令(れい)和(わ)4年度(ねんど)  東京都(とうきょうと)  高校(こうこう)入試(にゅうし)問題(もんだい)

理科(りか)

注意(ちゅうい)

1 問題(もんだい)は 1 から 6 までで,12ページにわたって印刷(いんさつ)してあります。
2 検査(けんさ)時間(じかん)は50分(ぷん)で,終(お)わりは午後(ごご)3時(じ)40分(ぷん)です。
3 声(こえ)を出(だ)して読(よ)んではいけません。
4 計算(けいさん)が必要(ひつよう)なときは,この問題(もんだい)用紙(ようし)の余白(よはく)を利用(りよう)しなさい。
5 答(こた)えは全(すべ)て解答(かいとう)用紙(ようし)にHB又(また)はBの鉛筆(えんぴつ)(シャープペンシルも可(か))を使(つか)って明確(めいかく)に記入(きにゅう)し,解答(かいとう)用紙(ようし)だけを提出(ていしゅつ)しなさい。
6 答(こた)えは特別(とくべつ)の指示(しじ)のあるもののほかは,各問(かくとい)のア・イ・ウ・エのうちから,最(もっと)も適切(てきせつ)なものをそれぞれ一(ひと)つずつ選(えら)んで,その記号(きごう)のimage00001.jpgの中(なか)を正確(せいかく)に塗(ぬ)りつぶしなさい。
7 答(こた)えを記述(きじゅつ)する問題(もんだい)については,解答(かいとう)用紙(ようし)の決(き)められた欄(らん)からはみ出(だ)さないように書(か)きなさい。
8 答(こた)えを直(なお)すときは,きれいに消(け)してから,消(け)しくずを残(のこ)さないようにして,新(あたら)しい答(こた)えを書(か)きなさい。
9 受検(じゅけん)番号(ばんごう)を解答(かいとう)用紙(ようし)の決(き)められた欄(らん)に書(か)き,その数字(すうじ)のimage00002.jpgの中(なか)を正確(せいかく)に塗(ぬ)りつぶしなさい。
10 解答(かいとう)用紙(ようし)は,汚(よご)したり,折(お)り曲(ま)げたりしてはいけません。

 

問題(もんだい)は次(つぎ)のページからです。

 

1

 1

  次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

〔問(とい)1〕  図(ず)1は,質量(しつりょう)を測定(そくてい)した木片(もくへん)に火(ひ)をつけ,酸素(さんそ)で満(み)たした集(しゅう)気(き)びんPに入(い)れ,ふたをして燃焼(ねんしょう)させた後(あと)の様子(ようす)を示(しめ)したものである。図(ず)2は,質量(しつりょう)を測定(そくてい)したスチールウールに火(ひ)をつけ,酸素(さんそ)で満(み)たした集(しゅう)気(き)びんQに入(い)れ,ふたをして燃焼(ねんしょう)させた後(あと)の様子(ようす)を示(しめ)したものである。

  燃焼(ねんしょう)させた後(あと)の木片(もくへん)と,燃焼(ねんしょう)させた後(あと)のスチールウールを取(と)り出(だ)し質量(しつりょう)を測定(そくてい)するとともに,それぞれの集(しゅう)気(き)びんに石灰水(せっかいすい)を入(い)れ,ふたをして振(ふ)った。

  燃焼(ねんしょう)させた後(あと)に質量(しつりょう)が大(おお)きくなった物体(ぶったい)と,石灰水(せっかいすい)が白(しろ)くにごった集(しゅう)気(き)びんとを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

図(ず)1

image00003.jpgxmri_0041xmri_0042xmri_0043xmri_0044

図(ず)2

image00004.jpgxmri_0047xmri_0048xmri_0049xmri_004A

 

   

燃焼(ねんしょう)させた後(あと)に
質量(しつりょう)が大(おお)きくなった物体(ぶったい)

石灰水(せっかいすい)が白(しろ)くにごった
集気(しゅうき)びん

ア

木片(もくへん)

集気(しゅうき)びんP

イ

スチールウール

集気(しゅうき)びんP

ウ

木片(もくへん)

集気(しゅうき)びんQ

エ

スチールウール

集気(しゅうき)びんQ 

 

〔問(とい)2〕  図(ず)3は,ヒトの心臓(しんぞう)を正面(しょうめん)から見(み)て,心臓(しんぞう)から送(おく)り出(だ)された血液(けつえき)が流(なが)れる血管(けっかん)と心臓(しんぞう)に戻(もど)ってくる血液(けつえき)が流(なが)れる血管(けっかん)を模式的(もしきてき)に表(あらわ)したものである。また,図中(ずちゅう)の矢印(やじるし)(image00005.jpg)は全身(ぜんしん)から右心房(うしんぼう)に戻(もど)る血液(けつえき)の流(なが)れを示(しめ)している。

  血管(けっかん)A〜血管(けっかん)Dのうち,動脈(どうみゃく)と,動脈血(どうみゃくけつ)が流(なが)れる血管(けっかん)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

図(ず)3

image00006.jpgxmri_006Cxmri_006Dxmri_006Exmri_006Fxmri_0070

   

動脈(どうみゃく)

動脈血(どうみゃくけつ)が流(なが)れる血管(けっかん)

ア

血管(けっかん)Aと血管(けっかん)B

血管(けっかん)Bと血管(けっかん)D

イ

血管(けっかん)Aと血管(けっかん)B

血管(けっかん)Aと血管(けっかん)C

ウ

血管(けっかん)Cと血管(けっかん)D

血管(けっかん)Bと血管(けっかん)D

エ

血管(けっかん)Cと血管(けっかん)D

血管(けっかん)Aと血管(けっかん)C 

2

〔問(とい)3〕  図(ず)4は,平(たい)らな底(そこ)に「A」の文字(もじ)が書(か)かれた容器(ようき)に水(みず)を入(い)れた状態(じょうたい)を模式的(もしきてき)に表(あらわ)したものである。水中(すいちゅう)から空気中(くうきちゅう)へ進(すす)む光(ひかり)の屈折(くっせつ)に関(かん)する説明(せつめい)と,観察者(かんさつしゃ)と容器(ようき)の位置(いち)を変(か)えずに内側(うちがわ)の「A」の文字(もじ)の形(かたち)が全(すべ)て見(み)えるようにするときに行(おこな)う操作(そうさ)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

図(ず)4

image00007.jpgxmri_008Exmri_008F

   

水中(すいちゅう)から空気中(くうきちゅう)へ進(すす)む
光(ひかり)の屈折(くっせつ)に関(かん)する説明(せつめい)

「A」の文字(もじ)の形(かたち)が
全(すべ)て見(み)えるようにするときに
行(おこな)う操作(そうさ)

