令(れい)和(わ)4年度(ねんど)  東京都(とうきょうと)  高校(こうこう)入試(にゅうし)問題(もんだい)  社会(しゃかい)

注意(ちゅうい)

1 問題(もんだい)は 1 から 6 までで,12ページにわたって印刷(いんさつ)してあります。
2 検査(けんさ)時間(じかん)は50分(ぷん)で,終(お)わりは午後(ごご)2時(じ)20分(ぷん)です。
3 声(こえ)を出(だ)して読(よ)んではいけません。
4 答(こた)えは全(すべ)て解答(かいとう)用紙(ようし)にHB又(また)はBの鉛筆(えんぴつ)(シャープペンシルも可(か))を使(つか)って明確(めいかく)に記入(きにゅう)し,解答(かいとう)用紙(ようし)だけを提出(ていしゅつ)しなさい。
5 答(こた)えは特別(とくべつ)の指示(しじ)のあるもののほかは,各問(かくとい)のア・イ・ウ・エのうちから,最(もっと)も適切(てきせつ)なものをそれぞれ一(ひと)つずつ選(えら)んで,その記号(きごう)のimage00001.jpgの中(なか)を正確(せいかく)に塗(ぬ)りつぶしなさい。
6 答(こた)えを記述(きじゅつ)する問題(もんだい)については,解答(かいとう)用紙(ようし)の決(き)められた欄(らん)からはみ出(だ)さないように書(か)きなさい。
7 答(こた)えを直(なお)すときは,きれいに消(け)してから,消(け)しくずを残(のこ)さないようにして,新(あたら)しい答(こた)えを書(か)きなさい。
8 受検(じゅけん)番号(ばんごう)を解答(かいとう)用紙(ようし)の決(き)められた欄(らん)に書(か)き,その数字(すうじ)のimage00002.jpgの中(なか)を正確(せいかく)に塗(ぬ)りつぶしなさい。
9 解答(かいとう)用紙(ようし)は,汚(よご)したり,折(お)り曲(ま)げたりしてはいけません。

 

問題(もんだい)は次(つぎ)のページからです。

1

 1

  次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

〔問(とい)1〕  次(つぎ)の資料(しりょう)は,ある地域(ちいき)の様子(ようす)を地域(ちいき)調査(ちょうさ)の発表用(はっぴょうよう)としてまとめたものの一部(いちぶ)である。下(した)のア〜エの地形図(ちけいず)は,「国土(こくど)地理院(ちりいん)発行(はっこう)2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい)した地形図上(ちけいずじょう)に●で示(しめ)したA点(てん)から,B点(てん)を経(へ)て,C点(てん)まで移動(いどう)した経路(けいろ)を太線(ふとせん)image00003.jpgで示(しめ)したものである。資料(しりょう)で示(しめ)された地域(ちいき)に当(あ)てはまるのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

 

漁師町(りょうしまち)の痕跡(こんせき)を巡(めぐ)る

調査日(ちょうさび)  令(れい)和(わ)3年(ねん)10月(がつ)2日(ふつか)(土(ど))

天候(てんこう)  晴(は)れ

複数(ふくすう)の文献等(ぶんけんとう)に共通(きょうつう)した地域(ちいき)の特徴(とくちょう)

○ A点(てん)付近(ふきん)の様子(ようす)
   ベカ舟(ぶね)がつながれていた川(かわ),漁業(ぎょぎょう)を営(いとな)む家(いえ),町(まち)役場(やくば)
○ B点(てん)付近(ふきん)の様子(ようす)
   にぎやかな商店街(しょうてんがい),細(ほそ)い路地(ろじ)

image00004.jpgxmri_0049xmri_004Axmri_004Bxmri_004C

 

漁師町(りょうしまち)の痕跡(こんせき)を巡(めぐ)った様子(ようす)

  A点(てん)で川(かわ)に架(か)かる橋(はし)から東(ひがし)を見(み)ると,漁業(ぎょぎょう)に使(つか)うベカ舟(ぶね)がつながれていた川(かわ)が曲(ま)がっている様子(ようす)が見(み)えた。その橋(はし)を渡(わた)ると,水準点(すいじゅんてん)がある場所(ばしょ)に旧(きゅう)町役場(まちやくば)の跡(あと)の碑(ひ)があった。南(みなみ)へ約(やく)50m歩(ある)いて南東(なんとう)に曲(ま)がった道路(どうろ)のB点(てん)では,明治(めいじ)時代(じだい)初期(しょき)の商家(しょうか)の建物(たてもの)や細(ほそ)い路地(ろじ)がいくつか見(み)られた。川(かわ)に並行(へいこう)した道路(どうろ)を約(やく)450m歩(ある)き,北東(ほくとう)に曲(ま)がって川(かわ)に架(か)かる橋(はし)を渡(わた)り,少(すこ)し歩(ある)いて北西(ほくせい)に曲(ま)がって川(かわ)に並行(へいこう)した道路(どうろ)を約(やく)250m直進(ちょくしん)し,曲(ま)がりくねった道(みち)を進(すす)み,東(ひがし)へ曲(ま)がると,学校(がっこう)の前(まえ)のC点(てん)に着(つ)いた。

 

A点(てん)(漁業(ぎょぎょう)に使(つか)うベカ舟(ぶね)がつながれていた川(かわ))

image00005.jpg

B点(てん)(明治(めいじ)時代(じだい)初期(しょき)の商家(しょうか)の建物(たてもの)が見(み)られる道路(どうろ))

image00006.jpg

 

ア

image00007.jpgxmri_0061xmri_0062xmri_0063

(2019年(ねん)の「国土(こくど)地理院(ちりいん)発行(はっこう)2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)(千葉(ちば)西部(せいぶ))」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい))

イ

image00008.jpgxmri_0069xmri_006Axmri_006B

(2019年(ねん)の「国土(こくど)地理院(ちりいん)発行(はっこう)2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)(船橋(ふなばし))」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい))

2

ウ

image00009.jpgxmri_0071xmri_0072xmri_0073

(2020年(ねん)の「国土(こくど)地理院(ちりいん)発行(はっこう)2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)(横浜(よこはま)西部(せいぶ))」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい))

エ

image00010.jpgxmri_0079xmri_007Axmri_007B

(2015年(ねん)の「国土(こくど)地理院(ちりいん)発行(はっこう)2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)(浦安(うらやす))」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい))

 

〔問(とい)2〕  次(つぎ)のⅠの略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のア〜エは,世界(せかい)遺産(いさん)に登録(とうろく)されている我(わ)が国(くに)の主(おも)な歴史的(れきしてき)文化財(ぶんかざい)の所在地(しょざいち)を示(しめ)したものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)で述(の)べている歴史的(れきしてき)文化財(ぶんかざい)の所在地(しょざいち)に当(あ)てはまるのは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のア〜エのうちのどれか。

Ⅰ

image00011.jpgxmri_008Axmri_008Bxmri_008Cxmri_008D

 

Ⅱ

  鑑真(がんじん)によって伝(つた)えられた戒律(かいりつ)を重(おも)んじる律宗(りっしゅう)の中心(ちゅうしん)となる寺院(じいん)は,中央(ちゅうおう)に朱雀(すざく)大路(おおじ)が通(とお)り,碁盤(ごばん)の目状(めじょう)に整備(せいび)された都(みやこ)に建立(こんりゅう)された。金堂(こんどう)や講堂(こうどう)などが立(た)ち並(なら)び,鑑真(がんじん)和上(わじょう)坐像(ざぞう)が御影堂(みえいどう)に納(おさ)められており,1998年(ねん)に世界(せかい)遺産(いさん)に登録(とうろく)された。

 

〔問(とい)3〕  次(つぎ)の文章(ぶんしょう)で述(の)べている司法(しほう)機関(きかん)に当(あ)てはまるのは,下(した)のア〜エのうちのどれか。

  都府県(とふけん)に各(かく)1か所(しょ),北海道(ほっかいどう)に4か所(しょ)の合計(ごうけい)50か所(しょ)に設置(せっち)され,開(ひら)かれる裁判(さいばん)は,原則(げんそく),第一審(だいいっしん)となり,民事(みんじ)裁判(さいばん),行政(ぎょうせい)裁判(さいばん),刑事(けいじ)裁判(さいばん)を扱(あつか)う。重大(じゅうだい)な犯罪(はんざい)に関(かか)わる刑事(けいじ)事件(じけん)の第一審(だいいっしん)では,国民(こくみん)から選(えら)ばれた裁判員(さいばんいん)による裁判(さいばん)が行(おこな)われる。

