令和
令和
1 | 問題は 1 から 5 までで、12ページにわたって印刷してあります。 |
2 | 検査時間は五〇分で、終わりは午前九時五〇分です。 |
3 | 声を出して読んではいけません。 |
4 | 答えは全て解答用紙にHB又はBの鉛筆(シャープペンシルも可)を使って明確に記入し、解答用紙だけを提出しなさい。 |
5 | 答えは特別の指示のあるもののほかは、各問のア・イ・ウ・エのうちから、最も適切なものをそれぞれ一つずつ選んで、その記号の![]() |
6 | 答えを記述する問題については、解答用紙の決められた欄からはみ出さないように書きなさい。 |
7 | 答えを直すときは、きれいに消してから、消しくずを残さないようにして、新しい答えを書きなさい。 |
8 | 受検番号を解答用紙の決められた欄に書き、その数字の![]() |
9 | 解答用紙は、汚したり、折り曲げたりしてはいけません。 |
次の
(1) | 郷土資料館の学芸員から話を伺い、町の歴史を学ぶ。 |
(2) | 麦茶を冷やすために氷を砕いてグラスに入れる。 |
(3) | 地道な清掃活動が周囲に良い影響を及ぼす。 |
(4) | 入念な準備により、会議が円滑に進む。 |
(5) | 産業遺産を観光バスで巡る。 |
次の
(1) | 朗読劇で主人公の役をエンじる。 |
(2) | 研究のためにムズカしい論文を読む。 |
(3) | 決勝でシュクメイの相手と対戦する。 |
(4) | 兄は、早朝のジョギングをシュウカンとしている。 |
(5) | 保育園で園児たちのスコやかな寝顔を眺めて気持ちが和む。 |
次の
目覚ましを
「シゲ爺は?」
「ああ、
「おはよ。
「さっき
「うそ、
ほんの
「どうして
すると
「起こそうと
(1)
「『雪乃が
心臓が
(2)
土間で
「行って
駆け出そうと
「ちょっと
雪乃は、
「そんなに
ヨシ江は
「ほれ、
「……わかった。
「急いで
再び
あたりは
よその
長靴が
息を
「シ……。」
(3)
ヨシ江は
布巾で
(4)
笑顔と
「ごめんなさい、
「なんで
ロゴの
「だって
「そんでも、
「それは、
「婆やんに
「ううん。
起きた
「いや
「……シゲ爺、
「だれぇ、
雪乃は、
「よし、
雪乃が
ひと月ほど
(5)
よく
(村山
〔注〕
まっと —— | もっと。 |
ヤッケ —— | フードの付いた、防風・防水・防寒用の上着。 |
芽搔き —— | 果樹、野菜等の発育を調整するために、不要な芽を、長く伸びないうちに指で取ること。 |
〔問1〕
ア | ヨシ江がどのようにして、温厚な茂三に自分のことを放っておけと言わせたのか、ヨシ江から聞いてみたいと思う気持ち。 |
イ | 起こしてくれると約束していた茂三が、自分を置いたまま畑に行ったことが信じられず、ヨシ江の言葉を疑う気持ち。 |
ウ | 茂三とヨシ江が、苦笑しながら自分を起こさずに置いていこうとする様子を想像し、悔しさが込み上げる気持ち。 |
エ | 一緒に畑へ行きたいと伝えていたにもかかわらず、茂三が自分を放っておくように言ったと聞き、戸惑う気持ち。 |
〔問2〕
ア | 早く出かけたいというあせりから不安へと気持ちが変化する様子を、丁寧に描写することで、説明的に表現している。 |
イ | 自分の甘えに気づき急いで身支度する様子を、場面の描写を短く区切りながら展開することで、印象的に表現している。 |
ウ | 遅れを取り戻したくて速やかに動く様子を、同じ語句の繰り返しとたとえを用いることで、躍動的に表現している。 |
エ | 情けない思いで押し黙って出かける準備をする心情や様子を、細部まで詳しく描くことで、写実的に表現している。 |
〔問3〕
ア | 畑まで急いで走ってきたため、思っていた以上に早く着き、茂三を驚かせようとして声のかけ方を決めかねている気持ち。 |
イ | 畑で農作業をしている茂三のそばに駆け寄り、話しかけようとしたが、なかなか気づいてもらえず困惑する気持ち。 |
ウ | 茂三が、自分に対してどのような思いを抱いているかつかみきれず、声をかけることをためらう気持ち。 |
エ | 茂三が快く許してくれないと思うと、自分から声をかけづらく、気づくまで待つことでしか誠意を示せないと思う気持ち。 |
〔問4〕
ア | きっと来るだろうと思いながら待っていた雪乃の姿を見付け、ちゃかすような口調で、うれしそうに迎え入れようとする様子。 |
イ | 雪乃が来たことを喜びながらも、普段から早起きが苦手なひ孫をもて余しているため、できるだけ反省を促そうとする様子。 |
ウ | 身支度が遅いために待たずに置いてきたことを気にしていたが、雪乃が来たことを喜んで、照れ隠しでからかっている様子。 |
エ | 遅れて畑に来た雪乃に対して、昨日の心無い発言は大目に見て、子供らしいことだと理解して温かく接しようとする様子。 |