ア

屈折角(くっせつかく)より入射角(にゅうしゃかく)の方(ほう)が
大(おお)きい。

容器(ようき)の中(なか)の水(みず)の量(りょう)を
減(へ)らす。

イ

屈折角(くっせつかく)より入射角(にゅうしゃかく)の方(ほう)が大(おお)きい。

容器(ようき)の中(なか)の水(みず)の量(りょう)を増(ふ)やす。

ウ

入射角(にゅうしゃかく)より屈折角(くっせつかく)の方(ほう)が大(おお)きい。

容器(ようき)の中(なか)の水(みず)の量(りょう)を減(へ)らす。

エ

入射角(にゅうしゃかく)より屈折角(くっせつかく)の方(ほう)が大(おお)きい。

容器(ようき)の中(なか)の水(みず)の量(りょう)を増(ふ)やす。 

 

〔問(とい)4〕  前線(ぜんせん)が形成(けいせい)されるときの暖気(だんき)と寒気(かんき)の動(うご)きを矢印(やじるし)(image00008.jpg)で模式的(もしきてき)に表(あらわ)したものがA,Bである。温暖(おんだん)前線(ぜんせん)付近(ふきん)の暖気(だんき)と寒気(かんき)の動(うご)きを次(つぎ)のA,Bから一(ひと)つ,できた直後(ちょくご)の温暖(おんだん)前線(ぜんせん)付近(ふきん)の暖気(だんき)と寒気(かんき)を比較(ひかく)したときに,密度(みつど)が小(ちい)さいものを下(した)のC,Dから一(ひと)つ,それぞれ選(えら)び,組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

 

  暖気(だんき)と寒気(かんき)の動(うご)き

image00009.jpgxmri_00B9xmri_00BAxmri_00BBxmri_00BCxmri_00BDxmri_00BExmri_00BFxmri_00C0xmri_00C1xmri_00C2xmri_00C3xmri_00C4

 

  密度(みつど)が小(ちい)さいもの

image00010.jpgxmri_00C7xmri_00C8

 

ア  A,C     イ  A,D     ウ  B,C     エ  B,D 

 

〔問(とい)5〕  図(ず)5は, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">V</mi></math>の電源(でんげん)装置(そうち)と <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">2</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)A, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)B, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)Cをつないだ回路図(かいろず)である。この回路(かいろ)に電圧(でんあつ)を加(くわ)えたときの,回路上(かいろじょう)の点(てん)p,点(てん)q,点(てん)rを流(なが)れる電流(でんりゅう)の大(おお)きさを,それぞれP〔A〕,Q〔A〕,R〔A〕とした。このとき,P,Q,Rの関係(かんけい)を表(あらわ)したものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

図(ず)5

image00011.jpgxmri_00E2xmri_00E3xmri_00E4xmri_00E5xmri_00E6xmri_00E7xmri_00E8xmri_00E9xmri_00EAxmri_00EB

ア  P Q R <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">P</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">Q</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">R</mi></math>

イ  P R Q <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">P</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">R</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">Q</mi></math>

ウ  Q R P <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">Q</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">R</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">P</mi></math>

エ  R Q P <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">R</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">Q</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi class="unknown_entity" mathvariant="bold">P</mi></math>

3

 2

  生徒(せいと)が,国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーションに興味(きょうみ)をもち,科学的(かがくてき)に探究(たんきゅう)しようと考(かんが)え,自由(じゆう)研究(けんきゅう)に取(と)り組(く)んだ。生徒(せいと)が書(か)いたレポートの一部(いちぶ)を読(よ)み,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<レポート1>  日食(にっしょく)について

  金環(きんかん)日食(にっしょく)が観察(かんさつ)された日(ひ)の地球(ちきゅう)にできた月(つき)の影(かげ)を,国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーションから撮影(さつえい)した画像(がぞう)が紹介(しょうかい)されていた。

  日食(にっしょく)が生(しょう)じるときの北極星側(ほっきょくせいがわ)から見(み)た太陽(たいよう),月(つき),地球(ちきゅう)の位置(いち)関係(かんけい)を模式的(もしきてき)に示(しめ)すと,図(ず)1のようになっていた。さらに,日本(にほん)にある観測(かんそく)地点(ちてん)Aは,地球(ちきゅう)と月(つき)と太陽(たいよう)を一直線(いっちょくせん)に結(むす)んだ線上(せんじょう)に位置(いち)していた。

図(ず)1

image00012.jpgxmri_0108xmri_0109xmri_010Axmri_010Bxmri_010Cxmri_010D

 

〔問(とい)1〕  <レポート1>から,図(ず)1の位置(いち)関係(かんけい)において,観測(かんそく)地点(ちてん)Aで月(つき)を観測(かんそく)したときに月(つき)が真南(まみなみ)の空(そら)に位置(いち)する時刻(じこく)と,この日(ひ)から1週間後(しゅうかんご)に観察(かんさつ)できる月(つき)の見(み)え方(かた)に最(もっと)も近(ちか)いものとを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

真南(まみなみ)の空(そら)に
位置(いち)する時刻(じこく)

1週間後(しゅうかんご)に観察(かんさつ)できる
月(つき)の見(み)え方(かた)

ア

12時(じ)

上弦(じょうげん)の月(つき)

イ

18時(じ)

上弦(じょうげん)の月(つき)

ウ

12時(じ)

下弦(かげん)の月(つき)

エ

18時(じ)

下弦(かげん)の月(つき) 

 

<レポート2>  国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーションでの飲料水(いんりょうすい)の精製(せいせい)について

  国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーション内(ない)の生活(せいかつ)環境(かんきょう)に関(かん)して調(しら)べたところ,2018年(ねん)では,生活(せいかつ)排水(はいすい)をタンクに一時的(いちじてき)にため,蒸留(じょうりゅう)や殺菌(さっきん)を行(おこな)うことできれいな水(みず)にしていたことが紹介(しょうかい)されていた。

  蒸留(じょうりゅう)により液体(えきたい)をきれいな水(みず)にすることに興味(きょうみ)をもち,液体(えきたい)の混合物(こんごうぶつ)から水(みず)を分離(ぶんり)するモデル実験(じっけん)を行(おこな)った。図(ず)2のように,塩化(えんか)ナトリウムを精製水(せいせいすい)(蒸留水(じょうりゅうすい))に溶(と)かして % <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>の塩化(えんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を作(つく)り,実験(じっけん)装置(そうち)で蒸留(じょうりゅう)した。蒸留(じょうりゅう)して出(で)てきた液体(えきたい)が試験管(しけんかん)に約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>たまったところで蒸留(じょうりゅう)を止(と)めた。枝付(えだつ)きフラスコに残(のこ)った水溶液(すいようえき)Aと蒸留(じょうりゅう)して出(で)てきた液体(えきたい)Bをそれぞれ少量(しょうりょう)とり,蒸発(じょうはつ)させて観察(かんさつ)し,結果(けっか)を表(ひょう)1にまとめた。

表(ひょう)1

蒸発(じょうはつ)させた液体(えきたい)

観察(かんさつ)した結果(けっか)

水溶液(すいようえき)A

結晶(けっしょう)が見(み)られた。

液体(えきたい)B

結晶(けっしょう)が見(み)られなかった。 

図(ず)2

image00013.jpgxmri_0145xmri_0146xmri_0147xmri_0148xmri_0149xmri_014A

 

〔問(とい)2〕  <レポート2>から,結晶(けっしょう)になった物質(ぶっしつ)の分類(ぶんるい)と,水溶液(すいようえき)Aの濃度(のうど)について述(の)べたものとを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