 

ア  地方(ちほう)裁判所(さいばんしょ)

イ  家庭(かてい)裁判所(さいばんしょ)

ウ  高等(こうとう)裁判所(さいばんしょ)

エ  簡易(かんい)裁判所(さいばんしょ)

3

 2

  次(つぎ)の略(りゃく)地図(ちず)を見(み)て,あとの各問(かくとい)に答(こた)えよ。

image00012.jpgxmri_00AFxmri_00B0xmri_00B1xmri_00B2xmri_00B3xmri_00B4xmri_00B5xmri_00B6xmri_00B7xmri_00B8xmri_00B9xmri_00BA

〔問(とい)1〕  次(つぎ)のⅠの文章(ぶんしょう)は,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)にimage00013.jpgで示(しめ)したA〜Dのいずれかの範囲(はんい)の海域(かいいき)と都市(とし)の様子(ようす)についてまとめたものである。Ⅱのア〜エのグラフは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のA〜Dのいずれかの範囲内(はんいない)に●で示(しめ)した都市(とし)の,年平均(ねんへいきん)気温(きおん)と年(ねん)降水量(こうすいりょう)及(およ)び各月(かくつき)の平均(へいきん)気温(きおん)と降水量(こうすいりょう)を示(しめ)したものである。Ⅰの文章(ぶんしょう)で述(の)べている海域(かいいき)と都市(とし)に当(あ)てはまるのは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のA〜Dのうちのどれか,また,その範囲内(はんいない)に位置(いち)する都市(とし)のグラフに当(あ)てはまるのは,Ⅱのア〜エのうちのどれか。

Ⅰ

  イスラム商人(しょうにん)が,往路(おうろ)は夏季(かき)に発生(はっせい)する南西(なんせい)の風(かぜ)とその風(かぜ)の影響(えいきょう)による海流(かいりゅう)を,復路(ふくろ)は冬季(とうき)に発生(はっせい)する北東(ほくとう)の風(かぜ)とその風(かぜ)の影響(えいきょう)による海流(かいりゅう)を利用(りよう)して,三角帆(さんかくほ)のダウ船(せん)で航海(こうかい)をしていた。●で示(しめ)した都市(とし)では,季節風(きせつふう)(モンスーン)による雨(あめ)の到来(とうらい)を祝(いわ)う文化(ぶんか)が見(み)られ,降水量(こうすいりょう)が物価(ぶっか)動向(どうこう)にも影響(えいきょう)するため,気象局(きしょうきょく)が「モンスーン入(い)り」を発表(はっぴょう)している。

 

Ⅱ

image00014.jpgxmri_00DBxmri_00DCxmri_00DDxmri_00DExmri_00DFxmri_00E0xmri_00E1xmri_00E2xmri_00E3xmri_00E4xmri_00E5xmri_00E6xmri_00E7xmri_00E8xmri_00E9xmri_00EAxmri_00EBxmri_00ECxmri_00EDxmri_00EExmri_00EFxmri_00F0xmri_00F1xmri_00F2xmri_00F3xmri_00F4xmri_00F5xmri_00F6xmri_00F7xmri_00F8xmri_00F9xmri_00FAxmri_00FBxmri_00FCxmri_00FDxmri_00FExmri_00FFxmri_0100xmri_0101xmri_0102xmri_0103xmri_0104

(気象庁(きしょうちょう)のホームページより作成(さくせい))

4

〔問(とい)2〕  次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エは,コンテナ埠頭(ふとう)が整備(せいび)された港湾(こうわん)が位置(いち)する都市(とし)のうち,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)にP〜Sで示(しめ)した,釜山(プサン),シンガポール,ドバイ,ロッテルダムのいずれかの都市(とし)に位置(いち)する港湾(こうわん)の,2018年(ねん)における総取扱(そうとりあつかい)貨物量(かもつりょう)と様子(ようす)についてまとめたものである。略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のP〜Sのそれぞれの都市(とし)に位置(いち)する港湾(こうわん)に当(あ)てはまるのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

ア  総取扱(そうとりあつかい)貨物量(かもつりょう)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">t</mi></math>

  港湾(こうわん)の様子(ようす) 経済(けいざい)大国(たいこく)を最短(さいたん)距離(きょり)で結(むす)ぶ大圏(たいけん)航路上(こうろじょう)付近(ふきん)に位置(いち)する利点(りてん)を生(い)かし,国際(こくさい)貨物(かもつ)の物流(ぶつりゅう)拠点(きょてん)となるべく,国家(こっか)事業(じぎょう)として港湾(こうわん)整備(せいび)が進(すす)められ,2018年(ねん)にはコンテナ取扱(とりあつかい)量(りょう)は世界(せかい)第(だい)6位(い)となっている。

イ  総取扱(そうとりあつかい)貨物量(かもつりょう)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">t</mi></math>

  港湾(こうわん)の様子(ようす) 石油(せきゆ)の輸送路(ゆそうろ)となる海峡(かいきょう)付近(ふきん)に位置(いち)し,石油(せきゆ)依存(いぞん)の経済(けいざい)からの脱却(だっきゃく)を図(はか)る一環(いっかん)として,この地域(ちいき)の物流(ぶつりゅう)を担(にな)う目的(もくてき)で港湾(こうわん)が整備(せいび)され,2018年(ねん)にはコンテナ取扱(とりあつかい)量(りょう)は世界(せかい)第(だい)10位(い)となっている。

ウ  総取扱(そうとりあつかい)貨物量(かもつりょう)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">t</mi></math>

  港湾(こうわん)の様子(ようす) 複数(ふくすう)の国(くに)を流(なが)れる河川(かせん)の河口(かこう)に位置(いち)し,2020年(ねん)では域内(いきない)の国(くに)の人口(じんこう)の合計(ごうけい)が約(やく)4億(おく)5000万人(まんにん),国内(こくない)総生産(そうせいさん)(GDP)の合計(ごうけい)が約(やく)15兆(ちょう)2000億(おく)ドルの単一(たんいつ)市場(しじょう)となる地域(ちいき)の中心的(ちゅうしんてき)な貿易港(ぼうえきこう)で,2018年(ねん)にはコンテナ取扱(とりあつかい)量(りょう)は世界(せかい)第(だい)11位(い)となっている。

エ  総取扱(そうとりあつかい)貨物量(かもつりょう)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">,</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">t</mi></math>

  港湾(こうわん)の様子(ようす) 人口(じんこう)密度(みつど)約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>人(にん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">k</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">2</mn></mrow></msup></math>を超(こ)える国(くに)の南部(なんぶ)に位置(いち)し,地域(ちいき)の安定(あんてい)と発展(はってん)を目的(もくてき)に1967年(ねん)に5か国(こく)で設立(せつりつ)され現在(げんざい)10か国(こく)が加盟(かめい)する組織(そしき)において,ハブ港(こう)としての役割(やくわり)を果(は)たし,2018年(ねん)にはコンテナ取扱(とりあつかい)量(りょう)は世界(せかい)第(だい)2位(い)となっている。

(注)国内(こくない)総生産(そうせいさん)とは,一(ひと)つの国(くに)において新(あら)たに生(う)み出(だ)された価値(かち)の総額(そうがく)を示(しめ)した数値(すうち)のことである。

(「データブック  オブ・ザ・ワールド」2021年版(ねんばん)などより作成(さくせい))

 

〔問(とい)3〕  次(つぎ)のⅠとⅡの表(ひょう)のア〜エは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)にimage00015.jpgで示(しめ)したW〜Zのいずれかの国(くに)に当(あ)てはまる。Ⅰの表(ひょう)は,1999年(ねん)と2019年(ねん)における日本(にほん)の輸入(ゆにゅう)総額(そうがく),日本(にほん)の主(おも)な輸入(ゆにゅう)品目(ひんもく)と輸入額(ゆにゅうがく)を示(しめ)したものである。Ⅱの表(ひょう)は,1999年(ねん)と2019年(ねん)における輸出(ゆしゅつ)総額(そうがく),輸出額(ゆしゅつがく)が多(おお)い上位(じょうい)3位(い)までの貿易(ぼうえき)相手国(あいてこく)を示(しめ)したものである。Ⅲの文章(ぶんしょう)は,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のW〜Zのいずれかの国(くに)について述(の)べたものである。Ⅲの文章(ぶんしょう)で述(の)べている国(くに)に当(あ)てはまるのは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のW〜Zのうちのどれか,また,ⅠとⅡの表(ひょう)のア〜エのうちのどれか。

