすサルモネラ菌(きん)や体(からだ)にいいビフィズス菌(きん)などの細(さい)菌(きん)は、細(さい)胞(ぼう)をもっているので「生(い)き物(もの)」です。

画像でも、ウイルスは生(い)き物(もの)の細(さい)胞(ぼう)をかりてではありますが、自(じ)分(ぶん)で子(し)孫(そん)をふやすことができます。そういう意(い)味(み)で、ウイルスは、生(い)き物(もの)であるものとそうでないものの中(ちゅう)間(かん)であるとかんがえられます。インフルエンザはウイルスのひとつです。


画像インフルエンザウイルス(A(エー)/H(エイチ)1N(エヌ)1)。

せきやくしゃみでとびちったインフルエンザウイルスは、のどやはなの粘(ねん)膜(まく)の細(さい)胞(ぼう)にすみついて、体(からだ)の中(なか)でふえる。

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線(せん)路(ろ)にしいてある石(いし)は何(なん)のためにあるの?

画像はしっている電(でん)車(しゃ)のクッションの役(やく)目(め)がある

画像線(せん)路(ろ)の下(した)にはたくさんの石(いし)がしきつめられていますね。この石(いし)を「バラスト(砕(さい)石(せき))」といいます。石(いし)があるおかげで、はしる電(でん)車(しゃ)が線(せん)路(ろ)にかける力(ちから)が分(ぶん)散(さん)され、クッションの役(やく)目(め)をします。その結(けっ)果(か)、電(でん)車(しゃ)の中(なか)の振(しん)動(どう)も少(すく)なくなります。

画像バラストのはたらきを、踏(ふみ)切(きり)で観(かん)察(さつ)することができます。踏(ふみ)切(きり)を電(でん)車(しゃ)がとおるとき、線(せん)路(ろ)のレールがぐっとしずみこむのがわかるはずです。このように、電(でん)車(しゃ)の重(おも)みがレールをおす力(ちから)をバラストが分(ぶん)散(さん)させて、レールがゆがむのをふせいでいるのです。


画像石(いし)がないと、電(でん)車(しゃ)の重(おも)さでまくら木(ぎ)が地(じ)面(めん)にしずんでしまう。バラストがあると、力(ちから)が分(ぶん)散(さん)されて1か所(しょ)にかかる力(ちから)が小(ちい)さくなる。

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あつい日(ひ)に水(みず)をまくのはなぜ?

画像水(みず)を蒸(じょう)発(はつ)させてまわりをすずしくするため

画像あつい日(ひ)の少(すこ)し日(ひ)がかげってきた時(じ)間(かん)に、玄(げん)関(かん)まわりや道(どう)路(ろ)に水(みず)をまくようすをみたことはありませんか?

  これは、「打(う)ち水(みず)」といって、古(ふる)くから夕(ゆう)すずみの方(ほう)法(ほう)として、おこなわれてきました。

画像気(き)温(おん)があがるのは、太(たい)陽(よう)が空(くう)気(き)を直(ちょく)接(せつ)あたためるのではなく、地(じ)面(めん)をあたためることで、その熱(ねつ)が空(くう)気(き)につたわるためです。

  真(ま)夏(なつ)の道(どう)路(ろ)や地(じ)面(めん)は、太(たい)陽(よう)にあたためられて、とてもたくさんの熱(ねつ)をもっています。そんなとき、水(みず)を地(じ)面(めん)にまくと、水(みず)は地(じ)面(めん)の熱(ねつ)で蒸(じょう)発(はつ)して気(き)体(たい)になります。水(みず)は地(じ)面(めん)の熱(ねつ)をうばいながら蒸(じょう)発(はつ)するため、まわりの温(おん)度(ど)がさがり、すずしくかんじるのです。

  打(う)ち水(みず)は、地(じ)面(めん)をひやすことで、少(すこ)しでもすずしくしようという昔(むかし)からの知(ち)恵(え)なのです。

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こんにゃくは何(なん)でできているの?

画像コンニャクという植(しょく)物(ぶつ)のくきからつくります

画像おでんや煮(に)物(もの)にはいっているこんにゃくは、ぷりぷりとした、どくとくの食(しょっ)感(かん)ですね。こんにゃくは、コンニャクという植(しょく)物(ぶつ)の「球(きゅう)茎(けい)」とよばれる、くきがふとった部(ぶ)分(ぶん)が原(げん)料(りょう)です。「コンニャクイモ」や「こんにゃく玉(だま)」などともよばれます。

画像こんにゃくのつくり方(かた)は、まず球(きゅう)茎(けい)をほりだし、よくあらって、きってから日(ひ)にあてます。かわいたら粉(こな)にしてふるい、重(おも)たい粉(こな)だけをよりわけます。それに熱(ねっ)湯(とう)をくわえてよくまぜ、おいておくとねばりがでてきます。そこに、こんにゃくをかためる作(さ)用(よう)がある石(せっ)灰(かい)をまぜて、型(かた)にいれます。最(さい)後(ご)に、熱(ねっ)湯(とう)でゆでてかため、つめたい水(みず)の中(なか)であくをとったらできあがりです。


画像コンニャクイモ

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昔(むかし)の人(ひと)はどうやって大(おお)きな石(いし)をきったの?

画像小(ちい)さな穴(あな)をたくさんあけてわりました

画像お城(しろ)の石(いし)垣(がき)やピラミッドにつかわれている石(いし)は、1つ数(すう)メートルの高(たか)さがあり、とても大(おお)きいですね。このような大(おお)きな石(いし)を昔(むかし)の人(ひと)たちはどのようにきっていたのでしょうか。

画像石(いし)のきり方(かた)には、時(じ)代(だい)や国(くに)によってさまざまな手(しゅ)法(ほう)があったようですが、今(いま)でもつかわれているきり方(かた)をみてみましょう。

  まず、「石(いし)目(め)」とよばれる、石(いし)のわれやすい方(ほう)向(こう)をみきわめます。のみとかなづちをつかって、石(いし)目(め)にそって小(ちい)さな穴(あな)(矢(や)穴(あな))をあけます。そこに、くさびをうちこんで石(いし)をわります。

  石(いし)をまっすぐに、きれいにきるには、石(いし)目(め)をみきわめる経(けい)験(けん)と技(ぎ)術(じゅつ)が必(ひつ)要(よう)でした。現(げん)代(だい)では、ダイヤモンドの刃(は)のついたカッターがつかわれています。


画像矢(や)穴(あな)ののこる石(いし)。(萩(はぎ)城(じょう)/山(やま)口(ぐち)県(けん))

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画像石(いし)のきり方(かた)

①石(いし)目(め)にそって穴(あな)をあける。

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②くさびをうちこむ。

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③石(いし)がわれる。

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第(だい)4章(しょう)    地(ち)球(きゅう)・宇(う)宙(ちゅう)のなぜ?

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月(つき)の形(かたち)はどうしてかわるの?

画像太(たい)陽(よう)光(こう)のあたる部(ぶ)分(ぶん)だけがみえるから

画像満(まん)月(げつ)、半(はん)月(げつ)、三(み)日(か)月(づき)など、月(つき)は形(かたち)をさまざまにかえます。月(つき)は、それ自(じ)体(たい)がひかっているのではなく、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)をうけている部(ぶ)分(ぶん)がひかってみえています。

  そのため、太(たい)陽(よう)に対(たい)して月(つき)がどの方(ほう)向(こう)にあるかによって、月(つき)の見(み)た目(め)の形(かたち)がかわります。

画像地(ち)球(きゅう)からみて月(つき)が太(たい)陽(よう)と同(おな)じ方(ほう)向(こう)にあるのが新(しん)月(げつ)です。このとき、地(ち)球(きゅう)からみえる月(つき)は、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)があたるちょうど反(はん)対(たい)側(がわ)なので、かげになりみえません。反(はん)対(たい)に、地(ち)球(きゅう)をはさむように反(はん)対(たい)側(がわ)にくると、全(ぜん)体(たい)がみえる満(まん)月(げつ)になります。

  この月(つき)のみちかけの周(しゅう)期(き)はおよそ29日(にち)と12時(じ)間(かん)で「朔(さく)望(ぼう)月(づき)」といいます。周(しゅう)期(き)が1か月(げつ)よりも少(すこ)し短(みじか)いため、ときどきひと月(つき)に2回(かい)満(まん)月(げつ)になるときがあります。これをブルームーンといいます。

画像月(つき)のみちかけの状(じょう)態(たい)をあらわすのに「月(げつ)齢(れい)」がつかわれます。新(しん)月(げつ)を0として、翌(よく)日(じつ)が「1」にその翌(よく)日(じつ)が「2」と1日(にち)ずつふえ、月(げつ)齢(れい)が7前(ぜん)後(ご)は上(じょう)弦(げん)、15前(ぜん)後(ご)は満(まん)月(げつ)、22前(ぜん)後(ご)は下(か)弦(げん)、30にちかい数(すう)字(じ)であれば新(しん)月(げつ)がちかづきます。


画像地(ち)球(きゅう)のまわりの月(つき)の運(うん)動(どう)と、月(つき)の見(み)た目(め)の変(へん)化(か)。

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画像月(つき)を観(かん)察(さつ)してみよう

月(つき)の形(かたち)とみえる方(ほう)角(がく)、時(じ)間(かん)などをもとに月(つき)のみちかけのようすを観(かん)察(さつ)してみましょう。

画像 満(まん)月(げつ) 夕(ゆう)方(がた)に東(ひがし)の空(そら)からのぼる。真(ま)夜(よ)中(なか)に南(みなみ)の空(そら)の
もっとも高(たか)い位(い)置(ち)へ
のぼった後(あと)、西(にし)へしずむ。
画像 新(しん)月(げつ) 太(たい)陽(よう)と同(おな)じ方(ほう)向(こう)へのぼるためみえないが、
昼(ひる)間(ま)の空(そら)で太(たい)陽(よう)とともにのぼってしずむ。
画像 上(じょう)弦(げん)の月(つき) お昼(ひる)ごろに東(ひがし)の空(そら)からのぼり、夕(ゆう)方(がた)に南(みなみ)の空(そら)に
登ったあと、
真(ま)夜(よ)中(なか)に西(にし)へしずむ。
画像 下(か)弦(げん)の月(つき) 真(ま)夜(よ)中(なか)に東(ひがし)の空(そら)へのぼった後(あと)、朝(あさ)方(がた)にかけて
南(みなみ)の空(そら)へのぼり、お昼(ひる)頃(ごろ)に西(にし)へしずむ。
画像 三(み)日(か)月(づき) まだ明(あか)るい夕(ゆう)方(がた)に西(にし)の空(そら)にみえ、西(にし)へしずむ。

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月(げっ)食(しょく)や日(にっ)食(しょく)がおこるのはなぜ?

画像月(つき)のかげに太(たい)陽(よう)がかくれたり、地(ち)球(きゅう)の影(かげ)に月(つき)がかくれたりするため

画像月(げっ)食(しょく)がおこるしくみ

画像月(げっ)食(しょく)とは、太(たい)陽(よう)、地(ち)球(きゅう)、月(つき)の順(じゅん)に一(いっ)直(ちょく)線(せん)上(じょう)にならび、月(つき)が地(ち)球(きゅう)のかげにかくれてしまうことです。

  月(げっ)食(しょく)には月(つき)がすべて地(ち)球(きゅう)のかげにかくれてしまう皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく)と、一(いち)部(ぶ)がかくれる部(ぶ)分(ぶん)月(げっ)食(しょく)があります。

  皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく)でも、月(つき)がまったくみえなくなるわけではなく、月(つき)が赤(あか)くみえる現(げん)象(しょう)がしられています。太(たい)陽(よう)の光(ひかり)が大(たい)気(き)を通(つう)過(か)するときに、波(は)長(ちょう)の長(なが)い赤(あか)色(いろ)の光(ひかり)が地(ち)球(きゅう)をまわりこんで月(つき)をてらすため、赤(あか)くみえるのです。


画像月(げっ)食(しょく)のしくみ。

画像s485_21277s485_21278s485_21279s485_21280s485_21281s485_21282


画像皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく)の月(つき)のようす。

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画像日(にっ)食(しょく)がおこるしくみ

画像日(にっ)食(しょく)は、太(たい)陽(よう)、月(つき)、地(ち)球(きゅう)の順(じゅん)に一(いっ)直(ちょく)線(せん)にならび、地(ち)球(きゅう)上(じょう)の一(いち)部(ぶ)の場(ば)所(しょ)で太(たい)陽(よう)の光(ひかり)がとどかなくなる現(げん)象(しょう)です。月(つき)によって太(たい)陽(よう)がすべてかくれるのが皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく)、一(いち)部(ぶ)がかくれるのが部(ぶ)分(ぶん)日(にっ)食(しょく)です。

画像またこのほかに、皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく)の際(さい)に月(つき)が太(たい)陽(よう)をかくしきれず、太(たい)陽(よう)が輪(わ)のように見(み)える金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく)がおこる場(ば)合(あい)があります。月(つき)は、地(ち)球(きゅう)のまわりを回(まわ)るときにだ円(えん)形(けい)の軌(き)道(どう)をえがいています。月(つき)が地(ち)球(きゅう)にちかいときに日(にっ)食(しょく)がおこると、月(つき)が大(おお)きくみえるため太(たい)陽(よう)が完(かん)全(ぜん)にかくれる皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく)になり、月(つき)と地(ち)球(きゅう)との距(きょ)離(り)が遠(とお)いときに日(にっ)食(しょく)がおこると、月(つき)は小(ちい)さくみえるので、月(つき)が太(たい)陽(よう)をかくしきれず金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく)になります。


画像日(にっ)食(しょく)のしくみ。

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画像金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく)のようす。

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画像月(げっ)食(しょく)・日(にっ)食(しょく)はいつみられるの?

2016年(ねん)以(い)降(こう)におこる日(にっ)食(しょく)・月(げっ)食(しょく)です。

年(とし)・月(つき)・日(ひ) 種(しゅ)類(るい) 場(ば)所(しょ)
2017年(ねん)8月(がつ)8日(か) 部(ぶ)分(ぶん)月(げっ)食(しょく) 日(に)本(ほん)でみえる
2018年(ねん)1月(がつ)31日(にち) 皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく) 日(に)本(ほん)でみえる
2018年(ねん)7月(がつ)28日(にち) 皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく) 日(に)本(ほん)でみえる
2019年(ねん)1月(がつ)21日(にち) 皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく) 日(に)本(ほん)でみえない
2019年(ねん)7月(がつ)17日(にち) 部(ぶ)分(ぶん)月(げっ)食(しょく) 日(に)本(ほん)の一(いち)部(ぶ)でみえる


年(とし)・月(つき)・日(ひ) 種(しゅ)類(るい) 場(ば)所(しょ)
2016年(ねん)9月(がつ)1日(にち) 金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく) 南(みなみ)大(たい)西(せい)洋(よう)、アフリカ、インド洋(よう)など
2017年(ねん)2月(がつ)26日(にち) 金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく) 南(みなみ)太(たい)平(へい)洋(よう)、南(なん)米(べい)、アフリカなど
2017年(ねん)8月(がつ)22日(にち) 皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく) 北(きた)太(たい)平(へい)洋(よう)、アメリカ、北(きた)大(たい)西(せい)洋(よう)など
2019年(ねん)1月(がつ)6日(か) 部(ぶ)分(ぶん)日(にっ)食(しょく) 日(に)本(ほん)、アジア東(とう)部(ぶ)、北(きた)太(たい)平(へい)洋(よう)など
2019年(ねん)7月(がつ)3日(か) 皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく) 南(みなみ)太(たい)平(へい)洋(よう)、南(なん)米(べい)など
2019年(ねん)12月(がつ)26日(にち) 金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく) アラビア半(はん)島(とう)、インド、東(とう)南(なん)アジアなど
2020年(ねん)6月(がつ)21日(にち) 金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく) アフリカ、アジア、太(たい)平(へい)洋(よう)など

※日(にっ)食(しょく)は、金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく)、皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく)、部(ぶ)分(ぶん)日(にっ)食(しょく)(日(に)本(ほん)でみられるもの)のみとりあげています。

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太(たい)陽(よう)はどのくらいあついの?

画像太(たい)陽(よう)の表(ひょう)面(めん)のフレアは、およそ1000万(まん)℃(ど)もの高(こう)温(おん)です

画像太(たい)陽(よう)は地(ち)球(きゅう)のある太(たい)陽(よう)系(けい)の中(ちゅう)心(しん)の星(ほし)です。熱(ねつ)や光(ひかり)など、たくさんのめぐみをあたえてくれる太(たい)陽(よう)ですが、地(ち)球(きゅう)とはおよそ1億(おく)5000万(まん)km(キロメートル)もの距(きょ)離(り)があります。そんな遠(とお)くから地(ち)球(きゅう)へ太(たい)陽(よう)の熱(ねつ)がとどくのです。

画像太(たい)陽(よう)はいくつかの層(そう)にわかれています。太(たい)陽(よう)の中(ちゅう)心(しん)には核(かく)があり、温(おん)度(ど)は1600万(まん)℃(ど)もあります。

  また、フレアとよばれる太(たい)陽(よう)の表(ひょう)面(めん)でおきる爆(ばく)発(はつ)の温(おん)度(ど)は1000万(まん)℃(ど)で、太(たい)陽(よう)の表(ひょう)面(めん)でもっとも高(こう)温(おん)です。鉄(てつ)のとける温(おん)度(ど)がおよそ1500℃(ど)なので、くらべてみても太(たい)陽(よう)の温(おん)度(ど)がどれほど高(たか)いかがわかります。


画像太(たい)陽(よう)の断(だん)面(めん)と温(おん)度(ど)。

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画像太(たい)陽(よう)はどのくらい大(おお)きいの?

画像地(ち)球(きゅう)のおよそ109倍(ばい)の大(おお)きさです

画像地(ち)球(きゅう)に光(ひかり)や熱(ねつ)をとどけてくれる太(たい)陽(よう)は、太(たい)陽(よう)系(けい)でもっとも大(おお)きな星(ほし)です。その大(おお)きさは直(ちょっ)径(けい)およそ140万(まん)km(キロメートル)で、地(ち)球(きゅう)のおよそ109倍(ばい)、地(ち)球(きゅう)をビー玉(だま)の大(おお)きさとすると、だいたい大(おお)玉(だま)転(ころ)がしの玉(たま)くらいの大(おお)きさです。

  太(たい)陽(よう)系(けい)の中(なか)で2番(ばん)目(め)に大(おお)きな木(もく)星(せい)とくらべても、およそ10倍(ばい)なのでとても大(おお)きいということがわかりますね。

  そのほかの惑(わく)星(せい)とくらべてみると、太(たい)陽(よう)に続(つづ)いて木(もく)星(せい)、土(ど)星(せい)、天(てん)王(のう)星(せい)、海(かい)王(おう)星(せい)の順(じゅん)番(ばん)に大(おお)きく、地(ち)球(きゅう)は6番(ばん)目(め)の大(おお)きさです。

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流(なが)れ星(ぼし)はどうしてできるの?

画像宇(う)宙(ちゅう)のちりなどが地(ち)球(きゅう)にぶつかるためです

画像流(なが)れ星(ぼし)は、夜(よ)空(ぞら)の星(ほし)がうごいているのではありません。その正(しょう)体(たい)は宇(う)宙(ちゅう)にただよっているちりや小(こ)石(いし)です。このちりや小(こ)石(いし)が地(ち)球(きゅう)にぶつかると、地(ち)球(きゅう)をおおう空(くう)気(き)の層(そう)とこすれて高(こう)温(おん)になり、かがやきます。これが流(なが)れ星(ぼし)です。

画像流(なが)れ星(ぼし)はそのほとんどが途(と)中(ちゅう)でもえつきて、地(ち)表(ひょう)におちてくることはありません。しかし、ごくまれに流(なが)れ星(ぼし)のもとになるものが大(おお)きいと、途(と)中(ちゅう)でもえつきずにおちてくることがあります。これがいん石(せき)です。

  流(なが)れ星(ぼし)はつねにうまれていて、まわりが暗(くら)い場(ば)所(しょ)で、すんだ夜(よ)空(ぞら)をじっくり観(かん)察(さつ)すれば1時(じ)間(かん)に数(すう)こはみることができます。


画像流(なが)れ星(ぼし)ができるようす。

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画像流(なが)れ星(ぼし)はどのくらい速(はや)いの?

画像新(しん)幹(かん)線(せん)の数(すう)100倍(ばい)のスピードでうごいています

画像流(なが)れ星(ぼし)がながれる間(あいだ)に3回(かい)ねがいごとをするとかなうというおまじないがありますね。たいてい、ねがいごとをする前(まえ)に、流(なが)れ星(ぼし)はあっという間(ま)にきえてしまいます。

画像流(なが)れ星(ぼし)は、旅(りょ)客(かく)機(き)やオゾン層(そう)のある高(こう)度(ど)よりさらに上(うえ)、地(ち)上(じょう)から100 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> ほどの高(こう)度(ど)を秒(びょう)速(そく)10~70 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> のスピードでながれていきます。その速(はや)さは新(しん)幹(かん)線(せん)の数(すう)百(ひゃく)倍(ばい)、地(ち)球(きゅう)のまわりを回(まわ)る国(こく)際(さい)宇(う)宙(ちゅう)ステーションよりも速(はや)いスピードです。

  流(なが)れ星(ぼし)のほとんどが地(ち)表(ひょう)に落(らっ)下(か)しないのも、流(なが)れ星(ぼし)があっという間(ま)にきえてしまうのも、この速(はや)いスピードで地(ち)球(きゅう)の大(たい)気(き)にぶつかるためです。


画像流(なが)れ星(ぼし)のできる高(たか)さ。

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流(りゅう)星(せい)群(ぐん)って何(なに)?

画像放(ほう)射(しゃ)状(じょう)にひろがる流(なが)れ星(ぼし)の集(しゅう)団(だん)です

画像たくさんの流(なが)れ星(ぼし)があらわれる流(りゅう)星(せい)群(ぐん)には、すい星(せい)が関(かん)係(けい)しています。

  すい星(せい)とは、太(たい)陽(よう)のまわりをまわる小(ちい)さな天(てん)体(たい)のことです。本(ほん)体(たい)の大(おお)きさは数(すう)百(ひゃく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)から数(すう)十(じゅう) キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> までさまざまで、その成(せい)分(ぶん)のほとんどが水(みず)でできている氷(こおり)のかたまりです。のこりは二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)などで、この中(なか)にたくさんのちりがまざっています。

画像すい星(せい)がとおったあとには、たくさんのちりがおびのようにちらばります。地(ち)球(きゅう)がすい星(せい)の軌(き)道(どう)にちかづいたり横(よこ)切(ぎ)ったりするとき、それらがまとめて地(ち)球(きゅう)の大(たい)気(き)にふれることで、たくさんの流(なが)れ星(ぼし)の集(しゅう)団(だん)が放(ほう)射(しゃ)状(じょう)にながれるようすが観(かん)察(さつ)できるのです。これが流(りゅう)星(せい)群(ぐん)です。


画像流(りゅう)星(せい)群(ぐん)のできるしくみ。

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画像流(りゅう)星(せい)群(ぐん)を観(かん)察(さつ)しよう!