結晶(けっしょう)になった物質(ぶっしつ)の分類(ぶんるい)

水溶液(すいようえき)Aの濃度(のうど)

ア

混合物(こんごうぶつ)

% <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>より高(たか)い。

イ

化合物(かごうぶつ)

% <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>より高(たか)い。

ウ

混合物(こんごうぶつ)

% <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>より低(ひく)い。

エ

化合物(かごうぶつ)

% <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>より低(ひく)い。 

4

<レポート3>  国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーションでの植物(しょくぶつ)の栽培(さいばい)について

  国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーションでは,宇宙(うちゅう)でも効率(こうりつ)よく成長(せいちょう)する植物(しょくぶつ)を探(さが)すため,図(ず)3のような装置(そうち)の中(なか)で植物(しょくぶつ)を発芽(はつが)させ,実験(じっけん)を行(おこな)っていることが紹介(しょうかい)されていた。植物(しょくぶつ)が光(ひかり)に向(む)かって成長(せいちょう)することから,装置(そうち)の上側(うえがわ)に光源(こうげん)を設置(せっち)してあることが分(わ)かった。

  植物(しょくぶつ)の成長(せいちょう)に興味(きょうみ)をもち,植物(しょくぶつ)を真上(まうえ)から観察(かんさつ)すると,上下(じょうげ)にある葉(は)が互(たが)いに重(かさ)ならないようにつき,成長(せいちょう)していくことが分(わ)かった。

図(ず)3

image00014.jpgxmri_0170xmri_0171

 

〔問(とい)3〕  <レポート3>から,上下(じょうげ)にある葉(は)が互(たが)いに重(かさ)ならないようにつく利点(りてん)と,葉(は)で光合成(こうごうせい)でつくられた養分(ようぶん)(栄養分(えいようぶん))が通(とお)る管(かん)の名称(めいしょう)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

上下(じょうげ)にある葉(は)が互(たが)いに
重(かさ)ならないようにつく利点(りてん)

光合成(こうごうせい)で作(つく)られた
養分(ようぶん)(栄養分(えいようぶん))が通(とお)る
管(かん)の名称(めいしょう)

ア

光(ひかり)が当(あ)たる面積(めんせき)が小(ちい)さくなる。

道管(どうかん)

イ

光(ひかり)が当(あ)たる面積(めんせき)が小(ちい)さくなる。

師管(しかん)

ウ

光(ひかり)が当(あ)たる面積(めんせき)が大(おお)きくなる。

道管(どうかん)

エ

光(ひかり)が当(あ)たる面積(めんせき)が大(おお)きくなる。

師管(しかん) 

<レポート4>  月面(げつめん)での質量(しつりょう)と重(おも)さの関係(かんけい)について

  国際(こくさい)宇宙(うちゅう)ステーション内(ない)では,見(み)かけ上(じょう),物体(ぶったい)に重力(じゅうりょく)が働(はたら)かない状態(じょうたい)になるため,てんびんや地球上(ちきゅうじょう)で使(つか)っている体重計(たいじゅうけい)では質量(しつりょう)を測定(そくてい)できない。そのため,宇宙(うちゅう)飛行士(ひこうし)は質量(しつりょう)を測(はか)る際(さい)に特別(とくべつ)な装置(そうち)で行(おこな)っていることが紹介(しょうかい)されていた。

  地球上(ちきゅうじょう)でなくても質量(しつりょう)が測定(そくてい)できることに興味(きょうみ)をもち調(しら)べたところ,重力(じゅうりょく)が変化(へんか)しても物体(ぶったい)そのものの量(りょう)は,地球上(ちきゅうじょう)と変(か)わらないということが分(わ)かった。

  また,重力(じゅうりょく)の大(おお)きさは場所(ばしょ)によって変(か)わり,月面(げつめん)では同(おな)じ質量(しつりょう)の物体(ぶったい)に働(はたら)く重力(じゅうりょく)の大(おお)きさが地球上(ちきゅうじょう)と比(くら)べて約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn></math>分(ぶん)の <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn></math>であることも分(わ)かった。

  図(ず)4のような測定(そくてい)を月面(げつめん)で行(おこな)った場合(ばあい),質量(しつりょう) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の物体(ぶったい)Aを上皿(うわざら)てんびんに載(の)せたときにつり合(あ)う分銅(ふんどう)の種類(しゅるい)と,物体(ぶったい)Aをはかりに載(の)せたときの目盛(めも)りの値(あたい)について考(かんが)えた。

図(ず)4

image00015.jpgxmri_019Fxmri_01A0xmri_01A1xmri_01A2xmri_01A3

 

〔問(とい)4〕  <レポート4>から,図(ず)4のような測定(そくてい)を月面(げつめん)で行(おこな)った場合(ばあい),質量(しつりょう) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の物体(ぶったい)Aを上皿(うわざら)てんびんに載(の)せたときにつり合(あ)う分銅(ふんどう)の種類(しゅるい)と,物体(ぶったい)Aをはかりに載(の)せたときの目盛(めも)りの値(あたい)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

上皿(うわざら)てんびんに載(の)せたときに
つり合(あ)う分銅(ふんどう)の種類(しゅるい)

はかりに載(の)せたときの
目盛(めも)りの値(あたい)

ア

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の分(ふん)銅(どう)

約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>

イ

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の分(ふん)銅(どう)

約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>

ウ

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の分(ふん)銅(どう)

約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>

エ

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の分(ふん)銅(どう)

約(やく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">g</mi></math> 

5

 3

  岩石(がんせき)や地層(ちそう)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<観察(かんさつ)>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)>のようになった。

<観察(かんさつ)>

  図(ず)1は,岩石(がんせき)の観察(かんさつ)を行(おこな)った地域(ちいき)Aと,ボーリング調査(ちょうさ)の記録(きろく)が得(え)られた地域(ちいき)Bとを示(しめ)した地図(ちず)である。

図(ず)1

image00016.jpgxmri_01C7xmri_01C8xmri_01C9xmri_01CAxmri_01CBxmri_01CCxmri_01CDxmri_01CExmri_01CFxmri_01D0

(1) 地域(ちいき)Aでは,特徴的(とくちょうてき)な岩石(がんせき)Pと岩石(がんせき)Qを採取後(さいしゅご),ルーペで観察(かんさつ)し,スケッチを行(おこな)い特徴(とくちょう)を記録(きろく)した。
(2) 岩石(がんせき)Pと岩石(がんせき)Qの,それぞれの岩石(がんせき)の中(なか)に含(ふく)まれているものを教科書(きょうかしょ)や岩石(がんせき)に関(かん)する資料(しりょう)を用(もち)いて調(しら)べた。
(3) 地域(ちいき)BにあるX点(てん)とY点(てん)でのボーリング調査(ちょうさ)の記録(きろく)と,この地域(ちいき)で起(お)きた過去(かこ)の堆積(たいせき)の様子(ようす)についてインターネットで調(しら)べた。

なお,X点(てん)の標高(ひょうこう)は <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">3</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>,Y点(てん)の標高(ひょうこう)は <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">8</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>である。

