令(れい)和(わ)3年度(ねんど)  東京都(とうきょうと)  高校(こうこう)入試(にゅうし)問題(もんだい)  理科(りか)

注意(ちゅうい)

1 問題(もんだい)は 1 から 6 までで,12ページにわたって印刷(いんさつ)してあります。
2 検査(けんさ)時間(じかん)は50分(ぷん)で,終(お)わりは午後(ごご)3時(じ)40分(ぷん)です。
3 声(こえ)を出(だ)して読(よ)んではいけません。
4 計算(けいさん)が必要(ひつよう)なときは,この問題(もんだい)用紙(ようし)の余白(よはく)を利用(りよう)しなさい。
5 答(こた)えは全(すべ)て解答(かいとう)用紙(ようし)にHB又(また)はBの鉛筆(えんぴつ)(シャープペンシルも可(か))を使(つか)って明確(めいかく)に記入(きにゅう)し,解答(かいとう)用紙(ようし)だけを提出(ていしゅつ)しなさい。
6 答(こた)えは特別(とくべつ)の指示(しじ)のあるもののほかは,各問(かくとい)のア・イ・ウ・エのうちから,最(もっと)も適切(てきせつ)なものをそれぞれ一(ひと)つずつ選(えら)んで,その記号(きごう)のimage00001.jpgの中(なか)を正確(せいかく)に塗(ぬ)りつぶしなさい。
7 答(こた)えを記述(きじゅつ)する問題(もんだい)については,解答(かいとう)用紙(ようし)の決(き)められた欄(らん)からはみ出(だ)さないように書(か)きなさい。
8 答(こた)えを直(なお)すときは,きれいに消(け)してから,消(け)しくずを残(のこ)さないようにして,新(あたら)しい答(こた)えを書(か)きなさい。
9 受検(じゅけん)番号(ばんごう)を解答(かいとう)用紙(ようし)の決(き)められた欄(らん)に書(か)き,その数字(すうじ)のimage00002.jpgの中(なか)を正確(せいかく)に塗(ぬ)りつぶしなさい。
10 解答(かいとう)用紙(ようし)は,汚(よご)したり,折(お)り曲(ま)げたりしてはいけません。

 

問題(もんだい)は次(つぎ)のページからです。

1

 1

  次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

〔問(とい)1〕  図(ず)1は,ヒトのからだの器官(きかん)を模式的(もしきてき)に表(あらわ)したものである。消化(しょうか)された養分(ようぶん)を吸収(きゅうしゅう)する器官(きかん)を図(ず)1のA,Bから一(ひと)つ,アンモニアを尿素(にょうそ)に変(か)える器官(きかん)を図(ず)1のC,Dから一(ひと)つ,それぞれ選(えら)び,組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

図(ず)1

Imagexmri_0039xmri_003Axmri_003Bxmri_003Cxmri_003Dxmri_003Exmri_003F

ア  A,C

イ  A,D

ウ  B,C

エ  B,D

 

〔問(とい)2〕  音(おん)さXと音(おん)さYの二(ふた)つの音(おん)さがある。音(おん)さXをたたいて出(で)た音(おと)をオシロスコープで表(あらわ)した波形(はけい)は,図(ず)2のようになった。図中(ずちゅう)のAは1回(かい)の振動(しんどう)にかかる時間(じかん)を,Bは振幅(しんぷく)を表(あらわ)している。音(おん)さYをたたいて出(で)た音(おと)は,図(ず)2で表(あらわ)された音(おと)よりも高(たか)くて大(おお)きかった。この音(おと)をオシロスコープで表(あらわ)した波形(はけい)を図(ず)2と比(くら)べたとき,波形(はけい)の違(ちが)いとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

図(ず)2

Imagexmri_0059xmri_005Axmri_005Bxmri_005C

ア Aは短(みじか)く,Bは大(おお)きい。
イ Aは短(みじか)く,Bは小(ちい)さい。
ウ Aは長(なが)く,Bは大(おお)きい。
エ Aは長(なが)く,Bは小(ちい)さい。

 

〔問(とい)3〕  表(ひょう)1は,ある場所(ばしょ)で起(お)きた震源(しんげん)が浅(あさ)い地震(じしん)の記録(きろく)のうち,観測(かんそく)地点(ちてん)A〜Cの記録(きろく)をまとめたものである。この地震(じしん)において,震源(しんげん)からの距離(きょり)が <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の地点(ちてん)で初期(しょき)微動(びどう)の始(はじ)まった時刻(じこく)は10時(じ)10分(ぷん)27秒(びょう)であった。震源(しんげん)からの距離(きょり)が <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>の地点(ちてん)で主要動(しゅようどう)の始(はじ)まった時刻(じこく)として適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

  ただし,地震(じしん)の揺(ゆ)れを伝(つた)える2種類(しゅるい)の波(なみ)は,それぞれ一定(いってい)の速(はや)さで伝(つた)わるものとする。

表(ひょう)1

観測(かんそく)地点(ちてん)

震源(しんげん)からの距離(きょり)

初期(しょき)微動(びどう)の始(はじ)まった時刻(じこく)

主要動(しゅようどう)の始(はじ)まった時刻(じこく)

A

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>

10時(じ)10分(ぷん)18秒(びょう)

10時(じ)10分(ぷん)20秒(びょう)

B

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>

10時(じ)10分(ぷん)21秒(びょう)

10時(じ)10分(ぷん)24秒(びょう)

C

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">8</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>

10時(じ)10分(ぷん)30秒(びょう)

10時(じ)10分(ぷん)36秒(びょう) 

ア  10時(じ)10分(ぷん)28秒(びょう)

イ  10時(じ)10分(ぷん)30秒(びょう)

ウ  10時(じ)10分(ぷん)31秒(びょう)

エ  10時(じ)10分(ぷん)32秒(びょう)

2

〔問(とい)4〕  スライドガラスの上(うえ)に溶液(ようえき)Aをしみ込(こ)ませたろ紙(し)を置(お)き,図(ず)3のように,中央(ちゅうおう)に×印(じるし)を付(つ)けた2枚(まい)の青色(あおいろ)リトマス紙(し)を重(かさ)ね,両端(りょうたん)をクリップで留(と)めた。薄(うす)い塩酸(えんさん)と薄(うす)い水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を青色(あおいろ)リトマス紙(し)のそれぞれの×印(しるし)に少量(しょうりょう)付(つ)けたところ,一方(いっぽう)が赤色(あかいろ)に変色(へんしょく)した。両端(りょうたん)のクリップを電源(でんげん)装置(そうち)につないで電流(でんりゅう)を流(なが)したところ,赤色(あかいろ)に変色(へんしょく)した部分(ぶぶん)は陰極側(いんきょくがわ)に広(ひろ)がった。このとき溶液(ようえき)Aとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ① のア〜エのうちではどれか。また,青色(あおいろ)リトマス紙(し)を赤色(あかいろ)に変色(へんしょく)させたイオンとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ② のア〜エのうちではどれか。