画像流(りゅう)星(せい)群(ぐん)。

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流(りゅう)星(せい)群(ぐん)は、地(ち)球(きゅう)がすい星(せい)の軌(き)道(どう)に接(せっ)近(きん)するのにあわせて周(しゅう)期(き)的(てき)にみることができます。とくに、「しぶんぎ座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん)」「ペルセウス座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん)」「ふたご座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん)」は三(さん)大(だい)流(りゅう)星(せい)群(ぐん)といわれ、多(おお)くの流(なが)れ星(ぼし)を観(かん)察(さつ)できます。

流(りゅう)星(せい)群(ぐん)名(めい) 流(りゅう)星(せい)出(しゅつ)現(げん)期(き)間(かん) 極(きょく)大(だい)※ 1時(じ)間(かん)あたりにみられる数(かず)
しぶんぎ座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 1月(がつ)1(つい)日(たち)~1月(がつ)7日(か) 1月(がつ)4日(か)頃(ごろ) 40
こと座(ざ)χ(カイ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 4月(がつ)15日(にち)~4月(がつ)25日(にち) 4月(がつ)22日(にち)頃(ごろ) 10
みずがめ座(ざ)η(イータ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 4月(がつ)25日(にち)~5月(がつ)17日(にち) 5月(がつ)6日(か)頃(ごろ) 5
みずがめ座(ざ)δ(デルタ)南(みなみ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 7月(がつ)12日(にち)~8月(がつ)19日(にち) 7月(がつ)27日(にち)頃(ごろ) 5
ペルセウス座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 7月(がつ)17日(にち)~8月(がつ)24日(にち) 8月(がつ)13日(にち)頃(ごろ) 50
オリオン座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 10月(がつ)2日(か)~10月(がつ)30日(にち) 10月(がつ)21日(にち)頃(ごろ) 40
おうし座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん)(南(なん)群(ぐん)) 10月(がつ)15日(にち)~11月(がつ)30日(にち) 11月(がつ)5日(か)頃(ごろ) 5
おうし座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん)(北(ほく)群(ぐん)) 10月(がつ)15日(にち)~11月(がつ)30日(にち) 11月(がつ)12日(にち)頃(ごろ) 5
しし座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 11月(がつ)10日(か)~11月(がつ)25日(にち) 11月(がつ)18日(にち)頃(ごろ) 10
ふたご座(ざ)流(りゅう)星(せい)群(ぐん) 12月(がつ)5日(か)~12月(がつ)20日(か) 12月(がつ)14日(にち)頃(ごろ) 80

「世(せ)界(かい)天(てん)文(もん)年(ねん)の流(りゅう)星(せい)群(ぐん)」(国(こく)立(りつ)天(てん)文(もん)台(だい))http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090000/index.html

※極(きょく)大(だい)…もっとも流(りゅう)星(せい)が多(おお)くみられる期(き)間(かん)のこと。

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土(ど)星(せい)にはなぜわ(・)があるの?

画像氷(こおり)や岩(いわ)のかけらの集(あつ)まりがわ(・)になってみえます

画像土(ど)星(せい)は、太(たい)陽(よう)系(けい)の中(なか)で2番(ばん)目(め)に大(おお)きく、地(ち)球(きゅう)の9倍(ばい)もあります。しかし、そのほとんどがガスでできていて、とても軽(かる)い惑(わく)星(せい)です。

  本(ほん)体(たい)のほかに、大(おお)きなわ(・)をもつかわった形(かたち)をしています。そのわ(・)の正(しょう)体(たい)は、氷(こおり)や岩(がん)石(せき)などのつぶの集(あつ)まりです。

  わ(・)のはばは数(すう)十(じゅう)万(まん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)もあり、とても大(おお)きいのですが、あつさは100 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)ほどであることが観(かん)測(そく)されています。

画像なぜわ(・)ができたのか、はじまりについてはっきりした理(り)由(ゆう)はわかっていませんが、たとえば氷(こおり)をたくさんふくんだすい星(せい)などの天(てん)体(たい)が土(ど)星(せい)にちかづき、こわれたのこりがわ(・)になったとかんがえられています。


画像土(ど)星(せい)。

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画像土(ど)星(せい)のほかにもわ(・)をもつ惑(わく)星(せい)はあるの?

画像太(たい)陽(よう)系(けい)の中(なか)では天(てん)王(のう)星(せい)、海(かい)王(おう)星(せい)、木(もく)星(せい)にはわ(・)があります

画像特(とく)徴(ちょう)的(てき)なわ(・)をもつ土(ど)星(せい)ですが、太(たい)陽(よう)系(けい)の惑(わく)星(せい)の中(なか)には、土(ど)星(せい)以(い)外(がい)にもわ(・)をもつものがあります。

画像天(てん)王(のう)星(せい)と海(かい)王(おう)星(せい)には、土(ど)星(せい)と同(おな)じように氷(こおり)のつぶがあつまってできたわ(・)があります。しかし、土(ど)星(せい)ほどはっきりしたものでなく細(ほそ)いものです。

  木(もく)星(せい)にも細(ほそ)いわ(・)がありますが、こちらは木(もく)星(せい)のまわりの衛(えい)星(せい)からとびだしたちりがあつまってできています。


画像天(てん)王(のう)星(せい)と、ほそいわ(・)。

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画像海(かい)王(おう)星(せい)のほそいわ(・)。

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星(ほし)はどうして夜(よる)だけひかるの?

画像1日(にち)中(じゅう)ひかっていますが、明(あか)るい日(にっ)中(ちゅう)はみえません

画像星(ほし)は夜(よる)にしかそのすがたをみることはできません。昼(ひる)間(ま)の空(そら)には星(ほし)はなく、太(たい)陽(よう)がしずむと星(ほし)がのぼってくるようにみえますがそうではありません。

画像星(ほし)は、昼(ひる)間(ま)の空(そら)でも夜(よ)空(ぞら)と同(おな)じようにかがやいています。しかし、日(にっ)中(ちゅう)は太(たい)陽(よう)の光(ひかり)が空(そら)をおおって明(あか)るいため、太(たい)陽(よう)にくらべて明(あか)るさの弱(よわ)い星(ほし)はかすんでみえなくなってしまうのです。

  夜(よる)、満(まん)月(げつ)のころも同(おな)じです。太(たい)陽(よう)ほどではありませんが、満(まん)月(げつ)のころは月(つき)の光(ひかり)が強(つよ)いため、星(ほし)がみえにくくなります。


画像夜(よる)の星(ほし)のようす。

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画像日(にっ)中(ちゅう)の星(ほし)のようす。

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画像星(ほし)はどうしてまたたくの?

画像大(たい)気(き)が不(ふ)安(あん)定(てい)になると空(くう)気(き)がゆれて光(ひかり)がまがってみえるから

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画像星(ほし)がチカチカとまたたくようにみえることがありますね。これは、星(ほし)がひかったりきえたりしているわけではなく、地(ち)球(きゅう)をおおう大(たい)気(き)が関(かん)係(けい)しています。

画像地(ち)球(きゅう)は、地(ち)表(ひょう)からおよそ数(すう)百(ひゃく) キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> の空(くう)気(き)の層(そう)におおわれていて、星(ほし)の光(ひかり)はその空(くう)気(き)の層(そう)をとおってわたしたちにとどいています。

  空(くう)気(き)の層(そう)は透(とう)明(めい)で目(め)にはみえませんが、ゆれうごく空(くう)気(き)の中(なか)を光(ひかり)がとおると光(ひかり)はおれまがり、ゆれてみえます。このゆれが、まるで星(ほし)がチカチカとまたたくようにみえる理(り)由(ゆう)です。

画像大(たい)気(き)が安(あん)定(てい)していると、光(ひかり)はまっすぐわたしたちのもとにとどくので、星(ほし)のまたたきは少(すく)なくなります。


画像大(たい)気(き)が安(あん)定(てい)しているときは星(ほし)のまたたきは少(すく)ない。

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画像大(たい)気(き)が不(ふ)安(あん)定(てい)なときは星(ほし)がまたたいてみえる。

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星(ほし)の明(あか)るさがちがうのはなぜ?

画像星(ほし)自(じ)体(たい)の明(あか)るさや地(ち)球(きゅう)との距(きょ)離(り)がちがうため

画像星(ほし)の明(あか)るさは、「等(とう)級(きゅう)」という単(たん)位(い)であらわされます。地(ち)球(きゅう)からみたときの明(あか)るさを実(じっ)視(し)等(とう)級(きゅう)、同(おな)じ距(きょ)離(り)にあると仮(か)定(てい)した場(ば)合(あい)の明(あか)るさを絶(ぜっ)対(たい)等(とう)級(きゅう)といいます。わたしたちが肉(にく)眼(がん)でみることのできる星(ほし)は、実(じっ)視(し)等(とう)級(きゅう)で1~6等(とう)星(せい)までです。

  1等(とう)星(せい)から6等(とう)星(せい)までの星(ほし)の数(かず)はおよそ8600あり、さらに地(ち)平(へい)線(せん)の上(うえ)にでている半(はん)分(ぶん)しかみえないので、実(じっ)際(さい)にみえる数(かず)は4000ほどです。

画像星(ほし)の明(あか)るさがちがう理(り)由(ゆう)の1つは地(ち)球(きゅう)との距(きょ)離(り)です。同(おな)じ星(ほし)の場(ば)合(あい)でも、地(ち)球(きゅう)に近(ちか)ければ明(あか)るく、遠(とお)ければ暗(くら)くみえます。

画像もう1つの理(り)由(ゆう)は、星(ほし)自(じ)体(たい)の明(あか)るさです。星(ほし)はガスからなりたっています。たくさんのガスからできるほど、大(おお)きくて明(あか)るい星(ほし)になります。少(すく)ないガスからなりたっている星(ほし)は、小(ちい)さくて暗(くら)い星(ほし)です。


画像等(とう)級(きゅう)の明(あか)るさくらべ(実(じっ)視(し)等(とう)級(きゅう))

6等(とう)星(せい)を1としたとき、1等(とう)星(せい)は100倍(ばい)の明(あか)るさ。

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画像星(ほし)の色(いろ)はどうしてちがうの?

画像星(ほし)の表(ひょう)面(めん)温(おん)度(ど)によって、色(いろ)がかわります

画像星(ほし)をよくみると、青(あお)白(じろ)くひかるものや赤(あか)みをおびてひかるものなどがあります。色(いろ)がちがうのは、星(ほし)の表(ひょう)面(めん)温(おん)度(ど)がちがうからです。

  表(ひょう)面(めん)温(おん)度(ど)が低(ひく)い3000℃(ど)ぐらいの星(ほし)は赤(あか)っぼく、6000℃(ど)くらいだと黄(き)色(いろ)に、さらに温(おん)度(ど)が高(たか)くなると白(しろ)っぽくみえます。1万(まん)℃(ど)をこえる高(こう)温(おん)の星(ほし)になると、青(あお)白(じろ)くかがやきます。

  このように、星(ほし)の色(いろ)からその星(ほし)の表(ひょう)面(めん)温(おん)度(ど)がどのくらいかがわかります。

  夏(なつ)の代(だい)表(ひょう)的(てき)な星(せい)座(ざ)、さそり座(ざ)のアンタレスは赤(あか)くひかり、冬(ふゆ)の代(だい)表(ひょう)的(てき)な星(せい)座(ざ)、おおいぬ座(ざ)のシリウスは青(あお)くひかります。ともに1等(とう)星(せい)で明(あか)るく、観(かん)察(さつ)しやすい星(ほし)です。


画像星(ほし)の表(ひょう)面(めん)温(おん)度(ど)とその例(れい)。

色(いろ) 表面(ひょうめん)温度(おんど) 例(れい)
画像 ~3500℃(ど) アンタレス(さそり座(ざ))
画像 3500~6000℃(ど) ポルックス(ふたご座(ざ))
画像 6000℃(ど) 太(たい)陽(よう)
画像 6000~7000℃(ど) プロキオン(こいぬ座(ざ))
画像 7000~1万(まん)℃(ど) シリウス(おおいぬ座(ざ))
画像 1万(まん)℃(ど) スピカ(おとめ座(ざ))


画像さそり座(ざ)のアンタレス。


画像おおいぬ座(ざ)のシリウス。

216

雷(かみなり)がおちるのはなぜ?

画像雲(くも)の中(なか)にたまった電(でん)気(き)が、地(じ)面(めん)の電(でん)気(き)にひっぱられるから

画像雷(かみなり)は「おちる」と表(ひょう)現(げん)します。しかし実(じっ)際(さい)には雷(かみなり)はおちているのではありません。雲(くも)の中(なか)にたまった電(でん)気(き)と地(ち)上(じょう)にある電(でん)気(き)の間(あいだ)に電(でん)気(き)の通(とお)り道(みち)ができ、空(そら)から地(じ)面(めん)におちているようにみえるのです。

画像雲(くも)は水(みず)や氷(こおり)のつぶがあつまってできていますが、その水(みず)や氷(こおり)のつぶがぶつかりあうことで、プラスとマイナスの電(でん)気(き)がうまれます。プラスの電(でん)気(き)は雲(くも)の上(うえ)の方(ほう)へ、マイナスの電(でん)気(き)は雲(くも)の下(した)のほうヘあつまる性(せい)質(しつ)があります。雲(くも)の下(した)のほうにたくさんたまったマイナスの電(でん)気(き)と、地(じ)面(めん)のプラスの電(でん)気(き)との間(あいだ)で一(いっ)気(き)に放(ほう)電(でん)するのが雷(かみなり)です。

  雷(かみなり)の電(でん)気(き)の強(つよ)さはおよそ1億(おく)ボルトあり、家(か)庭(てい)でつかう電(でん)気(き)の100万(まん)倍(ばい)というとても強(つよ)い力(ちから)です。しかし、瞬(しゅん)間(かん)的(てき)な電(でん)気(き)なので、家(か)庭(てい)で利(り)用(よう)するのはむずかしいといえます。


画像雨(あま)雲(ぐも)(積(せき)乱(らん)雲(うん))などの大(おお)きな雲(くも)の中(なか)で、水(みず)や氷(こおり)のつぶがぶつかって電(でん)気(き)がおきる。そのたまった電(でん)気(き)が放(ほう)電(でん)するのが雷(かみなり)。

画像s500_22192s500_22193s500_22194s500_22195s500_22196s500_22197s500_22198s500_22199s500_22200s500_22201


画像雷(かみなり)がひかるのはなぜ?

画像雷(かみなり)が空(くう)気(き)の中(なか)をながれると、空(くう)気(き)が熱(あつ)くなるから

画像ものは高(こう)温(おん)になると光(ひかり)を発(はっ)する性(せい)質(しつ)がありますが、空(くう)気(き)も同(おな)じです。雷(かみなり)の電(でん)気(き)が空(くう)気(き)の中(なか)をとおると、空(くう)気(き)がこすれて摩(ま)擦(さつ)がおき、高(こう)温(おん)になってひかるのです。細(ほそ)いすじのようにひかる稲(いな)妻(づま)は、電(でん)気(き)のとおった道(みち)すじというわけです。

画像ゴロゴロやバリバリといった雷(かみなり)の大(おお)きな音(おと)も、雷(かみなり)のふれた空(くう)気(き)が高(こう)温(おん)になってふくらみ、ふるえるときの音(おと)です。

  雷(かみなり)の音(おと)が光(ひかり)よりおくれてきこえるのは、光(ひかり)よりも音(おと)の方(ほう)が空(くう)気(き)をつたわるのに時(じ)間(かん)がかかるためです。

  光(ひかり)の速(はや)さは、秒(びょう)速(そく)およそ30万(まん) キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> ですので、1秒(びょう)で地(ち)球(きゅう)を7まわり半(はん)するほどです。音(おと)がつたわる速(はや)さは1秒(びょう)におよそ340 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> なので、雷(かみなり)がひかってから3秒(びょう)後(ご)に音(おと)がきこえた場(ば)合(あい)、1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)ほどはなれていることになります。


画像雷(かみなり)の電(でん)気(き)がむりやり空(くう)気(き)の中(なか)をとおると、そのまわりの空(くう)気(き)がひかる。

画像s501_22263s501_22264s501_22265s501_22266

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夕(ゆう)焼(や)けが赤(あか)いのはなぜ?

画像太(たい)陽(よう)の位(い)置(ち)によって、赤(あか)い光(ひかり)が強(つよ)くみえるから

画像空(そら)は、昼(ひる)間(ま)は青(あお)く、夕(ゆう)方(がた)になるにつれて赤(あか)にかわっていきます。空(そら)の色(いろ)の変(へん)化(か)には、太(たい)陽(よう)の位(い)置(ち)が関(かん)係(けい)しています。

  太(たい)陽(よう)の光(ひかり)は白(しろ)っぽくみえますが、実(じつ)は虹(にじ)にあらわれるのと同(おな)じ7色(しょく)の光(ひかり)があつまって白(しろ)くみえています。

  この7色(しょく)の光(ひかり)は、色(いろ)によって性(せい)質(しつ)がちがいます。青(あお)い光(ひかり)は、空(くう)気(き)中(ちゅう)の酸(さん)素(そ)や窒(ちっ)素(そ)にぶつかるとちらばってしまい、まっすぐにすすむことができません。それにくらべて、赤(あか)やオレンジ色(いろ)の光(ひかり)はちらばりにくく、空(くう)気(き)中(ちゅう)をそのまますすめるため、遠(とお)くまでとどくのです。

画像夕(ゆう)日(ひ)は昼(ひる)間(ま)にくらべて太(たい)陽(よう)の光(ひかり)が空(くう)気(き)の層(そう)をとおって目(め)にとどくまでの距(きょ)離(り)が長(なが)くなります。そのため、青(あお)い光(ひかり)がへり、赤(あか)い光(ひかり)が多(おお)く目(め)にとどきます。だから、夕(ゆう)焼(や)けは赤(あか)くみえるのです。


画像昼(ひる)間(ま)は太(たい)陽(よう)が高(たか)い位(い)置(ち)にあり、光(ひかり)が空(くう)気(き)の層(そう)をとおる距(きょ)離(り)が短(みじか)い。

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画像夕(ゆう)方(がた)は、太(たい)陽(よう)がかたむくため、空(くう)気(き)の層(そう)をとおる距(きょ)離(り)が長(なが)い。

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画像夕(ゆう)焼(や)けをつくってみよう!

  ペットボトルと懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)をつかって、昼(ひる)間(ま)の太(たい)陽(よう)と夕(ゆう)方(がた)の空(そら)を再(さい)現(げん)してみましょう。光(ひかり)のあて方(かた)でどんなちがいがあるかな?

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角(かく)型(がた)の2 リ ッ ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">&ell;</mi></mrow><mtext class="ruby">リットル</mtext></mover></math> ペットボトル、懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)、牛(ぎゅう)乳(にゅう)、水(みず)

①ペットボトルに小(こ)さじ1の牛(ぎゅう)乳(にゅう)をいれ、水(みず)をいっぱいまでいれたら、ふたをしてよくふってまぜる。

②平(たい)らな場(ば)所(しょ)に①を横(よこ)にしておき、部(へ)屋(や)を暗(くら)くする。

③懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)でペットボトルを真(ま)上(うえ)からてらしたときと、ペットボトルの底(そこ)の方(ほう)からてらしたときで、水(みず)の色(いろ)をくらべる。


画像上(うえ)からてらすと、白(しろ)っぽくみえる。(昼(ひる)間(ま)の太(たい)陽(よう))


画像底(そこ)からてらすと、赤(あか)っぽくみえる。(夕(ゆう)方(がた)の太(たい)陽(よう))

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にじはどうしてできるの?

画像空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(みず)のつぶの中(なか)で太(たい)陽(よう)の光(ひかり)が反(はん)射(しゃ)して色(いろ)がわかれてみえます

画像空(そら)ににじがみえるのは、主(おも)に雨(あめ)上(あ)がりです。雨(あめ)上(あ)がりは、すでに雨(あめ)がやんでいても空(くう)気(き)中(ちゅう)に小(ちい)さな水(みず)のつぶがたくさんただよっている状(じょう)態(たい)です。にじは、その水(みず)のつぶの中(なか)に太(たい)陽(よう)の光(ひかり)がはいることであらわれます。

画像太(たい)陽(よう)の光(ひかり)は、白(しろ)くみえても実(じっ)際(さい)にはいろいろな色(いろ)の光(ひかり)がまざりあっています。水(みず)のつぶに太(たい)陽(よう)の光(ひかり)がはいり、中(なか)で反(はん)射(しゃ)すると、光(ひかり)の色(いろ)がわかれてあらわれます。これがにじです。

画像ごくまれに、2つのにじがかかることがあります。これは、水(みず)のつぶの中(なか)で光(ひかり)が2回(かい)反(はん)射(しゃ)することで、本(ほん)来(らい)のにじとは色(いろ)の順(じゅん)番(ばん)が反(はん)対(たい)のにじができることがあります。このとき主(しゅ)となるにじを「主(しゅ)にじ」、主(しゅ)にじよりうすいにじを「副(ふく)にじ」といいます。


画像にじのできるしくみ。

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画像にじはどうして7色(しょく)なの?