   

日本(にほん)の
輸入(ゆにゅう)総額(そうがく)

(億円(おくえん))

日本(にほん)の主(おも)な輸入(ゆにゅう)品目(ひんもく)と
輸入額(ゆにゅうがく)(億円(おくえん))

ア

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">4</mn></math>

電気(でんき)機器(きき)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">8</mn></math>

一般(いっぱん)機械(きかい)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">2</mn></math>

液化(えきか)天然(てんねん)
ガス
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>

電気(でんき)機器(きき)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">7</mn></math>

液化(えきか)天然(てんねん)
ガス
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

一般(いっぱん)機械(きかい)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>

イ

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math>

金属(きんぞく)鉱(こう)及(およ)び
くず
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">2</mn></math>

非鉄(ひてつ)金属(きんぞく)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">8</mn></math>

飼料(しりょう)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">4</mn></math>

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>

金属(きんぞく)鉱(こう)及(およ)び
くず
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

液化(えきか)天然(てんねん)
ガス
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>

揮発油(きはつゆ)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>

ウ

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>

一般(いっぱん)機械(きかい)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math>

コーヒー  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">4</mn></math>

植物性(しょくぶつせい)
原材料(げんざいりょう)  
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn></math>

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>

精密(せいみつ)機器類(ききるい)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

電気(でんき)機器(きき)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>

果実(かじつ)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>

エ

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">4</mn></math>

一般(いっぱん)機械(きかい)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">7</mn></math>

電気(でんき)機器(きき)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>

果実(かじつ)   <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math>

電気(でんき)機器(きき)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">8</mn></math>

金属(きんぞく)鉱(こう)及(およ)び
くず
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">7</mn></math>

一般(いっぱん)機械(きかい)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>
 

(「データブック  オブ・ザ・ワールド」2021年版(ねんばん)などより作成(さくせい))

   

輸出(ゆしゅつ)総額(そうがく)
(億(おく)ドル)

輸出額(ゆしゅつがく)が多(おお)い上位(じょうい)3位(い)までの
貿易(ぼうえき)相手国(あいてこく)

1位(い)

2位(い)

3位(い)

ア

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

シンガポール

日本(にほん)

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math>

中(ちゅう)華(か)人(じん)民(みん)
共(きょう)和(わ)国(こく)

シンガポール

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

イ

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

スイス

イギリス

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">1</mn></math>

中(ちゅう)華(か)人(じん)民(みん)
共(きょう)和(わ)国(こく)

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

カナダ

ウ

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

オランダ

イギリス

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">5</mn></math>

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

オランダ

ベルギー

エ

1999年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

日本(にほん)

オランダ

2019年(ねん)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>

アメリカ
合衆国(がっしゅうこく)

日本(にほん)

中(ちゅう)華(か)人(じん)民(みん)
共(きょう)和(わ)国(こく)
 

(国際(こくさい)連合(れんごう)貿易(ぼうえき)統計(とうけい)データベースより作成(さくせい))

Ⅲ

1946年(ねん)に独立(どくりつ)したこの国(くに)では,軽工業(けいこうぎょう)に加(くわ)え電気(でんき)機器(きき)関連(かんれん)の工業(こうぎょう)に力(ちから)を注(そそ)ぎ,外国(かいこく)企業(きぎょう)によるバナナ栽培(さいばい)などの一次(いちじ)産品(さんぴん)中心(ちゅうしん)の経済(けいざい)から脱却(だっきゃく)を図(はか)ってきた。1989年(ねん)にはアジア太平洋(たいへいよう)経済(けいざい)協力(きょうりょく)会議(かいぎ)(APEC(エイペック))に参加(さんか)し,1999年(ねん)と比較(ひかく)して2019年(ねん)では,日本(にほん)の輸入(ゆにゅう)総額(そうがく)は2倍(ばい)に届(とど)かないものの増加(ぞうか)し,貿易(ぼうえき)相手国(あいてこく)としての中(ちゅう)華(か)人(じん)民(みん)共(きょう)和(わ)国(こく)の重要性(じゅうようせい)が増(ま)している。1960年代(ねんだい)から日本(にほん)企業(きぎょう)の進出(しんしゅつ)が見(み)られ,近年(きんねん)では,人口(じんこう)が1億人(おくにん)を超(こ)え,英語(えいご)を公用語(こうようご)としていることからコールセンターなどのサービス産業(さんぎょう)も発展(はってん)している。

 

5

 3

  次(つぎ)の略(りゃく)地図(ちず)を見(み)て,あとの各問(かくとい)に答(こた)えよ。

image00016.jpgxmri_01D9xmri_01DAxmri_01DBxmri_01DCxmri_01DDxmri_01DExmri_01DFxmri_01E0

〔問(とい)1〕  次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)にA〜Dで示(しめ)したいずれかの道県(どうけん)の,2019年(ねん)における鉄鋼業(てっこうぎょう)と造船業(ぞうせんぎょう)の製造(せいぞう)品(ひん)出荷額(しゅっかがく)等(とう),海岸線(かいがんせん)と臨海部(りんかいぶ)の工業(こうぎょう)の様子(ようす)についてまとめたものである。A〜Dのそれぞれの道県(どうけん)に当(あ)てはまるのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

 

《海岸線(かいがんせん)と臨海部(りんかいぶ)の工業(こうぎょう)の様子(ようす)》

ア  製造(せいぞう)品(ひん)出荷額(しゅっかがく)     鉄鋼(てっこう)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">9</mn></math>億(おく)円(えん)     造船(ぞうせん)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>億(おく)円(えん)

○ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">8</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の海岸(かいがん)線(せん)には,干潟(ひがた)や陸(りく)と島(しま)をつなぐ砂州(さす)が見(み)られ,北東部(ほくとうぶ)にある東西(とうざい) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>,南北(なんぼく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の湾(わん)に,工業(こうぎょう)用地(ようち)として埋(う)め立(た)て地(ち)が造成(ぞうせい)された。
○ 国内(こくない)炭(たん)と中国産(ちゅうごくさん)の鉄鉱石(てつこうせき)を原料(げんりょう)に鉄鋼(てっこう)を生産(せいさん)していた製鉄所(せいてつじょ)では,現在(げんざい)は輸入(ゆにゅう)原料(げんりょう)を使用(しよう)し,自動車用(じどうしゃよう)の鋼板(こうはん)を生産(せいさん)している。

イ  製造(せいぞう)品(ひん)出荷額(しゅっかがく)     鉄鋼(てっこう)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>億(おく)円(えん)    造船(ぞうせん)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>億(おく)円(えん)

○ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の海岸(かいがん)線(せん)には,北部(ほくぶ)に国立(こくりつ)公園(こうえん)に指定(してい)されたリアス海岸(かいがん)が見(み)られ,南部(なんぶ)に工業(こうぎょう)用地(ようち)や商業(しょうぎょう)用地(ようち)として埋(う)め立(た)て地(ち)が造成(ぞうせい)された。
○ 南部(なんぶ)の海岸(かいがん)には,高度(こうど)経済(けいざい)成長期(せいちょうき)に輸入(ゆにゅう)原料(げんりょう)を使用(しよう)する製鉄所(せいてつじょ)が立地(りっち)し,国際(こくさい)貿易港(ぼうえきこう)に隣接(りんせつ)する岬(みさき)には,造船所(ぞうせんじょ)が立地(りっち)している。

ウ  製造(せいぞう)品(ひん)出荷額(しゅっかがく)     鉄鋼(てっこう)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">4</mn></math>億(おく)円(えん)     造船(ぞうせん)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>億(おく)円(えん)

○ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の海岸(かいがん)線(せん)には,砂嘴(さし)や砂州(さす),陸繋島(りくけいとう),プレート運動(うんどう)の力(ちから)が複雑(ふくざつ)に加(くわ)わり形成(けいせい)された半島(はんとう)などが見(み)られる。
○ 国内(こくない)炭(たん)と周辺(しゅうへん)で産出(さんしゅつ)される砂鉄(さてつ)を原料(げんりょう)に鉄鋼(てっこう)を生産(せいさん)していた製鉄所(せいてつじょ)では,現在(げんざい)は輸入(ゆにゅう)原料(げんりょう)を使用(しよう)し,自動車(じどうしゃ)の部品(ぶひん)に使(つか)われる特殊鋼(とくしゅこう)を生産(せいさん)している。