<結果(けっか)>

(1)  <観察(かんさつ)>の(1)と(2)を,表(ひょう)1のように,岩石(がんせき)Pと岩石(がんせき)Qについてまとめた。

表(ひょう)1

   

岩石(がんせき)P

岩石(がんせき)Q

スケッチ

image00017.jpg

image00018.jpg

特徴(とくちょう)

  全体的(ぜんたいてき)に黒(くろ)っぽい色(いろ)で、
小(ちい)さな鉱物(こうぶつ)の間(あいだ)に、

やや大(おお)きな鉱物(こうぶつ)が
散(ち)らばっていた。

  全体的(ぜんたいてき)に灰色(はいいろ)で、
白(しろ)く丸(まる)いものが
多数(たすう)散(ち)らばっていた。

教科書(きょうかしょ)や
資料(しりょう)から
分(わ)かったこと

  無色(むしょく)鉱物(こうぶつ)である長石(ちょうせき)や、
有色(ゆうしょく)鉱物(こうぶつ)である輝石(きせき)が
含(ふく)まれていた。

  丸(まる)いものはフズリナの
化石(かせき)であった。
 

 

(2)  図(ず)2は<観察(かんさつ)>の(3)で調(しら)べた地域(ちいき)BにあるX点(てん)とY点(てん)のそれぞれのボーリング調査(ちょうさ)の記録(きろく)(柱状図(ちゅうじょうず))である。凝灰岩(ぎょうかいがん)の層(そう)は同(おな)じ時期(じき)に堆積(たいせき)している。また,地域(ちいき)Bの地層(ちそう)では上下(じょうげ)の入(い)れ替(か)わりは起(お)きていないことが分(わ)かった。

image00019.jpgxmri_0200xmri_0201xmri_0202xmri_0203xmri_0204xmri_0205xmri_0206xmri_0207xmri_0208xmri_0209xmri_020Axmri_020Bxmri_020Cxmri_020Dxmri_020Exmri_020Fxmri_0210xmri_0211xmri_0212xmri_0213xmri_0214xmri_0215xmri_0216xmri_0217xmri_0218xmri_0219xmri_021Axmri_021Bxmri_021C

6

〔問(とい)1〕  <結果(けっか)>の(1)の岩石(がんせき)Pと<結果(けっか)>の(2)の④の層(そう)に含(ふく)まれるれき岩(がん)の,それぞれのでき方(かた)と,れき岩(がん)を構成(こうせい)する粒(つぶ)の特徴(とくちょう)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

岩石(がんせき)Pとれき岩(がん)の
それぞれのでき方(かた)

れき岩(がん)を構成(こうせい)する
粒(つぶ)の特徴(とくちょう)

ア

  岩石(がんせき)Pは土砂(どしゃ)が押(お)し固(かた)められて
できたもので,
れき岩(がん)はマグマが
冷(ひ)えてできたものである。

角(かど)が取(と)れて丸(まる)みを
帯(お)びた粒(つぶ)が多(おお)い。

イ

  岩石(がんせき)Pは土砂(どしゃ)が押(お)し固(かた)められて
できたもので,
れき岩(がん)はマグマが
冷(ひ)えてできたものである。

角(かく)ばった粒(つぶ)が多(おお)い。

ウ

  岩石(がんせき)Pはマグマが冷(ひ)えて
できたもので,
れき岩(がん)は土砂(どしゃ)が
押(お)し固(かた)められてできたものである。

角(かど)が取(と)れて丸(まる)みを
帯(お)びた粒(つぶ)が多(おお)い。

エ

  岩石(がんせき)Pはマグマが冷(ひ)えて
できたもので,
れき岩(がん)は土砂(どしゃ)が
押(お)し固(かた)められてできたものである。

角(かく)ばった粒(つぶ)が多(おお)い。 

 

〔問(とい)2〕  <結果(けっか)>の(1)で,岩石(がんせき)Qが堆積(たいせき)した地質(ちしつ)年代(ねんだい)に起(お)きた出来事(できごと)と,岩石(がんせき)Qが堆積(たいせき)した地質(ちしつ)年代(ねんだい)と同(おな)じ地質(ちしつ)年代(ねんだい)に生息(せいそく)していた生物(せいぶつ)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

岩石(がんせき)Qが堆積(たいせき)した地質(ちしつ)年代(ねんだい)に
起(お)きた出来事(できごと)

同(おな)じ地質(ちしつ)年代(ねんだい)に
生息(せいそく)していた生物(せいぶつ)

ア

魚類(ぎょるい)と両生類(りょうせいるい)が出現(しゅつげん)した。

アンモナイト

イ

魚類(ぎょるい)と両生類(りょうせいるい)が出現(しゅつげん)した。

三葉(さんよう)虫(ちゅう)(サンヨウチュウ)

ウ

鳥類(ちょうるい)が出現(しゅつげん)した。

アンモナイト

エ

鳥類(ちょうるい)が出現(しゅつげん)した。

三葉(さんよう)虫(ちゅう)(サンヨウチュウ) 

 

〔問(とい)3〕  <結果(けっか)>の(2)にある泥岩(でいがん)の層(そう)が堆積(たいせき)した時代(じだい)の地域(ちいき)B周辺(しゅうへん)の環境(かんきょう)について述(の)べたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のア〜エのうちではどれか。

ア 流(りゅう)水(すい)で運搬(うんぱん)され海(うみ)に流(なが)れた土砂(どしゃ)は,粒(つぶ)の小(ちい)さなものから陸(りく)の近(ちか)くに堆積(たいせき)する。このことから,泥岩(でいがん)の層(そう)が堆積(たいせき)した時代(じだい)の地域(ちいき)B周辺(しゅうへん)は,河口(かこう)から近(ちか)い浅(あさ)い海(うみ)であったと考(かんが)えられる。
イ 流(りゅう)水(すい)で運搬(うんぱん)され海(うみ)に流(なが)れた土砂(どしゃ)は,粒(つぶ)の大(おお)きなものから陸(りく)の近(ちか)くに堆積(たいせき)する。このことから,泥岩(でいがん)の層(そう)が堆積(たいせき)した時代(じだい)の地域(ちいき)B周辺(しゅうへん)は,河口(かこう)から近(ちか)い浅(あさ)い海(うみ)であったと考(かんが)えられる。
ウ 流(りゅう)水(すい)で運搬(うんぱん)され海(うみ)に流(なが)れた土砂(どしゃ)は,粒(つぶ)の小(ちい)さなものから陸(りく)の近(ちか)くに堆積(たいせき)する。このことから,泥岩(でいがん)の層(そう)が堆積(たいせき)した時代(じだい)の地域(ちいき)B周辺(しゅうへん)は,河口(かこう)から遠(とお)い深(ふか)い海(うみ)であったと考(かんが)えられる。
エ 流(りゅう)水(すい)で運搬(うんぱん)され海(うみ)に流(なが)れた土砂(どしゃ)は,粒(つぶ)の大(おお)きなものから陸(りく)の近(ちか)くに堆積(たいせき)する。このことから,泥岩(でいがん)の層(そう)が堆積(たいせき)した時代(じだい)の地域(ちいき)B周辺(しゅうへん)は,河口(かこう)から遠(とお)い深(ふか)い海(うみ)であったと考(かんが)えられる。