画像太(たい)陽(よう)の光(ひかり)のうち、人(ひと)の目(め)にみえる成(せい)分(ぶん)は、大(おお)きく7つの色(いろ)にわけられるから

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画像にじは太(たい)陽(よう)の光(ひかり)の反(はん)射(しゃ)でできますが、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)には、赤(あか)、だいだい、黄(き)、緑(みどり)、青(あお)、あい、むらさきの7つの色(いろ)がまざりあっています。ガラスでできた三(さん)角(かく)柱(ちゅう)の「プリズム」に太(たい)陽(よう)の光(ひかり)をとおすとそのようすがよくわかります。

  プリズムに太(たい)陽(よう)の光(ひかり)をあてると、光(ひかり)はまがってでてきます。これを「屈(くっ)折(せつ)」といいます。

  光(ひかり)は波(は)長(ちょう)によって色(いろ)がちがいます。プリズムの中(なか)で波(は)長(ちょう)の長(なが)い赤(あか)やだいだいなどの光(ひかり)は小(ちい)さくまがり、波(は)長(ちょう)の短(みじか)い青(あお)やむらさきの光(ひかり)は大(おお)きくまがります。角(かく)度(ど)のちがう光(ひかり)が順(じゅん)番(ばん)にあらわれるので、光(ひかり)が赤(あか)、だいだい、黄(き)、緑(みどり)、青(あお)、あい、むらさきの7色(しょく)がきれいにならぶのです。

画像プリズムの中(なか)でおきる現(げん)象(しょう)と同(おな)じことが、空(くう)気(き)中(ちゅう)をただよう水(みず)のつぶの中(なか)でもおきます。これが空(そら)に大(おお)きなにじをかけるのです。


画像プリズムに太(たい)陽(よう)の光(ひかり)をあてると、7つの色(いろ)にわかれる。

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画像屋(おく)外(がい)でにじをつくってみよう

きりふきをつかえば、屋(おく)外(がい)で簡(かん)単(たん)ににじを観(かん)察(さつ)することができます。

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きりふき・水(みず)

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①きりふきに水(みず)をいれる。

②外(そと)がはれているときに、太(たい)陽(よう)をせにしてたち、きりふきで水(みず)をふくと、にじがあらわれる。

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画像家(いえ)の中(なか)でにじをつくってみよう

光(ひかり)がプリズムをとおったときと同(おな)じような現(げん)象(しょう)で、懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)と虫(むし)めがねをつかって、家(いえ)の中(なか)で丸(まる)いにじをつくってみましょう。

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懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)、虫(むし)めがね(大(おお)きいもの)、黒(くろ)い画(が)用(よう)紙(し)、両(りょう)面(めん)テープ、はさみ、白(しろ)いかべ(または白(しろ)い紙(かみ))

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①懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)の先(せん)端(たん)の直(ちょっ)径(けい)をはかり、黒(くろ)い画(が)用(よう)紙(し)でひとまわり小(ちい)さな円(えん)をつくる。

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②虫(むし)めがねのレンズの中(ちゅう)心(しん)に、①を両(りょう)面(めん)テープでかるくとめる。

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③部(へ)屋(や)を暗(くら)くして、懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)の光(ひかり)を白(しろ)いかべにあてる。

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④②の虫(むし)めがねを懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)の光(ひかり)の前(まえ)にかざす。(虫(むし)めがねの中(ちゅう)心(しん)と懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)の光(ひかり)の中(ちゅう)心(しん)があうようにする)

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⑤光(ひかり)の円(えん)の中(なか)ににじの色(いろ)があらわれるように虫(むし)めがねと懐(かい)中(ちゅう)電(でん)灯(とう)の位(い)置(ち)を調(ちょう)節(せつ)する。

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梅(つ)雨(ゆ)って何(なに)?

画像5月(がつ)から7月(がつ)にかけてくもりや雨(あめ)のつづく気(き)象(しょう)現(げん)象(しょう)のこと

画像梅(つ)雨(ゆ)とは、春(はる)から夏(なつ)に季(き)節(せつ)がうつりかわる5月(がつ)から7月(がつ)の間(あいだ)、日(に)本(ほん)をはじめとする東(ひがし)アジア地(ち)域(いき)で雨(あめ)が多(おお)くふる現(げん)象(しょう)のことです。

  梅(つ)雨(ゆ)の時(じ)期(き)は、北(きた)からのしめったつめたい空(くう)気(き)と、南(みなみ)からのしめったあたたかい空(くう)気(き)が日(に)本(ほん)上(じょう)空(くう)でぶつかります。その2つがぶつかりあったところを梅(ばい)雨(う)前(ぜん)線(せん)といいます。

画像梅(ばい)雨(う)前(ぜん)線(せん)の上(じょう)空(くう)では、温(おん)度(ど)差(さ)により水(すい)蒸(じょう)気(き)が発(はっ)生(せい)し、上(じょう)昇(しょう)する気(き)流(りゅう)によって上(じょう)空(くう)へともちあげられます。その結(けっ)果(か)、水(すい)蒸(じょう)気(き)があつまって多(おお)くの雲(くも)ができ、たくさんの雨(あめ)をふらせます。

  梅(つ)雨(ゆ)の期(き)間(かん)はあたたかい空(くう)気(き)とつめたい空(くう)気(き)のおしあう力(ちから)がどちらとも強(つよ)いので梅(ばい)雨(う)前(ぜん)線(せん)の位(い)置(ち)がなかなかうごきません。そのため、梅(ばい)雨(う)前(ぜん)線(せん)のかかった日(に)本(ほん)では梅(つ)雨(ゆ)の間(あいだ)雨(あめ)がふりつづくのです。


画像北(きた)からの空(くう)気(き)と南(みなみ)からの空(くう)気(き)がおしあって、日(に)本(ほん)の上(じょう)空(くう)に前(ぜん)線(せん)ができる。

画像s508_22676s508_22677s508_22678


画像梅(つ)雨(ゆ)はどうしてものがくさりやすいの?

画像気(き)温(おん)と湿(しつ)度(ど)が高(たか)く、菌(きん)の活(かつ)動(どう)が活(かっ)発(ぱつ)になるから

画像梅(つ)雨(ゆ)の時(じ)期(き)には雨(あめ)がたくさんふり、夏(なつ)にむけて気(き)温(おん)もだんだんあがってきます。農(のう)作(さく)物(ぶつ)が元(げん)気(き)にそだつために、この時(じ)期(き)の雨(あめ)はとても大(たい)切(せつ)ですが、その一(いっ)方(ぽう)で注(ちゅう)意(い)しなければならないこともあります。

画像湿(しっ)気(け)と高(たか)い気(き)温(おん)は、さまざまな菌(きん)がふえるのにもってこいの環(かん)境(きょう)です。ほかの時(じ)期(き)にくらべてものがくさりやすかったり、洗(せん)濯(たく)ものがかわきにくく、へんなにおいがしたり、カビがはえやすかったりします。

  とくに、梅(つ)雨(ゆ)の時(じ)期(き)は1年(ねん)間(かん)の中(なか)でも食(しょく)中(ちゅう)毒(どく)がおこりやすい時(じ)期(き)なので注(ちゅう)意(い)が必(ひつ)要(よう)です。


画像東(とう)京(きょう)の1年(ねん)間(かん)の湿(しつ)度(ど)と気(き)温(おん)の変(へん)化(か)。(2015年(ねん)度(ど)・気(き)象(しょう)庁(ちょう))

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朝(あさ)日(ひ)や夕(ゆう)日(ひ)はなぜ大(おお)きくみえるの?

画像目(め)の錯(さっ)覚(かく)で大(おお)きさがちがってみえます

画像1日(にち)の中(なか)で、朝(あさ)日(ひ)と夕(ゆう)日(ひ)は日(にっ)中(ちゅう)の太(たい)陽(よう)にくらべて大(おお)きくみえます。

  しかし、実(じっ)際(さい)には太(たい)陽(よう)の大(おお)きさがかわることはありません。太(たい)陽(よう)の位(い)置(ち)によって人(ひと)の脳(のう)は錯(さっ)覚(かく)をおこして、大(おお)きさがかわったようにかんちがいをしてしまうとかんがえられています。

画像わたしたちは、ものの大(おお)きさを、何(なに)かとくらべたり、距(きょ)離(り)をはかったり、さまざまな情(じょう)報(ほう)から判(はん)断(だん)しています。

画像日(にっ)中(ちゅう)の太(たい)陽(よう)は、真(ま)上(うえ)にでているため何(なに)かとくらべて正(ただ)しい大(おお)きさをはかることができないため、遠(とお)くにあるようにかんじます。反(はん)対(たい)に、朝(あさ)日(ひ)や夕(ゆう)日(ひ)は地(ち)平(へい)線(せん)の近(ちか)くにあるため、建(たて)物(もの)や山(やま)など、大(おお)きさをくらべられるものがいくつもあり、ちかくにあるように感(かん)じます。ちかくにくらべるものがあるかないかによって、日(にっ)中(ちゅう)の太(たい)陽(よう)と、朝(あさ)日(ひ)や夕(ゆう)日(ひ)の大(おお)きさがちがってみえるとかんがえられています。


画像地(ち)平(へい)線(せん)にしずむ夕(ゆう)日(ひ)。太(たい)陽(よう)が地(ち)平(へい)線(せん)や水(すい)平(へい)線(せん)のちかくにあると、目(め)の錯(さっ)覚(かく)で大(おお)きくみえる。でも、実(じっ)際(さい)の大(おお)きさはわからない。

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画像月(つき)の大(おお)きさをはかってみよう

太(たい)陽(よう)を直(ちょく)接(せつ)みることはできませんが、同(おな)じような現(げん)象(しょう)は、月(つき)でもかんじることができます。5円(えん)玉(だま)をつかって実(じっ)験(けん)してみましょう。

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5円(えん)玉(だま)

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①満(まん)月(げつ)の日(ひ)に5円(えん)玉(だま)を手(て)にもち、うでをいっぱいにのばしたら5円(えん)玉(だま)の穴(あな)から月(つき)をのぞく。

②地(ち)平(へい)線(せん)に近(ちか)いとき、真(ま)上(うえ)にあるときなど、時(じ)間(かん)をかえて①をおこなう。

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雲(くも)は何(なん)でできているの?

画像空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(みず)や氷(こおり)のつぶがたくさんあつまってできています

画像空(くう)気(き)中(ちゅう)には、海(うみ)や川(かわ)、地(じ)面(めん)などから蒸(じょう)発(はつ)した水(すい)分(ぶん)が気(き)体(たい)(水(すい)蒸(じょう)気(き))になってたくさんふくまれています。

  水(すい)蒸(じょう)気(き)はあたためられるとふくらんで軽(かる)くなる性(せい)質(しつ)をもっているので、太(たい)陽(よう)であたためられると空(そら)高(たか)くあがります。

  しかし、地(じ)面(めん)からはなれて上(うえ)へあがるにつれ、気(き)温(おん)は低(ひく)くなります。水(すい)蒸(じょう)気(き)はひやされて0.02 ミ リ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">ミリメートル</mtext></mover></math> (1 ミ リ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">ミリメートル</mtext></mover></math> の100分(ぶん)の2)ほどのとても小(ちい)さな水(みず)や氷(こおり)のつぶへと変(へん)化(か)します。この小(ちい)さな水(みず)や氷(こおり)のつぶがたくさんあつまったものが雲(くも)です。


画像雲(くも)のできるしくみ。

画像s512_22878s512_22879s512_22880


画像雲(くも)はどうして形(かたち)がちがうの?

画像上(じょう)空(くう)の風(かぜ)がどのようにふいているかで形(かたち)がかわります

画像雲(くも)の形(かたち)はたてにのびる雲(くも)(積(せき)雲(うん))と、横(よこ)にひろがる雲(くも)(層(そう)雲(うん))にわけられます。

  たてにのびる雲(くも)は上(じょう)昇(しょう)する気(き)流(りゅう)によってできます。中(なか)でも積(せき)乱(らん)雲(うん)は、大(おお)きなわたのかたまりのようなたてに長(なが)い形(かたち)です。

  横(よこ)にひろがる雲(くも)は上(じょう)空(くう)の風(かぜ)が強(つよ)いときにできやすい雲(くも)です。中(なか)でも巻(けん)雲(うん)は標(ひょう)高(こう)の高(たか)いところにできる雲(くも)です。春(はる)や秋(あき)はジェット気(き)流(りゅう)によって強(つよ)い風(かぜ)がふくので、細(ほそ)くひっぱられたような雲(くも)ができます。

  雲(くも)の形(かたち)をみれば、どのくらいの高(たか)さにある雲(くも)かわかります。


画像雲(くも)の形(かたち)とできる高(たか)さ。

画像s513_22920s513_22921s513_22922s513_22923s513_22924s513_22925s513_22926s513_22927s513_22928s513_22929s513_22930s513_22931

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画像10種(しゅ)雲(うん)形(けい)をさがそう

雲(くも)は形(かたち)によって10種(しゅ)類(るい)にわけられています。天(てん)気(き)の変(へん)化(か)をかんじることができるのでぜひおぼえましょう。

画像積(せき)乱(らん)雲(うん)

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入(にゅう)道(どう)雲(ぐも)や雷(らい)雲(うん)ともよばれる。とても大(おお)きなかたまりになった雲(くも)で、雨(あめ)やひょうをふらせる。


画像巻(けん)雲(うん)

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すじ雲(ぐも)ともよばれる。筆(ふで)で線(せん)をかいたような、すじのような雲(くも)。


画像巻(けん)層(そう)雲(うん)

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うす雲(ぐも)ともよばれる。空(そら)全(ぜん)体(たい)にかすみがかかったような雲(くも)。天(てん)気(き)がくずれる前(まえ)ぶれ。


画像巻(けん)積(せき)雲(うん)

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いわし雲(ぐも)やうろこ雲(ぐも)ともよばれる。魚(さかな)のうろこににた細(こま)かな雲(くも)。


画像高(こう)層(そう)雲(うん)

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おぼろ雲(ぐも)ともよばれる。空(そら)全(ぜん)体(たい)をおおう層(そう)になったぶあつい雲(くも)。雨(あめ)や雪(ゆき)のふる前(まえ)ぶれ。


画像高(こう)積(せき)雲(うん)

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ひつじ雲(ぐも)ともよばれる。巻(けん)積(せき)雲(うん)よりも雲(くも)のかたまりが大(おお)きい。


画像乱(らん)層(そう)雲(うん)

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雨(あま)雲(ぐも)ともよばれる。こい灰(はい)色(いろ)に空(そら)全(ぜん)体(たい)をおおう。低(てい)気(き)圧(あつ)や前(ぜん)線(せん)がちかづき、雨(あめ)や雪(ゆき)がふりつづく。


画像層(そう)積(せき)雲(うん)

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くもり雲(ぐも)、うね雲(ぐも)ともよばれる。畑(はたけ)のうねのようにならんでできる雲(くも)。


画像積(せき)雲(うん)

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わた雲(ぐも)ともよばれる。大(おお)きくかたまりになった雲(くも)。日(にっ)中(ちゅう)のはれているときにあらわれる。


画像層(そう)雲(うん)

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きり雲(ぐも)ともよばれる。地(ち)上(じょう)に近(ちか)く低(ひく)い場(ば)所(しょ)でできるうすい層(そう)の雲(くも)。弱(よわ)い雨(あめ)や雪(ゆき)がふる。

画像s514_23020

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天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)はどうやってするの?

画像世(せ)界(かい)中(じゅう)のいろいろなデータをあつめて予(よ)報(ほう)します

画像天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)は、日(に)本(ほん)だけでなく世(せ)界(かい)中(じゅう)で観(かん)測(そく)された気(き)象(しょう)のデータをもとにつくられています。宇(う)宙(ちゅう)にある気(き)象(しょう)衛(えい)星(せい)で雲(くも)のようすをみたり、日(に)本(ほん)各(かく)地(ち)にある気(き)象(しょう)観(かん)測(そく)所(じょ)からおくられてくるデータをもちいたり、風(かぜ)のむきや風(かぜ)の速(はや)さをしらべるために特(とく)別(べつ)な風(ふう)船(せん)を空(そら)にとばしたりします。

  それらの情(じょう)報(ほう)は気(き)象(しょう)庁(ちょう)のスーパーコンピュータにあつめられ、気(き)象(しょう)がどのように変(へん)化(か)していくかが計(けい)算(さん)されます。そうしてできるのが数(すう)値(ち)予(よ)報(ほう)という細(こま)かい図(ず)です。

  この数(すう)値(ち)予(よ)報(ほう)をもとに、気(き)象(しょう)予(よ)報(ほう)官(かん)が天(てん)気(き)の予(よ)報(ほう)業(ぎょう)務(む)をおこない、気(き)象(しょう)予(よ)報(ほう)士(し)がテレビや新(しん)聞(ぶん)、ラジオなどで予(よ)報(ほう)やその解(かい)説(せつ)をします。


画像天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)が発(はっぴ)表(ょう)されるまでのながれ。

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画像天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)はどのくらいあたるの?

画像およそ70~80%(パーセント)の確(かく)率(りつ)であたるといわれています

画像天(てん)気(き)を完(かん)璧(ぺき)にあてるのはとてもむずかしいことです。

  たとえば、はれときどきくもりの予(よ)報(ほう)を発(はっぴ)表(ょう)したとき、結(けっ)果(か)がくもりときどきはれになるなど、少(すこ)しのちがいで判(はん)断(だん)がむずかしい場(ば)合(あい)もあるからです。

画像そこで気(き)象(しょう)庁(ちょう)では、1 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (ミリメートル)以(い)上(じょう)の雨(あめ)がふるかふらないかという予(よ)報(ほう)にかんして採(さい)点(てん)をしています。その結(けっ)果(か)は、2014年(ねん)17時(じ)発(はっ)表(ぴょう)の翌(よく)日(じつ)の予(よ)報(ほう)では全(ぜん)国(こく)の平(へい)均(きん)で84点(てん)でした。週(しゅう)間(かん)天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)では3日(か)先(さき)の予(よ)報(ほう)が80点(てん)、7日(か)先(さき)の予(よ)報(ほう)は69点(てん)という結(けっ)果(か)でした。

  このように、平(へい)均(きん)するとおよそ70~80%(パーセント)はあたるとかんがえていいでしょう。

  気(き)象(しょう)庁(ちょう)のホームページでは3時(じ)間(かん)ごとの予(よ)報(ほう)も発(はっ)表(ぴょう)されていますので、より正(せい)確(かく)な予(よ)報(ほう)をしることができます。

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画像天(てん)気(き)図(ず)をみてみよう

新(しん)聞(ぶん)やテレビの天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)では、天(てん)気(き)図(ず)をつかって説(せつ)明(めい)します。たくさんの記(き)号(ごう)がつかわれていますが、見(み)方(かた)がわかれば天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)がよりたのしめます。

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画像s517_23137s517_23138s517_23139s517_23140s517_23141s517_23142

画像等(とう)圧(あつ)線(せん)

同(おな)じ気(き)圧(あつ)の地(ち)点(てん)をむすんだ線(せん)。風(かぜ)は気(き)圧(あつ)の高(たか)いほうから低(ひく)いほうへふき、線(せん)と線(せん)の間(あいだ)がせまいほど強(つよ)くふく。

画像風(ふう)向(こう)・風(ふう)力(りょく)

観(かん)測(そく)地(ち)の風(かぜ)の向(む)きと風(かぜ)の強(つよ)さをあらわす。天(てん)気(き)記(き)号(ごう)からでたくしのような部(ぶ)分(ぶん)であらわし、線(せん)が多(おお)いほど風(かぜ)が強(つよ)い。

画像s519_23164s519_23165s519_23166s519_23167

画像天(てん)気(き)記(き)号(ごう)

天(てん)気(き)をあらわすための記(き)号(ごう)。風(ふう)向(こう)・風(ふう)力(りょく)と一(いっ)緒(しょ)になっている場(ば)合(あい)が多(おお)い。

画像快(かい)晴(せい) 画像晴(は)れ 画像薄(うす)曇(ぐも)り
画像曇(くも)り 画像煙(えん)霧(む) 画像砂(さ)じん  あらし
画像地(じ)ふぶき 画像霧(きり) 画像霧(きり)雨(さめ)
画像雨(あめ) 画像みぞれ 画像雪(ゆき)
画像あられ 画像ひょう 画像雷(かみなり)

画像前(ぜん)線(せん)

あたたかい空(くう)気(き)とつめたい空(くう)気(き)がぶつかったさかい目(め)。大(おお)きくわけて4つある。

画像 温(おん)暖(だん)前(ぜん)線(せん)
広(ひろ)い範(はん)囲(い)に弱(よわ)い雨(あめ)がふる。
画像 停(てい)滞(たい)前(ぜん)線(せん)
不(ふ)安(あん)定(てい)な天(てん)気(き)が長(なが)くつづく。
画像 寒(かん)冷(れい)前(ぜん)線(せん)
強(つよ)い雨(あめ)がせまい範(はん)囲(い)にふる。
画像 閉(へい)塞(そく)前(ぜん)線(せん)
寒(かん)冷(れい)前(ぜん)線(せん)が温(おん)暖(だん)前(ぜん)線(せん)においつき雨(あめ)や風(かぜ)がある。

画像気(き)圧(あつ)

周(しゅう)囲(い)より気(き)圧(あつ)の高(たか)いところを高(こう)気(き)圧(あつ)、低(ひく)いところを低(てい)気(き)圧(あつ)という。

 高(こう)…高(こう)気(き)圧(あつ) 上(じょう)空(くう)から地(ち)表(ひょう)へ下(か)降(こう)気(き)流(りゅう)がおこる。
雲(くも)ができにくくはれている。
 低(てい)…低(てい)気(き)圧(あつ) 地(ち)表(ひょう)から上(じょう)空(くう)へ上(じょう)昇(しょう)気(き)流(りゅう)がおこる。
雲(くも)が発(はっ)達(たつ)しやすく天(てん)気(き)がわるい。
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夕(ゆう)立(だち)はどうしておこるの?

画像強(つよ)い日(ひ)ざしによって急(きゅう)速(そく)に雨(あま)雲(ぐも)ができるため

画像夕(ゆう)立(だち)は先(さき)ほどまではれていた空(そら)が急(きゅう)にくもって、どしゃぶりの雨(あめ)がふる現(げん)象(しょう)です。夏(なつ)の暑(あつ)い日(ひ)の午(ご)後(ご)にふることが多(おお)く、名(な)前(まえ)の由(ゆ)来(らい)にもなっています。

画像夏(なつ)は太(たい)陽(よう)からの光(ひかり)が強(つよ)く、地(じ)面(めん)があたためられます。地(じ)面(めん)があたためられると水(すい)蒸(じょう)気(き)を多(おお)くふくんだ上(じょう)昇(しょう)気(き)流(りゅう)がおこり、その結(けっ)果(か)たくさんの雨(あめ)をふらせる積(せき)乱(らん)雲(うん)を発(はっ)生(せい)させます。この積(せき)乱(らん)雲(うん)は夕(ゆう)立(だち)雲(ぐも)ともよばれ、10 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> 四(し)方(ほう)くらいの地(ち)域(いき)にはげしいにわか雨(あめ)をふらせます。

画像夕(ゆう)立(だち)がおこる前(まえ)には、ひんやりとしたつめたい風(かぜ)が強(つよ)くふいたり、空(くう)気(き)がしめっぽくかんじられたりします。大(おお)きな積(せき)乱(らん)雲(うん)ができはじめたら、急(きゅう)に雨(あめ)がふりはじめるので、注(ちゅう)意(い)しましょう。


画像夕(ゆう)立(だち)が発(はっ)生(せい)するしくみ。

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画像天(てん)気(き)雨(あめ)がふるのはなぜ?