図(ず)3

image00005.jpgxmri_00A4xmri_00A5xmri_00A6xmri_00A7xmri_00A8xmri_00A9xmri_00AA

 ①  ア  エタノール水溶液(すいようえき)     イ  砂糖水(さとうみず)     ウ  食塩水(しょくえんすい)     エ  精製水(せいせいすい)(蒸留水(じょうりゅうすい)) 
 ②  ア  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><msup><mi mathvariant="normal">H</mi><mrow><mi mathvariant="normal">+</mi></mrow></msup></math>     イ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">C</mi><msup><mi mathvariant="normal">l</mi><mrow><mo mathvariant="normal">-</mo></mrow></msup></math>     ウ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">N</mi><msup><mi mathvariant="normal">a</mi><mrow><mi mathvariant="normal">+</mi></mrow></msup></math>     エ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">O</mi><msup><mi mathvariant="normal">H</mi><mrow><mo mathvariant="normal">-</mo></mrow></msup></math> 

 

〔問(とい)5〕  エンドウの丸(まる)い種子(しゅし)の個体(こたい)とエンドウのしわのある種子(しゅし)の個体(こたい)とをかけ合(あ)わせたところ,得(え)られた種子(しゅし)は丸(まる)い種子(しゅし)としわのある種子(しゅし)であった。かけ合(あ)わせた丸(まる)い種子(しゅし)の個体(こたい)としわのある種子(しゅし)の個体(こたい)のそれぞれの遺伝子(いでんし)の組(く)み合(あ)わせとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

  ただし,種子(しゅし)の形(かたち)の優性(ゆうせい)形質(けいしつ)(丸)の遺伝子(いでんし)をA,劣性(れっせい)形質(けいしつ)(しわ)の遺伝子(いでんし)をaとする。

ア  AAとAa

イ  AAとaa

ウ  AaとAa

エ  Aaとaa

 

〔問(とい)6〕  図(ず)4のA〜Cは,机(つくえ)の上(うえ)に物体(ぶったい)を置(お)いたとき,机(つくえ)と物体(ぶったい)に働(はたら)く力(ちから)を表(あらわ)している。力(ちから)のつり合(あ)いの関係(かんけい)にある2力(りょく)と作用(さよう)・反作用(はんさよう)の関係(かんけい)にある2力(りょく)とを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

  ただし,図(ず)4ではA〜Cの力(ちから)は重(かさ)ならないように少(すこ)しずらして示(しめ)している。

図(ず)4

Imagexmri_00DFxmri_00E0xmri_00E1xmri_00E2xmri_00E3xmri_00E4xmri_00E5xmri_00E6

   

力(ちから)のつり合(あ)いの関係(かんけい)にある2力(りょく)

作用(さよう)・反作用(はんさよう)の関係(かんけい)にある2力(りょく)

ア

AとB

AとB

イ

AとB

AとC

ウ

AとC

AとB

エ

AとC

AとC 

3

 2

  生徒(せいと)が,毎日(まいにち)の暮(く)らしの中(なか)で気付(きづ)いたことを,科学的(かがくてき)に探究(たんきゅう)しようと考(かんが)え,自由(じゆう)研究(けんきゅう)に取(と)り組(く)んだ。生徒(せいと)が書(か)いたレポートの一部(いちぶ)を読(よ)み,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

  <レポート1>  しらす干(ぼ)しに混(ま)じる生物(せいぶつ)について

  食事(しょくじ)の準備(じゅんび)をしていると,しらす干(ぼ)しの中(なか)にはイワシの稚魚(ちぎょ)だけではなく,エビのなかまやタコのなかまが混(ま)じっていることに気付(きづ)いた。しらす干(ぼ)しは,製造(せいぞう)する過程(かてい)でイワシの稚魚(ちぎょ)以外(いがい)の生物(せいぶつ)を除去(じょきょ)していることが分(わ)かった。そこで,除去(じょきょ)する前(まえ)にどのような生物(せいぶつ)が混(ま)じっているのかを確(たし)かめることにした。

  しらす漁(りょう)の際(さい)に捕(と)れた,しらす以外(いがい)の生物(せいぶつ)が多(おお)く混(ま)じっているものを購入(こうにゅう)し,それぞれの生物(せいぶつ)の特徴(とくちょう)を観察(かんさつ)し,表(ひょう)1のように4グループに分類(ぶんるい)した。

表(ひょう)1

グループ

生物(せいぶつ)

A

イワシ・アジのなかま

B

エビ・カニのなかま

C

タコ・イカのなかま

D

二枚貝(にまいがい)のなかま 

 

〔問(とい)1〕  <レポート1>から,生物(せいぶつ)の分類(ぶんるい)について述(の)べた次(つぎ)の文章(ぶんしょう)の ① と ② にそれぞれ当(あ)てはまるものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

  表(ひょう)1の4グループを,セキツイ動物(どうぶつ)とそれ以外(いがい)の生物(せいぶつ)で二(ふた)つに分類(ぶんるい)すると,セキツイ動物(どうぶつ)のグループは, ① である。また,軟体(なんたい)動物(どうぶつ)とそれ以外(いがい)の生物(せいぶつ)で二(ふた)つに分類(ぶんるい)すると,軟体(なんたい)動物(どうぶつ)のグループは, ② である。

 

 ①  ア  A     イ  AとB     ウ  AとC     エ  AとBとD 
 ②  ア  C     イ  D     ウ  CとD     エ  BとCとD 

 

<レポート2>  おもちゃの自動車(じどうしゃ)の速(はや)さについて

  ぜんまいで動(うご)くおもちゃの自動車(じどうしゃ)で弟(おとうと)と遊(あそ)んでいたときに,本物(ほんもの)の自動車(じどうしゃ)の速(はや)さとの違(ちが)いに興味(きょうみ)をもった。そこで,おもちゃの自動車(じどうしゃ)が運動(うんどう)する様子(ようす)をビデオカメラで撮影(さつえい)し,速(はや)さを確(たし)かめることにした。

  ストップウォッチのスタートボタンを押(お)すと同時(どうじ)におもちゃの自動車(じどうしゃ)を走(はし)らせて,方眼紙(ほうがんし)の上(うえ)を運動(うんどう)する様子(ようす)を,ビデオカメラの位置(いち)を固定(こてい)して撮影(さつえい)した。おもちゃの自動車(じどうしゃ)が運動(うんどう)を始(はじ)めてから <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">4</mn></math>秒(びょう)後(ご), <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn></math>秒(びょう)後(ご)及(およ)び <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">6</mn></math>秒(びょう)後(ご)の画像(がぞう)は,図(ず)1のように記録(きろく)されていた。

図(ず)1

image00007.jpgxmri_0145xmri_0146xmri_0147xmri_0148xmri_0149xmri_014Axmri_014Bxmri_014Cxmri_014D

 

〔問(とい)2〕  <レポート2>から,おもちゃの自動車(じどうしゃ)が運動(うんどう)を始(はじ)めて <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">4</mn></math>秒(びょう)後(ご)から <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">6</mn></math>秒(びょう)後(ご)までの平均(へいきん)の速(はや)さとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

ア  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">7</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">h</mi></math>     イ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">4</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">h</mi></math>     ウ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">6</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">3</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">h</mi></math>     エ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">6</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">k</mi><mi mathvariant="normal">m</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">h</mi></math> 