〔問5〕
ア | 今朝寝過ごしたことを思い返し、曾祖父母に起こされた自分をふがいなく思い、自立している父に学びたいと考えているから。 |
イ | けがが治って精力的に働く茂三の様子を眺めながら、父の取り組みを振り返り、父が茂三を尊敬する理由を理解しようとしているから。 |
ウ | 農業に興味をもち始めた自分が、父と茂三の行動を思い返し、経験に基づく茂三よりも研究熱心な父を手本にしようとしているから。 |
エ | 茂三が用いた方法にとらわれない父の農作業の工夫を思い返し、新たな視点で、大人たちの姿について考えようとしているから。 |
次の
人間
動物の
しかし
動的に
(2)
何に
「考える」にも
これらは、
目的は、
すでに
しかし
(大須賀
〔注〕
デカルト的な見方 ―― | デカルトは西洋の哲学者であり、デカルト的な見方とは、ここでは理性のある人間と他の動物を区別する見方である。 |
〔問1〕
ア | 多くの動物は複雑に統制された行動をしており、人間が社会の中で規律正しく行動することと同じ程度の社会性があると考えているから。 |
イ | 動物の行動には定められた目的達成の方法があり、状況に応じて最適な方法で目的を達成する人間と質的な差はないと考えているから。 |
ウ | 多くの動物の複雑な振舞いは目的達成に向けた適切な行動であり、人間の本能的な段階の行動と根本的な違いはないと考えているから。 |
エ | 動物は状況の変化に応じて行動の目的を設定しており、人間の子供と比較しても環境に適応する能力に大きな差はないと考えているから。 |
〔問2〕
ア | 概念の表現と記憶の方式は人間も動物も同様の構造をしているが、新しい発想を生み出す革新的な知性は人間しかもっていないということ。 |
イ | 言葉に依存する人間の思考と身体構造に制限される動物の行動はどちらも本能的だが、経験に基づく人間の行動は異質であるということ。 |
ウ | 先祖代々変わらない種の性質を踏襲する点は人間も動物も類似しているが、目的と行為が固定されているのは人間だけであるということ。 |
エ | 人間も動物も代々受け継ぐ行為の形式があることはあまり違わないが、創造的な思考は種として受け継ぐ行為とは質的に異なるということ。 |
〔問3〕
ア | 第八段で規定された「考え方」を受けて、「考える」行為の目的とは何かを示し、筆者の主張の前提を明らかにしている。 |
イ | 第八段で整理された「考え方」を受けて、「考える」ことに関する新たな視点と反対の内容を提示することで話題の転換を図っている。 |
ウ | 第八段で挙げた「考え方」の具体的事例を踏まえ、「考える」内容を要約し、筆者の論の展開を分かりやすくしている。 |
エ | 第八段で解説した「考え方」の種類を踏まえ、「考える」対象や状況を挙げて、一つ一つを説明し結論に導いている。 |
〔問4〕
ア | 一定の手順を踏んで「考える」過程を可視化することで、自分の考えを再認識し、目的につながる動機が見いだされるということ。 |
イ | 「考える」目的や過程で得た概念を言語化することで、論理の不備や不足を明らかにし、思考を見直す手掛かりが見えてくるということ。 |
ウ | 「考える」途中の要素から得た概念を明文化することで、思考が明確に整理されるため、無意識に考える必要がなくなるということ。 |
エ | 人間の脳内で行われる「考える」手順を電子化することで、異なる考えを検索し、理想的な考えを永続的に保存できるということ。 |
〔問5〕
次の
A
一院
今宵こそ
君に
一院(鳥羽
自分という人間はなんという迂濶さだろう。鳥羽法皇御葬儀の今宵になって初めて、自分が院と並みひと通りでない(1)御縁にあったことを、今更のように深く思い知り、思い知らされたことであった。 |
(井上
B
目崎 | これほど長い詞書がふんだんにくっついている歌集は、そう多くないと思うんです。鳥羽法皇が亡くなったときの歌などは、「一院かくれさせおはしまして、やがての御所へわたりまゐらせける夜、高野よりいであひてまゐりあひたりける、いとかなしかりけり」云々。ずいぶん長い詞書を書いて、 |
こよひこそおもひしらるれあさからぬ | |
君にちぎりのある身なりけり | |
実に単純といいますか平易といいますか曲がないといいますか、ひとりごとを漏らしたみたいな、技巧も何も入っていない歌ですね。白川の関で*能因を回顧した、 | |
*しらかはのせきやを月のもるかげは | |
人の心をとむるなりけり | |
も、非常に詞書が長いのですけれど、歌そのものはどうってことはない。 | |
白洲 | でも、業平も詞書が多いでしょう。やはり古今の序で貫之が言ったように、心あまりて詞足らずで、その足らない部分を詞書で補ったようなところがある。 |