画像風(かぜ)で雨(あめ)がとばされたり、雨(あま)雲(ぐも)がきえたりするからです

画像空(そら)に太(たい)陽(よう)がさんさんとてっているのに、雨(あめ)がふってきてびっくりすることがありますね。このような現(げん)象(しょう)に正(せい)式(しき)な名(な)前(まえ)はありませんが「天(てん)気(き)雨(あめ)」とよばれます。

画像天(てん)気(き)雨(あめ)がおきる原(げん)因(いん)は3つあるとかんがえられています。1つ目(め)は、雲(くも)が雨(あめ)をふらせたあとその雲(くも)がきえてしまう場(ば)合(あい)です。雨(あめ)が地(じ)面(めん)におちるまでには時(じ)間(かん)がかかります。その間(あいだ)に雲(くも)が風(かぜ)にながされるなどして、きえてしまうのです。

画像2つ目(め)は、小(ちい)さな雲(くも)が雨(あめ)をふらせる場(ば)合(あい)です。雨(あめ)は積(せき)乱(らん)雲(うん)などの大(おお)きな雲(くも)がふらせるイメージがありますが、ときどきこのような小(ちい)さな雲(くも)が一(いっ)定(てい)の地(ち)域(いき)に集(しゅう)中(ちゅう)して雨(あめ)をふらせることがあります。

画像3つ目(め)は、雨(あめ)が風(かぜ)によってとばされてくる場(ば)合(あい)です。よその雨(あま)雲(ぐも)からふった雨(あめ)が、上(じょう)空(くう)の強(つよ)い風(かぜ)ではこばれ、はれている場(ば)所(しょ)におちてくるのです。


天気雨(てんきあめ)のふるしくみ

画像雨(あめ)がふったあと雲(くも)がなくなる。

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画像小(ちい)さな雲(くも)が雨(あめ)をふらせる。

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画像風(かぜ)で雨(あめ)がとばされる。

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一(いち)番(ばん)深(ふか)い海(うみ)はどのくらい深(ふか)いの?

画像もっとも深(ふか)いマリアナ海(かい)溝(こう)は1万(まん)920 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)の深(ふか)さがあります

画像太(たい)平(へい)洋(よう)にあるマリアナ海(かい)溝(こう)は、太(たい)平(へい)洋(よう)プレートがフィリピン海(かい)プレートの下(した)にしずむ場(ば)所(しょ)で、まわりの水(すい)深(しん)4000~6000 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> の海(かい)底(てい)がさらに5000 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> 以(い)上(じょう)もの深(ふか)い谷(たに)のようになっています。

画像マリアナ海(かい)溝(こう)のもっとも深(ふか)いところをチャレンジャー海(かい)淵(えん)といい、その水(すい)深(しん)は1万(まん)920 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)です。海(うみ)では200 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)をこえると深(しん)海(かい)とよばれ、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)はほとんどとどかなくなります。さらに深(ふか)いところでは、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)がまったくとどかない暗(くら)闇(やみ)の世(せ)界(かい)がひろがっています。

画像水(すい)深(しん)1万(まん) メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> の場(ば)所(しょ)では、水(すい)圧(あつ)も陸(りく)上(じょう)にくらべて1000倍(ばい)もかかります。人(ひと)はもちろんもぐることができないので、無(む)人(じん)の探(たん)査(さ)機(き)をつかってしらべることになります。深(しん)海(かい)ではまだ発(はっ)見(けん)されていない生(い)き物(もの)もたくさんいるとかんがえられています。


画像こい青(あお)色(いろ)は海(かい)溝(こう)の位(い)置(ち)で、画像がマリアナ海(かい)溝(こう)・チャレンジャー海(かい)淵(えん)の位(い)置(ち)。

画像s526_23450s526_23451s526_23452s526_23453


画像水(すい)深(しん)による海(うみ)の区(く)分(ぶん)…有(ゆう)人(じん)の潜(せん)水(すい)探(たん)査(さ)機(き)は6500 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)までもぐることができる。

画像s526_23464s526_23465s526_23466s526_23467s526_23468s526_23469s526_23470s526_23471s526_23472s526_23473s526_23474s526_23475s526_23476s526_23477


画像深(しん)海(かい)にはどんな生(い)き物(もの)がいるの?

画像陸(りく)上(じょう)の生(せい)物(ぶつ)とは見(み)た目(め)も体(からだ)のつくりもちがう生(い)き物(もの)がいます

画像深(しん)海(かい)は、世(せ)界(かい)中(じゅう)の海(うみ)の90%(パーセント)以(い)上(じょう)をしめています。海(うみ)は深(ふか)いほど水(すい)圧(あつ)が高(たか)く、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)がとどかないため暗(くら)く、温(おん)度(ど)も低(ひく)く、酸(さん)素(そ)もうすくなります。

  そのようなきびしい環(かん)境(きょう)なので、昔(むかし)は生(い)き物(もの)はあまりいないとかんがえられてきました。しかし研(けん)究(きゅう)がすすむにつれて実(じっ)際(さい)にはたくさんの生(い)き物(もの)がいることがわかり、多(おお)く発(はっ)見(けん)されています。

画像マリアナ海(かい)溝(こう)のチャレンジャー海(かい)淵(えん)で発(はっ)見(けん)されたカイコウオオソコエビは、海(かい)底(てい)にしずんだ木(き)や植(しょく)物(ぶつ)をこうりつよく分(ぶん)解(かい)できる新(あたら)しい種(しゅ)類(るい)のセルラーゼとよばれる酵(こう)素(そ)をもっており、えさの少(すく)ない深(しん)海(かい)の環(かん)境(きょう)でもくらすことができます。

  陸(りく)上(じょう)の生(せい)物(ぶつ)とはちがう、深(しん)海(かい)の環(かん)境(きょう)にあう体(からだ)のつくりをしているのです。


画像煮(に)付(つ)けなどの料(りょう)理(り)がおいしいキンメダイも、水(すい)深(しん)100~800 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> にくらす深(しん)海(かい)魚(ぎょ)。

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酸(さん)性(せい)雨(う)って何(なに)?

画像排(はい)気(き)ガスなどの中(なか)の成(せい)分(ぶん)がとけている雨(あめ)です

画像雨(あめ)は、ふってくる途(と)中(ちゅう)で空(くう)気(き)中(ちゅう)のよごれなどがくっつきます。よごれはほこりやちりだったり、植(しょく)物(ぶつ)の花(か)粉(ふん)だったりさまざまです。

画像その中(なか)でも、工(こう)場(じょう)からでるけむりや、自(じ)動(どう)車(しゃ)からでる排(はい)気(き)ガスの中(なか)にふくまれるイオウ酸(さん)化(か)物(ぶつ)や窒(ちっ)素(そ)酸(さん)化(か)物(ぶつ)などの成(せい)分(ぶん)が雨(あめ)にとけてふってくるのが酸(さん)性(せい)雨(う)です。

画像酸(さん)性(せい)雨(う)は、川(かわ)や湖(みずうみ)の水(すい)質(しつ)をかえて、生(い)き物(もの)のすむ環(かん)境(きょう)にわるい影(えい)響(きょう)をあたえます。

  原(げん)因(いん)となる物(ぶっ)質(しつ)が酸(さん)性(せい)雨(う)となってふってくるまでに数(すう)百(ひゃく)から数(すう)千(せん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (キロメートル)を移(い)動(どう)することもあります。そこで、世(せ)界(かい)気(き)象(しょう)機(き)関(かん)(W(ダブリュー)M(エム)O(オー))のもと、ヨーロッパや北(きた)アメリカを中(ちゅう)心(しん)に世(せ)界(かい)各(かっ)国(こく)およそ200か所(しょ)で酸(さん)性(せい)雨(う)の成(せい)分(ぶん)の観(かん)測(そく)がおこなわれるなど、酸(さん)性(せい)雨(う)に対(たい)するとりくみがおこなわれています。


画像酸(さん)性(せい)雨(う)が発(はっ)生(せい)するしくみ。

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画像酸(さん)性(せい)雨(う)でどんなことがおこるの?

画像森(しん)林(りん)の木(き)がかれるなどの影(えい)響(きょう)があります

画像酸(さん)性(せい)雨(う)がふることで、地(ち)上(じょう)ではさまざまな影(えい)響(きょう)があります。

  たとえば、川(かわ)や湖(みずうみ)の水(すい)質(しつ)をかえたり、土(つち)の性(せい)質(しつ)を酸(さん)性(せい)にかえたりして、そこにいる生(い)き物(もの)や植(しょく)物(ぶつ)の生(せい)態(たい)系(けい)にも影(えい)響(きょう)をあたえます。

画像そのほかにも、金(きん)属(ぞく)がさびて変(へん)化(か)したり、コンクリートがもろくなったりする原(げん)因(いん)となる場(ば)合(あい)もあります。歴(れき)史(し)的(てき)な建(たて)物(もの)や彫(ちょう)刻(こく)が酸(さん)性(せい)雨(う)の被(ひ)害(がい)にあうことも少(すく)なくありません。


画像酸(さん)性(せい)雨(う)の影(えい)響(きょう)でかれた木(き)と、表(ひょう)面(めん)がへんかした石(せき)像(ぞう)。

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229

台(たい)風(ふう)はどうしてできるの?

画像熱(ねっ)帯(たい)地(ち)方(ほう)の低(てい)気(き)圧(あつ)が発(はっ)達(たつ)すると台(たい)風(ふう)になります

画像空(くう)気(き)はあたためられるとふくらんで軽(かる)くなり、上(じょう)空(くう)へ上(あ)がることで上(じょう)昇(しょう)気(き)流(りゅう)がおきます。

画像太(たい)平(へい)洋(よう)の赤(せき)道(どう)に近(ちか)い南(みなみ)の地(ち)域(いき)は熱(ねっ)帯(たい)性(せい)のあたたかい気(き)候(こう)です。海(かい)水(すい)の温(おん)度(ど)が高(たか)いため、上(じょう)昇(しょう)気(き)流(りゅう)ができやすく低(てい)気(き)圧(あつ)(熱(ねっ)帯(たい)低(てい)気(き)圧(あつ))になります。この熱(ねっ)帯(たい)低(てい)気(き)圧(あつ)によってできた積(せき)乱(らん)雲(うん)があつまり、そこにむかって風(かぜ)がふきこむと積(せき)乱(らん)雲(うん)は回(かい)転(てん)しはじめ、小(ちい)さな空(くう)気(き)のうずになります。これが台(たい)風(ふう)のもとです。

  この後(あと)台(たい)風(ふう)のもとはいきおいが弱(よわ)まると、きえてしまいます。反(はん)対(たい)にいきおいが強(つよ)まって大(おお)きな空(くう)気(き)のうずになり、中(ちゅう)心(しん)あたりの最(さい)大(だい)風(ふう)速(そく)が秒(びょう)速(そく)17.2 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> 以(い)上(じょう)になったものを台(たい)風(ふう)とよびます。

画像台(たい)風(ふう)の中(ちゅう)心(しん)を台(たい)風(ふう)の目(め)とよびます。その直(ちょっ)径(けい)は20~200 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> とさまざまで、小(ちい)さくはっきりみえるほど台(たい)風(ふう)のいきおいは強(つよ)いとされています。


画像台(たい)風(ふう)の断(だん)面(めん)図(ず)…台(たい)風(ふう)は下(した)のほうでは反(はん)時(と)計(けい)回(まわ)りに、上(うえ)のほうでは時(と)計(けい)回(まわ)りに回(かい)転(てん)しながら噴(ふん)出(しゅつ)する。

画像s530_23687s530_23688s530_23689


画像台(たい)風(ふう)は国(くに)によってよびかたがちがうの?

画像発(はっ)生(せい)した地(ち)域(いき)や最(さい)大(だい)風(ふう)速(そく)によってよびかたがかわります

画像日(に)本(ほん)では台(たい)風(ふう)とよびますが、世(せ)界(かい)ではハリケーン、サイクロン、タイフーンなどともよばれます。どれも同(おな)じ熱(ねっ)帯(たい)低(てい)気(き)圧(あつ)が発(はっ)達(たつ)したもののことをさしますが、発(はっ)生(せい)した海(かい)域(いき)やいきおいによってよび名(な)がちがいます。

画像台(たい)風(ふう)とタイフーンは同(おな)じなのに名(な)前(まえ)がちがいます。これは台(たい)風(ふう)の最(さい)大(だい)風(ふう)速(そく)の基(き)準(じゅん)が、日(に)本(ほん)の気(き)象(しょう)庁(ちょう)がさだめるものと、国(こく)際(さい)気(き)象(しょう)機(き)関(かん)(W(ダブリュー)M(エム)O(オー))が定(さだ)める国(こく)際(さい)基(き)準(じゅん)とがちがうため、日(に)本(ほん)では台(たい)風(ふう)、国(こく)際(さい)的(てき)にはタイフーンとよぶからです。


画像地(ち)域(いき)によってかわる台(たい)風(ふう)のよび名(な)。

画像s531_23732s531_23733s531_23734s531_23735s531_23736s531_23737s531_23738s531_23739s531_23740s531_23741

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春(しゅん)夏(か)秋(しゅう)冬(とう)があるのはなぜ?

画像地(ち)球(きゅう)の公(こう)転(てん)と自(じ)転(てん)が春(しゅん)夏(か)秋(しゅう)冬(とう)をうんでいます

画像地(ち)球(きゅう)の運(うん)動(どう)には、地(ち)球(きゅう)自(じ)体(たい)が1日(にち)に1回(かい)転(てん)する自(じ)転(てん)と、太(たい)陽(よう)のまわりを1年(ねん)間(かん)かけて1周(しゅう)する公(こう)転(てん)があります。

  地(ち)球(きゅう)が自(じ)転(てん)するときの軸(じく)は、垂(すい)直(ちょく)ではなく約(やく)23.4度(ど)かたむいています。このかたむきのまま公(こう)転(てん)することによって、日(ひ)の長(なが)さにさがうまれます。

画像夏(なつ)は北(ほっ)極(きょく)側(がわ)が太(たい)陽(よう)をむくため、日(に)本(ほん)では昼(ひる)の時(じ)間(かん)のほうが長(なが)く、太(たい)陽(よう)の高(こう)度(ど)も高(たか)いため、暑(あつ)くなります。冬(ふゆ)は南(なん)極(きょく)側(がわ)が太(たい)陽(よう)をむくので、日(に)本(ほん)では夜(よる)の時(じ)間(かん)のほうが長(なが)く、太(たい)陽(よう)の高(こう)度(ど)も低(ひく)くなり、寒(さむ)くなります。

  春(はる)と秋(あき)はちょうど昼(ちゅう)夜(や)の時(じ)間(かん)が同(おな)じような長(なが)さになるので、寒(かん)暖(だん)のさも少(すく)ないすごしやすい季(き)節(せつ)になります。

画像このように地(ち)球(きゅう)の自(じ)転(てん)と公(こう)転(てん)の組(く)み合(あ)わせによって、季(き)節(せつ)の変(へん)化(か)がうまれているのです。

画像s532_23798s532_23799s532_23800s532_23801s532_23802

画像夏(なつ)の太陽(たいよう)

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高(こう)度(ど)が高(たか)く、昼(ひる)間(ま)の時(じ)間(かん)が長(なが)くなるので、暑(あつ)い。


画像冬(ふゆ)の太陽(たいよう)

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高(こう)度(ど)が低(ひく)く、昼(ひる)間(ま)の時(じ)間(かん)が短(みじか)くなるので、寒(さむ)い。


画像世(せ)界(かい)でも季(き)節(せつ)のうつりかわりは同(おな)じなの?

画像北(きた)半(はん)球(きゅう)と南(みなみ)半(はん)球(きゅう)では、春(しゅん)夏(か)秋(しゅう)冬(とう)が反(はん)対(たい)になります

画像地(ち)球(きゅう)は赤(せき)道(どう)を境(さかい)に北(きた)を北(きた)半(はん)球(きゅう)、南(みなみ)を南(みなみ)半(はん)球(きゅう)とよびます。地(ち)球(きゅう)の軸(じく)がかたむいていることによって、北(きた)半(はん)球(きゅう)と南(みなみ)半(はん)球(きゅう)の春(しゅん)夏(か)秋(しゅう)冬(とう)のうつりかわりもちがいます。

  北(きた)半(はん)球(きゅう)に太(たい)陽(よう)の光(ひかり)が上(うえ)のほうからあたる夏(なつ)の季(き)節(せつ)は、南(みなみ)半(はん)球(きゅう)は太(たい)陽(よう)の高(こう)度(ど)が低(ひく)く冬(ふゆ)になります。反(はん)対(たい)に、南(みなみ)半(はん)球(きゅう)が夏(なつ)のときは、北(きた)半(はん)球(きゅう)は太(たい)陽(よう)の高(こう)度(ど)が低(ひく)く冬(ふゆ)になります。

画像日(に)本(ほん)は北(きた)半(はん)球(きゅう)にあります。日(に)本(ほん)では寒(さむ)い冬(ふゆ)のイベントとしてもりあがるクリスマスですが、南(みなみ)半(はん)球(きゅう)のオーストラリアなどでは、真(ま)夏(なつ)にあたります。そのため、サンタクロースがサーフィンや水(すい)上(じょう)ボートでやってくるなど、日(に)本(ほん)とはちがったクリスマスがたのしめます。

画像北(きた)半(はん)球(きゅう)と南(みなみ)半(はん)球(きゅう)では季(き)節(せつ)が反(はん)対(たい)になりますが、赤(せき)道(どう)に近(ちか)い地(ち)域(いき)では昼(ひる)と夜(よる)の長(なが)さが1年(ねん)をとおしてあまりかわりません。そのため季(き)節(せつ)の変(へん)化(か)もほとんどなく、1年(ねん)中(じゅう)夏(なつ)のような日(ひ)がつづきます。


画像日(に)本(ほん)が冬(ふゆ)のとき、オーストラリアは夏(なつ)。

画像s533_23885s533_23886s533_23887s533_23888

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南(なん)極(きょく)と北(ほっ)極(きょく)どちらが寒(さむ)いの?

画像厚(あつ)い氷(こおり)でおおわれた南(なん)極(きょく)のほうが寒(さむ)い

画像南(なん)極(きょく)と北(ほっ)極(きょく)はどちらも氷(こおり)におおわれた場(ば)所(しょ)です。しかし、実(じっ)際(さい)にはそれぞれちがった特(とく)徴(ちょう)をもっています。

画像南(なん)極(きょく)は太(たい)平(へい)洋(よう)などの海(うみ)にかこまれた大(たい)陸(りく)です。その大(おお)きさは日(に)本(ほん)のおよそ37倍(ばい)もあります。その陸(りく)地(ち)の上(うえ)を2000 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> をこえるとてもあつい氷(こおり)が山(やま)のようになっておおっています。

  北(ほっ)極(きょく)はユーラシア大(たい)陸(りく)、北(きた)アメリカ大(たい)陸(りく)、グリーンランドにかこまれていて、あつさ数(すう) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">m</mi></math> (メートル)の氷(こおり)におおわれていますが、南(なん)極(きょく)とちがい氷(こおり)の下(した)は海(うみ)です。

  北(ほっ)極(きょく)は、氷(こおり)の下(した)の海(かい)水(すい)が氷(こおり)よりもあたたかいため、気(き)温(おん)が低(ひく)くなりにくいのです。一(いっ)方(ぽう)南(なん)極(きょく)は、陸(りく)地(ち)の上(うえ)をおおうあつい氷(こおり)が、太(たい)陽(よう)の熱(ねつ)をはねかえすためにあたたまらず気(き)温(おん)がさがります。

画像南(なん)極(きょく)の内(ない)陸(りく)にあるドームふじ基(き)地(ち)の平(へい)均(きん)気(き)温(おん)は氷(ひょう)点(てん)下(か)54℃(ど)、ロシアのボストーク基(き)地(ち)では氷(ひょう)点(てん)下(か)89℃(ど)を記(き)録(ろく)しています。

  一(いっ)方(ぽう)北(ほっ)極(きょく)は、北(ほっ)極(きょく)点(てん)をふくむ北(ほっ)極(きょく)域(いき)の中(なか)にあるスバールバル諸(しょ)島(とう)で平(へい)均(きん)気(き)温(おん)が氷(ひょう)点(てん)下(か)6℃(ど)、北(ほっ)極(きょく)域(いき)にほど近(ちか)いシベリアのオイミャコンでは最(さい)低(てい)気(き)温(おん)として氷(ひょう)点(てん)下(か)71℃(ど)を記(き)録(ろく)しています。しかし、平(へい)均(きん)気(き)温(おん)をみると南(なん)極(きょく)の寒(さむ)さは圧(あっ)倒(とう)的(てき)です。


画像北(ほっ)極(きょく)の位(い)置(ち)

画像s534_23964s534_23965s534_23966s534_23967s534_23968s534_23969s534_23970

画像北(ほっ)極(きょく)を横(よこ)からみたようす。

画像s534_23975s534_23976s534_23977


画像南(なん)極(きょく)の位(い)置(ち)

画像s534_23981s534_23982s534_23983s534_23984s534_23985s534_23986

画像南(なん)極(きょく)を横(よこ)からみたようす。

画像s534_23991s534_23992s534_23993


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画像s535_23996s535_23997s535_23998s535_23999s535_24000



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①北(ほっ)極(きょく)

②南(なん)極(きょく)

③北(ほっ)極(きょく)

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地(ち)球(きゅう)の温(おん)暖(だん)化(か)って何(なに)?

画像地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)の気(き)温(おん)が高(たか)くなってしまうことです

画像地(ち)球(きゅう)のまわりの空(くう)気(き)には、二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)、フロンやメタンといったガスがふくまれています。これを温(おん)室(しつ)効(こう)果(か)ガスといいます。

  温(おん)室(しつ)効(こう)果(か)ガスは、太(たい)陽(よう)の光(ひかり)はとおしますが、太(たい)陽(よう)によってあたためられた地(ち)表(ひょう)の熱(ねつ)(赤(せき)外(がい)線(せん))を吸(きゅう)収(しゅう)する性(せい)質(しつ)があります。温(おん)室(しつ)効(こう)果(か)ガスは、適(てき)度(ど)にたもたれれば地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)の気(き)温(おん)もあがることはありません。しかし、温(おん)室(しつ)効(こう)果(か)ガスの量(りょう)がふえることによって、太(たい)陽(よう)からの熱(ねつ)が地(ち)球(きゅう)の外(そと)へ放(ほう)出(しゅつ)されにくくなり、余(よ)分(ぶん)な熱(ねつ)が地(ち)球(きゅう)にこもってしまいます。

  このこもった熱(ねつ)が地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)の気(き)温(おん)を少(すこ)しずつ上(じょう)昇(しょう)させていると考(かんが)えられる現(げん)象(しょう)が温(おん)暖(だん)化(か)です。

画像温(おん)室(しつ)効(こう)果(か)ガスの主(おも)な原(げん)因(いん)となる二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)は、工(こう)場(じょう)や自(じ)動(どう)車(しゃ)からでる排(はい)気(き)ガスなどにふくまれ、電(でん)気(き)やガソリンなどを利(り)用(よう)することによってうみだされたということもできます。

画像また、植(しょく)物(ぶつ)は二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)を吸(きゅう)収(しゅう)し、酸(さん)素(そ)をつくりだすはたらきをもっていますが、世(せ)界(かい)的(てき)に森(しん)林(りん)の破(は)壊(かい)がすすんでいることも、二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)のふえる原(げん)因(いん)とかんがえられています。


画像昔(むかし)の地(ち)球(きゅう)。

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画像現(げん)在(ざい)の地(ち)球(きゅう)。

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画像温(おん)暖(だん)化(か)がつづくとどうなるの?