 

〔問(とい)4〕  <結果(けっか)>の(2)から,地域(ちいき)BのX点(てん)とY点(てん)の柱状図(ちゅうじょうず)の比較(ひかく)から分(わ)かることについて述(の)べた次(つぎ)の文(ぶん)に当(あ)てはまるものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

X点(てん)の凝灰岩(ぎょうかいがん)の層(そう)の標高(ひょうこう)は,Y点(てん)の凝灰岩(ぎょうかいがん)の層(そう)の標高(ひょうこう)より   なっている。

 

ア  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>高(たか)く      イ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>低(ひく)く      ウ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>高(たか)く      エ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">m</mi></math>低(ひく)く

7

 4

  植物(しょくぶつ)の花(はな)のつくりの観察(かんさつ)と,遺伝(いでん)の規則性(きそくせい)を調(しら)べる実験(じっけん)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<観察(かんさつ)>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)1>のようになった。

<観察(かんさつ)>

(1) メンデルの実験(じっけん)で用(もち)いられた品種(ひんしゅ)と同(おな)じエンドウを校庭(こうてい)で育(そだ)てた。
(2) (1)から花(はな)を1個(こ)採取後(さいしゅご),分解(ぶんかい)しセロハンテープに並(なら)べて貼(は)り付(つ)けた。
(3) (1)からさらに花(はな)をもう1個(こ)採取後(さいしゅご),花(はな)の内側(うちがわ)にある花弁(かべん)が2枚(まい)合(あ)わさるように重(かさ)なっている部分(ぶぶん)(図(ず)1の点線(てんせん))をカッターナイフで切(き)り,断面(だんめん)を観察(かんさつ)して,スケッチした。

図(ず)1

image00020.jpgxmri_0290xmri_0291

<結果(けっか)1>

(1) <観察(かんさつ)>の(2)から,図(ず)2のようにエンドウの花弁(かべん)は5枚(まい)あり,その1枚(まい)1枚(まい)が離(はな)れていた。

図(ず)2

image00021.jpgxmri_0299xmri_029Axmri_029Bxmri_029Cxmri_029D

(2) <観察(かんさつ)>の(3)から,図(ず)3のように,おしべとめしべは内側(うちがわ)の2枚(まい)の花弁(かべん)で包(つつ)まれていた。また,子房(しぼう)の中(なか)には,胚珠(はいしゅ)が見(み)られた。

図(ず)3

image00022.jpgxmri_02A7xmri_02A8xmri_02A9xmri_02AAxmri_02AB

  次(つぎ)に,<実験(じっけん)>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)2>のようになった。

<実験(じっけん)>

(1) 校庭(こうてい)で育(そだ)てたエンドウには,草(くさ)たけ(茎(くき)の長(なが)さ)の高(たか)い個体(こたい)と低(ひく)い個体(こたい)がそれぞれあった。
(2) 草(くさ)たけが高(たか)い個体(こたい)を1本(ぽん)選(えら)び,エンドウが自家(じか)受粉(じゅふん)し,受精後(じゅせいご)にできた種子(しゅし)を採取(さいしゅ)した。
(3) 草(くさ)たけが低(ひく)い個体(こたい)を1本(ぽん)選(えら)び,エンドウが自家(じか)受粉(じゅふん)し,受精後(じゅせいご)にできた種子(しゅし)を採取(さいしゅ)した。
(4) (2)で採取(さいしゅ)した種子(しゅし)をまいて育(そだ)て,成長(せいちょう)したエンドウの草(くさ)たけを調(しら)べた。
(5) (3)で採取(さいしゅ)した種子(しゅし)をまいて育(そだ)て,成長(せいちょう)したエンドウの草(くさ)たけを調(しら)べた。
(6) (4)で調(しら)べたエンドウの花(はな)で,花粉(かふん)がつくられる前(まえ)に,やくを全(すべ)て取(と)り除(のぞ)いた。
(7) (6)のエンドウの花(はな)の柱頭(ちゅうとう)に,(5)で調(しら)べたエンドウの花(はな)のやくから採取(さいしゅ)した花粉(かふん)を付(つ)け,受精(じゅせい)した後(あと)にできた種子(しゅし)を採取(さいしゅ)した。
(8) (7)で採取(さいしゅ)した種子(しゅし)をまいて育(そだ)て,成長(せいちょう)したエンドウの草(くさ)たけを調(しら)べた。

<結果(けっか)2>

(1) <実験(じっけん)>の(4)から,全(すべ)て草(くさ)たけの高(たか)い個体(こたい)(図(ず)4のP)であった。
(2) <実験(じっけん)>の(5)から,全(すべ)て草(くさ)たけの低(ひく)い個体(こたい)(図(ず)4のQ)であった。
(3) <実験(じっけん)>の(8)から,全(すべ)て草(くさ)たけの高(たか)い個体(こたい)(図(ず)4のR)であった。

図(ず)4

image00023.jpgxmri_02D8xmri_02D9xmri_02DAxmri_02DBxmri_02DCxmri_02DDxmri_02DExmri_02DFxmri_02E0xmri_02E1xmri_02E2xmri_02E3xmri_02E4xmri_02E5

8

〔問(とい)1〕  <結果(けっか)1>の(1)の花(はな)のつくりをもつ植物(しょくぶつ)の子葉(しよう)の枚数(まいすう)と,<結果(けっか)1>の(2)のように胚珠(はいしゅ)が子房(しぼう)の中(なか)にある植物(しょくぶつ)のなかまの名称(めいしょう)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

子葉(しよう)の数(かず)

胚珠(はいしゅ)が子房(しぼう)の中(なか)にある
植物(しょくぶつ)のなかまの名称(めいしょう)

ア

1枚(まい)

被子(ひし)植物(しょくぶつ)

イ

1枚(まい)

裸子(らし)植物(しょくぶつ)

ウ

2枚(まい)

被子(ひし)植物(しょくぶつ)

エ

2枚(まい)

裸子(らし)植物(しょくぶつ) 

 

〔問(とい)2〕  <実験(じっけん)>の(7)では,花粉(かふん)から花粉管(かふんかん)が伸長(しんちょう)し,その中(なか)を移動(いどう)する生殖(せいしょく)細胞(さいぼう)1個(こ)の染色体数(せんしょくたいすう)は7本(ほん)である。花粉管(かふんかん)の中(なか)を移動(いどう)する生殖(せいしょく)細胞(さいぼう)のうち1個(こ)と合体(がったい)する細胞(さいぼう)と,受精卵(じゅせいらん)1個(こ)に含(ふく)まれる染色体数(せんしょくたいすう)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

花粉管(かふんかん)の中(なか)を移動(いどう)する
生殖(せいしょく)細胞(さいぼう)のうち
1個(こ)と合体(がったい)する細胞(さいぼう)

受精卵(じゅせいらん)1個(こ)に含(ふく)まれる
染色体数(せんしょくたいすう)