エ  製造(せいぞう)品(ひん)出荷額(しゅっかがく)     鉄鋼(てっこう)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">6</mn></math>億(おく)円(えん)     造船(ぞうせん)  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>億(おく)円(えん)

○ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の海岸(かいがん)線(せん)には,多(おお)くの島(しま)や半島(はんとう),岬(みさき)によって複雑(ふくざつ)に入(い)り組(く)んだリアス海岸(かいがん)が見(み)られる。
○ 人口(じんこう)が集中(しゅうちゅう)している都市(とし)の臨海部(りんかいぶ)に,カーフェリーなどを建造(けんぞう)する造船所(ぞうせんじょ)が立地(りっち)し,周辺(しゅうへん)にはボイラーの製造(せいぞう)などの関連(かんれん)産業(さんぎょう)が集積(しゅうせき)している。

(「日本(にほん)国勢(こくせい)図会(ずえ)」2020/21年版(ねんばん)などより作成(さくせい))

 

〔問(とい)2〕  次(つぎ)のページのⅠのア〜エのグラフは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)にW〜Zで示(しめ)したいずれかの地域(ちいき)の1971年(ねん)と2019年(ねん)における製造品(せいぞうひん)出荷額(しゅっかがく)等(とう)と産業別(さんぎょうべつ)の製造品(せいぞうひん)出荷額(しゅっかがく)等(とう)の割合(わりあい)を示(しめ)したものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)は,Ⅰのア〜エのいずれかの地域(ちいき)について述(の)べたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)で述(の)べている地域(ちいき)に当(あ)てはまるのは,Ⅰのア〜エのうちのどれか,また,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のW〜Zのうちのどれか。

6

Ⅰ

image00017.jpgxmri_023Axmri_023Bxmri_023Cxmri_023Dxmri_023Exmri_023Fxmri_0240xmri_0241xmri_0242xmri_0243xmri_0244xmri_0245xmri_0246xmri_0247xmri_0248xmri_0249xmri_024Axmri_024Bxmri_024Cxmri_024Dxmri_024Exmri_024Fxmri_0250xmri_0251xmri_0252xmri_0253xmri_0254xmri_0255xmri_0256xmri_0257xmri_0258xmri_0259xmri_025Axmri_025Bxmri_025Cxmri_025Dxmri_025Exmri_025Fxmri_0260xmri_0261xmri_0262xmri_0263xmri_0264xmri_0265xmri_0266xmri_0267xmri_0268xmri_0269xmri_026Axmri_026Bxmri_026Cxmri_026Dxmri_026Exmri_026Fxmri_0270xmri_0271xmri_0272xmri_0273xmri_0274xmri_0275xmri_0276xmri_0277xmri_0278xmri_0279xmri_027Axmri_027Bxmri_027Cxmri_027Dxmri_027Exmri_027Fxmri_0280xmri_0281xmri_0282xmri_0283xmri_0284xmri_0285xmri_0286xmri_0287xmri_0288xmri_0289xmri_028Axmri_028Bxmri_028Cxmri_028Dxmri_028E

(注)四捨(ししゃ)五入(ごにゅう)をしているため,産業別(さんぎょうべつ)の製造品(せいぞうひん)出荷額(しゅっかがく)等(とう)の割合(わりあい)を合計(ごうけい)したものは, % <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>にならない場合(ばあい)がある。(2019年(ねん)工業(こうぎょう)統計表(とうけいひょう)などより作成(さくせい))

 

Ⅱ

  絹織物(きぬおりもの)や航空機(こうくうき)産業(さんぎょう)を基礎(きそ)として,電気(でんき)機械等(きかいとう)の製造業(せいぞうぎょう)が発展(はってん)した。高速(こうそく)道路網(どうろもう)の整備(せいび)に伴(ともな)い,1980年(ねん)に西部(せいぶ)が,1987年(ねん)に中部(ちゅうぶ)が東京(とうきょう)とつながり,2011年(ねん)には1998年(ねん)開港(かいこう)の港湾(こうわん)と結(むす)ばれた。西部(せいぶ)の高速(こうそく)道路沿(どうろぞ)いには,未来(みらい)技術(ぎじゅつ)遺産(いさん)に登録(とうろく)された製品(せいひん)を生(う)み出(だ)す高度(こうど)な技術(ぎじゅつ)をもつ企業(きぎょう)の工場(こうじょう)が立地(りっち)している。2019年(ねん)には電気(でんき)機械(きかい)の出荷額(しゅっかがく)等(とう)は約(やく)2兆円(ちょうえん)となる一方(いっぽう)で,自動車(じどうしゃ)関連(かんれん)の輸送用(ゆそうよう)機械(きかい)の出荷額(しゅっかがく)等(とう)が増加(ぞうか)し,5兆円(ちょうえん)を超(こ)えるようになった。

 

〔問(とい)3〕  次(つぎ)のⅠ(1)とⅡ(1)の文(ぶん)は,1984年(ねん)に示(しめ)された福島市(ふくしまし)と1997年(ねん)に示(しめ)された岡山市(おかやまし)の太線(ふとせん)image00018.jpgで囲(かこ)まれた範囲(はんい)を含(ふく)む地域(ちいき)に関(かん)する地区(ちく)計画(けいかく)の一部(いちぶ)を分(わ)かりやすく書(か)き改(あらた)めたものである。Ⅰ(2)は1984年(ねん)・1985年(ねん)の,Ⅰ(3)は2018年(ねん)の「2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)(福島(ふくしま)北部(ほくぶ)・福島(ふくしま)南部(なんぶ))」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい)したものである。Ⅱ(2)は1988年(ねん)の,Ⅱ(3)は2017年(ねん)の「2万(まん)5千分(せんぶん)の1地形図(ちけいず)(岡山(おかやま)南部(なんぶ))」の一部(いちぶ)を拡大(かくだい)して作成(さくせい)したものである。ⅠとⅡの資料(しりょう)から読(よ)み取(と)れる,太線(ふとせん)で囲(かこ)まれた範囲(はんい)に共通(きょうつう)した土地(とち)利用(りよう)の変化(へんか)について,簡単(かんたん)に述(の)べよ。また,ⅠとⅡの資料(しりょう)から読(よ)み取(と)れる,その変化(へんか)を可能(かのう)にした要因(よういん)について,それぞれの県内(けんない)において乗降(じょうこう)客数(きゃくすう)が多(おお)い駅(えき)の一(ひと)つである福島駅(ふくしまえき)と岡山駅(おかやまえき)に着目(ちゃくもく)して,簡単(かんたん)に述(の)べよ。

 

Ⅰ

(1) 市(し)の新(あたら)しい玄関(げんかん)として,今(いま)までの住(じゅう)工(こう)混在型(こんざいがた)から商業(しょうぎょう)業務型(ぎょうむがた)の土地(とち)利用(りよう)に変更(へんこう)する。

image00019.jpgxmri_02BDxmri_02BExmri_02BFxmri_02C0xmri_02C1xmri_02C2xmri_02C3xmri_02C4

 

Ⅱ

(1) ターミナル隣接地(りんせつち)という中枢的(ちゅうすうてき)位置(いち)にあり,その地区(ちく)特性(とくせい)を生(い)かしつつ,商業(しょうぎょう)施設(しせつ)などの集積(しゅうせき)を図(はか)る。

image00020.jpgxmri_02CBxmri_02CCxmri_02CDxmri_02CExmri_02CFxmri_02D0xmri_02D1xmri_02D2

7

 4

  次(つぎ)の文章(ぶんしょう)を読(よ)み,あとの各問(かくとい)に答(こた)えよ。

  私(わたし)たちは,身(み)の回(まわ)りの土地(とち)やものについて面積(めんせき)や重量(じゅうりょう)などを道具(どうぐ)を用(もち)いて計測(けいそく)し,その結果(けっか)を暮(く)らしに役立(やくだ)ててきた。

  古代(こだい)から,各時代(かくじだい)の権力者(けんりょくしゃ)は,(1)財政(ざいせい)基盤(きばん)を固(かた)めるため,土地(とち)の面積(めんせき)を基(もと)に税(ぜい)を徴収(ちょうしゅう)するなどの政策(せいさく)を行(おこな)ってきた。時代(じだい)が進(すす)み,(2)地域(ちいき)により異(こと)なっていた長(なが)さや面積(めんせき)などの基準(きじゅん)が統一(とういつ)された。