画像異(い)常(じょう)気(き)象(しょう)が発(はっ)生(せい)しやすくなるなどの影(えい)響(きょう)があります

画像温(おん)暖(だん)化(か)によって地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)の気(き)温(おん)があがってしまうと、世(せ)界(かい)中(じゅう)でさまざまな影(えい)響(きょう)があるとかんがえられています。

  たとえば、かんばつによる水(みず)不(ぶ)足(そく)がおきたり、野(や)生(せい)生(せい)物(ぶつ)のくらす自(し)然(ぜん)がうしなわれたり、異(い)常(じょう)気(き)象(しょう)によって高(たか)潮(しお)や洪(こう)水(ずい)がおきたりするなどの予(よ)測(そく)もあります。

  そこで、2015年(ねん)にフランスでおこなわれた地(ち)球(きゅう)温(おん)暖(だん)化(か)問(もん)題(だい)の対(たい)策(さく)会(かい)議(ぎ)では、世(せ)界(かい)の196か国(こく)全(ぜん)体(たい)で気(き)温(おん)上(じょう)昇(しょう)が1.5℃(ど)未(み)満(まん)になるよう努(ど)力(りょく)するという目(もく)標(ひょう)をきめました。

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化(か)石(せき)はどうやってできるの?

画像大(おお)昔(むかし)の生(い)き物(もの)などが土(つち)にうまりそのままのこされてできます

画像化(か)石(せき)とは、大(おお)昔(むかし)の生(い)き物(もの)が死(し)んですなやどろの中(なか)にうまり、ほぞんされたものをいいます。多(おお)くの学(がく)者(しゃ)はおよそ1万(まん)年(ねん)前(まえ)よりも古(ふる)い生(せい)物(ぶつ)の死(し)体(たい)について化(か)石(せき)とよぶようです。

画像化(か)石(せき)の多(おお)くはほねなどがみつかります。生(い)き物(もの)にはやわらかいところとかたいところがあり、死(し)んだ生(い)き物(もの)のやわらかい部(ぶ)分(ぶん)はほかの生(い)き物(もの)にたべられたり、微(び)生(せい)物(ぶつ)などによって分(ぶん)解(かい)されたりしてしまいます。ほねやかいなどはかたくのこりやすいので、化(か)石(せき)になりやすいのです。

  化(か)石(せき)はすなやどろの地(ち)層(そう)の中(なか)にうまっていますが、発(はっ)掘(くつ)調(ちょう)査(さ)によって地(ち)層(そう)がほりおこされたり、自(し)然(ぜん)に地(ち)層(そう)がけずられたり、くずれたりしてあらわれます。

画像つみかさなった地(ち)層(そう)から、どの時(じ)代(だい)のものかをしらべれば、発(はっ)見(けん)した化(か)石(せき)の生(い)き物(もの)がくらしていた環(かん)境(きょう)もわかるというわけです。


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画像s538_24170s538_24171s538_24172s538_24173

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  建(たて)物(もの)の素(そ)材(ざい)としてもつかわれる大(だい)理(り)石(せき)という種(しゅ)類(るい)の石(いし)に、生(い)き物(もの)の化(か)石(せき)がはいりこんでいる場(ば)合(あい)があります。百(ひゃっ)貨(か)店(てん)など、大(だい)理(り)石(せき)が多(おお)くつかわれている建(たて)物(もの)でみつけることができます。

画像大(だい)理(り)石(せき)にうまったアンモナイトの化(か)石(せき)。

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恐(きょう)竜(りゅう)って本(ほん)当(とう)にいたの?

画像世(せ)界(かい)中(じゅう)で恐(きょう)竜(りゅう)の化(か)石(せき)が発(はっ)見(けん)されています

画像今(いま)からおよそ2億(おく)5000万(まん)年(ねん)~6500万(まん)年(ねん)前(まえ)、地(ち)球(きゅう)上(じょう)にはたくさんの恐(きょう)竜(りゅう)がくらしていました。

  なぜ、昔(むかし)いきていた恐(きょう)竜(りゅう)のことがわかるのかというと、世(せ)界(かい)中(じゅう)で恐(きょう)竜(りゅう)の化(か)石(せき)が発(はっ)見(けん)されているからです。化(か)石(せき)は、恐(きょう)竜(りゅう)のすがたや形(かたち)、どのような生(せい)活(かつ)をおくっていたかをしる手(て)がかりになります。

画像歯(は)の化(か)石(せき)ひとつとっても、ティラノサウルスなどの肉(にく)食(しょく)恐(きょう)竜(りゅう)の歯(は)は、えものであるほかの恐(きょう)竜(りゅう)の肉(にく)をくいちぎるために、するどくとがっています。

  一(いっ)方(ぽう)、トリケラトプスなどの草(そう)食(しょく)恐(きょう)竜(りゅう)は、植(しょく)物(ぶつ)をたべるために細(こま)かい歯(は)をもちます。このように、化(か)石(せき)からたべていたものまでわかるのです。

画像日(に)本(ほん)でもたくさんの恐(きょう)竜(りゅう)の化(か)石(せき)が発(はっ)見(けん)されており、昔(むかし)は日(に)本(ほん)にも恐(きょう)竜(りゅう)がくらしていたことがわかっています。


画像発(はっ)掘(くつ)された恐(きょう)竜(りゅう)の化(か)石(せき)は、博(はく)物(ぶつ)館(かん)などでみることができる。

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画像恐(きょう)竜(りゅう)がいたのはいつごろなの?

画像およそ2億(おく)年(ねん)前(まえ)とかんがえられています

画像恐(きょう)竜(りゅう)がくらしていたのは、およそ2億(おく)5000万(まん)年(ねん)前(まえ)から6500万(まん)年(ねん)前(まえ)の間(あいだ)の中(ちゅう)生(せい)代(だい)という時(じ)代(だい)です。およそ2億(おく)2000万(まん)年(ねん)前(まえ)に最(さい)初(しょ)の恐(きょう)竜(りゅう)があらわれました。

  それから6500万(まん)年(ねん)前(まえ)に絶(ぜつ)滅(めつ)するまでのおよそ1億(おく)5000万(まん)年(ねん)もの長(なが)い間(あいだ)、恐(きょう)竜(りゅう)は地(ち)球(きゅう)上(じょう)でくらしていたことになります。

画像サルのなかまからわかれて人(ひと)があらわれたのは、数(すう)百(ひゃく)万(まん)年(ねん)前(まえ)のことですから、恐(きょう)竜(りゅう)がどれだけ長(なが)い間(あいだ)地(ち)球(きゅう)上(じょう)で繁(はん)栄(えい)していたかがわかります。


画像恐(きょう)竜(りゅう)が絶(ぜつ)滅(めつ)するまでの生(い)き物(もの)の進(しん)化(か)。

画像s540_24276s540_24277s540_24278s540_24279s540_24280s540_24281

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画像恐(きょう)竜(りゅう)の名(な)前(まえ)はどうやってつけているの?

画像恐(きょう)竜(りゅう)の特(とく)徴(ちょう)などをもとに名(な)前(まえ)がつけられています

画像生(い)き物(もの)や植(しょく)物(ぶつ)には学(がく)名(めい)という名(な)前(まえ)がつけられます。学(がく)名(めい)は、生(せい)物(ぶつ)の特(とく)徴(ちょう)をあらわしていて、ほかのどのような生(せい)物(ぶつ)のなかまとするかがわかるようになっています。また、世(せ)界(かい)中(じゅう)の研(けん)究(きゅう)者(しゃ)や学(がく)者(しゃ)が共(きょう)通(つう)でつかえるようにラテン語(ご)がつかわれています。恐(きょう)竜(りゅう)も同(おな)じように名(な)前(まえ)がつけられます。

  たとえば、肉(にく)食(しょく)恐(きょう)竜(りゅう)の王(おう)者(じゃ)といわれるティラノサウルスは、ティラノ(あばれんぼう)とサウルス(とかげ)がくっついた名(な)前(まえ)です。

画像多(おお)くの恐(きょう)竜(りゅう)の名(な)前(まえ)にサウルスがつくのは、恐(きょう)竜(りゅう)の祖(そ)先(せん)がとかげなどのは(・)虫(ちゅう)類(るい)だからです。

  ステゴサウルスは、背(せ)中(なか)にある板(いた)のようなほねが特(とく)徴(ちょう)です。名(な)前(まえ)もその見(み)た目(め)にあわせてステゴサウルス(屋(や)根(ね)とかげ)とつけられています。


画像ティラノサウルス(あばれんぼうとかげ)

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画像ステゴサウルス(屋(や)根(ね)とかげ)

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画像ブラキオサウルス(うでとかげ)

後(うし)ろあしより前(まえ)あしのほうが長(なが)いことから名(な)前(まえ)がついた。

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画像恐(きょう)竜(りゅう)はどうしてほろびたの?

画像いん石(せき)の落(らっ)下(か)や火(か)山(ざん)の噴(ふん)火(か)など、さまぎまな説(せつ)があります

画像恐(きょう)竜(りゅう)は数(すう)10 セ ン チ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">センチメートル</mtext></mover></math> ほどの小(ちい)さなものから、数(すう)10 メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">メートル</mtext></mover></math> にもなる大(おお)きなものまで、さまざまな種(しゅ)類(るい)がいました。しかし、恐(きょう)竜(りゅう)は絶(ぜつ)滅(めつ)してしまい現(げん)在(ざい)はみることができません。

画像恐(きょう)竜(りゅう)が絶(ぜつ)滅(めつ)した原(げん)因(いん)にはいくつかの説(せつ)があります。地(ち)球(きゅう)に大(おお)きないん石(せき)が落(らっ)下(か)したという説(せつ)や、火(か)山(ざん)が爆(ばく)発(はつ)したという説(せつ)、急(きゅう)激(げき)に気(き)候(こう)が変(へん)化(か)して寒(さむ)さにたえられなかったなどの説(せつ)もありますが、はっきりとした絶(ぜつ)滅(めつ)の理(り)由(ゆう)はわかっていません。

  恐(きょう)竜(りゅう)は絶(ぜつ)滅(めつ)しましたが、その後(ご)ほ(・)乳(にゅう)類(るい)や鳥(ちょう)類(るい)、は(・)虫(ちゅう)類(るい)などの生(い)きのこったものは、進(しん)化(か)をかさね今(いま)につづいています。また、鳥(ちょう)類(るい)は、恐(きょう)竜(りゅう)の進(しん)化(か)したものであるといわれています。


画像大(おお)きないん石(せき)が地(ち)球(きゅう)に落(らっ)下(か)し、恐(きょう)竜(りゅう)が絶(ぜつ)滅(めつ)したという説(せつ)もある。

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天(あま)の川(がわ)って何(なに)?

画像たくさんの星(ほし)が帯(おび)状(じょう)にひろがり川(かわ)のようにみえるところです

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画像天(あま)の川(がわ)とはその名(な)前(まえ)のとおり、夜(よ)空(ぞら)を横(よこ)切(ぎ)るかのように星(ほし)の帯(おび)がひろがるところです。

  地(ち)球(きゅう)は太(たい)陽(よう)を中(ちゅう)心(しん)とした太(たい)陽(よう)系(けい)という天(てん)体(たい)のあつまりの中(なか)にあります。太(たい)陽(よう)はおよそ2000億(おく)こもの星(ほし)があつまったさらに大(おお)きな銀(ぎん)河(が)系(けい)の中(なか)のひとつの星(ほし)です。

画像銀(ぎん)河(が)系(けい)は、上(うえ)からみるとうずをまいているような形(かたち)をしていますが、横(よこ)からみると円(えん)盤(ばん)型(がた)です。地(ち)球(きゅう)から銀(ぎん)河(が)の反(はん)対(たい)側(がわ)の方(ほう)向(こう)をみたとき、遠(とお)くの星(ほし)はかさなりあって白(しろ)いおびのようにみえます。このすがたがまるで星(ほし)の川(かわ)のようにみえることから、天(あま)の川(がわ)とよばれます。

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宇(う)宙(ちゅう)はいつできたの?

画像今(いま)から138億(おく)年(ねん)前(まえ)におきたビッグ・バンによりはじまったとかんがえられています

画像宇(う)宙(ちゅう)がどうやってできたのかは、まだはっきりとしたことはわかっていません。しかし、地(ち)上(じょう)の大(おお)型(がた)望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)や宇(う)宙(ちゅう)望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)による観(かん)測(そく)などによって、少(すこ)しずつ宇(う)宙(ちゅう)のことがわかり、推(すい)測(そく)ができるようになってきました。

画像およそ138億(おく)年(ねん)前(まえ)、宇(う)宙(ちゅう)が誕(たん)生(じょう)した直(ちょく)後(ご)、ビッグ・バンとよばれる大(だい)爆(ばく)発(はつ)がおきました。これが現(げん)在(ざい)の宇(う)宙(ちゅう)へとつながります。

  ビッグ・バンによってできた水(すい)素(そ)などから星(ほし)がうまれ、星(ほし)のまわりにちりがあつまって惑(わく)星(せい)ができ、星(ほし)があつまることで銀(ぎん)河(が)がつくられ、やがて今(いま)の宇(う)宙(ちゅう)ができあがったとかんがえられています。

画像現(げん)在(ざい)も宇(う)宙(ちゅう)はひろがりつづけていて、このまま永(えい)遠(えん)にひろがりつづけるのか、ある時(じ)点(てん)でとまったり変(へん)化(か)するかなどは、結(けつ)論(ろん)はいまだにわかっていませんが、どんどんひろがりかたが加(か)速(そく)しているという結(けっ)果(か)がでています。


画像ビッグ・バンのあと、宇(う)宙(ちゅう)はひろがりつづけている。

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ブラックホールって何(なに)?

画像光(ひかり)さえもすいこんでしまう重(じゅう)力(りょく)のとても強(つよ)い天(てん)体(たい)のこと

画像星(ほし)には重(おも)いものと軽(かる)いものがあります。重(おも)い星(ほし)は寿(じゅ)命(みょう)をむかえるとばくはつをおこし、中(ちゅう)心(しん)部(ぶ)分(ぶん)は重(じゅう)力(りょく)の強(つよ)い天(てん)体(たい)へと変(へん)化(か)し、近(ちか)づくものは何(なん)でもすいこんでしまうブラックホールになることがあります。光(ひかり)さえもでていくことができないため、ブラックホールをみることはできません。ブラックホールのブラックは、ブラックホール自(じ)体(たい)が黒(くろ)い色(いろ)をしているというわけではなく、目(め)にみえないことをたとえてつけられているのです。

  しかし、ブラックホールの中(なか)に物(ぶっ)質(しつ)がすいこまれるときにでるX線(せん)や強(つよ)い電(でん)波(ぱ)などを観(かん)測(そく)することによって、ブラックホールのことがわかります。

  ブラックホールにすいこまれたものは、中(ちゅう)心(しん)にむかっておち、顕(けん)微(び)鏡(きょう)でもみえないほど小(ちい)さくばらばらにされてしまうという考(かんが)えかたがあります。

画像夏(なつ)の星(せい)座(ざ)を代(だい)表(ひょう)する白(はく)鳥(ちょう)座(ざ)の中(なか)のX(エックス)‐1(ワン)という星(ほし)は、ブラックホールであるといわれています。


画像ブラックホールのイメージ。すいこまれたものはでられないとかんがえられている。

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宇(う)宙(ちゅう)人(じん)はいるの?

画像今(いま)のところ、宇(う)宙(ちゅう)人(じん)がいるかどうかはわかっていません

画像わたしたちのくらす太(たい)陽(よう)系(けい)には、地(ち)球(きゅう)以(い)外(がい)に惑(わく)星(せい)や衛(えい)星(せい)があります。しかし、地(ち)球(きゅう)のように生(せい)物(ぶつ)のくらしやすい環(かん)境(きょう)の天(てん)体(たい)はないとかんがえられています。

  宇(う)宙(ちゅう)探(たん)査(さ)の技(ぎ)術(じゅつ)が進(しん)歩(ぽ)していてもそのしらべられる範(はん)囲(い)はほんのわずかで、広(こう)大(だい)な宇(う)宙(ちゅう)にはまだまだわからないことがたくさんあります。太(たい)陽(よう)系(けい)の天(てん)体(たい)では宇(う)宙(ちゅう)人(じん)はいないとかんがえられていますが、宇(う)宙(ちゅう)には太(たい)陽(よう)系(けい)以(い)外(がい)にも多(おお)くの天(てん)体(たい)があり、もしかすると未(み)来(らい)は宇(う)宙(ちゅう)人(じん)がいる天(てん)体(たい)がみつかるかもしれません。

画像NASA(ナサ)(アメリカ航(こう)空(くう)宇(う)宙(ちゅう)局(きょく))は、1972~73年(ねん)にうちあげた惑(わく)星(せい)探(たん)査(さ)機(き)パイオニア10号(ごう)と11号(ごう)に、人(じん)類(るい)や太(たい)陽(よう)系(けい)をえがいた金(きん)属(ぞく)板(ばん)を、地(ち)球(きゅう)外(がい)生(せい)命(めい)へのメッセージとして機(き)体(たい)にとりつけました。

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しんきろうはどうしてできるの?

画像温(おん)度(ど)のちがう空(くう)気(き)の層(そう)で光(ひかり)がまげられるから

画像しんきろうとは、水(すい)平(へい)線(せん)あたりの遠(とお)くの景(け)色(しき)が空(くう)中(ちゅう)にういてみえたり、上(じょう)下(げ)にのびてみえる現(げん)象(しょう)です。しんきろうは、光(ひかり)と空(くう)気(き)のぐうぜんのくみあわせでおきます。

画像空(くう)気(き)の温(おん)度(ど)が高(たか)い層(そう)と低(ひく)い層(そう)がある時(とき)、そのさかい目(め)で光(ひかり)がまがることでしんきろうがおきるのです。

画像しんきろうには2つの種(しゅ)類(るい)があります。1つ目(め)は上(じょう)位(い)しんきろうといって、空(くう)気(き)の層(そう)の下(した)がつめたく上(うえ)があたたかいときにできます。実(じつ)物(ぶつ)の上(うえ)に、ひっくりかえったしんきろうがみえるため、長(なが)くのびたようにみえます。

  2つ目(め)は下(か)位(い)しんきろうといって、空(くう)気(き)の層(そう)の下(した)があたたかく上(うえ)がつめたいときにできます。実(じつ)物(ぶつ)の下(した)にひっくりかえったしんきろうができることで、遠(とお)くのものが下(した)にむかってのびたり、空(くう)中(ちゅう)にういたように見(み)えます。


画像上(じょう)位(い)しんきろうのみえ方(かた)。

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画像上(じょう)位(い)しんきろうのようす。海(うみ)の上(うえ)にういたようにみえる。

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画像下(か)位(い)しんきろうのみえ方(かた)。

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うずしおって何(なに)?

画像海(かい)水(すい)がうずをまいてながれることです

画像うずしおは、潮(しお)のみち引(ひ)きによるはげしい潮(ちょう)流(りゅう)がひきおこす、うずをまく水(みず)の流(なが)れです。日(に)本(ほん)では瀬(せ)戸(と)内(ない)海(かい)の鳴(なる)門(と)のうずしおが有(ゆう)名(めい)です。

  鳴(なる)門(と)海(かい)峡(きょう)は、イタリアのメッシーナ海(かい)峡(きょう)、カナダのセイモア海(かい)峡(きょう)にならぶ世(せ)界(かい)三(さん)大(だい)潮(ちょう)流(りゅう)のひとつで、潮(ちょう)流(りゅう)の速(はや)さは最(さい)大(だい)で時(じ)速(そく)20 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> ほどにもなります。

  鳴(なる)門(と)海(かい)峡(きょう)は、はばが1.3 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> とせまくなっているため、外(そと)へと一(いっ)気(き)に海(かい)水(すい)がながれだし、潮(しお)の速(はや)いながれとおそいながれがうまれます。それらがぶつかることでうずができるのです。

画像とくに、1か月(げつ)に2回(かい)、満(まん)月(げつ)と新(しん)月(げつ)のときに潮(しお)のみちひきのさが最(さい)大(だい)になる大(おお)潮(しお)をむかえると、迫(はく)力(りょく)のあるうずしおがみられます。

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画像鳴(なる)門(と)海(かい)峡(きょう)のうずしおの流(なが)れ。

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海(うみ)の水(みず)はどうしてしおからいの?

画像塩(しお)のもとになる成(せい)分(ぶん)が海(うみ)の水(みず)にとけこんでいるから

画像海(かい)水(すい)にはさまざまな成(せい)分(ぶん)がとけこんでいますが、その85%(パーセント)をしめるのが塩(えん)素(そ)とナトリウムという成(せい)分(ぶん)です。この2つがむすびつくと、塩(しお)の主(しゅ)成(せい)分(ぶん)(塩(えん)化(か)ナトリウム)になります。

画像およそ46億(おく)年(ねん)前(まえ)に地(ち)球(きゅう)が誕(たん)生(じょう)したとき、小(しょう)天(てん)体(たい)の衝(しょう)突(とつ)によって高(こう)温(おん)になりました。しばらくすると空(くう)気(き)中(ちゅう)の水(すい)蒸(じょう)気(き)はひえて雨(あめ)になって、地(ち)上(じょう)にふりそそぎ、陸(りく)地(ち)の低(ひく)いところへどんどんたまっていきました。これが海(うみ)の始(はじ)まりです。

  火(か)山(ざん)ガスの中(なか)の塩(えん)酸(さん)ガスが雨(あめ)にふくまれていたため、岩(がん)石(せき)の中(なか)のナトリウムがとけだしました。水(みず)の中(なか)で塩(えん)素(そ)とナトリウムがむすびつき、しおからい海(うみ)の水(みず)ができあがったのです。

画像地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)の海(かい)水(すい)にとけている塩(しお)のりょうは3万(まん)4700兆(ちょう) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">t</mi></math> (トン)。地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)をその塩(しお)でおおうと、東(とう)京(きょう)タワーが半(はん)分(ぶん)くらいまでうまります。


画像s549_24762s549_24763s549_24764s549_24765s549_24766

オーロラって何(なに)?