4

<レポート3>  プラスチックごみの分別(ぶんべつ)について

  ペットボトルを資源(しげん)ごみとして分別(ぶんべつ)するため,ボトル,ラベル,キャップに分(わ)けて水(みず)を入(い)れた洗(あら)いおけの中(なか)に入(い)れた。すると,水(みず)で満(み)たされたボトルとラベルは水(みず)に沈(しず)み,キャップは水(みず)に浮(う)くことに気付(きづ)いた。ボトルには,図(ず)2の表示(ひょうじ)があったのでプラスチックの種類(しゅるい)はPET(ペット)であることが分(わ)かったが,ラベルには,プラスチックの種類(しゅるい)の表示(ひょうじ)がなかったため分(わ)からなかった。そこで,ラベルのプラスチックの種類(しゅるい)を調(しら)べるため食塩水(しょくえんすい)を作(つく)り,食塩水(しょくえんすい)への浮(う)き沈(しず)みを確(たし)かめることにした。

image00008.jpgxmri_016Dxmri_016Exmri_016F

  水(みず) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>に食(しょく)塩(えん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>を加(くわ)え,体積(たいせき)を調(しら)べたところ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>であった。この食塩水(しょくえんすい)に小(ちい)さく切(き)ったラベルを,空気(くうき)の泡(あわ)が付(つ)かないように全(すべ)て沈(しず)めてから静(しず)かに手(て)を放(はな)した。すると,小(ちい)さく切(き)ったラベルは食塩水(しょくえんすい)に浮(う)いた。

  また,ペットボトルに使(つか)われているプラスチックの種類(しゅるい)を調(しら)べたところ,表(ひょう)2のうちの,いずれかであることが分(わ)かった。

表(ひょう)2

プラスチックの種類(しゅるい)

密度(みつど)〔 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>〕

ポリエチレンテレフタラート

〜 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">8</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〜</mi><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

ポリスチレン

〜 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〜</mi><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">7</mn></math>

ポリエチレン

〜 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">2</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〜</mi><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">7</mn></math>

ポリプロピレン

〜 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〜</mi><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">2</mn></math> 

 

〔問(とい)3〕  <レポート3>から,食塩水(しょくえんすい)に浮(う)いたラベルのプラスチックの種類(しゅるい)として適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜エのうちではどれか。

  ただし,ラベルは1種類(しゅるい)のプラスチックからできているものとする。

ア  ポリエチレンテレフタラート

イ  ポリスチレン

ウ  ポリエチレン

エ  ポリプロピレン

 

<レポート4>  夜空(よぞら)に見(み)える星座(せいざ)について

  毎日(まいにち)同(おな)じ時刻(じこく)に戸(と)じまりをしていると,空(そら)に見(み)える星座(せいざ)の位置(いち)が少(すこ)しずつ移動(いどう)して見(み)えることに気付(きづ)いた。そこで,南(みなみ)の空(そら)に見(み)られるオリオン座(ざ)の位置(いち)を,同(おな)じ時刻(じこく)に観察(かんさつ)して確(たし)かめることにした。

  方位(ほうい)磁針(じしん)を使(つか)って東西(とうざい)南北(なんぼく)を確認(かくにん)した後(あと),午後(ごご)10時(じ)に地上(ちじょう)の景色(けしき)と共(とも)にオリオン座(ざ)の位置(いち)を記録(きろく)した。11月(がつ)15日(にち)から1か月(げつ)ごとに記録(きろく)した結果(けっか)は,図(ず)3のようになり,1月(がつ)15日(にち)のオリオン座(ざ)は真南(まみなみ)に見(み)えた。

図(ず)3

Imagexmri_01A8xmri_01A9xmri_01AAxmri_01ABxmri_01ACxmri_01ADxmri_01AExmri_01AFxmri_01B0xmri_01B1xmri_01B2xmri_01B3xmri_01B4

 

〔問(とい)4〕  <レポート4>から,2月(がつ)15日(にち)にオリオン座(ざ)が真南(まみなみ)に見(み)える時刻(じこく)として適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

ア  午前(ごぜん)0時(じ)頃(ごろ)

イ  午前(ごぜん)2時(じ)頃(ごろ)

ウ  午後(ごご)6時(じ)頃(ごろ)

エ  午後(ごご)8時(じ)頃(ごろ)

5

 3

  天気(てんき)の変化(へんか)と気象(きしょう)観測(かんそく)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

  <観測(かんそく)>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)>のようになった。

<観測(かんそく)>

  天気(てんき)の変化(へんか)について調(しら)べるために,ある年(とし)の3月(がつ)31日(にち)から連続(れんぞく)した3日間(みっかかん),観測(かんそく)地点(ちてん)Pにおいて,気象(きしょう)観測(かんそく)を行(おこな)った。気温(きおん),湿度(しつど),気圧(きあつ)は自動(じどう)記録計(きろくけい)により測定(そくてい)し,天気(てんき),風向(ふうこう),風力(ふうりょく),天気図(てんきず)はインターネットで調(しら)べた。図(ず)1は観測(かんそく)地点(ちてん)Pにおける1時間(じかん)ごとの気温(きおん),湿度(しつど),気圧(きあつ)の気象(きしょう)データを基(もと)に作成(さくせい)したグラフと,3時間(じかん)ごとの天気(てんき),風向(ふうこう),風力(ふうりょく)の気象(きしょう)データを基(もと)に作成(さくせい)した天気図(てんきず)記号(きごう)を組(く)み合(あ)わせたものである。図(ず)2,図(ず)3,図(ず)4はそれぞれ3月(がつ)31日(にち)から4月(がつ)2日(ふつか)までの12時(じ)における日本(にほん)付近(ふきん)の天気図(てんきず)であり,前線(ぜんせん)X(image00010.jpg)は観測(かんそく)を行(おこな)った期間(きかん)に観測(かんそく)地点(ちてん)Pを通過(つうか)した。

<結果(けっか)>

図(ず)1

Imagexmri_01E4xmri_01E5xmri_01E6xmri_01E7xmri_01E8xmri_01E9xmri_01EAxmri_01EBxmri_01ECxmri_01EDxmri_01EExmri_01EFxmri_01F0xmri_01F1xmri_01F2xmri_01F3xmri_01F4xmri_01F5xmri_01F6xmri_01F7xmri_01F8xmri_01F9xmri_01FAxmri_01FBxmri_01FCxmri_01FDxmri_01FExmri_01FFxmri_0200xmri_0201xmri_0202xmri_0203xmri_0204xmri_0205xmri_0206xmri_0207xmri_0208xmri_0209xmri_020Axmri_020Bxmri_020Cxmri_020Dxmri_020E

 

図(ず)2  3月(がつ)31日(にち)12時(じ)の天気図(てんきず)

Imagexmri_0212xmri_0213xmri_0214xmri_0215xmri_0216xmri_0217xmri_0218

 

図(ず)3  4月(がつ)1日(ついたち)12時(じ)の天気図(てんきず)

Imagexmri_021Cxmri_021Dxmri_021Exmri_021Fxmri_0220xmri_0221

 

図(ず)4  4月(がつ)2日(ふつか)12時(じ)の天気図(てんきず)

Imagexmri_0225xmri_0226xmri_0227xmri_0228xmri_0229xmri_022Axmri_022Bxmri_022C

 