目崎 | ええ。そういう点でも共通したところがあるんです。あれもそういう点が大事だと思うから、貫之は『古今集』のなかに業平の歌に限って詞書を長いまま入れてある。西行の歌も、どうもそういう詞書と組み合わせて特徴が浮かび上がってくるような。 |
白洲 | それで、自分のなかに長い歴史があるというようなことを思ってほしい、読む人にね。 |
目崎 | (2)そういう点では西行という人はたいへんな散文の達者だったと思いますね。 |
白洲 | はい。(3)それで、いいんですね、この詞書が。だから、西行物語なんかができちゃうんでしょうけれども。 |
目崎 | 瀬戸内海を渡って四国へ行くときの歌、旅程をつぶさに詞書で述べては、歌っておりますね。『山家集』のなかでも突然、あの部分が出てくるんですけれど、考えてみると、あれがもうちょっとまとまって書かれたか、あるいはもっと残っていたら、いわゆる紀行文のはしりではないか。『土佐日記』は別としまして、『海道記』『東関紀行』などのもう一つ前の、たいへんすぐれた紀行の作品になったと思うのです。西行はひとつの旅行記としてまとめるつもりはなかったんで、歌の詞書として書き留めるだけにとどまったようですから、惜しいことだと思うのですが。しかし、日本の紀行には地の文章を書いては歌を一首入れ、それからさらに進んでいくというパターンができていますね。西行は十分、その先駆者と見られるものだろうと思うのです。白川の関、信夫の里から、平泉までの部分も。 |
白洲 | (4)一つの独立した旅行記みたい。 |
目崎 | 平泉の、 |
*とりわきて心もしみて冴えぞわたる | |
衣河見にきたるけふしも | |
の歌の詞書、「十月十二日平泉に*まかりつきたりけるに、雪ふり、あらしはげしく、ことのほか」云々。 | |
白洲 | あれはいい歌ですね、実にいい歌ですね。 |
目崎 | これなどは本当に詞書と歌とがえもいわれず溶け合いまして、ハーモニーができていますね。 |
(白洲
C
「*西行
その
滝落ちし水の流も跡絶えて | |
昔語るは松の風のみ |
この里は人すだきけん昔もや | |
さびたることは変らざりけん |
「人
だが、
忘れては夢かとぞ思ふおもひきや | |
雪踏みわけて君を見んとは |
これには
紀
詞書が
(5)
(白洲
〔注〕
北面武士—— | 院御所の北方で、警護に当たる武士のこと。 |
能因——
しらかはの
白河の
『海道記』『東関紀行』—— | 中世の紀行文。 |
とりわきて
長く
まかりつきたりけるに—— | 着いたが。 |
西行上人談抄—— | 西行の弟子による西行の歌論書。 |
歌は
——和歌は
惟喬親王—— | 在原業平と親交があり、晩年を小野殿で過ごした。 |
剃髪—— | 出家のために髪をそること。 |
〔問1〕
ア | こよひこそ |
イ | おもひしらるれ |
ウ | あさからぬ |
エ | ちぎり |
〔問2〕
ア | 西行の和歌と詞書との関係について自分の見解を示すことで、白洲さんの考え方との相違点を明らかにしようとしている。 |
イ | 白洲さんの西行の詞書に対する評価を受け、新たな視点で業平と西行の詞書における関連性を整理しようとしている。 |
ウ | それまでに語られた業平と西行の詞書の特徴を踏まえ、西行の詞書に話題を焦点化して対談の内容を深めている。 |
エ | 白洲さんの読み手を意識した発言を受け、西行と業平の和歌と詞書の違いについて自説を展開するきっかけとしている。 |
〔問3〕
ア | あふれる感情を歌だけでは表現しきれず、織り込みきれなかった和歌の技巧を全て詞書に挿入している。 |
イ | 歌の背景を述べた詞書が、歌に詠まれた世界を補いながらも文章自体が読者をひきつける魅力を備えている。 |
ウ | 字数の限られた和歌と散文である詞書を組み合わせることで、物語とすることが意識されている。 |
エ | 詞書に用いる言葉が精選されており、和歌同様に短い文章で幅広い表現がなされている。 |
〔問4〕
ア | 『山家集』には、旅の様子が描かれた地の文章に合わせて歌を詠むといった、伝統的な紀行文の形式で書かれた部分があるということ。 |
イ | 平泉に強い思い入れがあった西行は、そこで優れた和歌を数多く詠み、その和歌が『山家集』にとりわけ多く残されているということ。 |
ウ | 西行は、優れた文章表現で旅の記録を多く残しており、その中には和歌のない旅行記の形式で書かれたものも含まれているということ。 |
エ | 西行は、旅する歌人の一人として多くの歌を詠んでおり、旅行記の第一人者としてその後の紀行文の定型を整えようとしたということ。 |
〔問5〕
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