画像うすいカーテンのような光(ひかり)が夜(よ)空(ぞら)にうかび、さまぎまな色(いろ)へと変(へん)化(か)する現(げん)象(しょう)です

画像オーロラは、太(たい)陽(よう)からおくられてくる太(たい)陽(よう)風(ふう)が地(ち)球(きゅう)にぶつかることでできます。この太(たい)陽(よう)風(ふう)とは、太(たい)陽(よう)から電(でん)気(き)をもった粒(りゅう)子(し)が、風(かぜ)のように地(ち)球(きゅう)におしよせることをいいます。太(たい)陽(よう)風(ふう)のスピードは秒(びょう)速(そく)数(すう)百(ひゃく) キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> というすさまじい速(はや)さです。

画像地(ち)球(きゅう)は北(ほっ)極(きょく)をS極(きょく)、南(なん)極(きょく)をN極(きょく)とする大(おお)きな磁(じ)石(しゃく)で、地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)は磁(じ)力(りょく)によっておおわれています。この磁(じ)力(りょく)のおかげで地(ち)球(きゅう)に直(ちょく)接(せつ)太(たい)陽(よう)風(ふう)がふきつけることはありません。太(たい)陽(よう)風(ふう)が地(ち)球(きゅう)にふくと、この北(ほっ)極(きょく)と南(なん)極(きょく)を中(ちゅう)心(しん)にした円(えん)形(けい)上(じょう)にあつまり、地(ち)球(きゅう)の大(たい)気(き)の中(なか)にある窒(ちっ)素(そ)や酸(さん)素(そ)とぶつかると光(ひかり)をだしてオーロラができます。

  このことから、オーロラは北(ほっ)極(きょく)や南(なん)極(きょく)を中(ちゅう)心(しん)にした寒(さむ)い地(ち)域(いき)でしかみることができません。日(に)本(ほん)ではごくまれに北(ほっ)海(かい)道(どう)などであわい色(いろ)のオーロラが観(かん)測(そく)されることがあります。


画像オーロラができるしくみ。

画像s550_24821s550_24822s550_24823s550_24824s550_24825s550_24826s550_24827

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オゾン層(そう)って何(なに)?

画像太(たい)陽(よう)からの有(ゆう)害(がい)な紫(し)外(がい)線(せん)から地(ち)球(きゅう)をまもる空(くう)気(き)の層(そう)です

画像地(ち)球(きゅう)をおおう空(くう)気(き)は、高(たか)さによっていくつかの層(そう)にわかれています。地(ち)上(じょう)からおよそ10~50 キ ロ メ ー ト ル <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></mrow><mtext class="ruby">キロメートル</mtext></mover></math> の成(せい)層(そう)圏(けん)では、オゾンという物(ぶっ)質(しつ)が層(そう)になって地(ち)球(きゅう)全(ぜん)体(たい)をおおっています。

  このオゾン層(そう)は、太(たい)陽(よう)からの有(ゆう)害(がい)な紫(し)外(がい)線(せん)を吸(きゅう)収(しゅう)し、地(ち)球(きゅう)をまもるはたらきがあります。有(ゆう)害(がい)な紫(し)外(がい)線(せん)がふえると、人(じん)体(たい)や自(し)然(ぜん)へのさまざまな影(えい)響(きょう)があります。

画像しかし、フロンなどの化(か)学(がく)物(ぶっ)質(しつ)によってこのオゾン層(そう)が減(げん)少(しょう)しています。フロンは自(し)然(ぜん)界(かい)には存(そん)在(ざい)しない人(じん)工(こう)的(てき)な物(ぶっ)質(しつ)で、冷(れい)暖(だん)房(ぼう)器(き)具(ぐ)や冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)、工(こう)場(じょう)などでつかわれてきました。フロンが上(じょう)空(くう)にのぼると成(せい)層(そう)圏(けん)に達(たっ)し、オゾン層(そう)をこわしてしまうのです。

  オゾン層(そう)が1%(パーセント)こわれると有(ゆう)害(がい)な紫(し)外(がい)線(せん)がおよそ2%(パーセント)増(ぞう)加(か)するといわれており、北(ほっ)極(きょく)や南(なん)極(きょく)では、オゾン層(そう)に穴(あな)のあく「オゾンホール」という現(げん)象(しょう)がおきています。

画像このオゾンホールがひろがったり数(かず)がふえたりしないためにも、世(せ)界(かい)中(じゅう)でフロンの使(し)用(よう)を禁(きん)止(し)したり、使(し)用(よう)を規(き)制(せい)したりするなどのルールがきめられています。


画像有(ゆう)害(がい)な紫(し)外(がい)線(せん)から地(ち)球(きゅう)を守(まも)るオゾン層(そう)のやくわり。

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温(おん)泉(せん)はどうしてわくの?

画像地(ち)下(か)にたまった水(みず)があたためられて地(ち)上(じょう)にあがってきたり、穴(あな)をほってくみあげられたりします

画像温(おん)泉(せん)は、熱(あつ)い湯(ゆ)がつぎつぎにわきでてきます。温(おん)泉(せん)は大(おお)きくわけて2つあり、どちらも地(ち)下(か)にたまった水(みず)があたためられたものです。

  1つ目(め)は火(か)山(ざん)性(せい)温(おん)泉(せん)で、火(か)山(ざん)のマグマだまりの中(なか)の熱(ねっ)水(すい)や火(か)山(ざん)ガスの熱(ねつ)によってあたためられた地(ち)下(か)水(すい)が、断(だん)層(そう)のすきまからわきでたり、穴(あな)をほることでわきでたりしたものです。

  2つ目(め)は非(ひ)火(か)山(ざん)性(せい)温(おん)泉(せん)で、地(ち)熱(ねつ)であたためられた地(ち)下(か)水(すい)を、地(ち)下(か)深(ふか)くに穴(あな)をほってくみあげる温(おん)泉(せん)です。しかし、どこをほっても温(おん)泉(せん)がでてくるというわけではなく、地(ち)下(か)に豊(ほう)富(ふ)な地(ち)下(か)水(すい)がたくわえられていることが条(じょう)件(けん)です。

  温(おん)泉(せん)を勝(かっ)手(て)にほることは禁(きん)じられていて、許(きょ)可(か)が必(ひつ)要(よう)です。


画像火(か)山(ざん)性(せい)温(おん)泉(せん)のしくみ。

画像s552_24949s552_24950s552_24951s552_24952s552_24953


画像非(ひ)火(か)山(ざん)性(せい)温(おん)泉(せん)のしくみ。

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科(か)学(がく)でつかわれるむずかしい用(よう)語(ご)を解(かい)説(せつ)しています。

慣(かん)性(せい)の法(ほう)則(そく)

  乗(の)り物(もの)にのっているとき、急(きゅう)にはしりだすとすすむ方(ほう)向(こう)とは反(はん)対(たい)側(がわ)に体(からだ)がたおれそうになります。これは「慣(かん)性(せい)」という力(ちから)がはたらいているからです。ものは、外(そと)から力(ちから)をくわえられないかぎり、とまっているものは、とまったままでいようとし、うごいているものはうごきつづけようとする性(せい)質(しつ)があります。これが「慣(かん)性(せい)」です。慣(かん)性(せい)は、ものが重(おも)くなるほど大(おお)きくはたらきます。

  地(ち)球(きゅう)上(じょう)では、うごいているものはいつかうごきがとまってしまいます。それは、空(くう)気(き)におされたり、地(じ)面(めん)との摩(ま)擦(さつ)がじゃまをしてうごきをとめてしまうからです。


画像慣(かん)性(せい)の法(ほう)則(そく)がよくわかる「だるまおとし」。

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気(き)圧(あつ)

  地(ち)球(きゅう)をおおっている空(くう)気(き)にも重(おも)さがあり、すべてのものを上(うえ)や横(よこ)などあらゆる方(ほう)向(こう)からおしています。空(くう)気(き)がものをおす力(ちから)を「気(き)圧(あつ)」といい、hPa(ヘクトパスカル)という単(たん)位(い)であらわします。

  気(き)圧(あつ)は、つみかさなった空(くう)気(き)の量(りょう)によってかわるので、高(たか)いところほど低(ひく)くなります。また、場(ば)所(しょ)や時(じ)間(かん)によってもかわります。

  新(しん)聞(ぶん)やテレビの天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)でみる天(てん)気(き)図(ず)には、円(えん)やまがりくねった線(せん)がかかれています。これは「等(とう)圧(あつ)線(せん)」といって、同(おな)じ気(き)圧(あつ)の地(ち)点(てん)をむすんだものです。

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屈(くっ)折(せつ)

  光(ひかり)は、空(くう)気(き)や水(みず)、ガラスなどすきとおったものの中(なか)ではまっすぐにすすみます。しかし、空(くう)気(き)と水(みず)、水(みず)とガラスといったように、ちがう物(ぶっ)質(しつ)にまたがってすすむときは、そのさかい目(め)でまがる性(せい)質(しつ)があります。これを「光(ひかり)の屈(くっ)折(せつ)」といいます。

  水(みず)のはいったコップにストローをさすと、ストローがおれたようにまがってみえます。これは、水(みず)の中(なか)と外(そと)からでは光(ひかり)のすすむ角(かく)度(ど)がかわって、わたしたちの目(め)にはいってくるからです。

  また、同(おな)じ空(くう)気(き)でも温(おん)度(ど)のちがう空(くう)気(き)の間(あいだ)では屈(くっ)折(せつ)がおこります。それがしんきろうをつくりだすのです。

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243

鉱(こう)物(ぶつ)

  道(みち)ばたにおちている石(いし)を虫(むし)めがねで拡(かく)大(だい)してみると、小(ちい)さなつぶがたくさんならんでいるのがわかります。このつぶは「鉱(こう)物(ぶつ)」とよばれる小(ちい)さな結(けっ)晶(しょう)です。たとえば、ビルや墓(ぼ)石(せき)につかわれる「花(か)こう岩(がん)」という石(いし)は、「石(せき)英(えい)」や「長(ちょう)石(せき)」、「雲(うん)母(も)」などの鉱(こう)物(ぶつ)があつまってできています。

  鉱(こう)物(ぶつ)は4000以(い)上(じょう)の種(しゅ)類(るい)があり、鉱(こう)物(ぶつ)を多(おお)くふくむ岩(がん)石(せき)を「鉱(こう)石(せき)」といいます。鉱(こう)石(せき)からとりだされた鉱(こう)物(ぶつ)は、わたしたちのくらしにやくだてられています。


画像石(せき)英(えい)。きれいな形(かたち)に結(けっ)晶(しょう)になったものを「水(すい)晶(しょう)」とよぶ。

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個(こ)体(たい)・液(えき)体(たい)・気(き)体(たい)

  水(みず)は温(おん)度(ど)によって固(こ)体(たい)(氷(こおり))、液(えき)体(たい)(水(みず))、気(き)体(たい)(水(すい)蒸(じょう)気(き))にかわります。水(みず)だけでなく、ほかの物(ぶっ)質(しつ)も同(おな)じように温(おん)度(ど)によってすがたをかえます。固(こ)体(たい)から液(えき)体(たい)、液(えき)体(たい)から気(き)体(たい)にかわる温(おん)度(ど)は、物(ぶっ)質(しつ)によってさまざまです。

  固(こ)体(たい)が液(えき)体(たい)になることを「融(ゆう)解(かい)」といい、反(はん)対(たい)に、液(えき)体(たい)が固(こ)体(たい)になることを「凝(ぎょう)固(こ)」といいます。かたまるときの温(おん)度(ど)を「融(ゆう)点(てん)」といいます。また、液(えき)体(たい)の表(ひょう)面(めん)から気(き)体(たい)になることを「蒸(じょう)発(はつ)」といい、温(おん)度(ど)が上(あ)がって液(えき)体(たい)の内(ない)部(ぶ)から激(はげ)しく気(き)体(たい)になることを「沸(ふっ)騰(とう)」といいます。沸(ふっ)騰(とう)するときの温(おん)度(ど)を「沸(ふっ)点(てん)」といいます。反(はん)対(たい)に気(き)体(たい)が液(えき)体(たい)になることを「凝(ぎょう)縮(しゅく)」といいます。ふつう、固(こ)体(たい)は液(えき)体(たい)になってから気(き)体(たい)になりますが、固(こ)体(たい)から直(ちょく)接(せつ)気(き)体(たい)になることもあり、これを「昇(しょう)華(か)」といいます。

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細(さい)胞(ぼう)

  人(ひと)の体(からだ)はとても小(ちい)さな「細(さい)胞(ぼう)」があつまってできています。細(さい)胞(ぼう)には形(かたち)や大(おお)きさ、はたらきがちがうものがあり、それぞれがあつまって、「組(そ)織(しき)」をつくります。そして、いくつかの組(そ)織(しき)があつまって、骨(ほね)や皮(ひ)膚(ふ)、筋(きん)肉(にく)、内(ない)臓(ぞう)などの器(き)官(かん)ができます。

  人(ひと)の体(からだ)をつくっている細(さい)胞(ぼう)はなんと60兆(ちょう)こにもなります。ほとんどの細(さい)胞(ぼう)には寿(じゅ)命(みょう)があり、つねに死(し)んだりつくられたりして、新(あたら)しい細(さい)胞(ぼう)にいれかわっています。

  人(ひと)だけでなく、動(どう)物(ぶつ)や植(しょく)物(ぶつ)などすべての生(い)き物(もの)は細(さい)胞(ぼう)からできています。また、アメーバやゾウリムシなど、1つの細(さい)胞(ぼう)だけでできている生(い)き物(もの)もいます。

画像人(ひと)の細(さい)胞(ぼう)のつくり

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244

重(じゅう)力(りょく)

  空(くう)中(ちゅう)でものをおとすと、ものは下(した)におちます。これは、「重(じゅう)力(りょく)」という力(ちから)がはたらいているからです。わたしたちがふわふわとうかばずに地(じ)面(めん)にたっていたり、ものが下(した)におちたりするのは、地(ち)球(きゅう)の中(ちゅう)心(しん)にむかってひっぱる重(じゅう)力(りょく)がはたらいているからです。ものに重(おも)さがあるのも、重(じゅう)力(りょく)があるからです。

  2つのものの間(あいだ)にはかならず、おたがいにひっぱりあう、目(め)にみえない「引(いん)力(りょく)」という力(ちから)がはたらきます。重(じゅう)力(りょく)は、地(ち)球(きゅう)の引(いん)力(りょく)と、地(ち)球(きゅう)の自(じ)転(てん)による遠(えん)心(しん)力(りょく)があわさった力(ちから)です。ものが大(おお)きくなればなるほど、引(いん)力(りょく)が大(おお)きくなります。地(ち)球(きゅう)はとても大(おお)きいので引(いん)力(りょく)も大(おお)きいのです。


画像ものの重(おも)さは重(じゅう)力(りょく)がつくりだしている。

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電(でん)磁(じ)波(は)

  電(でん)気(き)や磁(じ)気(き)がおたがいに影(えい)響(きょう)しあってつくられる波(なみ)を「電(でん)磁(じ)波(は)」といいます。電(でん)磁(じ)波(は)は周(しゅう)波(は)数(すう)(1秒(びょう)間(かん)の波(なみ)の数(かず))によっていくつかの種(しゅ)類(るい)にわけられます。周(しゅう)波(は)数(すう)をあらわす単(たん)位(い)「1Hz(ヘルツ)」は、1秒(びょう)間(かん)に1回(かい)振(しん)動(どう)するという意(い)味(み)です。

  目(め)に見(み)える光(ひかり)「可(か)視(し)光(こう)線(せん)」や、肌(はだ)を黒(くろ)くする「紫(し)外(がい)線(せん)」、リモコンにつかわれる「赤(せき)外(がい)線(せん)」、レントゲンにつかわれる「エックス線(せん)」、電(でん)子(し)レンジにつかわれる「マイクロ波(は)」、これらもすべて電(でん)磁(じ)波(は)です。また、ラジオやテレビ、携(けい)帯(たい)電(でん)話(わ)などの通(つう)信(しん)にも電(でん)磁(じ)波(は)が利(り)用(よう)されています。よくつかわれる「電(でん)波(ぱ)」というのは、電(でん)磁(じ)波(は)の中(なか)でも光(ひかり)よりも周(しゅう)波(は)数(すう)が低(ひく)いもののことをいいます。


画像飛(ひ)行(こう)機(き)や船(ふね)の通(つう)信(しん)や気(き)象(しょう)観(かん)測(そく)につかわれるレーダーは、高(こう)周(しゅう)波(は)をつかう。

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●電(でん)磁(じ)波(は)のスペクトル(電(でん)磁(じ)波(は)を周(しゅう)波(は)数(すう)ごとにわけたもの)

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245

反(はん)射(しゃ)

  光(ひかり)は、じゃまをするものがなければどこまでもまっすぐにすすむ性(せい)質(しつ)があります。ところが、ものにぶつかるとはねかえります。これを「光(ひかり)の反(はん)射(しゃ)」といいます。

  鏡(かがみ)のように、表(ひょう)面(めん)がつるつるしたものは光(ひかり)をよく反(はん)射(しゃ)し、布(ぬの)などのざらざらしたものはあまり反(はん)射(しゃ)しません。

  鏡(かがみ)にものがうつるのも、鏡(かがみ)に反(はん)射(しゃ)した光(ひかり)がみえるからです。鏡(かがみ)にまっすぐにあたった光(ひかり)は、まっすぐに反(はん)射(しゃ)しますが、ななめにあたった光(ひかり)は同(おな)じ角(かく)度(ど)で反(はん)対(たい)側(がわ)に反(はん)射(しゃ)します。この性(せい)質(しつ)を利(り)用(よう)すると、目(め)にみえない場(ば)所(しょ)もみることができます。自(じ)動(どう)車(しゃ)のバックミラーや道(どう)路(ろ)のコーナーミラーも反(はん)射(しゃ)を利(り)用(よう)しています。


画像運(うん)転(てん)手(しゅ)からみえない曲(ま)がり角(かど)をうつしてくれるコーナーミラー。

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分(ぶん)子(し)

  物(ぶっ)質(しつ)をどんどん細(こま)かくわけていくと、その物(ぶっ)質(しつ)が性(せい)質(しつ)をたもっていられる最(さい)小(しょう)のつぶとなります。このつぶを「分(ぶん)子(し)」といいます。分(ぶん)子(し)をさらにわけて、それ以(い)上(じょう)わけることができなくなった小(ちい)さなつぶを「原(げん)子(し)」といいます。原(げん)子(し)にわけるとその物(ぶっ)質(しつ)の性(せい)質(しつ)はなくなります。原(げん)子(し)の種(しゅ)類(るい)やならび方(かた)、大(おお)きさがちがうと、まったく別(べつ)の物(ぶっ)質(しつ)になるのです。

  たとえば水(みず)の分(ぶん)子(し)は、1つの酸(さん)素(そ)原(げん)子(し)(O(オー))と2つの水(すい)素(そ)原(げん)子(し)(H(エイチ))でできています。また、プラスチックは、炭(たん)素(そ)を中(ちゅう)心(しん)としたとても長(なが)い分(ぶん)子(し)でできています。

画像水(みず)の分(ぶん)子(し)

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変(へん)態(たい)

  昆(こん)虫(ちゅう)はほかの動(どう)物(ぶつ)とちがって、子(こ)どもと親(おや)のすがたがまったくちがうものがいます。昆(こん)虫(ちゅう)の成(せい)長(ちょう)のしかたを「変(へん)態(たい)」といいます。

  たとえばチョウは、たまごからかえった小(ちい)さな幼(よう)虫(ちゅう)が、何(なん)度(ど)か脱(だっ)皮(ぴ)をして大(おお)きな幼(よう)虫(ちゅう)になり、やがてさなぎになります。さなぎの間(あいだ)はまったくうごかず、何(なに)もたべませんが、さなぎの中(なか)では大(おお)きな変(へん)化(か)がおこっています。そして、1月(つき)ほどたつと、さなぎから親(おや)と同(おな)じ姿(すがた)になった成(せい)虫(ちゅう)がでてきます。

  たまご→幼(よう)虫(ちゅう)→さなぎ→成(せい)虫(ちゅう)という成(せい)長(ちょう)のしかたを「完(かん)全(ぜん)変(へん)態(たい)」といいます。チョウ・ハチ・カブトムシなどがこのタイプです。一(いっ)方(ぽう)、バッタ・カメムシ・セミなどは、さなぎにはならず、幼(よう)虫(ちゅう)が脱(だっ)皮(ぴ)をくりかえして成(せい)虫(ちゅう)になります。これを「不(ふ)完(かん)全(ぜん)変(へん)態(たい)」といいます。

画像アゲハチョウの変(へん)態(たい)