〔問(とい)1〕  <結果(けっか)>の図(ず)1のa,b,cの時刻(じこく)における湿度(しつど)は全(すべ)て % <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">4</mn><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>であった。a,b,cの時刻(じこく)における空気中(くうきちゅう)の水蒸気(すいじょうき)の量(りょう)をそれぞれ 〔 〕 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">A</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〔</mi><mi mathvariant="normal">g</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〕</mi></math>, 〔 〕 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">B</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〔</mi><mi mathvariant="normal">g</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〕</mi></math>, 〔 〕 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">C</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〔</mi><mi mathvariant="normal">g</mi><mo mathvariant="normal">/</mo><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">〕</mi></math>としたとき, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">A</mi></math>, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">B</mi></math>, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">C</mi></math>の関係(かんけい)を適切(てきせつ)に表(あらわ)したものは,次(つぎ)のうちではどれか。

ア  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">A</mi><mi mathvariant="normal">=</mi><mi mathvariant="normal">B</mi><mi mathvariant="normal">=</mi><mi mathvariant="normal">C</mi></math>

イ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">A</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi mathvariant="normal">B</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi mathvariant="normal">C</mi></math>

ウ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">B</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi mathvariant="normal">A</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi mathvariant="normal">C</mi></math>

エ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">C</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi mathvariant="normal">B</mi><mo mathvariant="normal">&lt;</mo><mi mathvariant="normal">A</mi></math>

6

〔問(とい)2〕  <結果(けっか)>の図(ず)1から分(わ)かる,3月(がつ)31日(にち)の天気(てんき)の概況(がいきょう)について述(の)べた次(つぎ)の文章(ぶんしょう)の ① 〜 ③ にそれぞれ当(あ)てはまるものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜ウのうちではどれか。

  日中(にっちゅう)の天気(てんき)はおおむね ① で, ② が吹(ふ)く。 ③ は日(ひ)が昇(のぼ)るとともに上(あ)がり始(はじ)め,昼過(ひるす)ぎに最(もっと)も高(たか)くなり,その後(ご)しだいに下(さ)がる。

 

 ①  ア  快晴(かいせい)     イ  晴(は)れ     ウ  くもり
 ②  ア  東寄(ひがしよ)りの風(かぜ)     イ  北寄(きたよ)りの風(かぜ)     ウ  南寄(みなみよ)りの風(かぜ) 
 ③  ア  気温(きおん)     イ  湿度(しつど)     ウ  気圧(きあつ) 

 

〔問(とい)3〕  <結果(けっか)>から,4月(がつ)1日(ついたち)の15時(じ)〜18時(じ)の間(あいだ)に前線(ぜんせん)Xが観測(かんそく)地点(ちてん)Pを通過(つうか)したと考(かんが)えられる。前線(ぜんせん)Xが通過(つうか)したときの観測(かんそく)地点(ちてん)Pの様子(ようす)として適切(てきせつ)なのは,下(した)の ① のア〜エのうちではどれか。また,図(ず)4において,観測(かんそく)地点(ちてん)Pを覆(おお)う高気圧(こうきあつ)の中心(ちゅうしん)付近(ふきん)での空気(くうき)の流(なが)れについて述(の)べたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ② のア〜エのうちではどれか。

 ① 

ア 気温(きおん)が上(あ)がり,風向(ふうこう)は北寄(きたよ)りに変化(へんか)した。
イ 気温(きおん)が上(あ)がり,風向(ふうこう)は南寄(みなみよ)りに変化(へんか)した。
ウ 気温(きおん)が下(さ)がり,風向(ふうこう)は北寄(きたよ)りに変化(へんか)した。
エ 気温(きおん)が下(さ)がり,風向(ふうこう)は南寄(みなみよ)りに変化(へんか)した。

 ② 

ア 地上(ちじょう)から上空(じょうくう)へ空気(くうき)が流(なが)れ,地上(ちじょう)では周辺(しゅうへん)から中心部(ちゅうしんぶ)へ向(む)かって風(かぜ)が吹(ふ)き込(こ)む。
イ 地上(ちじょう)から上空(じょうくう)へ空気(くうき)が流(なが)れ,地上(ちじょう)では中心部(ちゅうしんぶ)から周辺(しゅうへん)へ向(む)かって風(かぜ)が吹(ふ)き出(だ)す。
ウ 上空(じょうくう)から地上(ちじょう)へ空気(くうき)が流(なが)れ,地上(ちじょう)では周辺(しゅうへん)から中心部(ちゅうしんぶ)へ向(む)かって風(かぜ)が吹(ふ)き込(こ)む。
エ 上空(じょうくう)から地上(ちじょう)へ空気(くうき)が流(なが)れ,地上(ちじょう)では中心部(ちゅうしんぶ)から周辺(しゅうへん)へ向(む)かって風(かぜ)が吹(ふ)き出(だ)す。

 

〔問(とい)4〕  日本(にほん)には,季節(きせつ)の変化(へんか)があり,それぞれの時期(じき)において典型的(てんけいてき)な気圧(きあつ)配置(はいち)が見(み)られる。次(つぎ)のア〜エは,つゆ(6月(がつ)),夏(なつ)(8月(がつ)),秋(あき)(11月(がつ)),冬(ふゆ)(2月(がつ))のいずれかの典型的(てんけいてき)な気圧(きあつ)配置(はいち)を表(あらわ)した天気図(てんきず)である。つゆ,夏(なつ),秋(あき),冬(ふゆ)の順(じゅん)に記号(きごう)を並(なら)べよ。

image00015.jpgxmri_0292xmri_0293xmri_0294xmri_0295xmri_0296xmri_0297xmri_0298xmri_0299xmri_029Axmri_029Bxmri_029Cxmri_029Dxmri_029Exmri_029Fxmri_02A0xmri_02A1xmri_02A2xmri_02A3xmri_02A4xmri_02A5

  

7

 4

  ツユクサを用(もち)いた観察(かんさつ),実験(じっけん)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<観察(かんさつ)>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)1>のようになった。

<観察(かんさつ)>

(1) ツユクサの葉(は)の裏側(うらがわ)の表皮(ひょうひ)をはがし,スライドガラスの上(うえ)に載(の)せ,水(みず)を1滴(てき)落(お)とし,プレパラートを作(つく)った。
(2) (1)のプレパラートを顕微鏡(けんびきょう)で観察(かんさつ)した。
(3) (1)の表皮(ひょうひ)を温(あたた)めたエタノールに入(い)れ,脱色(だっしょく)されたことを顕微鏡(けんびきょう)で確認(かくにん)した後(あと),スライドガラスの上(うえ)に載(の)せ,ヨウ素(そ)液(えき)を1滴(てき)落(お)とし,プレパラートを作(つく)った。
(4) (3)のプレパラートを顕微鏡(けんびきょう)で観察(かんさつ)した。

<結果(けっか)1>

(1) <観察(かんさつ)>の(2)では,図(ず)1のAのような2個(こ)の三日月形(みかづきがた)の細胞(さいぼう)で囲(かこ)まれた隙間(すきま)が観察(かんさつ)された。三日月形(みかづきがた)の細胞(さいぼう)にはBのような緑色(みどりいろ)の粒(つぶ)が複数(ふくすう)見(み)られた。

図(ず)1

Imagexmri_02C5xmri_02C6

 

(2) <観察(かんさつ)>の(4)では,<結果(けっか)1>の(1)のBが青(あお)紫色(むらさきいろ)に変化(へんか)した。

 