ア

卵(らん)

7本(ほん)

イ

卵(らん)

14本(ほん)

ウ

卵細胞(らんさいぼう)

7本(ほん)

エ

卵細胞(らんさいぼう)

14本(ほん) 

 

〔問(とい)3〕  <結果(けっか)2>の(3)の個体(こたい)で,花粉(かふん)がつくられる前(まえ)にやくを全(すべ)て取(と)り除(のぞ)き,柱頭(ちゅうとう)に<結果(けっか)2>の(2)の個体(こたい)のやくから採取(さいしゅ)した花粉(かふん)を付(つ)け受精(じゅせい)させ,種子(しゅし)を採取(さいしゅ)した。その種子(しゅし)をまいて育(そだ)て,成長(せいちょう)したエンドウの草(くさ)たけを調(しら)べたときの結果(けっか)として適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

ア 草(くさ)たけの高(たか)い個体数(こたいすう)と草(くさ)たけの低(ひく)い個体数(こたいすう)のおよその比(ひ)は1:1であった。
イ 草(くさ)たけの高(たか)い個体数(こたいすう)と草(くさ)たけの低(ひく)い個体数(こたいすう)のおよその比(ひ)は1:3であった。
ウ 全(すべ)て草(くさ)たけの高(たか)い個体(こたい)であった。
エ 全(すべ)て草(くさ)たけの低(ひく)い個体(こたい)であった。

 

〔問(とい)4〕  メンデルが行(おこな)ったエンドウの種子(しゅし)の形(かたち)の遺伝(いでん)に関(かん)する実験(じっけん)では,顕性(けんせい)形質(けいしつ)の丸形(まるがた)と,潜性(せんせい)形質(けいしつ)のしわ形(がた)があることが分(わ)かった。遺伝子(いでんし)の組(く)み合(あ)わせが分(わ)からない丸形(まるがた)の種子(しゅし)を2個(こ)まき,育(そだ)てた個体(こたい)どうしをかけ合(あ)わせる<モデル実験(じっけん)の結果(けっか)>から,<考察(こうさつ)>をまとめた。

  ただし,エンドウの種子(しゅし)が丸形(まるがた)になる遺伝子(いでんし)をA,しわ形(がた)になる遺伝子(いでんし)をaとし,子(こ)や孫(まご)の代(だい)で得(え)られた種子(しゅし)は,遺伝(いでん)の規則性(きそくせい)のとおりに現(あらわ)れるものとする。

<モデル実験(じっけん)の結果(けっか)>

(1) 親(おや)の代(だい)で,遺伝子(いでんし)の組(く)み合(あ)わせが分(わ)からない丸形(まるがた)の種子(しゅし)を2個(こ)まき,育(そだ)てた個体(こたい)どうしをかけ合(あ)わせたところ,子(こ)の代(だい)では丸形(まるがた)の種子(しゅし)だけが得(え)られた。
(2) 子(こ)の代(だい)として得(え)られた丸形(まるがた)の種子(しゅし)を全(すべ)てまき,育(そだ)てた個体(こたい)をそれぞれ自家(じか)受粉(じゅふん)させたところ,孫(まご)の代(だい)として,丸形(まるがた)の種子(しゅし)だけが得(え)られた個体(こたい)と丸形(まるがた)・しわ形(がた)の種子(しゅし)が得(え)られた個体(こたい)の両方(りょうほう)があった。

<考察(こうさつ)>

  <モデル実験(じっけん)の結果(けっか)>の(1)で,子(こ)の代(だい)として得(え)られた丸形(まるがた)の種子(しゅし)の遺伝子(いでんし)の組(く)み合(あ)わせは,<モデル実験(じっけん)の結果(けっか)>の(2)から,2種(しゅ)類(るい)あることが分(わ)かる。このことから,親(おや)の代(だい)としてまいた2個(こ)の丸形(まるがた)の種子(しゅし)の遺伝子(いでんし)の組(く)み合(あ)わせを示(しめ)すと   であることが分(わ)かる。

 

  <考察(こうさつ)>の   に当(あ)てはまるものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜ウのうちではどれか。

ア  AAとAA    イ  AaとAa    ウ  AAとAa

9

 5

  イオンの性質(せいしつ)を調(しら)べる実験(じっけん)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<実験(じっけん)1>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)1>のようになった。

<実験(じっけん)1>

(1) 図(ず)1のように,ビーカー①に硫酸(りゅうさん)亜鉛(あえん)水溶液(すいようえき)を入(い)れ,亜鉛(あえん)板(ばん)Pを設置(せっち)した。次(つぎ)に,ビーカー①に硫酸(りゅうさん)銅(どう)水溶液(すいようえき)を入(い)れたセロハンの袋(ふくろ)を入(い)れ,セロハンの袋(ふくろ)の中(なか)に銅板(どうばん)Qを設置(せっち)した。プロペラ付(つ)きモーターに亜鉛(あえん)板(ばん)Pと銅板(どうばん)Qを導線(どうせん)でつないだ後(あと)に金属板(きんぞくばん)の表面(ひょうめん)の様子(ようす)を観察(かんさつ)した。

図(ず)1

image00024.jpgxmri_035Cxmri_035Dxmri_035Exmri_035Fxmri_0360xmri_0361xmri_0362

 

(2) 図(ず)2のように,簡易型(かんいがた)電気(でんき)分解(ぶんかい)装置(そうち)に薄(うす)い水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を入(い)れ,電極(でんきょく)Rと電極(でんきょく)Sを導線(どうせん)で電源(でんげん)装置(そうち)につなぎ,電圧(でんあつ)を加(くわ)えて電流(でんりゅう)を流(なが)した後(あと)に電極(でんきょく)の様子(ようす)を観察(かんさつ)した。

図(ず)2

image00025.jpgxmri_036Axmri_036Bxmri_036Cxmri_036Dxmri_036Exmri_036F

 

<結果(けっか)1>

(1) <実験(じっけん)1>の(1)でプロペラは回転(かいてん)した。亜鉛(あえん)板(ばん)Pは溶(と)け,銅板(どうばん)Qには赤(あか)茶色(ちゃいろ)の物質(ぶっしつ)が付着(ふちゃく)した。
(2) <実験(じっけん)1>の(2)で電極(でんきょく)Rと電極(でんきょく)Sからそれぞれ気体(きたい)が発生(はっせい)した。

 

〔問(とい)1〕  <結果(けっか)1>の(1)から,水溶液中(すいようえきちゅう)の亜鉛(あえん)板(ばん)Pと銅板(どうばん)Qの表面(ひょうめん)で起(お)こる化学(かがく)変化(へんか)について,亜鉛(あえん)原子(げんし)1個(こ)をimage00026.jpg,亜鉛(あえん)イオン1個(こ)をimage00027.jpg,銅(どう)原子(げんし)1個(こ)をimage00028.jpg,銅(どう)イオン1個(こ)をimage00029.jpg,電子(でんし)1個(こ)をimage00030.jpgというモデルで表(あらわ)したとき,亜鉛(あえん)板(ばん)Pの様子(ようす)をA,Bから一(ひと)つ,銅板(どうばん)Qの様子(ようす)をC,Dから一(ひと)つ,それぞれ選(えら)び,組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

image00031.jpgxmri_038Exmri_038Fxmri_0390xmri_0391xmri_0392

image00032.jpgxmri_0394xmri_0395xmri_0396xmri_0397xmri_0398

image00033.jpgxmri_039Axmri_039Bxmri_039Cxmri_039Dxmri_039E

image00034.jpgxmri_03A0xmri_03A1xmri_03A2xmri_03A3xmri_03A4

ア  A,C     イ  A,D     ウ  B,C     エ  B,D

 