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さくいん

あ

アイスクリーム頭(ず)痛(つう)……131

アイスランド貝(がい)……33

アイナメ……62

亜(あ)鉛(えん)……136

アオマツムシ……31

あか……114

アカウミガメ……35

アカゲラ……50

赤(あか)ちゃん……39, 40, 94, 95, 101

アカマツ……70

秋(あき)……31

あくび……97

アゲハチョウ……20, 74

アゲハモドキ……74

アサギマダラ……54

朝(あさ)日(ひ)……221

足(あし), あし……14, 76, 79, 96

味(あじ)……91

アシダカグモ……22

味(あじ)の対(たい)比(ひ)効(こう)果(か)……201

アスタキサンチン……202

汗(あせ)……38, 98, 114, 168

アニメーション……155

油(あぶら)……186-187

アブラゼミ……25

アフリカゾウ……36

アマガエル……55

天(あま)の川(がわ)……236

アミメハギ……61

アミロペクチン……200

雨(あめ)……220

アメンボ……14

アリ……16

アルカリ性(せい)……176

アルカリ電(でん)池(ち)……136

アルコール……202

アンコウ……60

アントシアニン……177

い

胃(い)……13, 77, 98, 123, 129

イースト菌(きん)……202

イカ……57

息(いき)……112, 199

生(い)き物(もの)……35-36

石(いし)……205

イシダイ……60

石(いし)目(め)……205

異(い)常(じょう)気(き)象(しょう)……232

イソギンチャク……58

一(いち)次(じ)電(でん)池(ち)……136

イチョウ……69

遺(い)伝(でん)子(し)……99, 104

イナゴ……18

イヌ……34, 44, 102

イネ……63

イノコヅチ……67

イボイノシシ……100

イボウミウシ……57

イルカ……56, 100

イルミネーション……139

インコ……50

インフルエンザウイルス……203

引(いん)力(りょく)……186, 244

う

ウイルス……102, 103, 105, 110, 130, 203

ウォンバット……39

羽(う)化(か)……29

ウグイス……51

ウサギ……34, 41

ウシ……77

右(う)心(しん)室(しつ)……84

右(う)心(しん)房(ぼう)……84

うずしお……238

打(う)ち水(みず)……204

宇(う)宙(ちゅう)……236-237

宇(う)宙(ちゅう)人(じん)……237

ウツボ……60

ウツボカズラ……81

うどん……181

ウナギ……61

右(う)脳(のう)……115

ウマ……109

うまれかわり……197

海(うみ)の水(みず)……239

梅(うめ)……66

うんち……34, 39, 43, 114, 120

え

永(えい)久(きゅう)歯(し)……108

栄(えい)養(よう)……68, 78, 101, 117, 120

液(えき)化(か)プラント……141

液(えき)体(たい)……152, 168, 170-171, 243

エコーロケーション……56

エコマーク……144

S(エス)極(きょく)……154, 167, 239

X(エックス)染(せん)色(しょく)体(たい)……99

N(エヌ)極(きょく)……154, 167, 239

エビ……202

エビングハウス錯(さく)視(し)……88

LED(エルイーディー)……139

LNG(エルエヌジー)タンカー……141

LNG(エルエヌジー)タンク……141

炎(えん)色(しょく)反(はん)応(のう)……162

遠(えん)心(しん)力(りょく)……146

エンマコオロギ……31

お

横(おう)隔(かく)膜(まく)……107, 112

オウム……75

オオウチ錯(さく)視(し)……89

オオカミ……45, 94

オオスズメバチ……13

オオハクチョウ……54

オオヨシキリ……53

247

オーロラ……239

オガサワラオオコウモリ……35

おしっこ……44, 114, 124

おしべ……72, 81

おしり……79

オシロイバナ……65

オゾン層(そう)……240

オナモミ……67

おなら……118

おねしょ……124

おふろ……114, 151

オポッサム……39

おもち……200

温(おん)室(しつ)効(こう)果(か)ガス……232

温(おん)泉(せん)……240

温(おん)暖(だん)化(か)……232

オンブバッタ……18

か

カ(蚊)……19

ガ(蛾)……72, 74

海(かい)王(おう)星(せい)……210, 213

皆(かい)既(き)月(げっ)食(しょく)……209

皆(かい)既(き)日(にっ)食(しょく)……209

外(がい)骨(こっ)格(かく)……32

外(がい)耳(じ)道(どう)……90

カイツブリ……53

回(かい)転(てん)……164

界(かい)面(めん)活(かっ)性(せい)剤(ざい)……187

海(かい)綿(めん)動(どう)物(ぶつ)……33

カエデ……69

化(か)学(がく)反(はん)応(のう)……136

かき氷(ごおり)……131

核(かく)(体(からだ))……116

核(かく)(地(ち)球(きゅう))……167

角(かく)質(しつ)層(そう)……109, 114, 130

覚(かく)醒(せい)中(ちゅう)枢(すう)……121

角(かく)膜(まく)……86

家(か)系(けい)図(ず)……195

カゲロウ……29

下(か)弦(げん)の月(つき)……208

化(か)合(ごう)物(ぶつ)……162

火(か)山(ざん)性(せい)温(おん)泉(せん)……240

ガス……141

ガス田(でん)……141

ガスホルダー……141

かぜ(風(か)邪(ぜ))……102, 110

火(か)星(せい)……210

化(か)石(せき)……233, 234

家(か)族(ぞく)……195

顎(がっ)下(か)腺(せん)……110

カッコウ……53

カニ……202

カニッツァの三(さん)角(かく)形(けい)……89

カバ……38

カビ……64, 189, 192

カフェウォール錯(さく)視(し)……89

カブトムシ……26

花(か)粉(ふん)……13, 72, 130

花(か)粉(ふん)症(しょう)……130

カマキリ……18, 26

髪(かみ)……92

紙(かみ)……48, 144-145

カミキリムシ……26, 74

紙(かみ)識(しき)別(べつ)マーク……144

雷(かみなり)……64,216

髪(かみ)の毛(け)……74, 106, 114, 125

紙(かみ)パック識(しき)別(べつ)マーク……144

カメノコテントウ……27

カメムシ……20

カメレオン……55

カモガヤ……130

カラス……34, 53

ガラス……156

カラスウリ……72

火(か)力(りょく)発(はつ)電(でん)……138

カレイ……55

カワウソ……94

カワゲラ……29

カワニナ……30

カンガルー……39

慣(かん)性(せい)……198, 242

慣(かん)性(せい)の法(ほう)則(そく)……147, 242

カンタン……31

かんてん……190-191

感(かん)電(でん)……199

乾(かん)電(でん)池(ち)……136-137

甘(かん)味(み)料(りょう)……201

き

気(き)圧(あつ)……225, 242

気(き)温(おん)……172, 232

気(き)化(か)器(き)……141

帰(き)化(か)植(しょく)物(ぶつ)……65

気(き)孔(こう)……71

擬(ぎ)死(し)……78

気(き)体(たい)……152, 168, 170-171, 204, 222, 243

キタオポッサム……20

キツツキ…50, 71

キツネ……100

キノコ……64

木(き)の実(み)……66

キビタキ…51

キュウセン……61

恐(きょう)怖(ふ)心(しん)……194

共(きょう)鳴(めい)室(しつ)……24

恐(きょう)竜(りゅう)……234-235

キョクアジサシ……54

キリン……34

銀(ぎん)河(が)系(けい)……236

金(きん)環(かん)日(にっ)食(しょく)……209

金(きん)魚(ぎょ)……62

金(きん)星(せい)……210

金(きん)属(ぞく)……162

緊(きん)張(ちょう)……193, 194

筋(きん)肉(にく)……95, 97, 107, 126, 129

菌(きん)類(るい)……35, 64

248

く

空(くう)気(き)……168, 174‐175

空(くう)気(き)砲(ほう)……175

クエン酸(さん)……176

くしゃみ……102

クジラ……40

クスサン……74

屈(くっ)折(せつ)……218, 242

くっつき虫(むし)……67

クマ……94

クマゼミ……25

クマノミ……61

クマムシ……36

クモ……18,21

雲(くも)……173, 216, 218, 222-223

クモザル……100

クライミングクレーン……163

クリ……70

グリーンマーク……144

グルタミン酸(さん)……182

グルテン……181, 202

クレーン……163

グンタイアリ……36

け

毛(け)……47, 49

蛍(けい)光(こう)灯(とう)(蛍(けい)光(こう)ランプ)……139

ケイブ・クレイフィッシュ……33

消(け)しゴム……166

血(けつ)液(えき)……104, 129

血(けつ)液(えき)型(がた)……104

ゲッカビジン……72

血(けっ)管(かん)……105, 109

結(けっ)晶(しょう)体(たい)……156

血(けっ)小(しょう)板(ばん)……105

月(げっ)食(しょく)……209

ゲップ……118

けづめ……79

月(げつ)齢(れい)……208

結(けつ)露(ろ)……171

巻(けん)雲(うん)……222-223

ゲンゴロウ……29

ゲンジボタル……30

原(げん)子(し)力(りょく)発(はつ)電(でん)……138

巻(けん)積(せき)雲(うん)……222-223

巻(けん)層(そう)雲(うん)……222-223

こ

コアジサシ……53

コアラ……39

コイ……33, 60

コイル……138

甲(こう)殻(かく)類(るい)……23, 58

光(こう)合(ごう)成(せい)……68, 69, 71, 81

虹(こう)彩(さい)……92

高(こう)積(せき)雲(うん)……222-223

酵(こう)素(そ)……185, 191

高(こう)層(そう)雲(うん)……222-223

紅(こう)茶(ちゃ)……176

公(こう)転(てん)……230

硬(こう)度(ど)……160

コウノトリ……35, 41

鉱(こう)物(ぶつ)……160, 243

酵(こう)母(ぼ)菌(きん)……202

コウモリ……94

紅(こう)葉(よう)……69

声(こえ)……24, 124, 127

氷(こおり)……152-153, 172-173, 222

五(ご)感(かん)……91

ゴキブリ……22

呼(こ)吸(きゅう)……193

コゲラ……50, 53

こし……181

古(こ)紙(し)パルプ……144

コジュケイ……51

固(こ)体(たい)……152, 168, 243

5大(だい)栄(えい)養(よう)素(そ)……117, 120

骨(こっ)格(かく)……32, 95

ことば……75

小(こ)鳥(とり)……51

コノハミドリガイ……69

ゴマダラカミキリ……74

ゴマモンガラ……60

ごみ……114

ゴム……150

ゴリラ……41

昆(こん)虫(ちゅう)……32

こんにゃく……205

さ

サイ……94

細(さい)菌(きん)……103, 105, 114, 123, 130, 182, 192, 203

サイクロン……229

再(さい)生(せい)可(か)能(のう)エネルギー……138

再(さい)生(せい)紙(し)……144

細(さい)胞(ぼう)……55, 68, 99, 103, 116, 125, 184, 188, 203, 243

細(さい)胞(ぼう)膜(まく)……116

魚(さかな)……60, 61, 62

サギ……50

錯(さく)視(し)……88

朔(さく)望(ぼう)月(づき)……208

サケ(鮭(さけ))……59

左(さ)心(しん)室(しつ)……84

左(さ)心(しん)房(ぼう)……84

錯(さっ)覚(かく)……221

砂(さ)糖(とう)……192, 201

ザトウクジラ……40

左(さ)脳(のう)……115

砂(さ)漠(ばく)……71, 78

さび……165

サボテン……71

サメ……60, 62

酸(さん)化(か)……185

酸(さん)化(か)鉄(てつ)……165

249

サンシュユ……66

サンショウ……70

酸(さん)性(せい)……176

酸(さん)性(せい)雨(う)……228

酸(さん)素(そ)……68, 84, 97, 101, 112, 165, 192-193

残(ざん)像(ぞう)……203

ザンダー錯(さく)視(し)……88

産(さん)卵(らん)……18, 31, 59

し

死(し)……197

ジェットコースター……146

シェパード錯(さく)視(し)……88

塩(しお)……184, 201, 239

しおふき……40

塩(しお)水(みず)……142, 185

シカ……94

紫(し)外(がい)線(せん)……87, 92, 128, 240, 244

耳(じ)下(か)線(せん)……110

耳(じ)管(かん)……90

視(し)交(こう)叉(さ)上(じょう)核(かく)……121

脂(し)質(しつ)……117

磁(じ)石(しゃく)……138, 154, 167

視(し)神(しん)経(けい)……86

舌(した)……45, 91, 110

実(じっ)視(し)等(とう)級(きゅう)……215

湿(しつ)度(ど)……189, 220

しっぽ……79, 100

自(じ)転(てん)……230

自(じ)転(てん)車(しゃ)……138, 143, 147, 148

磁(じ)場(ば)……167

脂(し)肪(ぼう)……78

シマウマ……42, 87, 121

シマスカンク……20

シマリス……42

しもばしら……152

指(し)紋(もん)……119

視(し)野(や)……87

シャチ……36, 41

しゃっくり……107

シャボン玉(だま)……12

ジャム……192

ジュウシチネンゼミ……25

臭(しゅう)腺(せん)……20

重(じゅう)力(りょく)……244

シュガーレス……201

樹(じゅ)氷(ひょう)……152

寿(じゅ)命(みょう)……196

春(しゅん)夏(か)秋(しゅう)冬(とう)……230

上(じょう)弦(げん)の月(つき)……208

条(じょう)件(けん)反(はん)射(しゃ)……110

小(しょう)腸(ちょう)……123, 129

蒸(じょう)発(はつ)……168, 188, 204, 243

常(じょう)緑(りょく)樹(じゅ)……69

食(しょく)虫(ちゅう)植(しょく)物(ぶつ)……81

植(しょく)物(ぶつ)性(せい)炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ)……190

食(しょく)物(もつ)繊(せん)維(い)……120

触(しょっ)角(かく)……74

しらが……125

磁(じ)力(りょく)……154, 167, 239

シロツメクサ……65

しわ……130

深(しん)海(かい)……227

新(しん)幹(かん)線(せん)……159

しんきろう……238

神(しん)経(けい)……90, 109

新(しん)月(げつ)……208

信(しん)号(ごう)機(き)……139

心(しん)臓(ぞう)……84, 193

振(しん)動(どう)……158

心(しん)拍(ぱく)数(すう)……85

す

巣(す)……12, 16, 21, 50, 53, 71

スイカ……201

水(すい)蒸(じょう)気(き)……152, 170-171, 172-173, 199, 200, 220, 222, 226

すい星(せい)……212

水(すい)生(せい)昆(こん)虫(ちゅう)……29

水(すい)生(せい)植(しょく)物(ぶつ)……73

水(すい)滴(てき)……171, 199

水(すい)溶(よう)液(えき)……176

水(すい)力(りょく)発(はつ)電(でん)……138

スーパーボール……150

スギ……130

スズムシ……31

スズメ……51

スズメガ……72

スズメバチ……41

ストレス……193, 194

スピーカー……158

すべり台(だい)……143

すみ……57

スリックタイヤ……161

せ

正(せい)座(ざ)……131

声(せい)帯(たい)……124

セイタカアワダチソウ……65

成(せい)虫(ちゅう)……29

静(せい)電(でん)気(き)……134-135

セイヨウタンポポ……65

せき……102

積(せき)雲(うん)……222-223

赤(せき)外(がい)線(せん)……198, 232, 244

せきつい動(どう)物(ぶつ)……35

積(せき)乱(らん)雲(うん)……216, 222-223, 226

セーター……134

舌(ぜっ)下(か)線(せん)……110

接(せつ)眼(がん)レンズ……157

赤(せっ)血(けっ)球(きゅう)……105

セミ……24-25

ゼラチン……190-191

染(せん)色(しょく)体(たい)……99

前(ぜん)線(せん)……225

センダイムシクイ……51

センダングサ……67

250

線(せん)路(ろ)……204

そ

ゾウ……34, 77, 85

層(そう)雲(うん)……222-223

ゾウガメ……33

草(そう)食(しょく)動(どう)物(ぶつ)……34, 38

層(そう)積(せき)雲(うん)……222-223

爪(そう)半(はん)月(げつ)……109

爪(そう)母(ぼ)……109

ゾウムシ……26

ソーマトロープ……155

ソメンヤドカリ……58

た

体(たい)液(えき)……116

体(たい)積(せき)……151, 153

大(だい)腸(ちょう)……123, 129

大(だい)脳(のう)……115, 121, 122

台(たい)風(ふう)……229

タイフーン……229

対(たい)物(ぶつ)レンズ……157

タイヤ……161

ダイヤモンド……160, 205

太(たい)陽(よう)……208-209, 210, 212, 214, 217, 218, 219, 221, 230, 236, 239, 240

太(たい)陽(よう)系(けい)……210, 213, 236

太(たい)陽(よう)光(こう)発(はつ)電(でん)……138

太(たい)陽(よう)風(ふう)……239

対(たい)流(りゅう)……151

だ液(えき)……19

唾(だ)液(えき)腺(せん)……110

竹(たけ)……43

タコ……55, 57

タチウオ……60

ダチョウ……52

ダツ……60

タヌキ……78

タヌキモ……81

たね……67, 80

たまご……18, 29, 59

たまご(鶏(けい)卵(らん))……178-179

タマネギ……180

たん……102, 114

単(たん)位(い)電(でん)池(ち)……136

たんこぶ……125

ダンゴムシ……23

淡(たん)色(しょく)野(や)菜(さい)……120

炭(たん)水(すい)化(か)物(ぶつ)……117

弾(だん)性(せい)……150

炭(たん)素(そ)……160

たんぱく質(しつ)……104, 117, 118, 178

田(た)んぼ……63

段(だん)ボール製(せい)容(よう)器(き)包(ほう)装(そう)マーク……144

タンポポ……65

ち

血(ち)……19, 84, 103, 105, 125, 131

チーター……100

地(ち)球(きゅう)……208-209, 210-211, 212, 230, 239

チャバネアオカメムシ……20

チャレンジャー海(かい)淵(えん)……227

中(ちゅう)性(せい)……176

チョウ……26, 74

腸(ちょう)……98, 118, 123, 129

超(ちょう)音(おん)波(ぱ)……90

チョウチョウウオ……61

チンパンジー……102

つ

月(つき)……208-209

ツキミソウ……72

ツクツクボウシ……25

土(つち)ふまず……96

つば……110

ツバメ……53, 54

ツマグロヒョウモン……74

爪(つめ)……47, 109

梅(つ)雨(ゆ)……220

つらら……152

て

テアフラビン……176

DNA(ディーエヌエー)……99

低(てい)気(き)圧(あつ)……225, 229

鉄(てつ)……142, 154, 165

電(でん)解(かい)液(えき)……136

電(でん)気(き)……134-135, 136-137, 138-139, 199, 216

天(てん)気(き)雨(あめ)……226

天(てん)気(き)記(き)号(ごう)……225

天(てん)気(き)図(ず)……225

天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)……224-225

電(でん)光(こう)掲(けい)示(じ)板(ばん)……139

電(でん)磁(じ)波(は)……244

電(でん)車(しゃ)……198, 204

電(でん)子(し)レンジ……140

電(でん)線(せん)……199

天(てん)然(ねん)ガス……141

でんぷん……200

と

等(とう)圧(あつ)線(せん)……225, 242

トウガラシ……22

等(とう)級(きゅう)……215

糖(とう)質(しつ)……117

動(どう)物(ぶつ)性(せい)たんぱく質(しつ)……190-191

動(どう)脈(みゃく)……113

とげ……70, 71

土(ど)星(せい)……210, 213

凸(とつ)レンズ……157

トビウオ……57

251

トラ……42

トラウツボ……62

鳥(とり)……50, 52, 53, 66, 75

鳥(とり)はだ……126

トンボ……28, 29

な

内(ない)骨(こっ)格(かく)……32

長(なが)生(い)き……33

流(なが)れ星(ぼし)……211, 212

鳴(な)き声(ごえ)……25, 31, 51, 94

ナスニン……177

納(なっ)豆(とう)……182

ナナカマド……66

ナナホシテントウ……27

涙(なみだ)……93, 97, 127

ナミテントウ……27

南(なん)極(きょく)……231, 239, 240

ナンテン……66

に

ニイニイゼミ……25

ニカド電(でん)池(ち)……136

二(に)酸(さん)化(か)炭(たん)素(そ)……68, 84, 202, 232

にじ……217, 218-219

二(に)次(じ)電(でん)池(ち)……136

ニジュウヤホシテントウ……27

日(にっ)食(しょく)……209

ニホンタンポポ……65

ニホンミツバチ……13

乳(にゅう)酸(さん)菌(きん)……123, 182

乳(にゅう)歯(し)……108

ニワトリ……52, 76

ね

ネコ……46

熱(ねっ)帯(たい)低(てい)気(き)圧(あつ)……229

熱(ねつ)中(ちゅう)症(しょう)……128

ねむり……47, 61, 121-122

年(ねん)表(ぴょう)……195

の

ノアザミ……70

脳(のう)……86, 88, 90, 93, 96, 97, 110, 111, 115, 121

脳(のう)幹(かん)……121, 122

ノンレム睡(すい)眠(みん)……122

ノンレム睡(すい)眠(みん)中(ちゅう)枢(すう)……121, 122

は

歯(は)……37, 60, 108

葉(は)……68-69

肺(はい)……112

梅(ばい)雨(う)前(ぜん)線(せん)……220

バイオマス発(はつ)電(でん)……138

廃(はい)棄(き)物(ぶつ)発(はつ)電(でん)……138

パイナップル……80

ハエトリグサ……81

白(はく)衣(い)……203

白(はく)熱(ねつ)電(でん)球(きゅう)……139

ハゲブダイ……61

ハチドリ……50

発(はつ)音(おん)筋(きん)……24

発(はつ)音(おん)膜(まく)……24

白(はっ)血(けっ)球(きゅう)……103, 105

発(はっ)酵(こう)……182-183, 202

発(はっ)酵(こう)食(しょく)品(ひん)……183

発(はっ)光(こう)ダイオード……139

発(はつ)電(でん)所(しょ)……138

鼻(はな)……44, 62, 91

鼻(はな)くそ……114

花(はな)火(び)……162

鼻(はな)水(みず)……102, 114

ハニカム構(こう)造(ぞう)……12

ハムスター……34, 85

バラ……70

バラスト……204

ハリケーン……229

ハリセンボン……57

波(は)力(りょく)発(はつ)電(でん)……138

パン……202

半(はん)規(き)管(かん)……90, 111

半(はん)月(げつ)……208

反(はん)射(しゃ)……156, 169, 218, 245

パンダ……43, 94

半(はん)透(とう)膜(まく)……184

ハンノキ……130

ひ

ピーナッツ(→落(らっ)花(か)生(せい))