〔問(とい)1〕  <結果(けっか)1>で観察(かんさつ)されたAについて述(の)べたものと,Bについて述(の)べたものとを組(く)み合(あ)わせたものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)の表(ひょう)のア〜エのうちではどれか。

   

Aについて述(の)べたもの

Bについて述(の)べたもの

ア

酸素(さんそ),二酸化(にさんか)炭素(たんそ)などの
気体(きたい)の出入(でい)り口(ぐち)である。

植物(しょくぶつ)の細胞(さいぼう)に見(み)られ,
酸素(さんそ)を作(つく)る。

イ

酸素(さんそ),二酸化(にさんか)炭素(たんそ)などの
気体(きたい)の出入(でい)り口(ぐち)である。

植物(しょくぶつ)の細胞(さいぼう)の形(かたち)を
維持(いじ)する。

ウ

細胞(さいぼう)の活動(かつどう)により生(しょう)じた
物質(ぶっしつ)を蓄(たくわ)えている。

植物(しょくぶつ)の細胞(さいぼう)に見(み)られ,
酸素(さんそ)を作(つく)る。

エ

細胞(さいぼう)の活動(かつどう)により生(しょう)じた
物質(ぶっしつ)を蓄(たくわ)えている。

植物(しょくぶつ)の細胞(さいぼう)の形(かたち)を
維持(いじ)する。
 

 

次(つぎ)に,<実験(じっけん)1>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)2>のようになった。

<実験(じっけん)1>

(1) 無色(むしょく)透明(とうめい)なポリエチレンの袋(ふくろ)4枚(まい)と,ツユクサの鉢植(はちう)えを1鉢(はち)用意(ようい)した。大(おお)きさがほぼ同(おな)じ4枚(まい)の葉(は)を選(えら)び,葉(は)C,葉(は)D,葉(は)E,葉(は)Fとした。
(2) 図(ず)2のように,葉(は)D,葉(は)Fは,それぞれアルミニウムはくで葉(は)の両面(りょうめん)を覆(おお)った。葉(は)C,葉(は)Dは,それぞれ袋(ふくろ)で覆(おお)い,紙(かみ)ストローで息(いき)を吹(ふ)き込(こ)み密封(みっぷう)した。葉(は)E,葉(は)Fは,それぞれ袋(ふくろ)で覆(おお)い,紙(かみ)ストローで息(いき)を吹(ふ)き込(こ)んだ後(あと),二酸化(にさんか)炭素(たんそ)を吸収(きゅうしゅう)する性質(せいしつ)のある水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)をしみ込(こ)ませたろ紙(し)を,葉(は)に触(ふ)れないように入(い)れて密封(みっぷう)した。

図(ず)2

Imagexmri_0306xmri_0307xmri_0308xmri_0309xmri_030Axmri_030Bxmri_030C

(3) <実験(じっけん)1>の(2)のツユクサの鉢植(はちう)えを暗室(あんしつ)に24時間(じかん)置(お)いた。
(4) <実験(じっけん)1>の(3)の鉢植(はちう)えを明(あか)るい場所(ばしょ)に3時間(じかん)置(お)いた後(あと),葉(は)C〜Fをそれぞれ切(き)り取(と)った。
(5) 切(き)り取(と)った葉(は)C〜Fを温(あたた)めたエタノールに入(い)れて脱(だっ)色(しょく)し,ヨウ素液(そえき)に浸(ひた)して色(いろ)の変化(へんか)を調(しら)べた。

<結果(けっか)2>

   

色(いろ)の変化(へんか)

葉(は)C

青紫色(あおむらさきいろ)に変化(へんか)した。

葉(は)D

変化(へんか)しなかった。

葉(は)E

変化(へんか)しなかった。

葉(は)F

変化(へんか)しなかった。 

 

8

〔問(とい)2〕  <実験(じっけん)1>の(3)の下(か)線部(せんぶ)のように操作(そうさ)する理由(りゆう)として適切(てきせつ)なのは,下(した)の ① のア〜ウのうちではどれか。また,<結果(けっか)2>から,光合成(こうごうせい)には二酸化(にさんか)炭素(たんそ)が必要(ひつよう)であることを確(たし)かめるための葉(は)の組合(くみあわ)せとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ② のア〜ウのうちではどれか。

 ① 

ア 葉(は)にある水(みず)を全(すべ)て消費(しょうひ)させるため。
イ 葉(は)にある二酸化(にさんか)炭素(たんそ)を全(すべ)て消費(しょうひ)させるため。
ウ 葉(は)にあるデンプンを全(すべ)て消費(しょうひ)させるため。

 ② 

ア 葉(は)Cと葉(は)D
イ 葉(は)Cと葉(は)E
ウ 葉(は)Dと葉(は)F

 

  次(つぎ)に,<実験(じっけん)2>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)3>のようになった。

<実験(じっけん)2>

(1) 明(あか)るさの度合(どあ)いを1,2の順(じゅん)に明(あか)るくすることができる照明(しょうめい)器具(きぐ)を用意(ようい)した。葉(は)の枚数(まいすう)や大(おお)きさ,色(いろ)が同程度(どうていど)のツユクサを入(い)れた同(おな)じ大(おお)きさの無色(むしょく)透明(とうめい)なポリエチレンの袋(ふくろ)を3袋(ふくろ)用意(ようい)し,袋(ふくろ)G,袋(ふくろ)H,袋(ふくろ)Iとした。
(2) 袋(ふくろ)G〜Iのそれぞれの袋(ふくろ)に,紙(かみ)ストローで息(いき)を十分(じゅうぶん)に吹(ふ)き込(こ)み,二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の割合(わりあい)を気体(きたい)検知管(けんちかん)で測定(そくてい)した後(あと),密封(みっぷう)した。
(3) 袋(ふくろ)Gは,暗室(あんしつ)に5時間(じかん)置(お)いた後(あと),袋(ふくろ)の中(なか)の二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の割合(わりあい)を気体(きたい)検知管(けんちかん)で測定(そくてい)した。
(4) 袋(ふくろ)Hは,図(ず)3のように,照明(しょうめい)器具(きぐ)から <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>離(はな)れたところに置(お)き,明(あか)るさの度合(どあ)いを1にして5時間(じかん)光(ひかり)を当(あ)てた後(あと),袋(ふくろ)の中(なか)の二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の割合(わりあい)を気体(きたい)検知管(けんちかん)で測定(そくてい)した。

図(ず)3

Imagexmri_035Exmri_035Fxmri_0360xmri_0361xmri_0362

(5)袋(ふくろ)Iは,図(ず)3のように,照明(しょうめい)器具(きぐ)から <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">m</mi></math>離(はな)れたところに置(お)き,明(あか)るさの度合(どあ)いを2にして5時間(じかん)光(ひかり)を当(あ)てた後(あと),袋(ふくろ)の中(なか)の二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の割合(わりあい)を気体(きたい)検知管(けんちかん)で測定(そくてい)した。

<結果(けっか)3>

   

暗(くら)い              →                明(あか)るい

袋(ふくろ)G
暗室(あんしつ)

袋(ふくろ)H
明(あか)るさの度合(どあ)い1

袋(ふくろ)I
明(あか)るさの度合(どあ)い2

二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の
割合(わりあい)〔 % <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>〕