  (3)江戸(えど)時代(じだい)に入(はい)ると,天文学(てんもんがく)や数学(すうがく)なども発展(はってん)を遂(と)げ,明治(めいじ)時代(じだい)以降(いこう),我(わ)が国(くに)の科学(かがく)技術(ぎじゅつ)の研究(けんきゅう)水準(すいじゅん)も向上(こうじょう)し,独自(どくじ)の計測(けいそく)技術(ぎじゅつ)も開発(かいはつ)されるようになった。

  第二次(だいにじ)世界(せかい)大戦後(たいせんご)になると,従来(じゅうらい)は計測(けいそく)することができなかった距離(きょり)や大(おお)きさなどが,新(あら)たに開発(かいはつ)された機器(きき)を通(とお)して計測(けいそく)することができるようになり,(4)環境(かんきょう)問題(もんだい)などの解決(かいけつ)のために生(い)かされてきた。

 

〔問(とい)1〕  (1)財政(ざいせい)基盤(きばん)を固(かた)めるため,土地(とち)の面積(めんせき)を基(もと)に税(ぜい)を徴収(ちょうしゅう)するなどの政策(せいさく)を行(おこな)ってきた。とあるが,次(つぎ)のア〜エは,権力者(けんりょくしゃ)が財政(ざいせい)基盤(きばん)を固(かた)めるために行(おこな)った政策(せいさく)の様子(ようす)について述(の)べたものである。時期(じき)の古(ふる)いものから順(じゅん)に記号(きごう)を並(なら)べよ。

ア 朝廷(ちょうてい)は,人口(じんこう)増加(ぞうか)に伴(ともな)う土地(とち)不足(ぶそく)に対応(たいおう)するため,墾田(こんでん)永年(えいねん)私財法(しざいほう)を制定(せいてい)し,新(あたら)しく開墾(かいこん)した土地(とち)であれば,永久(えいきゅう)に私有地(しゆうち)とすることを認(みと)めた。
イ 朝廷(ちょうてい)は,財政(ざいせい)基盤(きばん)を強化(きょうか)するため,摂関(せっかん)政治(せいじ)を主導(しゅどう)した有力(ゆうりょく)貴族(きぞく)や寺社(じしゃ)に集中(しゅうちゅう)していた荘園(しょうえん)を整理(せいり)するとともに,大(おお)きさの異(こと)なる枡(ます)の統一(とういつ)を図(はか)った。
ウ 朝廷(ちょうてい)は,元号(げんごう)を建武(けんむ)に改(あらた)め,天皇(てんのう)中心(ちゅうしん)の政治(せいじ)を推進(すいしん)するため,全国(ぜんこく)の田畑(たはた)について調査(ちょうさ)させ,年貢(ねんぐ)などの一部(いちぶ)を徴収(ちょうしゅう)し貢納(こうのう)させた。
エ 二度(にど)にわたる元軍(げんぐん)の襲来(しゅうらい)を退(しりぞ)けた幕府(ばくふ)は,租税(そぜい)を全国(ぜんこく)に課(か)すため,諸国(しょこく)の守護(しゅご)に対(たい)して,田地(でんち)面積(めんせき)や領有(りょうゆう)関係(かんけい)などを記(しる)した文書(ぶんしょ)の提出(ていしゅつ)を命(めい)じた。

 

〔問(とい)2〕  (2)地域(ちいき)により異(こと)なっていた長(なが)さや面積(めんせき)などの基準(きじゅん)が統一(とういつ)された。とあるが,次(つぎ)のⅠの略(りゃく)年表(ねんぴょう)は,室町(むろまち)時代(じだい)から江戸(えど)時代(じだい)にかけての,政治(せいじ)に関(かん)する主(おも)な出来事(できごと)についてまとめたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)は,ある人物(じんぶつ)が示(しめ)した検地(けんち)における実施(じっし)命令書(めいれいしょ)の一部(いちぶ)と計測(けいそく)基準(きじゅん)の一部(いちぶ)を分(わ)かりやすく書(か)き改(あらた)めたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)が出(だ)された時期(じき)に当(あ)てはまるのは,Ⅰの略(りゃく)年表中(ねんぴょうちゅう)のア〜エの時期(じき)のうちではどれか。

Ⅰ

image00021.jpgxmri_031Axmri_031Bxmri_031Cxmri_031Dxmri_031Exmri_031Fxmri_0320xmri_0321xmri_0322xmri_0323xmri_0324xmri_0325xmri_0326xmri_0327xmri_0328xmri_0329

Ⅱ

【実施(じっし)命令書(めいれいしょ)の一部(いちぶ)】

○ 日本(にほん)全国(ぜんこく)に厳(きび)しく申(もう)し付(つ)けられている上(うえ)は,おろそかに実施(じっし)してはならない。

 

【計測(けいそく)基準(きじゅん)の一部(いちぶ)】

○ 田畑(たはた)・屋敷地(やしきち)は長(なが)さ6尺(しゃく)3寸(ずん)を1間(けん)とする竿(さお)を用(もち)い,5間(けん)かける60間(けん)の300歩(ぶ)を,1反(たん)として面積(めんせき)を調査(ちょうさ)すること。
○ 上田(じょうでん)の石盛(こくもり)は1石(こく)5斗(と),中田(ちゅうでん)は1石(こく)3斗(と),下田(げでん)は1石(こく)1斗(と),下々田(げげでん)は状況(じょうきょう)で決定(けってい)すること。
○ 升(ます)は京升(きょうます)に定(さだ)める。必要(ひつよう)な京(きょう)升(ます)を準備(じゅんび)し渡(わた)すようにすること。

 

8

〔問(とい)3〕  (3)江戸(えど)時代(じだい)に入(はい)ると,天文学(てんもんがく)や数学(すうがく)なども発展(はってん)を遂(と)げ,明治(めいじ)時代(じだい)以降(いこう),我(わ)が国(くに)の科学(かがく)技術(ぎじゅつ)の研究(けんきゅう)水準(すいじゅん)も向上(こうじょう)し,独自(どくじ)の計測(けいそく)技術(ぎじゅつ)も開発(かいはつ)されるようになった。とあるが,次(つぎ)のア〜エは,江戸(えど)時代(じだい)から昭和(しょうわ)時代(じだい)にかけての我(わ)が国(くに)独自(どくじ)の計測(けいそく)技術(ぎじゅつ)について述(の)べたものである。時期(じき)の古(ふる)いものから順(じゅん)に記号(きごう)を並(なら)べよ。

ア 後(のち)にレーダー技術(ぎじゅつ)に応用(おうよう)される超(ちょう)短波式(たんぱしき)アンテナが開発(かいはつ)された頃(ころ),我(わ)が国(くに)最初(さいしょ)の常設(じょうせつ)映画館(えいがかん)が開館(かいかん)した浅草(あさくさ)と,上野(うえの)との間(あいだ)で地下鉄(ちかてつ)の運行(うんこう)が開始(かいし)された。
イ 正確(せいかく)な暦(こよみ)を作(つく)るために浅草(あさくさ)に天文台(てんもんだい)が設置(せっち)された後(あと),寛政(かんせい)の改革(かいかく)の一環(いっかん)として,幕府(ばくふ)直轄(ちょっかつ)の昌平坂(しょうへいざか)学問所(がくもんじょ)や薬(くすり)の調合(ちょうごう)などを行(おこな)う医官(いかん)養成(ようせい)機関(きかん)の医学館(いがくかん)が設立(せつりつ)された。
ウ 西洋(せいよう)時計(どけい)と和(わ)時計(どけい)の技術(ぎじゅつ)を生(い)かして,時刻(じこく)や曜日(ようび)などを指(さ)し示(しめ)す機能(きのう)を有(ゆう)する万年(まんねん)自鳴鐘(じめいしょう)が開発(かいはつ)された頃(ころ),黒船(くろふね)来航(らいこう)に備(そな)えて台場(だいば)に砲台(ほうだい)を築造(ちくぞう)するため,水深(すいしん)の計測(けいそく)が実施(じっし)された。
エ 中部(ちゅうぶ)地方(ちほう)で発生(はっせい)した地震(じしん)の研究(けんきゅう)に基(もと)づいて大森(おおもり)式(しき)地震計(じしんけい)が開発(かいはつ)された頃(ころ),日英(にちえい)同盟(どうめい)の締結(ていけつ)を契機(けいき)に,イギリスの無線(むせん)技術(ぎじゅつ)を基(もと)にした無線(むせん)電信機(でんしんき)が開発(かいはつ)された。