〔問(とい)2〕  <結果(けっか)1>の(1)と(2)から,ビーカー①内(ない)の硫酸(りゅうさん)亜鉛(あえん)水溶液(すいようえき)と硫酸(りゅうさん)銅(どう)水溶液(すいようえき)を合(あ)わせた水溶液中(すいようえきちゅう)に含(ふく)まれる <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">Z</mi><msup><mi mathvariant="normal">n</mi><mrow><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">+</mi></mrow></msup></math>の数(かず)と <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">C</mi><msup><mi mathvariant="normal">u</mi><mrow><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">+</mi></mrow></msup></math>の数(かず)のそれぞれの増減(ぞうげん)と,電極(でんきょく)Rと電極(でんきょく)Sでそれぞれ発生(はっせい)する気体(きたい)の性質(せいしつ)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜カのうちではどれか。

   

合(あ)わせた
水溶液(すいようえき)に
含(ふく)まれる
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">Z</mi><msup><mi mathvariant="normal">n</mi><mrow><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">+</mi></mrow></msup></math>の数(かず)

合(あ)わせた
水溶液(すいようえき)に
含(ふく)まれる
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">C</mi><msup><mi mathvariant="normal">u</mi><mrow><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">+</mi></mrow></msup></math>の数(かず)

電極(でんきょく)Rで
発生(はっせい)する
気体(きたい)の性質(せいしつ)

電極(でんきょく)Sで
発生(はっせい)する
気体(きたい)の性質(せいしつ)

ア

増(ふ)える。

減(へ)る。

空気(くうき)より軽(かる)い。

水(みず)に溶(と)けにくい。

イ

増(ふ)える。

増(ふ)える。

空気(くうき)より軽(かる)い。

水(みず)に溶(と)けやすい。

ウ

増(ふ)える。

減(へ)る。

空気(くうき)より重(おも)い。

水(みず)に溶(と)けにくい。

エ

減(へ)る。

増(ふ)える。

空気(くうき)より軽(かる)い。

水(みず)に溶(と)けやすい。

オ

減(へ)る。

減(へ)る。

空気(くうき)より重(おも)い。

水(みず)に溶(と)けやすい。

カ

減(へ)る。

増(ふ)える。

空気(くうき)より重(おも)い。

水(みず)に溶(と)けにくい。 

10

次(つぎ)に,<実験(じっけん)2>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)2>のようになった。

<実験(じっけん)2>

(1) ビーカー②に薄(うす)い塩酸(えんさん)を <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>入(い)れ,BTB溶液(ようえき)を5滴(てき)加(くわ)えてよく混(ま)ぜた。図(ず)3は,水溶液中(すいようえきちゅう)の陽(よう)イオンをimage00035.jpg,陰(いん)イオンをimage00036.jpgというモデルで表(あらわ)したものである。

図(ず)3

image00037.jpgxmri_03E4

(2) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>水(すい)酸化(さんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>用意(ようい)した。
(3) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>(2)の水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)をビーカー②に少(すこ)しずつ加(くわ)え,ガラス棒(ぼう)でかき混(ま)ぜ水溶液(すいようえき)の様子(ようす)を観察(かんさつ)した。
(4) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>(3)の操作(そうさ)を繰(く)り返(かえ)し,水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を合計(ごうけい) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>加(くわ)えると,水溶液(すいようえき)は緑色(みどりいろ)になった。
(5) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>緑色(みどりいろ)になった水溶液(すいようえき)をスライドガラスに1滴(てき)取(と)り,水(みず)を蒸発(じょうはつ)させた後(あと),観察(かんさつ)した。

<結果(けっか)2>

  スライドガラスには,塩化(えんか)ナトリウムの結晶(けっしょう)が見(み)られた。

 

〔問(とい)3〕  <実験(じっけん)2>の(4)のビーカー②の水溶液中(すいようえきちゅう)で起(お)きた化学(かがく)変化(へんか)を下(した)の点線(てんせん)で囲(かこ)まれた<化学(かがく)反応式(はんのうしき)>で表(あらわ)すとき,下線部(かせんぶ)にそれぞれ当(あ)てはまる化学式(かがくしき)を一(ひと)つずつ書(か)け。

  ただし,<化学(かがく)反応式(はんのうしき)>において酸(さん)の性質(せいしつ)をもつ物質(ぶっしつ)の化学式(かがくしき)は(酸)の上(うえ)の    に,アルカリの性質(せいしつ)をもつ物質(ぶっしつ)の化学式(かがくしき)は(アルカリ)の上(うえ)の    に,塩(えん)は(塩(えん))の上(うえ)の    に書(か)くこと。

 

<化学(かがく)反応式(はんのうしき)>

image00038.jpgxmri_0401xmri_0402xmri_0403xmri_0404xmri_0405xmri_0406xmri_0407

 

〔問(とい)4〕  <実験(じっけん)2>の(5)の後(あと),<実験(じっけん)2>の(3)の操作(そうさ)を繰(く)り返(かえ)し,用意(ようい)した水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を全(すべ)て加(くわ)えた。<実験(じっけん)2>の(1)のビーカー②に含(ふく)まれるイオンの総数(そうすう)の変化(へんか)を表(あらわ)したグラフとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

image00039.jpgxmri_0410xmri_0411xmri_0412xmri_0413xmri_0414xmri_0415xmri_0416xmri_0417xmri_0418xmri_0419xmri_041Axmri_041Bxmri_041Cxmri_041Dxmri_041E

 

11

 6

  物体(ぶったい)の運動(うんどう)に関(かん)する実験(じっけん)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<実験(じっけん)>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)>のようになった。