実験(じっけん)前(まえ)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

実験後(じっけんご)

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">6</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">6</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn></math> 

 

〔問(とい)3〕  <結果(けっか)3>から,袋(ふくろ)Hと袋(ふくろ)Iのそれぞれに含(ふく)まれる二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)の関係(かんけい)について述(の)べたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ① のア〜ウのうちではどれか。また,<結果(けっか)2>と<結果(けっか)3>から,袋(ふくろ)Hと袋(ふくろ)Iのそれぞれのツユクサでできるデンプンなどの養分(ようぶん)の量(りょう)の関係(かんけい)について述(の)べたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ② のア〜ウのうちではどれか。

 ① 

ア 呼吸(こきゅう)によって出(だ)される二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)よりも,光合成(こうごうせい)によって使(つか)われた二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)の方(ほう)が多(おお)いのは,袋(ふくろ)Hである。
イ 呼吸(こきゅう)によって出(だ)される二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)よりも,光合成(こうごうせい)によって使(つか)われた二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)の方(ほう)が多(おお)いのは,袋(ふくろ)Iである。
ウ 袋(ふくろ)Hも袋(ふくろ)Iも呼吸(こきゅう)によって出(だ)される二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)と光合成(こうごうせい)によって使(つか)われた二酸化(にさんか)炭素(たんそ)の量(りょう)は,同(おな)じである。

 ② 

ア デンプンなどの養分(ようぶん)のできる量(りょう)が多(おお)いのは,袋(ふくろ)Hである。
イ デンプンなどの養分(ようぶん)のできる量(りょう)が多(おお)いのは,袋(ふくろ)Iである。
ウ 袋(ふくろ)Hと袋(ふくろ)Iでできるデンプンなどの養分(ようぶん)の量(りょう)は,同(おな)じである。

9

 5

  物質(ぶっしつ)の変化(へんか)やその量的(りょうてき)な関係(かんけい)を調(しら)べる実験(じっけん)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<実験(じっけん)1>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)1>のようになった。

 

<実験(じっけん)1>

(1) 乾(かわ)いた試験管(しけんかん)Aに炭酸水(たんさんすい)素(そ)ナトリウム <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>を入(い)れ,ガラス管をつなげたゴム栓(せん)をして,試験管(しけんかん)Aの口(くち)を少(すこ)し下(さ)げ,スタンドに固定(こてい)した。

図(ず)1

image00019.jpgxmri_03B4xmri_03B5xmri_03B6xmri_03B7xmri_03B8xmri_03B9xmri_03BAxmri_03BB

(2) 図(ず)1のように,試験管(しけんかん)Aを加熱(かねつ)したところ,ガラス管の先(さき)から気体(きたい)が出(で)てきたことと,試験管(しけんかん)Aの内側(うちがわ)に液体(えきたい)が付(つ)いたことが確認(かくにん)できた。出(で)てきた気体(きたい)を3本(ぼん)の試験管(しけんかん)に集(あつ)めた。
(3) ガラス管を水槽(すいそう)の水(みず)の中(なか)から取(と)り出(だ)した後(あと),試験管(しけんかん)Aの加熱(かねつ)をやめ,試験管(しけんかん)Aが十分(じゅうぶん)に冷(さ)めてから試験管(しけんかん)Aの内側(うちがわ)に付(つ)いた液体(えきたい)に青色(あおいろ)の塩化(えんか)コバルト紙(し)を付(つ)けた。
(4) 気体(きたい)を集(あつ)めた3本(ぼん)の試験管(しけんかん)のうち,1本(ぽん)目(め)の試験管(しけんかん)には火(ひ)のついた線香(せんこう)を入(い)れ,2本(ほん)目(め)の試験管(しけんかん)には火(ひ)のついたマッチを近付(ちかづ)け,3本(ぽん)目(め)の試験管(しけんかん)には石灰(せっかい)水(すい)を入(い)れてよく振(ふ)った。
(5) 加熱後(かねつご)の試験管(しけんかん)Aの中(なか)に残(のこ)った物質(ぶっしつ)の質量(しつりょう)を測定(そくてい)した。
(6) 水(みず) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>を入(い)れた試験管(しけんかん)を2本(ほん)用意(ようい)し,一方(いっぽう)の試験管(しけんかん)には炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムを,もう一方(いっぽう)の試験管(しけんかん)には<実験(じっけん)1>の(5)の物質(ぶっしつ)をそれぞれ <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>入(い)れ,水(みず)への溶(と)け方(かた)を観察(かんさつ)した。

<結果(けっか)1>

塩化(えんか)コバルト紙(し)の色(いろ)の変化(へんか)

  …… 青色(あおいろ)から赤色(あかいろ)(桃色(ももいろ))に変化(へんか)した。

火(ひ)のついた線香(せんこう)の変化(へんか)

  …… 線香(せんこう)の火(ひ)が消(き)えた。

火(ひ)のついたマッチの変化(へんか)

  …… 変化(へんか)しなかった。

石灰水(せっかいすい)の変化(へんか)

  …… 白(しろ)く濁(にご)った。

加熱後(かねつご)の物質(ぶっしつ)の質量(しつりょう)

  …… <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">6</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>

水(みず)への溶(と)け方(かた)

  …… 炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムは溶(と)け残(のこ)り,加熱後(かねつご)の物質(ぶっしつ)は全(すべ)て溶(と)けた。

 

〔問(とい)1〕  <実験(じっけん)1>の(3)の下(か)線部(せんぶ)のように操作(そうさ)する理由(りゆう)として適切(てきせつ)なのは,下(した)の ① のア〜エのうちではどれか。また,<実験(じっけん)1>の(6)の炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウム水溶液(すいようえき)と加熱後(かねつご)の物質(ぶっしつ)の水溶液(すいようえき)の ペ ー ハ ー <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">p</mi><mi mathvariant="normal">H</mi></mrow><mtext class="ruby">ペーハー</mtext></mover></math>の値(あたい)について述(の)べたものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)の ② のア〜ウのうちではどれか。

 ① 

ア 試験管(しけんかん)A内(ない)の気圧(きあつ)が上(あ)がるので,試験管(しけんかん)Aのゴム栓(せん)が飛(と)び出(だ)すことを防(ふせ)ぐため。
イ 試験管(しけんかん)A内(ない)の気圧(きあつ)が上(あ)がるので,水槽(すいそう)の水(みず)が試験管(しけんかん)Aに流(なが)れ込(こ)むことを防(ふせ)ぐため。
ウ 試験管(しけんかん)A内(ない)の気圧(きあつ)が下(さ)がるので,試験管(しけんかん)Aのゴム栓(せん)が飛(と)び出(だ)すことを防(ふせ)ぐため。
エ 試験管(しけんかん)A内(ない)の気圧(きあつ)が下(さ)がるので,水槽(すいそう)の水(みず)が試験管(しけんかん)Aに流(なが)れ込(こ)むことを防(ふせ)ぐため。