 

〔問(とい)4〕  (4)環境(かんきょう)問題(もんだい)などの解決(かいけつ)のために生(い)かされてきた。とあるが,次(つぎ)のⅠのグラフは,1965年(ねん)から2013年(ねん)までの,東京(とうきょう)のある地点(ちてん)から富士山(ふじさん)が見(み)えた日数(にっすう)と,大気(たいき)汚染(おせん)の一因(いちいん)となる二酸化(にさんか)硫黄(いおう)の東京(とうきょう)における濃度(のうど)の変化(へんか)を示(しめ)したものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)は,Ⅰのグラフのア〜エのいずれかの時期(じき)における国際(こくさい)情勢(じょうせい)と,我(わ)が国(くに)や東京(とうきょう)の環境(かんきょう)対策(たいさく)などについてまとめたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)で述(の)べている時期(じき)に当(あ)てはまるのは,Ⅰのグラフのア〜エの時期(じき)のうちではどれか。

Ⅰ

image00022.jpgxmri_036Fxmri_0370xmri_0371xmri_0372xmri_0373xmri_0374xmri_0375xmri_0376xmri_0377xmri_0378xmri_0379xmri_037Axmri_037Bxmri_037Cxmri_037Dxmri_037Exmri_037Fxmri_0380xmri_0381xmri_0382xmri_0383xmri_0384xmri_0385xmri_0386xmri_0387xmri_0388xmri_0389xmri_038Axmri_038Bxmri_038C

(東京都(とうきょうと)環境局(かんきょうきょく)資料(しりょう)などより作成(さくせい))

 

Ⅱ

  東(ひがし)ヨーロッパ諸国(しょこく)で民主化(みんしゅか)運動(うんどう)が高(たか)まり,東西(とうざい)ドイツが統一(とういつ)されるなど国際(こくさい)協調(きょうちょう)の動(うご)きが強(つよ)まる中(なか)で,国際(こくさい)連合(れんごう)を中心(ちゅうしん)に地球(ちきゅう)温暖化(おんだんか)防止策(ぼうしさく)が協議(きょうぎ)され,温室(おんしつ)効果(こうか)ガスの排出量(はいしゅつりょう)の削減(さくげん)について数値(すうち)目標(もくひょう)を設定(せってい)した京都(きょうと)議定書(ぎていしょ)が採択(さいたく)された。長野県(ながのけん)では,施設(しせつ)建設(けんせつ)において極力(きょくりょく)既存(きそん)の施設(しせつ)を活用(かつよう)し,自然(しぜん)環境(かんきょう)の改変(かいへん)が必要(ひつよう)な場合(ばあい)は大会後(たいかいご)復元(ふくげん)を図(はか)った,オリンピック・パラリンピック冬季(とうき)競技(きょうぎ)大会(たいかい)が開催(かいさい)され,東京都(とうきょうと)においては,「地球(ちきゅう)環境(かんきょう)保全(ほぜん)東京(とうきょう)アクションプラン」を策定(さくてい)し,大気(たいき)汚染(おせん)の状況(じょうきょう)は改善(かいぜん)された。この時期(じき)には,Ⅰのグラフの観測(かんそく)地点(ちてん)から平均(へいきん)して週(しゅう)1回(かい)は富士山(ふじさん)を見(み)ることができた。

 

9

 5

次(つぎ)の文章(ぶんしょう)を読(よ)み,あとの各問(かくとい)に答(こた)えよ。

  明治(めいじ)時代(じだい)に作(つく)られた情報(じょうほう)という言葉(ことば)は,ある事柄(ことがら)の内容(ないよう)について文字(もじ)などで伝達(でんたつ)する知(し)らせを表(あらわ)す意味(いみ)として現在(げんざい)は用(もち)いられている。天気(てんき)予報(よほう)や経済(けいざい)成長率(せいちょうりつ)などの情報(じょうほう)は,私(わたし)たちの日々(ひび)の暮(く)らしに役立(やくだ)っている。

  日本国(にほんこく)憲法(けんぽう)の中(なか)では,(1)自分(じぶん)の意見(いけん)を形成(けいせい)し他者(たしゃ)に伝(つた)える権利(けんり)が,一定(いってい)の決(き)まり(ルール)の下(もと)で保障(ほしょう)されている。

  現代(げんだい)の社会(しゃかい)は(2)情報(じょうほう)が大(おお)きな役割(やくわり)を担(にな)うようになり,情報化(じょうほうか)社会(しゃかい)とも呼(よ)ばれるようになった。その後(ご),インターネットの普及(ふきゅう)は,私(わたし)たちと情報(じょうほう)との関(かか)わり方(かた)を変(か)えることとなった。

  (3)情報(じょうほう)が新(あら)たな価値(かち)を生(う)み出(だ)す社会(しゃかい)では,企業(きぎょう)の中(なか)で,情報化(じょうほうか)を推進(すいしん)し,課題(かだい)の解決策(かいけつさく)を示(しめ)したり,ソフトウェアを開発(かいはつ)したりする,デジタル技術(ぎじゅつ)を活用(かつよう)できる人材(じんざい)を確保(かくほ)していくことの重要性(じゅうようせい)が増(ま)している。また,(4)情報(じょうほう)の活用(かつよう)を進(すす)め,社会(しゃかい)の様々(さまざま)な課題(かだい)を解決(かいけつ)していくためには,新(あら)たな決(き)まり(ルール)を定(さだ)める必要(ひつよう)がある。

 

〔問(とい)1〕  (1)自分(じぶん)の意見(いけん)を形成(けいせい)し他者(たしゃ)に伝(つた)える権利(けんり)が,一定(いってい)の決(き)まり(ルール)の下(もと)で保障(ほしょう)されている。とあるが,精神(せいしん)(活動(かつどう))の自由(じゆう)のうち,個人(こじん)の心(こころ)の中(なか)にある,意思(いし),感情(かんじょう)などを外部(がいぶ)に明(あき)らかにすることを保障(ほしょう)する日本国(にほんこく)憲法(けんぽう)の条文(じょうぶん)は,次(つぎ)のア〜エのうちではどれか。

ア 何人(なんぴと)も,いかなる奴隷的(どれいてき)拘束(こうそく)も受(う)けない。又(また),犯罪(はんざい)に因(よ)る処罰(しょばつ)の場合(ばあい)を除(のぞ)いては,その意(い)に反(はん)する苦役(くえき)に服(ふく)させられない。
イ 思想(しそう)及(およ)び良心(りょうしん)の自由(じゆう)は,これを侵(おか)してはならない。
ウ 何人(なんぴと)も,公共(こうきょう)の福祉(ふくし)に反(はん)しない限(かぎ)り,居住(きょじゅう),移転(いてん)及(およ)び職業(しょくぎょう)選択(せんたく)の自由(じゆう)を有(ゆう)する。
エ 集会(しゅうかい),結社(けっしゃ)及(およ)び言論(げんろん),出版(しゅっぱん)その他(た)一切(いっさい)の表現(ひょうげん)の自由(じゆう)は,これを保障(ほしょう)する。

〔問(とい)2〕  (2)情報(じょうほう)が大(おお)きな役割(やくわり)を担(にな)うようになり,情報化(じょうほうか)社会(しゃかい)とも呼(よ)ばれるようになった。とあるが,次(つぎ)のⅠの略(りゃく)年表(ねんぴょう)は,1938年(ねん)から1998年(ねん)までの,我(わ)が国(くに)の情報(じょうほう)に関(かん)する主(おも)な出来事(できごと)をまとめたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)は,Ⅰの略(りゃく)年表中(ねんぴょうちゅう)のア〜エのいずれかの時期(じき)における社会(しゃかい)の様子(ようす)について,①は通信(つうしん)白書(はくしょ)の,②は国民(こくみん)生活(せいかつ)白書(はくしょ)の一部(いちぶ)をそれぞれ分(わ)かりやすく書(か)き改(あらた)めたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)で述(の)べている時期(じき)に当(あ)てはまるのは,Ⅰの略(りゃく)年表中(ねんぴょうちゅう)のア〜エの時期(じき)のうちではどれか。