非(ひ)火(か)山(ざん)性(せい)温(おん)泉(せん)……240

光(ひかり)……169, 216-217, 238

光(ひかり)のスペクトル……86

ヒグラシ……25

ひげ……46

飛(ひ)行(こう)機(き)雲(ぐも)……173

非(ひ)晶(しょう)体(たい)……156

微(び)生(せい)物(ぶつ)……192, 202, 233

ビタミン……117, 120

左(ひだり)利(き)き……115

ビッグ・バン……236

ヒツジ……48

ひづめ……109

ヒバリ……53

皮(ひ)膚(ふ)……32, 38, 55, 76, 92, 106, 109, 114, 119, 125, 126, 130

ビフィズス菌(きん)……123

ヒメクロゴキブリ……22

ヒメジョオン……65

日(ひ)やけ……128

病(びょう)気(き)……42, 103, 105

氷(ひょう)山(ざん)……153

表(ひょう)面(めん)温(おん)度(ど)……215

表(ひょう)面(めん)張(ちょう)力(りょく)……12, 14

ヒヨドリ……53

ピラニア……60

252

ふ

風(ふう)向(こう)……225

風(ふう)力(りょく)……225

ブーメラン……148-149

風(ふう)力(りょく)発(はつ)電(でん)……138

ふきガラス……156

複(ふく)眼(がん)……28

副(ふく)交(こう)感(かん)神(しん)経(けい)……93

フクロウ……75

ブタクサ……65, 130

沸(ふっ)騰(とう)……170, 243

ふとん……168

船(ふね)……142

腐(ふ)敗(はい)菌(きん)……182

部(ぶ)分(ぶん)月(げっ)食(しょく)……209

フラクタン……182

ブラックホール……237

フラミンゴ……50, 76

プリズム……218

浮(ふ)力(りょく)……142

フレア……210

フロアクライミング方(ほう)法(ほう)……163

分(ぶん)子(し)……140, 152-153, 156, 200, 245

へ

ヘイケボタル……30

へそ……101

ヘッピリムシ……20

ベニクラゲ……33

ヘビ……79

ヘモグロビン……105

ペリカン……50

Hz(ヘルツ)……90, 244

変(へん)化(か)球(きゅう)……164

ペンギン……52, 94

変(へん)態(たい)……245

ほ

方(ほう)位(い)磁(じ)石(しゃく)……167

望(ぼう)遠(えん)鏡(きょう)……157

膀(ぼう)胱(こう)……124

胞(ほう)子(し)……189

膨(ぼう)張(ちょう)……151

放(ほう)電(でん)……134, 216

ホオジロ……51

ボール……150

ボールペン……166

ほくろ……126

保(ほ)護(ご)色(しょく)……55

星(ほし)(花(はな)火(び))……162

星(ほし)……214-215, 236

ホソムギ……130

ホタル……30

ボタン電(でん)池(ち)……136

北(ほっ)極(きょく)……49, 231, 239, 240

ホッキョククジラ……33

ホッキョクグマ……49

ポップコーン……200

ホトトギス……51

ほ乳(にゅう)類(るい)……35, 40, 101

骨(ほね)……32, 96, 100, 125

ポリフェノール……185

ポリブタジエン……150

ま

マーキング……44

マイクロ波(は)……140, 244

マグナス効(こう)果(か)……164

マグロ……61

摩(ま)擦(さつ)……140, 143

摩(ま)擦(さつ)熱(ねつ)……143, 161

マストクライミング方(ほう)法(ほう)……163

マッコウクジラ……36

マツムシ……31

マツモムシ……29

マツヨイグサ……72

まばたき……127

真(ま)水(みず)……142

マリアナ海(かい)溝(こう)……227

マンガン電(でん)池(ち)……136

満(まん)月(げつ)……208

マンボウ……61

み

ミイデラゴミムシ……20

三(み)日(か)月(づき)……208

右(みぎ)利(き)き……115

水(みず)……152-153, 170-171, 172, 185, 186, 188, 199, 204, 222

ミツバチ……12-13

ミツロウ……13

ミトコンドリア……116

ミネラル……117

ミノカサゴ……57

耳(みみ)……46, 62, 90, 111

耳(みみ)あか……114

脈(みゃく)……85

ミュラー・リヤー錯(さく)視(し)……88

ミント……22

ミンミンゼミ……25

む

ムカシトカゲ……33

虫(むし)……31

虫(むし)歯(ば)……37, 108, 110

虫(むし)めがね……157

ムンカー錯(さく)視(し)……89

め

目(め)……47, 75, 86, 92, 97, 111

めしべ……72, 81

目(め)の錯(さっ)覚(かく)……88

253

メラニン色(しき)素(そ)……92, 125, 126, 128

も

毛(もう)幹(かん)……92

毛(もう)球(きゅう)……106, 125

モウセンゴケ……81

網(もう)膜(まく)……86

モース硬(こう)度(ど)……160

木(もく)星(せい)……210, 213

木(もく)炭(たん)電(でん)池(ち)……137

や

ヤギ……48, 94

ヤゴ……29

野(や)菜(さい)……120

ヤドカリ……58

ヤマボウシ……66

ヤモリ……79

ゆ

有(ゆう)袋(たい)類(るい)……39

夕(ゆう)立(だち)……226

夕(ゆう)日(ひ)……221

夕(ゆう)焼(や)け……217

雪(ゆき)……172

雪(ゆき)雲(ぐも)……172

雪(ゆき)の結(けっ)晶(しょう)……152, 172

湯(ゆ)気(げ)……152, 170, 172, 199

輸(ゆ)血(けつ)……104

指(ゆび)……130

ゆめ……122

よ

揚(よう)力(りょく)……148

葉(よう)緑(りょく)素(そ)……68

葉(よう)緑(りょく)体(たい)……68

ヨーグルト……123

予(よ)防(ぼう)接(せっ)種(しゅ)……103

ヨモギ……130

ら

ライオン……94

ライオンゴロシ……67

ラクダ……78

落(らく)葉(よう)樹(じゅ)……69

落(らっ)花(か)生(せい)……80

ラミーカミキリ……74

乱(らん)層(そう)雲(うん)……222-223

り

リクイグアナ……71

リサイクル……144

リチウムイオン電(でん)池(ち)……136

リトマス試(し)験(けん)紙(し)……176

リモコン……198

流(りゅう)星(せい)群(ぐん)……212

硫(りゅう)化(か)アリル……180

緑(りょく)黄(おう)色(しょく)野(や)菜(さい)……120

リンゴ……185

リンパ液(えき)……90, 111

る

涙(るい)腺(せん)……93, 97

涙(るい)のう……97

れ

冷(れい)凍(とう)……188

レッドデータブック……35

レム睡(すい)眠(みん)……122

レム睡(すい)眠(みん)中(ちゅう)枢(すう)……121, 122

レモン……22, 176

連(れん)結(けつ)器(き)……159

レンコン……73

レンズ……157

ろ

録(ろく)音(おん)……158

わ

Y(ワイ)染(せん)色(しょく)体(たい)……99

渡(わた)り鳥(どり)……54

【主(おも)な参(さん)考(こう)文(ぶん)献(けん)】

『ふしぎ!  なぜ?  大(だい)図(ず)鑑(かん)―宇(う)宙(ちゅう)・地(ち)球(きゅう)・人(にん)間(げん)』(主(しゅ)婦(ふ)と生(せい)活(かつ)社(しゃ))

『こどもおもしろ学(がく)習(しゅう)館(かん)』(主(しゅ)婦(ふ)と生(せい)活(かつ)社(しゃ))

『人(にん)間(げん)を科(か)学(がく)する事(じ)典(てん)―心(こころ)と身(から)体(だ)のエンサイクロペディアー』(東(とう)京(きょう)堂(どう)出(しゅっ)版(ぱん))

『もっと知(し)りたい、おなかの赤(あか)ちゃんのこと』(赤(あか)ちゃんとママ社(しゃ))

『トコトンやさしい血(けつ)液(えき)の本(ほん)』(日(にっ)刊(かん)工(こう)業(ぎょう)新(しん)聞(ぶん)社(しゃ))

『データでわかる人(にん)間(げん)のカラダ』(明(めい)治(じ)書(しょ)院(いん))

『面(おも)白(しろ)いほどよくわかる人(じん)体(たい)のしくみ』(日(に)本(ほん)文(ぶん)芸(げい)社(しゃ))

『決(けっ)定(てい)版(ばん)  知(し)ってビックリ!  人(じん)体(たい)のヒミツ大(たい)全(ぜん)』(宝(たから)島(じま)社(しゃ))

『毎(まい)日(にち)小(しょう)学(がく)生(せい)新(しん)聞(ぶん)  マンガで理(り)科(か)!  きょうのなぜ  自(し)然(ぜん)現(げん)象(しょう)のなぞ21』(偕(かい)成(せい)社(しゃ))

『食(た)べものを科(か)学(がく)する  パート1(身(み)のまわりのふしぎサイエンス1)』(岩(いわ)崎(さき)書(しょ)店(てん))

『ギモンかいけつ!  天(あま)達(たつ)さんのお天(てん)気(き)教(きょう)室(しつ)』(文(ぶん)化(か)出(しゅっ)版(ぱん)局(きょく))

日(に)本(ほん)科(か)学(がく)協(きょう)会(かい)  http://www.jss.or.jp/fukyu/kagaku/data/744.html

WWF  http://www.wwf.or.jp/biodiversity/

環(かん)境(きょう)省(しょう)  https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h20/index.html#index

キノコの不(ふ)思(し)議(ぎ)  http://kenko-shien.com/ohga/rabo.html

宇(う)宙(ちゅう)科(か)学(がく)研(けん)究(きゅう)所(じょ)キッズサイト    ボクら宇(う)宙(ちゅう)かがく大(だい)好(す)き!ウチューンズ  http://www.kids.isas.jaxa.jp/

JAXA宇(う)宙(ちゅう)情(じょう)報(ほう)センター  http://Spaceinfo.jaxa.jp/

JSTバーチャル科(か)学(がく)館(かん)  http://www.jst.go.jp/csc/virtual/

自(し)然(ぜん)科(か)学(がく)研(けん)究(きゅう)機(き)構(こう)国(こく)立(りつ)天(てん)文(もん)台(だい)  http://www.nao.ac.jp/

気(き)象(しょう)庁(ちょう)  http://www.jma.go.jp/jma/index.html

国(こく)立(りつ)研(けん)究(きゅう)開(かい)発(はつ)法(ほう)人(じん)  海(かい)洋(よう)研(けん)究(きゅう)開(かい)発(はつ)機(き)構(こう)  JAMSTEC  http://www.jamstec.go.jp/j/

山(やま)田(だ)養(よう)蜂(ほう)場(じょう)ミツバチ研(けん)究(きゅう)支(し)援(えん)サイト  http://www.bee-lab.jp/hobeey/

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――保(ほ)護(ご)者(しゃ)のみなさんヘ――

子(こ)どもたちの「なぜ!?」を上(じょう)手(ず)にサポート

中(なか)島(しま)千(ち)恵(え)子(こ)(千(ち)葉(ば)経(けい)済(ざい)大(だい)学(がく)短(たん)期(き)大(だい)学(がく)部(ぶ)子(こ)ども学(がっ)科(か)教(きょう)授(じゅ))

体(たい)験(けん)を通(とお)して知(し)る喜(よろこ)び・わかる楽(たの)しさは学(がく)習(しゅう)の基(き)盤(ばん)になります

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  お子(こ)さんが小(ちい)さい時(とき)に、「○○って何(なに)?」「何(なん)で?」と質(しつ)問(もん)責(ぜ)めにあった時(じ)期(き)があったことを覚(おぼ)えていますか?  子(こ)どもたちの興(きょう)味(み)・関(かん)心(しん)、好(こう)奇(き)心(しん)がありとあらゆるものに向(む)けられていた時(じ)期(き)がありましたね。不(ふ)思(し)議(ぎ)なこと・驚(おどろ)くことに気(き)づき、それらを知(し)る喜(よろこ)びが子(こ)どもの学(まな)びの原(げん)点(てん)になっていたのです。

  大(おお)きくなるにつれて、何(なに)気(げ)なく行(おこな)ってしまうこと、気(き)づかずに過(す)ぎてしまうことが多(おお)くなっていきます。世(よ)の中(なか)の動(うご)きも速(はや)く、時(じ)間(かん)ややることに追(お)われ、心(こころ)の余(よ)裕(ゆう)がない生(せい)活(かつ)になってきていることがあるのかもしれません。だからこそ今(いま)、周(しゅう)囲(い)の環(かん)境(きょう)にちょっと目(め)を向(む)けていってください。そこには子(こ)どもの「なぜ?」を思(おも)わせる様(さま)々(ざま)なことがあふれているはずです。急(いそ)がずにゆっくりと見(み)てください。あれあれ?  何(なん)でそうなのか、わからないこと・不(ふ)思(し)議(ぎ)なことがたくさん見(み)えてきますね。

  子(こ)どもの「なぜ?」が素(す)直(なお)に表(ひょう)現(げん)できるように、まず聞(き)く姿(し)勢(せい)を示(しめ)してください。つまらない、くだらないとすぐに否(ひ)定(てい)しないようにしましょう。忙(いそが)しいから後(あと)でと先(さき)送(おく)りして結(けっ)局(きょく)対(たい)応(おう)しないですますというのもいけません。その場(ば)で疑(ぎ)問(もん)をしっかりと受(う)けとめて、是(ぜ)非(ひ)親(おや)子(こ)で一(いっ)緒(しょ)に考(かんが)える時(じ)間(かん)を作(つく)ってください。

  子(こ)どもから質(しつ)問(もん)された時(とき)、正(せい)解(かい)を言(い)わなくてはならないと思(おも)い、わからないことを質(しつ)問(もん)されてつい素(そ)っ気(け)ない対(たい)応(おう)になってしまいませんか。子(こ)どもの疑(ぎ)問(もん)や言(こと)葉(ば)に正(せい)解(かい)を与(あた)えることが良(よ)いのではなく、疑(ぎ)問(もん)を持(も)ったこと自(じ)体(たい)を「よく気(き)づいたね」としっかりと認(みと)めることが大(たい)切(せつ)なことです。そして、子(こ)どもと同(おな)じ方(ほう)向(こう)を向(む)いて一(いっ)緒(しょ)に調(しら)べたり試(ため)したりしていきましょう。体(たい)験(けん)を通(とお)して知(し)る喜(よろこ)び・わかる楽(たの)しさは学(がく)習(しゅう)の基(き)盤(ばん)となり、生(しょう)涯(がい)の学(まな)びにつながっていきます。

  また、知(ち)識(しき)の多(おお)さを競(きそ)うのではなく、実(じっ)際(さい)にやってみて実(じっ)感(かん)してわかることがとても大(たい)切(せつ)なことです。大(お)人(とな)が知(し)らないことやわからないこともあります。大(だい)事(じ)なことは、ともに歩(あゆ)み、ともに学(まな)びを楽(たの)しんでいくという親(おや)の姿(し)勢(せい)なのです。そして、思(おも)ったことを表(ひょう)現(げん)しあうことで、親(おや)子(こ)のコミュニケーションも密(みつ)になり、豊(ゆた)かになり、絆(きずな)もさらに深(ふか)くなっていくことでしょう。「調(しら)べてみようか」「ちょっとやってみようか」と気(き)軽(がる)に声(こえ)をかけてあげましょう。そんな一(ひと)押(お)しが子(こ)どもたちの心(こころ)の支(ささ)えと希(き)望(ぼう)なのです。

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●生(い)き物(もの)のなぜ?

  子(こ)どもたちは生(い)き物(もの)が好(す)きですね。興(きょう)味(み)・関(かん)心(しん)が高(たか)いことでしょう。身(み)近(ぢか)な生(い)き物(もの)の存(そん)在(ざい)から子(こ)どもたちは命(いのち)の不(ふ)思(し)議(ぎ)さや驚(きょう)異(い)・神(しん)秘(ぴ)を実(じっ)感(かん)していきます。

  生(い)き物(もの)の各(おの)々(おの)の個(こ)体(たい)には特(とく)有(ゆう)の形(けい)態(たい)や生(せい)態(たい)があります。見(み)て不(ふ)思(し)議(ぎ)、動(うご)いて不(ふ)思(し)議(ぎ)、自(じ)分(ぶん)と比(くら)べての生(せい)活(かつ)の不(ふ)思(し)議(ぎ)など、疑(ぎ)問(もん)はたくさんでてくることでしょう。どんな生(い)き物(もの)にも、その存(そん)在(ざい)に意(い)味(み)があります。そして、環(かん)境(きょう)に適(てき)応(おう)してきた生(い)きるための知(ち)恵(え)がたくさんあります。生(い)きる力(ちから)について是(ぜ)非(ひ)多(おお)くのことを親(おや)子(こ)で話(はな)し合(あ)っていってください。

  また、肉(にく)眼(がん)では見(み)られないことや見(み)過(す)ごすこともありますので、一(いっ)緒(しょ)に調(しら)べてよく見(み)て考(かんが)える姿(し)勢(せい)を育(そだ)てていきましょう。そして、すべての生(い)き物(もの)が必(ひつ)要(よう)であること、環(かん)境(きょう)にとって大(たい)切(せつ)なことを考(かんが)えていけるとよいですね。親(おや)御(ご)さんの中(なか)には虫(むし)が苦(にが)手(て)な方(かた)もいると思(おも)いますが、まずは大(お)人(とな)から、生(い)き物(もの)自(じ)体(たい)を理(り)解(かい)していく姿(し)勢(せい)を示(しめ)してください。家(いえ)の中(なか)、庭(にわ)先(さき)で、歩(ある)く道(みち)で、身(み)近(ぢか)なところから「なぜ?」を考(かんが)え始(はじ)めましょう。

●体(からだ)のなぜ?

  人(じん)体(たい)の神(しん)秘(ぴ)は奥(おく)深(ぶか)いものですね。自(じ)分(ぶん)の体(からだ)の中(なか)で何(なに)がどのように機(き)能(のう)しているのかということはなかなか理(り)解(かい)することができませんが、表(おもて)にあらわれる現(げん)象(しょう)や症(しょう)状(じょう)などを通(とお)して必(ひつ)要(よう)なことが自(じ)分(ぶん)の体(からだ)で起(お)こっているということを探(さぐ)ることができます。各(おの)々(おの)が必(ひつ)要(よう)な働(はたら)きをして生(せい)命(めい)を維(い)持(じ)していることは本(ほん)当(とう)に驚(きょう)異(い)なのです。

  子(こ)どもたちが自(じ)分(ぶん)なりに理(り)解(かい)できる範(はん)囲(い)で、自(じ)分(ぶん)の体(からだ)に関(かん)心(しん)を持(も)つこと、健(けん)康(こう)で過(す)ごせるように意(い)識(しき)して生(せい)活(かつ)することは生(い)きるためにとても重(じゅう)要(よう)なことです。頭(あたま)のてっぺんから足(あし)の先(さき)まで、自(じ)分(ぶん)の体(からだ)で感(かん)じる疑(ぎ)問(もん)を一(いっ)緒(しょ)に考(かんが)えていきましょう。それが、体(からだ)を大(だい)事(じ)にしていく気(き)持(も)ち、他(ほか)の人(ひと)の生(せい)命(めい)や体(からだ)を大(だい)事(じ)に思(おも)う気(き)持(も)ちへとつながっていきます。

  学(がっ)校(こう)では健(けん)康(こう)教(きょう)育(いく)や食(しょく)育(いく)が重(じゅう)要(よう)視(し)され、学(がく)年(ねん)に応(おう)じた内(ない)容(よう)で実(じっ)践(せん)されています。家(か)庭(てい)では素(そ)朴(ぼく)なふれあいから感(かん)じること・疑(ぎ)問(もん)をいろいろ話(はな)し合(あ)ってください。そして、人(にん)間(げん)って素(す)晴(ば)らしいと実(じっ)感(かん)してくださいね。

●身(み)の回(まわ)りのなぜ?

  生(せい)活(かつ)の中(なか)には不(ふ)思(し)議(ぎ)がたくさんあります。家(いえ)の中(なか)を見(み)回(まわ)すと、台(だい)所(どころ)のガス台(だい)、戸(と)棚(だな)、冷(れい)蔵(ぞう)庫(こ)の中(なか)や食(しょく)材(ざい)にも発(はっ)見(けん)があることでしょう。目(め)の前(まえ)になぜだろうと思(おも)うことがたくさんある宝(たから)の山(やま)ですね。むしろ自(じ)分(ぶん)のごく近(ちか)いところにある事(こと)柄(がら)だからこそ、関(かん)心(しん)を持(も)ち、知(し)りたい思(おも)いが高(たか)まるのではないでしょうか。改(あらた)めて「どうして?」と聞(き)かれるとわからないことも多(おお)いですし、昔(むかし)から何(なに)気(げ)なく見(み)てきたこと・やってきたことにも説(せつ)明(めい)できる答(こた)えがあることがわかりますね。

  現(げん)代(だい)の人(ひと)々(びと)の生(せい)活(かつ)は忙(いそが)しく、早(はや)くいろいろなことをすることが良(よ)いように思(おも)われがちです。でも、今(いま)子(こ)どもの立(た)ちどまった素(そ)朴(ぼく)な疑(ぎ)問(もん)や考(かんが)えを大(だい)事(じ)に受(う)けとめてください。そして、子(こ)どもと一(いっ)緒(しょ)に小(ちい)さな疑(ぎ)問(もん)から大(おお)きな驚(おどろ)きを味(あじ)わってください。ちょっとした実(じっ)験(けん)を通(とお)して、そうだったのかと理(り)解(かい)を深(ふか)め、生(せい)活(かつ)を楽(たの)しんでいきましょう。

●地(ち)球(きゅう)・宇(う)宙(ちゅう)のなぜ?

  夜(よ)空(ぞら)に輝(かがや)く満(まん)天(てん)の星(ほし)を見(み)てそれぞれの星(せい)座(ざ)の話(はなし)を聞(き)き、月(つき)にはうさぎがいると思(おも)っていた子(こ)ども時(じ)代(だい)を過(す)ごした方(かた)もいることでしょう。今(いま)や、人(じん)類(るい)は月(つき)に足(あし)を踏(ふ)み入(い)れ、その様(よう)子(す)を映(えい)像(ぞう)で見(み)ることができるようになりました。科(か)学(がく)の進(しん)歩(ぽ)は日(にっ)進(しん)月(げっ)歩(ぽ)、想(そう)像(ぞう)と浪(ろ)漫(まん)の世(せ)界(かい)だったものの謎(なぞ)がひとつずつ解(と)き明(あ)かされていきます。宇(う)宙(ちゅう)飛(ひ)行(こう)士(し)は、将(しょう)来(らい)の職(しょく)業(ぎょう)として実(じつ)現(げん)可(か)能(のう)な夢(ゆめ)になっているのです。憧(あこが)れの気(き)持(も)ちと今(いま)現(げん)実(じつ)にわかっていることを子(こ)どもと一(いっ)緒(しょ)に考(かんが)えていきましょう。

  また、自(し)然(ぜん)は人(ひと)々(びと)の暮(く)らしに多(た)大(だい)な影(えい)響(きょう)を及(およ)ぼします。天(てん)気(き)予(よ)報(ほう)というごく身(み)近(ぢか)なかかわりから、自(し)然(ぜん)現(げん)象(しょう)、温(おん)暖(だん)化(か)など様(さま)々(ざま)なことをしっかり理(り)解(かい)していければ、未(み)来(らい)に向(む)かって大(だい)事(じ)な財(ざい)産(さん)を子(こ)どもたちに残(のこ)していけると思(おも)います。少(すこ)し難(むずか)しいことがあるかもしれませんが、一(いっ)緒(しょ)に調(しら)べたり話(はな)し合(あ)ったりしていくことで、自(し)然(ぜん)との大(たい)切(せつ)な絆(きずな)を感(かん)じ、自(し)然(ぜん)への敬(けい)虔(けん)な思(おも)いをもっていけることでしょう。

  

●協(きょう)力(りょく)

西(にし)村(むら)聡(そう)―(いち)(株(かぶ)式(しき)会(がい)社(しゃ)サイエンスエンタテイメント)

村(むら)上(かみ)渡(わたる)、関(せき)野(の)剛(つよし)、板(いた)垣(がき)喜(よし)子(こ)、市(いち)岡(おか)元(げん)気(き)、田(た)中(なか)由(ゆ)香(か)里(り)

海(え)老(び)谷(たに)浩(ひろし)(米(よね)村(むら)でんじろうサイエンスプロダクション)

●写(しゃ)真(しん)提(てい)供(きょう)(五(ご)十(じゅう)音(おん)順(じゅん))

アドベンチャーワールド(p43)

海(うみ)野(の)和(かず)男(お)(p87)

かみね公(こう)園(えん)管(かん)理(り)事(じ)務(む)所(しょ)(p79)

下(しもの)関(せき)市(し)しものせき水(すい)族(ぞく)館(かん)海(かい)響(きょう)館(かん)(p33)

スティングレイ・ジャパン(p33)

長(なが)崎(さき)バイオパーク(p39)

広(ひろ)島(しま)市(し)衛(えい)生(せい)研(けん)究(きゅう)所(じょ)(p203)

横(よこ)浜(はま)市(し)野(の)毛(げ)山(やま)動(どう)物(ぶつ)園(えん)(p37)

●執(しっ)筆(ぴつ)

宇(う)川(がわ)静(しずか)

渋(しぶ)谷(や)典(のり)子(こ)

とりごえこうじ

栗(くり)田(た)芽(め)生(ばえ)(グループ・コロンブス)

橋(はし)本(もと)千(ち)絵(え)(グループ・コロンブス)

●キャラクターデザイン

法(ほう)嶋(しま)かよ

●本(ほん)文(ぶん)イラスト

かわむらふゆみ

末(すえ)藤(ふじ)久(く)美(み)子(こ)

鶴(つる)田(た)一(かず)浩(ひろ)

とりごえこうじ

吉(よし)見(み)礼(れい)司(じ)

●装(そう)丁(てい)

cycledesign

●本(ほん)文(ぶん)デザイン

坂(さか)田(た)良(りょう)子(こ)

●構(こう)成(せい)・編(へん)集(しゅうい)

グループ・コロンブス(石(いし)井(い)立(たつ)子(こ))

●編(へん)集(しゅう)人(にん)

畠(はたけ)山(やま)健(けん)一(いち)(辰(た)巳(つみ)出(しゅっ)版(ぱん))


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