 ② 

ア 炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウム水溶液(すいようえき)よりも加熱後(かねつご)の物質(ぶっしつ)の水溶液(すいようえき)の方(ほう)が ペ ー ハ ー <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">p</mi><mi mathvariant="normal">H</mi></mrow><mtext class="ruby">ペーハー</mtext></mover></math>の値(あたい)が小(ちい)さい。
イ 炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウム水溶液(すいようえき)よりも加熱後(かねつご)の物質(ぶっしつ)の水溶液(すいようえき)の方(ほう)が ペ ー ハ ー <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">p</mi><mi mathvariant="normal">H</mi></mrow><mtext class="ruby">ペーハー</mtext></mover></math>の値(あたい)が大(おお)きい。
ウ 炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウム水溶液(すいようえき)と加熱後(かねつご)の物質(ぶっしつ)の水溶液(すいようえき)の ペ ー ハ ー <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mover><mrow><mi mathvariant="normal">p</mi><mi mathvariant="normal">H</mi></mrow><mtext class="ruby">ペーハー</mtext></mover></math>の値(あたい)は同(おな)じである。

 

〔問(とい)2〕  <実験(じっけん)1>の(2)で試験管(しけんかん)A内(ない)で起(お)きている化学(かがく)変化(へんか)と同(おな)じ種類(しゅるい)の化学(かがく)変化(へんか)として適切(てきせつ)なのは,下(した)の ① のア〜エのうちではどれか。また,<実験(じっけん)1>の(2)で試験管(しけんかん)A内(ない)で起(お)きている化学(かがく)変化(へんか)をモデルで表(あらわ)した図(ず)2のうち,ナトリウム原子(げんし)1個(こ)を表(あらわ)したものとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のページの ② のア〜エのうちではどれか。

 ① 

ア 酸化(さんか)銀(ぎん)を加熱(かねつ)したときに起(お)こる化学(かがく)変化(へんか)
イ マグネシウムを加熱(かねつ)したときに起(お)こる化学(かがく)変化(へんか)
ウ 鉄(てつ)と硫黄(いおう)の混合物(こんごうぶつ)を加熱(かねつ)したときに起(お)こる化学(かがく)変化(へんか)
エ 鉄粉(てっぷん)と活性炭(かっせいたん)の混合物(こんごうぶつ)に食塩水(しょくえんすい)を数滴(すうてき)加(くわ)えたときに起(お)こる化学(かがく)変化(へんか)

10

図(ず)2

image00020.jpg

 ②   ア  ●     イ  ○     ウ  ◎     エ  ■ 

 

  次(つぎ)に,<実験(じっけん)2>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)2>のようになった。

<実験(じっけん)2>

(1) 乾(かわ)いたビーカーに薄(うす)い塩酸(えんさん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>を入(い)れ,図(ず)3のようにビーカーごと質量(しつりょう)を測定(そくてい)し,反応(はんのう)前(まえ)の質量(しつりょう)とした。

図(ず)3

Imagexmri_0435xmri_0436xmri_0437

(2) 炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウム <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>を,<実験(じっけん)2>の(1)の薄(うす)い塩酸(えんさん)の入(はい)っているビーカーに少(すこ)しずつ入(い)れたところ,気体(きたい)が発生(はっせい)した。気体(きたい)の発生(はっせい)が止(と)まった後(あと),ビーカーごと質量(しつりょう)を測定(そくてい)し,反応後(はんのうご)の質量(しつりょう)とした。
(3) <実験(じっけん)2>の(2)で,ビーカーに入(い)れる炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムの質量(しつりょう)を, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="italic">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>に変(か)え,それぞれについて<実験(じっけん)2>の(1),(2)と同様(どうよう)の実験(じっけん)を行(おこな)った。

<結果(けっか)2>

反応(はんのう)前(まえ)の質量(しつりょう)〔 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math>〕

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムの質量(しつりょう)〔 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math>〕

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">5</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">3</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn></math>

反応後(はんのうご)の質量(しつりょう)〔 <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi mathvariant="normal">g</mi></math>〕

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">4</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">7</mn><mn mathvariant="normal">9</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">9</mn><mn mathvariant="normal">8</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">2</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">4</mn><mn mathvariant="normal">6</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math>

<math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">8</mn><mn mathvariant="normal">1</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">3</mn><mn mathvariant="normal">3</mn></math> 

 

〔問(とい)3〕  <結果(けっか)2>から,炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムの質量(しつりょう)と発生(はっせい)した気体(きたい)の質量(しつりょう)との関係(かんけい)を表(あらわ)したグラフとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

image00022.jpgxmri_046Axmri_046Bxmri_046Cxmri_046Dxmri_046Exmri_046F

 

〔問(とい)4〕  <実験(じっけん)2>で用(もち)いた塩酸(えんさん)と同(おな)じ濃度(のうど)の塩酸(えんさん) <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">c</mi><msup><mi mathvariant="normal">m</mi><mrow><mn mathvariant="normal">3</mn></mrow></msup></math>に,炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムが含(ふく)まれているベーキングパウダー <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">4</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">0</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>を入(い)れたところ, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">0</mn><mo mathvariant="normal">.</mo><mn mathvariant="normal">6</mn><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">g</mi></math>の気体(きたい)が発生(はっせい)した。ベーキングパウダーに含(ふく)まれている炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムは何(なん) % <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">%</mi></math>か。答(こた)えは,小数(しょうすう)第一位(だいいちい)を四捨(ししゃ)五入(ごにゅう)して整数(せいすう)で求(もと)めよ。

  ただし,発生(はっせい)した気体(きたい)はベーキングパウダーに含(ふく)まれている炭酸(たんさん)水素(すいそ)ナトリウムのみが反応(はんのう)して発生(はっせい)したものとする。

11

 6

  電流(でんりゅう)と磁界(じかい)に関(かん)する実験(じっけん)について,次(つぎ)の各問(かくとい)に答(こた)えよ。

<実験(じっけん)1>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)1>のようになった。

<実験(じっけん)1>

(1) 木(き)の棒(ぼう)を固定(こてい)したスタンドを水平(すいへい)な机(つくえ)の上(うえ)に置(お)き,図(ず)1のように電源(でんげん)装置(そうち),導線(どうせん),スイッチ, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き),電流計(でんりゅうけい),コイルAを用(もち)いて回路(かいろ)を作(つく)った。
(2) コイルAの下(した)にN極(きょく)が黒(くろ)く塗(ぬ)られた方位(ほうい)磁針(じしん)を置(お)いた。
(3) 電源(でんげん)装置(そうち)の電圧(でんあつ)を <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi mathvariant="normal">V</mi></math>に設定(せってい)し,回路(かいろ)のスイッチを入(い)れた。

図(ず)1

image00023.jpgxmri_0496xmri_0497xmri_0498xmri_0499xmri_049Axmri_049Bxmri_049Cxmri_049Dxmri_049Exmri_049F

 

(4) <実験(じっけん)1>の(1)の回路(かいろ)に図(ず)2のようにU字型(じがた)磁石(じしゃく)をN極(きょく)を上(うえ)にして置(お)き,<実験(じっけん)1>の(3)の操作(そうさ)を行(おこな)った。

図(ず)2

image00024.jpgxmri_04A7xmri_04A8xmri_04A9xmri_04AAxmri_04ABxmri_04ACxmri_04AD

 

<結果(けっか)1>

(1) <実験(じっけん)1>の(3)では,磁針(じしん)は図(ず)3で示(しめ)した向(む)きに動(うご)いた。

図(ず)3

image00025.jpgxmri_04B4xmri_04B5xmri_04B6

(2) <実験(じっけん)1>の(4)では,コイルAは図(ず)2のHの向(む)きに動(うご)いた。

 