Ⅰ

image00023.jpgxmri_03EDxmri_03EExmri_03EFxmri_03F0xmri_03F1xmri_03F2xmri_03F3xmri_03F4xmri_03F5xmri_03F6xmri_03F7xmri_03F8xmri_03F9xmri_03FAxmri_03FBxmri_03FCxmri_03FDxmri_03FExmri_03FFxmri_0400xmri_0401xmri_0402xmri_0403xmri_0404xmri_0405xmri_0406

Ⅱ

① 私(わたし)たちの社会(しゃかい)は,情報(じょうほう)に対(たい)する依存(いぞん)を強(つよ)めており,情報(じょうほう)の流通(りゅうつう)は食料品(しょくりょうひん)や工業(こうぎょう)製品(せいひん)などの流通(りゅうつう),つまり物流(ぶつりゅう)と同等(どうとう)あるいはそれ以上(いじょう)の重要性(じゅうようせい)をもつようになった。
② 社会的(しゃかいてき)な出来事(できごと)を同時(どうじ)に知(し)ることができるようになり,テレビやラジオを通(つう)じて人々(ひとびと)の消費(しょうひ)生活(せいかつ)も均質化(きんしつか)している。また,節約(せつやく)の経験(けいけん)により,本当(ほんとう)に必要(ひつよう)でなければ買(か)わないで今(いま)持(も)っているものの使用(しよう)期間(きかん)を長(なが)くする傾向(けいこう)が,中東(ちゅうとう)で起(お)きた戦争(せんそう)の影響(えいきょう)を受(う)けた石油(せきゆ)危機(きき)から3年後(ねんご)の現在(げんざい)も見(み)られる。

 

10

〔問(とい)3〕  (3)情報(じょうほう)が新(あら)たな価値(かち)を生(う)み出(だ)す社会(しゃかい)では,企業(きぎょう)の中(なか)で,情報化(じょうほうか)を推進(すいしん)し,課題(かだい)の解決策(かいけつさく)を示(しめ)したり,ソフトウェアを開発(かいはつ)したりする,デジタル技術(ぎじゅつ)を活用(かつよう)できる人材(じんざい)を確保(かくほ)していくことの重要性(じゅうようせい)が増(ま)している。とあるが,次(つぎ)のⅠの文章(ぶんしょう)は,2019年(ねん)の情報(じょうほう)通信(つうしん)白書(はくしょ)の一部(いちぶ)を分(わ)かりやすく書(か)き改(あらた)めたものである。Ⅱのグラフは,2015年(ねん)の我(わ)が国(くに)とアメリカ合衆国(がっしゅうこく)における情報(じょうほう)処理(しょり)・通信(つうしん)に携(たずさ)わる人材(じんざい)の業種別(ぎょうしゅべつ)割合(わりあい)を示(しめ)したものである。Ⅱのグラフから読(よ)み取(と)れる,Ⅰの文章(ぶんしょう)が示(しめ)された背景(はいけい)となる我(わ)が国(くに)の現状(げんじょう)について,我(わ)が国(くに)より取(と)り組(く)みが進(すす)んでいるアメリカ合衆国(がっしゅうこく)と比較(ひかく)して,情報(じょうほう)通信(つうしん)技術(ぎじゅつ)を提供(ていきょう)する業種(ぎょうしゅ)と利用(りよう)する業種(ぎょうしゅ)の構成比(こうせいひ)の違(ちが)いに着目(ちゃくもく)し,簡単(かんたん)に述(の)べよ。

Ⅰ

○ 今後(こんご),情報(じょうほう)通信(つうしん)技術(ぎじゅつ)により,企業(きぎょう)は新(あたら)しい製品(せいひん)やサービスを市場(しじょう)に提供(ていきょう)することが可能(かのう)となる。
○ 新(あら)たな製品(せいひん)やサービスを次々(つぎつぎ)と迅速(じんそく)に開発(かいはつ)・提供(ていきょう)していくために,情報(じょうほう)通信(つうしん)技術(ぎじゅつ)を利用(りよう)する業種(ぎょうしゅ)に十分(じゅうぶん)な情報(じょうほう)通信(つうしん)技術(ぎじゅつ)をもった人材(じんざい)が必要(ひつよう)である。

 

Ⅱ

image00024.jpgxmri_043Axmri_043Bxmri_043Cxmri_043Dxmri_043E

image00025.jpgxmri_0440xmri_0441xmri_0442xmri_0443xmri_0444xmri_0445xmri_0446xmri_0447xmri_0448xmri_0449xmri_044Axmri_044Bxmri_044Cxmri_044Dxmri_044E

(注)四捨(ししゃ)五入(ごにゅう)をしているため,情報(じょうほう)処理(しょり)・通信(つうしん)に携(たずさ)わる人材(じんざい)の業種別(ぎょうしゅべつ)割合(わりあい)を合計(ごうけい)したものは, % <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>にならない場合(ばあい)がある。

(独立(どくりつ)行政法人(ぎょうせいほうじん)情報(じょうほう)処理(しょり)推進(すいしん)機構(きこう)資料(しりょう)より作成(さくせい))

 

〔問(とい)4〕  (4)情報(じょうほう)の活用(かつよう)を進(すす)め,社会(しゃかい)の様々(さまざま)な課題(かだい)を解決(かいけつ)していくためには,新(あら)たな決(き)まり(ルール)を定(さだ)める必要(ひつよう)がある。とあるが,次(つぎ)のⅠのA〜Eは,令(れい)和(わ)3年(ねん)の第(だい)204回(かい)通常(つうじょう)国会(こっかい)で,情報(じょうほう)通信(つうしん)技術(ぎじゅつ)を用(もち)いて多様(たよう)で大量(たいりょう)の情報(じょうほう)を適正(てきせい)かつ効果的(こうかてき)に活用(かつよう)することであらゆる分野(ぶんや)における創造的(そうぞうてき)かつ活力(かつりょく)ある発展(はってん)が可能(かのう)となる社会(しゃかい)の形成(けいせい)について定(さだ)めた「デジタル社会(しゃかい)形成(けいせい)基本法(きほんほう)」が成立(せいりつ)し,その後(ご),公布(こうふ)されるまでの経過(けいか)について示(しめ)したものである。Ⅱの文(ぶん)で述(の)べていることが行(おこな)われたのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

Ⅰ

A 第(だい)204回(かい)通常(つうじょう)国会(こっかい)が開会(かいかい)される。(1月(がつ)18日(にち))
B 法律案(ほうりつあん)が内閣(ないかく)で閣議(かくぎ)決定(けってい)され,国会(こっかい)に提出(ていしゅつ)される。(2月(がつ)9日(ここのか))
C 衆議院(しゅうぎいん)の本会議(ほんかいぎ)で法律案(ほうりつあん)が可決(かけつ)される。(4月(がつ)6日(むいか))
D 参議院(さんぎいん)の本会議(ほんかいぎ)で法律案(ほうりつあん)が可決(かけつ)される。(5月(がつ)12日(にち))
E 内閣(ないかく)の助言(じょげん)と承認(しょうにん)により,天皇(てんのう)が法律(ほうりつ)を公布(こうふ)する。(5月(がつ)19日(にち))

 

(衆議院(しゅうぎいん),参議院(さんぎいん)のホームページより作成(さくせい))

 

Ⅱ

  衆議院(しゅうぎいん)の内閣(ないかく)委員会(いいんかい)で法律案(ほうりつあん)の説明(せつめい)と質疑(しつぎ)があり,障害(しょうがい)の有無(うむ)などの心身(しんしん)の状態(じょうたい)による情報(じょうほう)の活用(かつよう)に関(かん)する機会(きかい)の格差(かくさ)の是正(ぜせい)を着実(ちゃくじつ)に図(はか)ることや,国(くに)や地方(ちほう)公共(こうきょう)団体(だんたい)が公正(こうせい)な給付(きゅうふ)と負担(ふたん)の確保(かくほ)のための環境(かんきょう)整備(せいび)を中心(ちゅうしん)とした施策(しさく)を行(おこな)うことを,原案(げんあん)に追加(ついか)した修正案(しゅうせいあん)が可決(かけつ)される。

 

ア  AとBの間(あいだ)

イ  BとCの間(あいだ)

ウ  CとDの間(あいだ)

エ  DとEの間(あいだ)