<実験(じっけん)>

(1) 形(かたち)が異(こと)なるレールAとレールBを用意(ようい)し,それぞれに目盛(めも)りを付(つ)け,図(ず)1のように水平(すいへい)な床(ゆか)に固定(こてい)した。
(2) レールA上(じょう)の水平(すいへい)な部分(ぶぶん)から <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">9</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の高(たか)さの点(てん)aに小球(しょうきゅう)を静(しず)かに置(お)き,手(て)を放(はな)して小球(しょうきゅう)を転(ころ)がし,小球(しょうきゅう)がレールA上(じょう)を運動(うんどう)する様子(ようす)を,小球(しょうきゅう)が最初(さいしょ)に一瞬(いっしゅん)静止(せいし)するまで,発光(はっこう)時間(じかん)間隔(かんかく) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">1</mn></math>秒(びょう)のストロボ写真(しゃしん)で記録(きろく)した。レールA上(じょう)の水平(すいへい)な部分(ぶぶん)からの高(たか)さが <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>となる点(てん)を点(てん)b,レールA上(じょう)の水平(すいへい)な部分(ぶぶん)に達(たっ)した点(てん)を点(てん)cとした。
(3) (2)で使用(しよう)した小球(しょうきゅう)をレールB上(じょう)の水平(すいへい)な部分(ぶぶん)から <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">9</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の高(たか)さの点(てん)dに静(しず)かに置(お)き,(2)と同様(どうよう)の実験(じっけん)をレールB上(じょう)で行(おこな)った。レールB上(じょう)の水平(すいへい)な部分(ぶぶん)からの高(たか)さが <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">2</mn><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>となる点(てん)を点(てん)e,レールB上(じょう)の水平(すいへい)な部分(ぶぶん)に達(たっ)した点(てん)を点(てん)fとした。
(4) ストロボ写真(しゃしん)に記録(きろく)された結果(けっか)から,小球(しょうきゅう)がレールA上(じょう)の点(てん)aから運動(うんどう)を始(はじ)め,最初(さいしょ)に一瞬(いっしゅん)静止(せいし)するまでの <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">1</mn></math>秒(びょう)ごとの位置(いち)を模(も)式(しき)的(てき)に表(あらわ)すと図(ず)2のようになった。さらに, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">1</mn></math>秒(びょう)ごとに①から⑪まで,順(じゅん)に区間(くかん)番号(ばんごう)を付(つ)けた。
(5) レールBについて,(4)と同様(どうよう)に模式的(もしきてき)に表(あらわ)し, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">1</mn></math>秒(びょう)ごとに①から⑪まで,順(じゅん)に区間(くかん)番号(ばんごう)を付(つ)けた。
(6) レールAとレールBにおいて,①から⑪までの各(かく)区間(くかん)における小球(しょうきゅう)の移動(いどう)距離(きょり)を測定(そくてい)した。

図(ず)1

レールA

image00040.jpgxmri_0448xmri_0449xmri_044Axmri_044Bxmri_044Cxmri_044Dxmri_044E

レールB

image00041.jpgxmri_0451xmri_0452xmri_0453xmri_0454xmri_0455xmri_0456xmri_0457

図(ず)2

レールA

image00042.jpgxmri_045Bxmri_045Cxmri_045Dxmri_045Exmri_045Fxmri_0460xmri_0461xmri_0462xmri_0463xmri_0464xmri_0465xmri_0466

レールB

image00043.jpgxmri_0469xmri_046Axmri_046Bxmri_046Cxmri_046Dxmri_046Exmri_046Fxmri_0470xmri_0471xmri_0472xmri_0473xmri_0474

<結果(けっか)>

区間(くかん)番号(ばんごう)

①

②

③

④

⑤

⑥

⑦

⑧

⑨

⑩

⑪

時間(じかん) [s]

0-
0.1

0.1-
0.2

0.2-
0.3

0.3-
0.4

0.4-
0.5

0.5-
0.6

0.6-
0.7

0.7-
0.8

0.8-
0.9

0.9-
1.0

1.0-
1.1

レールAに
おける
移動(いどう)距離(きょり)
<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi></math>[ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>]

3.6

7.9

10.4

10.9

10.9

10.9

10.8

10.6

9.0

5.6

1.7

レールBに
おける
移動(いどう)距離(きょり) 

[ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">c</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>]

3.2

5.6

8.0

10.5

10.9

10.9

10.6

9.5

6.7

4.2

1.8 

12

〔問(とい)1〕  <結果(けっか)>から,レールA上(じょう)の⑧から⑩までの小球(しょうきゅう)の平均(へいきん)の速(はや)さとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

ア   m <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">s</mi></math>

イ   m <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">s</mi></math>

ウ   m <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">s</mi></math>

エ   m <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">s</mi></math>

 

〔問(とい)2〕  <結果(けっか)>から,小球(しょうきゅう)がレールB上(じょう)の①から③まで運動(うんどう)しているとき,小球(しょうきゅう)が運動(うんどう)する向(む)きに働(はたら)く力(ちから)の大(おお)きさと小球(しょうきゅう)の速(はや)さについて述(の)べたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

ア <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>力(ちから)の大(おお)きさがほぼ一定(いってい)であり,速(はや)さもほぼ一定(いってい)である。
イ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>力(ちから)の大(おお)きさがほぼ一定(いってい)であり,速(はや)さはほぼ一定(いってい)の割合(わりあい)で増加(ぞうか)する。
ウ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>力(ちから)の大(おお)きさがほぼ一定(いってい)の割合(わりあい)で増加(ぞうか)し,速(はや)さはほぼ一定(いってい)である。
エ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal"> </mi></math>力(ちから)の大(おお)きさがほぼ一定(いってい)の割合(わりあい)で増加(ぞうか)し,速(はや)さもほぼ一定(いってい)の割合(わりあい)で増加(ぞうか)する。

 

〔問(とい)3〕  図(ず)3の矢印(やじるし)は,小球(しょうきゅう)がレールB上(じょう)の⑨から⑪までの斜面上(しゃめんじょう)にあるときの小球(しょうきゅう)に働(はたら)く重力(じゅうりょく)を表(あらわ)したものである。小球(しょうきゅう)が斜面上(しゃめんじょう)にあるとき,小球(しょうきゅう)に働(はたら)く重力(じゅうりょく)の斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)と,斜面(しゃめん)に垂直(すいちょく)な分力(ぶんりょく)を解答(かいとう)用紙(ようし)の方眼(ほうがん)を入(い)れた図(ず)にそれぞれ矢印(やじるし)でかけ。

図(ず)3

image00044.jpgxmri_04CDxmri_04CE

 

〔問(とい)4〕  <実験(じっけん)>の(2),(3)において,点(てん)bと点(てん)eを小球(しょうきゅう)がそれぞれ通過(つうか)するときの小球(しょうきゅう)がもつ運動(うんどう)エネルギーの大(おお)きさの関係(かんけい)について述(の)べたものと,点(てん)cと点(てん)fを小球(しょうきゅう)がそれぞれ通過(つうか)するときの小球(しょうきゅう)がもつ運動(うんどう)エネルギーの大(おお)きさの関係(かんけい)について述(の)べたものとを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

点(てん)bと点(てん)eを小球(しょうきゅう)が
それぞれ通過(つうか)するときの
小球(しょうきゅう)がもつ運動(うんどう)
エネルギーの大(おお)きさの関係(かんけい)

点(てん)cと点(てん)fを小球(しょうきゅう)が
それぞれ通過(つうか)するときの
小球(しょうきゅう)がもつ運動(うんどう)
エネルギーの大(おお)きさの関係(かんけい)

ア

点(てん)bの方(ほう)が大(おお)きい。

点(てん)fの方(ほう)が大(おお)きい。

イ

点(てん)bの方(ほう)が大(おお)きい。

ほぼ等(ひと)しい。

ウ

ほぼ等(ひと)しい。

点(てん)fの方(ほう)が大(おお)きい。

エ

ほぼ等(ひと)しい。

ほぼ等(ひと)しい。