〔問(とい)1〕  <実験(じっけん)1>の(1)の回路(かいろ)と木(き)の棒(ぼう)を固定(こてい)したスタンドに図(ず)4のようにアクリル板(ばん)2枚(まい)を取(と)り付(つ)け,方位(ほうい)磁針(じしん)2個(こ)をコイルAの内部(ないぶ)と上部(じょうぶ)に設置(せっち)し,<実験(じっけん)1>の(3)の操作(そうさ)を行(おこな)った。このときの磁針(じしん)の向(む)きとして適切(てきせつ)なのは,次(つぎ)のうちではどれか。

図(ず)4

Imagexmri_04C7

image00027.jpgxmri_04C9xmri_04CAxmri_04CBxmri_04CC

 

次(つぎ)に,<実験(じっけん)2>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)2>のようになった。

<実験(じっけん)2>

(1) 図(ず)5のようにコイルAに導線(どうせん)で検流計(けんりゅうけい)をつないだ。

図(ず)5

image00028.jpgxmri_04D6xmri_04D7xmri_04D8xmri_04D9xmri_04DA

(2) コイルAを手(て)でGとHの向(む)きに交互(こうご)に動(うご)かし,検流計(けんりゅうけい)の針(はり)の動(うご)きを観察(かんさつ)した。

<結果(けっか)2>

  コイルAを動(うご)かすと,検流計(けんりゅうけい)の針(はり)は左右(さゆう)に振(ふ)れた。

 

〔問(とい)2〕  <結果(けっか)2>から,コイルAに電圧(でんあつ)が生(しょう)じていることが分(わ)かる。コイルAに電圧(でんあつ)が生(しょう)じる理由(りゆう)を簡単(かんたん)に書(か)け。

12

  次(つぎ)に,<実験(じっけん)3>を行(おこな)ったところ,<結果(けっか)3>のようになった。

<実験(じっけん)3>

(1) 図(ず)6において,電流(でんりゅう)をeからfに流(なが)すとき,a→b→c→dの向(む)きに電流(でんりゅう)が流(なが)れるようエナメル線(せん)を巻(ま)き,左右(さゆう)に軸(じく)を出(だ)した。e側(がわ)の軸(じく)のエナメルを下半分(したはんぶん),f側(がわ)の軸(じく)のエナメルを全(すべ)てはがしたコイルBを作(つく)った。

 なお,図(ず)6のエナメル線(せん)の白(しろ)い部分(ぶぶん)はエナメルをはがした部分(ぶぶん)を表(あらわ)している。

図(ず)6

Imagexmri_04F6xmri_04F7xmri_04F8xmri_04F9xmri_04FAxmri_04FBxmri_04FCxmri_04FDxmri_04FE

(2) 図(ず)7のように,磁石(じしゃく)のS極(きょく)を上(うえ)にして置(お)き,その上(うえ)にコイルBをabの部分(ぶぶん)が上(うえ)になるように金属製(きんぞくせい)の軸(じく)受(う)けに載(の)せた。電源(でんげん)装置(そうち),導線(どうせん),スイッチ, <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">2</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き),電流計(でんりゅうけい),軸受(じくう)けを用(もち)いて回路(かいろ)を作(つく)り,<実験(じっけん)1>の(3)の操作(そうさ)を行(おこな)った。

図(ず)7

Imagexmri_050Exmri_050Fxmri_0510xmri_0511xmri_0512xmri_0513xmri_0514xmri_0515xmri_0516xmri_0517xmri_0518xmri_0519

 

<結果(けっか)3>

  コイルBは,同(おな)じ向(む)きに回転(かいてん)し続(つづ)けた。

 

〔問(とい)3〕  <実験(じっけん)3>の(2)において,コイルBを流(なが)れる電流(でんりゅう)を大(おお)きくするとコイルの回転(かいてん)が速(はや)くなる。次(つぎ)のア〜エは,図(ず)7の回路(かいろ)の抵抗器(ていこうき)にもう一(ひと)つ抵抗器(ていこうき)をつなぐ際(さい)の操作(そうさ)を示(しめ)したものである。<実験(じっけん)1>の(3)の操作(そうさ)を行(おこな)うとき,コイルBが速(はや)く回転(かいてん)するつなぎ方(かた)の順(じゅん)に記号(きごう)を並(なら)べよ。

ア  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)を直列(ちょくれつ)につなぐ。

イ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">5</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)を並列(へいれつ)につなぐ。

ウ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)を直列(ちょくれつ)につなぐ。

エ  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mn mathvariant="normal">1</mn><mn mathvariant="normal">0</mn><mi mathvariant="normal">&MediumSpace;</mi><mi class="unknown_entity" mathvariant="normal">Ω</mi></math>の抵抗(ていこう)器(き)を並列(へいれつ)につなぐ。

 

〔問(とい)4〕  <結果(けっか)3>において,図(ず)8と図(ず)9はコイルBが回転(かいてん)しているときのある瞬間(しゅんかん)の様子(ようす)を表(あらわ)したものである。次(つぎ)の文章(ぶんしょう)は,コイルBが同(おな)じ向(む)きに回転(かいてん)し続(つづ)けた理由(りゆう)を述(の)べたものである。文章中(ぶんしょうちゅう)の ① 〜 ④ にそれぞれ当(あ)てはまるものとして適切(てきせつ)なのは,下(した)のア〜ウのうちではどれか。

図(ず)8

Imagexmri_053Fxmri_0540xmri_0541xmri_0542xmri_0543xmri_0544xmri_0545xmri_0546xmri_0547xmri_0548xmri_0549

図(ず)9

Imagexmri_054Cxmri_054Dxmri_054Exmri_054Fxmri_0550xmri_0551xmri_0552xmri_0553xmri_0554xmri_0555xmri_0556

  図(ず)8の状態(じょうたい)になったときには,コイルBのcdの部分(ぶぶん)には ① ため,磁界(じかい)から ② 。半回転(はんかいてん)して図(ず)9の状態(じょうたい)になったときには,コイルBのabの部分(ぶぶん)には ③ ため,磁界(じかい)から ④ 。そのため,同(おな)じ向(む)きの回転(かいてん)を続(つづ)け,さらに半回転(はんかいてん)して再(ふたた)び図(ず)8の状態(じょうたい)になるから。

 

 ① 

ア c→dの向(む)きに電流(でんりゅう)が流(なが)れる
イ d→cの向(む)きに電流(でんりゅう)が流(なが)れる
ウ 電流(でんりゅう)が流(なが)れない

 ② 

ア Jの向(む)きに力(ちから)を受(う)ける
イ Kの向(む)きに力(ちから)を受(う)ける
ウ 力(ちから)を受(う)けない

 ③ 

ア a→bの向(む)きに電流(でんりゅう)が流(なが)れる
イ b→aの向(む)きに電流(でんりゅう)が流(なが)れる
ウ 電流(でんりゅう)が流(なが)れない

 ④ 

ア Lの向(む)きに力(ちから)を受(う)ける
イ Mの向(む)きに力(ちから)を受(う)ける
ウ 力(ちから)を受(う)けない