11

 6

  次(つぎ)の文章(ぶんしょう)を読(よ)み,下(した)の略(りゃく)地図(ちず)を見(み)て,あとの各問(かくとい)に答(こた)えよ。

  都市(とし)には,小(ちい)さな家屋(かおく)から超高層(ちょうこうそう)建築(けんちく)まで多様(たよう)な建物(たてもの)が見(み)られ,(1)人々(ひとびと)が快適(かいてき)な生活(せいかつ)を送(おく)るために様々(さまざま)な社会(しゃかい)資本(しほん)が整備(せいび)されてきた。また,(2)政治(せいじ)の中心(ちゅうしん)としての役割(やくわり)を果(は)たす首都(しゅと)には,新(あら)たに建設(けんせつ)された都市(とし)や,既存(きそん)の都市(とし)に政府(せいふ)機関(きかん)を設置(せっち)する例(れい)が見(み)られる。

  都市(とし)への人口(じんこう)集中(しゅうちゅう)は,経済(けいざい)を成長(せいちょう)させ新(あら)たな文化(ぶんか)を創造(そうぞう)する一方(いっぽう)で,(3)交通(こうつう)渋滞(じゅうたい)などの都市(とし)問題(もんだい)を深刻化(しんこくか)させ,我(わ)が国(くに)は多(おお)くの国々(くにぐに)の都市(とし)問題(もんだい)の解決(かいけつ)に協力(きょうりょく)している。

 

image00026.jpgxmri_049Dxmri_049Exmri_049Fxmri_04A0xmri_04A1xmri_04A2xmri_04A3xmri_04A4

〔問(とい)1〕  (1)人々(ひとびと)が快適(かいてき)な生活(せいかつ)を送(おく)るために様々(さまざま)な社会(しゃかい)資本(しほん)が整備(せいび)されてきた。とあるが,次(つぎ)のア〜エの文(ぶん)は,それぞれの時代(じだい)の都市(とし)の様子(ようす)について述(の)べたものである。時期(じき)の古(ふる)いものから順(じゅん)に記号(きごう)を並(なら)べよ。

ア ドイツ帝国(ていこく)の首都(しゅと)ベルリンでは,ビスマルクの宰相(さいしょう)任期中(にんきちゅう)に,工業(こうぎょう)の発展(はってん)により人口(じんこう)の流入(りゅうにゅう)が起(お)き,上下(じょうげ)水道(すいどう)が整備(せいび)され,世界(せかい)で初(はじ)めて路面(ろめん)電車(でんしゃ)の定期(ていき)運行(うんこう)が開始(かいし)された。
イ イギリスの首都(しゅと)ロンドンでは,冷戦(れいせん)(冷(つめ)たい戦争(せんそう))と呼(よ)ばれる東西(とうざい)の対立(たいりつ)が起(お)き緊張(きんちょう)が高(たか)まる中(なか)で,ジェット旅客機(りょかくき)が就航(しゅうこう)し,翌年(よくとし),空港(くうこう)に新(しん)滑走路(かっそうろ)が建設(けんせつ)された。
ウ アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の都市(とし)ニューヨークでは, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>を超(こ)える超高層(ちょうこうそう)ビルが建設(けんせつ)され,フランクリン・ルーズベルト大統領(だいとうりょう)によるニューディール政策(せいさく)の一環(いっかん)で公園(こうえん)建設(けんせつ)なども行(おこな)われた。
エ オーストリアの首都(しゅと)ウィーンでは,フランス同様(どうよう)に国王(こくおう)が強(つよ)い政治(せいじ)権力(けんりょく)をもつ専制(せんせい)政治(せいじ)(絶対(ぜったい)王政(おうせい))が行(おこな)われ,マリア・テレジアが住(す)んでいた郊外(こうがい)の宮殿(きゅうでん)の一角(いっかく)に動物園(どうぶつえん)がつくられた。

 

〔問(とい)2〕  (2)政治(せいじ)の中心(ちゅうしん)としての役割(やくわり)を果(は)たす首都(しゅと)には,新(あら)たに建設(けんせつ)された都市(とし)や,既存(きそん)の都市(とし)に政府(せいふ)機関(きかん)を設置(せっち)する例(れい)が見(み)られる。とあるが,次(つぎ)のⅠのA〜Dは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のA〜Dのimage00027.jpgで示(しめ)した部分(ぶぶん)を拡大(かくだい)し,主(おも)な都市(とし)の位置(いち)をア〜ウで示(しめ)したものである。次(つぎ)のページのⅡの文章(ぶんしょう)は,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のA〜Dの中(なか)に首都(しゅと)が位置(いち)するいずれかの国(くに)とその国(くに)の首都(しゅと)の様子(ようす)について述(の)べたものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)で述(の)べているのは,ⅠのA〜Dのうちのどれか,また,首都(しゅと)に当(あ)てはまるのは,選択(せんたく)したⅠのA〜Dのア〜ウのうちのどれか。

Ⅰ

A

image00028.jpgxmri_04E0xmri_04E1xmri_04E2

B

image00029.jpgxmri_04E5xmri_04E6xmri_04E7

C

image00030.jpgxmri_04EAxmri_04EBxmri_04EC

D

image00031.jpgxmri_04EFxmri_04F0xmri_04F1

12

Ⅱ

  16世紀(せいき)にフランスがこの国(くに)の東部(とうぶ)に進出(しんしゅつ)し,隣国(りんごく)からイギリス人(じん)がフランス人(じん)の定住地(ていじゅうち)を避(さ)けて移住(いじゅう)したことで二(ふた)つの文化圏(ぶんかけん)が形成(けいせい)されたため,立憲(りっけん)君主(くんしゅ)である国王(こくおう)により文化圏(ぶんかけん)の境界(きょうかい)に位置(いち)する都市(とし)が首都(しゅと)と定(さだ)められた。首都(しゅと)から約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>離(はな)れイギリス系(けい)住民(じゅうみん)が多(おお)い都市(とし)は,自動車(じどうしゃ)産業(さんぎょう)などで隣国(りんごく)との結(むす)び付(つ)きが見(み)られ,首都(しゅと)から約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>離(はな)れフランス系(けい)住民(じゅうみん)が多(おお)い都市(とし)は,フランス語(ご)のみで示(しめ)されている道路(どうろ)標識(ひょうしき)などが見(み)られる。

 

〔問(とい)3〕  (3)交通(こうつう)渋滞(じゅうたい)などの都市(とし)問題(もんだい)を深刻化(しんこくか)させ,我(わ)が国(くに)は多(おお)くの国々(くにぐに)の都市(とし)問題(もんだい)の解決(かいけつ)に協力(きょうりょく)している。とあるが,次(つぎ)のⅠのW〜Zのグラフは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)にimage00032.jpgで示(しめ)したW〜Zのそれぞれの国(くに)の,1950年(ねん)から2015年(ねん)までの第1位(い)の都市圏(としけん)と第(だい)2位(い)の都市圏(としけん)の人口(じんこう)の推移(すいい)を示(しめ)したものである。Ⅱの文章(ぶんしょう)で述(の)べている国(くに)に当(あ)てはまるのは,略(りゃく)地図中(ちずちゅう)のW〜Zのうちのどれか。

Ⅰ

image00033.jpgxmri_050Cxmri_050Dxmri_050Exmri_050Fxmri_0510xmri_0511xmri_0512xmri_0513xmri_0514xmri_0515xmri_0516xmri_0517xmri_0518xmri_0519xmri_051Axmri_051Bxmri_051Cxmri_051Dxmri_051Exmri_051Fxmri_0520xmri_0521xmri_0522xmri_0523xmri_0524

 

Ⅱ

○ 1949年(ねん)にオランダから独立(どくりつ)し,イスラム教徒(きょうと)が8割(わり)を超(こ)えるこの国(くに)では,第(だい)1位(い)の都市圏(としけん)と第(だい)2位(い)の都市圏(としけん)の人口差(じんこうさ)は,1950年(ねん)に100万人(まんにん)を下回(したまわ)っていたが,1990年(ねん)には人口(じんこう)差(さ)は約(やく)7倍(ばい)と急激(きゅうげき)に拡大(かくだい)しており,その後(ご)緩(ゆる)やかな拡大(かくだい)傾向(けいこう)が続(つづ)いた。
○ 深刻化(しんこくか)した交通(こうつう)渋滞(じゅうたい)や大気(たいき)汚染(おせん)などの都市(とし)問題(もんだい)を解決(かいけつ)するため,日本(にほん)の技術(ぎじゅつ)や運営(うんえい)の支援(しえん)を受(う)け,都市(とし)の中心部(ちゅうしんぶ)と住宅地(じゅうたくち)をつなぐ国内初(こくないはつ)の地下鉄(ちかてつ)が2019年(ねん)に開通(かいつう)した。